ディスプレイフィルター、ディスプレイ装置及びディスプレイフィルターの製造方法
本発明の一面は陥没部を有するベース部と、陥没部に配置されて、ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分及び陥没部に配置されて、第1部分の第1屈折率及びベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分を含むディスプレイフィルターを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はディスプレイフィルター、ディスプレイ装置及びディスプレイフィルターの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は映像を表示するディスプレイパネル(Display Panel)とディスプレイフィルターを含む。
【0003】
ディスプレイパネルは画面に所定の映像を表示するもので、ディスプレイパネルには液晶表示パネル(Liquid Crystal Display、LCD)、電界放出表示パネル(Field Emission Display、FED)、有機EL表示パネル(Organic Light Emitting Display、OLED)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)などのような種類がある。
【0004】
ディスプレイフィルターはディスプレイパネルの前面に配置されて、ディスプレイパネルから放出される電磁波を遮蔽する、又は近赤外線(Near Infrared Ray、NIR)を遮蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の一例に対して説明するための図である。
【図2】ディスプレイフィルターの遮光層に対してさらに詳しく説明するための図である。
【図3】ディスプレイフィルターの製造方法の一例を説明する図である。
【図4】ディスプレイフィルターの製造方法の一例を説明する図である。
【図5】第1部分と第2部分を含む暗色部の機能の一例に対して説明するための図である。
【図6】第2部分の機能の一例に対して説明するための図である。
【図7】第2部分の機能の一例に対して説明するための図である。
【図8】第2部分の機能の一例に対して説明するための図である。
【図9】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図10】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図11】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図12】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図13】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図14】第1部分と第2部分を含む暗色部の形成方向に対して説明するための図である。
【図15】第1部分と第2部分を含む暗色部の形成方向に対して説明するための図である。
【図16】暗色部の多様なタイプに対して説明するための図である。
【図17】暗色部の多様なタイプに対して説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の一例に対して説明するための図である。以下では、ディスプレイパネルに対してプラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)を一例で挙げて説明するが、本発明係るディスプレイパネルがプラズマディスプレイパネルに限定されるのではなく、液晶表示パネル(Liquid Crystal Display、LCD)、電界放出表示パネル(Field Emission Display、FED)、有機EL表示パネル(Organic Light Emitting Display、OLED)である場合も可能である。
【0007】
図1を注意深く見れば、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置は映像を表示するプラズマディスプレイパネル100とディスプレイフィルター110を含む。
【0008】
プラズマディスプレイパネル100は画面に所定の映像を表示して、ディスプレイフィルター110はディスプレイパネル100の前面に配置される。
【0009】
プラズマディスプレイパネル100はお互いに並んでいるスキャン電極(202、Y)とサステイン電極(203、Z)が配置される前面基板201と、 前面基板201に対向されるように配置されてスキャン電極202及びサステイン電極203と交差するアドレス電極213が配置される背面基板211が合着されて成ることができる。
【0010】
スキャン電極202とサステイン電極203が配置された前面基板201の上部にはスキャン電極202とサステイン電極203を覆う上部誘電体層204が配置されることができる。
【0011】
上部誘電体層204はスキャン電極202及びサステイン電極203の放電電流を制限してスキャン電極202とサステイン電極203の間を絶縁させることができる。
【0012】
上部誘電体層204上部には放電条件を容易にするための保護層205が配置されることができる。このような保護層205は二次電子放出係数が高い材質、例えば酸化マグネシウム(MgO)材質を含むことができる。
【0013】
背面基板211には電極、例えばアドレス電極213が配置されて、アドレス電極213が配置された背面基板211にはアドレス電極213を覆ってアドレス電極213を絶縁させることができる誘電体層、例えば下部誘電体層215が配置されることができる。
【0014】
前面基板201と背面基板211の間には放電空間すなわち、放電セルを区切るストライプタイプ(Stripe Type)、ウェルタイプ(Well Type)、デルタタイプ(Delta Type)、蜂の巣タイプなどの隔壁212が配置されることができる。
【0015】
このような隔壁212によって前面基板201と背面基板211の間で赤色(Red:R)、緑色(Green:G)、青色(Blue :B)放電セルなどが具備されることができる。例えば、閉鎖型(Closed Type)隔壁構造では隔壁212のお互いに交差する第1及び第2隔壁(図示せず)を含むことができる。さらに、第1隔壁の高さと第2隔壁の高さがお互いに異なることができる。
【0016】
隔壁212によって区画された放電セル内には所定の放電ガスが満たされる。共に、隔壁212によって区画された放電セル内にはアドレス放電時画像表示のための可視光を放出する蛍光体層214が配置されることができる。例えば、赤色(Red:R)、緑色(Green:G)、青色(Blue :B) 蛍光体層が配置されることができる。
【0017】
以上では本発明が適用されることができるプラズマディスプレイパネルの一例のみを図示して説明したことであって、本発明が以上で説明した構造のプラズマディスプレイパネルに限定されるのではないことを明らかにしておく。例えば、以上の説明では前面基板201の上面に接触するようにスキャン電極202とサステイン電極203を配置する場合だけで示しているが、これとは異なり、前面基板201とスキャン電極202及びサステイン電極203の間には少なくとも一つの機能性層、例えば他の誘電体層がさらに配置されることも可能である。
【0018】
ディスプレイフィルター110は外部から入射される光を遮断する遮光層220を含むことができる。また、ディスプレイフィルター110はカラー層(Color Layer)230と電磁波遮蔽層240をさらに含むことも可能である。
【0019】
遮光層220とカラー層230の間には第1接着層251が形成されて遮光層220とカラー層230を接着させることが望ましく、また、カラー層230と電磁波遮蔽層240の間には第2接着層252が形成されて、カラー層230と電磁波遮蔽層240を接着させることが望ましい。
【0020】
参照符号260は基板(Substrate)であることがある。このような基板260は遮光層220、カラー層230、電磁波遮蔽層240が形成されることができる空間を設けることができる。このような基板260は高分子樹脂材質であることができる。
【0021】
参照符号250は第3接着層として、ディスプレイフィルター110をプラズマディスプレイパネル100に接着させるために配置されることができる。
【0022】
また、本発明に係るディスプレイフィルターは近赤外線(Near Infrared Ray)遮蔽層をさらに含むことも可能である。
【0023】
以上で説明したディスプレイフィルターにおいて、遮光層220、カラー層230、電磁波遮蔽層240、基板260の位置は変更されることができる。例えば、基板260の上部に電磁波遮蔽層240が配置されて、電磁波遮蔽層240の上部にカラー層230が配置されて、カラー層230の上部に遮光層220が配置されることも可能なのである。
【0024】
次に、図2はディスプレイフィルターの遮光層に対してさらに詳しく説明するための図である。
【0025】
図2を注意深く見れば、本発明の一実施形態に係るディスプレイフィルターで遮光層はベース部(Base Portion、300)、第1部分(First Portion、310)及び第2部分(Second Portion、320)を含む。ここで、第2部分320の下部方向にディスプレイパネルが配置される。すなわち、第2部分320はディスプレイパネルに面するように配置されるのである。ここで、第1部分310と第2部分320を合わせて暗色部(Dark Color Portion、330)として参照されうる。
【0026】
ベース部300は所定深みに陥没させられた陥没部340が設けられる。
【0027】
第1部分310はベース部300の陥没部340に配置されて、屈折率がベース部300の屈折率と異なる。このような第1部分310の屈折率を第1屈折率と言う。さらに、第1部分は平坦な上部面を有する。
【0028】
第2部分320はベース部300の陥没部340内に配置されて、屈折率が第1部分310及びベース部320のうち少なくとも一つと異なる。このような第2部分320の屈折率を第2屈折率と言う。
【0029】
ここで、第1部分310の第1屈折率はベース部300の屈折率より小さく、第2部分320の第2屈折率はベース部300の屈折率より大きくなることができる。これとは反対に、第1部分310の第1屈折率はベース部300の屈折率より大きく、第2部分320の第2屈折率はベース部300の屈折率より小さいことも可能である。
【0030】
第1部分310は陥没部340で第2部分320と接するように配置されることができる。例えば、第1部分310は陥没部340で第2部分320とベース部300の間に配置されることができる。ベース部300から陥没部340が形成された方向を上部方向であると仮定すれば、第2部分320は陥没部340内で第1部分310の上部に配置される。
【0031】
ここで、第1部分310及び第2部分320の黒色度(The Degree Of Blackness)はベース部300の黒色度よりさらに大きくなることができる。すなわち、第1部分310及び第2部分320の色はベース部300の色よりさらに暗いのである。
【0032】
望ましくは、ベース部300は実質的に透明であり、第1部分310及び第2部分320の色は実質的に黒い色であることができる。例えば、第1部分310及び第2部分320は炭素(Carbon)などの材質を含み、これによって、実質的に黒い色を有することができる。また、ベース部300は光硬化性樹脂(UV Resin)材質からなることができる。
【0033】
望ましくは、第1部分310の黒色度は第2部分の黒色度より小さいことがある。
【0034】
また、第2部分320の高さ(h2)は第1部分310の高さ(h1)と異なることができる。例えば、第2部分320の高さ(h2)を第2高さと言い、第1部分310の高さ(h1)を第1高さと言うとすれば、第2高さ(h2)は第1高さ(h1)より小さいことがある。
【0035】
ここで、第1部分310の高さ(h1)及び第2部分320の高さ(h2)のうち少なくとも一つは平均高さであることができる。または、第1部分310の高さ(h1)または第2部分320の高さ(h2)のうち少なくとも一つは最大高さであることができる。
【0036】
第1部分310の下部幅をA、第2部分320の下部幅をBとする時、第1部分310の高さ(h1)はA/2地点での高さであることができ、または第2部分320の高さ(h2)はB/2地点での高さであることができる。
【0037】
また、第1部分310と第2部分320を含む暗色部330の断面の形状はくさび形(V字)形状であることが望ましい。例えば、暗色部330の第1部分310の最小幅をW1、最大幅をW2、第2部分320の最小幅をW2、最大幅をW3として表現されうる。ここで、W1<W2<W3である関係が成ることができる。
【0038】
したがって、第1部分310の幅は第2部分320の平均幅より小さいとか同じであることがある。これにより暗色部330はベース部300の方向に進行するほど幅が漸進的に減少する形状を有することができる。
【0039】
そして、暗色部330の側面とベース部300の底面は所定の角度θ1を成すことができる。このような角度θ1は外部から入射される光を吸収して、内部から発生した光を放出するためにおおよそ70度以上90度未満に設定されることができる。
【0040】
図3乃至図4はディスプレイフィルターの製造方法の一例を説明する図である。本発明がここの図3乃至図4に記載した製造方法に限定されるのではない。
【0041】
図3を注意深く見れば、ベース部400を設けて、ベース層400の上部に所定パターンを有するモールド(Mold、410)を配置する。そしてモールド410に圧力をかけてベース部400の上部にモールド410のパターンが形成されるようにする(a段階)。
【0042】
そして、ベース部400に所定の深みに陥没させられた陥没部420が形成される(b段階)。
【0043】
以後、陥没部420が形成されたベース部400の上部に流動性を有する第1材料430を塗布する(c段階)。そして、第1材料430がベース部400の陥没部420に満たされることができる。第1材料430は炭素粒子を含む第1樹脂と言える。
【0044】
以後、ベース部400の表面で第1樹脂430が除去される。例えば、第1樹脂430を有するベース部400の表面はベース部400の陥没部420に第1部分440を形成するように切削する(scrape)ことができる。これによってベース部400に複数の第1部分440が形成されることができる(d段階)。すなわち、ベース部400には所定深みに陥没した陥没部420が設けられて、第1部分440はそれぞれベース部400の陥没部420に形成されるのである。
【0045】
図4を注意深く見れば、第1部分440を陥没部420に形成した後に、第1部分440が形成されたベース部400の上部に流動性を有する第2材料450を塗布する(e段階)。そして、第2材料450がそれぞれのベース部400の陥没部420で第1部分440の上部に満たされることができる。第2材料450は炭素粒子を含む第2樹脂と言える。
【0046】
以後、ベース部400の表面で第2材料450が除去される。例えば、第2樹脂450を有するベース部400の表面はベース部400の陥没部420で第1部分440に第2部分460を形成するように切削することができる。
【0047】
これによってベース部400の陥没部420で第1部分440の上部に第2部分460が形成されることができる。すなわち、ベース部400には所定深みに陥没した陥没部420が設けられて、第1部分440はベース部400の陥没部420内に形成されて、第2部分460は陥没部420内で第1部分440と接するように形成される。
【0048】
ここで、図3の(c)段階及び図3の(e)段階では同一な装備を使ってベース部400表面で第1、2材料430、460を除去することが可能であり、またはお互いに異なる装備を使うことも可能である。
【0049】
図5は第1部分と第2部分を含む暗色部の機能の一例に対して説明するための図である。
【0050】
図5を注意深く見れば、Cのような経路に進行する光は直接ディスプレイフィルター外側に放出されて、D、Eのような経路に進行する光は暗色部330の第1部分310によって全反射されて外側に放出されることができる。このような現象は、暗色部310の第1部分310の屈折率がベース部300の屈折率よりさらに小さく、さらに暗色部310の第1部分310の側面とベース部300の底面が所定の角度θ1を成すために発生する。ここで、C、D、Eのような経路に進行する光は映像が表示される側、すなわちディスプレイパネルが配置された側から発生した光であることがある。
【0051】
一方、F、Gのような経路に進行する光は暗色部330の第1部分310または第2部分320のうち少なくとも一つに吸収されることができる。これは第1部分310と第2部分320の黒色度がベース部300の黒色度よりさらに高いからである。ここで、F、Gのような経路に進行する光は観察者側から入射される光であることがある。
【0052】
このように、ディスプレイフィルターの内側から発生した光は外側に効果的に放出されて、一方にディスプレイフィルターの外側から入射される光は吸収されることでディスプレイパネルの画面上に具現される映像のコントラスト(Contrast)特性が向上する。
【0053】
ここで、ディスプレイフィルターの外側から入射される光をさらに効果的に吸収して、さらにディスプレイフィルターの内側から発生した光をさらに効果的に放出させるために第1部分310の第1屈折率はベース部300の屈折率の0.82倍以上0.99倍以下に設定されうる。
【0054】
また、ベース部300の高さt3は暗色部310の高さt2の1.01倍以上2.25倍以下に設定されうる。
【0055】
このように設定すれば製造工程上の歩留まり向上及びディスプレイフィルターの堅固性を充分に確保することができ、さらにディスプレイフィルターの外側から入射される光を充分に遮断させて、ディスプレイフィルターの内側から放出される光の透過性を充分に確保することができる。
【0056】
また、暗色部330の下部の間の間隔t4は暗色部330の下部幅t1の1.1倍以上5倍以下に設定されうる。このように設定すれば、ディスプレイフィルターの開口率を充分に確保することができ、さらにディスプレイフィルターの外側から入射される光を充分に遮断させることができ、暗色部330の製造工程が容易にできる。
【0057】
また、暗色部330の上部の間の間隔t5は暗色部330の下部の間の間隔t4の1.11倍以上3.25倍以下に設定されうる。このように設定すれば、ディスプレイフィルターの開口率を充分に確保することができ、さらに暗色部330の角度θ1を最適化させることができてディスプレイフィルターの外側から入射される光を充分に遮断させることができる。
【0058】
また、暗色部330の高さt2は暗色部330の下部の間の間隔t4の0.89倍以上4.25倍以下に設定されうる。このように設定すれば、ディスプレイフィルターの開口率を充分に確保することができ、さらにディスプレイフィルターの外側から入射される光を充分に遮断することができる。
【0059】
例えば、暗色部330の下部幅t1は18μm(マイクロメートルマイクロメートル)以上35μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0060】
または、暗色部330の高さt2は80μm(マイクロメートル)以上170μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0061】
または、ベース部300の高さt3は100μm(マイクロメートル)以上180μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0062】
または、暗色部330の下部間の間隔t4は40μm(マイクロメートル)以上90μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0063】
または、暗色部330の上部間の間隔t5は90μm(マイクロメートル)以上130μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0064】
図6乃至図8は第2部分の機能の一例に対して説明するための図である。
【0065】
図6を注意深く見ればA地点で発生した光が(2)の経路を有する場合、(2)の経路に進行する光はベース部600に設けられた第1部分610によって反射して外部に放出される。一方、(1)の経路を有する光は第2部分620によって大部分吸収される。すなわち、ディスプレイフィルター下部方向から放出される光は第1部分610によっては反射するが、第2部分620によっては吸収されるのである。
【0066】
このような場合には、第1部分610の第1屈折率はベース部600の屈折率より小さく、第2部分620の第2屈折率はベース部600の屈折率より大きいことが望ましいことがある。ここで、光吸収経路を太い点線で表示して、光反射経路を細い点線で表示している。
【0067】
ここで、第1部分610での光反射効率を向上させるために第1部分610の第1屈折率はベース部600の屈折率の0.82倍以上0.99倍以下であるのが望ましい場合がある。
【0068】
また、第2部分620での光吸収効率を向上させるためにベース部600の屈折率は第2部分620の第2屈折率の0.82倍以上0.99倍以下であるのが望ましい場合がある。
【0069】
次に、図7にはディスプレイフィルターが第2部分を含まない場合を示す。
【0070】
このような場合に、B地点から発生して(3)または(4)の経路に進行する光は光の発生地点Bの近所に配置された暗色部640に反射して外部に放出される。
【0071】
一方、(5)または(6)のような経路に進行する光は光の発生地点Bとの距離が相対的に遠い暗色部640によって反射して外部に放出される。このような(5)又は(6)のような経路を有する光は画面上に表示される映像の正確な位置を混同するようにする視覚的効果を誘発する。これをゴースト効果と言う。このようなゴースト効果は映像の画質を悪化させる。
【0072】
一方、図8を注意深く見れば(5)または(6)の経路に進行する光はこれ以上反射しないで、第2部分620によって吸収される。これによって図7で説明したゴースト現象の発生が防止される。
【0073】
図8で、光吸収経路を太い点線で表示して、光反射経路を細い点線で表示している。
【0074】
以上の図6乃至図8の内容を考慮する時、ベース部600に形成された陥没部内に第1部分610第2部分620を隣接するように形成すれば、ゴースト現象を抑制させて映像の画質を改善することができることが分かる。
【0075】
下の表1を参照して第1部分と第2部分の高さの関係に対して説明すれば次のようである。
【表1】
【0076】
表1で、X表示はゴースト現象が発生する、又は具現される映像の輝度が弱くて不良であることを示し、○表示は良好であることを示し、◎表示は非常に良好であることを示す。
【0077】
表1での実験条件は次のようである。
【0078】
第1部分と第2部分を含む暗色部の高さt2はおおよそ104μmで固定して、この時第1部分と第2部分の高さの割合を変更しながらディスプレイパネルの画面に具現される映像にゴースト(Ghost)現象が発生するかどうかの可否を観察して、具現される映像の輝度を測定する。ここで、第1部分の高さ(h1)を第1高さと言い、第2部分の高さ(h2)を第2高さと言う。
【0079】
表1を注意深く見れば、第2部分の第2高さ(h2)が第1部分の第1高さ(h1)の0.04倍の場合には第2部分の第2高さ(h2)が第1部分の第1高さ(h1)に比べて過度に低く、前の図7のようなゴースト現象の防止効果が僅かであり、これによってゴースト現象が画面上で頻繁に見えて不良(X)となる。
【0080】
一方、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.05倍以上 0.11倍以下の場合には、第2高さ(h2)が適切であり、ゴースト現象を防止することができる。このような場合には僅かなゴースト現象が発生することがあるが、この時発生するゴースト現象は映像の画質を低下させる位の程度ではなく、良好(○)な状態となる。
【0081】
また、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.13倍以上の場合には第2高さ(h2)がゴースト現象の観点で最適化され、ゴースト現象を充分に防止することができ、これによって非常に良好(◎)な状態となる。
【0082】
一方、具現される映像の輝度の側面で考慮すれば、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.04倍以上0.34倍以下の場合には第2高さ(h2)が充分に低く、内部から外部に放出される光が第2部分によって吸収されることを最小化させることができる。これによって、具現される映像の輝度は非常に良好(◎)な状態となる。
【0083】
また、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.35倍以上0.45倍以下の場合には第2高さ(h2)が適切である。これによって、具現される映像の輝度は良好(○)な状態となる。
【0084】
一方、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.46倍以上の場合には第2高さ(h2)が過度に高く、内部から外部に放出される光が第2部分によって大部分吸収される、これによって、具現される映像の輝度は不良(X)な状態となる。
【0085】
以上の表1の内容を考慮する時、第2高さ(h2)は第1高さ(h1)の 0.05倍以上0.45倍以下であるのが望ましく、さらに望ましくは0.13倍以上0.34倍以下である。
【0086】
図9乃至図13は第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【0087】
図9を注意深く見れば第2部分820の幅はH地点まで相対的に緩やかに減少して第1部分810の幅はI地点まで相対的に急激に減少する。これによって、第1部分810の側面と第2部分820の側面は鈍角を成すことができる。
【0088】
図10を注意深く見れば第2部分820はJ地点まで相対的に急激に幅が減少して、一方に第1部分810はK地点まで相対的に緩やかにその幅が減少する。
【0089】
図11を注意深く見れば第1部分810はその端が尖った三角形状である。これによって、第1部分810は尖った上部面を有することが可能であり、第1部分810の側面と第2部分820の側面は傾いた直線形態を有することが可能である。
【0090】
図12を注意深く見れば第1部分810の側面と第2部分820の側面は緩やかな曲線を成す。これによって、第1部分810の側面と第2部分820の側面は傾いた曲線形態を有することが可能である。
【0091】
図13を注意深く見れば第1部分810は曲がった上部面を有することができる。
【0092】
第1部分810と第2部分820の形状は図9乃至図13に記載した形状に制限されず、図9乃至図13に記載した形状以外にも外部から入射される光を遮断して、ディスプレイパネルから発生した光を外部に放出するようにするいずれの形状も可能である。ただ、外部光の遮断効率及び内部光の放出効率のために暗色部910の断面の形状はくさび形(V字)であることが望ましいことがある。
【0093】
以上のように第1部分と第2部分の形態は多様に変更されうる。
【0094】
次、図14乃至図15は第1部分と第2部分を含む暗色部の形成方向に対して説明するための図である。ここで、図14乃至図15では第1部分と第2部分を区分して示さないで、一つの暗色部を図示して説明する。
【0095】
図14を注意深く見れば暗色部900の形成方向とベース部910の長辺は実質的に並んでいることがある。
【0096】
図15を注意深く見れば暗色部900の形成方向はベース部910の長辺と所定角度θ2を成すことができる。
【0097】
このように、暗色部900の形成方向とベース部910の長辺が所定角度θ2を成すようになれば二つ以上の周期的なパターン(Periodic Pattern)が重なる時作られる干渉縞(Interference Fringe)、すなわちモアレ縞(Moire Fringe)を遮断することができる。
【0098】
さらに、このようなモアレ縞をさらに効果的に遮断するために暗色部900の進行方向とベース部910の長辺が成す所定角度θ2はおおよそ5度以上80度以下に設定されうる。
【0099】
以上ではストライプタイプ(Stripe Type)の暗色部に対してだけ図示して説明したが、このような暗色部のタイプは多様に変更されることができる。
【0100】
図16乃至図17は暗色部の多様なタイプ(Type)に対して説明するための図である。ここ 図16乃至図17では第1部分と第2部分を区分して示さないで、一つの暗色部を図示して説明する。
【0101】
図16を注意深く見れば暗色部1000はマトリックスタイプ(Matrix Type)に形成されることができる。
【0102】
次に、図17を注意深く見れば暗色部1020は波タイプに形成されることができる。
【0103】
以上のように、暗色部のタイプは多様に変更されることができる。
【技術分野】
【0001】
本発明はディスプレイフィルター、ディスプレイ装置及びディスプレイフィルターの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は映像を表示するディスプレイパネル(Display Panel)とディスプレイフィルターを含む。
【0003】
ディスプレイパネルは画面に所定の映像を表示するもので、ディスプレイパネルには液晶表示パネル(Liquid Crystal Display、LCD)、電界放出表示パネル(Field Emission Display、FED)、有機EL表示パネル(Organic Light Emitting Display、OLED)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)などのような種類がある。
【0004】
ディスプレイフィルターはディスプレイパネルの前面に配置されて、ディスプレイパネルから放出される電磁波を遮蔽する、又は近赤外線(Near Infrared Ray、NIR)を遮蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の一例に対して説明するための図である。
【図2】ディスプレイフィルターの遮光層に対してさらに詳しく説明するための図である。
【図3】ディスプレイフィルターの製造方法の一例を説明する図である。
【図4】ディスプレイフィルターの製造方法の一例を説明する図である。
【図5】第1部分と第2部分を含む暗色部の機能の一例に対して説明するための図である。
【図6】第2部分の機能の一例に対して説明するための図である。
【図7】第2部分の機能の一例に対して説明するための図である。
【図8】第2部分の機能の一例に対して説明するための図である。
【図9】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図10】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図11】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図12】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図13】第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【図14】第1部分と第2部分を含む暗色部の形成方向に対して説明するための図である。
【図15】第1部分と第2部分を含む暗色部の形成方向に対して説明するための図である。
【図16】暗色部の多様なタイプに対して説明するための図である。
【図17】暗色部の多様なタイプに対して説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置の一例に対して説明するための図である。以下では、ディスプレイパネルに対してプラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel、PDP)を一例で挙げて説明するが、本発明係るディスプレイパネルがプラズマディスプレイパネルに限定されるのではなく、液晶表示パネル(Liquid Crystal Display、LCD)、電界放出表示パネル(Field Emission Display、FED)、有機EL表示パネル(Organic Light Emitting Display、OLED)である場合も可能である。
【0007】
図1を注意深く見れば、本発明の一実施形態に係るディスプレイ装置は映像を表示するプラズマディスプレイパネル100とディスプレイフィルター110を含む。
【0008】
プラズマディスプレイパネル100は画面に所定の映像を表示して、ディスプレイフィルター110はディスプレイパネル100の前面に配置される。
【0009】
プラズマディスプレイパネル100はお互いに並んでいるスキャン電極(202、Y)とサステイン電極(203、Z)が配置される前面基板201と、 前面基板201に対向されるように配置されてスキャン電極202及びサステイン電極203と交差するアドレス電極213が配置される背面基板211が合着されて成ることができる。
【0010】
スキャン電極202とサステイン電極203が配置された前面基板201の上部にはスキャン電極202とサステイン電極203を覆う上部誘電体層204が配置されることができる。
【0011】
上部誘電体層204はスキャン電極202及びサステイン電極203の放電電流を制限してスキャン電極202とサステイン電極203の間を絶縁させることができる。
【0012】
上部誘電体層204上部には放電条件を容易にするための保護層205が配置されることができる。このような保護層205は二次電子放出係数が高い材質、例えば酸化マグネシウム(MgO)材質を含むことができる。
【0013】
背面基板211には電極、例えばアドレス電極213が配置されて、アドレス電極213が配置された背面基板211にはアドレス電極213を覆ってアドレス電極213を絶縁させることができる誘電体層、例えば下部誘電体層215が配置されることができる。
【0014】
前面基板201と背面基板211の間には放電空間すなわち、放電セルを区切るストライプタイプ(Stripe Type)、ウェルタイプ(Well Type)、デルタタイプ(Delta Type)、蜂の巣タイプなどの隔壁212が配置されることができる。
【0015】
このような隔壁212によって前面基板201と背面基板211の間で赤色(Red:R)、緑色(Green:G)、青色(Blue :B)放電セルなどが具備されることができる。例えば、閉鎖型(Closed Type)隔壁構造では隔壁212のお互いに交差する第1及び第2隔壁(図示せず)を含むことができる。さらに、第1隔壁の高さと第2隔壁の高さがお互いに異なることができる。
【0016】
隔壁212によって区画された放電セル内には所定の放電ガスが満たされる。共に、隔壁212によって区画された放電セル内にはアドレス放電時画像表示のための可視光を放出する蛍光体層214が配置されることができる。例えば、赤色(Red:R)、緑色(Green:G)、青色(Blue :B) 蛍光体層が配置されることができる。
【0017】
以上では本発明が適用されることができるプラズマディスプレイパネルの一例のみを図示して説明したことであって、本発明が以上で説明した構造のプラズマディスプレイパネルに限定されるのではないことを明らかにしておく。例えば、以上の説明では前面基板201の上面に接触するようにスキャン電極202とサステイン電極203を配置する場合だけで示しているが、これとは異なり、前面基板201とスキャン電極202及びサステイン電極203の間には少なくとも一つの機能性層、例えば他の誘電体層がさらに配置されることも可能である。
【0018】
ディスプレイフィルター110は外部から入射される光を遮断する遮光層220を含むことができる。また、ディスプレイフィルター110はカラー層(Color Layer)230と電磁波遮蔽層240をさらに含むことも可能である。
【0019】
遮光層220とカラー層230の間には第1接着層251が形成されて遮光層220とカラー層230を接着させることが望ましく、また、カラー層230と電磁波遮蔽層240の間には第2接着層252が形成されて、カラー層230と電磁波遮蔽層240を接着させることが望ましい。
【0020】
参照符号260は基板(Substrate)であることがある。このような基板260は遮光層220、カラー層230、電磁波遮蔽層240が形成されることができる空間を設けることができる。このような基板260は高分子樹脂材質であることができる。
【0021】
参照符号250は第3接着層として、ディスプレイフィルター110をプラズマディスプレイパネル100に接着させるために配置されることができる。
【0022】
また、本発明に係るディスプレイフィルターは近赤外線(Near Infrared Ray)遮蔽層をさらに含むことも可能である。
【0023】
以上で説明したディスプレイフィルターにおいて、遮光層220、カラー層230、電磁波遮蔽層240、基板260の位置は変更されることができる。例えば、基板260の上部に電磁波遮蔽層240が配置されて、電磁波遮蔽層240の上部にカラー層230が配置されて、カラー層230の上部に遮光層220が配置されることも可能なのである。
【0024】
次に、図2はディスプレイフィルターの遮光層に対してさらに詳しく説明するための図である。
【0025】
図2を注意深く見れば、本発明の一実施形態に係るディスプレイフィルターで遮光層はベース部(Base Portion、300)、第1部分(First Portion、310)及び第2部分(Second Portion、320)を含む。ここで、第2部分320の下部方向にディスプレイパネルが配置される。すなわち、第2部分320はディスプレイパネルに面するように配置されるのである。ここで、第1部分310と第2部分320を合わせて暗色部(Dark Color Portion、330)として参照されうる。
【0026】
ベース部300は所定深みに陥没させられた陥没部340が設けられる。
【0027】
第1部分310はベース部300の陥没部340に配置されて、屈折率がベース部300の屈折率と異なる。このような第1部分310の屈折率を第1屈折率と言う。さらに、第1部分は平坦な上部面を有する。
【0028】
第2部分320はベース部300の陥没部340内に配置されて、屈折率が第1部分310及びベース部320のうち少なくとも一つと異なる。このような第2部分320の屈折率を第2屈折率と言う。
【0029】
ここで、第1部分310の第1屈折率はベース部300の屈折率より小さく、第2部分320の第2屈折率はベース部300の屈折率より大きくなることができる。これとは反対に、第1部分310の第1屈折率はベース部300の屈折率より大きく、第2部分320の第2屈折率はベース部300の屈折率より小さいことも可能である。
【0030】
第1部分310は陥没部340で第2部分320と接するように配置されることができる。例えば、第1部分310は陥没部340で第2部分320とベース部300の間に配置されることができる。ベース部300から陥没部340が形成された方向を上部方向であると仮定すれば、第2部分320は陥没部340内で第1部分310の上部に配置される。
【0031】
ここで、第1部分310及び第2部分320の黒色度(The Degree Of Blackness)はベース部300の黒色度よりさらに大きくなることができる。すなわち、第1部分310及び第2部分320の色はベース部300の色よりさらに暗いのである。
【0032】
望ましくは、ベース部300は実質的に透明であり、第1部分310及び第2部分320の色は実質的に黒い色であることができる。例えば、第1部分310及び第2部分320は炭素(Carbon)などの材質を含み、これによって、実質的に黒い色を有することができる。また、ベース部300は光硬化性樹脂(UV Resin)材質からなることができる。
【0033】
望ましくは、第1部分310の黒色度は第2部分の黒色度より小さいことがある。
【0034】
また、第2部分320の高さ(h2)は第1部分310の高さ(h1)と異なることができる。例えば、第2部分320の高さ(h2)を第2高さと言い、第1部分310の高さ(h1)を第1高さと言うとすれば、第2高さ(h2)は第1高さ(h1)より小さいことがある。
【0035】
ここで、第1部分310の高さ(h1)及び第2部分320の高さ(h2)のうち少なくとも一つは平均高さであることができる。または、第1部分310の高さ(h1)または第2部分320の高さ(h2)のうち少なくとも一つは最大高さであることができる。
【0036】
第1部分310の下部幅をA、第2部分320の下部幅をBとする時、第1部分310の高さ(h1)はA/2地点での高さであることができ、または第2部分320の高さ(h2)はB/2地点での高さであることができる。
【0037】
また、第1部分310と第2部分320を含む暗色部330の断面の形状はくさび形(V字)形状であることが望ましい。例えば、暗色部330の第1部分310の最小幅をW1、最大幅をW2、第2部分320の最小幅をW2、最大幅をW3として表現されうる。ここで、W1<W2<W3である関係が成ることができる。
【0038】
したがって、第1部分310の幅は第2部分320の平均幅より小さいとか同じであることがある。これにより暗色部330はベース部300の方向に進行するほど幅が漸進的に減少する形状を有することができる。
【0039】
そして、暗色部330の側面とベース部300の底面は所定の角度θ1を成すことができる。このような角度θ1は外部から入射される光を吸収して、内部から発生した光を放出するためにおおよそ70度以上90度未満に設定されることができる。
【0040】
図3乃至図4はディスプレイフィルターの製造方法の一例を説明する図である。本発明がここの図3乃至図4に記載した製造方法に限定されるのではない。
【0041】
図3を注意深く見れば、ベース部400を設けて、ベース層400の上部に所定パターンを有するモールド(Mold、410)を配置する。そしてモールド410に圧力をかけてベース部400の上部にモールド410のパターンが形成されるようにする(a段階)。
【0042】
そして、ベース部400に所定の深みに陥没させられた陥没部420が形成される(b段階)。
【0043】
以後、陥没部420が形成されたベース部400の上部に流動性を有する第1材料430を塗布する(c段階)。そして、第1材料430がベース部400の陥没部420に満たされることができる。第1材料430は炭素粒子を含む第1樹脂と言える。
【0044】
以後、ベース部400の表面で第1樹脂430が除去される。例えば、第1樹脂430を有するベース部400の表面はベース部400の陥没部420に第1部分440を形成するように切削する(scrape)ことができる。これによってベース部400に複数の第1部分440が形成されることができる(d段階)。すなわち、ベース部400には所定深みに陥没した陥没部420が設けられて、第1部分440はそれぞれベース部400の陥没部420に形成されるのである。
【0045】
図4を注意深く見れば、第1部分440を陥没部420に形成した後に、第1部分440が形成されたベース部400の上部に流動性を有する第2材料450を塗布する(e段階)。そして、第2材料450がそれぞれのベース部400の陥没部420で第1部分440の上部に満たされることができる。第2材料450は炭素粒子を含む第2樹脂と言える。
【0046】
以後、ベース部400の表面で第2材料450が除去される。例えば、第2樹脂450を有するベース部400の表面はベース部400の陥没部420で第1部分440に第2部分460を形成するように切削することができる。
【0047】
これによってベース部400の陥没部420で第1部分440の上部に第2部分460が形成されることができる。すなわち、ベース部400には所定深みに陥没した陥没部420が設けられて、第1部分440はベース部400の陥没部420内に形成されて、第2部分460は陥没部420内で第1部分440と接するように形成される。
【0048】
ここで、図3の(c)段階及び図3の(e)段階では同一な装備を使ってベース部400表面で第1、2材料430、460を除去することが可能であり、またはお互いに異なる装備を使うことも可能である。
【0049】
図5は第1部分と第2部分を含む暗色部の機能の一例に対して説明するための図である。
【0050】
図5を注意深く見れば、Cのような経路に進行する光は直接ディスプレイフィルター外側に放出されて、D、Eのような経路に進行する光は暗色部330の第1部分310によって全反射されて外側に放出されることができる。このような現象は、暗色部310の第1部分310の屈折率がベース部300の屈折率よりさらに小さく、さらに暗色部310の第1部分310の側面とベース部300の底面が所定の角度θ1を成すために発生する。ここで、C、D、Eのような経路に進行する光は映像が表示される側、すなわちディスプレイパネルが配置された側から発生した光であることがある。
【0051】
一方、F、Gのような経路に進行する光は暗色部330の第1部分310または第2部分320のうち少なくとも一つに吸収されることができる。これは第1部分310と第2部分320の黒色度がベース部300の黒色度よりさらに高いからである。ここで、F、Gのような経路に進行する光は観察者側から入射される光であることがある。
【0052】
このように、ディスプレイフィルターの内側から発生した光は外側に効果的に放出されて、一方にディスプレイフィルターの外側から入射される光は吸収されることでディスプレイパネルの画面上に具現される映像のコントラスト(Contrast)特性が向上する。
【0053】
ここで、ディスプレイフィルターの外側から入射される光をさらに効果的に吸収して、さらにディスプレイフィルターの内側から発生した光をさらに効果的に放出させるために第1部分310の第1屈折率はベース部300の屈折率の0.82倍以上0.99倍以下に設定されうる。
【0054】
また、ベース部300の高さt3は暗色部310の高さt2の1.01倍以上2.25倍以下に設定されうる。
【0055】
このように設定すれば製造工程上の歩留まり向上及びディスプレイフィルターの堅固性を充分に確保することができ、さらにディスプレイフィルターの外側から入射される光を充分に遮断させて、ディスプレイフィルターの内側から放出される光の透過性を充分に確保することができる。
【0056】
また、暗色部330の下部の間の間隔t4は暗色部330の下部幅t1の1.1倍以上5倍以下に設定されうる。このように設定すれば、ディスプレイフィルターの開口率を充分に確保することができ、さらにディスプレイフィルターの外側から入射される光を充分に遮断させることができ、暗色部330の製造工程が容易にできる。
【0057】
また、暗色部330の上部の間の間隔t5は暗色部330の下部の間の間隔t4の1.11倍以上3.25倍以下に設定されうる。このように設定すれば、ディスプレイフィルターの開口率を充分に確保することができ、さらに暗色部330の角度θ1を最適化させることができてディスプレイフィルターの外側から入射される光を充分に遮断させることができる。
【0058】
また、暗色部330の高さt2は暗色部330の下部の間の間隔t4の0.89倍以上4.25倍以下に設定されうる。このように設定すれば、ディスプレイフィルターの開口率を充分に確保することができ、さらにディスプレイフィルターの外側から入射される光を充分に遮断することができる。
【0059】
例えば、暗色部330の下部幅t1は18μm(マイクロメートルマイクロメートル)以上35μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0060】
または、暗色部330の高さt2は80μm(マイクロメートル)以上170μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0061】
または、ベース部300の高さt3は100μm(マイクロメートル)以上180μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0062】
または、暗色部330の下部間の間隔t4は40μm(マイクロメートル)以上90μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0063】
または、暗色部330の上部間の間隔t5は90μm(マイクロメートル)以上130μm(マイクロメートル)以下に設定されうる。
【0064】
図6乃至図8は第2部分の機能の一例に対して説明するための図である。
【0065】
図6を注意深く見ればA地点で発生した光が(2)の経路を有する場合、(2)の経路に進行する光はベース部600に設けられた第1部分610によって反射して外部に放出される。一方、(1)の経路を有する光は第2部分620によって大部分吸収される。すなわち、ディスプレイフィルター下部方向から放出される光は第1部分610によっては反射するが、第2部分620によっては吸収されるのである。
【0066】
このような場合には、第1部分610の第1屈折率はベース部600の屈折率より小さく、第2部分620の第2屈折率はベース部600の屈折率より大きいことが望ましいことがある。ここで、光吸収経路を太い点線で表示して、光反射経路を細い点線で表示している。
【0067】
ここで、第1部分610での光反射効率を向上させるために第1部分610の第1屈折率はベース部600の屈折率の0.82倍以上0.99倍以下であるのが望ましい場合がある。
【0068】
また、第2部分620での光吸収効率を向上させるためにベース部600の屈折率は第2部分620の第2屈折率の0.82倍以上0.99倍以下であるのが望ましい場合がある。
【0069】
次に、図7にはディスプレイフィルターが第2部分を含まない場合を示す。
【0070】
このような場合に、B地点から発生して(3)または(4)の経路に進行する光は光の発生地点Bの近所に配置された暗色部640に反射して外部に放出される。
【0071】
一方、(5)または(6)のような経路に進行する光は光の発生地点Bとの距離が相対的に遠い暗色部640によって反射して外部に放出される。このような(5)又は(6)のような経路を有する光は画面上に表示される映像の正確な位置を混同するようにする視覚的効果を誘発する。これをゴースト効果と言う。このようなゴースト効果は映像の画質を悪化させる。
【0072】
一方、図8を注意深く見れば(5)または(6)の経路に進行する光はこれ以上反射しないで、第2部分620によって吸収される。これによって図7で説明したゴースト現象の発生が防止される。
【0073】
図8で、光吸収経路を太い点線で表示して、光反射経路を細い点線で表示している。
【0074】
以上の図6乃至図8の内容を考慮する時、ベース部600に形成された陥没部内に第1部分610第2部分620を隣接するように形成すれば、ゴースト現象を抑制させて映像の画質を改善することができることが分かる。
【0075】
下の表1を参照して第1部分と第2部分の高さの関係に対して説明すれば次のようである。
【表1】
【0076】
表1で、X表示はゴースト現象が発生する、又は具現される映像の輝度が弱くて不良であることを示し、○表示は良好であることを示し、◎表示は非常に良好であることを示す。
【0077】
表1での実験条件は次のようである。
【0078】
第1部分と第2部分を含む暗色部の高さt2はおおよそ104μmで固定して、この時第1部分と第2部分の高さの割合を変更しながらディスプレイパネルの画面に具現される映像にゴースト(Ghost)現象が発生するかどうかの可否を観察して、具現される映像の輝度を測定する。ここで、第1部分の高さ(h1)を第1高さと言い、第2部分の高さ(h2)を第2高さと言う。
【0079】
表1を注意深く見れば、第2部分の第2高さ(h2)が第1部分の第1高さ(h1)の0.04倍の場合には第2部分の第2高さ(h2)が第1部分の第1高さ(h1)に比べて過度に低く、前の図7のようなゴースト現象の防止効果が僅かであり、これによってゴースト現象が画面上で頻繁に見えて不良(X)となる。
【0080】
一方、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.05倍以上 0.11倍以下の場合には、第2高さ(h2)が適切であり、ゴースト現象を防止することができる。このような場合には僅かなゴースト現象が発生することがあるが、この時発生するゴースト現象は映像の画質を低下させる位の程度ではなく、良好(○)な状態となる。
【0081】
また、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.13倍以上の場合には第2高さ(h2)がゴースト現象の観点で最適化され、ゴースト現象を充分に防止することができ、これによって非常に良好(◎)な状態となる。
【0082】
一方、具現される映像の輝度の側面で考慮すれば、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.04倍以上0.34倍以下の場合には第2高さ(h2)が充分に低く、内部から外部に放出される光が第2部分によって吸収されることを最小化させることができる。これによって、具現される映像の輝度は非常に良好(◎)な状態となる。
【0083】
また、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.35倍以上0.45倍以下の場合には第2高さ(h2)が適切である。これによって、具現される映像の輝度は良好(○)な状態となる。
【0084】
一方、第2高さ(h2)が第1高さ(h1)の0.46倍以上の場合には第2高さ(h2)が過度に高く、内部から外部に放出される光が第2部分によって大部分吸収される、これによって、具現される映像の輝度は不良(X)な状態となる。
【0085】
以上の表1の内容を考慮する時、第2高さ(h2)は第1高さ(h1)の 0.05倍以上0.45倍以下であるのが望ましく、さらに望ましくは0.13倍以上0.34倍以下である。
【0086】
図9乃至図13は第1部分と第2部分の他の形態に対して説明するための図である。
【0087】
図9を注意深く見れば第2部分820の幅はH地点まで相対的に緩やかに減少して第1部分810の幅はI地点まで相対的に急激に減少する。これによって、第1部分810の側面と第2部分820の側面は鈍角を成すことができる。
【0088】
図10を注意深く見れば第2部分820はJ地点まで相対的に急激に幅が減少して、一方に第1部分810はK地点まで相対的に緩やかにその幅が減少する。
【0089】
図11を注意深く見れば第1部分810はその端が尖った三角形状である。これによって、第1部分810は尖った上部面を有することが可能であり、第1部分810の側面と第2部分820の側面は傾いた直線形態を有することが可能である。
【0090】
図12を注意深く見れば第1部分810の側面と第2部分820の側面は緩やかな曲線を成す。これによって、第1部分810の側面と第2部分820の側面は傾いた曲線形態を有することが可能である。
【0091】
図13を注意深く見れば第1部分810は曲がった上部面を有することができる。
【0092】
第1部分810と第2部分820の形状は図9乃至図13に記載した形状に制限されず、図9乃至図13に記載した形状以外にも外部から入射される光を遮断して、ディスプレイパネルから発生した光を外部に放出するようにするいずれの形状も可能である。ただ、外部光の遮断効率及び内部光の放出効率のために暗色部910の断面の形状はくさび形(V字)であることが望ましいことがある。
【0093】
以上のように第1部分と第2部分の形態は多様に変更されうる。
【0094】
次、図14乃至図15は第1部分と第2部分を含む暗色部の形成方向に対して説明するための図である。ここで、図14乃至図15では第1部分と第2部分を区分して示さないで、一つの暗色部を図示して説明する。
【0095】
図14を注意深く見れば暗色部900の形成方向とベース部910の長辺は実質的に並んでいることがある。
【0096】
図15を注意深く見れば暗色部900の形成方向はベース部910の長辺と所定角度θ2を成すことができる。
【0097】
このように、暗色部900の形成方向とベース部910の長辺が所定角度θ2を成すようになれば二つ以上の周期的なパターン(Periodic Pattern)が重なる時作られる干渉縞(Interference Fringe)、すなわちモアレ縞(Moire Fringe)を遮断することができる。
【0098】
さらに、このようなモアレ縞をさらに効果的に遮断するために暗色部900の進行方向とベース部910の長辺が成す所定角度θ2はおおよそ5度以上80度以下に設定されうる。
【0099】
以上ではストライプタイプ(Stripe Type)の暗色部に対してだけ図示して説明したが、このような暗色部のタイプは多様に変更されることができる。
【0100】
図16乃至図17は暗色部の多様なタイプ(Type)に対して説明するための図である。ここ 図16乃至図17では第1部分と第2部分を区分して示さないで、一つの暗色部を図示して説明する。
【0101】
図16を注意深く見れば暗色部1000はマトリックスタイプ(Matrix Type)に形成されることができる。
【0102】
次に、図17を注意深く見れば暗色部1020は波タイプに形成されることができる。
【0103】
以上のように、暗色部のタイプは多様に変更されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
陥没部を有するベース部と、
前記陥没部に配置されて、前記ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分と、
前記陥没部に配置されて、前記第1部分の前記第1屈折率及び前記ベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分と、
を含むディスプレイフィルター。
【請求項2】
前記陥没部で前記第1部分は前記第2部分と接するように配置される請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項3】
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率より小さく、前記第2屈折率は前記ベース部の屈折率より大きい請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項4】
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率のおおよそ0.82倍以上おおよそ0.99倍以下である請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項5】
前記ベース部の屈折率は前記第2屈折率のおおよそ0.82倍以上おおよそ0.99倍以下である請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項6】
前記第1部分の黒色度は前記第2部分の黒色度より低い請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項7】
前記第1部分の幅は前記第2部分の幅より小さい請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項8】
前記第1部分は第1高さを有し、
前記第2部分は第2高さを有し、
前記第2高さは前記第1高さより小さい請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項9】
前記第2高さは前記第1高さの0.05倍以上0.45倍以下である請求項8記載のディスプレイフィルター。
【請求項10】
前記第1部分は平坦な上部面、尖った上部面または曲がった上部面を有する請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項11】
前記第1部分及び前記第2部分の側面は傾いた直線または傾いた曲線を成すか、又は前記第1部分の側面は前記第2部分の側面と鈍角を形成する請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項12】
複数の前記第1部分及び前記第2部分は実質的にお互いに平行して前記ベース部の端と実質的に平行に延長されるか、複数の前記第1部分及び前記第2部分は実質的にお互いに平行して前記ベース部の端に対してななめに延長されるか、又は複数の前記第1部分及び前記第2部分はマトリックスまたは波形状を成す請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項13】
映像を表示するディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネルの前面に配置されるディスプレイフィルターを含み、
前記ディスプレイフィルターは、
実質的に透明であり、陥没部を有するベース部と、
前記陥没部に配置されて、前記ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分と、
前記陥没部に配置されて、前記ディスプレイパネルを向けて、前記第1屈折率及びベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分と、
を含むディスプレイ装置。
【請求項14】
前記陥没部で前記第1部分は前記第2部分と接するように配置される請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率より小さく、前記第2屈折率は前記ベース部の屈折率より大きい請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率のおおよそ0.82倍以上おおよそ0.99倍以下である 請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記ベース部の屈折率は前記第2屈折率のおおよそ0.82倍以上おおよそ0.99倍以下である請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記第1部分の黒色度は前記第2部分の黒色度より低い請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記第1部分の幅は前記第2部分の幅より小さい請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記第1部分は第1高さを有し、
前記第2部分は第2高さを有し、
前記第2高さは前記第1高さより小さい請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記第2高さは前記第1高さの0.05倍以上0.45倍以下である請求項20記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
陥没部を有するベース部と、
前記陥没部に配置されて、前記ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分と、
前記陥没部に配置されて、前記第1部分の前記第1屈折率及び前記ベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分と、
を含み、
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率より小さく、前記第2屈折率は前記ベース部の屈折率より大きいディスプレイフィルター。
【請求項23】
陥没部を有するベース部を形成する段階と、
前記陥没部に前記ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分を形成する段階と、
前記陥没部に前記第1部分の前記第1屈折率及び前記ベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分を形成する段階と、
を含むディスプレイフィルターの製造方法。
【請求項24】
前記第1部分を形成する段階は、
前記陥没部を有する前記ベース部に炭素粒子を含む第1樹脂を形成する段階と、
前記第1樹脂を有するベース部の表面を前記ベース部の前記陥没部に前記第1部分を形成するように切削する段階と、
を含む請求項23記載のディスプレイフィルターの製造方法。
【請求項25】
前記第2部分を形成する段階は、
前記第1部分を有する前記ベース部に炭素粒子を有する第2樹脂を形成する段階と、
前記第2樹脂を有するベース部の表面を前記ベース部の前記陥没部で前記第1部分に前記第2部分を形成するように切削する段階と、
を含む請求項24記載のディスプレイフィルターの製造方法。
【請求項1】
陥没部を有するベース部と、
前記陥没部に配置されて、前記ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分と、
前記陥没部に配置されて、前記第1部分の前記第1屈折率及び前記ベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分と、
を含むディスプレイフィルター。
【請求項2】
前記陥没部で前記第1部分は前記第2部分と接するように配置される請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項3】
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率より小さく、前記第2屈折率は前記ベース部の屈折率より大きい請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項4】
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率のおおよそ0.82倍以上おおよそ0.99倍以下である請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項5】
前記ベース部の屈折率は前記第2屈折率のおおよそ0.82倍以上おおよそ0.99倍以下である請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項6】
前記第1部分の黒色度は前記第2部分の黒色度より低い請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項7】
前記第1部分の幅は前記第2部分の幅より小さい請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項8】
前記第1部分は第1高さを有し、
前記第2部分は第2高さを有し、
前記第2高さは前記第1高さより小さい請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項9】
前記第2高さは前記第1高さの0.05倍以上0.45倍以下である請求項8記載のディスプレイフィルター。
【請求項10】
前記第1部分は平坦な上部面、尖った上部面または曲がった上部面を有する請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項11】
前記第1部分及び前記第2部分の側面は傾いた直線または傾いた曲線を成すか、又は前記第1部分の側面は前記第2部分の側面と鈍角を形成する請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項12】
複数の前記第1部分及び前記第2部分は実質的にお互いに平行して前記ベース部の端と実質的に平行に延長されるか、複数の前記第1部分及び前記第2部分は実質的にお互いに平行して前記ベース部の端に対してななめに延長されるか、又は複数の前記第1部分及び前記第2部分はマトリックスまたは波形状を成す請求項1記載のディスプレイフィルター。
【請求項13】
映像を表示するディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネルの前面に配置されるディスプレイフィルターを含み、
前記ディスプレイフィルターは、
実質的に透明であり、陥没部を有するベース部と、
前記陥没部に配置されて、前記ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分と、
前記陥没部に配置されて、前記ディスプレイパネルを向けて、前記第1屈折率及びベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分と、
を含むディスプレイ装置。
【請求項14】
前記陥没部で前記第1部分は前記第2部分と接するように配置される請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率より小さく、前記第2屈折率は前記ベース部の屈折率より大きい請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率のおおよそ0.82倍以上おおよそ0.99倍以下である 請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記ベース部の屈折率は前記第2屈折率のおおよそ0.82倍以上おおよそ0.99倍以下である請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記第1部分の黒色度は前記第2部分の黒色度より低い請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記第1部分の幅は前記第2部分の幅より小さい請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記第1部分は第1高さを有し、
前記第2部分は第2高さを有し、
前記第2高さは前記第1高さより小さい請求項13記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記第2高さは前記第1高さの0.05倍以上0.45倍以下である請求項20記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
陥没部を有するベース部と、
前記陥没部に配置されて、前記ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分と、
前記陥没部に配置されて、前記第1部分の前記第1屈折率及び前記ベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分と、
を含み、
前記第1屈折率は前記ベース部の屈折率より小さく、前記第2屈折率は前記ベース部の屈折率より大きいディスプレイフィルター。
【請求項23】
陥没部を有するベース部を形成する段階と、
前記陥没部に前記ベース部の屈折率と異なる第1屈折率を有する第1部分を形成する段階と、
前記陥没部に前記第1部分の前記第1屈折率及び前記ベース部の屈折率の中で少なくとも一つと異なる第2屈折率を有する第2部分を形成する段階と、
を含むディスプレイフィルターの製造方法。
【請求項24】
前記第1部分を形成する段階は、
前記陥没部を有する前記ベース部に炭素粒子を含む第1樹脂を形成する段階と、
前記第1樹脂を有するベース部の表面を前記ベース部の前記陥没部に前記第1部分を形成するように切削する段階と、
を含む請求項23記載のディスプレイフィルターの製造方法。
【請求項25】
前記第2部分を形成する段階は、
前記第1部分を有する前記ベース部に炭素粒子を有する第2樹脂を形成する段階と、
前記第2樹脂を有するベース部の表面を前記ベース部の前記陥没部で前記第1部分に前記第2部分を形成するように切削する段階と、
を含む請求項24記載のディスプレイフィルターの製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2010−524029(P2010−524029A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−502003(P2010−502003)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【国際出願番号】PCT/KR2008/000273
【国際公開番号】WO2008/120858
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【国際出願番号】PCT/KR2008/000273
【国際公開番号】WO2008/120858
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
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