説明

ディスク装置

【課題】 光ディスクの質量が大きい場合であっても、光ディスクの回転の立ち上げ時に、光ディスクの回転数を所定回転数に早く到達させて再生動作に移行させることができるようにする。
【解決手段】 所定時間毎の光ディスクの回転数の変化を検出し、検出された所定時間毎の光ディスクの回転数の変化から光ディスクの回転速度の加速度を算出して、算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいか否かを判別し、光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、スピンドルモータの駆動電圧を上げるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクに情報データを記録再生するディスク装置に係り、特にディスク装置に装着された光ディスクの質量が大きい場合であっても、光ディスクの回転を早く立ち上げて再生動作に移行させることができるディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、市販されているDVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disk)等の光ディスクには、直径が12cmのものと直径が8cmのものとがあり、規格を満たすものであっても、光ディスクの種類や材質(ポリカーボネート(polycarbonate)、PMMA(polymethylmetacrylate))等により質量にばらつきがある。また、市販されている光ディスクの中には規格外のものもある。また、ユーザが光ディスクを識別するために光ディスクにラベルを貼付したりすると、ラベルの質量のために光ディスクの質量が大きくなる。図4は光ディスクの質量による光ディスクの回転数の変化を示す説明図である。光ディスクを回転させるスピンドルモータに一定電圧V1を印加して、光ディスクの回転を立ち上げると、図4に示すように、基準光ディスクAより質量が大きい光ディスクBの回転の立ち上げ時間は、基準光ディスクAの回転の立ち上げ時間より遅くなる。そのため、光ディスクに記録された情報データを再生する際に、ディスク装置に装着された光ディスクの質量が大きい場合、光ディスクの回転の立ち上げ時に、光ディスクの回転数が所定回転数R0に到達するまでに時間がかかり、光ディスクの再生を開始するまでに時間がかかるという問題点があった。
背景技術としては、スピンドルモータの回転の立ち上げから回転が安定するまでの時間を計測し、計測された時間と基準時間との差に基づいて光ディスクの重さを判定し、光ディスクが基準ディスクより重いかまたは軽い場合、光ディスク読み込み速度を基準回転数からの誤差の許容範囲内の読み込み速度となるように設定するようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、光ディスクの回転の立ち上げ時に、スピンドルモータの回転数を検出して、検出結果に基づいて回転数の変動分を算出して光ディスクの重量比を割り出し、光ディスクの重量比に見合ったサーボゲインを設定するようにしたものがあった(例えば、特許文献2参照)。
また、光ディスクの重量係数を測定して、測定結果に基づいてスピンドルモータに印加する逆方向電圧の印加電圧及び印加時間を決定し、スピンドルモータに逆方向電圧を印加して光ディスクの回転を減速又は停止させるようにしたものがあった(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2004−310846号公報
【特許文献2】特開平10−293960号公報
【特許文献3】特開2001−155417号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、背景技術で述べたもののうち最初のものにおいては、スピンドルモータの回転の立ち上げから回転が安定するまでの時間を計測し、計測された時間と基準時間との差に基づいて光ディスクの重さを判定し、光ディスクが基準ディスクより重いかまたは軽い場合、光ディスク読み込み速度を基準回転数からの誤差の許容範囲内の読み込み速度となるように設定することができたが、光ディスクの再生動作を開始する前に、光ディスクの重さが基準ディスクより重いかまたは軽いかを確認して、光ディスクの読み込み速度を装着された光ディスクに適した読み込み速度に設定するようにしたものであって、上記問題点を解決するようにしたものではなかった。
また、次のものにおいては、光ディスクの回転の立ち上げ時に、スピンドルモータの回転数を検出して、検出結果に基づいて回転数の変動分を算出して光ディスクの重量比を割り出し、光ディスクの重量比に見合ったサーボゲインを設定することができたが、光ディスクの重量に見合った必要最小限の消費電流でスピンドルモータを駆動するようにしたものであって、上記問題点を解決するようにしたものではなかった。
また、更にその次のものにおいては、光ディスクの重量係数を測定して、測定結果に基づいてスピンドルモータに印加する逆方向電圧の印加電圧及び印加時間を決定し、スピンドルモータに逆方向電圧を印加して光ディスクの回転を減速又は停止させることができたが、光ディスクの重量のばらつき、スピンドルモータの駆動電圧の電源電圧のばらつき、スピンドルモータのばらつきを吸収して、光ディスクの回転を停止させるようにしたものであって、上記問題点を解決するようにしたものではなかった。
本発明は、背景技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、光ディスクの質量が大きい場合であっても、光ディスクの回転の立ち上げ時に、光ディスクの回転数を所定回転数に早く到達させて再生動作に移行させることができるディスク装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため本発明においては、光ディスクに情報データを記録再生するディスク装置であって、所定時間毎の光ディスクの回転数の変化を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段により検出された所定時間毎の光ディスクの回転数の変化から光ディスクの回転速度の加速度を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、スピンドルモータの駆動電圧を上げる第1の制御手段とを備える。
前記第1の制御手段は、前記判別手段により光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第1の所定電圧に上げるようにするとよい。
更に、 光ディスクの回転数が所定回転数に到達したとき、スピンドルモータの駆動電圧を下げて、光ディスクを所定回転速度で回転させる第2の制御手段を備える。
前記第2の制御手段は、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第2の所定電圧に下げて、光ディスクを所定回転速度で回転させるようにするとよい。
これらの手段により、光ディスクの質量が大きい場合であっても、光ディスクの回転の立ち上げ時に、光ディスクの回転数を所定回転数に早く到達させて再生動作に移行させることができる。
【発明の効果】
【0005】
請求項1記載の発明に係るディスク装置によれば、所定時間毎の光ディスクの回転数の変化を検出し、検出された所定時間毎の光ディスクの回転数の変化から光ディスクの回転速度の加速度を算出して、算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいか否かを判別し、光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第1の所定電圧に上げ、光ディスクの回転数が所定回転数に到達したとき、算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第2の所定電圧に下げて、光ディスクを所定回転数で回転させるようにしているので、光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きい場合、光ディスクの立ち上げ時に、スピンドルモータの駆動電圧を上げて光ディスクの回転速度の加速度を上げ、光ディスクの回転数を所定回転数に早く到達させて再生動作に移行させることができ、光ディスクの回転数が所定回転数に到達した後、光ディスクの回転数が所定回転数になるようにスピンドルモータの駆動電圧を下げて、光ディスクを所定回転数で回転させることができる。
請求項2記載の発明に係るディスク装置によれば、所定時間毎の光ディスクの回転数の変化を検出し、検出された所定時間毎の光ディスクの回転数の変化から光ディスクの回転速度の加速度を算出して、算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいか否かを判別し、光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、スピンドルモータの駆動電圧を上げるようにしているので、光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きい場合、光ディスクの立ち上げ時に、スピンドルモータの駆動電圧を上げて光ディスクの回転速度の加速度を上げ、光ディスクの回転数を所定回転数に早く到達させることができる。
請求項3記載の発明に係るディスク装置によれば、光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第1の所定電圧に上げるようにしているので、光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きい場合、光ディスクの立ち上げ時に、スピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた電圧に上げて光ディスクの回転速度の加速度を上げ、光ディスクの回転数を所定回転数に早く到達させることができる。
請求項4記載の発明に係るディスク装置によれば、光ディスクの回転数が所定回転数に到達したとき、スピンドルモータの駆動電圧を下げて、光ディスクを所定回転数で回転させるようにしているので、光ディスクの回転数が所定回転数に到達した後、光ディスクの回転数が所定回転数になるようにスピンドルモータの駆動電圧を下げて光ディスクを所定回転数で回転させることができる。
請求項5記載の発明に係るディスク装置によれば、算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第2の所定電圧に下げて、光ディスクを所定回転数で回転させるようにしているので、光ディスクの回転数が所定回転数に到達した後、光ディスクの回転数が所定回転数になるようにスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた電圧に下げて、光ディスクを所定回転数で回転させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、適宜図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を詳述する。図1は本発明の一実施例のディスク装置の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の一実施例のディスク装置の動作を示す説明図であり、図3は本発明の一実施例のディスク装置の動作を示すフローチャートである。
まず、図1の本発明の一実施例のディスク装置の構成を示すブロック図を基に説明する。
ディスク装置1は、光ディスク2の記録面にレーザ光を照射してその反射光を検出し、光ディスク2に記録された情報データを読み出す光ピックアップ3と、光ディスク2を回転させるスピンドルモータ4と、モータ駆動IC5aによりスピンドルモータ4を駆動して光ディスク2の回転速度をサーボ制御するスピンドルサーボ回路5と、光ピックアップ3を光ディスク2の半径方向にスレッド移動させるスレッドモータ6と、スレッドモータ6の回転方向と回転速度とをサーボ制御するスレッドサーボ回路7と、光ピックアップ3により検出されたトラッキング誤差信号に基づいて光ピックアップ3のトラッキングをサーボ制御するトラッキングサーボ回路8と、光ピックアップ3により検出されたフォーカス誤差信号に基づいて光ピックアップ3のフォーカスをサーボ制御するフォーカスサーボ回路9と、光ピックアップ3により読み出された情報データのRF(Radio Frequency)信号を増幅するRF増幅回路10と、RF増幅回路10により増幅された情報データのRF信号を基準クロックに基づいて同期検出して復調し、復調された情報データの誤りを訂正して、所定の圧縮方式に基づいて圧縮された情報データを伸張して復号し、光ディスク2に記録された情報データを再生する信号処理回路11と、スピンドルモータ4の回転に応じて発生するFG(Frequency Generator)信号を検出して光ディスク2の回転数を検出する回転数検出回路12と、ディスク装置1のシステム全体を制御するマイコン13と、リモコン装置20から送信された赤外線信号のリモコン信号を受信して、所定の電気信号に変換するリモコン受信部14とで構成されている。
以上のように構成されたディスク装置について、以下その動作について説明する。
リモコン装置20のキー操作によりディスク装置1に装着された光ディスク2の再生が指令されると、マイコン13は、スピンドルサーボ回路5に制御信号を送出してモータ駆動IC5aを制御し、スピンドルモータ4に一定電圧V1を印加して光ディスク2の回転を立ち上げる(図2(a)参照)。光ディスク2の回転を立ち上げると、マイコン13は、回転数検出回路12によりスピンドルモータ4の回転に応じて発生するFG信号を検出して光ディスク2の回転数を検出し、所定時間毎の光ディスク2の回転数の変化を検出して、回転数検出回路12により検出された所定時間毎の光ディスク2の回転数の変化から光ディスク2の回転速度の加速度を算出する。そして、マイコン13は、算出された光ディスク2の回転速度の加速度と一定電圧V1をスピンドルモータ4に印加したときの基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて光ディスク2の質量が基準光ディスクの質量より大きいか否かを判別する。ディスク装置1に装着された光ディスク2の質量が基準光ディスクの質量より大きい場合、光ディスク2の回転速度の加速度は、基準光ディスクの回転速度の加速度より小さくなり、光ディスク2の回転が所定回転数に到達するまでの時間が基準ディスクの回転が所定回転数に到達するまでの時間より遅くなる。
光ディスク2の質量が基準光ディスクの質量より大きい場合、マイコン13は、ディスク装置1に装着された光ディスク2の回転数が所定回転数R0に到達するまでの時間を所定時間以内に短縮するために、ディスク装置1に装着された光ディスク2の回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて、スピンドルサーボ回路5に制御信号を送出してモータ駆動IC5aを制御し、スピンドルモータ4の駆動電圧を光ディスク2の質量に応じた所定電圧V2に上げる(図2(a)参照)。光ディスク2を回転させるスピンドルモータ4の駆動電圧が所定電圧V2に上げられると、ディスク装置1に装着された光ディスク2の回転速度の加速度が大きくなり、光ディスク2の回転数が所定回転数に到達するまでの時間が短縮される(図2(b)参照)。
ディスク装置1に装着された光ディスク2の回転数が所定回転数に到達すると(図2(b)参照)、マイコン13は、ディスク装置1に装着された光ディスク2の回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて、スピンドルサーボ回路5に制御信号を送出してモータ駆動IC5aを制御し、スピンドルモータ4の駆動電圧を光ディスク2の質量に応じた所定電圧V3に下げて、光ディスク2を所定回転速度で回転させ(図2(a)参照)、スレッドサーボ回路7に制御信号を送出して、スレッドモータ6を駆動して光ピックアップ3を光ディスク2の半径方向にスレッド移動させ、光ピックアップ3により光ディスク2に記録された情報データを読み出して再生する。これにより、ディスク装置に装着された光ディスクの質量が大きい場合であっても、光ディスクの回転を早く立ち上げて再生動作に移行させることができる。
また、図3の本発明の一実施例のディスク装置の動作を示すフローチャートを基に説明する。
リモコン装置のキー操作により光ディスクの再生が指令されると、ステップS1からステップS2に進み、ステップS2で、スピンドルモータに一定電圧V1が印加されてディスク装置に装着された光ディスクの回転が立ち上げられ、光ディスクの回転の立ち上げ時の所定時間毎の光ディスクの回転数の変化が検出されて、所定時間毎の光ディスクの回転数の変化から光ディスクの回転速度の加速度が算出され、ステップS3に進む。
ステップS3で、算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてディスク装置に装着された光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいか否かが判断され、ディスク装置に装着された光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きい場合、ステップS4に進み、ディスク装置に装着された光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きくない場合、ステップS5に進む。
ステップS4で、ディスク装置に装着された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧がディスク装置に装着された光ディスクの質量に応じた所定電圧V2に上げられて、ステップS5に進む。
ステップS5で、光ディスクの回転数が所定回転数R0に到達したか否かが判断され、光ディスクの回転数が所定回転数R0に到達した場合、ステップS6に進み、光ディスクの回転数が所定回転数R0に到達していない場合、ステップS5のステップを繰り返す。
ステップS6で、ディスク装置に装着された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧が光ディスクの質量に応じた所定電圧V3に下げられて、光ディスクが所定回転速度で回転され、ステップS7に進んで処理を終了する。
以上、本発明を実施するための最良の形態について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではなく、当業者の通常の知識の範囲内でその変形や改良が可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施例のディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のディスク装置の動作を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例のディスク装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】光ディスクの質量による光ディスクの回転数の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
【0008】
1 ディスク装置
2 光ディスク
3 光ピックアップ
4 スピンドルモータ
5 スピンドルサーボ回路
5a モータ駆動IC
6 スレッドモータ
7 スレッドサーボ回路
8 トラッキングサーボ回路
9 フォーカスサーボ回路
10 RF増幅回路
11 信号処理回路
12 回転数検出回路
13 マイコン
14 リモコン受信部
20 リモコン装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクに情報データを記録再生するディスク装置であって、
所定時間毎の光ディスクの回転数の変化を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段により検出された所定時間毎の光ディスクの回転数の変化から光ディスクの回転速度の加速度を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第1の所定電圧に上げる第1の制御手段と、光ディスクの回転数が所定回転数に到達したとき、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第2の所定電圧に下げて、光ディスクを所定回転数で回転させる第2の制御手段とを備えたことを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
光ディスクに情報データを記録再生するディスク装置であって、
所定時間毎の光ディスクの回転数の変化を検出する回転数検出手段と、前記回転数検出手段により検出された所定時間毎の光ディスクの回転数の変化から光ディスクの回転速度の加速度を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいて光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、スピンドルモータの駆動電圧を上げる第1の制御手段とを備えたことを特徴とするディスク装置。
【請求項3】
前記第1の制御手段は、前記判別手段により光ディスクの質量が基準光ディスクの質量より大きいと判別された場合、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第1の所定電圧に上げる制御手段であることを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
【請求項4】
光ディスクの回転数が所定回転数に到達したとき、スピンドルモータの駆動電圧を下げて、光ディスクを所定回転速度で回転させる第2の制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項2記載のディスク装置。
【請求項5】
前記第2の制御手段は、前記算出手段により算出された光ディスクの回転速度の加速度と基準光ディスクの回転速度の加速度との差に基づいてスピンドルモータの駆動電圧を光ディスクの質量に応じた第2の所定電圧に下げて、光ディスクを所定回転速度で回転させる制御手段であることを特徴とする請求項3記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−102951(P2007−102951A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−293080(P2005−293080)
【出願日】平成17年10月5日(2005.10.5)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】