説明

テープ印刷装置

【課題】プラテンローラとサイドセンサが設けられたローラーホルダがテープカセットに圧着された際に、サイドセンサによってテープカセットの種類が検出可能となるテープ印刷装置において、プラテンローラの変形を低減させること。
【解決手段】サーマルヘッドで印刷を行う場合(S16の3)には、カセット検出処理(S13、S15)が行われる。このカセット検出処理(S13、S15)では、カセット装着部に装着されたテープカセットに対してローラーホルダを圧着させた状態にし、そのテープカセットの種類をサイドセンサによって検出した後で、カセット装着部に装着されたテープカセットに対してローラーホルダをリリースさせた状態にして、印刷待機状態にしており、ローラーホルダに設けられたプラテンローラがサーマルヘッドに対してずっと圧接されることはないので、プラテンローラの変形を低減させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラテンローラとサイドセンサが設けられたローラーホルダがテープカセットに圧着された際に、サイドセンサによってテープカセットの種類が検出可能となるテープ印刷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の印刷装置には、ローラーホルダがテープカセットに圧着された際に、ローラーホルダに設けられたサイドセンサによってテープカセットの種類が検出可能となるものがある(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−284848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ローラーホルダがテープカセットに圧着された時間が長時間に及ぶと、そのローラーホルダに設けられたプラテンローラがテープカセットのテープを介しサーマルヘッドに対して圧接される時間も長くなる。また、その圧着の回数が多くなってくると、その圧接の回数も多くなる。そのため、そのローラーホルダに設けられたプラテンローラの一部が変形することがあった。このようにして、プラテンローラの一部が変形してしまうと、テープ送りの精度が低下することになる。
【0005】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、プラテンローラとサイドセンサが設けられたローラーホルダがテープカセットに圧着された際に、サイドセンサによってテープカセットの種類が検出可能となるテープ印刷装置において、プラテンローラの変形を低減させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するためになされた発明は、テープカセットが装着されるカセット装着部と、前記カセット装着部内に立設されたサーマルヘッドと、前記カセット装着部内に回動自在に設けられたローラーホルダと、前記ローラーホルダ内に設けられたプラテンローラと、前記ローラーホルダ内に設けられたサイドセンサと、を有し、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダの正転動作により前記ローラーホルダを圧着させた状態になると、当該テープカセットのテープを介し前記サーマルヘッドに対して前記プラテンローラが圧接するとともに当該テープカセットの種類を前記サイドセンサによって検出可能となり、前記カセット装着部内に装着されたテープカセット対して前記ローラーホルダの逆転動作により前記ローラーホルダをリリースさせた状態になるテープ印刷装置において、前記ローラーホルダの回動動作を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記サーマルヘッドで印刷を行う場合には、前記ローラーホルダの正転動作を行うことにより、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダを圧着させた状態にし、当該テープカセットの種類を前記サイドセンサによって検出した後で、前記ローラーホルダの逆転動作を行うことにより、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダをリリースさせた状態にすること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
すなわち、本発明のテープ印刷装置では、プラテンローラとサイドセンサが設けられたローラーホルダがテープカセットに圧着された際に、サイドセンサによってテープカセットの種類が検出可能となるテープ印刷装置であるが、サーマルヘッドで印刷を行う際は、カセット装着部内に装着されたテープカセットに対してローラーホルダを圧着させた状態にし、そのテープカセットの種類をサイドセンサによって検出した後で、カセット装着部内に装着されたテープカセットに対してローラーホルダをリリースさせた状態にして、印刷待機状態にしており、ローラーホルダに設けられたプラテンローラがサーマルヘッドに対してずっと圧接されることはないので、プラテンローラの変形を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の第1メインプログラムが表されたフローチャート図である。
【図2】電源ON時処理のプログラムが表されたフローチャート図である。
【図3】カセット検出処理のプログラムが表されたフローチャート図である。
【図4】カセット情報取得処理のプログラムが表されたフローチャート図である。
【図5】同テープ印刷装置の第2メインプログラムが表されたフローチャート図である。
【図6】同テープ印刷装置の第3メインプログラムが表されたフローチャート図である。
【図7】カバーが開放された状態における同テープ印刷装置の斜視図である。
【図8】同テープ印刷装置に装着されるテープカセットの斜視図である。
【図9】同テープ印刷装置のローラーホルダを斜め後方から表した斜視図である。
【図10】同テープ印刷装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.本発明の構成]
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図7に表されたように、本実施形態に係るテープ印刷装置1は、本体筐体2とカバー3を有する。カバー3は、本体筐体2に対して回動自在に設けられている。また、本体筐体2には、キーボード4や、液晶ディスプレイ5、カセット装着部6、サーマルヘッド7、板部8等を有する。
【0010】
カセット装着部6には、サーマルヘッド7が立設され、板部8が設けられている。板部8は、後述するローラーホルダを覆うものである。カセット装着部6は、カバー3の開閉動作によって、現れ又は、カバー3で覆われる。さらに、カセット装着部6には、図8に表されたテープカセット11が装着される。
【0011】
図8に表されたように、テープカセット11は、カセットケース12の突出部位であるアーム部13を有している。アーム部13の前面には、カセット識別部14が設けられている。カセット識別部14は、アーム部13の前面に形成された孔の配置によって、当該テープカセット11の種類を示すものである。
【0012】
アーム部13の先端からは印刷テープ15が排出される。アーム部13の背面側と印刷テープ15の背面側には、ヘッド挿入部16が形成される。ヘッド挿入部16には、当該テープカセット11がカセット装着部6(上記図7参照)に装着された際に、サーマルヘッド7(上記図7参照)が挿入される。
【0013】
さらに、当該テープカセット11がカセット装着部6(上記図7参照)に装着された際には、アーム部13の前面や印刷テープ15に対して、図9に表されたローラーホルダ31が圧着される。
【0014】
図9に表されたように、ローラーホルダ31は、可動搬送ローラ32や、プラテンローラ33、サイドセンサ34等を有する。さらに、ローラーホルダ31には、軸支部35を有する。軸支部35が直接的にあるいは間接的に後述するローラーホルダ用モーターの回転を受けて、ローラーホルダ31は、カセット装着部6(上記図7参照)に回動自在に設けられ、正転動作したり、逆転動作したりすることが可能とされる。
【0015】
つまり、軸支部35等によってローラーホルダ31が正転動作すると、カセット装着部6(上記図7参照)にテープカセット11(上記図8参照)が装着されていれば、テープカセット11(上記図8参照)のアーム部13の前面や印刷テープ15に対して、ローラーホルダ31が圧着される。このとき、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11(上記図8参照)の印刷テープ15を介して、サーマルヘッド7(上記図7参照)に圧接される。同時に、ローラーホルダ31のサイドセンサ34は、テープカセット11(上記図8参照)のカセット識別部14に圧接され、当該テープカセット11(上記図8参照)の種類を検出することが可能とされる。
【0016】
その後、軸支部35等によってローラーホルダ31が逆転動作すると、テープカセット11(上記図8参照)のアーム部13の前面や印刷テープ15から、ローラーホルダ31がリリースされる。このとき、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11(上記図8参照)の印刷テープ15からリリースされるので、サーマルヘッド7(上記図7参照)に圧接されなくなる。同時に、ローラーホルダ31のサイドセンサ34は、テープカセット11(上記図8参照)のカセット識別部14からリリースされるので、当該テープカセット11(上記図8参照)の種類を検出することが不可能とされる。
【0017】
尚、カセット装着部6(上記図7参照)にテープカセット11(上記図8参照)が装着されていなくても、軸支部35等によってローラーホルダ31が正転動作することは可能であり、軸支部35等によってローラーホルダ31が逆転動作することも可能である。
【0018】
図10に表されたように、本実施形態に係るテープ印刷装置1は、制御部60や、ヘッド駆動回路68、切断用モーター駆動回路69、ローラーホルダ用モーター駆動回路70、搬送モーター駆動回路71等を有する。制御部60は、CPU61や、CG−ROM62、EEPROM63、ROM64、RAM66により構成される。さらに、制御部60は、ヘッド駆動回路68や、切断用モーター駆動回路69、ローラーホルダ用モーター駆動回路70、搬送モーター駆動回路71に接続される。その上、制御部60は、接続インターフェース81、通信インターフェース82、キーボード4、液晶ディスプレイ5、サイドセンサ34、カラーセンサ41、カバーセンサ42にも接続される。
【0019】
CPU61は、本実施形態に係るラベルライター1における各種制御の中枢を担う中央演算処理装置である。従って、CPU61は、キーボード4、接続インターフェース81、又は通信インターフェース82を介して入力される印刷データ、制御信号、又は各種制御プログラム等に基づいて、本実施形態に係るラベルライター1(例えば、液晶ディスプレイ5等)を制御する。
【0020】
CG−ROM62は、印刷される文字や記号の画像データがコードデータと対応させてドットパターンで記憶されるキャラクタージェネレータ用メモリである。EEPROM63は、記憶内容の書込・消去ができる不揮発性メモリである。ROM64には、本実施形態に係るラベルライター1における各種制御プログラムやデータが記憶される。
【0021】
RAM66は、CPU61での演算結果等が一時的に記憶される記憶装置である。RAM66には、例えば、キーボード4、接続インターフェース81、又は通信インターフェース82を介して入力される印刷データ等が記憶される。さらに、RAM66には、後述するカセット情報変数が記憶される。接続インターフェース81は、不図示のパーソナルコンピューターを接続するためのものである。通信インターフェース82は、不図示の周辺機器等からの通信データを受信するためのものである。
【0022】
ヘッド駆動回路68は、CPU61からの制御信号に基づいてサーマルヘッド7(上記図7参照)に駆動信号を供給し、サーマルヘッド7の駆動状態を制御する回路である。
【0023】
切断用モーター駆動回路69は、CPU61からの制御信号に基づいて切断用モーター72に駆動信号を供給し、切断用モーター72の駆動制御を行う回路である。切断用モーター72が駆動されると、不図示のカッターが駆動し、印刷テープ15(上記図8参照)をその幅方向に切断することができる。
【0024】
ローラーホルダ用モーター駆動回路70は、CPU61からの制御信号に基づいてローラーホルダ用モーター73に駆動信号を供給し、ローラーホルダ用モーター73の駆動制御を行う回路である。ローラーホルダ用モーター73が駆動されると、ローラーホルダ31(上記図9参照)の軸支部35が直接的にあるいは間接的にその駆動を受け、ローラーホルダ31を正転動作又は逆転動作することができる。すなわち、ローラーホルダ31(上記図9参照)の軸支部35は、ローラーホルダ用モーター73に直接的にあるいは間接的に連結している。
【0025】
搬送モーター駆動回路71は、CPU61からの制御信号に基づいて搬送モーター74に駆動信号を供給し、搬送モーター74の駆動制御を行う制御回路である。搬送モーター74が駆動されると、不図示の搬送機構が駆動し、印刷テープ15(上記図8参照)を搬送することができる。
【0026】
サイドセンサ34は、上述したように、ローラーホルダ31に設けられ、カセット装着部6(上記図7参照)に装着されたテープカセット11(上記図8参照)のカセット識別部14に圧接されることによって、当該テープカセット11の種類を検出するものである。
【0027】
カラーセンサ41は、カセット装着部6(上記図7参照)に装着されたテープカセット11(上記図8参照)に関する色情報(テープ色やインクリボン色等)を検出するものである。尚、カラーセンサ41の検出原理には、例えば、カセット装着部6に装着中のテープカセット11から突出する複数の突出片を検知し、検知された複数の突出片の組合せに基づいてテープカセット11に関する色情報(テープ色やインクリボン色等)を検出するものがある。
【0028】
カバーセンサ42は、カバー3(上記図7参照)の開閉状態を検出するものである。尚、カバーセンサ42の検出原理には、例えば、カバー3から突出する突出片を検知し、その検知の有無に基づいてカバー3の開閉状態を検出するものがある。
【0029】
[2.本発明の第1動作]
次に、本実施形態に係るラベルライター1で実行される第1動作について説明する。図1のフローチャートで表された制御プログラムは、第1メインプログラムであって、ROM64等に記憶されるとともにCPU61により実行される。図1に表されたように、第1メインプログラムでは、先ず、S11において、電源ON時処理が行われる。
【0030】
電源ON時処理では、図2に表されたように、先ず、S101において、カセット情報変数の初期化が行われる。具体的には、RAM66に確保されたカセット情報変数が初期化される。その後は、S102に進む。S102では、その他の電源ON時処理が行われる。
【0031】
その後は、図1のS12に進む。S12では、カバー3が閉じているか否かが判断される。この判断処理は、カバーセンサ42からの検出信号に基づいて行われる。ここで、カバー3が開いている場合(S12:NO)には、後述するS14に進む。これに対して、カバー3が閉じている場合(S12:YES)には、S13に進む。S13では、カセット検出処理が行われる。
【0032】
カセット検出処理では、図3に表されたように、先ず、S111において、ローラーホルダ31の圧着が行われる。つまり、ローラーホルダ31が正転動作される。このとき、カセット装着部6にテープカセット11が装着されていれば、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11の印刷テープ15を介して、サーマルヘッド7に圧接され、同時に、ローラーホルダ31のサイドセンサ34は、テープカセット11のカセット識別部14に圧接され、当該テープカセット11の種類を検出することが可能とされる。その後は、S112に進む。
【0033】
S112では、カセットの検出が行われる。具体的には、このとき、カセット装着部6にテープカセット11が装着されていれば、サイドセンサ34を介して当該テープカセット11の種類に関する情報が検出される。その後は、S113に進む。
【0034】
S113では、その検出された情報がカセット情報変数に代入される。具体的には、上記S112でテープカセット11の種類に関する情報が検出されていれば、その検出された情報がRAM66のカセット情報変数に上書きで記憶される。その後は、S114に進む。
【0035】
S114では、ローラーホルダ31のリリースが行われる。つまり、ローラーホルダ31が逆転動作される。このとき、カセット装着部6にテープカセット11が装着されていれば、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11の印刷テープ15からリリースされるので、サーマルヘッド7に圧接されなくなり、同時に、ローラーホルダ31のサイドセンサ34は、テープカセット11のカセット識別部14からリリースされるので、当該テープカセット11の種類を検出することが不可能とされる。
【0036】
その後は、図1のS14に進む。S14では、カバー3が閉じられたか否かが判断される。この判断処理は、カバーセンサ42からの検出信号に基づいて行われる。このとき、カバー3が閉じられた場合(S14:YES)には、S15に進む。
【0037】
S15では、カセット検出処理が行われる。このカセット検出処理は上記S13のカセット検出処理と同じなので、その説明は省略する。その後は、上記S14に戻って、上記S14以降の処理が繰り返される。
【0038】
一方、上記S14において、カバー3が閉じられなかった場合(S14:NO)には、S16に進む。S16では、印刷データが受信されたか否かが判断される。この判断では、接続インターフェース81を介して不図示のパーソナルコンピューターからの印刷データが受信されたか否かが判断される。ここで、印刷データが受信されていない場合(S16:NO)には、後述するS17に進む。これに対して、印刷データが受信された場合(S16:YES)には、S16の2に進む。
【0039】
S16の2では、カバー3が閉じているか否かが判断される。この判断処理は、カバーセンサ42からの検出信号に基づいて行われる。ここで、カバー3が開いている場合(S16の2:NO)には、後述するS17に進む。これに対して、カバー3が閉じている場合(S16の2:YES)には、S16の3に進む。
【0040】
S16の3では、印刷処理が行われる。印刷処理では、上記S16で受信したと判断された印刷データが印刷テープ15に印刷される。このとき、カセット装着部6にテープカセット11が装着され、且つ、カバー3が閉じていれば、ローラーホルダ31が正転動作されることにより、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11の印刷テープ15を介して、サーマルヘッド7に圧接される。印刷終了後は、ローラーホルダ31が逆転動作されることにより、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11の印刷テープ15からリリースされるので、サーマルヘッド7に圧接されなくなる。その後は、S17に進む。
【0041】
S17では、カセット情報の送信要求があるか否かが判断される。尚、この要求は、接続インターフェース81を介して不図示のパーソナルコンピューターから行われる。ここで、カセット情報の送信要求がない場合(S17:NO)には、上記S14に戻って、上記S14以降の処理が繰り返される。
【0042】
これに対して、カセット情報の送信要求がある場合(S17:YES)には、S18に進む。S18では、カセット情報送信処理が行われる。
【0043】
カセット情報送信処理では、図4に表されたように、S121において、カセット情報変数の内容を返すことが行われる。具体的には、RAM66のカセット情報変数の内容が接続インターフェース81を介して不図示のパーソナルコンピューターに送信される。尚、上記S112でカセットが検出されなかった場合には、カセット情報変数の内容として、「カセット無」の情報が接続インターフェース81を介して不図示のパーソナルコンピューターに送信される。
【0044】
その後は、上記S14に戻って、上記S14以降の処理が繰り返される。
【0045】
このようにして第1メインプログラムが実行されると、カバー3が閉じられた時点において(S14:YES)、又は、電源ON且つカバー3が閉じられている状態において(S12:YES)、カセット検出処理(S13、S15)が行われることにより、ローラーホルダ31の圧着が行われ(S111)、カセット11の検出が行われ(S112)、その検出により取得されたテープカセット11の種類に関する情報がRAM66に記憶される(S113)。その後、ローラーホルダ31のリリースが行われ(S114)、印刷待機状態にされる。そして、テープカセット11の種類に関する情報が必要となった場合(S17:YES)には、RAM66に記憶されている情報が使用される(S121)。
【0046】
つまり、カバー3が閉じられた時点(S14:YES)又はカバー3が閉じられている状態(S12:YES)をカセット11の交換時とみなせば、そのカセット11の交換時及び電源ON時にカセット11の検出が行われ(S112)、その後にローラーホルダ31のリリースが行われる(S114)。さらに、テープカセット11の種類に関する情報が必要となった場合(S17:YES)には、RAM66に記憶されている情報が使用される(S121)。従って、ローラーホルダ31の圧着(S111)を続けなくてもよいため、ローラーホルダ31のプラテンローラ33の変形を減らすことができる。
【0047】
[3.本発明の第2動作]
次に、本実施形態に係るラベルライター1で実行される第2動作について説明する。図5のフローチャートで表された制御プログラムは、第2メインプログラムであって、ROM64等に記憶されるとともにCPU61により実行される。
【0048】
図5に表されたように、第2メインプログラムでは、先ず、S31において、電源ON時処理が行われる。この電源ON時処理は上記第1動作の電源ON時処理(上記図1のS11)と同じなので、その説明は省略する。その後は、S32に進む。
【0049】
S32では、色情報検出処理が行われる。この処理では、カラーセンサ41からの検出信号の取得が行われる。その後は、S33に進む。
【0050】
S33では、色情報が不明ではないか否かが判断される。この判断処理では、上記S32で取得された検出信号が色情報として扱われる。ここで、色情報が不明である場合(S33:NO)には、後述するS35に進む。これに対して、色情報が不明ではない場合(S33:YES)には、S34に進む。
【0051】
S34では、カセット検出処理が行われる。このカセット検出処理は上記第1動作のカセット検出処理(S13、S15)と同じなので、その説明は省略する。その後は、S35に進む。
【0052】
S35では、カラーセンサ41の状態が変化したか否かが判断される。この判断処理は、カラーセンサ41から取得された検出信号に基づいて行われる。ここで、カラーセンサ41の状態が変化した場合(S35:YES)には、S36に進む。
【0053】
S36では、色情報検出処理が行われる。この処理では、カラーセンサ41からの検出信号の取得が行われる。その後は、S37に進む。
【0054】
S37では、色情報が不明ではないか否かが判断される。この判断処理では、上記S36で取得された検出信号が色情報として扱われる。ここで、色情報が不明である場合(S37:NO)には、後述するS39に進む。これに対して、色情報が不明ではない場合(S37:YES)には、S38に進む。
【0055】
S38では、カセット検出処理が行われる。このカセット検出処理は上記第1動作のカセット検出処理(S13、S15)と同じなので、その説明は省略する。その後は、上記S35に戻って、上記S35以降の処理が繰り返される。
【0056】
一方、上記S35において、カラーセンサ41の状態が変化していない場合(S35:NO)には、S39に進む。S39では、印刷データが受信されたか否かが判断される。この判断では、接続インターフェース81を介して不図示のパーソナルコンピューターからの印刷データが受信されたか否かが判断される。ここで、印刷データが受信されていない場合(S39:NO)には、後述するS40に進む。これに対して、印刷データが受信された場合(S39:YES)には、S39の2に進む。
【0057】
S39の2では、色情報が不明ではないか否かが判断される。この判断処理では、上記S32又は上記S36で取得された検出信号が色情報として扱われる。ここで、色情報が不明である場合(S39の2:NO)には、後述するS40に進む。これに対して、色情報が不明ではない場合(S39の2:YES)には、S39の3に進む。
【0058】
S39の3では、印刷処理が行われる。印刷処理では、上記S39で受信したと判断された印刷データが印刷テープ15に印刷される。このとき、カセット装着部6にテープカセット11が装着され、且つ、色情報が不明でなければ、ローラーホルダ31が正転動作されることにより、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11の印刷テープ15を介して、サーマルヘッド7に圧接される。印刷終了後は、ローラーホルダ31が逆転動作されることにより、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11の印刷テープ15からリリースされるので、サーマルヘッド7に圧接されなくなる。その後は、S40に進む。
【0059】
S40では、カセット情報の送信要求があるか否かが判断される。尚、この要求は、接続インターフェース81を介して不図示のパーソナルコンピューターから行われる。ここで、カセット情報の送信要求がない場合(S40:NO)には、上記S35に戻って、上記S35以降の処理が繰り返される。
【0060】
これに対して、カセット情報の送信要求がある場合(S40:YES)には、S41に進む。
【0061】
S41では、カセット情報送信処理が行われる。このカセット情報送信処理は上記第1動作のカセット情報送信処理(S18)と同じなので、その説明は省略する。
【0062】
その後は、上記S35に戻って、上記S35以降の処理が繰り返される。
【0063】
このようにして第2メインプログラムが実行されると、カラーセンサ41の状態が変化し(S35:YES)、且つ、色情報が不明ではない場合(S37:YES)に、又は、電源ON且つ色情報が不明ではない場合(S33:YES)に、カセット検出処理(S34、S38)が行われる。
【0064】
つまり、カラーセンサ41の状態が変化した場合(S35:YES)をカセット11の交換時とみなせば、そのカセット11の交換時をカラーセンサ41から取得した検出信号(S32、S36)に基づいて検知することができるので、カバーセンサ42を使用することなく、そのカセット11の交換時にカセット検出処理(S34、S38)を行わせることができる。
【0065】
さらに、色情報が不明である場合(S33:NO、S37:NO)は、カセット装着部6にテープカセット11が装着されていない場合とみなすことができる。すなわち、色情報が不明である場合(S33:NO、S37:NO)、つまり、カセット装着部6にテープカセット11が装着されていない場合には、カセット検出処理(S34、S38)が行われず、ローラーホルダ31が動作されることはないので、ローラーホルダ31のプラテンローラ33が変形する機会を与えないことができる。
【0066】
[4.本発明の第3動作]
次に、本実施形態に係るラベルライター1で実行される第3動作について説明する。図6のフローチャートで表された制御プログラムは、第3メインプログラムであって、ROM64等に記憶されるとともにCPU61により実行される。
【0067】
図6に表されたように、第3メインプログラムでは、先ず、S61において、電源ON時処理が行われる。この電源ON時処理は上記第1動作の電源ON時処理(上記図1のS11)と同じなので、その説明は省略する。その後は、S62に進む。
【0068】
S62では、カバー3が閉じているか否かが判断される。この判断処理は、カバーセンサ42からの検出信号に基づいて行われる。ここで、カバー3が開いている場合(S62:NO)には、後述するS66に進む。これに対して、カバー3が閉じている場合(S62:YES)には、S63に進む。
【0069】
S63では、色情報検出処理が行われる。この処理では、カラーセンサ41からの検出信号の取得が行われる。その後は、S64に進む。
【0070】
S64では、色情報が不明ではないか否かが判断される。この判断処理では、上記S63で取得された検出信号が色情報として扱われる。ここで、色情報が不明である場合(S64:NO)には、後述するS66に進む。これに対して、色情報が不明ではない場合(S64:YES)には、S65に進む。
【0071】
S65では、カセット検出処理が行われる。このカセット検出処理は上記第1動作のカセット検出処理(S13、S15)と同じなので、その説明は省略する。その後は、S66に進む。
【0072】
S66では、カバー3が閉じられたか否かが判断される。この判断処理は、カバーセンサ42からの検出信号に基づいて行われる。このとき、カバー3が閉じられた場合(S66:YES)には、S67に進む。
【0073】
S67では、色情報検出処理が行われる。この処理では、カラーセンサ41からの検出信号の取得が行われる。その後は、S68に進む。
【0074】
S68では、色情報が不明ではないか否かが判断される。この判断処理では、上記S67で取得された検出信号が色情報として扱われる。ここで、色情報が不明である場合(S68:NO)には、後述するS70に進む。これに対して、色情報が不明ではない場合(S68:YES)には、S69に進む。
【0075】
S69では、カセット検出処理が行われる。このカセット検出処理は上記第1動作のカセット検出処理(S13、S15)と同じなので、その説明は省略する。その後は、上記S66に戻って、上記S66以降の処理が繰り返される。
【0076】
一方、上記S66において、カバー3が閉じられなかった場合(S66:NO)には、S70に進む。S70では、印刷データが受信されたか否かが判断される。この判断では、接続インターフェース81を介して不図示のパーソナルコンピューターからの印刷データが受信されたか否かが判断される。ここで、印刷データが受信されていない場合(S70:NO)には、後述するS71に進む。これに対して、印刷データが受信された場合(S70:YES)には、S70の2に進む。
【0077】
S70の2では、カバー3が閉じられており、且つ、色情報が不明ではないか否かが判断される。この判断処理は、カバーセンサ42からの検出信号に基づいて行われる。さらに、この判断処理では、上記S63又は上記S67で取得された検出信号が色情報として扱われる。ここで、カバー3が開いている場合、又は、色情報が不明である場合(S70の2:NO)には、後述するS71に進む。これに対して、カバー3が閉じられており、且つ、色情報が不明ではない場合(S70の2:YES)には、S70の3に進む。
【0078】
S70の3では、印刷処理が行われる。印刷処理では、上記S70で受信したと判断された印刷データが印刷テープ15に印刷される。このとき、カセット装着部6にテープカセット11が装着され、且つ、カバー3が閉じられており、且つ、色情報が不明でなければ、ローラーホルダ31が正転動作されることにより、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11の印刷テープ15を介して、サーマルヘッド7に圧接される。印刷終了後は、ローラーホルダ31が逆転動作されることにより、ローラーホルダ31のプラテンローラ33は、テープカセット11の印刷テープ15からリリースされるので、サーマルヘッド7に圧接されなくなる。その後は、S71に進む。
【0079】
S71では、カセット情報の送信要求があるか否かが判断される。尚、この要求は、接続インターフェース81を介して不図示のパーソナルコンピューターから行われる。ここで、カセット情報の送信要求がない場合(S71:NO)には、上記S66に戻って、上記S66以降の処理が繰り返される。
【0080】
これに対して、カセット情報の送信要求がある場合(S71:YES)には、S72に進む。
【0081】
S72では、カセット情報送信処理が行われる。このカセット情報送信処理は上記第1動作のカセット情報送信処理(S18)と同じなので、その説明は省略する。
【0082】
その後は、上記S66に戻って、上記S66以降の処理が繰り返される。
【0083】
このようにして第3メインプログラムが実行されると、カバー3が閉じられ(S66:YES)、且つ、色情報が不明ではない場合(S68:YES)に、又は、電源ON時且つカバー3が閉じられ(S62:YES)且つ色情報が不明ではない場合(S64:YES)に、カセット検出処理(S65、S69)が行われる。
【0084】
この点、カバー3が閉じられた場合(S66:YES)をカセット11の交換時とみなせば、そのカセット11の交換時をカバーセンサ42から取得した検出信号に基づいて検知することができるので、そのカセット11の交換時にカセット検出処理(S65、S69)を行わせることができる。
【0085】
また、色情報が不明である場合(S64:NO、S68:NO)は、カセット装着部6にテープカセット11が装着されていない場合とみなすことができる。すなわち、色情報が不明である場合(S64:NO、S68:NO)、つまり、カセット装着部6にテープカセット11が装着されていない場合には、カセット検出処理(S65、S69)が行われず、ローラーホルダ31が動作されることはないので、ローラーホルダ31のプラテンローラ33が変形する機会を与えないことができる。
【0086】
さらに、カバー3が開いている状態では(S62:NO、S66:NO)、カセット検出処理(S65、S69)が行われない。よって、カセット検出処理(S65、S69)が行われる際は、カバー3が閉じられている状態にあるので(S62:YES、S66:YES)、カセット検出処理(S65、S69)が行われている最中にユーザーがカセット11に触れるおそれを低減させることができる。
【0087】
[5.まとめ]
すなわち、本実施の形態に係るテープ印刷装置1では、プラテンローラ33とサイドセンサ34が設けられたローラーホルダ31がテープカセット11に圧着された際に、サイドセンサ34によってテープカセット11の種類が検出可能となるものである(S112)。
【0088】
そして、図1の第1動作、図5の第2動作、又は図6の第3動作が行われる場合において、サーマルヘッド7で印刷を行う際(S16の3、S39の3、S70の3)には、カセット検出処理(S13、S15、S34、S38、S65、S69)が行われる。このカセット検出処理(S13、S15、S34、S38、S65、S69)では、カセット装着部6に装着されたテープカセット11に対してローラーホルダ31を圧着させた状態にし(S111)、そのテープカセット11の種類をサイドセンサ34によって検出した後で(S112、S113)、カセット装着部6に装着されたテープカセット11に対してローラーホルダ31をリリースさせた状態にして(S114)、印刷待機状態にしており、ローラーホルダ31に設けられたプラテンローラ33がサーマルヘッド7に対してずっと圧接されることはないので、プラテンローラ7の変形を低減させることができる。
【0089】
また、本実施の形態に係る印刷装置1では、CPU61は、図1の第1動作、図5の第2動作、又は図6の第3動作を行う場合において、サーマルヘッド7で印刷を行う場合(S16の3、S39の3、S70の3)以外でも、カセット検出処理(S13、S15、S34、S38、S65、S69)が行われる。このカセット検出処理(S13、S15、S34、S38、S65、S69)では、カセット装着部6に装着されたテープカセット11に対してローラーホルダ31を圧着させた状態にし(S111)、そのテープカセット11の種類をサイドセンサ34によって検出した後で(S112、S113)、カセット装着部6に装着されたテープカセット11に対してローラーホルダ31をリリースさせた状態にしており(S114)、例えば、サーマルヘッド7で印刷を行う場合(S16の3、S39の3、S70の3)以外において、テープカセット11の交換がなされても(S12:YES、S14:YES、S33:YES、S37:YES、S64:YES、S68:YES)、カセット検出処理(S13、S15、S34、S38、S65、S69)が行われることより、サイドセンサ34によってテープカセット11の種類を検出することが可能とされる。
【0090】
また、本実施の形態に係る印刷装置1では、CPU61は、図1の第1動作又は図6の第3動作を行う場合において、サーマルヘッド7で印刷を行う場合(S16の3、S70の3)以外でも、つまり、カバーセンサ42でカバー3が閉状態にあることを検知したとき(S12:YES、S14:YES、S62:YES、S66:YES)、又は、当該テープ印刷装置1の電源がONされたときに(S11、S61)、カセット検出処理(S13、S15、S65、S69)が行われる。このカセット検出処理(S13、S15、S65、S69)では、カセット装着部6に装着されたテープカセット11に対してローラーホルダ31を圧着させた状態にし(S111)、そのテープカセット11の種類をサイドセンサ34によって検出した後で(S112、S113)、カセット装着部6に装着されたテープカセット11に対してローラーホルダ31をリリースさせた状態にしており(S114)、例えば、サーマルヘッド7で印刷を行う場合(S16の3、S70の3)以外において、テープカセット11の種類を取得したい機会(S12:YES、S14:YES、S62:YES、S66:YES)が到来しても、カセット検出処理(S13、S15、S65、S69)が行われることにより対応でき、サイドセンサ34によってテープカセット11の種類を検出することが可能とされる。
【0091】
[6.その他]
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0092】
1 テープ印刷装置
3 カバー
6 カセット装着部
7 サーマルヘッド
11 テープカセット
15 印刷テープ
31 ローラーホルダ
33 プラテンローラ
34 サイドセンサ
42 カバーセンサ
61 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープカセットが装着されるカセット装着部と、前記カセット装着部内に立設されたサーマルヘッドと、前記カセット装着部内に回動自在に設けられたローラーホルダと、前記ローラーホルダ内に設けられたプラテンローラと、前記ローラーホルダ内に設けられたサイドセンサと、を有し、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダの正転動作により前記ローラーホルダを圧着させた状態になると、当該テープカセットのテープを介し前記サーマルヘッドに対して前記プラテンローラが圧接するとともに当該テープカセットの種類を前記サイドセンサによって検出可能となり、前記カセット装着部内に装着されたテープカセット対して前記ローラーホルダの逆転動作により前記ローラーホルダをリリースさせた状態になるテープ印刷装置において、
前記ローラーホルダの回動動作を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、前記サーマルヘッドで印刷を行う場合には、前記ローラーホルダの正転動作を行うことにより、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダを圧着させた状態にし、当該テープカセットの種類を前記サイドセンサによって検出した後で、前記ローラーホルダの逆転動作を行うことにより、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダをリリースさせた状態にすること、を特徴とするテープ印刷装置。
【請求項2】
請求項1に記載するテープ印刷装置であって、
前記制御装置は、前記サーマルヘッドで印刷を行う場合以外でも、前記ローラーホルダの正転動作を行うことにより、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダを圧着させた状態にし、当該テープカセットの種類を前記サイドセンサによって検出した後で、前記ローラーホルダの逆転動作を行うことにより、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダをリリースさせた状態にすること、を特徴とするテープ印刷装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載するテープ印刷装置であって、
前記カセット装着部を現し又は覆うための開閉自在なカバーと、
前記カバーの開閉状態を検知するカバーセンサと、を備え、
前記制御装置は、前記サーマルヘッドで印刷を行う場合以外でも、前記カバーセンサで前記カバーが閉状態に移行したことを検知したとき、又は、当該テープ印刷装置の電源がONされたときに、前記ローラーホルダの正転動作を行うことにより、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダを圧着させた状態にし、当該テープカセットの種類を前記サイドセンサによって検出した後で、前記ローラーホルダの逆転動作を行うことにより、前記カセット装着部内に装着されたテープカセットに対して前記ローラーホルダをリリースさせた状態にすること、を特徴とするテープ印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−196781(P2012−196781A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−60704(P2011−60704)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】