説明

ティノスポラ・コーディフォリアを含む組成物及びその製造方法

【課題】アレルギーを治療するのに使用される、栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための天然物を提供することである。
【解決手段】本発明の組成物は、栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物に関するものであり、このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギー(季節性、多年性、又は散発性のアレルギー性鼻炎を含むが、これらに限定されない)を治療するのに使用される。更に、本発明はこのような組成物を得るための抽出方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物に関するものであり、このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギー(季節性、多年性、又は散発性のアレルギー性鼻炎を含むが、これらに限定されない)を治療するのに使用される。更に、本発明はこのような組成物を得るための抽出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アレルギー反応は免疫系が生体に接近したアレルゲンとして知られている外来タンパク質を攻撃する場合に生じる。アレルギー反応は種々の炎症媒介物質の複雑な相互作用を特徴とするが、一般に外来タンパク質に対する免疫グロブリンE(IgE)媒介応答により誘発され、最もよく知られる外来タンパク質は花粉である。これらの外来タンパク質への暴露はアレルギー感作をもたらすことがあり、これは更に外来タンパク質に対するIgEの生成を特徴とする。IgEは鼻粘膜に存在するマスト細胞の表面を覆う。外来タンパク質が鼻通路に導入される場合、それらはマスト細胞のIgEに結合してヒスタミン、トリプターゼ、キマーゼ、キニン及びヘパリンを含む幾つかの媒介物質の放出をもたらし得る。ロイコトリエン及びプロスタグランジンD2を含むその他の媒介物質がその後に放出される。これらの種々の媒介物質の放出がアレルギー又はアレルギー性鼻炎の症候をもたらす。媒介物質はまた粘膜中のその他の炎症性細胞、例えば、好中球、好酸球、リンパ球、及びマクロファージの存在をもたらすことがあり、これが更なる炎症及び症候の進行をもたらす。
鼻炎は鼻粘膜の炎症と定義され、くしゃみ、鼻鬱血、鼻のかゆみ、及び鼻漏を含む症候のあらゆる組み合わせを特徴とする。アレルギー性鼻炎は鼻炎の最も一般的な原因であり、枯草熱としてよく知られている。アレルギー性鼻炎は慢性かぜに似ており、鼻、眼、エウスタキオ管、中耳、洞及び咽頭の粘膜の炎症を伴う。アレルギー性鼻炎の症候として、くしゃみ、鼻鬱血、頭痛、赤い眼、涙、耳痛、眼のはれ、鼻のかゆみ、鼻漏、疲れ、及び眠気が挙げられる。鼻からの透明な粘液性のしたたりの後にはしばしば咳を生じる。“アレルギー性結膜炎”として知られている、眼のかゆみ、赤み及び涙がまた頻繁に認められる。アレルギー性鼻炎は副鼻腔炎及び喘息の如きその他の疾患と関連し得る。アレルギー性鼻炎は、それ自体では生命に脅威ではないが、中耳炎、エウスタキオ管機能不全、鼻ポリープ及びアトピー性皮膚炎の如き幾つかのその他の合併症と関連し得る。
アレルギー性鼻炎は花粉、動物のふけ、かび、及びダストを含むアレルゲンへの暴露後の過敏な応答を意味する。季節性アレルギー性鼻炎(これは1年の特定の時期に生じる)は、草、雑草、及び樹木の花粉;かびの胞子;動物のふけ;並びにダストへの暴露により一般に誘発される。多年性アレルギー性鼻炎(これは1年中存続する)は、ダスト、動物のふけ、及びかびへの暴露により一般に誘発される。散発性アレルギー性鼻炎は動物のふけ、花粉、及びかびへの不定期の暴露により一般に誘発される。職業性アレルギー性鼻炎は作業場に見られる特定アレルゲン、例えば、動物、ダスト、又は木材への暴露のために生じる別の形態である。
アレルギーの一般的な治療は応答を誘発するアレルゲンを避けることである。応答を誘発するアレルゲンの回避は誘発アレルゲンが知られていないかもしれず、また知られていても広範かつ流行性であるかもしれないという事実のために実用的ではない。常套に使用されるアレルギーの対症治療として、坑ヒスタミン薬、鬱血除去薬、点眼、クロモリンナトリウム、鼻内コルチコステロイド、局所鬱血除去薬、及びグルココルチコイドが挙げられる。しかしながら、対症治療は一般に経験される全てのアレルギー症候を単独では治療せず、しかも眠気の如き副作用を一般に生じる。例えば、坑ヒスタミン薬はアレルギーの症候の全てを治療せず、しかも一般に眠気、その他の副作用及び時折CNS鬱病を生じ;鬱血除去薬は鬱血を軽減するだけであり、その他のアレルギー症候を軽減せず;また点眼は眼に関係するアレルギーの症候を軽減するだけである。アレルギーショット又は免疫療法が、特定のアレルゲンに対する感受性を低減するのにまた使用される。しかしながら、アレルギーショットは時間を浪費し、高価であり、また多くの誘発アレルゲンが存在する場合には有効ではない。
【0003】
ティノスポラ・コーディフォリアは熱帯のインド亜大陸に土着の落葉性のつる性低木である。それは生体の免疫系を維持、強化するために、また糖尿病、関節炎、発熱、尿道感染症、及び或る種の皮膚疾患の処置のために長年にわたってアユルバディック(Ayurvedic)医薬中に使用されていた。坑炎症薬として、また骨髄炎、気管支炎、AIDS、flu、肝炎、結核及び糖尿病の治療のための免疫調節薬としてのこの植物の使用が研究されていたが、アレルギーの治療におけるティノスポラ・コーディフォリアの使用は従来評価されていなかった。
天然であり、実用的であり、時間を浪費せず、又は高価ではなく;単独でアレルギーの全ての症候の治療を与え;眠気又はその他の副作用を生じず;しかも生活の質を改善する、栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物(このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギーを治療するのに使用される)が要望される。本発明は天然、実用的、かつ時間を浪費せず、又は高価ではなく;睡眠の質を改善し;眠気又はその他の副作用を生じず;しかも生活の質を改善する、アレルギーの全ての症候に有効な治療を提供する。また、栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物(このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギーを治療するのに使用され、かつ単独でアレルギーの全ての症候について治療を与え;天然、実用的であり、かつ時間を浪費せず、又は高価ではなく;眠気又はその他の副作用を生じない)を抽出し、得るための方法に対する要望がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物に関するものであり、このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギー(季節性、多年性、又は散発性のアレルギー性鼻炎を含むが、これらに限定されない)を治療するのに使用される。更に、本発明はこのような組成物を得るための抽出方法に関する。
本発明の一般的な目的は栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための天然の、有効な組成物(このような組成物はアレルギーを治療するのに使用される)を提供することである。
本発明の別の一般的な目的は栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための天然の、有効な組成物(このような組成物はティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギー性鼻炎を治療するのに使用される)を提供することである。
本発明の別の一般的な目的は家畜製品中の使用のための組成物(このような組成物はティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギー性鼻炎を治療するのに使用される)を提供することである。
本発明の更なる目的はこのような組成物を抽出し、製造するための方法を提供することである。
本発明の更に特別な目的はアレルギーの全ての症候を治療し、眠気又はその他の副作用を生じないアレルギーの治療を与え、かつ実用的であり、しかも時間を浪費せず、又は高価ではないアレルギーの治療を与えることである。
本発明のその他の有益な使用は栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための天然の、有効な組成物(このような組成物はティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、火傷、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、鎌状細胞貧血、らい病、及び結核を治療し、また化学療法を受けた後に免疫系作用を強化するのに使用される)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物に関するものであり、このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギー(季節性、多年性、又は散発性のアレルギー性鼻炎を含むが、これらに限定されない)を治療するのに使用される。更に、本発明はこのような組成物を得るための抽出方法に関する。従来技術は睡眠の質を改善し;眠気又はその他の副作用を生じず;生活の質を改善し;かつ高価ではなく、又は時間を浪費しない、アレルギーの全ての症候に有効な、天然の、実用的な治療を与えることに成功していない。従来技術はまたこのような組成物を抽出する方法を提供することに成功していない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物に関するものであり、このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギーを治療するのに使用される。更に、本発明はこのような組成物を得るための抽出方法に関する。
ティノスポラ・コーディフォリアは熱帯のインド亜大陸に土着の落葉性のつる性低木であり、メニスペルマセア(Menispermaceae)科に属する。ティノスポラ・コーディフォリアの普通名称として、グランシェ・ティノスポラ、グランチャ・ティノスパラ、ティノスパラ、ギロヤ(Giloya)、及びグドュチが挙げられる。ティノスポラ・コーディフォリアは遊離基を脱除し、炎症を生じる不利な免疫反応を減少することにより生体の自然な免疫系を維持、強化し;肝臓機能を支持し、消化を改善するのにアユルバディック医薬に使用されていた。白血球を増加することにより感染症と闘う生体の能力を増大し、かつ炎症変調効果を支持することにより全免疫系を支持することが目的とされる。本発明の使用は免疫系の促進及び増進並びにアレルギーの全ての症候(全白血球カウントの増大が挙げられるが、これに限定されない)の減少;好酸球及び好中球の減少;モルモットにおける5%のヒスタミンエアゾールにより誘発される気管支痙攣の減少;マウスにおける毛細血管透過性の減少;及びラットにおける分離されたマスト細胞の数の低下を示す。
本発明の組成物はアレルギーの治療のための治療有効量のティノスポラ・コーディフォリアエキスを含むが、これに限定されない。一つの好ましい実施態様において、組成物はアレルギー性鼻炎(季節性、多年性、又は散発性のアレルギー性鼻炎を含むが、これらに限定されない)の治療のためである。
一つの好ましい実施態様において、ティノスポラ・コーディフォリアエキスはB-シトステロールを含む。B-シトステロールはフィトステロールであり、これは免疫系応答を調和させ、白血球を変調することにより免疫系を増進し、維持することにつき知られている。
ティノスポラ・コーディフォリアエキスはアルカロイド成分を含むことが好ましい。一つの好ましい実施態様において、アルカロイド成分として、ティノスポリン又は同様の治療アルカロイドが挙げられる。ティノスポリン及びアルカロイドは免疫系を増進し、支持することにつき知られている。
ティノスポラ・コーディフォリアエキスはグリコシド成分を含むことが好ましい。一つの好ましい実施態様において、グリコシド成分として、下記の少なくとも一種が挙げられる:コーディフォリシドA、コーディフォリシドB又はこれらの同様の治療組み合わせ。コーディフォリシドA及びコーディフォリシドBは免疫系を増進し、支持することにつき知られている。
別の好ましい実施態様において、ティノスポラ・コーディフォリアエキスはジテルペノイド成分を含む。一つの好ましい実施態様において、ジテルペノイド成分として、ティノスポラシド又は同様の治療ジテルペノイドが挙げられる。ジテルペノイド及びティノスポラシドはまた免疫系を増進し、支持することにつき知られている。
【0007】
ティノスポラ・コーディフォリアエキスはポリフェノール成分を含むことが好ましい。ティノスポラ・コーディフォリアエキスは多糖成分を含むことが好ましい。ポリフェノール及び多糖はまた免疫系を増進し、支持することにつき知られている。
一つの好ましい実施態様において、ティノスポラ・コーディフォリアエキスはB-シトステロール、アルカロイド成分、グリコシド成分、ジテルペノイド成分、ポリフェノール成分及び多糖成分を含み、その製剤は下記の成分の少なくとも一種以上を含む。
B-シトステロール;
ティノスポリン;
コーディフォリシドA;
コーディフォリシドB;
ティノスポラシド;
その他のジテルペノイド;
ポリフェノール;及び
多糖。
個々の成分はそれらの医薬活性形態のいずれかで組成物中に含まれてもよい。
更に、本発明は家畜製品中の使用のための組成物に関するものであり、このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギーを治療するのに知られている。
更に、本発明の組成物は火傷、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、鎌状細胞貧血、らい病、結核、及び化学療法から生じる免疫系機能不全の少なくとも一種の治療のための治療有効量のティノスポラ・コーディフォリアエキスを含むが、これに限定されない。
一つの好ましい実施態様において、組成物は経口投与に適しているが、投与のあらゆる好適な経路が治療有効用量の組成物で使用し得る。投与のその他の経路として、例えば、投与の非経口形態、静脈内形態、局所形態、又はその他の同様の形態が挙げられる。経口投与に好ましい投薬形態として、錠剤、カプセル、ゲルキャップ、カプレット又は経口経路のその他の好適な形態が挙げられるが、これらに限定されない。投与のその他の経路に好ましい投薬形態として、鼻内スプレーもしくはミスト、溶液、液体、座薬又は経口投与以外の投与に適したその他の形態が挙げられるが、これらに限定されない。
【実施例】
【0008】
ティノスポラ・コーディフォリアエキスの300mgの錠剤を毎日3回投与する、本発明の使用は免疫系の促進及び増進並びにアレルギーの全ての症候(全白血球カウントの増加並びに好酸球及び好中球の減少を含むが、これらに限定されない)の減少を示す。
更に、本発明は栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物の抽出方法に関するものであり、このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギーを治療するのに使用される。
栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物の抽出方法(このような組成物は植物ティノスポラ・コーディフォリア又はティノスポラ・コーディフォリアエキスを含み、アレルギーを治療するのに使用される)は生のティノスポラ・コーディフォリアを得、圧潰して第一ティノスポラ・コーディフォリアエキスを得る工程、第一ティノスポラ・コーディフォリアエキスに水を仕込む工程、第一ティノスポラ・コーディフォリアエキス及び水を還流する工程、第一ティノスポラ・コーディフォリアエキスを濾過して第二ティノスポラ・コーディフォリアエキスを得る工程、第二ティノスポラ・コーディフォリアエキスに水を仕込む工程、第二ティノスポラ・コーディフォリアエキス及び水を還流する工程、第二ティノスポラ・コーディフォリアエキスを濾過して第三ティノスポラ・コーディフォリアエキスを得る工程、第三ティノスポラ・コーディフォリアエキスを蒸留してティノスポラ・コーディフォリアペーストを得る工程、及びティノスポラ・コーディフォリアペーストを乾燥させて組成物を得る工程を含む。
【0009】
一つの好ましい実施態様において、生のティノスポラ・コーディフォリアは乾燥された茎から得られ、種々のサイズの小片に圧潰されることが好ましい。圧潰された生のティノスポラ・コーディフォリアの量は組成物の必要とされる量により決められ、約500kgであることが好ましい。第一及び第二のティノスポラ・コーディフォリアエキスは脱イオン水約1950-2050Lを仕込まれることが好ましい。第一及び第二のティノスポラ・コーディフォリアエキスは約98-102℃の温度で約3時間にわたって還流されることが好ましい。第一及び第二のティノスポラ・コーディフォリアエキスの濾過はプレスフィルターにより行なわれることが好ましい。第三ティノスポラ・コーディフォリアエキスの蒸留はライジングフィルムエバポレーターで行なわれることが好ましい。第三エキスを蒸留することから得られたティノスポラ・コーディフォリアペーストは35%の固体ティノスポラ・コーディフォリアエキスを含むことが好ましい。
別の好ましい実施態様において、ティノスポラ・コーディフォリアペーストが真空乾燥機中で乾燥されて賦形剤を含まないティノスポラ・コーディフォリア顆粒を得る。ペーストの真空乾燥は約6時間にわたって行なわれることが好ましい。乾燥されたティノスポラ・コーディフォリア顆粒はサイズ60のメッシュ中をシフトされることが好ましい。ペースト約100Lが乾燥されたティノスポラ・コーディフォリア顆粒約30-40kgを生じることが好ましいであろう。
【0010】
更に好ましい実施態様において、ティノスポラ・コーディフォリアペーストが噴霧乾燥されてティノスポラ・コーディフォリア粉末を得る。噴霧乾燥機が約165℃の入口温度及び約100-102℃の出口温度に維持されることが好ましい。ティノスポラ・コーディフォリア粉末が100メッシュ又はその他のメッシュサイズ中をシフトされて所望の粉末サイズを得ることが好ましい。
更に好ましい実施態様において、ティノスポラ・コーディフォリアペーストが流動床乾燥により乾燥されてティノスポラ・コーディフォリア顆粒を得る。ティノスポラ・コーディフォリアペーストが賦形剤、好ましくはアカシアガム、澱粉、微結晶性セルロース又はその他の同様の賦形剤と混合される。ティノスポラ・コーディフォリアペースト及び賦形剤が約10分間にわたって迅速ミキサー造粒機に入れられることが好ましい。次いでティノスポラ・コーディフォリアペーストが流動床乾燥により乾燥されることが好ましい。ティノスポラ・コーディフォリア顆粒が所望のサイズに応じて40又は60メッシュサイズ中をシフトされることが好ましい。
以上の明細書に、本発明がその或る好ましい実施態様に関して記載され、多くの詳細が説明の目的のために示されたが、本発明が付加的な実施態様の余地があること、及び明細書に記載された或る詳細が本発明の基本原理から逸脱しないでかなり変化し得ることが当業者に明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレルギーの治療のためのティノスポラ・コーディフォリアエキスを含むことを特徴とする栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物。
【請求項2】
アレルギーがアレルギー性鼻炎を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
ティノスポラ・コーディフォリアエキスがB-シトステロール、アルカロイド成分、グリコシド成分、ジテルペノイド成分、ポリフェノール成分、及び多糖成分の少なくとも一種を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
アルカロイド成分がティノスポリンを含む、請求項3記載の組成物。
【請求項5】
グリコシド成分がコーディフォリシドA及びコーディフォリシドBの少なくとも一種を含む、請求項3記載の組成物。
【請求項6】
ジテルペノイド成分がティノスポラシドを含む、請求項3記載の組成物。
【請求項7】
ティノスポラ・コーディフォリアエキスがB-シトステロール、ティノスポリン、コーディフォリシドA、コーディフォリシドB、ティノスポラシド、ポリフェノール及び多糖の少なくとも一種を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項8】
ティノスポラ・コーディフォリアエキスが鼻スプレー形態を含む、請求項1記載の組成物。
【請求項9】
家畜製品中の使用のための請求項1記載の組成物。
【請求項10】
生のティノスポラ・コーディフォリアを得、圧潰して第一ティノスポラ・コーディフォリアエキスを得、
第一ティノスポラ・コーディフォリアエキスに水を仕込み、
第一ティノスポラ・コーディフォリアエキス及び水を還流し、
第一ティノスポラ・コーディフォリアエキスを濾過して第二ティノスポラ・コーディフォリアエキスを得、
第二ティノスポラ・コーディフォリアエキスに水を仕込み、
第二ティノスポラ・コーディフォリアエキス及び水を還流し、
第二ティノスポラ・コーディフォリアエキスを濾過して第三ティノスポラ・コーディフォリアエキスを得、
第三ティノスポラ・コーディフォリアエキスを蒸留してティノスポラ・コーディフォリアペーストを得、そして
ティノスポラ・コーディフォリアペーストを乾燥させて組成物を得ることを特徴とする、アレルギーの治療のためのティノスポラ・コーディフォリアエキスを含む栄養製品、食事サプリメント、食品又は医薬組成物中の使用のための組成物の抽出方法。
【請求項11】
第一及び第二のティノスポラ・コーディフォリアエキスへの水の仕込みが第一及び第二のティノスポラ・コーディフォリアエキスに脱イオン水約1950-2050Lを仕込むことを含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
第一及び第二のティノスポラ・コーディフォリアエキスと水の還流が第一及び第二のティノスポラ・コーディフォリアエキスを約98-102℃の温度で約3時間にわたって還流することを含む、請求項10記載の方法。
【請求項13】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストが約35%の固体ティノスポラ・コーディフォリアエキスを含む、請求項10記載の方法。
【請求項14】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストの乾燥がティノスポラ・コーディフォリアペーストを真空乾燥機中で乾燥させてティノスポラ・コーディフォリア顆粒を得ることを含む、請求項10記載の方法。
【請求項15】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストを真空乾燥機中で乾燥させてティノスポラ・コーディフォリア顆粒を得ることがティノスポラ・コーディフォリアペーストを約6時間にわたって乾燥させることを含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストを真空乾燥機中で乾燥させてティノスポラ・コーディフォリア顆粒を得ることがティノスポラ・コーディフォリア顆粒をサイズ60メッシュ中をシフトすることを含む、請求項14記載の方法。
【請求項17】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストの乾燥がティノスポラ・コーディフォリアペーストを噴霧乾燥してティノスポラ・コーディフォリア粉末を得ることを含む、請求項10記載の方法。
【請求項18】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストを噴霧乾燥してティノスポラ・コーディフォリア粉末を得ることがティノスポラ・コーディフォリアペーストを約165℃の入口温度及び約100-102℃の出口温度で噴霧乾燥することを含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストを噴霧乾燥してティノスポラ・コーディフォリア粉末を得ることがティノスポラ・コーディフォリア粉末をサイズ100メッシュ中をシフトすることを含む、請求項17記載の方法。
【請求項20】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストの乾燥がティノスポラ・コーディフォリアペーストを賦形剤とともに流動床乾燥により乾燥させてティノスポラ・コーディフォリア顆粒を得ることを含む、請求項10記載の方法。
【請求項21】
賦形剤がアカシアガム、澱粉及び微結晶性セルロースの少なくとも一種を含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストを賦形剤とともに流動床乾燥により乾燥させてティノスポラ・コーディフォリア顆粒を得ることがティノスポラ・コーディフォリアペーストを約10分間にわたって乾燥させることを含む、請求項20記載の方法。
【請求項23】
ティノスポラ・コーディフォリアペーストを賦形剤とともに流動床乾燥により乾燥させてティノスポラ・コーディフォリア顆粒を得ることがティノスポラ・コーディフォリア粉末をサイズ40又は60メッシュ中をシフトすることを含む、請求項20記載の方法。

【公開番号】特開2006−70038(P2006−70038A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−291724(P2005−291724)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(505372114)ジェニー インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】