テレビ会議システム、会議コントローラ、テレビ会議方法、及び、会議コントロール方法
【課題】画像を送信する送信側端末装置の処理負荷の増大を抑制し、受信側端末装置に画像を適切に送信可能なテレビ会議システムの提供。
【解決手段】テレビ会議システム1の会議コントローラ200は、受信側端末装置102からの低画質コマンド及び高画質コマンドを送信側端末装置101へ転送し、送信側端末装置101から低画質動画像データ及び高画質動画像データを受信し、ネットワークNの通信帯域の利用状況、低画質動画像データ及び高画質動画像データの解像度に基づき第1のフレームレート及び第2のフレームレートを判定し、低画像表示の受信側端末装置102へ低画質動画像データを第1のフレームレートで転送するとともに、高画質表示の受信側端末装置102へ高画質動画像データを第2のフレームレートで転送する。
【解決手段】テレビ会議システム1の会議コントローラ200は、受信側端末装置102からの低画質コマンド及び高画質コマンドを送信側端末装置101へ転送し、送信側端末装置101から低画質動画像データ及び高画質動画像データを受信し、ネットワークNの通信帯域の利用状況、低画質動画像データ及び高画質動画像データの解像度に基づき第1のフレームレート及び第2のフレームレートを判定し、低画像表示の受信側端末装置102へ低画質動画像データを第1のフレームレートで転送するとともに、高画質表示の受信側端末装置102へ高画質動画像データを第2のフレームレートで転送する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ会議システム、会議コントローラ、テレビ会議方法、及び、会議コントロール方法に関する
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して接続された複数の端末装置を利用して、テレビ会議を行うシステムが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1の構成では、送信側の端末装置は、第1の解像度(低解像度)で第1のフレームレート(高フレームレート)を有する第1の動画像信号と、第1の解像度よりも高い第2の解像度(高解像度)で第1のフレームレートよりも低い第2のフレームレート(低フレームレート)を有する第2の動画像信号とを送信する。そして、受信側の端末装置は、第1,第2の動画像信号を受信して、低解像度と高解像度とのうち所望の解像度で、高フレームレートの動画像を表示する。
具体的に、低解像度且つ高フレームレートの動画像を表示する場合、第1の動画像信号に基づいて動画像を表示させる。
一方、高解像度且つ高フレームレートの動画像を表示する場合、第2の動画像信号に基づく高解像度の動画像を表示するとともに、当該第2の動画像信号で欠落しているタイミングのフレームを第1の動画像信号の低解像度の画像に基づいて生成して表示する。
【0004】
特許文献2の構成では、送信側拠点の画像を、受信側拠点の通信装置で表示させている場合、受信側拠点のモニタ上で送信側拠点の画像の表示領域が減少すると、受信側拠点の通信装置は、フレームレートや解像度を低下させた画像データを要求する制御コマンドを送信側拠点に送信する。そして、送信側拠点の通信装置は、要求に対応する画像データを受信側拠点の通信装置に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4244394号公報
【特許文献2】特許第4500026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような構成では、送信側の端末装置から予め設定されたフレームレートで動画像信号が送信されるため、ネットワークの通信帯域が十分に確保されていない場合には、動画像信号を適切に送信できない。
また、特許文献1,2のような構成では、送信側の端末装置において、画像の解像度の変更処理に加えて、受信側の端末装置への画像の分配処理も行うため、受信側の端末装置の数が増えると、送信側の端末装置の処理負荷が増大してしまう。
【0007】
本発明は、画像を送信する送信側端末装置の処理負荷の増大を抑制し、受信側端末装置に画像を適切に送信可能なテレビ会議システム、会議コントローラ、テレビ会議方法、及び、会議コントロール方法を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のテレビ会議システムは、画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置と、前記送信側端末装置及び前記複数の受信側端末装置にネットワークを介して接続された会議コントローラと、を備えたテレビ会議システムであって、前記送信側端末装置は、画像データが入力される画像入力部と、受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを、前記会議コントローラを介して受信する転送コマンド受信部と、前記転送コマンド受信部において、第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方を受信すると、前記画像入力部に入力された画像データに基づき第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を生成する画像生成部と、当該生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記会議コントローラへ送信する画像送信制御部と、を備え、前記会議コントローラは、受信側端末装置から制御コマンドを受信する送信コマンド受信部と、当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御部と、当該転送された制御コマンドに応じて前記送信側端末装置から送信される第1の画像データ及び第2の画像データを受信する生成画像受信部と、ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定部と、前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御部と、を備え、前記受信側端末装置は、前記表示部での画像データの表示サイズが入力されるサイズ入力部と、
当該入力された表示サイズを表す制御コマンドを前記会議コントローラへ送信する制御コマンド送信制御部と、当該送信された制御コマンドに応じて前記会議コントローラから転送された画像データを受信する転送画像受信部と、当該受信した画像データを前記制御コマンドに基づく表示サイズで表示部に表示させる表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の会議コントローラは、画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置とにネットワークを介して接続され、前記画像データの送受信を制御する会議コントローラであって、受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを当該受信側端末装置から受信する送信コマンド受信部と、当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御部と、前記送信側端末装置へ第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方が転送された場合、前記送信側端末装置に入力された画像データに基づき生成される、第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を受信する生成画像受信部と、ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定部と、前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明のテレビ会議方法は、画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置と、前記送信側端末装置及び前記複数の受信側端末装置にネットワークを介して接続された会議コントローラと、を備えたテレビ会議システムにおけるテレビ会議方法であって、前記受信側端末装置が、前記表示部での画像データの表示サイズが入力されるサイズ入力工程と、当該入力された表示サイズを表す制御コマンドを前記会議コントローラへ送信する制御コマンド送信工程と、を実施し、前記会議コントローラが、受信側端末装置から制御コマンドを受信する送信コマンド受信工程と、当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御工程と、を実施し、前記送信側端末装置が、画像データが入力される画像入力工程と、受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを、前記会議コントローラを介して受信する転送コマンド受信工程と、当該転送コマンド受信工程において、第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方を受信すると、前記画像入力部に入力された画像データに基づき第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を生成する画像生成工程と、当該生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記会議コントローラへ送信する画像送信制御工程と、を実施し、前記会議コントローラが、前記コマンド転送制御工程で転送された制御コマンドに応じて前記送信側端末装置から送信される第1の画像データ及び第2の画像データを受信する生成画像受信工程と、ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定工程と、前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御工程と、を実施し、前記受信側端末装置が、前記制御コマンド送信工程で送信された制御コマンドに応じて前記会議コントローラから転送された画像データを受信する転送画像受信工程と、当該受信した画像データを前記制御コマンドに基づく表示サイズで表示部に表示させる表示制御工程と、を実施することを特徴とする。
【0011】
本発明の会議コントロール方法は、画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置とにネットワークを介して接続され、前記画像データの送受信を制御する会議コントロール方法であって、受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを受信する送信コマンド受信工程と、当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御工程と、前記送信側端末装置へ第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方が転送された場合、前記送信側端末装置に入力された画像データに基づき生成される、第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を受信する生成画像受信工程と、ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定工程と、前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御工程と、を実施することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るテレビ会議システムの概略構成を示す模式図。
【図2】前記テレビ会議システムを構成する端末装置の概略構成を示すブロック図。
【図3】前記端末装置が受信側端末装置として機能する場合の動作を示す模式図。
【図4】前記端末装置が送信側端末装置として機能する場合の動作を示す模式図。
【図5】前記テレビ会議システムを構成する会議コントローラの概略構成及び動作を示す模式図。
【図6】前記テレビ会議システムの動作を示すフローチャート。
【図7】前記受信側端末装置において低画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図8】前記受信側端末装置において低画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図9】前記受信側端末装置において低画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図10】前記受信側端末装置において高画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図11】前記受信側端末装置において高画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図12】前記受信側端末装置において高画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図13】前記受信側端末装置において非表示コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図14】前記テレビ会議システムの動作を示すフローチャート。
【図15】前記テレビ会議システムにおける各拠点での表示状態を示す模式図。
【図16】前記テレビ会議システムにおける各拠点での表示状態を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のテレビ会議システムについて図面を参照しながら詳細に説明する。
[テレビ会議システムの構成]
図1に示すように、テレビ会議システム1は、複数の拠点にそれぞれ配置された端末装置100と、これらの端末装置100にネットワークNを介して接続された会議コントローラ200とを備えている。このテレビ会議システム1は、例えば拠点B,C,Dの端末装置100における表示サイズに応じた解像度の動画像データを、拠点Aの端末装置100から拠点B,C,Dの端末装置100にそれぞれ送信する。また、テレビ会議システム1は、動画像データの送信の際、ネットワークNの通信帯域(以下、通信帯域、と言う)に応じて、動画像データのフレームレートを調整する。
以下において、動画像データを送信する端末装置100を送信側端末装置101と言い、動画像データを受信して表示する端末装置100を受信側端末装置102と言う場合がある。
尚、テレビ会議システム1を構成する端末装置100の数としては、4個に限定されない。会議コントローラ200は、端末装置100が配置された拠点に配置されていても良いし、他の拠点に配置されていても良い。
【0014】
まず、端末装置100が有する主な構成について説明する。
コンピュータである端末装置100は、図2に示すように、入力ブロック110と、メモリ120と、端末制御演算ブロック130と、出力ブロック140と、画像表示を行うための表示部としてのモニタ150と、を備えている。
入力ブロック110は、画像入力部111と、転送画像受信部112と、ユーザインターフェース113と、転送コマンド受信部114と、を備えている。
端末制御演算ブロック130は、画像再生部131と、表示制御部としての画面構成管理部132と、サイズ入力部としての外部割り込み判定部133と、サイズ入力部としての内部割り込み判定部134と、画面構成変更判定部135と、制御コマンド送信制御部としての画面領域状態判定部136と、画像生成部137と、画像送信制御部138と、を備えている。
この端末制御演算ブロック130の各部は、パーソナルコンピュータ等のCPU(中央処理装置)と記憶装置(例えば、SSD(Solid State Drive)やHDD(ハードディスクドライブ))(いずれも図示省略)に格納されたプログラムにより実現される。また、端末装置100で実行するテレビ会議も、この端末制御演算ブロック130において、上記の記憶装置に格納されたテレビ会議システム用プログラムをCPUで実行することにより実現される。
出力ブロック140は、画像表示出力部141と、制御コマンド送信部142と、生成画像送信部143と、を備えている。
【0015】
次に、端末装置100が受信側端末装置102として機能する場合に、主に動作する構成について説明する。
図3に示すように、画像入力部111には、カメラである撮影部160で撮影された動画像データ(以下、撮影動画像データ、と言う場合がある。)が入力される。
転送画像受信部112は、送信側端末装置101にて生成され、ネットワークNを介して会議コントローラ200から転送される動画像データ(以下、転送動画像データ、と言う場合がある。)を受信する。
ユーザインターフェース113は、操作入力を行うためのキーボード等で構成されている。
【0016】
メモリ120は、撮影部160からの撮影動画像データ、表示画面の画面構成情報、当該受信側端末装置にて生成された制御コマンド、転送動画像データを記憶する。
【0017】
画像再生部131は、転送画像受信部112で受信した転送動画像データや、画像入力部111に入力された撮影動画像データを再生する。この再生動作により、メモリ120には、転送静止画像データや、撮影静止画像データが提供される。
画面構成管理部132は、モニタ150に表示される画像の表示領域の構成、即ち画面構成を管理する。例えば、テレビ会議システム用プログラムの他に文書作成ソフトウェアが起動している場合、両方のウィンドウの前後関係や重なり順序等に基づく画面構成を画面構成情報として出力する。
【0018】
外部割り込み判定部133は、ユーザインターフェース113からの入力を監視して、当該受信側端末装置102のユーザからの外部割り込みを検知する。
内部割り込み判定部134は、テレビ会議システム用プログラムの内部割り込みを検知する。外部割り込み及び内部割り込みの詳細については後述する。
【0019】
画面構成変更判定部135は、割り込み処理により画面構成に変更が生じたか否かを判定する。
画面領域状態判定部136は、画面構成情報に基づいて、テレビ会議システムの画像(ウィンドウ)の表示領域に変化が有るか否かを判定する。また、変化が有る場合、送信側端末装置101からの転送動画像データの送信に係わる制御コマンドを生成して出力する。制御コマンドの詳細については後述する。
【0020】
画像表示出力部141は、転送静止画像データや撮影静止画像データを連続的にモニタ150に出力することで、転送動画像データや撮影動画像データをモニタ150で表示させる。
制御コマンド送信部142は、画面領域状態判定部136から出力された制御コマンドを会議コントローラ200へ送信する。
【0021】
次に、端末装置100が送信側端末装置101として機能する場合に、主に動作する構成について説明する。
図4に示すように、転送コマンド受信部114は、受信側端末装置102にて生成され、ネットワークN及び会議コントローラ200を介して転送される制御コマンド(以下、転送コマンド、と言う場合がある。)を受信する。
メモリ120は、撮影部160からの撮影動画像データや、受信側端末装置102から受信した転送コマンドを記憶する。
【0022】
画像生成部137は、受信側端末装置102から送信される転送コマンドと、撮影動画像データとに基づいて、予め設定された低解像度(低画質)の低画質動画像データと、予め設定された高解像度(高画質)の高画質動画像データとのうち、少なくとも一方を生成する。ここで、低解像度及び低画質動画像データが、本発明の第1の解像度及び第1の画像データにそれぞれ該当し、高解像度及び高画質動画像データが、本発明の第2の解像度及び第2の画像データにそれぞれ該当する。
尚、撮影動画像データの解像度が、低画質動画像データ及び高画質動画像データの解像度と異なる場合には、撮影動画像データの解像度を低くしたり高くしたりすることで、低画質動画像データ及び高画質動画像データを生成すればよい。
また、撮影動画像データの解像度が、低画質動画像データの解像度と同じ場合には、撮影動画像データとは別の低画質動画像データを新たに生成せずに、撮影動画像データをそのまま低画質動画像データとして用いればよい。撮影動画像データの解像度が、高画質動画像データの解像度と同じ場合にも、撮影動画像データを高低画質動画像データとして用いればよい。
【0023】
画像送信制御部138は、画像生成部137にて生成された低画質動画像データ及び高画質動画像データのうち少なくとも一方を生成動画像データとして、生成画像送信部143を介して会議コントローラ200へ送信する。
【0024】
次に、会議コントローラ200の構成について説明する。
コンピュータである会議コントローラ200は、テレビ会議を制御するものであり、図5に示すように、入力ブロック210と、メモリ220と、コントローラ制御演算ブロック230と、出力ブロック240とを備えている。
【0025】
入力ブロック210は、受信側端末装置102から送信される制御コマンドを受信する送信コマンド受信部211と、送信側端末装置101から送信される生成動画像データを受信する生成画像受信部212と、を備えている。
メモリ220は、受信した生成動画像データや制御コマンドを記憶する。
【0026】
コントローラ制御演算ブロック230は、コマンド転送制御部231と、フレームレート判定部232と、分配転送制御部233と、を備えている。
これら各部は、端末装置100の端末制御演算ブロック130と同様に、パーソナルコンピュータ等のCPUと記憶装置(SSDやHDD)に格納されたプログラムにより実現される。
また、テレビ会議は、このコントローラ制御演算ブロック230において、上記の記憶装置に格納されたテレビ会議システム用プログラムをCPUで実行することにより実現される。
【0027】
コマンド転送制御部231は、出力ブロック240のコマンド転送部241を制御して、メモリ220に記憶された制御コマンドを転送コマンドとして、送信側端末装置101へ転送する。
【0028】
フレームレート判定部232は、通信帯域の利用状況を判定するとともに、メモリ220の制御コマンドに基づいて各受信側端末装置102に送信する転送動画像データの解像度を判定する。そして、この判定結果に基づいて、各受信側端末装置102に対して、適切(確実)に転送動画像データを転送可能なフレームレートを判定する。
【0029】
分配転送制御部233は、出力ブロック240の画像転送部242を制御して、メモリ220の制御コマンドと、フレームレート判定部232で判定されたフレームレートとに基づいて、メモリ220の生成動画像データを転送動画像データとして各受信側端末装置102に転送する。
【0030】
[テレビ会議システムの動作]
次に、テレビ会議システム1の動作について説明する。尚、以下において、拠点Aの送信側端末装置101から送信される画像を、拠点B,C,Dの受信側端末装置102で表示させる場合を例示して説明する。
【0031】
図3及び図6に示すように、例えば、拠点Bの受信側端末装置102は、外部割り込み判定部133と内部割り込み判定部134にて、割り込み処理の監視を行う(ステップS1)。
外部割り込み処理としては、一例として受信側端末装置102のユーザのキーボード入力などにより、テレビ会議システムの通常処理に優先して実行される処理がある。テレビ会議のウィンドウに表示される画像の表示領域が変化する割り込みとしては、例えば、ウィンドウのサイズ変更操作や、別のアプリケーションの起動操作、表示の切替えや入替えなどである。
内部割り込み処理としては、一例として受信側端末装置102のテレビ会議システム用プログラムによって実行される割り込み処理がある。テレビ会議のウィンドウに表示される画像の表示領域が変化する割り込みとしては、例えば、複数の接続先(端末装置)の会議参加者の画像をタイマで自動的に切り替えるプログラムや、新規の会議参加者の画像を所定時間で優先的に表示させるプログラムなどがある。
ここで、ユーザインターフェース113の操作により外部割り込み判定部133に入力される表示サイズの変更指令、及び、プログラムの実行により内部割り込み判定部134に入力される表示サイズの変更指令は、本発明の表示サイズの入力処理に該当する。
【0032】
割り込み処理が発生すると、外部割り込み判定部133または内部割り込み判定部134は、ステップS1において、割り込み処理を検知して画面構成変更判定部135に通知する。一方、割り込み処理が発生していないときには、ステップS1の処理を継続する。
【0033】
画面構成変更判定部135は、割り込み処理によりモニタ画面の画面構成が変化したか否かを判定する(ステップS2)。割り込み処理が発生しても画面構成が変化しない場合(即ち、モニタ画面の表示に影響を及ぼす割り込み処理でなかった場合)は、ステップS1に戻り、再び割り込み処理の監視を繰り返す。
【0034】
一方、画面構成に変化があった場合、画面領域状態判定部136は、拠点Aの画像について表示領域の変化があるか否かを判定する。
その際、画面構成管理部132は、モニタ画面上に表示されるすべての画像について、画像が表示されるか否か、画像の大きさに対して実際の表示領域がどの程度になるかなどの画面構成を把握して、画面構成情報をメモリ120に記憶させている。従って、画面領域状態判定部136は、割り込み処理の前後の画面構成情報を比較すれば、各画像について表示領域の変化を判定できる。
【0035】
そして、画面領域状態判定部136は、拠点Aの画像の表示領域変化に関する制御コマンドを生成する(ステップS3)。この制御コマンドは、当該制御コマンドを生成した受信側端末装置102を特定可能な情報(IPアドレス、MACアドレス、会議システムで管理しているユーザID等)も含んでいる。
【0036】
ステップS3において、画面領域状態判定部136は、拠点Aの画像の表示サイズが、低画質(低解像度)の画像でも適切な品質を保てる大きさに変化した場合、当該表示サイズを表す制御コマンド(以下、低画質コマンド(第1の制御コマンド))、と言う場合がある。)を生成する。
また、拠点Aの画像の表示サイズが、高画質(高解像度)の画像でなくては適切な品質を保てない大きさに変化した場合、当該表示サイズを表す制御コマンド(以下、高画質コマンド(第2の制御コマンド)、と言う場合がある。)を生成する。
この低画質コマンドは低画質動画像データの要求として、高画質コマンドは高画質動画像データの要求として、送信側端末装置101の画像生成部137で判断される。
ここでは、表示サイズが、予め設定された基準表示サイズ(縦160ピクセル、横120ピクセル)と同じ、又は、当該基準表示サイズよりも小さい場合(横160ピクセル以下、及び、縦120ピクセル以下の条件のうち少なくとも一方を満たす場合)、低解像度であるQQVGA(Quarter Quarter Video Graphics Array:横160ピクセル、縦120ピクセル)の低画質動画像データの要求として判断される。
また、表示サイズが基準表示サイズよりも大きい場合(横161ピクセル以上、及び、縦121ピクセル以上の条件のうち少なくとも一方を満たす場合)、高解像度であるSVGA(Super Video Graphics Array:横800ピクセル、縦600ピクセル)の高画質動画像データの要求として判断される。
なお、基準表示サイズとしては、上述したサイズ以外としてもよいし、低画質動画像データ及び高画質動画像データの解像度も上述した値以外としてもよい。
【0037】
さらに、ステップS3において、画面領域状態判定部136は、他のアプリケーションのウィンドウの全画面表示、拠点Aの画像が他のアプリケーションのウィンドウに隠れるなどして表示されなくなった場合、拠点Aの画像を表示していない旨の制御コマンド(以下、非表示コマンド、と言う場合がある。)を生成する。
【0038】
例えば、拠点Bの受信側端末装置102において、図7及び図8に示すように、モニタ150中央に他のアプリケーションによる資料データPsが表示され、右端に拠点Aの画像Paあるいは拠点B,Cの画像Pb,Pcが表示されている場合、拠点Aに対する低画質コマンドを生成する。また、図9に示すように、モニタ150を9等分した領域のそれぞれに、拠点A,B,C,D,E,F,G,H,Iの画像Pa,Pb,Pc,Pd,Pe,Pf,Pg,Ph,Piが同じ大きさで表示されている場合も、拠点Aに対する低画質コマンドを生成する。
【0039】
一方、図10に示すように、モニタ150全体に拠点Aの画像Paが表示されている場合、あるいは、図11に示すように、モニタ150の右端に拠点B,C,Dの画像Pb,Pc,Pdが表示され、その他の大きな領域に拠点Aの画像Paが表示されている場合、拠点Aに対する高品質コマンドを生成する。また、図12に示すように、モニタ150を4等分した領域のそれぞれに、拠点A,B,C,Dの画像Pa,Pb,Pc,Pdが同じ大きさで表示されている場合も、拠点Aに対する高画質コマンドを生成する。
【0040】
さらに、図13に示すように、他のアプリケーションによる資料データPsが全画面で表示されている場合、拠点Aに対する非表示コマンドを生成する。
【0041】
画面領域状態判定部136は、図6に示すように、この生成した制御コマンドを会議コントローラ200へ送信する(ステップS4)。また、拠点C,Dの受信側端末装置102も、ステップS1〜S4の処理を実施して、制御コマンドを会議コントローラ200へ送信する。
【0042】
尚、割り込み処理が発生しても画面構成が変化しない場合もあれば、画面構成が変化してもテレビ会議のウィンドウの表示領域には変化が生じない場合もある。そのような場合は、制御コマンドの生成は行われない。
また、モニタ150のサイズによって、図7〜図9に示すような画面構成であっても、拠点Aに対して高画質コマンドを生成する場合もあるし、図10〜図12に示すような画面構成であっても、拠点Aに対して低画質コマンドを生成する場合もある。
【0043】
会議コントローラ200は、図5及び図6に示すように、送信コマンド受信部211にて、各受信側端末装置102から制御コマンドを受信すると(ステップS5)、メモリ220に記憶させる。そして、コントローラ制御演算ブロック230のコマンド転送制御部231は、各受信側端末装置102からの制御コマンドを転送コマンドとして、コマンド転送部241を介して、送信側端末装置101へ転送する(ステップS6)。
【0044】
送信側端末装置101は、図4及び図6に示すように、転送コマンド受信部114にて、会議コントローラ200から転送コマンドを受信すると(ステップS7)、メモリ120に記憶させる。また、送信側端末装置101は、撮影部160から入力される撮影動画像データをメモリ120に記憶させる。
そして、端末制御演算ブロック130の画像生成部137は、転送コマンドを解析し(ステップS8)、全拠点が非表示か否か(受信側端末装置102が配置された全拠点が、送信側端末装置101の画像を表示しない状態か否か)を判定する(ステップS9)。
【0045】
ステップS9において、画像生成部137は、全拠点が非表示でない(転送コマンドとして転送された複数の制御コマンドの全てが非表示コマンドでない)と判定した場合、基準表示サイズに基づいて、1拠点以上が低画質表示か否か(転送コマンドのうち1以上が低画質コマンドであるか否か)を判定する(ステップS10)。そして、1拠点以上が低画質表示であると判定した場合、撮影動画像データに基づいて低画質動画像データを生成する(ステップS11)。
【0046】
画像生成部137は、ステップS11において低画質動画像データを生成した後、1拠点以上が高画質表示か否か(転送コマンドのうち1以上が高画質コマンドであるか否か)を判定し(ステップS12)、当該条件を満たすと判定した場合、低画質動画像データの生成に用いた撮影動画像データに基づいて、高画質動画像データを生成する(ステップS13)。即ち、同じ撮影動画像データを用いて、解像度が異なる低画質動画像データ及び高画質動画像データを生成する。
【0047】
また、画像生成部137は、ステップS10において低画質表示の拠点がないと判定し、且つ、ステップS12の条件を満たすと判定した場合、撮影動画像データに基づいて、高画質動画像データを生成する(ステップS13)。
そして、画像送信制御部138は、ステップS12において高画質表示の拠点が無いと判定した場合、あるいは、ステップS13において高画質動画像データを生成した後、生成動画像データを会議コントローラ200へ送信する(ステップS14)。
このステップS14においては、画像送信制御部138は、高画質動画像データ及び低画質動画像データのうち少なくとも一方を生成している場合、この生成したフレームデータを生成動画像データとして送信し、高画質動画像データ及び低画質動画像データの両方を生成していない場合、生成動画像データの送信を行わない。
【0048】
会議コントローラ200は、図5及び図6に示すように、生成画像受信部212にて、送信側端末装置101から生成動画像データを受信すると(ステップS15)、図14に示すように、フレームレート判定部232にて、各受信側端末装置102に対するフレームレートの判定処理を行う(ステップS16)。
具体的に、低画質動画像データの転送先の受信側端末装置102に対する第1のフレームレート、及び、高画質動画像データの転送先の受信側端末装置102に対する第2のフレームレートは、通信帯域の混み具合と、転送される低画質動画像データ又は高画質動画像データの解像度とによって、各動画像データを適切に転送できる値に設定される。即ち、各受信側端末装置102に対する通信帯域の空き具合が同じ場合、低画質動画像データの第1のフレームレートが、高画質動画像データの第2のフレームレートよりも高く設定される。
尚、第1のフレームレート及び第2のフレームレートは、予め設定された複数段階的な値から選択されるものであってもよいし、通信帯域の混み具合により連続的に変化する値であってもよい。
【0049】
そして、会議コントローラ200の分配転送制御部233は、メモリ220の転送コマンドに基づいて、生成動画像データの分配先を判定する(ステップS17)。この後、分配転送制御部233は、送信側端末装置101から生成動画像データとして受信した高画質動画像データや低画質動画像データを、転送動画像データとして送信(分配)する(ステップS18)。即ち、低画質コマンドを送信した受信側端末装置102に対して、低画質動画像データを第1のフレームレートで送信し、高画質コマンドを送信した受信側端末装置102に対して、高画質動画像データを第2のフレームレートで送信する。
このステップS18において、メモリ220に非表示コマンドが記憶されている場合には、この非表示コマンドの送信元の受信側端末装置102に対して、転送動画像データを送信しない。
【0050】
各受信側端末装置102は、図3及び図14に示すように、転送画像受信部112にて会議コントローラ200から転送動画像データを受信すると(ステップS19)、この転送動画像データをメモリ120に記憶させる。そして、端末制御演算ブロック130は、画像再生部131により転送動画像データと撮影動画像データとを再生し、画面構成管理部132の管理に基づく画面構成でモニタ150に表示させる(ステップS20)。
【0051】
以上のような処理により、図15に示すように、B拠点、C拠点、D拠点の受信側端末装置102から、それぞれ高画質コマンド、低画質コマンド、非表示コマンドが会議コントローラ200に送信された場合、A拠点の送信側端末装置101から同じ撮影動画像データに基づき生成された高画質動画像データと低画質動画像データとの両方が、会議コントローラ200へ送信される。そして、会議コントローラ200は、B拠点、C拠点の受信側端末装置102へ、それぞれ高画質動画像データ、低画質動画像データを、第2のフレームレート、第1のフレームレートで送信し、D拠点の受信側端末装置102へ動画像データを送信しない。
また、図16に示すように、D拠点の受信側端末装置102から高画質コマンド又は低画質コマンドが会議コントローラ200に送信された場合には、会議コントローラ200は、D拠点の受信側端末装置102へ、要求された高画質動画像データ又は低画質動画像データを、第2のフレームレート又は第1のフレームレートで送信する。
【0052】
[実施形態の効果]
(1)テレビ会議システム1の会議コントローラ200は、受信側端末装置102から制御コマンドを受信して、転送コマンドとして送信側端末装置101へ転送する。送信側端末装置101は、複数の受信側端末装置102からの転送コマンドに基づいて、低画質表示の受信側端末装置102と、高画質表示の受信側端末装置102との両方が存在していると判断すると、同じ撮影動画像データから低画質動画像データと高画質動画像データとを生成し、これらを生成動画像データとして会議コントローラ200へ送信する。会議コントローラ200は、低画質表示の受信側端末装置102に対する通信帯域の利用状況と、低画質動画像データの解像度とに基づいて、当該受信側端末装置102に対する第1のフレームレートを設定し、高画質表示の受信側端末装置102に対する通信帯域の利用状況と、高画質動画像データの解像度とに基づいて、当該受信側端末装置102に対する第2のフレームレートを設定する。そして、会議コントローラ200は、低画質表示の受信側端末装置102へ低画質動画像データを第1のフレームレートで送信し、高画質表示の受信側端末装置102へ高画質動画像データを第2のフレームレートで送信する。
このため、各受信側端末装置102に対する通信帯域の利用状況に応じてフレームレートを変更するため、低画質動画像データや高画質動画像データを適切に送信できる。さらに、各受信側端末装置102への低画質動画像データや高画質動画像データの分配処理を会議コントローラ200で行うため、受信側端末装置102の数が増えても、送信側端末装置101の処理負荷の増大を抑制できる。
【0053】
(2)送信側端末装置101は、転送コマンドに基づく表示サイズが基準表示サイズと同じ又は当該基準表示サイズよりも小さい場合、当該転送コマンドの送信元の受信側端末装置102が低画質表示であると判断し、基準表示サイズよりも大きい場合、当該転送コマンドの送信元の受信側端末装置102が高画質表示であると判断する。
このため、基準表示サイズに基づく大小を判断するだけの簡単な処理で、低画質表示又は高画質表示である旨を判定できる。
【0054】
(3)会議コントローラ200は、非表示コマンドを受信した場合、この非表示コマンドの送信元の受信側端末装置102に対して、転送動画像データを送信しない。
このため、無駄な転送動画像データの送信処理を行うことが無く、非表示コマンドを送信した受信側端末装置102に対する通信帯域を確保できる。
【0055】
[変形例]
なお、本発明は前述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
すなわち、送信側端末装置101において、低画質表示又は高画質表示である旨の判断に基準表示サイズを用いずに、複数の受信側端末装置102に対して、表示サイズが小さい方を低画質表示であると判断し、大きい方を高画質表示であると判断してもよい。
また、非表示コマンドの送信元に、転送動画像データを送信してもよい。
さらに、送信側端末装置101で生成する動画像データの解像度の段階数としては、2段階(高解像度及び低解像度)に限らず、3段階(高解像度、中解像度、低解像度)としてもよいし、4段階以上としてもよい。
そして、制御コマンドとしては、表示サイズを特定できるものであればよく、例えばモニタ150のサイズと、当該モニタ150における画像の表示分割数との両方を制御コマンドとして送信してもよい。
また、本発明のテレビ会議システムを、いわゆるクラウドコンピューティングに適用してもよい。
【符号の説明】
【0056】
1…テレビ会議システム
101…送信側端末装置
102…受信側端末装置
111…画像入力部
112…転送画像受信部
114…転送コマンド受信部
132…表示制御部としての画面構成管理部
133…サイズ入力部としての外部割り込み判定部
134…サイズ入力部としての内部割り込み判定部
136…制御コマンド送信制御部としての画面領域状態判定部
137…画像生成部
138…画像送信制御部
150…表示部としてのモニタ
200…会議コントローラ
211…送信コマンド受信部
212…生成画像受信部
231…コマンド転送制御部
232…フレームレート判定部
233…分配転送制御部
N…ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ会議システム、会議コントローラ、テレビ会議方法、及び、会議コントロール方法に関する
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して接続された複数の端末装置を利用して、テレビ会議を行うシステムが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1の構成では、送信側の端末装置は、第1の解像度(低解像度)で第1のフレームレート(高フレームレート)を有する第1の動画像信号と、第1の解像度よりも高い第2の解像度(高解像度)で第1のフレームレートよりも低い第2のフレームレート(低フレームレート)を有する第2の動画像信号とを送信する。そして、受信側の端末装置は、第1,第2の動画像信号を受信して、低解像度と高解像度とのうち所望の解像度で、高フレームレートの動画像を表示する。
具体的に、低解像度且つ高フレームレートの動画像を表示する場合、第1の動画像信号に基づいて動画像を表示させる。
一方、高解像度且つ高フレームレートの動画像を表示する場合、第2の動画像信号に基づく高解像度の動画像を表示するとともに、当該第2の動画像信号で欠落しているタイミングのフレームを第1の動画像信号の低解像度の画像に基づいて生成して表示する。
【0004】
特許文献2の構成では、送信側拠点の画像を、受信側拠点の通信装置で表示させている場合、受信側拠点のモニタ上で送信側拠点の画像の表示領域が減少すると、受信側拠点の通信装置は、フレームレートや解像度を低下させた画像データを要求する制御コマンドを送信側拠点に送信する。そして、送信側拠点の通信装置は、要求に対応する画像データを受信側拠点の通信装置に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4244394号公報
【特許文献2】特許第4500026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような構成では、送信側の端末装置から予め設定されたフレームレートで動画像信号が送信されるため、ネットワークの通信帯域が十分に確保されていない場合には、動画像信号を適切に送信できない。
また、特許文献1,2のような構成では、送信側の端末装置において、画像の解像度の変更処理に加えて、受信側の端末装置への画像の分配処理も行うため、受信側の端末装置の数が増えると、送信側の端末装置の処理負荷が増大してしまう。
【0007】
本発明は、画像を送信する送信側端末装置の処理負荷の増大を抑制し、受信側端末装置に画像を適切に送信可能なテレビ会議システム、会議コントローラ、テレビ会議方法、及び、会議コントロール方法を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のテレビ会議システムは、画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置と、前記送信側端末装置及び前記複数の受信側端末装置にネットワークを介して接続された会議コントローラと、を備えたテレビ会議システムであって、前記送信側端末装置は、画像データが入力される画像入力部と、受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを、前記会議コントローラを介して受信する転送コマンド受信部と、前記転送コマンド受信部において、第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方を受信すると、前記画像入力部に入力された画像データに基づき第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を生成する画像生成部と、当該生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記会議コントローラへ送信する画像送信制御部と、を備え、前記会議コントローラは、受信側端末装置から制御コマンドを受信する送信コマンド受信部と、当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御部と、当該転送された制御コマンドに応じて前記送信側端末装置から送信される第1の画像データ及び第2の画像データを受信する生成画像受信部と、ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定部と、前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御部と、を備え、前記受信側端末装置は、前記表示部での画像データの表示サイズが入力されるサイズ入力部と、
当該入力された表示サイズを表す制御コマンドを前記会議コントローラへ送信する制御コマンド送信制御部と、当該送信された制御コマンドに応じて前記会議コントローラから転送された画像データを受信する転送画像受信部と、当該受信した画像データを前記制御コマンドに基づく表示サイズで表示部に表示させる表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の会議コントローラは、画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置とにネットワークを介して接続され、前記画像データの送受信を制御する会議コントローラであって、受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを当該受信側端末装置から受信する送信コマンド受信部と、当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御部と、前記送信側端末装置へ第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方が転送された場合、前記送信側端末装置に入力された画像データに基づき生成される、第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を受信する生成画像受信部と、ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定部と、前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明のテレビ会議方法は、画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置と、前記送信側端末装置及び前記複数の受信側端末装置にネットワークを介して接続された会議コントローラと、を備えたテレビ会議システムにおけるテレビ会議方法であって、前記受信側端末装置が、前記表示部での画像データの表示サイズが入力されるサイズ入力工程と、当該入力された表示サイズを表す制御コマンドを前記会議コントローラへ送信する制御コマンド送信工程と、を実施し、前記会議コントローラが、受信側端末装置から制御コマンドを受信する送信コマンド受信工程と、当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御工程と、を実施し、前記送信側端末装置が、画像データが入力される画像入力工程と、受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを、前記会議コントローラを介して受信する転送コマンド受信工程と、当該転送コマンド受信工程において、第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方を受信すると、前記画像入力部に入力された画像データに基づき第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を生成する画像生成工程と、当該生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記会議コントローラへ送信する画像送信制御工程と、を実施し、前記会議コントローラが、前記コマンド転送制御工程で転送された制御コマンドに応じて前記送信側端末装置から送信される第1の画像データ及び第2の画像データを受信する生成画像受信工程と、ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定工程と、前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御工程と、を実施し、前記受信側端末装置が、前記制御コマンド送信工程で送信された制御コマンドに応じて前記会議コントローラから転送された画像データを受信する転送画像受信工程と、当該受信した画像データを前記制御コマンドに基づく表示サイズで表示部に表示させる表示制御工程と、を実施することを特徴とする。
【0011】
本発明の会議コントロール方法は、画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置とにネットワークを介して接続され、前記画像データの送受信を制御する会議コントロール方法であって、受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを受信する送信コマンド受信工程と、当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御工程と、前記送信側端末装置へ第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方が転送された場合、前記送信側端末装置に入力された画像データに基づき生成される、第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を受信する生成画像受信工程と、ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定工程と、前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御工程と、を実施することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るテレビ会議システムの概略構成を示す模式図。
【図2】前記テレビ会議システムを構成する端末装置の概略構成を示すブロック図。
【図3】前記端末装置が受信側端末装置として機能する場合の動作を示す模式図。
【図4】前記端末装置が送信側端末装置として機能する場合の動作を示す模式図。
【図5】前記テレビ会議システムを構成する会議コントローラの概略構成及び動作を示す模式図。
【図6】前記テレビ会議システムの動作を示すフローチャート。
【図7】前記受信側端末装置において低画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図8】前記受信側端末装置において低画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図9】前記受信側端末装置において低画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図10】前記受信側端末装置において高画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図11】前記受信側端末装置において高画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図12】前記受信側端末装置において高画質コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図13】前記受信側端末装置において非表示コマンドを生成する場合の表示画面を示す模式図。
【図14】前記テレビ会議システムの動作を示すフローチャート。
【図15】前記テレビ会議システムにおける各拠点での表示状態を示す模式図。
【図16】前記テレビ会議システムにおける各拠点での表示状態を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明のテレビ会議システムについて図面を参照しながら詳細に説明する。
[テレビ会議システムの構成]
図1に示すように、テレビ会議システム1は、複数の拠点にそれぞれ配置された端末装置100と、これらの端末装置100にネットワークNを介して接続された会議コントローラ200とを備えている。このテレビ会議システム1は、例えば拠点B,C,Dの端末装置100における表示サイズに応じた解像度の動画像データを、拠点Aの端末装置100から拠点B,C,Dの端末装置100にそれぞれ送信する。また、テレビ会議システム1は、動画像データの送信の際、ネットワークNの通信帯域(以下、通信帯域、と言う)に応じて、動画像データのフレームレートを調整する。
以下において、動画像データを送信する端末装置100を送信側端末装置101と言い、動画像データを受信して表示する端末装置100を受信側端末装置102と言う場合がある。
尚、テレビ会議システム1を構成する端末装置100の数としては、4個に限定されない。会議コントローラ200は、端末装置100が配置された拠点に配置されていても良いし、他の拠点に配置されていても良い。
【0014】
まず、端末装置100が有する主な構成について説明する。
コンピュータである端末装置100は、図2に示すように、入力ブロック110と、メモリ120と、端末制御演算ブロック130と、出力ブロック140と、画像表示を行うための表示部としてのモニタ150と、を備えている。
入力ブロック110は、画像入力部111と、転送画像受信部112と、ユーザインターフェース113と、転送コマンド受信部114と、を備えている。
端末制御演算ブロック130は、画像再生部131と、表示制御部としての画面構成管理部132と、サイズ入力部としての外部割り込み判定部133と、サイズ入力部としての内部割り込み判定部134と、画面構成変更判定部135と、制御コマンド送信制御部としての画面領域状態判定部136と、画像生成部137と、画像送信制御部138と、を備えている。
この端末制御演算ブロック130の各部は、パーソナルコンピュータ等のCPU(中央処理装置)と記憶装置(例えば、SSD(Solid State Drive)やHDD(ハードディスクドライブ))(いずれも図示省略)に格納されたプログラムにより実現される。また、端末装置100で実行するテレビ会議も、この端末制御演算ブロック130において、上記の記憶装置に格納されたテレビ会議システム用プログラムをCPUで実行することにより実現される。
出力ブロック140は、画像表示出力部141と、制御コマンド送信部142と、生成画像送信部143と、を備えている。
【0015】
次に、端末装置100が受信側端末装置102として機能する場合に、主に動作する構成について説明する。
図3に示すように、画像入力部111には、カメラである撮影部160で撮影された動画像データ(以下、撮影動画像データ、と言う場合がある。)が入力される。
転送画像受信部112は、送信側端末装置101にて生成され、ネットワークNを介して会議コントローラ200から転送される動画像データ(以下、転送動画像データ、と言う場合がある。)を受信する。
ユーザインターフェース113は、操作入力を行うためのキーボード等で構成されている。
【0016】
メモリ120は、撮影部160からの撮影動画像データ、表示画面の画面構成情報、当該受信側端末装置にて生成された制御コマンド、転送動画像データを記憶する。
【0017】
画像再生部131は、転送画像受信部112で受信した転送動画像データや、画像入力部111に入力された撮影動画像データを再生する。この再生動作により、メモリ120には、転送静止画像データや、撮影静止画像データが提供される。
画面構成管理部132は、モニタ150に表示される画像の表示領域の構成、即ち画面構成を管理する。例えば、テレビ会議システム用プログラムの他に文書作成ソフトウェアが起動している場合、両方のウィンドウの前後関係や重なり順序等に基づく画面構成を画面構成情報として出力する。
【0018】
外部割り込み判定部133は、ユーザインターフェース113からの入力を監視して、当該受信側端末装置102のユーザからの外部割り込みを検知する。
内部割り込み判定部134は、テレビ会議システム用プログラムの内部割り込みを検知する。外部割り込み及び内部割り込みの詳細については後述する。
【0019】
画面構成変更判定部135は、割り込み処理により画面構成に変更が生じたか否かを判定する。
画面領域状態判定部136は、画面構成情報に基づいて、テレビ会議システムの画像(ウィンドウ)の表示領域に変化が有るか否かを判定する。また、変化が有る場合、送信側端末装置101からの転送動画像データの送信に係わる制御コマンドを生成して出力する。制御コマンドの詳細については後述する。
【0020】
画像表示出力部141は、転送静止画像データや撮影静止画像データを連続的にモニタ150に出力することで、転送動画像データや撮影動画像データをモニタ150で表示させる。
制御コマンド送信部142は、画面領域状態判定部136から出力された制御コマンドを会議コントローラ200へ送信する。
【0021】
次に、端末装置100が送信側端末装置101として機能する場合に、主に動作する構成について説明する。
図4に示すように、転送コマンド受信部114は、受信側端末装置102にて生成され、ネットワークN及び会議コントローラ200を介して転送される制御コマンド(以下、転送コマンド、と言う場合がある。)を受信する。
メモリ120は、撮影部160からの撮影動画像データや、受信側端末装置102から受信した転送コマンドを記憶する。
【0022】
画像生成部137は、受信側端末装置102から送信される転送コマンドと、撮影動画像データとに基づいて、予め設定された低解像度(低画質)の低画質動画像データと、予め設定された高解像度(高画質)の高画質動画像データとのうち、少なくとも一方を生成する。ここで、低解像度及び低画質動画像データが、本発明の第1の解像度及び第1の画像データにそれぞれ該当し、高解像度及び高画質動画像データが、本発明の第2の解像度及び第2の画像データにそれぞれ該当する。
尚、撮影動画像データの解像度が、低画質動画像データ及び高画質動画像データの解像度と異なる場合には、撮影動画像データの解像度を低くしたり高くしたりすることで、低画質動画像データ及び高画質動画像データを生成すればよい。
また、撮影動画像データの解像度が、低画質動画像データの解像度と同じ場合には、撮影動画像データとは別の低画質動画像データを新たに生成せずに、撮影動画像データをそのまま低画質動画像データとして用いればよい。撮影動画像データの解像度が、高画質動画像データの解像度と同じ場合にも、撮影動画像データを高低画質動画像データとして用いればよい。
【0023】
画像送信制御部138は、画像生成部137にて生成された低画質動画像データ及び高画質動画像データのうち少なくとも一方を生成動画像データとして、生成画像送信部143を介して会議コントローラ200へ送信する。
【0024】
次に、会議コントローラ200の構成について説明する。
コンピュータである会議コントローラ200は、テレビ会議を制御するものであり、図5に示すように、入力ブロック210と、メモリ220と、コントローラ制御演算ブロック230と、出力ブロック240とを備えている。
【0025】
入力ブロック210は、受信側端末装置102から送信される制御コマンドを受信する送信コマンド受信部211と、送信側端末装置101から送信される生成動画像データを受信する生成画像受信部212と、を備えている。
メモリ220は、受信した生成動画像データや制御コマンドを記憶する。
【0026】
コントローラ制御演算ブロック230は、コマンド転送制御部231と、フレームレート判定部232と、分配転送制御部233と、を備えている。
これら各部は、端末装置100の端末制御演算ブロック130と同様に、パーソナルコンピュータ等のCPUと記憶装置(SSDやHDD)に格納されたプログラムにより実現される。
また、テレビ会議は、このコントローラ制御演算ブロック230において、上記の記憶装置に格納されたテレビ会議システム用プログラムをCPUで実行することにより実現される。
【0027】
コマンド転送制御部231は、出力ブロック240のコマンド転送部241を制御して、メモリ220に記憶された制御コマンドを転送コマンドとして、送信側端末装置101へ転送する。
【0028】
フレームレート判定部232は、通信帯域の利用状況を判定するとともに、メモリ220の制御コマンドに基づいて各受信側端末装置102に送信する転送動画像データの解像度を判定する。そして、この判定結果に基づいて、各受信側端末装置102に対して、適切(確実)に転送動画像データを転送可能なフレームレートを判定する。
【0029】
分配転送制御部233は、出力ブロック240の画像転送部242を制御して、メモリ220の制御コマンドと、フレームレート判定部232で判定されたフレームレートとに基づいて、メモリ220の生成動画像データを転送動画像データとして各受信側端末装置102に転送する。
【0030】
[テレビ会議システムの動作]
次に、テレビ会議システム1の動作について説明する。尚、以下において、拠点Aの送信側端末装置101から送信される画像を、拠点B,C,Dの受信側端末装置102で表示させる場合を例示して説明する。
【0031】
図3及び図6に示すように、例えば、拠点Bの受信側端末装置102は、外部割り込み判定部133と内部割り込み判定部134にて、割り込み処理の監視を行う(ステップS1)。
外部割り込み処理としては、一例として受信側端末装置102のユーザのキーボード入力などにより、テレビ会議システムの通常処理に優先して実行される処理がある。テレビ会議のウィンドウに表示される画像の表示領域が変化する割り込みとしては、例えば、ウィンドウのサイズ変更操作や、別のアプリケーションの起動操作、表示の切替えや入替えなどである。
内部割り込み処理としては、一例として受信側端末装置102のテレビ会議システム用プログラムによって実行される割り込み処理がある。テレビ会議のウィンドウに表示される画像の表示領域が変化する割り込みとしては、例えば、複数の接続先(端末装置)の会議参加者の画像をタイマで自動的に切り替えるプログラムや、新規の会議参加者の画像を所定時間で優先的に表示させるプログラムなどがある。
ここで、ユーザインターフェース113の操作により外部割り込み判定部133に入力される表示サイズの変更指令、及び、プログラムの実行により内部割り込み判定部134に入力される表示サイズの変更指令は、本発明の表示サイズの入力処理に該当する。
【0032】
割り込み処理が発生すると、外部割り込み判定部133または内部割り込み判定部134は、ステップS1において、割り込み処理を検知して画面構成変更判定部135に通知する。一方、割り込み処理が発生していないときには、ステップS1の処理を継続する。
【0033】
画面構成変更判定部135は、割り込み処理によりモニタ画面の画面構成が変化したか否かを判定する(ステップS2)。割り込み処理が発生しても画面構成が変化しない場合(即ち、モニタ画面の表示に影響を及ぼす割り込み処理でなかった場合)は、ステップS1に戻り、再び割り込み処理の監視を繰り返す。
【0034】
一方、画面構成に変化があった場合、画面領域状態判定部136は、拠点Aの画像について表示領域の変化があるか否かを判定する。
その際、画面構成管理部132は、モニタ画面上に表示されるすべての画像について、画像が表示されるか否か、画像の大きさに対して実際の表示領域がどの程度になるかなどの画面構成を把握して、画面構成情報をメモリ120に記憶させている。従って、画面領域状態判定部136は、割り込み処理の前後の画面構成情報を比較すれば、各画像について表示領域の変化を判定できる。
【0035】
そして、画面領域状態判定部136は、拠点Aの画像の表示領域変化に関する制御コマンドを生成する(ステップS3)。この制御コマンドは、当該制御コマンドを生成した受信側端末装置102を特定可能な情報(IPアドレス、MACアドレス、会議システムで管理しているユーザID等)も含んでいる。
【0036】
ステップS3において、画面領域状態判定部136は、拠点Aの画像の表示サイズが、低画質(低解像度)の画像でも適切な品質を保てる大きさに変化した場合、当該表示サイズを表す制御コマンド(以下、低画質コマンド(第1の制御コマンド))、と言う場合がある。)を生成する。
また、拠点Aの画像の表示サイズが、高画質(高解像度)の画像でなくては適切な品質を保てない大きさに変化した場合、当該表示サイズを表す制御コマンド(以下、高画質コマンド(第2の制御コマンド)、と言う場合がある。)を生成する。
この低画質コマンドは低画質動画像データの要求として、高画質コマンドは高画質動画像データの要求として、送信側端末装置101の画像生成部137で判断される。
ここでは、表示サイズが、予め設定された基準表示サイズ(縦160ピクセル、横120ピクセル)と同じ、又は、当該基準表示サイズよりも小さい場合(横160ピクセル以下、及び、縦120ピクセル以下の条件のうち少なくとも一方を満たす場合)、低解像度であるQQVGA(Quarter Quarter Video Graphics Array:横160ピクセル、縦120ピクセル)の低画質動画像データの要求として判断される。
また、表示サイズが基準表示サイズよりも大きい場合(横161ピクセル以上、及び、縦121ピクセル以上の条件のうち少なくとも一方を満たす場合)、高解像度であるSVGA(Super Video Graphics Array:横800ピクセル、縦600ピクセル)の高画質動画像データの要求として判断される。
なお、基準表示サイズとしては、上述したサイズ以外としてもよいし、低画質動画像データ及び高画質動画像データの解像度も上述した値以外としてもよい。
【0037】
さらに、ステップS3において、画面領域状態判定部136は、他のアプリケーションのウィンドウの全画面表示、拠点Aの画像が他のアプリケーションのウィンドウに隠れるなどして表示されなくなった場合、拠点Aの画像を表示していない旨の制御コマンド(以下、非表示コマンド、と言う場合がある。)を生成する。
【0038】
例えば、拠点Bの受信側端末装置102において、図7及び図8に示すように、モニタ150中央に他のアプリケーションによる資料データPsが表示され、右端に拠点Aの画像Paあるいは拠点B,Cの画像Pb,Pcが表示されている場合、拠点Aに対する低画質コマンドを生成する。また、図9に示すように、モニタ150を9等分した領域のそれぞれに、拠点A,B,C,D,E,F,G,H,Iの画像Pa,Pb,Pc,Pd,Pe,Pf,Pg,Ph,Piが同じ大きさで表示されている場合も、拠点Aに対する低画質コマンドを生成する。
【0039】
一方、図10に示すように、モニタ150全体に拠点Aの画像Paが表示されている場合、あるいは、図11に示すように、モニタ150の右端に拠点B,C,Dの画像Pb,Pc,Pdが表示され、その他の大きな領域に拠点Aの画像Paが表示されている場合、拠点Aに対する高品質コマンドを生成する。また、図12に示すように、モニタ150を4等分した領域のそれぞれに、拠点A,B,C,Dの画像Pa,Pb,Pc,Pdが同じ大きさで表示されている場合も、拠点Aに対する高画質コマンドを生成する。
【0040】
さらに、図13に示すように、他のアプリケーションによる資料データPsが全画面で表示されている場合、拠点Aに対する非表示コマンドを生成する。
【0041】
画面領域状態判定部136は、図6に示すように、この生成した制御コマンドを会議コントローラ200へ送信する(ステップS4)。また、拠点C,Dの受信側端末装置102も、ステップS1〜S4の処理を実施して、制御コマンドを会議コントローラ200へ送信する。
【0042】
尚、割り込み処理が発生しても画面構成が変化しない場合もあれば、画面構成が変化してもテレビ会議のウィンドウの表示領域には変化が生じない場合もある。そのような場合は、制御コマンドの生成は行われない。
また、モニタ150のサイズによって、図7〜図9に示すような画面構成であっても、拠点Aに対して高画質コマンドを生成する場合もあるし、図10〜図12に示すような画面構成であっても、拠点Aに対して低画質コマンドを生成する場合もある。
【0043】
会議コントローラ200は、図5及び図6に示すように、送信コマンド受信部211にて、各受信側端末装置102から制御コマンドを受信すると(ステップS5)、メモリ220に記憶させる。そして、コントローラ制御演算ブロック230のコマンド転送制御部231は、各受信側端末装置102からの制御コマンドを転送コマンドとして、コマンド転送部241を介して、送信側端末装置101へ転送する(ステップS6)。
【0044】
送信側端末装置101は、図4及び図6に示すように、転送コマンド受信部114にて、会議コントローラ200から転送コマンドを受信すると(ステップS7)、メモリ120に記憶させる。また、送信側端末装置101は、撮影部160から入力される撮影動画像データをメモリ120に記憶させる。
そして、端末制御演算ブロック130の画像生成部137は、転送コマンドを解析し(ステップS8)、全拠点が非表示か否か(受信側端末装置102が配置された全拠点が、送信側端末装置101の画像を表示しない状態か否か)を判定する(ステップS9)。
【0045】
ステップS9において、画像生成部137は、全拠点が非表示でない(転送コマンドとして転送された複数の制御コマンドの全てが非表示コマンドでない)と判定した場合、基準表示サイズに基づいて、1拠点以上が低画質表示か否か(転送コマンドのうち1以上が低画質コマンドであるか否か)を判定する(ステップS10)。そして、1拠点以上が低画質表示であると判定した場合、撮影動画像データに基づいて低画質動画像データを生成する(ステップS11)。
【0046】
画像生成部137は、ステップS11において低画質動画像データを生成した後、1拠点以上が高画質表示か否か(転送コマンドのうち1以上が高画質コマンドであるか否か)を判定し(ステップS12)、当該条件を満たすと判定した場合、低画質動画像データの生成に用いた撮影動画像データに基づいて、高画質動画像データを生成する(ステップS13)。即ち、同じ撮影動画像データを用いて、解像度が異なる低画質動画像データ及び高画質動画像データを生成する。
【0047】
また、画像生成部137は、ステップS10において低画質表示の拠点がないと判定し、且つ、ステップS12の条件を満たすと判定した場合、撮影動画像データに基づいて、高画質動画像データを生成する(ステップS13)。
そして、画像送信制御部138は、ステップS12において高画質表示の拠点が無いと判定した場合、あるいは、ステップS13において高画質動画像データを生成した後、生成動画像データを会議コントローラ200へ送信する(ステップS14)。
このステップS14においては、画像送信制御部138は、高画質動画像データ及び低画質動画像データのうち少なくとも一方を生成している場合、この生成したフレームデータを生成動画像データとして送信し、高画質動画像データ及び低画質動画像データの両方を生成していない場合、生成動画像データの送信を行わない。
【0048】
会議コントローラ200は、図5及び図6に示すように、生成画像受信部212にて、送信側端末装置101から生成動画像データを受信すると(ステップS15)、図14に示すように、フレームレート判定部232にて、各受信側端末装置102に対するフレームレートの判定処理を行う(ステップS16)。
具体的に、低画質動画像データの転送先の受信側端末装置102に対する第1のフレームレート、及び、高画質動画像データの転送先の受信側端末装置102に対する第2のフレームレートは、通信帯域の混み具合と、転送される低画質動画像データ又は高画質動画像データの解像度とによって、各動画像データを適切に転送できる値に設定される。即ち、各受信側端末装置102に対する通信帯域の空き具合が同じ場合、低画質動画像データの第1のフレームレートが、高画質動画像データの第2のフレームレートよりも高く設定される。
尚、第1のフレームレート及び第2のフレームレートは、予め設定された複数段階的な値から選択されるものであってもよいし、通信帯域の混み具合により連続的に変化する値であってもよい。
【0049】
そして、会議コントローラ200の分配転送制御部233は、メモリ220の転送コマンドに基づいて、生成動画像データの分配先を判定する(ステップS17)。この後、分配転送制御部233は、送信側端末装置101から生成動画像データとして受信した高画質動画像データや低画質動画像データを、転送動画像データとして送信(分配)する(ステップS18)。即ち、低画質コマンドを送信した受信側端末装置102に対して、低画質動画像データを第1のフレームレートで送信し、高画質コマンドを送信した受信側端末装置102に対して、高画質動画像データを第2のフレームレートで送信する。
このステップS18において、メモリ220に非表示コマンドが記憶されている場合には、この非表示コマンドの送信元の受信側端末装置102に対して、転送動画像データを送信しない。
【0050】
各受信側端末装置102は、図3及び図14に示すように、転送画像受信部112にて会議コントローラ200から転送動画像データを受信すると(ステップS19)、この転送動画像データをメモリ120に記憶させる。そして、端末制御演算ブロック130は、画像再生部131により転送動画像データと撮影動画像データとを再生し、画面構成管理部132の管理に基づく画面構成でモニタ150に表示させる(ステップS20)。
【0051】
以上のような処理により、図15に示すように、B拠点、C拠点、D拠点の受信側端末装置102から、それぞれ高画質コマンド、低画質コマンド、非表示コマンドが会議コントローラ200に送信された場合、A拠点の送信側端末装置101から同じ撮影動画像データに基づき生成された高画質動画像データと低画質動画像データとの両方が、会議コントローラ200へ送信される。そして、会議コントローラ200は、B拠点、C拠点の受信側端末装置102へ、それぞれ高画質動画像データ、低画質動画像データを、第2のフレームレート、第1のフレームレートで送信し、D拠点の受信側端末装置102へ動画像データを送信しない。
また、図16に示すように、D拠点の受信側端末装置102から高画質コマンド又は低画質コマンドが会議コントローラ200に送信された場合には、会議コントローラ200は、D拠点の受信側端末装置102へ、要求された高画質動画像データ又は低画質動画像データを、第2のフレームレート又は第1のフレームレートで送信する。
【0052】
[実施形態の効果]
(1)テレビ会議システム1の会議コントローラ200は、受信側端末装置102から制御コマンドを受信して、転送コマンドとして送信側端末装置101へ転送する。送信側端末装置101は、複数の受信側端末装置102からの転送コマンドに基づいて、低画質表示の受信側端末装置102と、高画質表示の受信側端末装置102との両方が存在していると判断すると、同じ撮影動画像データから低画質動画像データと高画質動画像データとを生成し、これらを生成動画像データとして会議コントローラ200へ送信する。会議コントローラ200は、低画質表示の受信側端末装置102に対する通信帯域の利用状況と、低画質動画像データの解像度とに基づいて、当該受信側端末装置102に対する第1のフレームレートを設定し、高画質表示の受信側端末装置102に対する通信帯域の利用状況と、高画質動画像データの解像度とに基づいて、当該受信側端末装置102に対する第2のフレームレートを設定する。そして、会議コントローラ200は、低画質表示の受信側端末装置102へ低画質動画像データを第1のフレームレートで送信し、高画質表示の受信側端末装置102へ高画質動画像データを第2のフレームレートで送信する。
このため、各受信側端末装置102に対する通信帯域の利用状況に応じてフレームレートを変更するため、低画質動画像データや高画質動画像データを適切に送信できる。さらに、各受信側端末装置102への低画質動画像データや高画質動画像データの分配処理を会議コントローラ200で行うため、受信側端末装置102の数が増えても、送信側端末装置101の処理負荷の増大を抑制できる。
【0053】
(2)送信側端末装置101は、転送コマンドに基づく表示サイズが基準表示サイズと同じ又は当該基準表示サイズよりも小さい場合、当該転送コマンドの送信元の受信側端末装置102が低画質表示であると判断し、基準表示サイズよりも大きい場合、当該転送コマンドの送信元の受信側端末装置102が高画質表示であると判断する。
このため、基準表示サイズに基づく大小を判断するだけの簡単な処理で、低画質表示又は高画質表示である旨を判定できる。
【0054】
(3)会議コントローラ200は、非表示コマンドを受信した場合、この非表示コマンドの送信元の受信側端末装置102に対して、転送動画像データを送信しない。
このため、無駄な転送動画像データの送信処理を行うことが無く、非表示コマンドを送信した受信側端末装置102に対する通信帯域を確保できる。
【0055】
[変形例]
なお、本発明は前述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
すなわち、送信側端末装置101において、低画質表示又は高画質表示である旨の判断に基準表示サイズを用いずに、複数の受信側端末装置102に対して、表示サイズが小さい方を低画質表示であると判断し、大きい方を高画質表示であると判断してもよい。
また、非表示コマンドの送信元に、転送動画像データを送信してもよい。
さらに、送信側端末装置101で生成する動画像データの解像度の段階数としては、2段階(高解像度及び低解像度)に限らず、3段階(高解像度、中解像度、低解像度)としてもよいし、4段階以上としてもよい。
そして、制御コマンドとしては、表示サイズを特定できるものであればよく、例えばモニタ150のサイズと、当該モニタ150における画像の表示分割数との両方を制御コマンドとして送信してもよい。
また、本発明のテレビ会議システムを、いわゆるクラウドコンピューティングに適用してもよい。
【符号の説明】
【0056】
1…テレビ会議システム
101…送信側端末装置
102…受信側端末装置
111…画像入力部
112…転送画像受信部
114…転送コマンド受信部
132…表示制御部としての画面構成管理部
133…サイズ入力部としての外部割り込み判定部
134…サイズ入力部としての内部割り込み判定部
136…制御コマンド送信制御部としての画面領域状態判定部
137…画像生成部
138…画像送信制御部
150…表示部としてのモニタ
200…会議コントローラ
211…送信コマンド受信部
212…生成画像受信部
231…コマンド転送制御部
232…フレームレート判定部
233…分配転送制御部
N…ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置と、前記送信側端末装置及び前記複数の受信側端末装置にネットワークを介して接続された会議コントローラと、を備えたテレビ会議システムであって、
前記送信側端末装置は、
画像データが入力される画像入力部と、
受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを、前記会議コントローラを介して受信する転送コマンド受信部と、
前記転送コマンド受信部において、第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方を受信すると、前記画像入力部に入力された画像データに基づき第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を生成する画像生成部と、
当該生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記会議コントローラへ送信する画像送信制御部と、を備え、
前記会議コントローラは、
受信側端末装置から制御コマンドを受信する送信コマンド受信部と、
当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御部と、
当該転送された制御コマンドに応じて前記送信側端末装置から送信される第1の画像データ及び第2の画像データを受信する生成画像受信部と、
ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定部と、
前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御部と、を備え、
前記受信側端末装置は、
前記表示部での画像データの表示サイズが入力されるサイズ入力部と、
当該入力された表示サイズを表す制御コマンドを前記会議コントローラへ送信する制御コマンド送信制御部と、
当該送信された制御コマンドに応じて前記会議コントローラから転送された画像データを受信する転送画像受信部と、
当該受信した画像データを前記制御コマンドに基づく表示サイズで表示部に表示させる表示制御部と、を備えた
ことを特徴とするテレビ会議システム。
【請求項2】
請求項1に記載のテレビ会議システムにおいて、
前記画像生成部は、
前記制御コマンドに基づく表示サイズが、予め設定された基準表示サイズと同じ又は当該基準表示サイズよりも小さい場合、当該制御コマンドが第1の制御コマンドであると判断し、前記基準表示サイズよりも大きい場合、当該制御コマンドが第2の制御コマンドであると判定する
ことを特徴とするテレビ会議システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のテレビ会議システムにおいて、
前記分配転送制御部は、表示部で画像データを表示させない旨を表す制御コマンドが前記送信コマンド受信部で受信された場合、当該制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを転送しない
ことを特徴とするテレビ会議システム。
【請求項4】
画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置とにネットワークを介して接続され、前記画像データの送受信を制御する会議コントローラであって、
受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを当該受信側端末装置から受信する送信コマンド受信部と、
当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御部と、
前記送信側端末装置へ第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方が転送された場合、前記送信側端末装置に入力された画像データに基づき生成される、第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を受信する生成画像受信部と、
ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定部と、
前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御部と、を備えたことを特徴とする会議コントローラ。
【請求項5】
請求項4に記載の会議コントローラにおいて、
前記分配転送制御部は、表示部で画像データを表示させない旨を表す制御コマンドが前記送信コマンド受信部で受信された場合、当該制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを転送しない
ことを特徴とする会議コントローラ。
【請求項6】
画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置と、前記送信側端末装置及び前記複数の受信側端末装置にネットワークを介して接続された会議コントローラと、を備えたテレビ会議システムにおけるテレビ会議方法であって、
前記受信側端末装置が、
前記表示部での画像データの表示サイズが入力されるサイズ入力工程と、
当該入力された表示サイズを表す制御コマンドを前記会議コントローラへ送信する制御コマンド送信工程と、を実施し、
前記会議コントローラが、
受信側端末装置から制御コマンドを受信する送信コマンド受信工程と、
当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御工程と、を実施し、
前記送信側端末装置が、
画像データが入力される画像入力工程と、
受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを、前記会議コントローラを介して受信する転送コマンド受信工程と、
当該転送コマンド受信工程において、第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方を受信すると、前記画像入力部に入力された画像データに基づき第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を生成する画像生成工程と、
当該生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記会議コントローラへ送信する画像送信制御工程と、を実施し、
前記会議コントローラが、
前記コマンド転送制御工程で転送された制御コマンドに応じて前記送信側端末装置から送信される第1の画像データ及び第2の画像データを受信する生成画像受信工程と、
ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定工程と、
前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御工程と、を実施し、
前記受信側端末装置が、
前記制御コマンド送信工程で送信された制御コマンドに応じて前記会議コントローラから転送された画像データを受信する転送画像受信工程と、
当該受信した画像データを前記制御コマンドに基づく表示サイズで表示部に表示させる表示制御工程と、を実施する
ことを特徴とするテレビ会議方法。
【請求項7】
画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置とにネットワークを介して接続され、前記画像データの送受信を制御する会議コントロール方法であって、
受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを受信する送信コマンド受信工程と、
当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御工程と、
前記送信側端末装置へ第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方が転送された場合、前記送信側端末装置に入力された画像データに基づき生成される、第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を受信する生成画像受信工程と、
ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定工程と、
前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御工程と、を実施することを特徴とする会議コントロール方法。
【請求項1】
画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置と、前記送信側端末装置及び前記複数の受信側端末装置にネットワークを介して接続された会議コントローラと、を備えたテレビ会議システムであって、
前記送信側端末装置は、
画像データが入力される画像入力部と、
受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを、前記会議コントローラを介して受信する転送コマンド受信部と、
前記転送コマンド受信部において、第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方を受信すると、前記画像入力部に入力された画像データに基づき第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を生成する画像生成部と、
当該生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記会議コントローラへ送信する画像送信制御部と、を備え、
前記会議コントローラは、
受信側端末装置から制御コマンドを受信する送信コマンド受信部と、
当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御部と、
当該転送された制御コマンドに応じて前記送信側端末装置から送信される第1の画像データ及び第2の画像データを受信する生成画像受信部と、
ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定部と、
前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御部と、を備え、
前記受信側端末装置は、
前記表示部での画像データの表示サイズが入力されるサイズ入力部と、
当該入力された表示サイズを表す制御コマンドを前記会議コントローラへ送信する制御コマンド送信制御部と、
当該送信された制御コマンドに応じて前記会議コントローラから転送された画像データを受信する転送画像受信部と、
当該受信した画像データを前記制御コマンドに基づく表示サイズで表示部に表示させる表示制御部と、を備えた
ことを特徴とするテレビ会議システム。
【請求項2】
請求項1に記載のテレビ会議システムにおいて、
前記画像生成部は、
前記制御コマンドに基づく表示サイズが、予め設定された基準表示サイズと同じ又は当該基準表示サイズよりも小さい場合、当該制御コマンドが第1の制御コマンドであると判断し、前記基準表示サイズよりも大きい場合、当該制御コマンドが第2の制御コマンドであると判定する
ことを特徴とするテレビ会議システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のテレビ会議システムにおいて、
前記分配転送制御部は、表示部で画像データを表示させない旨を表す制御コマンドが前記送信コマンド受信部で受信された場合、当該制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを転送しない
ことを特徴とするテレビ会議システム。
【請求項4】
画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置とにネットワークを介して接続され、前記画像データの送受信を制御する会議コントローラであって、
受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを当該受信側端末装置から受信する送信コマンド受信部と、
当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御部と、
前記送信側端末装置へ第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方が転送された場合、前記送信側端末装置に入力された画像データに基づき生成される、第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を受信する生成画像受信部と、
ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定部と、
前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御部と、を備えたことを特徴とする会議コントローラ。
【請求項5】
請求項4に記載の会議コントローラにおいて、
前記分配転送制御部は、表示部で画像データを表示させない旨を表す制御コマンドが前記送信コマンド受信部で受信された場合、当該制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを転送しない
ことを特徴とする会議コントローラ。
【請求項6】
画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置と、前記送信側端末装置及び前記複数の受信側端末装置にネットワークを介して接続された会議コントローラと、を備えたテレビ会議システムにおけるテレビ会議方法であって、
前記受信側端末装置が、
前記表示部での画像データの表示サイズが入力されるサイズ入力工程と、
当該入力された表示サイズを表す制御コマンドを前記会議コントローラへ送信する制御コマンド送信工程と、を実施し、
前記会議コントローラが、
受信側端末装置から制御コマンドを受信する送信コマンド受信工程と、
当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御工程と、を実施し、
前記送信側端末装置が、
画像データが入力される画像入力工程と、
受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを、前記会議コントローラを介して受信する転送コマンド受信工程と、
当該転送コマンド受信工程において、第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方を受信すると、前記画像入力部に入力された画像データに基づき第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を生成する画像生成工程と、
当該生成した前記第1の画像データ及び前記第2の画像データを前記会議コントローラへ送信する画像送信制御工程と、を実施し、
前記会議コントローラが、
前記コマンド転送制御工程で転送された制御コマンドに応じて前記送信側端末装置から送信される第1の画像データ及び第2の画像データを受信する生成画像受信工程と、
ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定工程と、
前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御工程と、を実施し、
前記受信側端末装置が、
前記制御コマンド送信工程で送信された制御コマンドに応じて前記会議コントローラから転送された画像データを受信する転送画像受信工程と、
当該受信した画像データを前記制御コマンドに基づく表示サイズで表示部に表示させる表示制御工程と、を実施する
ことを特徴とするテレビ会議方法。
【請求項7】
画像データを送信する送信側端末装置と、前記送信側端末装置から送信された画像データを表示部で表示させる複数の受信側端末装置とにネットワークを介して接続され、前記画像データの送受信を制御する会議コントロール方法であって、
受信側端末装置での画像データの表示サイズを表す制御コマンドを受信する送信コマンド受信工程と、
当該受信した制御コマンドを前記送信側端末装置へ転送するコマンド転送制御工程と、
前記送信側端末装置へ第1の表示サイズを表す第1の制御コマンド及び前記第1の表示サイズよりも大きい第2の表示サイズを表す第2の制御コマンドの両方が転送された場合、前記送信側端末装置に入力された画像データに基づき生成される、第1の解像度を有する第1の画像データ及び前記第1の解像度よりも高い第2の解像度を有する第2の画像データの両方を受信する生成画像受信工程と、
ネットワークの通信帯域の利用状況及び前記第1の解像度に基づいて、前記第1の画像データを送信するときの第1のフレームレートを判定し、通信帯域の利用状況及び前記第2の解像度に基づいて、前記第2の画像データを送信するときの第2のフレームレートを判定するフレームレート判定工程と、
前記送信側端末装置に転送された第1の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第1の画像データを前記第1のフレームレートで転送するとともに、第2の制御コマンドの送信元の受信側端末装置へ前記第2の画像データを前記第2のフレームレートで転送する分配転送制御工程と、を実施することを特徴とする会議コントロール方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−169694(P2012−169694A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−26385(P2011−26385)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(505440789)パイオニアソリューションズ株式会社 (33)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(505440789)パイオニアソリューションズ株式会社 (33)
【Fターム(参考)】
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