説明

テント用アンカー

【課題】強風,突風時にテントが空中に吹き上がらない強力なアンカーを提供する。
【解決手段】テント支柱受台に複数の斜めの貫通穴を設け,杭を斜めに打込む構造とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテントを引き留めるアンカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は市販の杭を打ち込みテントとの間をロープ等で繋いでいた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術には次のような欠点があった。
(イ)強風,突風時に杭が抜けてテントが空中に吹き上げられ,人身事故に至るまでの事故が発生している。
(ロ)このような事故を回避するためには長大な杭を土中深く打ち込む必要があり,打ち込み作業にも限界を生じ,特に撤去時の杭引き抜き作業には困難を呈した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(イ)テント支柱の受台に複数の斜めの貫通穴を設けた。
(ロ)杭の頭部にネジ部を設けた。
【発明の効果】
【0005】
(イ)従来の杭の引揚力は杭と土との粘着力で決まり,この粘着力以上の引揚力が作用すると杭は抜けてしまうが,本発明の引揚力は図3に示すように引揚荷重Fが作用すると杭に垂直抗力Wが発生し,これによる土壌破壊に至るまで杭は抜けないので,従来の杭に比べ相当大きな引揚力を発揮する。
(ロ)撤去時,杭頭部のナットを若干回転させると杭が抜ける方向に微移動し,杭と土の粘着状態が破壊されるので杭の抜取りが非常に容易となる。
(ハ)従来のようなロープが一切不要となるのでテント設置作業時間の短縮となり,また,美的の面からも改善される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の側面図
【図2】従来品の杭
【図3】本発明の説明図
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下,本発明の実施について説明する。
斜めの貫通穴2を複数個設けたテント支柱受台1にテント支柱4を固定し,斜めの貫通穴2に頭部にネジ部を設けたナット付き杭3を打込む。杭はナットがテント支柱受台に突き当るまで打込む。撤去時はナットを若干回転させてから杭を抜取る。
【符号の説明】
【0008】
1 テントの支柱受台
2 斜めの貫通穴
3 頭部にネジ部を設けた杭
4 テント支柱
5 従来品杭

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の斜めの貫通穴を設けたテント支柱受台に頭部にネジ部を有した杭を打込むテント用アンカー

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−82673(P2012−82673A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−258347(P2010−258347)
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【出願人】(501222987)有限会社エイチ・アイ・ケイ (4)
【Fターム(参考)】