説明

ディスプレイ明るさ制御方法

本発明は、ディスプレイ明るさ制御方法を提供する。使用者の操作によってディスプレイ設定値の入力を受けて、入力を受けた設定値のうち変更された設定値が存在するかどうかを判断する段階と、変更された設定値が存在すれば前記変更された設定値を前記ディスプレイに反映する段階と、前記ディスプレイ設定値が存在するかどうかを判断する段階と、前記ディスプレイ設定値が存在すれば変更された前記ディスプレイ設定値によって前記ディスプレイに反映する段階と、前記ディスプレイに反映する段階後に次の前記ディスプレイ設定値が入力されるまで待機する段階を含むことを特徴とする。本発明によると、ディスプレイの画面出力領域を使用領域と非使用領域に区分して、使用領域は元々の明るさに出力して、非使用領域の明るさは最小化するか、または遮断するようにすることで、携帯用端末機に使用されるバッテリーの消耗を減らしてディスプレイの寿命を延長させると共に、ディスプレイ領域中使用者が必要とする一定領域のみを明るく調節することで、ディスプレイに対する視認性低下をあらかじめ防止して、使用者の視力を保護する効果がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ明るさ制御方法に関するものであり、より詳細には、ディスプレイ装置の画面出力領域を使用領域と非使用領域に区分して、使用領域は元々の明るさに出力して、非使用領域の明るさは最小化するか、または遮断するように制御するディスプレイ明るさ制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ディスプレイは、機械装置と使用者との間のインターフェースのためのものであり、PCなどの端末機内部で起きる処理過程及びその結果を使用者が容易に確認できるようにするためのものである。
【0003】
このようなディスプレイは、CRTを始めとして、最近には低電力及び空間活用の極大化のためにLCD、PDPなどに発展している。
【0004】
一方、有無線通信網の発達と共に携帯電話、ノートブックまたはPDAなどのような携帯用端末機の使用が普遍化されながら、1回充電による携帯端末機の使用時間を向上させるために、バッテリーの容量を増加させる技術と同一なバッテリーによる携帯用端末機の使用時間を向上させるための技術が開発されている。
【0005】
このような技術のうち一つとしては、電力消耗が大きいディスプレイに対するバッテリーの効率を高めるために、ディスプレイ全体画面の明るさを制御する方法が使用されている。
【0006】
しかし、このような明るさ制御方法は、バッテリーの残余充電容量が減少することによって、ディスプレイ全体画面が漸次的に暗くなって、それによってディスプレイに対する視認性が低下されることは勿論、使用者の視力を低下させる問題点があった。
【0007】
また、全体画面の明るさを制御することで使用されるバッテリーの消耗が多くてディスプレイとバッテリーの寿命が短縮される問題点があった。
【0008】
したがって、ディスプレイの全体画面に対して、使用者が使用する領域(使用領域)と使わない領域(非使用領域、例えばバナー窓など)を区分して、該当領域に対する出力画面の明るさを制御するか、またはディスプレイ全体画面の一部のみを使用するように出力画面に対する大きさを制御する技術(例えば、15インチディスプレイで13インチ大きさに該当する領域のみを使用する場合など)が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述したところのような問題点を解決するために案出されたものであり、ディスプレイ画面出力領域を使用領域と非使用領域に区分して、使用領域は元々の明るさに出力して、非使用領域の明るさは最小化するか、または遮断するようにすることで、携帯用PC、タブレットPC、移動通信端末機、PDAなどに使用されるバッテリーの消耗を減らしてディスプレイ装置の寿命を延長させて、また、ディスプレイの領域のうちで使用者が必要とする一定領域のみを明るく調節するようにするディスプレイ明るさ制御方法を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した本発明の目的は、使用者の操作によってディスプレイ設定値の入力を受けて、入力を受けた設定値のうち変更された設定値が存在するかどうかを判断する段階と、変更された設定値が存在すれば前記変更された設定値を前記ディスプレイに反映する段階と、前記ディスプレイ設定値が存在するかどうかを判断する段階と、前記ディスプレイ設定値が存在すれば変更された前記ディスプレイ設定値によって前記ディスプレイに反映する段階と、前記ディスプレイに反映する段階後に次の前記ディスプレイ設定値が入力されるまで待機する段階を含むディスプレイ明るさ制御方法を提供することで達成される。
【0011】
本発明の望ましい特徴によるディスプレイ明るさ制御方法は、前記ディスプレイ設定値が前記ディスプレイの明暗、明るさ、ディスプレイ種類(LCD、OLED、TFTLCD、PDPなど)による光源提供装置の明るさ設定値、前記ディスプレイの一定領域選択設定値等であることを特徴とする。
【0012】
本発明の望ましい特徴によるディスプレイ明るさ制御方法は、前記ディスプレイ上の一定領域の選択を受けて、選択を受けた領域に対して元々の明るさをそのまま維持して、残りの領域は使用者の要求によって画面明るさと電源供給の可否を制御することを特徴とする。
【0013】
本発明の望ましい特徴によるディスプレイ明るさ制御方法は、前記ディスプレイ上に表示されているプログラムウインドウが示される領域に対して元々の明るさをそのまま維持して、残り領域は使用者の要求によって画面明るさと電源供給の可否を制御することを特徴とする。
【0014】
本発明の望ましい特徴によるディスプレイ明るさ制御方法は、使用者の操作によって前記ディスプレイ上に表示される画面の変更可否を感知して変更された領域に対して元々の明るさをそのまま維持して、残り領域は使用者の要求によって画面明るさと電源供給の可否を制御することを特徴とする。
【0015】
本発明の望ましい特徴によるディスプレイ明るさ制御方法は、PC及び通信機器の応用プログラム、ビデオカードのシステムドライバー、ディスプレイの内部S/Wであるファームウェア、これらを運用するための運営体制などを必要によって単独または相互有機的に制御、言い換えれば、PC及び通信機器に設置される応用プログラム(運営体制のためのプログラム含み)でディスプレイの画面を制御することができるし、前記応用プログラムとディスプレイのファームウェアが連動(12C、BESAなどの通信利用)して遂行されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
前述したところのような本発明であるディスプレイ明るさ制御方法は、ディスプレイ装置の一定領域を区別して明るさを調節するようにすることで携帯用PC、タブレットPC、移動通信端末機、PDAなどに使用されるバッテリーの消耗を減らして、ディスプレイ装置の寿命を延長させる効果がある。
【0017】
また、ディスプレイ装置の画面出力領域を使用領域と非使用領域に区分して、使用領域は元々の明るさに出力して、非使用領域の明るさは最小化するか、または遮断するようにすることで、ディスプレイに対する視認性低下をあらかじめ防止することはもちろん、使用者の視力を保護する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の望ましい実施例によるディスプレイ明るさ制御方法の過程を示した流れ図である。
【図2】本発明の実施例によるタッチポインタによる差等明るさ制御方法の過程を示した流れ図である。
【図3】本発明の実施例によるディスプレイの変更内容による差等明るさ制御方法の過程を示した流れ図である。
【図4】本発明によるディスプレイの制御結果の一例を示した画面である。
【図5】本発明によるディスプレイの制御結果の他の例を示した画面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例によるディスプレイ明るさ制御方法に関して詳しく説明する。
【0020】
図1は、本発明の望ましい実施例によるディスプレイ明るさ制御方法の過程を示した図面である。
【0021】
図1を参照すれば、先ず使用者からディスプレイ設定値の入力を受ける(S101)。
【0022】
前記設定値は、ディスプレイの明暗、明るさ等を含んで、またディスプレイの種類によってディスプレイ光源提供装置の個別電源管理情報なども含まれる。ここで、個別電源管理情報は、ディスプレイにバックライトユニット(Back Light Unit)に構成された複数のランプ(発光体)を個別的に制御及び管理する情報である。
【0023】
仮に、ディスプレイ装置に運営体制(Operating System)が搭載された場合、前記明るさ設定値は運営体制(Operating System)によって実行されるプログラム窓の明るさを制御することができる制御情報を含む。
【0024】
また、ディスプレイ上にマウスを使用する場合移動するマウスの矢印を中心にした使用者が指定した模様、大きさの明るさを制御することができる制御情報を含む。
【0025】
これに加えて前記明るさ設定値は、ディスプレイ装置の一定領域を一定な時間の間に一定な明るさで維持するようにする時間制御情報を含む。前記のような時間制御情報を通じて使用者が現在使用中であるプログラム窓の領域またはマウスの一定な領域に対しては元々の明るさを維持しながら、その以外の領域の明るさは最小化して使用することができるようになる。
【0026】
この時、本発明の設定値入力は、ディスプレイ装置のキーパッド、リモートコントローラー、個人用コンピュータープログラム上のソフトウェアのうちでいずれか一つを通じて行われることが望ましい。
【0027】
前記(S101)段階後、変更された設定値があるかどうかを判断して(S103)、仮に変更された設定値があったら変更された設定値をディスプレイに反映する(S105)。
【0028】
前記(S105)段階後、ディスプレイ設定値が存在するかどうかを判断して(S107)、ディスプレイ設定値が存在したら変更されたディスプレイ設定値をディスプレイに反映して(S109)、次のディスプレイ設定値が入力される時まで待機する(S111)。
【0029】
図2は、本発明の実施例によるタッチポインタによる差等明るさ制御方法の過程を示した流れ図である。
【0030】
図2を参照すれば、先に使用者がディスプレイ設定値を入力する(S201)。
【0031】
前記(S201)段階後に変更された設定値が存在するかどうかを判断して(S203)、もし変更された設定値が存在したら変更された設定値をディスプレイに反映する(S205)。
【0032】
前記(S205)段階後に使用者の操作によってディスプレイ上のタッチポイントが変更されたかを判断して(S207)、もしタッチポインタが変更されたら変更された領域の明るさを制御して(S209)、次のディスプレイ値が入力される時まで待機する(S211)。
【0033】
前記図2に示された過程を経って現在ディスプレイ上のタッチポインタ動線に沿って使用者が指定した模様または使用者が指定した大きさの領域は元々の明るさを維持しながら残り領域は暗い明るさになるように制御するようになる。
【0034】
仮に、移動通信端末機(モバイル)のディスプレイ明るさ等を制御する場合には、前記移動通信端末機上にマウスポインタがいないが、前記移動通信端末機のタッチスクリーン方式でのタッチポインタ(手またはペンで画面に接触する面または点)を利用して前記タッチポインタの動線に沿って使用者が指定した模様または使用者が指定した大きさの模様は元々の明るさを維持して残り領域は暗い明るさを有するように制御するようになる。
【0035】
また、本発明の場合既存明るさを維持する時間を使用者が指定して設定できるようにして、一度のタッチでタッチポインタ周辺の領域が元々の明るさどおり一定時間の間に維持されるようにして、残り領域は暗い明るさを有するように制御することが可能である。
【0036】
図3は、本発明の実施例によるディスプレイの変更内容による差等明るさ制御方法の過程を示した流れ図である。
【0037】
図3を参照すれば、先に図1及び図2と同一に使用者がディスプレイ設定値を入力する(S301)。ここで、前記ディスプレイ設定値は、前記ディスプレイの明暗、明るさ、領域別明るさに対する設定値のうちで少なくとも一つを含むディスプレイ明るさ設定値と領域別明るさの最小化値、そして、前記ディスプレイの領域設定値のうちで少なくとも一つを含んで、図4及び図5に示されたところのように各領域及び明るさの設定値を使用者が入力して、当業者の要求によって自動設定することもできることは当然である。
【0038】
前記(S301)段階後に変更された設定値が存在するかどうかを判断して(S303)、もし変更された設定値が存在したら変更された設定値をディスプレイに反映する(S305)。
【0039】
前記(S305)段階後ディスプレイに変更された領域(画面の変化等)が存在するかを判断して(S307)、もし変更された領域が存在したら変更されたディスプレイ領域の明るさを制御した後(S309)、次のディスプレイ設定値が入力される時まで待機する(S311)。
【0040】
図3の過程を経ればディスプレイの画面上に変更される領域だけ元々の明るさを維持して、画面が変更されない領域は暗い明るさを有するように制御するようになる。
【0041】
すなわち、ディスプレイ映像が変わらない部分は徐徐に暗い明るさになるように制御して、映像の変わる部分は既存明るさを維持するように制御するようになる。
【0042】
したがって、図4に示されたところのように全体画面10をディスプレイ画面10'で設定しながら、使用領域11の明るさはそのまま維持して、非使用領域12の明るさを最小化するか、または前記ディスプレイが部分的な電源供給(光源)制御が可能な場合、非使用領域12は電源を個別遮断して使用することで、携帯端末機に搭載されるバッテリーの使用量を最小化することができるものである。
【0043】
本発明による前記ディスプレイ明るさ制御方法は、一般的なアプリケーションとビデオカード(Video Card、Graphic Card)のシステムドライバー但し、運営体制(Operating System)、ディスプレイファームウェア(Firmware)などを通じて単独または相互有機的に遂行されることが可能である。
【0044】
例えば、前記ディスプレイファームウェアを利用してディスプレイ全体画面10に対して部分的な電源供給(光源)制御が可能な場合、図5に示されたところのように、全体画面10のうち一部領域に対してディスプレイ画面10'で設定しながら、ディスプレイ画面10'に設定されない領域に対してはバッテリーの電源供給を遮断して、設定されたディスプレイ画面10'の使用領域11'の明るさはそのまま維持して、非使用領域12'の明るさは最小化するようにしたものである。
【0045】
この時、前記ディスプレイ画面10'は、ディスプレイ全体画面10から解像度を変更して設定する方法、または大きさを変更して設定する方法などによって設定されることができるし、当業者の要求によって多様な方法で設定されることができることは勿論である。
【0046】
前記のような過程を経って本発明は、運営体制(Operating System)によって実行されるプログラムウインドウ、マウスポインタとタッチポインタまたは画面の変化等によってディスプレイの領域別明るさ制御及び電源供給可否を調節するようになる。
【0047】
以上で本発明の望ましい実施例を説明したが、本発明は多様な変化と変更及び均等物を使用することができるし、前記実施例を適切に変形して同一に応用することができることが明確である。したがって、前記記載内容は下記特許請求範囲の限界によって決まる本発明の範囲を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明によって、ディスプレイ装置の画面出力領域を使用領域と非使用領域に区分して、使用領域は元々の明るさに出力して、非使用領域は明るさを最小化するか、または遮断するように制御することで、ディスプレイに使用されるバッテリーの消耗を減らして、前記ディスプレイの寿命を延長させることができる。特に、液晶ディスプレイまたは有機発光ダイオード(OLED)またはプラズマディスプレイ(PDP)のような多様なディスプレイ分野において、ディスプレイ使用領域による個別制御を通じてバッテリーの消耗を減少させることで、産業上利用可能性大きい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の操作によってディスプレイ設定値の入力を受けて前記ディスプレイに既設定された設定値と比べる段階;
変更された設定値が存在すれば前記変更された設定値を前記ディスプレイに反映する段階;
前記ディスプレイ設定値が存在するかどうかを判断する段階;
前記ディスプレイ設定値が存在すれば変更された前記ディスプレイ設定値によって前記ディスプレイに反映する段階;及び
前記ディスプレイに反映する段階後に次の前記ディスプレイ設定値が入力されるまで待機する段階と、を含むディスプレイ明るさ制御方法。
【請求項2】
前記ディスプレイ上の使用領域を使用者によって選択を受けて、前記選択を受けた使用領域を元々の明るさで維持して、非使用領域を最小化明るさまたは使用者によって指定された設定値に対応する明るさで制御することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ明るさ制御方法。
【請求項3】
前記ディスプレイの光源の個別的制御時に前記ディスプレイの光源に供給される電源を各光源によって個別的に制御して前記ディスプレイの明るさを制御することを特徴とする請求項2に記載のディスプレイ明るさ制御方法。
【請求項4】
前記ディスプレイ上に表示されているプログラムウインドウのうち使用されているプログラムウインドウ領域は一定な明るさで維持して残り領域を暗い明るさで制御することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ明るさ制御方法。
【請求項5】
使用者の操作によって前記ディスプレイ上に表示される画面の変更可否を感知して変更された領域を一定な明るさで維持して、残り領域を暗い明るさで制御することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ明るさ制御方法。
【請求項6】
前記ディスプレイの全体画面のうち一部領域をディスプレイ画面で設定して、設定されたディスプレイ画面に対して使用領域を使用者によって選択を受ければ、前記選択を受けた使用領域を元々の明るさで維持して、非使用領域を最小化明るさまたは使用者によって指定された設定値に対応する明るさで制御することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ明るさ制御方法。
【請求項7】
前記ディスプレイ全体画面から解像度の変更及び大きさ変更のうちで少なくとも一つによってディスプレイ画面を設定することを特徴とする請求項6に記載のディスプレイ明るさ制御方法。
【請求項8】
前記ディスプレイ設定値は、前記ディスプレイの明暗、明るさ、及び領域別明るさに対する設定値のうちで少なくとも一つを含むディスプレイ明るさ設定値、領域別明るさの最小化値、並びに前記ディスプレイの領域設定値のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか一つに記載のディスプレイ明るさ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−524018(P2011−524018A)
【公表日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509407(P2011−509407)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【国際出願番号】PCT/KR2009/002497
【国際公開番号】WO2009/139573
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(510301459)
【Fターム(参考)】