説明

テンプレートを使用する細胞分析結果のデータの表示

本発明の原理に従って、細胞分析結果のデータを表示するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体が提供される。本方法は、細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、少なくとも1つのテンプレートのデータにアクセスするステップと、細胞分析結果のデータと少なくとも1つのテンプレートのデータとを重ねることによって、細胞分析結果のデータと少なくとも1つのテンプレートのデータとを表示するステップとを含み、細胞分析結果のデータは、表示される少なくとも1つのテンプレートのデータと異なる表示属性を使用して表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、データを表示するシステムおよび方法に関し、より具体的には、標的試料の細胞分析結果のデータおよびテンプレートデータを、1つの画像に表示するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
標的試料の細胞分析器の結果を解析する際には、医師は、その結果と、テンプレートの結果とを比較する必要がある。従来の細胞分析器は、グラフィックな結果の表示を、一次元、二次元、および三次元の表示で提供し、それは標的試料のみを表示する。細胞分析結果を解析する医師は、その画像をテンプレートと比較しながら、グラフィックな結果を確認しなければならない。これらのテンプレート画像は、教科書または別個の画像の中に見られる。あるいは、医師は、テンプレート画像の写真を記憶に留め得る。いずれにしても、医師は、これらの2つの別個の画像を入手し、比較しなければならない。これは、画像が、同一縮尺、同一表示形式、などでない場合があるために、困難であり得る。これは、標的試料データを解析するプロセスを不便な、不正確な、時間を費やす、かつ集中力を要するものとする。
【0003】
したがって、医師またはユーザが、異常性を識別するために標的試料データを正確かつ効率的に分析することができるような方法で、標的試料の細胞分析結果のデータとテンプレートデータとを1つの画像に表示するために提供される、システムおよび方法の必要性が存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の原理に従って、本明細書において具現化され、かつ広範に記載されるように、本発明の原理と一致する方法およびシステムは、細胞分析結果のデータを表示するための方法、システム、およびコンピュータ可読媒体を提供し、それは、細胞分析器の結果のデータにアクセスするステップと、少なくとも1つのテンプレートデータにアクセスするステップと、細胞分析器の結果のデータと少なくとも1つのテンプレートデータとを重ねることによって、細胞分析器の結果のデータと少なくとも1つのテンプレートデータとを表示するステップとを含み、細胞分析器の結果のデータは、少なくとも1つのテンプレートの表示されるデータとは異なる表示属性を使用して表示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
特許または特許出願のファイルは、少なくとも1つのカラー図面を含む。カラー図面を有する本特許または特許出願公報の複製は、要請および必要料金の支払いに応じて、当該機関によって提供される。
【0006】
本明細書に組み込まれ、その一部を成す添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示し、記述とともに本発明の原理を説明する役割を果たし、記述とともに本発明の特徴および局面を説明する。
【0007】
次に、本発明が詳細に参照され、その実施例が添付の図面に示される。可能な場合には、図面全体を通して同一参照番号が、同一または類似部品を参照するために使用される。
【0008】
(概要)
本発明の一部の実施形態の原理と一致する方法およびシステムは、ユーザが細胞分析器の試験結果を表す表示されたデータを確認および/または解析できるような、システムを提供する。具体的には、本発明の一部の実施形態に一致する方法およびシステムは、ユーザが、標的試料データにアクセスし、テンプレートデータにアクセスし、1つのディスプレイ上にそのデータを表示することを可能にする。標的試料データおよびテンプレートデータは、同一画像内に重ねられ得る。さらに、ユーザが標的試料データを、テンプレートデータから分離して識別し得るように、ユーザは標的試料データおよびテンプレートデータの異なる表示属性を選択することが可能である。本発明の原理と一致する方法で標的試料データおよびテンプレートデータを表示することによって、ユーザは、標的試料データがテンプレートデータと、どの程度に近似しているかまたは離れているかを確認することが可能になる。さらに、ユーザは、標的試料の異常性を判断することが可能である。
【0009】
(細胞分析)
本発明は、種々の種類の細胞、細胞成分、体液および/または体液成分を分析するために使用され得る。本発明は、流体成分(血清)および固体成分(種々の種類の細胞)の両方を含む、血液試料を分析する際に特に有用である。特に、本発明は、全血(種々の種類の血液細胞を含有する)または細胞成分の分画のいずれかである血液試料内の、細胞成分を分析することを目的とする。本発明はまた、結合組織から分離された組織試料から得られ、細胞を破壊しない生体適合性液体媒体に懸濁する細胞を、分析するために使用され得る。本発明はまた、体液試料、多血小板血漿試料、測定器制御流体試料、などを分析するために使用され得る。用語「細胞分析器」および「細胞分析」は、少なくとも本明細書に記載される全ての成分を網羅することを意図する。さらに、標的試料のデータについて記述される場合には、本用語は、標的試料の細胞分析結果のデータを含むことを意図する。
【0010】
(生データの生成)
体液および/または体液の細胞成分は、本発明による分析および表示のためのデータを生成するために、種々の種類の分析技術に供され得る。最も一般的な技術は、細胞サイズの体積を測定する直流(Direct Current)法、細胞の不透明度を測定する高周波(Radio Frequency)法、蛍光法、および細胞の粒度を測定する光散乱法である。
【0011】
(標的試料データおよびテンプレートデータ)
標的試料データおよび/またはテンプレートデータは、白血球(WBC)、赤血球(RBC)、血小板、完全血球算定(CBC)による一次元ヒストグラム、二次元および/または三次元のWBC差分散布図、二次元および/または三次元の網状赤血球差分散布図、二次元または三次元の有核赤血球(NRBC)差分散布図、曲面表示画像のWBC差分ヒストグラム、曲面表示画像の網状赤血球差分ヒストグラム、曲面表示画像のNRBC差分ヒストグラム、などを含む、画像データの形式で示され得る。
【0012】
(システムアーキテクチャ)
図1は、本発明の原理を実装するためのシステム環境100の、例示的な概略図である。システム100の構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の好適な組み合わせによって実装され得る。図1に示されるように、システム100は、ユーザコンピュータ102を含む。ユーザコンピュータ102は、データベース104に通信可能に連結され得る。代替案として、データベース104は、ネットワーク106上に直接に存在し得、またはデータベース104のコンテンツは、コンピュータ102またはサーバ108上に直接に存在し得る。
【0013】
システム100は、インターネットとして、あるいは公衆または専用の任意のローカルまたは広域ネットワークとして実装され得る、ネットワーク106をさらに含み得る。システム100は、サーバ108をさらに含み得、サーバ108は、分析器110に通信可能に連結され得る。分析器110は、LH750(登録商標)よびLH500(登録商標)のようなBeckman Coulter血液測定器、などとして実装され得、試験結果のデータを生成する。
【0014】
コンピュータ102、データベース104、ネットワーク106、サーバ108、および分析器110は1つのみが描かれているが、2つ以上のこれらの種類の装置が、本発明の一部の実施形態の原理と一致するシステムにおいて実装され得ることが、当業者によって理解される。これらの装置の各々は、システム内の異なる位置に存在し得ることが、さらに理解され得る。例えば、分析器110は、コンピュータ102に直接に通信可能に連結され得、コンピュータ102は、ネットワーク上の操作なしに、分析器110から直接にデータを受信し得る。また、本発明の原理に一致する特徴は、独立型ユニットとしてコンピュータ102内に単独で実装され得、本発明を実行するために必要とされる全データは、コンピュータ102上に直接に存在し得、分析器110からの標的試料データは、コンピュータ102の外部装置を介してユーザによって入力され得ることが、さらに理解される。
【0015】
図2は、コンピュータ102内に含まれる構成要素の例示的なブロック図を示す。コンピュータ102は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、またはパーソナル計算装置のような、任意の種類の計算装置であり得、例えば、メモリ202、ネットワークインターフェースアプリケーション204、入力/出力装置206、中央処理装置208、アプリケーションソフトウェア210、および二次記憶装置212を含み得る。コンピュータ102は、データベース104、サーバコンピュータ108および/または分析器110に通信可能に連結され得る。
【0016】
ユーザは、ネットワークインターフェースアプリケーション204、および/またはアプリケーションソフトウェア210を使用して、ネットワーク106にアクセスし得る。ネットワーク106がインターネットとして実装され得る場合には、ネットワークインターフェースアプリケーション204は、MicrosoftまたはNetscapeから入手可能な従来型のブラウザアプリケーションを含む、従来型のブラウザを含み得る。アプリケーションソフトウェア210は、本明細書において記載されるような本発明の特徴を実装するための、プログラミング命令を含み得る。アプリケーションソフトウェア210は、標的試料データがテンプレートデータとともに表示されて、ユーザが試験結果のデータを確認および/または解析できるようにするための、プログラミング命令を含み得る。アプリケーションソフトウェア210はさらに、Nevronから入手可能なNevron Chart、またはMathworksから入手可能なMatLabとして実装され得る。入力/出力装置206は、例えば、キーボード、マウス、ビデオカム、ディスプレイ、記憶装置、プリンタ、などを含み得る。
【0017】
図3は、サーバコンピュータ108内に含まれる構成要素の例示的なブロック図を示す。サーバコンピュータ108は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、メモリ302、ネットワークインターフェースアプリケーション304、入力/出力装置306、中央処理装置308、アプリケーションソフトウェア310、および二次記憶装置312を含み得る。サーバコンピュータ108の構成要素は、コンピュータ102の構成要素と同様に実装され得る。
【0018】
(機能性)
図4は、本発明の一部の実施形態と一致する、コンピュータ102によって実行されるステップの例示的な流れ図を示す。図4に示されるように、解析のための標的試料データがユーザによって識別されると、コンピュータ102は、アプリケーションソフトウェア310を介して、標的試料データにアクセスする(ステップ402)。標的試料データは、分析器110によって実行された細胞の分析結果を表すデータであり得る。このデータは、コンピュータ102に、データベース102に、またはサーバ108に格納され得る。解析のためのテンプレートデータがユーザによって識別されると、コンピュータ102は、ソフトウェアアプリケーション310を介して、テンプレートデータにアクセスする(ステップ404)。テンプレートデータは、標的試料が比較される標準データを表す。テンプレートデータは、例えば、多数の試料の平均、異質のデータが除去された多数の試料の平均、などを表し得る。テンプレートデータは、コンピュータ102に、データベース102に、またはサーバ108に格納され得る。
【0019】
標的試料およびテンプレートデータがアクセスされると、ソフトウェアアプリケーション310は、任意の異質のデータを除去するために、データの事前処理を行うかどうか判断する(ステップ406)。例えば、標的試料データが、分析器110で、サーバ108で、またはコンピュータ102で事前処理された場合には、データを事前処理する必要はない。データを事前処理すべきであると判断される場合(ステップ406の、「はい」)には、標的試料データおよび/またはテンプレートデータは、データから任意の異質のデータ、ノイズ、などを除去するために、公知の方法、例えば、フィルタリング(線形、非線形、低域通過、中央値)、異常値の除去、などを使用して事前処理される。データが事前処理されると、次いで、プロセスはステップ410に進む。データを事前処理すべきではないと判断される場合(ステップ406「いいえ」)には、プロセスはステップ410に進む。判断はユーザによって行われ得るか、またはアプリケーション内に予めプログラムされ得る。
【0020】
次いで、システムは、標的試料データおよびテンプレートデータの両方を同一ディスプレイに表示し得(ステップ410)、標的試料データおよびテンプレートデータは、2セットのデータが異なる表示属性を使用して表示されるように、表示される。例えば、2セットのデータは、色、質感、明るさ、透明度、平滑度、などによって区別され得る。これらの異なる表示特性は、ユーザによって選択され得、またはソフトウェアアプリケーション310によって予め選択され得る。標的試料データおよびテンプレートデータは、一次元ヒストグラム、二次元ヒストグラム、三次元ヒストグラム、一次元散布図、二次元散布図、三次元散布図、二次元振幅分布(ヒストグラム)の三次元曲面表示画像、などとして表示され得る。
【0021】
(表示)
図5〜図8は、図4に記載されたプロセスの完了後に、ユーザに提供される例示的な表示を示す。図5は、本発明の原理と一致して表示される、CBCヒストグラムを示す。各ヒストグラムにおいて、標的試料データは実線で示され、テンプレートデータは陰影領域で示される。第1のヒストグラムは、WBCに関する標的試料データとテンプレートデータとのオーバーレイ表示を表す。第2のヒストグラムは、RBCに関する標的試料データとテンプレートデータとのオーバーレイ表示を表し、第3のヒストグラムは、血小板(PLT)に関する標的試料データとテンプレートデータとのオーバーレイ表示を表す。同一ディスプレイに標的試料データとテンプレートデータとを表示することによって、2セットのデータがどのように互いに関連しているかを確認することが容易となり、したがって、時間が節約され、診断プロセスがスピードアップすることを、当業者は理解し得る。
【0022】
図6は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、二次元ヒストグラムのオーバーレイの例示的な表示を示す。図6に示されるように、標的試料データは点で示され、テンプレートデータは透明な楕円形として示される。
【0023】
図7は、三次元ヒストグラムのオーバーレイ表示の例示的な表示を示す。図7に示されるように、標的試料データは点で表示され、テンプレートデータは透明な質感の楕円形で表示される。
【0024】
図8は、二次元振幅ヒストグラムの三次元曲面によるオーバーレイ表示の例示的な表示を示す。図8に示されるように、標的試料データは、暗い曲面で表示され、テンプレートデータは、透明なより明るい曲面で表示される。
【0025】
代替案として、本発明の一部の実施形態と一致する原理に従って、異なるデータセットをさらに区別するために、異なる表示属性が実装され得る。例えば、図8において、標的試料データは1つの色で示され得、テンプレートデータは異なる色で示され得る。データセットを区別するために、1つ以上の表示特性が採用され得ることが、さらに理解され得る。例えば、図7において、標的試料は赤色の点で表示され得、テンプレートデータは灰色の楕円形で表示され得る。
【0026】
(テンプレートデータ)
システム100の中で使用されるテンプレートデータは、標準テンプレートデータであり得、または医師によってカスタマイズされ得る。テンプレートデータは、正常かつ健全な試料、または異常試料を表し得る。標準テンプレートデータは、数千もの試料を使用して、意図的に選択され処理され得るデータである。さらに、プリセットされたテンプレートを使用することによって、ノイズおよびバイアスが除去され得、最終的に、任意のユーザによって集約または提供されるものよりも一層客観的となり得る。さらに、1つの解析の中の各変数に対する異なるテンプレートデータが存在し得、多変数または多重パラメータ解析を提供する。加えて、標的試料データと比較するためのより多くのデータを提供するために、一次元、二次元、または三次元形式を表す、異なるテンプレートが存在し得る。本発明に従ったテンプレートデータを提供するために、現在の患者試料または標的試料から複数の特異的疾患テンプレートを取得することが可能である。各変数に対して、1つまたは多数のテンプレートのコレクション、またはライブラリが存在し得る。これらのテンプレートのコレクションは、例えば、ソフトウェアアプリケーションに備えられることも、ユーザによって生成されることも、ネットワーク106上のサーバで利用可能となることもあり得る。
【0027】
代替案として、テンプレートは、ユーザによってカスタマイズされ得る。ユーザは、試料を新しいテンプレートとして保存することが可能である。代替案として、ソフトウェアアプリケーションは、新しいテンプレートを生成するために平均化される一群の試料を、ユーザに選択させることが可能である。これらの新しいテンプレートは、例えば、テンプレートのコレクションに追加される、新しいテンプレートのコレクションを生成するために使用される、などされ得る。テンプレートコレクションは、ユーザ間で共有され得る。
【0028】
本明細書で論じられたように、テンプレートデータを提供することによって、例えば、ディスプレイに現れ得る特別なグラフィックパターンに基づいて標的試料の異常性を識別するために、標的試料がテンプレートと比較され得る。これらの異常性は、慢性リンパ球性白血病(CLL)、急性リンパ球性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML)、例えば、サラセミア(Thalassemia)などの、ヘモグロビン異常、鎌状赤血球発症、などを含み得る。
【0029】
(結論)
本明細書の検討および本明細書に開示された本発明の実践から、本発明の修正および適応が、当業者には明らかとなる。本発明の実装に関する上述の記述は、例示および説明を目的として提示されたものである。それは、包括的ではなく、また本発明を開示されたままの形式に限定するものではない。修正および変形例が、上述の教示に照らして可能であり、または本発明の実践から得られ得る。例えば、記載された実装はソフトウェアを含むが、しかし、本発明に一致するシステムおよび方法は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして、またはハードウェア単独として実装され得る。
【0030】
加えて、本発明の局面はメモリ内に格納されるように記載されているが、当業者は、これらの局面はまた、例えばハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、またはCD-ROMの二次記憶装置、インターネットまたは他の伝搬媒体、あるいは他の形式のRAMまたはROMのような、他の種類のコンピュータ可読媒体にも格納され得ることを理解する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、システムおよび方法が実装され得るシステム環境の例示的な概略図である。
【図2】図2は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、コンピュータの主要構成要素の例示的な概略図である。
【図3】図3は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、サーバの構成要素の例示的な概略図である。
【図4】図4は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、コンピュータによって実行されるステップの例示的な流れ図を示す。
【図5】図5は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図6】図6は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図7】図7は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。
【図8】図8は、本発明の一部の実施形態の原理と一致する、ユーザに提供される例示的な表示を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞分析結果のデータを表示する方法であって、
細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、
少なくとも1つのテンプレートのデータにアクセスするステップと、
該細胞分析結果のデータと該少なくとも1つのテンプレートの該データとを重ねることによって、該細胞分析結果のデータと少なくとも1つのテンプレートの該データとを表示する、ステップであって、該細胞分析結果のデータは、該少なくとも1つのテンプレートの表示されるデータと異なる表示属性を使用して表示される、ステップと、
を包含する、方法。
【請求項2】
前記表示属性は、色、質感、明るさ、平滑度、および透明度のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記表示されるデータは、一次元ヒストグラム、二次元ヒストグラム、三次元ヒストグラム、一次元散布図、二次元散布図、三次元散布図、および二次元振幅分布の三次元曲面画像のうちの1つの形式で示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのテンプレートの前記データは、正常試料、複数の正常試料の平均、異常試料、および人口統計に基づく試料のうちの1つを表す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記異常試料は、該異常試料の前記データが表示されるときに特異パターンを有する異常性を含む試料である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記異常試料は、CLL試料、ALL試料、CML試料、AML試料、サラセミア試料、および鎌状赤血球発症試料のうちの1つであり得る、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記細胞分析結果のデータの複数の位置と、前記少なくとも1つのテンプレートの前記データの複数の位置との表示における差異が、血液の異常を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記細胞分析結果のデータは、白血球、赤血球、および血小板のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのテンプレートの前記データは、カスタマイズ可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
細胞分析結果のデータを表示するシステムであって、
命令を格納するためのメモリと、
細胞分析結果のデータにアクセスするために該メモリ内に格納された該命令を実行し、少なくとも1つのテンプレートのデータにアクセスし、該細胞分析結果のデータと該少なくとも1つのテンプレートの該データとを重ねることによって該細胞分析結果のデータと少なくとも1つのテンプレートの該データとを表示するための、プロセッサであって、該細胞分析結果のデータは、該少なくとも1つのテンプレートの表示されるデータと異なる表示属性を使用して表示される、プロセッサと、
を備える、システム。
【請求項11】
前記表示属性は、色、質感、明るさ、平滑度、および透明度のうちの少なくとも1つである、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記表示されるデータは、一次元ヒストグラム、二次元ヒストグラム、三次元ヒストグラム、一次元散布図、二次元散布図、三次元散布図、および二次元振幅分布の三次元曲面画像のうちの1つの形式で示される、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記少なくとも1つのテンプレートの前記データは、正常試料、複数の正常試料の平均、異常試料、および人口統計に基づく試料のうちの1つを表す、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記異常試料は、該異常試料の前記データが表示されるときに特異パターンを有する異常性を含む試料である、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記異常試料は、CLL試料、ALL試料、CML試料、AML試料、サラセミア試料、および鎌状赤血球発症試料のうちの1つであり得る、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記細胞分析結果のデータの複数の位置と、前記少なくとも1つのテンプレートの前記データの複数の位置との表示における差異が、血液の異常を示す、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記細胞分析結果のデータは、白血球、赤血球、および血小板のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも1つのテンプレートの前記データは、カスタマイズ可能である、請求項10に記載のシステム。
【請求項19】
細胞分析結果のデータを表示する方法を実施するために、プロセッサによって実行される命令を含む、コンピュータ可読媒体であって、該方法は、
細胞分析結果のデータにアクセスするステップと、
少なくとも1つのテンプレートのデータにアクセスするステップと、
該細胞分析結果のデータと該少なくとも1つのテンプレートの該データとを重ねることによって、該細胞分析結果のデータと少なくとも1つのテンプレートの該データとを表示するステップであって、該細胞分析結果のデータは、該少なくとも1つのテンプレートの表示されるデータと異なる表示属性を使用して表示される、ステップとを包含する、
コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記表示属性は、色、質感、明るさ、平滑度、および透明度のうちの少なくとも1つである、請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記表示されるデータは、一次元ヒストグラム、二次元ヒストグラム、三次元ヒストグラム、一次元散布図、二次元散布図、三次元散布図、および二次元振幅分布の三次元曲面画像のうちの1つの形式で示される、請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記少なくとも1つのテンプレートの前記データは、正常試料、複数の正常試料の平均、異常試料、および人口統計に基づく試料のうちの1つを表す、請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記異常試料は、該異常試料の前記データが表示されるときに特異パターンを有する異常性を含む試料である、請求項22に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記異常試料は、CLL試料、ALL試料、CML試料、AML試料、サラセミア試料、および鎌状赤血球発症試料のうちの1つであり得る、請求項23に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
前記細胞分析結果のデータの複数の位置と、前記少なくとも1つのテンプレートの前記データの複数の位置との表示における差異が、血液の異常を示す、請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項26】
前記細胞分析結果のデータは、白血球、赤血球、および血小板のうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項27】
前記少なくとも1つのテンプレートの前記データは、カスタマイズ可能である、請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−534663(P2009−534663A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506667(P2009−506667)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際出願番号】PCT/US2007/065489
【国際公開番号】WO2007/124233
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(507316789)ベックマン コールター, インコーポレイテッド (34)
【Fターム(参考)】