説明

テープフィーダのリール保持構造

【課題】テープフィーダにおいて、フランジの強度が弱いリールを使用する場合でも、フランジの変形を防止してリールをスムーズに回転させ、且つ、リールの取り替え作業を簡単に行うことができるようにする。
【解決手段】リール12を回転可能に支持する中心軸18を磁石20の磁力でリールホルダ13に吸着保持させる。これにより、リールホルダ13にリール12を着脱する際に、リール12の中心穴部17に中心軸18を装着した状態でリール12を中心軸18と一緒に着脱することが可能となり、リールホルダ13の上方側からリール12を出し入れするだけでリール12の取り替え作業を行うことができる。しかも、リール12をその中心穴部17に挿入した中心軸18で回転可能に支持するため、フランジの強度が弱いリール12を使用する場合でも、フランジの変形を防止してリール12をスムーズに回転させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品供給テープが巻回されたリールを収容するリールホルダを備えたテープフィーダのリール保持構造に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来のテープフィーダのリール保持構造は、リールをセンターピン(中心軸)で回転可能に支持するセンターピンタイプと(特許文献1参照)、リールをケース型のリールホルダ内に上方側から出し入れ可能に収容して該リールの外周を複数のローラで回転可能に受け支持するケースタイプ(特許文献2参照)の2種類に大別される。尚、ケースタイプは、バケットタイプとも呼ばれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−108420号公報
【特許文献2】特開2004−6470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
部品実装機には、多数のテープフィーダが隣接するテープフィーダ間の隙間を狭めて配列されるため、テープフィーダ側にセンターピンが固定されたセンターピンタイプでは、リールを取り替える際に、フィーダセット台からテープフィーダを取り外したり、或は、センターピンが固定されたリール保持アームを作業者側に引き出したりしないと、当該テープフィーダのリールを取り替える作業スペースを確保できず、リールの取り替え作業が面倒であるという欠点があった。
【0005】
一方、ケースタイプでは、リールをケース型のリールホルダ内に上方側から出し入れするだけでリールを取り替えることができるため、リールの取り替え作業が簡単であるという利点があるが、リールホルダ内でリールの外周を複数のローラで回転可能に受け支持する構成であるため、真空成形型リール等のようにフランジの強度が弱いリールを使用する場合は、テープ引き出し動作時の荷重によってリールのフランジがローラで変形しやすく、リールの回転が阻害されてテープ引き出しエラーが発生する可能性がある。
【0006】
そこで、本願発明が解決しようとする課題は、フランジの強度が弱いリールを使用する場合でも、テープ引き出し動作時の荷重によるフランジの変形を防止してリールをスムーズに回転させることができると共に、リールの取り替え作業を簡単に行うことができるテープフィーダのリール保持構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、部品供給テープが巻回されたリールを収容するリールホルダを備えたテープフィーダのリール保持構造において、リールホルダには、リールの中心穴部に挿入される中心軸がリール取替え位置とテープ引き出し動作位置との間に延びるスライド溝に沿ってスライド移動可能に設けられ、前記リールホルダは、収容したリールが該リールホルダの内側面と間の隙間の範囲で軸方向に傾動可能であると共に、前記リール取替え位置におけるリールの傾動可能角度が前記テープ引き出し動作位置におけるリールの傾動可能角度よりも大きくなるように構成され、前記中心軸の長さは、該中心軸を前記リール取替え位置に位置させているときに前記リールを前記リールホルダ内で軸方向に傾動させることで該リールの中心穴部を該中心軸に挿入・抜き外し可能とする長さに設定された構成としたものである。
【0008】
このようにすれば、リールの取り替え作業を行う際に、中心軸をリール取替え位置に位置させれば、リールをリールホルダ内で軸方向に傾動させることで該リールの中心穴部を該中心軸に挿入・抜き外し可能となるため、リール取替え位置においてリールをリールホルダ内で軸方向に傾動させることで、リールの中心穴部を該中心軸に挿入・抜き外しすることができ、リール取替え位置で中心軸に挿入したリールを中心軸と共にスライド溝に沿ってテープ引き出し動作位置までスライド移動させるだけで良く、リールの取り替え作業を簡単に行うことができる。しかも、リールの中心穴部に挿入した中心軸は、スライド溝に支持されるため、従来のセンターピンタイプと同様に、リールをその中心穴部に挿入した中心軸で回転可能に支持させることが可能となり、フランジの強度が弱いリールを使用する場合でも、テープ引き出し動作時の荷重によるフランジの変形を防止してリールをスムーズに回転させることができ、テープ引き出しエラーの発生を防止できる。これにより、ケースタイプの利点(リール取り替え作業が簡単)とセンターピンタイプの利点(リールの回転がスムーズ)の両方を兼ね備えたテープフィーダのリール保持構造を低コストで実現することができる。
【0009】
この場合、リールホルダに収容したリールは、該リールホルダの内側面と間の隙間の範囲で軸方向に傾動可能であるため、リールホルダ内へのリールの挿入量が大きくなるほど(換言すればリールホルダからのリールの突出量が小さくなるほど)、リールの傾動可能角度が小さくなる。
【0010】
この点を考慮して、請求項2のように、リールホルダは、収容したリールの一部が該リールホルダの少なくとも片方の側板から突出すると共に、リール取替え位置での該リールの突出量がテープ引き出し動作位置での該リールの突出量よりも大きくなるように構成すると良い。このようにすれば、リール取替え位置におけるリールの傾動可能角度がテープ引き出し動作位置におけるリールの傾動可能角度よりも大きくなる構成を容易に実現できる。
【0011】
更に、請求項3のように、リールホルダの片方の側板が他方の側板よりも高くなると共に、高い方の側板に前記スライド溝を形成し、且つ、該スライド溝の少なくとも前記リール取替え位置側を低い方の側板の上縁よりも高い位置に形成するようにすれば良い。このように、スライド溝の少なくともリール取替え位置側を低い方の側板の上縁よりも高い位置に形成すれば、リール取替え位置におけるリールの傾動可能角度を容易に大きくすることができる。
【0012】
また、請求項4のように、中心軸のリールホルダ内に突出する長さは、テープ引き出し動作位置において該中心軸に挿入されているリールがリールホルダ内で軸方向に傾動しても該リールが該中心軸から外れない長さに設定するようにすれば良い。このようにすれば、テープ引き出し動作位置においてリールが中心軸から外れることを確実に防止することができる。
【0013】
具体的には、請求項5のように、中心軸のリールホルダ内に突出する長さは、リールの片方のフランジの厚み寸法と該リールホルダの内側面と該リールとの間の隙間寸法とを合計した寸法以上の長さに設定すると良い。このようにすれば、テープ引き出し動作位置において、リールが中心軸から抜け外れることを確実に防止できる。
【0014】
上述した請求項1〜5に係る発明は、中心軸をリールホルダのスライド溝に取り外し不能に装着する構成としても良いが、請求項6のように、中心軸をリールホルダのスライド溝に着脱可能に装着するように構成し、リールホルダには、前記中心軸が該リールホルダのスライド溝から取り外されているときに該リールホルダ内に収容したリールの外周を前記テープ引き出し動作位置で回転可能に支持する複数のローラを設けた構成としても良い。請求項6の構成では、リールホルダのスライド溝から中心軸を取り外した状態にすれば、従来のケースタイプのリールホルダとほぼ同様の構成となるため、フランジの強度が強いリールを使用する場合には、リールホルダのスライド溝から中心軸を取り外して、従来のケースタイプと同様の方法でリールをリールホルダ内に収容して該リールの外周を複数のローラで支持させるようにすれば良く、リールの取り替え作業をより一層簡単に行うことができる。
【0015】
この場合、請求項7のように、中心軸は、少なくとも一部が磁石で形成され、リールホルダは、少なくともテープ引き出し動作位置とリール取替え位置でそれぞれ前記磁石の磁力により前記中心軸を吸着保持可能な磁性材料で形成された構成としても良い。このようにすれば、中心軸を磁石の磁力によりリール取替え位置とテープ引き出し動作位置でそれぞれ吸着保持できるため、リール取替え位置にスライドさせた中心軸にリールの中心穴部を挿入する際に、中心軸が不用意にずれ動くことを防止できて、リールの取り替え作業性を更に向上できると共に、テープ引き出し動作中にリールがテープ引き出し動作位置から不用意にずれ動くことを防止できて、安定したテープ引き出し動作を行うことができる。
【0016】
また、請求項8のように、中心軸には、リールホルダのスライド溝の両側縁に係合して該中心軸を抜け止めするための抜け止め溝を形成し、前記リールホルダのスライド溝のうちの前記リール取替え位置と前記テープ引き出し動作位置とから離れた位置に、該スライド溝の溝幅が広くなる脱着部を形成して、該脱着部で中心軸の抜け止め溝を該スライド溝の両側縁に着脱するように構成しても良い。このようにすれば、リールホルダのスライド溝に中心軸を着脱可能に装着できると共に、テープ引き出し動作位置とリール取替え位置では、中心軸が脱落することを確実に防止できる。
【0017】
本発明の他の態様として、請求項9のように、部品供給テープが巻回されたリールを収容するリールホルダを備えたテープフィーダのリール保持構造において、前記リールをその中心穴部で回転可能に支持する中心軸を備え、前記中心軸は、少なくとも一部が磁石で形成され、前記リールホルダは、前記リールを収容したときに少なくとも前記中心軸が対向する部分が前記磁石の磁力で該中心軸を吸着保持可能な磁性材料で形成された構成としても良い。
【0018】
この構成では、中心軸を磁石の磁力でリールホルダに吸着保持させる構成であるため、リールホルダにリールを着脱する際に、リールの中心穴部に中心軸を装着した状態でリールを中心軸と一緒に着脱することが可能となり、従来のケース(バケット)タイプと同様に、リールホルダの上方側からリールを出し入れするだけでリールの取り替え作業を行うことができて、リールの取り替え作業を簡単に行うことができる。しかも、リールをリールホルダ内に収容したときに中心軸を磁石の磁力でリールホルダに吸着保持させて、従来のセンターピンタイプと同様に、リールをその中心穴部に挿入した中心軸で回転可能に支持させることができるため、真空成形型リール等のようにフランジの強度が弱いリールを使用する場合でも、テープ引き出し動作時の荷重によるフランジの変形を防止してリールをスムーズに回転させることができ、テープ引き出しエラーの発生を防止できる。これにより、ケースタイプの利点(リール取り替え作業が簡単)とセンターピンタイプの利点(リールの回転がスムーズ)の両方を兼ね備えたテープフィーダのリール保持構造を低コストで実現できる。
【0019】
この場合、請求項10のように、リールホルダには、リールの収容位置を位置決めし且つ該リールの回転を案内する複数のローラを設けた構成とすると良い。このようにすれば、リールホルダにリールを収容する際に、リールの外周がリールホルダの底面に接触して該リールの回転抵抗が増加することを確実に防止できると共に、リールをリールホルダ内に収容する際に、リールをローラに突き当たるまで挿入することでリールの収容位置を極めて簡単に位置決めすることができる。しかも、請求項10の構成は、従来のケースタイプのリールホルダとほぼ同様の構成となるため、フランジの強度が強いリールを使用する場合には、中心軸を使用せずに、従来のケースタイプと同様の方法でリールをリールホルダ内に収容して該リールの外周を複数のローラで支持させるようにすれば良く、リールの取り替え作業をより一層簡単に行うことができる。
【0020】
本発明は、予め、使用予定の複数のリールにそれぞれ中心軸を組み付けて準備しておくようにしても良く、この場合は、各リールに中心軸を取り外し不能に組み付けるようにしても良い。
【0021】
或は、請求項11のように、中心軸をリールの中心穴部に着脱可能に装着するようにすると良い。このようにすれば、予め、使用予定の複数のリールにそれぞれ中心軸を組み付けて準備しておく必要がなく、リールの取り替え作業を行う際に、その都度、使用済みのリールから取り外した中心軸を、他のリールに付け替えて再使用することができ、中心軸を使い回すことができて、極めて経済的である。
【0022】
この場合、請求項12のように、中心軸の一端側に、リールを抜け止めするためのストッパ部を形成し、該中心軸の他端側をリールの中心穴部に挿入してリールホルダに吸着させるようにしても良い。このようにすれば、リールをリールホルダに収容する際に、リールの中心穴部に挿入した中心軸のストッパ部を片手の指先で軽く押え付けるだけで、中心軸の脱落を防止できる利点がある。
【0023】
或は、請求項13のように、中心軸の一端側に、リールを抜け止めするためのストッパ部を形成し、該中心軸の他端側をリールの中心穴部に挿入した状態で該中心軸の他端側に着脱可能に連結される連結部材を備え、該連結部材の外縁部と該ストッパ部とによって該中心軸をリールの中心穴部から抜け止めするようにしても良い。このようにすれば、リールをリールホルダに収容する際に、リールの中心穴部に挿入した中心軸に連結部材を連結することで、中心軸の脱落を防止できるため、中心軸のストッパ部を指先で押え付ける必要はなく、作業性を更に向上できる。この場合は、予め、使用予定の複数のリールにそれぞれ中心軸を組み付けて準備しておくようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は本発明の実施例1のテープフィーダのリール保持構造を示す側面図である。
【図2】図2は本発明の実施例1のリール保持構造の主要部を示す拡大断面図である。
【図3】図3は本発明の実施例2のリール保持構造の主要部を示す拡大断面図である。
【図4】図4は本発明の実施例2の中心軸と連結部材との関係を説明するリールの断面図である。
【図5】図5は本発明の実施例3のテープフィーダのリール保持構造において、リールと中心軸をテープ引き出し動作位置に位置させたときの状態を示す側面図である。
【図6】図6は本発明の実施例3のテープフィーダのリール保持構造において、リールと中心軸をリール取替え位置に位置させたときの状態を示す側面図である。
【図7】図7は本発明の実施例3のテープフィーダのリール保持構造において、リールをリールホルダに収容させる手順を説明する側面図である。
【図8】図8は本発明の実施例3のテープフィーダのリール保持構造において、リールをリールホルダに収容させる手順を説明する断面図である。
【図9】図9は本発明の実施例3のリールホルダのスライド溝に中心軸を係合保持させる構成を説明する拡大断面図である。
【図10】図9は本発明の実施例3の中心軸の吸着側の端面を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための形態を具体化した3つの実施例1〜3を説明する。
【実施例1】
【0026】
本発明の実施例1を図1及び図2に基づいて説明する。
図1に示すように、テープフィーダ10のリール保持構造11は、部品供給テープが巻回されたリール12を収容するケース型(バケット型)のリールホルダ13を備え、リール12をリールホルダ13内に上方側から出し入れ可能となっている。このリールホルダ13には、リール12の収容位置を位置決めし且つ該リール12の回転を案内する複数(例えば3個)のローラ14,15,16が設けられている。本実施例1では、下部側の2個のローラ14,15でリール12の収容位置を位置決めし、テープ引き出し動作時に上部側のローラ16でリール12の引き込みを防止するようにしている。
【0027】
図2に示すように、リール12の中心穴部17に着脱可能に挿入する中心軸18の一端側には、リール12を抜け止めするためのフランジ状のストッパ部19が形成され、該中心軸18の他端側には、磁石20が設けられている。これに対し、リールホルダ13は、リール12を収容したときに中心軸18の磁石20の磁力で該中心軸18を吸着保持可能な磁性材料(例えば鉄系の材料、フェライト系ステンレス材料)で形成されている。
【0028】
尚、リールホルダ13は、両側の側板13a,13bを磁性材料で形成しても良いが、リール12を収容したときに中心軸18の磁石20側の側板13aのみを磁性材料で形成しても良く、要は、リール12を収容したときに少なくとも中心軸18の磁石20が対向する部分を磁性材料で形成すれば良い。また、中心軸18全体を磁石で形成しても良い。以上のようなリール保持構造11を備えたテープフィーダ10を部品実装機のフィーダセット台(図示せず)にセットする場合は、多数のテープフィーダ10が隣接するテープフィーダ10間の隙間を狭めてセットされる。
【0029】
次に、リールホルダ13にリール12を着脱する方法を説明する。
図1に示すように、リールホルダ13に収容した使用済みのリール12を取り替える場合は、使用済みのリール12の上部を持って上方に引き出すだけで、リールホルダ13から使用済みのリール12を中心軸18と一緒に取り出すことができる。この後、使用済みのリール12の中心穴部17から中心軸18を抜き出して、該中心軸18の磁石20側を新たなリール12の中心穴部17に挿入して該中心軸18のストッパ部19を片手の指先で軽く押え付けて中心軸18の脱落を防止しながら、該リール12をリールホルダ13内に上部側から収容する。この際、リール12を下部側の2個のローラ14,15に突き当たるまで挿入すれば、リール12の収容位置が位置決めされ、リール12の取り替え作業が完了する。これにより、中心軸18が磁石20の磁力でリールホルダ13に吸着保持され、且つ、リール12が中心軸18に回転可能に支持された状態となる。
【0030】
以上説明した本実施例1によれば、リール12を回転可能に支持する中心軸18を磁石20の磁力でリールホルダ13に吸着保持させる構成であるため、リールホルダ13にリール12を着脱する際に、リール12の中心穴部17に中心軸18を装着した状態でリール12を中心軸18と一緒に着脱することが可能となり、従来のケース(バケット)タイプと同様に、リールホルダ13の上方側からリール12を出し入れするだけでリール12の取り替え作業を行うことができて、リール12の取り替え作業を簡単に行うことができる。
【0031】
しかも、リール12をリールホルダ13内に収容したときに中心軸18を磁石20の磁力でリールホルダ13に吸着保持させて、従来のセンターピンタイプと同様に、リール12をその中心穴部17に挿入した中心軸18で回転可能に支持させることができるため、真空成形型リール等のようにフランジの強度が弱いリール12を使用する場合でも、テープ引き出し動作時の荷重によるフランジの変形を防止してリール12をスムーズに回転させることができ、テープ引き出しエラーの発生を防止できる。これにより、ケースタイプの利点(リール12の取り替え作業が簡単)とセンターピンタイプの利点(リール12の回転がスムーズ)の両方を兼ね備えたテープフィーダ10のリール保持構造11を低コストで実現できる。
【0032】
しかも、本実施例1では、リールホルダ13に、リール12の収容位置を位置決めし且つ該リール12の回転を案内する複数のローラ14〜16を設けているので、リールホルダ13にリール12を収容する際に、リール12の外周がリールホルダ13の底面に接触して該リール12の回転抵抗が増加することを確実に防止できると共に、リール12をリールホルダ13内に収容する際に、リール12を下部側の2個のローラ14,15に突き当たるまで挿入することでリール12の収容位置を極めて簡単に位置決めすることができる。しかも、本実施例1のリールホルダ13の構成は、従来のケースタイプのリールホルダとほぼ同様の構成となるため、フランジの強度が強いリール12を使用する場合には、中心軸18を使用せずに、従来のケースタイプと同様の方法でリール12をリールホルダ13内に収容して該リール12の外周を下部側の2個のローラ14,15で受け支持させるようにすれば良く、リール12の取り替え作業をより一層簡単に行うことができる。
【0033】
更に、本実施例1では、中心軸18をリール12の中心穴部17に着脱可能に装着するようにしているため、予め、使用予定の複数のリール12にそれぞれ中心軸18を組み付けて準備しておく必要がなく、リール12の取り替え作業を行う際に、その都度、使用済みのリール12から取り外した中心軸18を、他のリール12に付け替えて再使用することができ、中心軸18を使い回すことができて、極めて経済的である。
【0034】
しかも、本実施例1では、中心軸18の一端側に、リール12を抜け止めするためのストッパ部19を形成し、該中心軸18の他端側をリール12の中心穴部17に挿入してリールホルダ13に磁石20で吸着保持させるようにしたので、リール12をリールホルダ13に収容する際に、リール12の中心穴部17に挿入した中心軸18のストッパ部19を片手の指先で軽く押え付けるだけで、中心軸18の脱落を防止できる利点がある。
【実施例2】
【0035】
次に、図3及び図4を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、上記実施例1と実質的に同じ部分は同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として異なる部分を説明する。
【0036】
上記実施例1では、リール12をリールホルダ13に収容する際に、リール12の中心穴部17に挿入した中心軸18のストッパ部19を片手の指先で軽く押えて中心軸18の脱落を防止するようにしたが、図3及び図4に示す実施例2では、中心軸21の一端側に、リール12を抜け止めするためのフランジ状のストッパ部22を形成し、該中心軸21の他端側をリール12の中心穴部17に挿入した状態で該中心軸21の他端側に着脱可能に連結される連結部材23を備えた構成となっている。
【0037】
本実施例2では、前記実施例1と反対に、中心軸21のストッパ部22側の端面が吸着面となり、該吸着面に磁石24を設け、該吸着面を磁石24の磁力でリールホルダ13の磁性材料製の側板13aに吸着保持させるようにしている。
【0038】
一方、連結部材23は、中心軸21の磁石24の磁力で吸着保持可能な磁性材料(例えば鉄系、ステンレス系の材料)で形成され、該連結部材23の一端には、フランジ部25(外縁部)が設けられている。フランジ部25は、連結部材23に一体に形成しても良いし、別体のフランジ部25を連結部材23に固着するようにしても良い。
【0039】
中心軸21の中心部には、連結部材23を装着するための装着穴26が磁石24まで届くように形成され、連結部材23のうちのフランジ部25とは反対側の部分を中心軸21の装着穴26に挿入して該連結部材23の端面を磁石24に接触又は近接させることで、該連結部材23を磁石24の磁力で中心軸21に吸着保持して、該連結部材23のフランジ部25と該ストッパ部22とによって該中心軸21をリール12の中心穴部17から抜け止めするようにしている。尚、連結部材23の装着穴26の開口端内周縁部と連結部材23の先端外周縁部をそれぞれテーパ状に形成することで、中心軸21の装着穴26への連結部材23の挿入をガイドするようになっている。その他の構成は、前記実施例1と同じである。
【0040】
以上のように構成した本実施例2では、前記実施例1と同様の効果を得ることができることに加え、リール12をリールホルダ13に収容する際に、リール12の中心穴部17に挿入した中心軸21に連結部材23を連結することで、中心軸21の脱落を防止できるため、中心軸21のストッパ部22を指先で押え付ける必要はなく、作業性を更に向上できる。この場合は、予め、使用予定の複数のリール12にそれぞれ中心軸18を組み付けて準備しておくようにしても良い。
【0041】
尚、本実施例2では、中心軸21の磁石24の磁力で連結部材23を中心軸21に吸着保持させるようにしたが、例えば、係合手段により連結部材を中心軸23に着脱可能に連結するようにしても良い。
【0042】
また、上述した実施例1,2では、中心軸18,21をリール12の中心穴部17に着脱可能に装着するようにしたが、本発明は、全てのリールに中心軸を取り外し不能に組み付けるようにしても良い。
【実施例3】
【0043】
次に、図5乃至図10を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同じ部分は同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として異なる部分を説明する。
【0044】
本実施例3では、リールホルダ13には、リール取替え位置とテープ引き出し動作位置との間に延びるスライド溝31が形成され、リール12の中心穴部17に挿入される中心軸32がスライド溝31に沿ってリール取替え位置とテープ引き出し動作位置との間をスライド移動可能に設けられている。
【0045】
リールホルダ13は、収容したリール12が該リールホルダ13の側板13a,13bの内側面と間の隙間の範囲で軸方向に傾動可能であると共に、前記リール取替え位置におけるリール12の傾動可能角度(図8参照)が前記テープ引き出し動作位置におけるリール12の傾動可能角度よりも大きくなるように構成されている。中心軸32の長さは、該中心軸32を前記リール取替え位置に位置させているときにリール12をリールホルダ13内で軸方向に傾動させることで該リール12の中心穴部17を該中心軸32に挿入・抜き外し可能とする長さに設定されている。
【0046】
この場合、リールホルダ13に収容したリール12は、該リールホルダ13の内側面と間の隙間の範囲で軸方向に傾動可能であるため、リールホルダ13内へのリール12の挿入量が大きくなるほど(換言すればリールホルダ13からのリール12の突出量が小さくなるほど)、リール12の傾動可能角度が小さくなる。
【0047】
この点を考慮して、図5乃至図8に示すように、リールホルダ13は、収容したリール12の一部が該リールホルダ13から突出すると共に、リール取替え位置での該リール12の突出量がテープ引き出し動作位置での該リール12の突出量よりも大きくなるように構成するようにしている。これにより、リール取替え位置におけるリール12の傾動可能角度がテープ引き出し動作位置におけるリール12の傾動可能角度よりも大きくなる構成を容易に実現できるようにしている。更に、リールホルダ13を構成する片方の側板13aが他方の側板13bよりも高くなると共に、高い方の側板13aにスライド溝31を形成し、且つ、該スライド溝31の少なくともリール取替え位置側を低い方の側板13b上縁よりも高い位置に形成するようにしている。これにより、リール取替え位置におけるリール12の傾動可能角度を容易に大きくできるようにしている。
【0048】
また、中心軸32のリールホルダ13内に突出する長さは、テープ引き出し動作位置において該中心軸32に挿入されているリール12がリールホルダ13内で軸方向に傾動しても該リール12が該中心軸32から外れない長さに設定されている。具体的には、中心軸32のリールホルダ13内に突出する長さは、リール12の片方のフランジの厚み寸法と該リールホルダ13の内側面と該リール12との間の隙間寸法とを合計した寸法以上の長さに設定することで、テープ引き出し動作位置において、リール12が中心軸32から抜け外れることを確実に防止するようにしている。
【0049】
更に、本実施例3では、中心軸32をリールホルダ13のスライド溝31に着脱可能に装着するように構成し、リールホルダ13には、中心軸32が該リールホルダ13のスライド溝31から取り外されているときに該リールホルダ13内に収容したリール12の外周を前記テープ引き出し動作位置で回転可能に支持する複数のローラ14〜15を設けた構成としている。
【0050】
また、リールホルダ13には、リール取替え位置でリール12を位置決めするための位置決めストッパ37が設けられ、リール12の外周を位置決めストッパ37と1つのローラ14に当接させることで、該リール12の中心穴部17をリール取替え位置に位置する中心軸32に位置合わせできるようになっている。尚、位置決めストッパ37の形状は、リール12の外周を位置決めできる形状であれば、どのような形状であっても良い。
【0051】
また、スライド溝31の形状は、リール取替え位置でリール12を位置決めする1つのローラ14を中心とする円弧状に形成されている。これにより、リール取替え位置でリール12の中心穴部17を中心軸32に挿入して該リール12をテープ引き出し動作位置へスライドさせるときに、該リール12の外周を1つのローラ14で支えながらテープ引き出し動作位置へスライドできるようになっている。
【0052】
図9、図10に示すように、中心軸32には、磁石33が設けられ、リールホルダ13のうちのスライド溝31が形成された側板13aは、少なくともテープ引き出し動作位置とリール取替え位置でそれぞれ磁石33の磁力により中心軸32を吸着保持可能な磁性材料(例えば鉄系、ステンレス系の材料)で形成されている。尚、中心軸32全体を磁石で形成しても良い。
【0053】
中心軸32には、リールホルダ13のスライド溝31の両側縁に係合して該中心軸32を抜け止めするための抜け止め溝34が形成され、図5等に示すように、リールホルダ13のスライド溝31のうちのリール取替え位置とテープ引き出し動作位置とから離れた位置に、該スライド溝31の溝幅が広くなる脱着部35が形成され、該脱着部35で中心軸32の抜け止め溝34を該スライド溝31の両側縁に着脱できるようになっている。
【0054】
図5に示すように、リールホルダ13の片方の側板13aには、リール12の出し入れに邪魔にならない位置に、スライド溝31から取り外した中心軸32を保管するためのU溝状の保管用係合部38が形成され、該中心軸32の抜け止め溝34を保管用係合部38に係合することで、該中心軸32を保管できるようになっている。
【0055】
尚、図9に示すように、リールホルダ13のうちのスライド溝31が形成された側板13aの外面側には、スライド溝31の両側縁に沿って帯状に延びる逃げ凹部36が形成され、該側板13aの外側方向への中心軸32の突出量が小さく又は0以下になるように構成されている。
【0056】
以上のように構成した本実施例3のリール保持構造11において、リール12を取り替える場合は、図7に示すように、中心軸32をリール取替え位置(スライド溝31の左端)に位置させた状態にする。この状態では、図8に示すように、リール12をリールホルダ13内で軸方向に傾動させることで、該リール12の中心穴部17を該中心軸32に挿入・抜き外し可能となる。これにより、リール取替え位置においてリール12をリールホルダ13内で軸方向に傾動させることで、リール12の中心穴部17を該中心軸32に挿入・抜き外しすることが可能となり、リール取替え位置で中心軸32に挿入したリール12を、図5に示すように、中心軸32と共にスライド溝31に沿ってテープ引き出し動作位置(スライド溝31の右端)までスライド移動させれば良い。これにより、リール12の取り替え作業を簡単に行うことができる。
【0057】
しかも、リール12の中心穴部17に挿入した中心軸32は、スライド溝31に支持されているため、従来のセンターピンタイプと同様に、リール12をその中心穴部17に挿入した中心軸32で回転可能に支持させることが可能となり、フランジの強度が弱いリール12を使用する場合でも、テープ引き出し動作時の荷重によるフランジの変形を防止してリール12をスムーズに回転させることができ、テープ引き出しエラーの発生を防止できる。これにより、ケースタイプの利点(リール12の取り替え作業が簡単)とセンターピンタイプの利点(リール12の回転がスムーズ)の両方を兼ね備えたテープフィーダ10のリール保持構造11を低コストで実現することができる。
【0058】
しかも、本実施例3では、リールホルダ13には、リール12の外周をテープ引き出し動作位置で回転可能に支持する複数のローラ14〜16を設けた構成としているため、フランジの強度が強いリール12を使用する場合には、リールホルダ13のスライド溝31から中心軸18を取り外して、従来のケースタイプと同様の方法でリール12をリールホルダ13内に収容して該リール12の外周を複数のローラ14〜16で支持させるようにすれば良く、リールの取り替え作業をより一層簡単に行うことができる。
【0059】
更に、中心軸32を磁石33の磁力によりリール取替え位置とテープ引き出し動作位置でそれぞれリールホルダ13に吸着保持できるため、リール取替え位置にスライドさせた中心軸32にリール12の中心穴部17を挿入する際に、中心軸32が不用意にずれ動くことを防止できて、リール12の取り替え作業性を更に向上できると共に、テープ引き出し動作中にリール12がテープ引き出し動作位置から不用意にずれ動くことを防止できて、安定したテープ引き出し動作を行うことができる。
【0060】
また、本実施例3では、リールホルダ13のスライド溝31のうちのリール取替え位置とテープ引き出し動作位置とから離れた位置に、該スライド溝31の溝幅が広くなる脱着部を形成して、該脱着部で中心軸32の抜け止め溝34を該スライド溝31の両側縁に着脱するように構成したので、リールホルダ13のスライド溝31に中心軸32を着脱可能に装着できると共に、テープ引き出し動作位置とリール取替え位置では、中心軸32が脱落することを確実に防止できる。
【0061】
尚、本発明は、中心軸をリールホルダ13のスライド溝31に取り外し不能に装着する構成としても良く、この構成でも、本発明の所期の目的は達成することができる。
その他、本発明は、リールホルダ13の側板13a,13bの形状を適宜変更しても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0062】
10…テープフィーダ、11…リール保持構造、12…リール、13…リールホルダ、13a,13b…側板、14〜15…ローラ、17…中心穴部、18…中心軸、19…ストッパ部、20…磁石、21…中心軸、22…ストッパ部、23…連結部材、24…磁石、25…フランジ部、26…装着穴、31…スライド溝、32…中心軸、33…磁石、34…抜け止め溝、35…脱着部、36…逃げ凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品供給テープが巻回されたリールを収容するリールホルダを備えたテープフィーダのリール保持構造において、
前記リールホルダには、前記リールの中心穴部に挿入される中心軸がリール取替え位置とテープ引き出し動作位置との間に延びるスライド溝に沿ってスライド移動可能に設けられ、
前記リールホルダは、収容した前記リールが該リールホルダの内側面と間の隙間の範囲で軸方向に傾動可能であると共に、前記リール取替え位置における前記リールの傾動可能角度が前記テープ引き出し動作位置における前記リールの傾動可能角度よりも大きくなるように構成され、
前記中心軸の長さは、該中心軸を前記リール取替え位置に位置させているときに前記リールを前記リールホルダ内で軸方向に傾動させることで該リールの中心穴部を該中心軸に挿入・抜き外し可能とする長さに設定されていることを特徴とするテープフィーダのリール保持構造。
【請求項2】
前記リールホルダは、収容した前記リールの一部が該リールホルダの少なくとも片方の側板から突出すると共に、前記リール取替え位置での該リールの突出量が前記テープ引き出し動作位置での該リールの突出量よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項3】
前記リールホルダの片方の側板が他方の側板よりも高くなると共に、高い方の側板に前記スライド溝が形成され、且つ、該スライド溝の少なくとも前記リール取替え位置側が低い方の側板の上縁よりも高い位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項4】
前記中心軸の前記リールホルダ内に突出する長さは、前記テープ引き出し動作位置において該中心軸に挿入されている前記リールが前記リールホルダ内で軸方向に傾動しても該リールが該中心軸から外れない長さに設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項5】
前記中心軸の前記リールホルダ内に突出する長さは、前記リールの片方のフランジの厚み寸法と該リールホルダの内側面と該リールとの間の隙間寸法とを合計した寸法以上の長さに設定されていることを特徴とする請求項4に記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項6】
前記中心軸は、前記リールホルダのスライド溝に着脱可能に装着されるように構成され、
前記リールホルダには、前記中心軸が該リールホルダのスライド溝から取り外されているときに該リールホルダ内に収容したリールの外周を前記テープ引き出し動作位置で回転可能に支持する複数のローラが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項7】
前記中心軸は、少なくとも一部が磁石で形成され、
前記リールホルダは、少なくとも前記リール取替え位置と前記テープ引き出し動作位置でそれぞれ前記磁石の磁力により前記中心軸を吸着保持可能な磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項8】
前記中心軸には、前記リールホルダのスライド溝の両側縁に係合して該中心軸を抜け止めするための抜け止め溝が形成され、
前記リールホルダのスライド溝のうちの前記リール取替え位置と前記テープ引き出し動作位置とから離れた位置に、該スライド溝の溝幅が広くなる脱着部が形成され、該脱着部で前記中心軸の抜け止め溝を該スライド溝の両側縁に着脱するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項9】
部品供給テープが巻回されたリールを収容するリールホルダを備えたテープフィーダのリール保持構造において、
前記リールをその中心穴部で回転可能に支持する中心軸を備え、
前記中心軸は、少なくとも一部が磁石で形成され、
前記リールホルダは、前記リールを収容したときに少なくとも前記中心軸が対向する部分が前記磁石の磁力で該中心軸を吸着保持可能な磁性材料で形成されていることを特徴とするテープフィーダのリール保持構造。
【請求項10】
前記リールホルダには、前記リールの収容位置を位置決めし且つ該リールの回転を案内する複数のローラが設けられていることを特徴とする請求項9に記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項11】
前記中心軸は、前記リールの中心穴部に着脱可能に装着されるように構成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項12】
前記中心軸の一端側には、前記リールを抜け止めするためのストッパ部が形成され、
前記中心軸の他端側を前記リールの中心穴部に挿入して前記リールホルダに吸着させるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のテープフィーダのリール保持構造。
【請求項13】
前記中心軸の一端側には、前記リールを抜け止めするためのストッパ部が形成され、
前記中心軸の他端側を前記リールの中心穴部に挿入した状態で該中心軸の他端側に着脱可能に連結される連結部材を備え、該連結部材の外縁部と前記ストッパ部とによって該中心軸を前記リールの中心穴部から抜け止めするように構成されていることを特徴とする請求項11に記載のテープフィーダのリール保持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−182838(P2010−182838A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−24416(P2009−24416)
【出願日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【出願人】(000237271)富士機械製造株式会社 (775)
【Fターム(参考)】