説明

テレビジョン受像機

【課題】テレビジョン受像機において、消費電力を削減し、しかも、その削減に伴ってユーザに与え得る違和感の抑制効果の向上を図る。
【解決手段】テレビジョン受像機の制御部は、(1)設定キーの操作により消費電力削減量が設定されると、(2)バックライトの輝度を徐々に低下させる。この輝度低下制御中に、(3)選局キーによるチャンネル変更操作が検出されると、輝度低下制御が停止し、(4)当該検出時点での輝度を維持する。その後、所定の待機期間T2中に、(5)チャンネルが元に戻されると、輝度低下制御が再スタートする。輝度が徐々に低下するので、消費電力を削減でき、しかも、ユーザの目を輝度低下に順応させることができ、従って、ユーザの違和感を抑えることができる。また、チャンネル変更期間が待機期間よりも短ければ輝度は維持されるので、チャンネル変更時と復帰時とに輝度の差が生じず、違和感の抑制効果の向上を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン放送信号を受信して番組を表示するテレビジョン受像機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、番組を表示するディスプレイを有し、そのディスプレイの輝度を、ユーザに違和感を与えないように徐々に低下させ、消費電力の削減を図るテレビジョン受像機(以下、受像機という)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、ユーザは任意のチャンネルの番組を視聴しているときに、他のチャンネルの番組内容を確認するためリモコン装置等を用いてチャンネルを変更し、確認後、元に戻すことがある。しかしながら、上記従来の受像機においては、ディスプレイの輝度が下がり続け、従って、チャンネル変更時の輝度と、チャンネルを変更した後に元に戻した時の輝度との間に差が生じることがある。このため、ユーザに違和感を与える虞がある。
【0004】
上記の他に、消費電力の低減を図った受像機としては、ディスプレイにおける映像表示サイズを番組のジャンルに応じて変更する受像機(例えば、特許文献2参照)と、ユーザが視聴予約した番組以外の番組を表示するときにディスプレイの輝度を通常値よりも下げる受像機(例えば、特許文献3参照)とが知られている。また、消費電力の低減を図る受像機ではないが、ユーザが視聴予約した番組の番組情報から合計視聴時間で消費される電力量を算出し、その消費電力量が電池残量よりも少ないときに警告を発する受像機(例えば、特許文献4参照)と、番組のジャンル毎に設定されたユーザ所望の画質データに基づいてディスプレイの画質設定を変更する受像機(例えば、特許文献5参照)とが知られている。しかしながら、これら特許文献2〜5に記載の受像機では、上記の問題を解決することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−236520号公報
【特許文献2】特開2006−261785号公報
【特許文献3】特開2005−210706号公報
【特許文献4】国際公開第2006/129443号
【特許文献5】特開2008−028871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の従来の問題を解決するためになされたものであり、消費電力を削減することができ、しかも、その削減に伴ってユーザに与え得る違和感の抑制効果の向上を図ることができるテレビジョン受像機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、テレビジョン放送信号のチャンネルを選局するチューナと、前記チューナにより選局されたチャンネルの番組を表示する表示手段と、前記チューナにより選局されたチャンネルのテレビジョン放送信号からEPG情報を取得するEPG取得手段と、を備えたテレビジョン受像機において、前記表示手段の消費電力削減量を設定するための設定手段と、前記設定手段による消費電力削減量の設定時に前記表示手段により表示されている番組の放送終了時刻を、前記EPG取得手段により取得されたEPG情報から取得する終了時刻取得手段と、前記設定手段による消費電力削減量の設定時刻から、前記終了時刻取得手段により取得された番組の放送終了時刻までの残り時間を算出する残り時間算出手段と、前記残り時間算出手段により算出された残り時間と、前記設定手段により設定された消費電力削減量とに基づき、前記番組の放送終了時刻の前記表示手段の画面輝度を算出する輝度算出手段と、前記輝度算出手段により算出された画面輝度へ向けて、前記残り時間に、前記表示手段の画面輝度を徐々に低下させる輝度制御手段と、前記チューナを操作するための操作手段と、を備え、前記輝度制御手段は、前記残り時間に前記操作手段によるチャンネル変更操作を検出したとき、前記表示手段の画面輝度の低下制御を停止して該検出時点での画面輝度を維持し、その後の所定の待機期間中にチャンネルが元に戻されたとき、該画面輝度の低下制御を再スタートさせるものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のテレビジョン受像機において、前記輝度制御手段は、前記待機期間中にチャンネルが元に戻されなかったとき、前記表示手段の画面輝度を所定値まで徐々に増加させ、その後、該画面輝度を徐々に低下させるものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のテレビジョン受像機において、前記輝度制御手段は、前記番組の放送が終了し、次の番組の放送が開始したとき、前記表示手段の画面輝度を所定値まで徐々に増加させ、その後、該画面輝度を徐々に低下させるものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、表示手段の画面輝度が徐々に低下するので、消費電力を削減することができ、しかも、ユーザの目を輝度低下に順応させることができ、従って、ユーザに与え得る違和感を抑えることができる。
また、任意のチャンネルの番組の表示中に、ユーザが例えば他のチャンネルの番組の内容を確認するためチャンネルを変更し、その後、元に戻したとしても、チャンネル変更期間が所定の待機期間よりも短ければ、画面輝度は維持されるので、チャンネル変更時と復帰時とに画面輝度の差が生じず、ユーザに与え得る違和感の抑制効果の向上を図ることができる。
さらに、消費電力削減量が設定されると、設定時に表示中の番組の放送終了時刻までの残り時間と、設定された消費電力削減量とに応じて輝度の低下具合が調整され、ユーザは多くの場合、その番組を最後まで見るであろうから、設定された消費電力削減量を通常時の消費電力から確実に削減することができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、待機期間経過後もチャンネルが変更されたままであるときには画面輝度が一旦増加し、その後、再び低下するので、輝度の下がり過ぎを防ぐことができ、輝度の下がり過ぎに起因する違和感を防ぐことができる。また、画面輝度は徐々に増加するので、輝度増加に起因する違和感を抑えることができる。
【0012】
請求項3の発明によれば、番組が替わると画面輝度が一旦増加し、その後、再び低下するので、輝度の下がり過ぎを防ぐことができ、輝度の下がり過ぎに起因する違和感を防ぐことができる。また、画面輝度は徐々に増加するので、輝度増加に起因する違和感を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係るテレビジョン受像機の電気的ブロック図。
【図2】上記テレビジョン受像機の制御部により制御されるバックライトの輝度の経時変化を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係るテレビジョン受像機(以下、受像機という)について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の受像機の構成を示す。この受像機1は、アンテナ2を介してデジタルテレビジョン放送信号(以下、放送信号という)を受信し、放送信号のチャンネルを選局するチューナ3と、チューナ3により選局されたチャンネルの放送信号を復調する復調部4と、復調部4により復調された放送信号を映像信号、音声信号及びデータ信号に分離する分離部5と、分離部5により分離された映像信号、音声信号、データ信号をそれぞれデコードする映像デコード部6と、音声デコード部7と、データデコード部8とを備える。
【0015】
また、受像機1は、映像デコード部6によりデコードされた映像信号を出力する映像出力部9と、音声デコード部7によりデコードされた音声信号を出力するスピーカを備えた音声出力部10と、上記各部を制御するCPU等の制御部11と、制御部11の動作に必要な情報を記憶するメモリ12と、制御部11に各種の指令を赤外線信号でもって遠隔的に入力可能なリモコン装置13と、リモコン装置13から入力された赤外線信号を受信し電気信号に変換して制御部11に出力する赤外線受信部14と、時間を計数するタイマ15とを備える。制御部11は、請求項におけるEPG取得手段、終了時刻取得手段、残り時間算出手段及び輝度算出手段に相当する。リモコン装置13は、チューナ3を操作して所望のチャンネルを選局するための選局キー13a(操作手段)と、映像出力部9の消費電力削減量を設定するための設定キー13b(設定手段)と、設定キー13bによる設定を解除するための解除キー13cとを有する。
【0016】
放送信号は、テレビジョン番組(以下、番組という)の映像信号及び音声信号と、当該番組の番組情報であるSI(Service Information)データを含むデータ信号とを有し、これらがTS(Transport Stream)形式で多重化されている。SIデータは、番組の放送開始時刻情報及び放送終了時刻情報を含むEPG情報を有し、各チャンネル毎に独自に作成されて配信されている。
【0017】
チューナ3は、受信周波数を、ユーザが選局する物理チャンネルに対応した周波数に同調させることにより、そのチャンネルの放送信号を選局する。
【0018】
分離部5は、復調部4により復調された放送信号に対して誤り訂正処理を行い、その訂正処理を行った放送信号から映像信号、音声信号及びデータ信号のTSパケットをそれぞれ抽出する。映像デコード部6、音声デコード部7及びデータデコード部8は、それら抽出された映像信号、音声信号及びデータ信号のTSパケットをそれぞれデコードする。データデコード部8は、デコードしたデータ信号を制御部11に送出する。
【0019】
映像出力部9は、ディスプレイ91及びバックライト92と、それらの制御回路93とを有する。ディスプレイ91は、映像信号に基づいて番組を表示する表示画面を備えた液晶ディスプレイ等により構成される。バックライト92は、ディスプレイ91にその背面方向から光を照射する。制御回路93は、ディスプレイ91の映像表示制御と、ディスプレイ91の画面輝度制御、すなわち、バックライト92の輝度制御とを行う。ディスプレイ91及びバックライト92は請求項における表示手段に相当し、制御回路93及び制御部11は請求項における輝度制御手段に相当する。
【0020】
制御部11は、データデコード部8により送出されたデータ信号からSIデータを抽出し、そのSIデータからEPG情報を取得して、メモリ12に格納する。制御部11は、設定キー13bの操作により消費電力削減量が設定されたとき、上述の格納したEPG情報をメモリ12から読み出し、その設定時に表示されている番組の放送終了時刻をそのEPG情報から取得する。そして、制御部11は、その放送終了時刻まで、上記消費電力削減量に応じてバックライト92の輝度を徐々に低下させる。この輝度制御は制御部11が制御回路93を駆動制御し、かつ、タイマ15により時刻を計時して行う。
【0021】
選局キー13aは、複数のチャンネルにそれぞれ対応する複数のチャンネルキー、又はチャンネルを昇順若しくは降順に選局するためのチャンネルアップキー及びチャンネルダウンキー等により構成される。設定キー13bは、予め定められた1又は複数の消費電力削減量に対応する1又は複数のキーである。消費電力削減量は、設定キー13bによる設定時刻又は番組の放送開始時刻からその番組の放送終了時刻までにバックライト92により通常消費される総電力からの削減量である。
【0022】
次に、制御部11によるバックライト92の輝度制御処理について図2を参照して詳述する。(1)設定キー13bによりバックライト92の消費電力削減量が設定されると、その設定時にバックライト92に表示されている番組P1の放送終了時刻がEPG情報から取得される。そして、上記設定時刻から放送終了時刻までの残り時間T1が算出される。この残り時間T1は放送終了時刻から設定時刻を減じて演算される。
【0023】
そして、残り時間T1と、上記の設定された消費電力削減量とに基づき、番組P1の放送終了時刻におけるバックライト92の輝度が算出される。バックライト92の輝度は、通常時の所定の輝度(以下、通常輝度という)B1から、一次関数として低下するので、残り時間T1及び上記消費電力削減量を用いて低下の傾きを求めることができ、その求められた傾きから放送終了時刻の輝度が算出される。輝度の低下関数はメモリ12に予め格納されており、放送終了時刻の輝度を算出する際に参照される。(2)放送終了時刻の輝度算出後、その放送終了時刻までの残り時間T1の間、バックライト92の輝度は、通常輝度B1から、上記の算出した輝度へ向けて徐々に低下する。
【0024】
(3)残り時間T1中に、選局キー13aによるチャンネル変更操作が検出されたとき、(4)バックライト92の輝度の低下制御は停止し、その検出時点での輝度が略一定に維持され、タイマ15が所定の待機期間T2の計時を開始する。(5)その待機期間T2中に選局キー13aが再操作されてチャンネルが元に戻されたとき、(6)輝度の低下制御は再スタートする。このとき、輝度が一時的に略一定であったことを踏まえ、上記の設定された削減量だけ消費電力を低減するために低下の傾きを再設定してもよいし、そうせずに、輝度の低下の傾きの設定をそのままにしてもよい。
【0025】
(7)番組P1の放送が終了し、番組が切り替わり、次の番組P2の放送が開始されたときには、(8)バックライト92の輝度が、通常輝度B1よりも低い輝度B2に到達するまで徐々に増加する。輝度B2までの到達期間は予め設定されていても、又は番組P2の放送開始時刻から放送終了時刻までの期間に応じて算出されてもよい。輝度B2は番組が替わる度に徐々に低くなるように設定されている。ここに、番組P2の放送開始時刻から輝度B2到達時刻までの期間の消費電力低減量が算出される。(9)バックライト92の輝度は輝度B2に到達した後、(10)再び徐々に低下する。この低下の傾きと、番組P2の放送終了時刻の輝度とは、上記の算出した消費電力低減量を、上記の設定された消費電力削減量から減じて得られる残りの削減目標量を基に算出される。
【0026】
(11)上記の待機期間T2中にチャンネルが元に戻されなかったとき(このときの輝度変化を破線で示す)、表示している番組が別のチャンネルの番組に切り替わったと判断され、待機期間経過後、(12)バックライト92の輝度が、通常輝度B1よりも低い輝度B3に到達するまで徐々に増加する。この輝度B3までの到達期間は、予め設定されていてもよいし、待機期間終了時刻から番組の放送終了時刻までの期間に応じて算出されてもよい。輝度B3は番組が替わる度に徐々に低くなるように設定されている。(13)バックライト92の輝度は輝度B3に到達した後、(14)再び徐々に低下する。この低下の傾きと、放送終了時刻の輝度とは、上記のように番組が終了して次の番組が開始されたときと同様の方法により算出される。
【0027】
設定キー13bの操作後、解除キー13cが操作されずに電源がオフされたときには、消費電力削減量の設定がメモリ12に保存され、その後、電源がオンされたときには自動的に上記の輝度制御処理が実行されることが望ましい。
【0028】
上記のように構成された受像機1においては、バックライト92の輝度が徐々に低下するので、消費電力を削減することができ、しかも、ユーザの目を輝度低下に順応させることができ、従って、ユーザに与え得る違和感を抑えることができる。
【0029】
また、設定キー13bにより消費電力削減量が設定されると、その設定時に表示中の番組P1の放送終了時刻までの残り時間T1と、設定された消費電力削減量とに応じて輝度の低下具合が調整され、ユーザは多くの場合、その番組P1を最後まで見るであろうから、設定された消費電力削減量を通常時の消費電力から確実に削減することができる。
【0030】
また、任意のチャンネルの番組P1の表示中に、ユーザが例えば他のチャンネルの番組の内容を確認するためチャンネルを変更し、その後、元に戻したとしても、チャンネル変更期間が待機期間T2よりも短ければ、バックライト92の輝度は維持されるので、チャンネル変更時と復帰時とに輝度の差が生じない。従って、ユーザに与え得る違和感の抑制効果の向上を図ることができる。
【0031】
また、待機期間T2が経過した後もチャンネルが変更されたままであるときにはバックライト92の輝度が輝度B2にまで一旦増加し、その後、再び低下するので、輝度の下がり過ぎを防ぐことができ、輝度の下がり過ぎに起因する違和感を防ぐことができる。また、輝度は徐々に増加するので、輝度増加に起因する違和感を抑えることができる。また、輝度B2は通常輝度B1よりも低いので、下がった輝度を輝度B2にまで増加させるときの増加幅を小さくすることができ、従って、ユーザに違和感を与えずに済む。
【0032】
また、番組が替わるとバックライト92の輝度が輝度B3にまで一旦増加し、その後、再び低下するので、輝度の下がり過ぎを防ぐことができ、輝度の下がり過ぎに起因する違和感を防ぐことができる。また、輝度は徐々に増加するので、輝度増加に起因する違和感を抑えることができる。また、輝度B3は通常輝度B1よりも低いので、下がった輝度を輝度B3にまで増加させるときの増加幅を小さくすることができ、従って、ユーザに違和感を与えずに済む。
【0033】
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。例えば、選局キー13a、設定キー13b、解除キー13cが受像機1の本体に配設されていても構わない。また、ディスプレイ91及びバックライト92の代わりとしてプラズマディスプレイ又は有機ELディスプレイが用いられてもよい。
【0034】
また、番組切替時にバックライト92の輝度を上昇させる際、通常輝度まで戻し、その後、再び徐々に低下させてもよい。
【0035】
また、映像信号を出力する映像再生機器を接続可能に構成されていてもよい。この場合においては、映像再生機器から入力される映像信号を基にディスプレイ91が映像を表示し、バックライト92の輝度は、例えば2時間又は4時間等の特定時間の経過毎に通常輝度から低下し、その後、上昇する。この低下と上昇が繰り返される。また、放送信号を受信してリアルタイムで番組を表示するテレビジョンモードと、映像再生機器からの映像信号を再生するビデオモードとを切り替えるためのモードキーが設けられていてもよい。この場合、モードキーの操作に基づき、制御部11によるバックライト92の輝度制御処理内容が切り替わることが望ましい。具体的には、テレビジョンモードでは上記実施形態の輝度制御が行われ、ビデオモードでは上述の特定時間毎の輝度制御が行われることが望ましい。
【符号の説明】
【0036】
1 テレビジョン受像機
3 チューナ
91 ディスプレイ(表示手段を構成)
92 バックライト(表示手段を構成)
93 制御回路(輝度制御手段を構成)
11 制御部(輝度制御手段を構成、EPG取得手段、終了時刻取得手段、残り時間算出手段、輝度算出手段)
13a 選局キー(操作手段)
13b 設定キー(設定手段)
T1 残り時間
T2 待機時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビジョン放送信号のチャンネルを選局するチューナと、
前記チューナにより選局されたチャンネルの番組を表示する表示手段と、
前記チューナにより選局されたチャンネルのテレビジョン放送信号からEPG情報を取得するEPG取得手段と、を備えたテレビジョン受像機において、
前記表示手段の消費電力削減量を設定するための設定手段と、
前記設定手段による消費電力削減量の設定時に前記表示手段により表示されている番組の放送終了時刻を、前記EPG取得手段により取得されたEPG情報から取得する終了時刻取得手段と、
前記設定手段による消費電力削減量の設定時刻から、前記終了時刻取得手段により取得された番組の放送終了時刻までの残り時間を算出する残り時間算出手段と、
前記残り時間算出手段により算出された残り時間と、前記設定手段により設定された消費電力削減量とに基づき、前記番組の放送終了時刻の前記表示手段の画面輝度を算出する輝度算出手段と、
前記輝度算出手段により算出された画面輝度へ向けて、前記残り時間に、前記表示手段の画面輝度を徐々に低下させる輝度制御手段と、
前記チューナを操作するための操作手段と、を備え、
前記輝度制御手段は、前記残り時間に前記操作手段によるチャンネル変更操作を検出したとき、前記表示手段の画面輝度の低下制御を停止して該検出時点での画面輝度を維持し、その後の所定の待機期間中にチャンネルが元に戻されたとき、該画面輝度の低下制御を再スタートさせることを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項2】
前記輝度制御手段は、前記待機期間中にチャンネルが元に戻されなかったとき、前記表示手段の画面輝度を所定値まで徐々に増加させ、その後、該画面輝度を徐々に低下させることを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項3】
前記輝度制御手段は、前記番組の放送が終了し、次の番組の放送が開始したとき、前記表示手段の画面輝度を所定値まで徐々に増加させ、その後、該画面輝度を徐々に低下させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテレビジョン受像機。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−114608(P2011−114608A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−269569(P2009−269569)
【出願日】平成21年11月27日(2009.11.27)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】