説明

ディスク装置

【課題】 ディスクを静音状態で円滑に高速回転させること。
【解決手段】 ターンテーブル9を持ち上げてディスクDを介してクランパ14を横バー
16に押し付け、該横バー16に作用するばねの付勢力によりクランパ14とターンテー
ブル9とでディスクDをクランプするタイプのディスク装置において、筒状収納部12a
の底面開口部に従来一体突設されていたストッパ13が削除され、前記横バー16の底板
部に貫設した連結孔22と、クランパ14の上面中央に一体突設した抜止めフック25付
き吊り軸23とからなる連結機構21を有しており、前記吊り軸23を連結孔22に嵌挿
して抜止めフック25を横バー16の底板部の上面に対向させることにより、クランパ1
4が横バー16に吊り下げられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばDVDプレーヤやDVDレコーダなどのディスク装置に関し、特に、
ディスクを静音状態で円滑に高速回転させることができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスク装置の一例として図5〜図8に示すものがあり、図5は同縦断面図、図
6(a)は同ディスクのクランプ状態を示す横断面図、図6(b)は同ディスクのアンク
ランプ状態を示す横断面図、図7は同ディスク装置の分解斜視図、図8(a)は同ディス
クのクランプ状態を示す要部の拡大横断面図、図8(b)はC−C矢視図である。これは
DVDプレーヤであって、ディスクD載置用トレイ1を前後進a,b可能に支持する合成
樹脂製メインシャーシ2を有し、該メインシャーシ2内に配置した板金製ドライブシャー
シ3の後端が枢支軸4を介してメインシャーシ2に上下動c,d可能に枢支されると共に
、該ドライブシャーシ3の前端に突設したカムピン5が前後進a,bとは直交する左右方
向e,fに移動可能なカムスライダ6のカム溝6aに嵌入され、ドライブシャーシ3の中
央部に対物レンズOL付き光ピックアップ8が移動可能に配置されると共に、該ドライブ
シャーシ3の前部にターンテーブル9付きスピンドルモータ10が固定されている。
【0003】
図5〜図8に示すように、前記ターンテーブル9に対向してメインシャーシ2の側板部
2a間に横桁12が一体形成により架設され、該横桁12の中央に一体形成した筒状収納
部12aの底面開口部に内鍔状ストッパ13が一体突設され、筒状収納部12a内にクラ
ンパ14が上下動可能に配置され、該クランパ14のフランジ部14aが前記ストッパ1
3に対向され、そのクランパ14の上面中央に略半球状凸部14bが一体突設され、前記
横桁12の上面に該横桁12に沿って形成した凹溝15内に配置した横断面略コ字状の金
属板製横バー16の一端部16aがメインシャーシ2と横桁12との間に形成したコーナ
部17の凹部17aに係合されると共に、該横バー16の他端部16bと側板部2aの下
端に突設した係止突起18との間にばね19が張設されることにより、その横バー16が
下向きに付勢されている。
【0004】
情報読取手順を説明すると、図5の実線及び図6(a)はプレイモードを示しており、
カムスライダ6を矢印e方向(またはf方向)にスライドさせ、カム溝6a及びカムピン
5を介してドライブシャーシ3を上動cさせることにより、トレイ1上のディスクDをタ
ーンテーブル9で持ち上げて該ディスクDを介してクランパ14の凸部14bの頂点を横
バー16に押し付け、該横バー16に作用するばね19の付勢力によりクランパ14とタ
ーンテーブル9とでディスクDをクランプし、スピンドルモータ10によりターンテーブ
ル9を介してディスクDを高速回転させ、該ディスクDに記録されている情報を光ピック
アップ8により読み取り、再生映像をモニターに映し出す。
【0005】
トレイオープン時には、光ピックアップ8を前方に移動させ、カムスライダ6を矢印f
方向(またはe方向)にスライドさせ、カム溝6a及びカムピン5を介してドライブシャ
ーシ3を下動dさせることにより、図5の仮想線及び図6(b)に示すように、ディスク
Dをターンテーブル9からトレイ1上に移し換える。これによって、クランパ14のフラ
ンジ部14aがストッパ13に当接して、該クランパ14が筒状収納部12a内から落下
するのが阻止され、そのクランパ14を筒状収納部12a内に保持する。続いて、図5に
仮想線で示すように、トレイ1が前進aされ、そのオープン状態のトレイ1からディスク
Dを取り出したり新たなディスクDをトレイ1上に載置する。トレイイン時には上記とは
逆の操作がなされる。なお、関連する技術として特許文献1に記載したものがある。
【特許文献1】特開2005−149561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の構成では、例えば倉庫に保管しているときや搬送時に高温状態(例えば60
°C)にさらされることにより、図6(a)に仮想線Tで示すように、メインシャーシ2
が熱変形されることがあり、これによって、図8(a)(b)に示すように、その熱変形
に対応する角度α分の撓みが横桁12に生じて、ターンテーブル9とクランパ14とによ
りディスクDをクランプしたときに、クランパ14のフランジ部14aとストッパ13と
が接触されたままの状態になることがあり、この状態で、ターンテーブル9によりディス
クDを高速回転させると、フランジ部14aとストッパ13との接触面Sで不快な異音が
生じると共に、ディスクDを円滑に高速回転させることが困難になり、再生映像にノイズ
を発生させるおそれがある。
【0007】
本発明は、上記従来の欠点に鑑み、ディスクを静音状態で円滑に高速回転させることが
できるようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ディスク載置用トレイを前後進可
能に支持する合成樹脂製メインシャーシを有し、該メインシャーシ内に上下動可能に配置
したドライブシャーシに光ピックアップとターンテーブルとが配置され、該ターンテーブ
ルに対向してメインシャーシの両側板部間に横桁が一体形成により架設され、該横桁の中
央に一体形成した筒状収納部の底面開口部に内鍔状ストッパが一体突設され、筒状収納部
内に上下動可能に配置したクランパが前記ストッパに対向され、前記横桁の上面に該横桁
に沿って形成した凹溝内に配置した横バーの一端部がメインシャーシに係合されると共に
、該横バーの他端部にばねが係合されることにより、その横バーが下向きに付勢されてお
り、プレイモードで、ドライブシャーシを上動させることにより、トレイ上のディスクを
ターンテーブルで持ち上げて該ディスクを介してクランパを横バーに押し付け、該横バー
に作用するばねの付勢力によりクランパとターンテーブルとでディスクをクランプし、そ
のターンテーブルによりディスクを高速回転させ、該ディスクに記録されている情報を光
ピックアップにより読み取るようにしたディスク装置において、前記ストッパが削除され
、前記横バーの底板部に貫設した連結孔と、クランパの上面中央に一体突設した抜止めフ
ック付き吊り軸とからなる連結機構を有しており、前記吊り軸を前記連結孔に嵌挿して抜
止めフックを横バーの底板部の上面に対向させることにより、クランパが横バーに吊り下
げられていることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明は、ディスク載置用トレイを前後進可能に支持する合成樹脂製メ
インシャーシを有し、該メインシャーシ内に上下動可能に配置したドライブシャーシに光
ピックアップとターンテーブルとが配置され、該ターンテーブルに対向してメインシャー
シの両側板部間に横桁が一体形成により架設され、該横桁の中央に一体形成した筒状収納
部の底面開口部に内鍔状ストッパが一体突設され、筒状収納部内に上下動可能に配置した
クランパが前記ストッパに対向されており、プレイモードで、ドライブシャーシを上動さ
せることにより、トレイ上のディスクをターンテーブルで持ち上げて該ディスクを該ター
ンテーブルとクランパとでクランプし、そのターンテーブルによりディスクを高速回転さ
せ、該ディスクに記録されている情報を光ピックアップにより読み取るようにしたディス
ク装置において、前記ストッパが削除され、前記クランパが連結機構を介して筒状収納部
内に一定範囲内上下動可能に吊り下げられていることを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記横桁の上面に該横桁に
沿って形成した凹溝内に配置した横バーの一端部がメインシャーシに係合されると共に、
該横バーの他端部にばねが係合されることにより、その横バーが下向きに付勢され、前記
連結機構が、前記横バーの底板部に貫設した連結孔と、クランパの上面中央に一体突設し
た抜止めフック付き吊り軸とからなり、該吊り軸を前記連結孔に嵌挿して抜止めフックを
横バーの底板部の上面に対向させることにより、クランパが横バーに吊り下げられており
、ターンテーブルを持ち上げてディスクを介してクランパを横バーに押し付け、該横バー
に作用するばねの付勢力によりクランパとターンテーブルとでディスクをクランプするこ
とを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記クランパとターンテー
ブルとのうち、その一方に磁石が設けられると共に、その他方にヨークが設けられ、前記
連結機構が、前記筒状収納部の天板部の中央に貫設した連結孔と、クランパの上面中央に
一体突設した抜止めフック付き吊り軸とからなり、該吊り軸を前記連結孔に嵌挿して抜止
めフックを天板部の上面に対向させることにより、クランパが天板部に吊り下げられてお
り、ターンテーブルを持ち上げてディスクを介してクランパを押し上げ、磁石とヨークと
による磁気吸引力によりターンテーブルとクランパとでディスクをクランプすることを特
徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、ターンテーブルを持ち上げてディスクを介してクラン
パを横バーに押し付け、該横バーに作用するばねの付勢力によりターンテーブルとクラン
パとでディスクをクランプするタイプのディスク装置において、例えば倉庫に保管してい
るときや搬送時に高温状態にさらされることにより、メインシャーシが熱変形され、その
熱変形に対応する角度分の撓みが横桁に生じたとしても、従来であればクランプ時にクラ
ンパのフランジ部に接触するストッパが削除されているので、該クランパがフリー状態と
なり、そのクランパとターンテーブルとでディスクを確実にクランプして、そのターンテ
ーブルによりディスクを静音状態で円滑に高速回転させることができると共に、ノイズの
無い鮮明な再生映像を映し出すことができる。
【0013】
また、クランパの上面中央に一体突設した吊り軸を横バーの連結孔に嵌挿して該吊り軸
の抜止めフックを横バーの底板部の上面に対向させているので、アンクランプ状態でも、
クランパを筒状収納部内に吊り下げ状態で所望通りに収納することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、例えば倉庫に保管しているときや搬送時に高温状態に
さらされることにより、メインシャーシが熱変形され、その熱変形に対応する角度分の撓
みが横桁に生じたとしても、従来であればクランプ時にクランパのフランジ部に接触する
ストッパが削除されているので、該クランパがフリー状態となり、そのクランパとターン
テーブルとでディスクを確実にクランプして、そのターンテーブルによりディスクを静音
状態で円滑に高速回転させることができると共に、ノイズの無い鮮明な再生映像を映し出
すことができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、ターンテーブルを持ち上げてディスクを介してクラン
パを横バーに押し付け、該横バーに作用するばねの付勢力によりターンテーブルとクラン
パとでディスクをクランプするタイプのディスク装置において、クランパの上面中央に一
体突設した吊り軸を横バーの連結孔に嵌挿して該吊り軸の抜止めフックを横バーの底板部
の上面に対向させているので、アンクランプ状態でも、クランパを筒状収納部内に吊り下
げ状態で所望通りに収納することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、ターンテーブルを持ち上げてディスクを介してクラン
パを押し上げ、磁石とヨークとによる磁気吸引力によりターンテーブルとクランパとでデ
ィスクをクランプするタイプのディスク装置において、クランパの上面中央に一体突設し
た吊り軸を筒状収納部の天板部の連結孔に嵌挿して該吊り軸の抜止めフックを天板部の上
面に対向させているので、アンクランプ状態でも、クランパを筒状収納部内に吊り下げ状
態で所望通りに収納することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1及び図2は本発明の第1の実施の形態であるディスク装置を示すものであって、図
1(a)は同ディスクのクランプ状態を示す要部の拡大横断面図、図1(b)はA−A矢
視図、図2は同要部の分解斜視図である。これは、DVDプレーヤであって、従来例(図
8参照)では筒状収納部12aの底面開口部に一体突設されていた内鍔状ストッパ13が
削除され、クランパ14が連結機構21を介して筒状収納部12a内に一定範囲内上下動
可能に吊り下げられている。上記以外の構成は図5〜図8に示す構成とほぼ同じであるか
ら、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0018】
前記連結機構21は、横バー16の底板部に貫設した連結孔22と、クランパ14の凸
部14bの上面中央に一体突設した円筒状吊り軸23とを有し、該吊り軸23にその上端
縁から下方に向けて一対のスリット24が所定間隔をおいて形成され、該両スリット24
間に切り残された弾性変位可能な舌片23aの外周面上端に略三角形の抜止めフック25
が一体突設されており、吊り軸23を連結孔22内に押し込んで舌片23aを弾性変位さ
せることにより、該吊り軸23を連結孔22に嵌挿して抜止めフック25を横バー16の
底板部の上面に対向させ、これによって、クランパ14が横バー16に吊り下げられてい
る。なお、前記凸部14bの上面を平坦に形成して横バー16の底板部の下面に当接させ
るようになっている。
【0019】
上記構成によれば、図1(a)(b)に示すように、例えば倉庫に保管しているときや
搬送時に高温状態にさらされることにより、メインシャーシ2が熱変形され、その熱変形
に対応する角度α分の撓みが横桁12に生じたとしても、従来であればクランプ時にクラ
ンパ14のフランジ部14aに接触するストッパ13が削除されているので(図8参照)
、該クランパ14がフリー状態となり、そのクランパ14とターンテーブル9とでディス
クDを確実にクランプして、そのターンテーブル9によりディスクDを静音状態で円滑に
高速回転させることができると共に、ノイズの無い鮮明な再生映像を映し出すことができ
る。
【0020】
また、クランパ14の上面中央に一体突設した吊り軸23を横バー16の連結孔22に
嵌挿して該吊り軸23の抜止めフック25を横バー16の底板部の上面に対向させている
ので、アンクランプ状態でも、クランパ14を筒状収納部12a内に吊り下げ状態で所望
通りに収納することができる。
【0021】
図3及び図4は本発明の第2の実施の形態であるディスク装置を示すものであって、図
3(a)は同ディスクのクランプ状態を示す要部の拡大横断面図、図3(b)はB−B矢
視図、図4は同要部の分解斜視図である。これは、クランパ14に磁石27が設けられる
と共に、ターンテーブル9の中央突起部にヨーク28が設けられており、ターンテーブル
9によりディスクDを持ち上げ、磁石27とヨーク28とによる磁気吸引力によりターン
テーブル9とクランパ14とでディスクDをクランプするタイプのDVDプレーヤであっ
て、従来例(図8参照)では筒状収納部12aの底面開口部に一体突設されていた内鍔状
ストッパ13が削除され、クランパ14が連結機構21を介して筒状収納部12a内に一
定範囲内上下動可能に吊り下げられている。上記以外の構成は図1及び図2に示す第1の
実施の形態とほぼ同じであるから、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0022】
前記連結機構21は、筒状収納部12aの天板部29の中央に貫設した連結孔22と、
クランパ14の上面中央に一体突設した円筒状吊り軸23とを有し、該吊り軸23を連結
孔22に嵌挿して抜止めフック25を天板部29の上面に対向させ、これによって、クラ
ンパ14が天板部29に吊り下げられている。
【0023】
上記構成によれば、第1の実施の形態(図1及び図2参照)とほぼ同じ効果を得ること
ができ、特に、クランパ14の上面中央に一体突設した吊り軸23を筒状収納部12aの
天板部29の連結孔22に嵌挿して該吊り軸23の抜止めフック25を天板部29の上面
に対向させているので、アンクランプ状態でも、クランパ14を筒状収納部12a内に吊
り下げ状態で所望通りに収納することができる。
【0024】
上記構成によれば、磁石27をクランパ14に設けると共に、ヨーク28をターンテー
ブル9に設けたが、その逆に,磁石27をターンテーブル9に設けると共に、ヨーク28
をクランパ14に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態であるディスク装置におけるディスクのクランプ状態を示す要部の拡大横断面図、(b)はA−A矢視図である。
【図2】同要部の分解斜視図である。
【図3】(a)は本発明の第2の実施の形態であるディスク装置におけるディスクのクランプ状態を示す要部の拡大横断面図、(b)はB−B矢視図である。
【図4】同要部の分解斜視図である。
【図5】従来例を示す縦断面図である。
【図6】(a)は同ディスクのクランプ状態を示す横断面図、(b)は同ディスクのアンクランプ状態を示す横断面図である。
【図7】同ディスク装置の分解斜視図である。
【図8】(a)は同ディスクのクランプ状態を示す要部の拡大横断面図、(b)はC−C矢視図である。
【符号の説明】
【0026】
1 トレイ
2 メインシャーシ
2a メインシャーシの側板部
3 ドライブシャーシ
8 光ピックアップ
9 ターンテーブル
12 横桁
12a 筒状収納部
13 ストッパ
14 クランパ
15 凹溝
16 横バー
19 ばね
21 連結機構
22 連結孔
23 吊り軸
25 抜止めフック
27 磁石
28 ヨーク
29 天板部
D ディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク載置用トレイを前後進可能に支持する合成樹脂製メインシャーシを有し、該メ
インシャーシ内に上下動可能に配置したドライブシャーシに光ピックアップとターンテー
ブルとが配置され、該ターンテーブルに対向してメインシャーシの両側板部間に横桁が一
体形成により架設され、該横桁の中央に一体形成した筒状収納部の底面開口部に内鍔状ス
トッパが一体突設され、筒状収納部内に上下動可能に配置したクランパが前記ストッパに
対向され、前記横桁の上面に該横桁に沿って形成した凹溝内に配置した横バーの一端部が
メインシャーシに係合されると共に、該横バーの他端部にばねが係合されることにより、
その横バーが下向きに付勢されており、プレイモードで、ドライブシャーシを上動させる
ことにより、トレイ上のディスクをターンテーブルで持ち上げて該ディスクを介してクラ
ンパを横バーに押し付け、該横バーに作用するばねの付勢力によりクランパとターンテー
ブルとでディスクをクランプし、そのターンテーブルによりディスクを高速回転させ、該
ディスクに記録されている情報を光ピックアップにより読み取るようにしたディスク装置
において、前記ストッパが削除され、前記横バーの底板部に貫設した連結孔と、クランパ
の上面中央に一体突設した抜止めフック付き吊り軸とからなる連結機構を有しており、前
記吊り軸を前記連結孔に嵌挿して抜止めフックを横バーの底板部の上面に対向させること
により、クランパが横バーに吊り下げられていることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
ディスク載置用トレイを前後進可能に支持する合成樹脂製メインシャーシを有し、該メ
インシャーシ内に上下動可能に配置したドライブシャーシに光ピックアップとターンテー
ブルとが配置され、該ターンテーブルに対向してメインシャーシの両側板部間に横桁が一
体形成により架設され、該横桁の中央に一体形成した筒状収納部の底面開口部に内鍔状ス
トッパが一体突設され、筒状収納部内に上下動可能に配置したクランパが前記ストッパに
対向されており、プレイモードで、ドライブシャーシを上動させることにより、トレイ上
のディスクをターンテーブルで持ち上げて該ディスクを該ターンテーブルとクランパとで
クランプし、そのターンテーブルによりディスクを高速回転させ、該ディスクに記録され
ている情報を光ピックアップにより読み取るようにしたディスク装置において、前記スト
ッパが削除され、前記クランパが連結機構を介して筒状収納部内に一定範囲内上下動可能
に吊り下げられていることを特徴とするディスク装置。
【請求項3】
前記横桁の上面に該横桁に沿って形成した凹溝内に配置した横バーの一端部がメインシ
ャーシに係合されると共に、該横バーの他端部にばねが係合されることにより、その横バ
ーが下向きに付勢され、前記連結機構が、前記横バーの底板部に貫設した連結孔と、クラ
ンパの上面中央に一体突設した抜止めフック付き吊り軸とからなり、該吊り軸を前記連結
孔に嵌挿して抜止めフックを横バーの底板部の上面に対向させることにより、クランパが
横バーに吊り下げられており、ターンテーブルを持ち上げてディスクを介してクランパを
横バーに押し付け、該横バーに作用するばねの付勢力によりクランパとターンテーブルと
でディスクをクランプすることを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。
【請求項4】
前記クランパとターンテーブルとのうち、その一方に磁石が設けられると共に、その他
方にヨークが設けられ、前記連結機構が、前記筒状収納部の天板部の中央に貫設した連結
孔と、クランパの上面中央に一体突設した抜止めフック付き吊り軸とからなり、該吊り軸
を前記連結孔に嵌挿して抜止めフックを天板部の上面に対向させることにより、クランパ
が天板部に吊り下げられており、ターンテーブルを持ち上げてディスクを介してクランパ
を押し上げ、磁石とヨークとによる磁気吸引力によりターンテーブルとクランパとでディ
スクをクランプすることを特徴とする請求項2に記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−112531(P2008−112531A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−296037(P2006−296037)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】