説明

ディスク装置

【課題】径寸法が異なる光ディスクを適切に搬送できるディスク装置を提供する。
【解決手段】スロットから挿入する光ディスクにより移動するリンク機構部32のガイドアーム41の回動状態を第1の検出スイッチ48Aで検出すると、光ディスクの情報処理を実施する情報処理部24で出射光の光ディスクによる反射の有無を検出し、大径ディスクか小径ディスクかを制御回路部により判断する。情報処理に用いる情報処理部24を利用して、所定のタイミングで光ディスクの有無を検出するので、複数のスイッチを用いることなく第1の検出スイッチ48Aの1つの構成で径寸法を判別でき、適切に光ディスクを搬送できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿排可能な開口部と記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルとの間で記録媒体を搬送するディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、異なる径寸法のディスク状の記録媒体に記録された情報を読み取り可能な構成において、この情報を読み取る記録媒体の径寸法を判別する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載のものは、スピンドルサーボ回路のアンプのゲインを12cmCD(Compact Disc)が回転可能なゲインに設定して、サーボオンとする。さらに、CDをディスク径によらず同一回転数で定常回転させて、サブコード同期信号を検出するとサーボオフとするとともに、加速パルスでスピンドルモータの加速を開始させる。そして、タイマをスタートさせて、次のサブコード同期信号を検出するとタイマをストップさせ、再びサーボオンとする。この後、タイマ値が基準時間よりも長いときには、CDが12cmCDであると判別して、アンプのゲインを12cmCD用のゲインに設定する。一方、タイマ値が基準時間よりも短いときには、CDが8cmCDであると判別して、8cmCD用のゲインに設定する。
【0004】
【特許文献1】特開平9−128877号公報(第3頁左欄−第6頁左欄)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述したような特許文献1のような構成では、既にターンテーブルに保持されたCDの径寸法を判別するため、CDが挿入された時点では径寸法が判別できず、挿入されたCDが適切に保持されずに搬送経路から逸脱し、ターンテーブルまで適切に搬送できなくなるおそれがあるという問題点が一例として挙げられる。
【0006】
本発明は、このような実情などに鑑みて、径寸法が異なるディスク状の記録媒体が適切に搬送されるディスク装置を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿排可能なスリット状の開口部を有した装置本体と、この装置本体内に配設され前記記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルと、前記装置本体内に配設され前記ターンテーブルで保持された前記記録媒体へ情報を記録する記録処理および前記記録媒体に記録された情報を読み取る読取処理のうちの少なくともいずれか一方を実施する情報処理部と、前記装置本体内に配設され前記開口部および前記ターンテーブルに保持される位置間で前記記録媒体を搬送する搬送手段と、を備え、前記開口部から挿入される前記記録媒体により移動される前記搬送手段の移動状態を検出する検出手段と、この検出手段で検出した前記搬送手段の移動状態および前記情報処理部から出力され前記開口部から挿入される前記記録媒体の有無に関する情報に基づいて前記開口部から挿入される前記記録媒体の径寸法を判断する制御手段と、を具備したことを特徴としたディスク装置である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るディスク装置の内部の概略で光ディスクが挿入される前の待機状態を示す平面図である。
【0009】
〔ディスク装置の構成〕
図1において、100は、本発明の一実施の形態に係るディスク装置であり、このディスク装置100は、着脱可能に装着されるディスク状の記録媒体としての光ディスク1における少なくとも一面に設けられた図示しない記録面に記録された情報を読み取る情報処理である読取処理や記録面へ各種情報を記録する情報処理である記録処理をする。このディスク装置100は、例えば携帯型のパーソナルコンピュータなどの電気機器に装着されるいわゆる薄型のスロットインタイプで例示するが、例えばゲーム機や映像データの録画などの記録や再生のための処理をする再生装置などの単体の構成としてもよい。また、このディスク装置100は、光ディスク1として、直径12cmの大径ディスク1A(図2ないし図5参照)と、直径8cmの小径ディスク1B(図6ないし図10参照)とを収納することができる。なお、ディスク状の記録媒体としては、光ディスク1に限らず、磁気ディスク、光磁気ディスクなどのいずれのディスク状記録媒体を対象とすることができる。
【0010】
そして、ディスク装置100は、例えば金属製で内部空間を有する略箱形状の装置本体10を備えて構成されている。なお、この装置本体10において、図1中の装置本体10の下側を正面10A、図1中の装置本体10の左側壁を左壁10B、図1中の装置本体10の右側壁を右壁10C、装置本体10の正面10Aの反対側を背面10Dと適宜称する。
【0011】
装置本体10の内部には、いわゆるトラバースメカと称されるディスク処理部20と、光ディスク1を搬送する搬送装置としても機能する搬送手段30と、駆動制御部としての図示しない制御回路部とが設けられている。そして、装置本体10の正面10Aには、光ディスク1を挿入排出するための開口部としての挿排口である図示しないスロットが図1中左右方向に延びたスリット状に形成されている。
【0012】
ディスク処理部20は、例えば金属板にて略板状に形成され一端が揺動自在に装置本体10に支持された台座部21を有している。この台座部21は、スロットの長手方向の一端側となる装置本体10の左壁10Bの正面10A側から、中心位置に向かって長手枠状に形成されている。また、台座部21には、長手方向に沿って、長手状の処理開口部21Aが略中央に切欠形成されている。そして、台座部21の処理開口部21Aの一端側、すなわち装置本体10の略中心位置に、ディスク回転駆動手段22が配設されている。このディスク回転駆動手段22は、図示しないスピンドルモータと、このスピンドルモータの出力軸に一体的に設けられたターンテーブル23とを備えている。スピンドルモータは、制御回路部に制御可能に接続され、制御回路部から供給される電力により駆動する。ターンテーブル23は、装置本体10の内部の略中心部に設けられるとともに光ディスク1を回転駆動する回転駆動部である。
【0013】
また、台座部21には、情報処理部24が配設されている。この情報処理部24は、一対の図示しないガイドシャフト間に架橋する状態に支持されており、図示しない移動機構により処理開口部21A内でターンテーブル23に対して近接離隔される。この情報処理部24は、図示しない光源と、この光源からの光を収束するピックアップレンズ24Aと、光ディスク1で反射された出射光を検出する図示しない光センサとを有する光ピックアップを備えている。
【0014】
搬送手段30は、装置本体10に配設された、例えば制御回路部に動作制御される搬送モータ31と、この搬送モータ31の駆動により連動する搬送手段としてのリンク機構部32とを備えている。
【0015】
リンク機構部32は、装置本体10の内部であってスロットの左壁10B側に設けられたガイドアーム41と、装置本体10の内部であってスロットの右壁10C側に設けられた搬入部材としてのロードアーム42と、ターンテーブル23に配置された光ディスク1を排出する搬出部材としても機能するイジェクトアーム43と、台座部21を揺動させる図示しないカムと、などを備えている。
【0016】
リンク機構部32の台座部21を揺動させる図示しないカムは、係合溝(図示せず)が形成されており、これらの係合溝が台座部21の2つの側面に形成されたカム突起(図示せず)にそれぞれ係合されている。カムは、図示しないモータおよび歯車機構によりスライド移動され、台座部21をターンテーブル23に装着された光ディスク1の記録面側に近接離隔、すなわち搬送経路上に進退するように揺動する。
【0017】
ガイドアーム41は、ディスク挿排方向に長手状に形成される細長板状部材である。このガイドアーム41は、一端部に光ディスク1の周縁部に当接するローラ状の当接部411が設けられ、一端側がスロットの近傍に位置し光ディスク1の搬送経路に進退可能、すなわち左壁10Bから右壁10C側へ回動可能に他端部が装置本体10に回動自在に支持されている。このガイドアーム41は、図示しないコイルバネなどの付勢手段により、常時図1に示すような光ディスク1の搬送経路に進出する状態で、かつ光ディスク1が挿入されることにより、光ディスク1の周縁に当接部411が当接し、一端側である先端側が左壁10B側へ付勢手段の付勢に抗して回動可能となっている(図2参照)。
【0018】
また、ガイドアーム41の他端側である基端部には、回動中心を中心とした円弧を有する扇型のガイド検出カム412が一体的に設けられている。そして、ガイド検出カム412は、ガイドアーム41の先端側が左壁10B側へ所定角度で回動させると、装置本体10に配設された第1の検出スイッチ48Aがオン状態からオフ状態に切り替えられるように設計されている(図4および図8参照)。具体的には、大径ディスク1Aが挿入される状態では第1の検出スイッチ48Aがオン状態からオフ状態に切り替えられ、小径ディスク1Bがスロットの略中央を小径ディスク1Bの中心が略通過する状態で挿入される場合では第1の検出スイッチ48Aがオン状態を維持する状態に設計されている。
【0019】
ロードアーム42は、ガイドアーム41と同様に細長板状で、直線状に形成されている。このロードアーム42もガイドアーム41と同様に、一端部に光ディスク1の周縁部に当接するローラ状の当接部411が設けられ、一端側がスロットの近傍に位置し光ディスク1の搬送経路に進退可能、すなわち右壁10Cから左壁10B側へ回動可能に他端部が装置本体10に回動自在に支持されている。また、ロードアーム42の中間部には、長手方向に沿って係合スリット421が設けられている。
【0020】
そして、ロードアーム42には、リンクアーム422が連結されている。このリンクアーム422は、細長板状で、一端にロードアーム42の係合スリット421に摺動可能に係合する係合ピン422Aが設けられ、他端側が回動可能に装置本体10に軸支されている。さらに、リンクアーム422には、搬送モータ31の駆動により、複数の歯車31Aを介して駆動が伝達され、スロット側および背面10D側となる前後方向に沿って直線移動する駆動カム423が係合されている。この駆動カム423は、歯車31Aに噛み合うラック423Aを有し、搬送モータ31の駆動により直線移動することで、リンクアーム422を回動させる。このリンクアーム422の所定の回動により、ロードアーム42は、先端側が光ディスク1の搬送経路に進出する状態に回動される。
【0021】
イジェクトアーム43は、細長板状で他の部位と干渉しないように幅方向に適宜屈曲して形成されている。イジェクトアーム43は、一端部に光ディスク1の周縁部に当接するローラ状の当接部411が設けられている。そして、イジェクトアーム43は、一端側が小径の光ディスク1をスロットから一部が露出する状態に押し出す図1に示すような位置から、ターンテーブルに保持された大径の光ディスク1の周縁から当接部411が離間する状態の位置まで回動可能に装置本体10に軸支されている。このイジェクトアーム43は、図示しない駆動部の駆動により、光ディスク1がターンテーブル23に保持される処理位置まで搬送された際に当接部411が光ディスク1から離間する状態に回動され、さらに制御回路部が光ディスク1の排出要求を認識することにより一端側である先端側が背面10Dから図1に示すような位置まで回動される。
【0022】
また、イジェクトアーム43の他端部である基端部には、突出する先端縁が回動中心を中心とした円弧となるイジェクト検出カム431が一体的に設けられている。そして、イジェクト検出カム431は、イジェクトアーム43が図1に示す待機状態で、装置本体10に配設された検知手段としての第2の検出スイッチ48Bがオン状態で、第2の検出スイッチ48Bに隣接する検知手段としての第3の検出スイッチ48Cがオフ状態となっている。また、イジェクト検出カム431は、小径ディスク1Bがターンテーブル23に保持される状態では第2の検出スイッチ48Bがオフ状態で第3の検出スイッチ48Cがオン状態となり、大径ディスク1Aがターンテーブル23に保持される状態では第2の検出スイッチ48Bおよび第3の検出スイッチ48Cがオフ状態となるように設計されている。より具体的には、大径ディスク1Aが挿入されて直径の位置がガイドアーム41の当接部411とロードアーム42の当接部411との間を通過した後に、ロードアーム42の送り込みのための回動時に大径ディスク1Aがターンテーブル23側へ送り込まれる状態に、第2の検出スイッチ48Bがオフ状態となるとともに第3の検出スイッチ48Cがオン状態となるように設計されている。
【0023】
一方、リンクアーム422を介して光ディスク1をターンテーブル23に保持される位置に送り込むためにロードアーム42を回動させる駆動カム423には、移動方向の一側に向けて突出する段差部423Bが設けられている。この段差部423Bは、制御回路部がスロットから挿入された光ディスク1が大径ディスク1Aであると判断した場合、ロードアーム42が大径ディスク1Aをターンテーブル23に保持される位置に搬入する状態に回動させる位置に駆動カム423が移動した時点で、装置本体10に配設された第4の検出スイッチ48Dがオフ状態からオン状態に切り替える。また、段差部423Bは、制御回路部がスロットから挿入された光ディスク1が小径ディスク1Bであると判断した場合、ロードアーム42が大径ディスク1Aをターンテーブル23に保持される位置に搬入する状態に回動させる位置に駆動カム423が移動した時点で、装置本体10に配設された第4の検出スイッチ48Dおよび第4の検出スイッチ48Dより背面10D側に配設された第5の検出スイッチ48Eの双方がオン状態に切り替わる状態に設計されている。
【0024】
なお、制御回路部がターンテーブル23を搬送経路上に進出させて光ディスク1を保持する状態に台座部21を揺動させた後に、制御回路部は駆動カム423を正面10A側に適宜移動させる処理をする。具体的には、小径ディスク1Bの場合は第4の検出スイッチ48Dがオン状態からオフ状態に切り替わる位置、大径ディスク1Aの場合は、第5の検出スイッチ48Eがオン状態からオフ状態に切り替わる位置まで、搬送モータ31を駆動させて駆動カム423を正面10A側へ若干移動させる。このことにより、ガイドアーム41、ロードアーム42およびイジェクトアーム43の各当接部411が光ディスク1の周縁から離間される。
【0025】
〔ディスク装置の動作〕
次に、上記ディスク装置100の動作について、図2ないし図12に基づいて説明する。図2は、大径ディスクの半分程度が挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図3は、大径ディスクの送り込みを開始する直前の状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図4は、大径ディスクをターンテーブルに保持する位置へのディスク搬入完了時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図5は、大径ディスクのクランプ状態時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図6は、大径ディスクが挿入された場合における各検出スイッチのオンオフ状態を示すタイミングチャートである。図7は、小径ディスクの半分程度が挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図8は、小径ディスクの送り込みを開始する直前の状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図9は、小径ディスクをターンテーブルに保持する位置へのディスク搬入完了時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図10は、小径ディスクのクランプ状態時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図11は、小径ディスクが偏って挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図12は、小径ディスクが挿入された場合における各検出スイッチのオンオフ状態を示すタイミングチャートである。なお、図2ないし図5および図7ないし図11は、説明の都合上、搬送モータおよび歯車を省略して示す。また、図6および図12は、オン状態となることをハイレベルを意味する「H」、オフ状態となることローレベルを意味する「L」で示す。
【0026】
(大径ディスクの検出)
図1に示すような初期待機状態のディスク装置100に挿入されたディスク径が12cmである大径ディスク1Aを搬入するディスク装置の動作を説明する。この図1に示す初期待機状態では、ガイドアーム41およびロードアーム42の先端部が光ディスク1の搬送経路上に進出するとともに、イジェクトアーム43の先端が最もスロット側に回動した状態である。さらには、情報処理部24が台座部21の揺動基端側となるスロットに近接する待機位置にある。なお、ディスク装置100に電力が投入された際、制御回路部は情報処理部24を待機位置に移動させる処理をし、電力の投入時に待機位置に情報処理部24が位置しなくても、初期状態では待機位置に移動されることとなる。これらの状態では、第1の検出スイッチ48Aおよび第2の検出スイッチ48Bがオン状態で、かつ第3の検出スイッチ48C、第4の検出スイッチ48Dおよび第5の検出スイッチ48Eがオフ状態となっている。
【0027】
そして、この図1に示す初期待機状態のディスク装置100のスロットから大径ディスク1Aを挿入すると、この大径ディスク1Aの周縁部がガイドアーム41およびロードアーム42の当接部411に当接し、ガイドアーム41の先端側を左壁10B側へ、ロードアーム42の先端側を右壁10C側に押して回動させる。このガイドアーム41の回動により、図6に示すように、先ず第1の検出スイッチ48Aがオン状態である「H」からオフ状態の「L」に切り替わる。この切り替わり状態を制御回路部が認識すると、制御回路部は情報処理部24を動作制御し、図示しない光源からピックアップレンズ24Aを介して光を出射させ、光ディスク1による出射光の反射を検出する。そして、大径ディスク1Aが挿入されている場合、情報処理部24のピックアップレンズ24Aに対向する状態で大径ディスク1Aが位置することから、情報処理部24の光センサにて出射光の反射を検出することとなる。このことにより、挿入された光ディスク1は大径ディスク1Aまたは小径ディスク1Bが偏って挿入されたことを制御回路部が認識することとなる。なお、ガイドアーム41が大径ディスク1Aおよび情報処理部24間を通過する際に一時的に出射光の検出ができなくなるが、図2に示すように、その前後で既に出射光を検出しているので、確実に制御回路部は、大径ディスク1Aであることを認識できる。
【0028】
この後、さらに大径ディスク1Aが挿入されると、大径ディスク1Aがイジェクトアーム43の当接部411に当接して3点支持される状態となる。さらに大径ディスク1Aが挿入されると、図6に示すように、イジェクトアーム43のイジェクト検出カム431により第2の検出スイッチ48Bがオン状態の「H」が維持されつつ第3の検出スイッチ48Cがオフ状態の「L」からオン状態の「H」に切り替わる。この状態で、制御回路部は大径ディスク1Aが挿入されたと判断するとともに、大径ディスク1Aが図3に示すような直径の位置がガイドアーム41およびロードアーム42の当接部411間を通過して挿入されたと判断し、ローディング処理を開始する。すなわち、制御回路部は、搬送モータ31を駆動させ、駆動カム423を背面10D側へ移動させる。この駆動カム423の移動により、リンクアーム422が回動してロードアーム42を先端側が搬送経路へ進出する状態に回動させる。このロードアーム42の回動により、大径ディスク1Aは3点支持されつつ装置本体10内に送り込まれる。
【0029】
そして、駆動カム423が移動して段差部423Bにより第4の検出スイッチ48Dがオフ状態の「L」からオン状態の「H」に切り替わると、制御回路部は図4に示すような大径ディスク1Aがターンテーブル23に保持される位置まで搬送されたと判断し、搬送モータ31の駆動を停止する。さらに、制御回路部は、ターンテーブル23が搬送経路上に進出する状態に台座部21を揺動させて大径ディスク1Aをターンテーブル23に保持、すなわちクランプさせる。この後、制御回路部は、大径ディスク1Aを回転させつつ情報処理部24により大径ディスク1Aに記録された情報を読み取る読取処理や大径ディスク1Aに情報を記録する記録処理などの情報処理のために、図5に示すようなガイドアーム41、ロードアーム42およびイジェクトアーム43の各当接部411を大径ディスク1Aから離間させる状態に、駆動カム423を正面10Aへ移動させ、そして、第4の検出スイッチ48Dがオン状態の「H」からオフ状態の「L」に切り替わったことを認識すると、情報処理可能な状態と認識し、情報処理を実施する。
【0030】
(小径ディスクの検出)
次に、図1に示すような初期状態のディスク装置100に挿入されたディスク径が8cmである小径ディスク1Bを搬入するディスク装置の動作を説明する。この図1に示す初期待機状態のディスク装置100のスロットから小径ディスク1Bを挿入すると、図7に示すように、小径ディスク1Bの周縁部がガイドアーム41およびロードアーム42の各当接部411に当接し、ガイドアーム41の先端側を左壁10B側へ、ロードアーム42の先端側を右壁10C側に押して回動させる。このガイドアーム41の回動は、所定角度以上回動しないので、図12に示すように、第1の検出スイッチ48Aはオン状態である「H」が維持される。このため、制御回路部は情報処理部24を動作制御して出射光の反射を検出する処理に移行しない。
【0031】
この後、さらに小径ディスク1Bが挿入されると、小径ディスク1Bがイジェクトアーム43の当接部411に当接して3点支持される状態となる。さらに小径ディスク1Bが挿入されると、図12に示すように、イジェクトアーム43のイジェクト検出カム431により第2の検出スイッチ48Bがオン状態の「H」が維持されつつ第3の検出スイッチ48Cがオフ状態の「L」からオン状態の「H」に切り替わる。この状態で、第1の検出スイッチ48Aがオン状態である「H」からオフ状態の「L」に切り替わっていないことから、制御回路部は小径ディスク1Bが挿入されたと判断するとともに、小径ディスク1Bが図8に示すような直径の位置がガイドアーム41およびロードアーム42の当接部411間を通過して挿入されたと判断し、ローディング処理を開始する。すなわち、制御回路部は、搬送モータ31を駆動させ、駆動カム423を背面10D側へ移動させる。この駆動カム423の移動により、リンクアーム422が回動してロードアーム42を先端側が搬送経路へ進出する状態に回動させる。このロードアーム42の回動により、小径ディスク1Bは3点支持されつつ装置本体10内に送り込まれる。
【0032】
そして、駆動カム423が移動して段差部423Bにより第5の検出スイッチ48Eがオフ状態の「L」からオン状態の「H」に切り替わると、制御回路部は図9に示すような小径ディスク1Bがターンテーブル23に保持される位置まで搬送されたと判断し、搬送モータ31の駆動を停止する。さらに、制御回路部は、ターンテーブル23が搬送経路上に進出する状態に台座部21を揺動させて小径ディスク1Bをターンテーブル23に保持、すなわちクランプさせる。この後、制御回路部は、小径ディスク1Bを回転させつつ情報処理部24により小径ディスク1Bに記録された情報を読み取る読取処理や小径ディスク1Bに情報を記録する記録処理などの情報処理のために、図10に示すようなガイドアーム41、ロードアーム42およびイジェクトアーム43の各当接部411を小径ディスク1Bから離間させる状態に、駆動カム423を正面10Aへ移動させ、そして、第5の検出スイッチ48Eがオン状態の「H」からオフ状態の「L」に切り替わったことを認識すると、情報処理可能な状態と認識し、情報処理を実施する。
【0033】
ここで、小径ディスク1Bが、例えば図11に示すようにスロットに偏って挿入された場合、ガイドアーム41が所定の角度以上回動し、第1の検出スイッチ48Aがオン状態である「H」からオフ状態の「L」に切り替わる。この切り替わり状態を制御回路部が認識し、制御回路部は情報処理部24を動作制御し、図示しない光源からピックアップレンズ24Aを介して光を出射させ、光ディスク1による出射光の反射を検出する。そして、小径ディスク1Bが偏って挿入されていることから、情報処理部24の光センサにて出射光の反射を検出することとなる。このことにより、挿入された光ディスク1は大径ディスク1Aまたは小径ディスク1Bが偏って挿入されたことを制御回路部が認識することとなる。
【0034】
そして、小径ディスク1Bがイジェクトアーム43の当接部411に当接するが、図11に示すように、第3の検出スイッチ48Cはオフ状態の「L」が維持されている。さらに小径ディスク1Bがスロット内に挿入されると、挿入者による把持が解除されることにより、ガイドアーム41が図示しないコイルバネなどの付勢手段により先端側が搬送経路上に進出する方向に回動させる。この回動の際には、小径ディスク1Bは既に直径の位置が当接部411より装置本体10内に位置することから、図8に示す状態、すなわち小径ディスク1Bの中心がスロットの中央である搬送経路の中央上に略位置する状態に送り込まれる。このことにより、第1検出スイッチ48Aは再びオン状態の「H」に切り替わることにより、制御回路部は小径ディスク1Bが偏って挿入されたと判断する。この後、上述したように、イジェクトアーム43のイジェクト検出カム431により第2の検出スイッチ48Bがオン状態の「H」が維持されつつ第3の検出スイッチ48Cがオフ状態の「L」からオン状態の「H」に切り替わることにより、小径ディスク1Bのローディング処理が実施され、情報処理が実施される。
【0035】
〔ディスク装置の作用効果〕
上述したように、上記一実施の形態では、スロットから挿入される光ディスク1により移動されるリンク機構部32の移動状態を第1の検出手段で検出するとともに、情報処理部24から出力されスロットから挿入される光ディスク1の有無に関する情報、具体的には出射光の反射の有無を検出し、スロットから挿入される光ディスク1の径寸法を判断、例えば大径ディスク1Aか小径ディスク1Bかを制御回路部により判断している。このため、情報処理に用いられる情報処理部24を利用して、所定のタイミングで光ディスク1の有無を検出することにより、例えば複数のスイッチを用いることなく、第1の検出スイッチ48Aの1つの構成で径寸法を判断でき、構成の簡略化、軽量小型化および製造性の向上などが容易に得られ、適切な径寸法の判別により適切に光ディスク1を搬送できる。
【0036】
そして、第1の検出スイッチ48Aがリンク機構部32のガイドアーム41の所定の移動状態である回動を検出することにより、制御回路部により情報処理部24により出射光の反射の有無を検出させている。このため、情報処理部24が待機位置で出射光が出射される場合、大径ディスク1Aと通常に挿入される小径ディスク1Bとで反射状態が異なる、すなわちピックアップレンズ24Aに対応する位置を通過するか否かで異なることから、簡単な制御で容易に光ディスク1の径寸法を判別できる。
【0037】
また、先端側がスロットの近傍に位置し搬送する光ディスク1の搬送経路に対して交差する方向に進退可能に装置本体10内に配設され、記録媒体の周縁に当接して搬送を案内するガイドアーム41と、先端側がスロットの近傍で搬送経路を介してガイドアーム41と反対側に対して搬送経路に対して交差する方向に進退可能に装置本体10内に配設され、光ディスク1の周縁に当接して光ディスク1をガイドアーム41とによりスロットからターンテーブル23に保持させる位置へ送り込むロードアーム42と、搬送経路に進退可能に装置本体10内に配設され、スロットから挿入される光ディスク1の周縁に先端側が当接して搬送経路に対して後退し、搬送経路に進出することにより光ディスク1をスロットへ送り出すイジェクトアーム43とにより、光ディスク1を搬送するリンク機構部32を構成している。このことにより、光ディスク1の周縁に3点で当接して搬送する特にスリムドライブなどの場合でも、径寸法の異なる光ディスク1の搬送時における搬送状態、具体的にはガイドアーム41の回動状態を検出することで的確に径寸法を判別することが容易に得られる。
【0038】
さらに、ガイドアーム41の移動状態すなわち回動状態に応じてオンオフする第1の検出スイッチ48Aによりリンク機構部32の移動状態を検出する構成としている。このため、情報処理部24が待機する位置側で搬送時に移動するガイドアーム41の回動状態を検出するので、簡単な構成で的確に径寸法の判別が容易にできる。
【0039】
また、第1の検出スイッチ48Aとして、大径ディスク1Aがスロットから挿入された場合にガイドアーム41が所定角度で回動する場合にオンオフが切り替わり、小径ディスク1Bが中心がスロットの略中央である搬送経路の略中央に位置する状態で挿入される場合に回動するガイドアーム41ではオンオフが切り替わらない位置に配設している。このため、所定の径寸法の光ディスク1の場合で情報処理部24により出射光の反射状態を検出する構成としているので、情報処理部24による出射光の反射の有無を検出する処理が最小限となり、処理の高速化や処理負荷の低減による長寿命化が容易に得られる。
【0040】
さらに、ガイドアーム41として、情報処理部24がスロット側の待機位置にある場合に、第1の検出スイッチ48Aのオンオフが切り替わる際に、ピックアップレンズ24Aにガイドアーム41が対向しないように、長手方向の中間部が情報処理部24のピックアップレンズ24Aより搬送経路側へ迂回する状態に屈曲成形している。このため、ガイドアーム41が挿入される光ディスク1により回動されても、この回動により第1の検出スイッチ48Aのオンオフが切り替わって出射光の光ディスク1による反射状態の有無を確実に検出でき、誤作動なく適切に径寸法を判別できる。
【0041】
そして、ターンテーブル23が装置本体10の略中央に位置する状態でターンテーブル23側を駆動部により揺動可能にスロットの一端側近傍を装置本体10に配設した台座部21に、情報処理部24がスロットの一端側近傍とターンテーブル23との間で移動可能に配設し、光ディスク1の挿入待機状態である初期待機状態で情報処理部24がスロット側に位置する状態としている。このため、挿入される光ディスク1の径寸法を簡単な制御で的確に判別できるとともに、スリムドライブなどのような薄型の構成でも情報処理部24が装置本体10と干渉することなく、ターンテーブル23が搬送経路から後退して光ディスク1を搬送可能な状態とする構成が容易に得られる。
【0042】
また、イジェクトアーム43がスロットから挿入される光ディスク1により所定の移動状態すなわち回動状態となることを検出する第2の検出スイッチ48Bおよび第3の検出スイッチ48Cを配設し、第1の検出スイッチ48Aのオンオフによる出射光の反射状態の有無とともに、第2の検出スイッチ48Bおよび第3の検出スイッチ48Cのオンオフに基づいて、光ディスク1の径寸法を判別している。このため、例えば図11に示すように、小径ディスク1Bが通常の挿入状態ではなく、偏って挿入されたとしても、大径ディスク1Aと認識する誤検出を防止でき、より適切で確実に径寸法の判別ができる。
【0043】
そして、光ディスク1の情報処理を実施する情報処理部24における出射光の反射状態の有無を検出する構成に適用している。このため、情報処理のために出射光を出射する制御内容を適用でき、簡単な構成で容易に径寸法の判別ができる。
【0044】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0045】
すなわち、読取処理および記録処理をするディスク装置100を例示したが、読取処理のみあるいは記録処理のみのディスク装置100に適用することができる。そして、光ディスク1を例示して説明したが、光ディスクに限らず、磁気ディスクや光磁気ディスクなど、情報処理のために光以外に磁気などを利用する構成でも適用できる。例えば磁気を利用する場合には、磁気の有無を検出するなどにより記録媒体の有無を検出すればよい。さらには、12cmおよび8cmの2種類の光ディスク1を例示したが、これらの光ディスク1に限らず、他の径の光ディスク1、さらには3種類以上の径の異なるディスク状記録媒体を搬送する構成としてもよい。また、上述したスリムドライブに好適であるが、スリムドライブに限らず、他のいずれのディスク装置にも適用できる。
【0046】
そして、ガイド部材であるガイドアーム41、搬入部材であるロードアーム42、搬出部材であるイジェクトアーム43としては、上述した回動する構成に限らず、光ディスク1の外周縁に当接して搬送する3点支持の構成であればいずれの形態を採ることができる。さらには、3点支持する構成に限らず、4点支持などの複数点支持、さらにはローラで記録媒体の厚さ方向で挾持する状態に搬送する構成など、いずれの搬送形態のものにも適用できる。
【0047】
また、第1スイッチ48A、第2スイッチ48B、第3スイッチ48Cにて光ディスク1の径寸法を検出、すなわち3つのスイッチにて大径か小径かを判断する構成を例示したが、径寸法の検出方法としては、3つのスイッチに限らず、例えば3つ以上にてさらに他の径寸法も検出可能とするなどしてもよい。さらに、配設する位置も、ガイドアーム41の回動状態やイジェクトアーム43の回動状態を検出する構成に限らず、搬送する構成や形態、さらには搬送する記録媒体の径寸法の種類や大きさに応じて、適宜配設すればよい。逆にガイド検出カム412やイジェクト検出カム431の形状もこれらの条件に応じて適宜設計すればよい。さらには、検出する構成としては、スイッチ機構の他、光センサや磁気センサなど各種構成が適用できる。
【0048】
そして、ガイドアーム41をピックアップレンズ24Aを迂回する形状に屈曲して形成して説明したが、出射光の反射状態を検出できるいずれの形状とすることができる。また、出射光の反射状態を検出できるように透光部材にて形成するなどしてもよい。同様に磁気にて検出する場合でも同様で、磁気の検出を阻害しないいずれの形状や材料にて形成すればよい。
【0049】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0050】
〔実施の形態の効果〕
上述したように、上記一実施の形態では、スロットから挿入される光ディスク1により移動されるリンク機構部32の移動状態を第1の検出手段で検出するとともに、情報処理部24から出力されスロットから挿入される光ディスク1の有無に関する情報、具体的には出射光の反射の有無を検出し、スロットから挿入される光ディスク1の径寸法を判断、例えば大径ディスク1Aか小径ディスク1Bかを制御回路部により判断している。このため、情報処理に用いられる情報処理部24を利用して、所定のタイミングで光ディスク1の有無を検出することにより、例えば複数のスイッチを用いることなく、第1の検出スイッチ48Aの1つの構成で径寸法を判断でき、構成の簡略化、軽量小型化および製造性の向上などが容易に得られ、適切な径寸法の判別により適切に光ディスク1を搬送できる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスク装置の装置本体内部を示す平面図である。
【図2】前記一実施の形態における大径ディスクの半分程度が挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図3】前記一実施の形態における大径ディスクの送り込みを開始する直前の状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図4】前記一実施の形態における大径ディスクをターンテーブルに保持する位置へのディスク搬入完了時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図5】前記一実施の形態における大径ディスクのクランプ状態時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図6】前記一実施の形態における大径ディスクが挿入された場合における各検出スイッチのオンオフ状態を示すタイミングチャートである。
【図7】前記一実施の形態における小径ディスクの半分程度が挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図8】前記一実施の形態における小径ディスクの送り込みを開始する直前の状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図9】前記一実施の形態における小径ディスクをターンテーブルに保持する位置へのディスク搬入完了時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図10】前記一実施の形態における小径ディスクのクランプ状態時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図11】前記一実施の形態における小径ディスクが偏って挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
【図12】前記一実施の形態における小径ディスクが挿入された場合における各検出スイッチのオンオフ状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0052】
1………記録媒体としての光ディスク
1A……記録媒体としての大径ディスク
1B……記録媒体としての小径ディスク
100………ディスク装置
10………装置本体
21………台座部
23………ターンテーブル
24………情報処理部
30………搬送手段
32………搬送手段を構成するリンク機構部
41………ガイド部材としてのガイドアーム
42………搬入手段としてのロードアーム
43………搬出手段としてのイジェクトアーム
48A……検出手段としての検出スイッチである第1の検出スイッチ
48B……検知手段としての検出スイッチである第2の検出スイッチ
48C……検知手段としての検出スイッチである第3の検出スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿排可能なスリット状の開口部を有した装置本体と、
この装置本体内に配設され前記記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルと、
前記装置本体内に配設され前記ターンテーブルで保持された前記記録媒体へ情報を記録する記録処理および前記記録媒体に記録された情報を読み取る読取処理のうちの少なくともいずれか一方を実施する情報処理部と、
前記装置本体内に配設され前記開口部および前記ターンテーブルに保持される位置間で前記記録媒体を搬送する搬送手段と、を備え、
前記開口部から挿入される前記記録媒体により移動される前記搬送手段の移動状態を検出する検出手段と、
この検出手段で検出した前記搬送手段の移動状態および前記情報処理部から出力され前記開口部から挿入される前記記録媒体の有無に関する情報に基づいて前記開口部から挿入される前記記録媒体の径寸法を判断する制御手段と、
を具備したことを特徴としたディスク装置。
【請求項2】
請求項1に記載のディスク装置であって、
前記制御手段は、前記検出手段により前記搬送手段が所定の移動状態であることを検出したことを認識すると、前記情報処理部により前記記録媒体の有無を検出させる処理をする
ことを特徴としたディスク装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のディスク装置であって、
前記搬送装置は、先端側が前記開口部の近傍に位置し前記搬送手段により搬送される前記記録媒体の搬送経路に対して交差する方向に進退可能に前記装置本体内に配設され、搬送される前記記録媒体の周縁に当接して搬送を案内するガイド部材と、
先端側が前記開口部の近傍で前記搬送経路を介して前記ガイド部材に対して反対側に位置し前記搬送経路に対して交差する方向に進退可能に前記装置本体内に配設され、前記記録媒体の周縁に当接して前記記録媒体を前記ガイド部材とにより前記開口部から前記ターンテーブルに保持される位置へ送り込む搬入部材と、
前記搬送経路に進退可能に前記装置本体内に設けられ、前記開口部から挿入される前記記録媒体の周縁に先端側が当接して前記搬送経路に対して後退し前記搬送経路に進出することにより前記記録媒体を前記開口部へ送り出す搬出部材と、を備えた
ことを特徴としたディスク装置。
【請求項4】
請求項3に記載のディスク装置であって、
前記検出手段は、前記ガイド部材の移動状態に応じてオンオフする検出スイッチを備えた
ことを特徴としたディスク装置。
【請求項5】
請求項4に記載のディスク装置であって、
前記検出スイッチは、前記ガイド部材が所定の移動状態となることによりオンオフする位置に配設された
ことを特徴としたディスク装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のディスク装置であって、
前記ターンテーブルが前記装置本体の略中央に位置する状態で、前記情報処理部が前記開口部の一端側近傍および前記ターンテーブル近傍間で移動可能に、前記ターンテーブルおよび前記情報処理部を配設する台座部と、
前記開口部の一端側近傍を回動中心として前記記録媒体が前記搬送手段で搬送される搬送経路上に進退可能に前記台座部を回動させる駆動部と、を具備し、
前記制御手段は、前記開口部からの前記記録媒体の挿入待機状態で前記情報処理部を前記開口部の一端側近傍に位置させる制御をする
ことを特徴としたディスク装置。
【請求項7】
請求項6に記載のディスク装置であって、
前記ガイド部材は、前記情報処理部が前記開口部の一端側近傍に位置する際に先端側が小径の前記記録媒体の搬送経路から後退する位置で、中間部が前記情報処理部より前記搬送経路側に迂回する状態に屈曲形成された
ことを特徴としたディスク装置。
【請求項8】
請求項3ないし請求項7のいずれかに記載のディスク装置であって、
前記搬出部材が前記開口部からの前記記録媒体の挿入により所定の移動状態となったことを検知する検知手段を具備し、
前記制御手段は、検出手段で検出した前記ガイド部材の移動状態、前記情報処理部から出力される前記記録媒体の有無に関する情報、および、前記検知手段で検出した前記搬出部材の移動状況に基づいて、前記記録媒体の径寸法を判断する
ことを特徴としたディスク装置。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のディスク装置であって、
前記情報処理部は、光ピックアップを有し、
前記搬送装置は、前記光ピックアップの光により前記記録処理および前記読取処理のうちの少なくともいずれか一方が実施される前記記録媒体を搬送する
ことを特徴としたディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−134007(P2007−134007A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−328428(P2005−328428)
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】