説明

チューブ形液状化粧品容器

【課題】チューブ形の液状化粧品容器に関する。
【解決手段】液状の化粧溶液を貯蔵するチューブ形容器10の上部に形成された蓋30のねじ結合によって吐出口27が上昇されて内側短顎輪13が密閉されて化粧溶液の吐出を防ぎ、上部胴体20の押さえによって吐出口27が下降して内側短顎輪が開放されて化粧溶液が吐出されるようにし、開口部12の一側に設置された逆止バルブ17によってチューブ形容器の内側に空気の流入及び流出を制御することで、チューブ形容器の反複連続的な加圧動作を円滑にしながら使用者の嗜好によって必要な量の化粧溶液を容易に吐出及び遮断させることで、化粧品溶液の損失を防止することができる効果がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はチューブ形液状化粧品容器に関するもので、より詳しくは 液状の化粧溶液を貯蔵するチューブ形容器の上部に形成された蓋のねじ結合によって吐出口が上昇されることによって内側短顎輪が密閉されて化粧溶液の吐出を防ぎ、上部胴体の押さえによって吐出口が下降するに従い内側短顎輪が開放されて化粧溶液が吐出されるようにし、開口部の一側に設置された逆止バルブによってチューブ形容器の内側に空気の流入及び流出を制御することで、チューブ形容器の反復連続的な加圧動作を円滑になるようにして使用者の嗜好に従い必要な量の化粧溶液を容易に吐出及び遮断させるようにして、化粧品溶液の損失を防止することが出来る効果があるチューブ形液状化粧品容器を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の液状化粧溶液を貯蔵するチューブ形容器としては、チューブ形容器の上部にスプリングとかチューブ形容器の加圧によって昇降作動するように構成し、化粧溶液の流出案内路を別途に形成し、その内部に溶液の流出案内路を開閉するボールをスプリングで弾止させた構造のスクリュー棒を設置して胴体と結合させた構成のものが提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この様な構成の従来のものにおいでは結合される部品の個数が多く、構造が複雑で製作費が多くかかるようになり、使用時には上部胴体を握って胴体を数回または十数回回転させなければならないので使用が不便手であるという欠点があった。
【0004】
また、チューブ形容器の内部に空気が流入される別途の空気流入孔がなく、一度加圧されて押え付けられられたチューブ形容器が元来状態への復元がろくに出来なくて化粧をする再での使用が非常に不便な欠点があった。
【0005】
本発明は、従来の諸般欠点を解決するために液状の化粧溶液を貯蔵するチューブ形容器の上部に形成された蓋のねじ結合によって吐出口が上昇されることに従って内側短顎輪が密閉されて化粧溶液の吐出を防ぎ、上部胴体の押さえによって吐出口が下降するのに従い内側短顎輪が開放されて化粧溶液が吐出されるようにし、開口部の一側に設置された逆止バルブによってチューブ形容器内側への空気の流入及び流出を制御することでチューブ形容器の反復連続的な加圧動作を円滑になるようにすることで、使用者の嗜好によって必要な量の化粧溶液を容易に吐出及び遮断させることができ、化粧品溶液の損失を防ぐことができるチューブ形液状化粧品容器を提供するのに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
図1は本発明の蓋を開いて見せた斜視図、図2は本発明の分離斜視図、 図3は本発明のA−A線結合断面図、図4は本発明の作用状態の断面図を表したもので、チューブ形容器(10)の上部に形成される開口部(12)にブラシ(22)を備えた上部胴体(20)を結合させて蓋(30)を覆着させて構成したチューブ形液状化粧品容器(1)において、上部内側に内側短顎輪(13)が備わって、周囲部に多数の移動嵌込み溝(14)が形成された開口部(12)が形成され、一側には嵌込み孔(16)を形成させて逆止バルブ(17)を設置したチューブ形容器(10)と、上記チューブ形容器(10)の上部に結合させて構成するが、上部中央部に溶液移送管(23)が形成されてブラシ(22)が嵌込み結合され、内側中央下部に嵌込み部(24)及び多数の移動嵌込み片(25)が形成され、外側下端周囲部に外向ねじ部(26)を形成するが、上記溶液移送管(23)の下部に形成された嵌込み部(24)に割開口(28)と密閉顎輪(29)が形成された吐出口(27)を嵌込み結合させて上記開口部(12)の内側に嵌込み結合させた上部胴体(20)と、上記上部胴体(20)の上部に内向ねじ部(36)を形成させた蓋(30)でねじ結合させて構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この様な構成になっている本発明では、液状の化粧溶液を貯蔵するチューブ形容器の上部に形成された蓋のねじ結合によって吐出口が上昇されて内側短顎輪が密閉されて化粧溶液の吐出を防ぎ、上部胴体の押さえによって吐出口が下降して内側短顎輪が開放され化粧溶液が吐出されるようにし、開口部の一側に設置された逆止バルブによってチューブ形容器の内側に空気の流入及び流出を制御することで、チューブ形容器の反復連続的な加圧動作を円滑にしながら使用者の嗜好によって必要な量の化粧溶液を容易に吐出及び遮断させることで、化粧品溶液の損失を防止することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、添付された図面を参考にして本発明の作用及び効果をより詳細に説明すれば次の様である。
図2ないし図4に示した様に、チューブ形容器(10)の上部には開口部(12)が形成されて、一側には嵌込み孔(16)が形成されて逆止バルブ(17)が嵌込み設置される。
【0009】
上記の開口部(12)は内側に内側短顎輪(13)が形成され、外側周囲部には垂直に形成される多数の移動嵌込み溝(15)が形成される。
【0010】
上記の様に形成されたチューブ形容器(10)の上部に上部胴体(20)が結合されるもので、上記上部胴体(20)は中央上部に溶液移送管(23)が形成されブラシ(22)が嵌込み結合されるブラシ嵌込み部(23a)が形成される。
【0011】
また、上記ブラシ嵌込み部(23a)の下部中央部には嵌込み部(24)が突出形成され、上記嵌込み部(24)を中心に周囲部には上記の開口部(12)の周囲部に形成された移動嵌込み溝(15)に対応して各々嵌込み結合される多数の移動嵌込み片(25)が形成され、上部胴体(20)を形成する外側下端周囲部に外向ねじ部(26)が形成される。
【0012】
上記の様に形成された上部胴体(20)をチューブ形容器(10)の上部に形成された開口部(12)の内側に上記上部胴体(20)に形成された嵌込み部(24)を嵌込み結合させるが、上記上部胴体(20)の下部に形成された各々の移動嵌込み片(25)が上記開口部(12)の外側周囲部に形成された各々の移動嵌込み溝(15)に対応して嵌込められるように結合させる。
【0013】
上記の様に嵌込み結合される移動嵌込み溝(15)と移動嵌込み片(25)は後述する蓋(30)のねじ結合によっても上部胴体(20)が回転しなくなり、蓋(30)が回転することによって内向ねじ部(36)が回転しながら相対的に上部胴体(20)の外向ねじ部(26)を回転させて上昇するようにする。
【0014】
この様に開口部(12)の内側に嵌込み結合された嵌込み部(24)の内側に割開口(28)と密閉顎輪(29)が形成された吐出口(27)を嵌込み結合させて内向突輪(24a)と外向突輪(27a)の強制引っかかりによって抜けないようにし上部胴体(20)がチューブ形容器(10)の上部に結合されるようにする。
【0015】
上記の様に結合された上部胴体(20)の上部に蓋(30)を覆着させて上部胴体(20)の下端周囲部に形成された外向ねじ部(26)と蓋(30)の内向ねじ部(36)をねじ結合させることで本発明のチューブ形液状化粧品容器(1)が組立構成される。
【0016】
従って、上記の様に結合構成された本発明は携帯時には図3に示した様に蓋(30)が閉じられた状態を維持している。
【0017】
上記の様に蓋(30)が閉じられた状態で化粧をするために蓋(30)を解いて分離させた後、上部胴体(20)をチューブ形容器(10)側に押えてやることで、図4に示した様に、上記上部胴体(20)の下部に形成された嵌込み部(24)に嵌込み結合されて開口部(12)の内側短顎輪(13)に引っ掛かっている密閉顎輪(29)が備わった吐出口(27)が下降して内側短顎輪(13)が開放されて割開口(28)と溶液移送管(23)が連通された状態になる。
【0018】
この様に連通された状態でチューブ形容器(10)を加圧してやると図4及び図5に示した様にチューブ形容器(10)の内部に収容された化粧溶液が割開口(28)と溶液移送管(23)を通じてブラシ(22)側に吐出され、嵌込み孔(16)に設置された逆止バルブ(17)は一字型で触れ合って形成された下端部が閉鎖されて空気流入口(18)を閉鎖させるようになり空気の流出を遮断する。
【0019】
また、上記のチューブ形容器(10)を加圧していた力を解除するようになれば圧縮されていたチューブ形容器(10)は元の状態に復元するようになり、この時、チューブ形容器(10)の内部圧力が低くなって逆止バルブ(17)の一字型に触れ合って閉鎖されていた空気流入口(18)の下端部が開かれながら開放されて外部の空気が空気流入口(18)を通じてチューブ形容器(10)の内部に流入されてチューブ形容器(10)の復元が容易になるようにする。
【0020】
この様に上記の逆止バルブ(17)はチューブ形容器(10)の反復連続的な加圧動作に従い空気流入口(18)が開閉されながらチューブ形容気(10)の内部に空気の流入及び流出を制御することで、チューブ形容器(10)の反復連続的な加圧動作を円滑にする。
【0021】
従って、上記の様にチューブ形容器(10)を反復連続的な加圧によって化粧溶液をブラシ(22)側に吐出させて化粧を終えた後には上部胴体(20)の上部に蓋(30)を覆って外向ねじ部(26)と内向ねじ部(36)をねじ結合させて蓋(30)を回転させてやることで内向ねじ部(36)が回転しながら相対的に上部胴体(20)の外向ねじ部(26)を回転させて上部胴体(20)が上昇することに従って吐出口(27)も上昇するようになって密閉顎輪(29)が内側短顎輪(13)に触れ合って密閉されて化粧溶液の吐出を遮断するようになる。
【0022】
図6は本発明によるほかの実施例の拡大断面図を示したもので、上部胴体(20)の中央上部に形成された溶液移送管(23)の周囲部にキヤップホルダー部(22a)を形成させてスポンジ形キヤップ(22b)を被せて構成させたことを特徴とする。
【0023】
上記の様に構成された本発明の別実施例は使用時に蓋(30)を開いてチューブ形容器(10)を反復連続加圧することで、化粧溶液がスポンジ形キヤップ(22b)側に吐出されてスポンジ形キヤップ(22b)を利用して使用者の皮膚(例えば、顔)に一様に染み込むようにして化粧をする。
【0024】
従って、上記の様に構成された本発明の別実施例もまた本発明の作用及び効果が同一なもので具体的な説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の蓋を開いて見せた斜視図である。
【図2】本発明の分離斜視図である。
【図3】本発明のA−A線結合断面図である。
【図4】本発明の作用状態の断面図出る。
【図5】本発明の要部を拡大させて見せたB-B線結合断面図。
【図6】本発明による他の実施例の拡大断面図である。
【符号の説明】
【0026】
1…化粧品容器、10…チューブ形容器、12…開口部、13…内側短顎輪、15…移動嵌込み部、16…嵌込み孔、17…逆止バルブ、18…空気流入口、20…上部胴体、22…ブラシ、22a…キヤップホルダー部、22b…スポンジ形キヤップ、23…溶液移送管、23a…ブラシ嵌込み部、24…嵌込み部、24a…内向突輪、25…移動嵌込み片、26…外向ねじ部、27…吐出口、27a…外向突輪、28…割開口、29…密閉顎輪、30…蓋、36…内向ねじ部。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ形容器(10)の上部に形成される開口部(12)にブラシ(22)を備えた上部胴体(20)を結合させて蓋(30)を覆着させて構成したチューブ形液状化粧品容器において、
上部内側に内側短顎輪(13)が備わって、周囲部に多数の移動嵌込み溝(15)が形成された開口部(12)が形成され、一側には嵌込み孔(16)を形成させて逆止バルブ(17)を設置したチューブ形容器(10)と、
上記チューブ形容器(10)の上部に結合され、その上部中央部に溶液移送管(23)が形成してあり、該溶液移送管(23)の外周部にブラシ(22)が嵌込み結合され、その内側中央下部に嵌込み部(24)及び多数の移動嵌込み片(25)が形成してあり、下端外周部に外向ねじ部(26)が形成され、上記溶液移送管(23)の下部に形成された嵌込み部(24)に割開口(28)と密閉顎輪(29)が形成された吐出口(27)を嵌込み結合させて上記開口部の内側に嵌込み結合させてなる上部胴体(20)と、
上記上部胴体(20)の上部に内向ねじ部(36)が形成された蓋(30)をねじ結合により装着したことを特徴とするチューブ形液状化粧品容器 。
【請求項2】
上記開口部(12)の一側に形成された逆止バルブ(17)は上部が広く開放されて形成され下部に行くほど狭くなって下端部が一字形に当接されて閉じられた状態で形成されたことを特徴とする請求項1に記載のチューブ形液状化粧品容器 。
【請求項3】
上部胴体(20)の中央上部に形成された溶液移送管(23)の周囲部にキヤップホルダー部(22a)を形成させてスポンジ形キヤップ(22b)を被せて構成させたことを特徴とする請求項1に記載のチューブ形液状化粧品容器 。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−80086(P2008−80086A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312325(P2006−312325)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(503465203)
【Fターム(参考)】