説明

テンキー、携帯電話及び家電製品用リモートコントローラー

【課題】 入力作業が容易かつ確実で、入力時間の短縮化、ブラインドタッチ及び省スペース化が促進されるテンキー、携帯電話及び家電製品用リモートコントローラーの提供を目的とする。
【解決手段】 本発明は、「0」乃至「9」の10個の番号キーを備え、主に数字を入力するためのテンキーであって、中央部に配設される中心キーと中心キーの周囲に略等間隔で配設される複数の環状キーとを備えており、中心キー及び複数の環状キーに「0」乃至「9」の番号が割り当てられていることを特徴とする。複数の環状キーの外側に外部キーを備え、中心キー、複数の環状キー及び外部キーに「0」乃至「9」の番号が割り当てられるとよい。上記複数の環状キーは、中心キーの上下、左右及び斜めの8方向に配設される8個のキーとするとよい。上記複数の環状キーが種々の方向に傾斜可能なリング状の操作面を備えるとよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に数字を入力するためのテンキー、及びこのテンキーを備える携帯電話並びに家電製品用リモートコントローラーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
「0」乃至「9」の10個の番号キーを備え、主に数字を入力するためのテンキーは、例えば携帯電話、PDA等の携帯情報端末や、テレビ、録画・再生装置、パーソナルコンピューター、エアコン等の家電製品のリモートコントローラーなどに付設されている。
【0003】
例えば携帯電話の操作部は、一般的には図3に示すように、上部中央に配設されるリング状のカーソル移動キー51と、そのカーソル移動キー51の中央に配設される決定キー52と、カーソル移動キー51の外周部に配設される各種選択キー53と、下部に配設されるテンキー54と、テンキー54の上方に配設される各種機能キー55と、テンキー54の下方に配設される「*」キー56及び「#」キー57とを備えている(例えば、特開2004−112559公報、特開2004−318362公報、特開2004−334390公報等参照)。
【0004】
テンキー54と「*」キー56及び「#」キー57とは4行3列の行列に配設されている。携帯電話のテンキー54は、電話機型が採用されており、具体的には1行目に「1」キー、「2」キー及び「3」キー、2行目に「4」キー、「5」キー及び「6」キー、3行目に「7」キー、「8」キー及び「9」キー、4行目に「*」キー56、「0」キー及び「#」キー57が左側から順に配設されている。
【0005】
文字入力においては、通常「1」キーにア行、「2」キーにカ行、「3」キーにサ行、「4」キーにタ行、「5」キーにナ行、「6」キーにハ行、「7」キーにマ行、「8」キーにヤ行、「9」キーにラ行、「0」キーにワ行及びンの文字が割り当てられている。
【特許文献1】特開2004−112559公報
【特許文献2】特開2004−318362公報
【特許文献3】特開2004−334390公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
携帯電話は、今日ではメールの送受信の使用頻度が高まっている。かかるメールの作成の際には、文字が割り当てられたテンキー54、カーソル移動キー51、決定キー52等を多数回押下しなければならない。かかる文字入力には通常親指による入力が採用されているが、親指1本による入力では親指の移動範囲が広く、親指を動かした状態での片手による携帯電話自体の支持も困難であるため、上記従来の携帯電話での文字入力は容易ではなく、入力速度を高めるためのブラインドタッチの習得は特に年配の方にとっては困難である。
【0007】
また、上記従来の携帯電話は、操作部におけるテンキー54、「*」キー56及び「#」キー57が行列に配設されているため、操作部に所定のスペースを要し、小型化に対する制限の1つとなっている。
【0008】
本発明はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、入力作業が容易かつ確実で、入力時間の短縮化、ブラインドタッチ及び省スペース化が促進されるテンキー、並びにこのテンキーを備える携帯電話及び家電製品用リモートコントローラーの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた発明は、
「0」乃至「9」の10個の番号キーを備え、主に数字を入力するためのテンキーであって、
中央部に配設される中心キーと、この中心キーの周囲に略等間隔で配設される複数の環状キーとを備えており、
この中心キー及び複数の環状キーに「0」乃至「9」の番号が割り当てられていることを特徴とする。
【0010】
当該テンキーは、中心キーとその周囲の複数の環状キーとを「0」キー乃至「9」キーとしていることから、各キーを円形のスペースにコンパクトに纏めることができ、その結果、入力の際の指の移動範囲を比較的小さくすることができ、かつ各キーの位置認識が容易になる。そのため、当該テンキーによれば、入力作業が容易かつ確実で、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化が促進され、さらに省スペース化が促進される。
【0011】
上記複数の環状キーの外側に配設される外部キーをさらに備え、上記中心キー、複数の環状キー及び外部キーに「0」乃至「9」の番号が割り当てられるとよい。このように中心キー及び複数の環状キーに加えて外部キーを備えることで、同心円上に配設される環状キーを8個以下とすることができ、複数の環状キーの位置認識がさらに容易になる。そのため、当該手段によれば、上述の入力作業の容易化、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化がさらに促進される。
【0012】
上記複数の環状キーとしては、中心キーの上下、左右及び斜めの8方向にそれぞれ配設される上キー、下キー、左キー、右キー、右上キー、右下キー、左上キー及び左下キーを有するとよい。このように複数の環状キーを中心キーの上下、左右及び斜めの8方向にそれぞれ配設される8個のキーとすることで、複数の環状キーの位置認識がさらに容易になり、上述の入力作業の容易化、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化がさらに促進される。
【0013】
上記中心キーに「5」、上キーに「2」、下キーに「8」、左キーに「4」、右キーに「6」、右上キーに「3」、右下キーに「9」、左上キーに「1」、左下キーに「7」及び外部キーに「0」の番号がそれぞれ割り当てられるとよい。このように中心キーに「5」、中心キーの上下、左右及び斜めの8方向にそれぞれ配設される8個の環状キーに「1」乃至「4」及び「6」乃至「9」、外部キーに「0」の番号を割り当てることで、電話機型のテンキー配置と同様の位置及び方向関係のキー配置となる。そのため、当該手段によれば、従来のテンキーと違和感なく当該テンキーを使用することができる。
【0014】
上記複数の環状キーが種々の方向に傾斜可能な単一かつリング状の操作面を備え、この操作面を所定方向に傾倒することでその方向に割り当てられた環状キーが入力されるよう構成するとよい。このように複数の環状キーが種々の方向に傾斜可能なリング状の操作面を備えることで、複数の環状キーの位置認識及び操作の容易性がさらに向上し、上述の入力作業の容易化、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化がさらに促進される。
【0015】
なお、上記各キーの上面に触覚により認識可能な凸部が形成されるとよい。このように各キーの上面に凸部を形成することで、各キーの位置認識がさらに容易になり、上述の入力作業の容易化、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化がさらに促進される。
【0016】
従って、当該テンキーを備える携帯電話は、当該テンキーにより入力作業の容易化、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化が促進されるため、メールの作成の容易性及び短時間化を促進することができる。また当該携帯電話は、当該テンキーの省スペース化が促進されるため、小型化を促進することができる。
【0017】
当該携帯電話において、上記外部キーとして、上記複数の環状キーの周囲に略等間隔で配設される複数の第2環状キーと、これらの複数の第2環状キーの外側に配設される複数の縁部キーとを備え、複数の第2環状キー及び複数の縁部キーにカーソル移動キー、決定キー、選択キー及び機能キーが割り当てられるとよい。かかる手段によれば、携帯電話に必要なキー(例えば、テンキー、カーソル移動キー、決定キー、各種選択キー、各種機能キー、「*」キー及び「#」キー)を、中心キー、複数の環状キー、複数の第2環状キー及び複数の縁部キーにコンパクトに纏めることができ、今日携帯電話に要請されている小型化及び操作の容易化をより一層促進することができる。
【0018】
また、当該テンキーを備える家電製品用リモートコントローラーは、同様に当該テンキーにより入力作業の容易化、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化が促進されるため、操作の容易性及び確実性を促進することができる。また当該家電製品用リモートコントローラーは、当該テンキーの省スペース化が促進されるため、小型化を促進することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明のテンキーによれば、入力作業の容易確実性、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化が促進され、かつ省スペース化が促進される。また本発明の携帯電話によれば、特にメールの作成の際における文字入力の容易性及び確実性を促進することができる。さらに本発明の家電製品用リモートコントローラーによれば、操作の容易性及び確実性を促進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、適宜図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態に係る携帯電話を示す模式的正面図、図2は図1の携帯電話とは異なる形態に係る携帯電話を示す模式的正面図である。
【0021】
図1の携帯電話は、今日主流になっている「折り畳み式携帯電話」である。当該携帯電話は、ケーシング1、連結部2、アンテナ3、表示部4、操作部5、内部機構(図示していない)等を備えている。
【0022】
ケーシング1は、一対の上部ケーシング1a及び下部ケーシング1bを有している。一対のケーシング1a及び1bは、同様の長方形扁平体状に形成され、ヒンジ等からなる連結部2を介して折り畳み可能に連結されている。アンテナ3は、上部ケーシング1aの上方に突設されている。表示部4は、液晶表示装置等からなり、上部ケーシング1aの内面側に配設されている。
【0023】
当該携帯電話の特徴は操作部5におけるテンキー等にあるため、一対のケーシング1a及び1b内に配設される内部機構としては、特に限定されず、種々の公知の技術が採用される。かかる内部機構は、具体的にはバッテリー、マイク、スピーカー、カメラ、音声回路部、カメラ回路部、記憶部、制御部、駆動回路部、外部接続部、各種スイッチ等を備えている。
【0024】
操作部5は、下部ケーシング1bの内面側に配設されている。この操作部5は、カーソル移動キー6、決定キー7、各種選択キー8及びテンキー部9を備えている。
【0025】
カーソル移動キー6は、下部ケーシング1bの内面の上方中央に配設されている。このカーソル移動キー6は、種々の方向に傾斜可能なリング状(円環状)の操作面を備え、この操作面を上下、左右及び斜めの8方向に傾倒することで表示部4に表示されるカーソル(選択位置)を傾倒した方向に移動させるよう構成されている。
【0026】
決定キー7は、カーソル移動キー6の中央に配設される円形状のものであり、入力によって選択されたメニューを決定する機能を有している。各種選択キー8は、通常、カーソル移動キー6の外周部(左右の上下2個所、合計4個所)に配設されている。これらの選択キー8としては、特に限定されるものではなく、例えばメールキー、インターネットキー、ソフトキー等が挙げられる。
【0027】
テンキー部9は、テンキーを含み、下部ケーシング1bの内面の下方中央に配設されている。テンキー部9は、中央部に配設される中心キー10と、この中心キー10を中心として同心円上に等間隔で配設される複数の環状キー11と、この環状キー11の外側に中心キー10を中心として同心円上に等間隔で配設される複数の第2環状キー12とを備えている。これらの複数の第2環状キー12が外部キーに相当する。
【0028】
複数の環状キー11は、中心キー10の上下、左右及び斜めの8方向にそれぞれ配設される上キー、下キー、左キー、右キー、右上キー、右下キー、左上キー及び左下キーを有している。複数の第2環状キー12も、環状キー11と同様に、中心キー10の上下、左右及び斜めの8方向にそれぞれ配設される上キー、下キー、左キー、右キー、右上キー、右下キー、左上キー及び左下キーを有している。
【0029】
中心キー10に「5」が割り当てられている。環状キー11における上キーに「2」、下キーに「8」、左キーに「4」、右キーに「6」、右上キーに「3」、右下キーに「9」、左上キーに「1」及び左下キーに「7」が割り当てられている。第2環状キー12における下キーに「0」、左下キーに「*」、右下キーに「#」が割り当てられ、その他のキーに各種機能キーが割り当てられている。
【0030】
かかる各種機能キーとしては、特に限定されず、例えば電源キー、クリアキー、発信キー等が挙げられる。例えば、図1に示すように、右上キーに電源キー、上キーにクリアキー、左上キーに発信キーを割り当てることができる。これらの機能キーは、上記各種選択キー8と割当個所が互換されてもよい。
【0031】
複数の環状キー11(「1」乃至「4」キー及び「6」乃至「9」キー)は、種々の方向に傾斜可能な単一かつリング状の操作面を備えている。かかる操作面の各番号キーが割り当てられた部分を押下し、操作面を各番号キーが割り当てられた上下、左右及び斜めの8方向のいずれかに傾倒することで、各番号キーが入力されるよう構成されている。例えば、環状キー11の操作面のうち上方に割り当てられた「2」キー部分を押下し、操作面の上方を傾倒させることで、「2」が入力される。
【0032】
複数の第2環状キー12も、上記複数の環状キー11と同様に、種々の方向に傾斜可能な単一かつリング状の操作面を備えている。この操作面の各キーが割り当てられた部分を押下し、操作面を各キーが割り当てられた方向に傾倒することで、各キーが入力されるよう構成されている。
【0033】
中心キー10、複数の環状キー11及び複数の第2環状キー12の上面(複数の環状キー11及び複数の第2環状キー12にあっては操作面の上面)には触覚によって認識可能な凸部13が形成されている。このように各キーの上面に凸部を形成することで、各キーの位置認識がさらに容易になり、上述の入力作業の容易化、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化がさらに促進される。
【0034】
文字入力においては、一般的な携帯電話と同様に、「1」キーにア行、「2」キーにカ行、「3」キーにサ行、「4」キーにタ行、「5」キーにナ行、「6」キーにハ行、「7」キーにマ行、「8」キーにヤ行、「9」キーにラ行、「0」キーにワ行及びンの文字が割り当てられている。また、「*」キーには清音、濁音及び半濁音の変換機能、「#」キーには「、」「。」及び各種記号が割り当てられている。
【0035】
当該携帯電話は、テンキー部9を中心キー10、環状キー11及び第2環状キー12から構成し、テンキー、各種機能キー、「*」キー及び「#」キーを円形のスペースにコンパクトに纏めているため、入力の際の指の移動範囲を比較的小さくすることができ、かつ各キーの位置認識が容易になる。そのため、当該携帯電話によれば、入力作業が容易かつ確実で、入力時間の短縮化及びブラインドタッチの容易化が促進され、さらに小型化が促進される。また、当該携帯電話は、テンキー部9が電話機型のテンキー配置と同様の位置及び方向関係のキー配置となり、各種機能キー、「*」キー及び「#」キーも従来の携帯電話と同様の位置関係となるため、従来の携帯電話及びそのテンキーと違和感なく使用することができる。
【0036】
図2の携帯電話は、展開式、スライド式等ではなく、単体のスティック状携帯電話である。当該携帯電話は、ケーシング20、アンテナ3、表示部4、操作部21、内部機構(図示していない)等を備えている。ケーシング20の内部機構、アンテナ3及び表示部4は、上記図1の携帯電話と同様である。
【0037】
ケーシング20は、単一の長方形扁平体状に形成され、一方の面側に表示部4が配設されている。
【0038】
操作部21は、ケーシング20における表示部4の同一面側かつ下方に配設され、テンキー部22から構成されている。このテンキー部22は、中心キー10、複数の環状キー11、複数の第2環状キー12及び複数の縁部キー23を備えており、これらのキー表面には凸部13が形成されている。中心キー10、複数の環状キー11、第2環状キー12及び凸部13は、図1の携帯電話と同様であるため、同一番号を付して説明を省略する。
【0039】
複数の縁部キー23は、複数の第2環状キー12の外側に沿って配設されている。図中では、複数の縁部キー23が第2環状キー12の左右に3個ずつ配設された形態が例示されている。この複数の縁部キー23と複数の第2環状キー12とが外部キーを構成する。
【0040】
複数の第2環状キー12のうちテンキー(この場合「0」キー)が割り当てられていない部分と複数の縁部キー23とに、携帯電話の操作に必要なキー、つまりカーソル移動キー、決定キー、選択キー及び機能キーが割り当てられている。
【0041】
第2環状キー12及び縁部キー23のどの部分にどのキーを割り当てるかは、特に限定されるものではなく、携帯電話の機能等に鑑みて適宜選択するとよい。例えば図2に示すように、第2環状キー12における左下キーに「0」、上下左右キーにカーソル移動キーが割り当てられ、縁部キー23の左側に発信キー及び「*」キー、右側にクリアキー、電源キー及び「#」キーが割り当てられ、その他の部分に各種選択キーが割り当てられることができる。
【0042】
当該携帯電話は、携帯電話に必要なキー(例えば、テンキー、カーソル移動キー、決定キー、各種選択キー、各種機能キー、「*」キー及び「#」キー)を、中心キー、複数の環状キー、複数の第2環状キー及び複数の縁部キーに極めてコンパクトに纏めることができ、携帯電話の小型化及び操作の容易化をより一層促進することができる。
【0043】
なお、本発明の携帯電話及びこれに用いるテンキーは上記実施形態に限定されるものではない。例えば、複数の環状キー11及び複数の第2環状キー12は、それぞれ個別の操作面を備えることも可能である。また、複数の環状キー11及び複数の第2環状キー12は、中心キー10の上下、左右及び斜めの8方向に配設される8個のキーに限定されず、例えば9個のキーとすることも可能であり、7個以下のキーとすることも可能である。このように複数の環状キー11を7個以下のキーとする場合、足らないテンキーは外部キーとする必要がある。複数の環状キー11への番号の割り当てに関しても、上記実施形態に限定されず、例えば右回り又は左回りに連番で割り当てる形態や計算機型テンキーと同様の配置方向関係とする形態も可能である。
【0044】
また本発明は、上記実施形態に係る携帯電話に限定されるものではなく、上記実施形態と同様のテンキーやかかるテンキーを備える他の製品、例えば家電製品用リモートコントローラー等が対象となる。また本発明の携帯電話は、上記「折り畳み式」携帯電話や単一スティック状の携帯電話に限定されず、例えばスライド展開式の携帯電話などにも適用可能である。
【0045】
さらに、図2の携帯電話において、第2環状キー12又は縁部キー23に対し、長押し等により選択可能に構成される2以上の機能を付与することや、例えばメール作成等の際に自動的に切り替わるよう構成される2以上の機能を付与することも可能である。このように単一の第2環状キー12又は縁部キー23に2以上の機能を付与することで、縁部キー23等の数を減少させることができ、その結果携帯電話の小型化及び操作の容易化をより一層促進することができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように、本発明のテンキーは、例えば携帯電話、PDA等の携帯情報端末や、テレビ、録画・再生装置、パーソナルコンピューター、エアコン等の家電製品のリモートコントローラーなどの構成要素として有用であり、特に携帯電話及び家電製品用リモートコントローラーに用いるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯電話を示す模式的正面図
【図2】図1の携帯電話とは異なる形態に係る携帯電話を示す模式的正面図
【図3】従来の一般的な携帯電話を示す模式的正面図
【符号の説明】
【0048】
1 ケーシング
1a 上部ケーシング
1b 下部ケーシング
2 連結部
3 アンテナ
4 表示部
5 操作部
6 カーソル移動キー
7 決定キー
8 選択キー
9 テンキー部
10 中心キー
11 環状キー
12 第2環状キー
13 凸部
20 ケーシング
21 操作部
22 テンキー部
23 縁部キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
「0」乃至「9」の10個の番号キーを備え、主に数字を入力するためのテンキーであって、
中央部に配設される中心キーと、この中心キーの周囲に略等間隔で配設される複数の環状キーとを備えており、
この中心キー及び複数の環状キーに「0」乃至「9」の番号が割り当てられていることを特徴とするテンキー。
【請求項2】
上記複数の環状キーの外側に配設される外部キーをさらに備えており、
上記中心キー、複数の環状キー及び外部キーに「0」乃至「9」の番号が割り当てられている請求項1に記載のテンキー。
【請求項3】
上記複数の環状キーとして、中心キーの上下、左右及び斜めの8方向にそれぞれ配設される上キー、下キー、左キー、右キー、右上キー、右下キー、左上キー及び左下キーを有している請求項2に記載のテンキー。
【請求項4】
上記中心キーに「5」、上キーに「2」、下キーに「8」、左キーに「4」、右キーに「6」、右上キーに「3」、右下キーに「9」、左上キーに「1」、左下キーに「7」及び外部キーに「0」の番号がそれぞれ割り当てられている請求項3に記載のテンキー。
【請求項5】
上記複数の環状キーが種々の方向に傾斜可能な単一かつリング状の操作面を備え、この操作面を所定方向に傾倒することでその方向に割り当てられた環状キーが入力されるよう構成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のテンキー。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のテンキーを備える携帯電話。
【請求項7】
上記外部キーとして、上記複数の環状キーの周囲に略等間隔で配設される複数の第2環状キーと、これらの複数の第2環状キーの外側に配設される複数の縁部キーとを備えており、
複数の第2環状キー及び複数の縁部キーに、カーソル移動キー、決定キー、選択キー及び機能キーが割り当てられている請求項6に記載の携帯電話。
【請求項8】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のテンキーを備える家電製品用リモートコントローラー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
「0」乃至「9」の10個の番号キーを備え、主に数字を入力するためのテンキーであって、
中央部に配設される中心キーと、この中心キーの周囲に略等間隔で配設される複数の環状キーと、この複数の環状キーの周囲に略等間隔で配設される複数の第2環状キーとを備えており、
上記複数の環状キー及び複数の第2環状キーのそれぞれが、中心キーの上下、左右及び斜めの8方向に配設される上キー、下キー、左キー、右キー、右上キー、右下キー、左上キー及び左下キーを有し、
上記中心キーに「5」の番号が割り当てられ、上記複数の環状キーにおける上キーに「2」、下キーに「8」、左キーに「4」、右キーに「6」、右上キーに「3」、右下キーに「9」、左上キーに「1」及び左下キーに「7」の番号が割り当てられ、上記複数の第2環状キーの一のキーに「0」の番号が割り当てられており、
上記複数の環状キー及び複数の第2環状キーのそれぞれが、種々の方向に傾斜可能な単一かつリング状の操作面を備え、この操作面を所定方向に傾倒することでその方向に割り当てられたキーが入力されるよう構成されていることを特徴とするテンキー。
【請求項2】
請求項1に記載のテンキーを備える携帯電話。
【請求項3】
上記複数の第2環状キーの外側に配設される複数の縁部キーをさらに備えており、
複数の第2環状キーのうち「0」の番号が割り当てられた上記一のキー以外のキー及び複数の縁部キーに、カーソル移動キー、決定キー、選択キー及び機能キーが割り当てられている請求項2に記載の携帯電話。
【請求項4】
請求項1に記載のテンキーを備える家電製品用リモートコントローラー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−302244(P2006−302244A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−254403(P2005−254403)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(500387168)
【Fターム(参考)】