説明

ディスペンサ

【課題】飲料水の冷却時に飲料水の凍結が起こって給水管及び冷却管内の圧力が上昇した場合に、給水管及び冷却管内の圧力を開放することのできるディスペンサを提供する。
【解決手段】ショックアブソーバ6内部に設けられたピストン26は、底に穴の開いたコップ状の形状をしており、内部に空間30を有している。空間30には、一端がスプリング25に固定され、別のスプリング32を備えたエスケープバルブ31が設けられている。エスケープバルブ31は、スプリング32の伸縮に伴い、空間30内をスプリング25に対して長手方向に移動可能になっている。また、ピストン26には、接触面26aを貫通し空間30と連通する排水孔33が形成されている。エスケープバルブ31は、排水孔33の流路を開閉する弁機能を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ディスペンサに係り、とくに、アイスバンク方式のディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のアイスバンク方式のディスペンサの構造が、例えば特許文献1等に記載されている。このようなディスペンサのうち、冷水を提供するためのディスペンサの構造を図6に示す。ディスペンサ40は冷却水槽41を備え、冷却水槽41の内周面には、冷却水槽41中の冷却水を冷却するための冷却器42が設けられ、冷却水槽41中には、水道水が流通する冷却コイル43が設けられている。冷却器42には、それぞれ図示しない圧縮機、凝縮器及び膨張弁が順次接続されて冷凍回路を構成する。この冷凍回路に冷媒が循環すると、冷却器42において、冷媒と冷却水との間で熱交換が行われて冷却水が冷却され、冷却水槽41中に氷が形成される。
一方、水道水は、給水管44を流通し、減圧弁45にて水道水圧が減圧された後、注出コック46に連動する電磁弁47によって、ディスペンサ40への供給が制御される。ディスペンサ40へ供給された水道水は、逆流防止のためのショックアブソーバ48を通過した後、冷却コイル43内を流通する。この際、冷却水との間で熱交換が行われ、水道水は冷却される。冷却水と水道水との熱交換効率を上げるために、攪拌ポンプモータ50によって冷却水が攪拌される。このようにして冷却された水道水は、注出管49を介して、注出コック46から冷水として注出される。
【0003】
電磁弁47が閉じられ、水道水の圧力がショックアブソーバ48にかからない場合には、図7に示されるように、スプリング51によって、ピストン52は、接触面52aが吸入口53に接する状態になっている。これにより、給水管44に接続する吸入口53と冷却コイル43に接続する吐出口54とが遮断されるため、冷却コイル43から給水管44への逆流を防止することができる。一方、水道水圧がショックアブソーバ48にかかると、ピストン52が押し上げられ、吸入口53とピストン52との間に空間を形成する。この空間を介して、給水管44と冷却コイル43とが連通されるため、水道水が冷却コイル43へ流入する。
【0004】
【特許文献1】特開平9−110096号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アイスバンク方式のディスペンサでは、冷却水が氷となる際、冷却水が過冷却温度となる時間帯が必ず存在する。この時間帯に注出コック46より冷水を注出すると、冷却コイル43内に綿氷が発生する。特に、冬場の寒冷地等のように給水温度が低い場合に注出を行うと、注出中に冷却コイル43内で綿氷が発生してしまう。この状態で注出を繰り返すと、綿氷が下流に溜まり、水圧によって綿氷が圧縮されて氷の塊となり、さらに冷却水による冷却により、この氷の塊が成長する。この結果、冷却コイル43又は注出管49内において閉塞が発生するため、閉塞箇所より上流側の圧力が異常に上昇するといった問題点があった。
【0006】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、飲料水の冷却時に飲料水の凍結が起こって給水管及び冷却管内の圧力が上昇した場合に、給水管及び冷却管内の圧力を開放することのできるディスペンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のディスペンサは、冷却水を貯水する冷却水槽と、飲料水が流通する給水管と、給水管と連通し、冷却水槽内に設けられ、飲料水が流通する際に、冷却水との熱交換により飲料水が冷却される冷却管と、冷却管と連通し、冷却された飲料水が注出される注出コックと、注出コックよりも上流側に設けられ、給水管及び冷却管とそれらの外部とを連通する排水孔と、排水孔の流路を開閉可能であって、給水管又は冷却管内の圧力が所定圧力以上になったときに、排水孔の流路を開通し、給水管内又は冷却管内の飲料水を、排水孔を介して給水管及び冷却管の外部に排水することによって、圧力を開放するリリーフ手段とを備える。
また、この発明のディスペンサは、冷却水を貯水する冷却水槽と、飲料水が流通する給水管と、給水管と連通し、冷却水槽内に設けられ、飲料水が流通する際に、冷却水との熱交換により飲料水が冷却される冷却管と、冷却管と連通し、冷却された飲料水が注出される注出コックと、注出コックよりも上流側に設けられ、給水管及び冷却管と冷却水槽とを連通する排水孔と、排水孔の流路を開閉可能であって、給水管又は冷却管内の圧力が所定圧力以上になったときに、排水孔の流路を開通し、給水管内又は冷却管内の飲料水を、排水孔を介して冷却水槽に排水することによって、圧力を開放するリリーフ手段とを備える。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、注出コックよりも上流側に、給水管及び冷却管とそれらの外部とを連通する排水孔と、排水孔を開閉可能なリリーフ手段とを設け、給水管及び冷却管内が所定圧力以上になった場合に、リリーフ手段が排水孔を開通すようにしたので、凍結により給水管及び冷却管内が閉塞して圧力が異常に上昇した場合、給水管及び冷却管内の飲料水を、排水孔を介して給水管及び冷却管の外部へ排水することにより、圧力を開放することができる。これにより、給水管及び冷却管には異常圧力がかからなくなるため、これらの破損を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に示されるように、この発明の実施の形態に係るディスペンサ1は、給水管2が図示しない水道に連結しており、水道水が直接供給されるようになっている。給水管2には、水道水圧を減圧するための減圧装置3、ディスペンサ1への水道水の供給を制御する電磁弁4、手動閉止バルブ5及び逆流を防止するショックアブソーバ6が設けられている。
冷却水槽7内には、内コイル及び外コイルが並列に構成されている冷却コイル8が設けられ、ショックアブソーバ6を介して給水管2と連結している。また、冷却水槽7内周面には、冷却水槽7内の冷却水を冷却するための冷却器9が設けられている。冷却器9、圧縮機10、凝縮器11、及び図示しない膨張弁が順次接続されて冷凍装置15が構成され、圧縮機10によって、冷凍装置15内を冷媒が循環するようになっている。さらに、冷却水槽7の下方には、冷却水の循環を行う攪拌モータ12が設けられている。
冷却コイル8の下流端部には注出管13が接続され、注出管13の他端には、冷水を注出する注出コック14が設けられている。注出コック14と電磁弁4とは電気的に接続されて連動するようになっており、注出コック14から冷水が注出されると電磁弁4が開き、水道から冷却コイル8へ水道水が供給される。一方、注出コック14から冷水の注出が停止すると電磁弁4は閉じ、冷却コイル8への水道水の供給が停止する。
【0010】
次に、ショックアブソーバ6の構造を、図2に基づいて説明する。
ポリアセタール製の円筒形状のケーシング20の一端に、給水管2と接続する円筒形状の吸入口21が設けられ、吸入口21の内筒半径は、ケーシング20の内筒半径よりも小さくなっている。ケーシング20の他端には、SUS製の蓋22が取り付けられている。蓋22とケーシング20との接続部分には、隙間23が形成され、ケーシング20の内部と外部とが連通されている。ケーシング20の外側面には、内部に貫通するように2つの吐出口24が設けられている。2つの吐出口24はそれぞれ、冷却コイル8の内コイル及び外コイルに接続している。
蓋22には、SUS製のスプリング25の一端が固定され、スプリング25は、ケーシング20の内部を吸入口21へ向かって延びるように設けられている。スプリング25の他端にはピストン26が取り付けられており、スプリング25の伸縮に伴い、ピストン26はケーシング20の内部をスライドするようになっている。スプリング25が最も伸びた状態では、ピストン26の接触面26aは吸入口21に接するため、水道水が冷却コイル8へ流入するのを遮断することができ、さらに冷却コイル8から給水管2への逆流を防ぐことができる。
一方、スプリング25が縮むと、ピストン26は矢印Aの方向にスライドし、ピストン26と吸入口21との間に空間ができる。この空間を介して、吸入口21に接続される給水管2と吐出口24に接続される冷却コイル8とが連通され、水道水は冷却コイル8へ流通するようになる。また、ケーシング20とピストン26との間をシールするため、ピストン26にOリング27が取り付けられている。
【0011】
図3に示されるように、ピストン26は底に穴の開いたコップ状の形状をしており、内部に空間30を有している。空間30には、一端がスプリング25に固定され、別のスプリング32を備えたエスケープバルブ31が設けられている。エスケープバルブ31は、スプリング32の伸縮に伴い、空間30内をスプリング25に対して長手方向に移動可能になっている。また、ピストン26には、接触面26aを貫通し空間30と連通する排水孔33が形成されている。エスケープバルブ31は、排水孔33の流路を開閉する弁機能を有している。エスケープバルブ31が移動することによって、排水孔33の流路が開通すると、排水孔33を介して、給水管2及び冷却コイル8とケーシング20内部とが連通される。ケーシング20内部は、隙間23を介して外部と連通しているため、給水管2及び冷却コイル8は、ケーシング20外部と連通するようになる。ここで、エスケープバルブ31及びスプリング32は、リリーフ手段を構成する。
【0012】
空間30内には、スプリング32の長さを調整するスプリング調整部材34が設けられている。スプリング調整部材34は、底に穴の開いたコップ状の形状をしており、上面部34aは、その上面34a1がスプリング25に接触し、その下面34a2がスプリング32に接触することによって、スプリング32の長さを調整している。上面部34aには上面穴34cが形成されており、この上面穴34cをエスケープバルブの軸31aが貫通している。
スプリング調整部材34の側面部34aの外周面には、上面部34aが存在するほうの端部から他方の端部に向かい、スプリング調整部材34の長さの半分程度の領域に、雄ねじ部37が形成されている。一方、ピストン26の内周面には、この雄ねじ部37と係合する雌ねじ部38が形成されている。スプリング調整部材34を、雄ねじ部37が形成されていないほうの端部から、空間30に挿入させ、スプリング調整部材34を回転させることによって、雄ねじ部37を雌ねじ部38に係合させる。これにより、スプリング調整部材34がピストン26に固定される。スプリング調整部材34のピストン26に対する位置は調整可能であって、この位置を変えることによって、上面部34aがスプリング32の長さを調整し、スプリング32が縮むことのできる圧力を設定することができるようになっている。
通常、スプリング32は、スプリング25に比べて高い圧力がかからなければ縮まないように調整される。すなわち、スプリング25は、給水管2内を水道水が流通する程度の圧力でも縮むのに対し、スプリング32は、排水孔33を介して、冷却コイル8及び注出コック14間において閉塞が起こった際に生じる異常に高い圧力でないと縮まないように調整される。
【0013】
次に、この実施の形態に係るディスペンサの動作を説明する。
図1に示されるように、ディスペンサ1の電源を入れると圧縮機10が起動し、冷凍装置15内を冷媒が循環する。冷媒の循環により冷却器9が冷却され、冷却器9と冷却水槽7内の冷却水とが熱交換を行うことによって、冷却水が冷却されて氷が形成される。また、冷凍装置の運転開始から所定のタイミングで攪拌モータ12が運転されると、冷却水槽7内の冷却水が攪拌されて、冷却水は効率的に冷却される。さらに、この攪拌により、後述する冷却コイル8内の水道水と冷却水との熱交換効率を高める効果も得られる。
【0014】
水道から供給された水道水は給水管2を流通し、減圧装置3によって、水道水圧が適正な圧力に減圧される。
注出コック14から冷水を注出するために、注出コック14を作動すると、電磁弁4が開いて、減圧された水道水が冷却コイル8へ供給される。冷却コイル8を流通する際、冷却水槽7中の冷却水と熱交換することにより、水道水は冷却され、冷水として注出コック14から注出される。
【0015】
一方、冷却水槽7内の冷却水が冷却されて氷が形成される際、必ず冷却水が過冷却温度となる時間帯が存在する。この時間帯に注出コック14より冷水を注出すると、冷却コイル8内で水道水が結晶化し、綿氷が発生する場合がある。このような状態で、冷水の注出を繰り返すと、綿氷が下流に溜まり、水圧によって綿氷が圧縮されて氷の塊となる。さらに冷却水による冷却により、この氷の塊が成長する。この結果、冷却コイル8から注出コック14の間で閉塞が生じ、閉塞箇所から上流において、圧力が異常に上昇してしまう。
図2に示されるピストン26は、水圧によって、ケーシング20内を蓋22方向へスライドして、給水管2と冷却コイル8とが連通されるが、ショックアブソーバ6よりも下流側で閉塞が生じた場合には、異常上昇した圧力を開放することができない。
【0016】
この場合、図3に示される排水孔33を介して、この圧力がエスケープバルブ31に伝わることにより、スプリング32が縮んでエスケープバルブ31が空間30内をスプリング25方向に移動し、排水孔33の流路を開通する。排水孔33の流路が開通すると、給水管2及び冷却コイル8と空間30とが連通されるようになるので、水道水が排水孔33を通って空間30へ移動する。空間30に移動した水道水は、スプリング調整部材34の上面穴34cを通り、図2に示されるスプリング25の隙間からケーシング20の内部へ移動する。ケーシング20の内部に移動した水道水は、ケーシング20と蓋22との間に形成された隙間23を介して、ケーシング20の外部に排水される。図1に示されるように、ショックアブソーバ6は、冷却水槽7の上方に設けられているため、隙間23からケーシング20外部へ排水された水道水は、冷却水槽7内に落下する。このようにして給水管2及び冷却コイル8内の水道水を冷却水槽7内へ排水することにより、異常上昇した圧力が開放される。
【0017】
このように、ショックアブソーバ6のピストン26に、ケーシング20の外部と連通する排水孔33を形成し、さらに水圧に応じて排水孔33の流路を開閉可能な弁機能を有したエスケープバルブ31を設けたので、冷却コイル8から注出コック14までの間で閉塞が生じ、圧力が異常上昇した場合でも、給水管2及び冷却コイル8内の水道水を、排水孔33を介して冷却水槽7内へ排水することができ、異常上昇した圧力を開放することができる。これにより、給水管2、冷却コイル8、及びこれらに設けられている各種部品に異常水圧がかからなくなるため、これらの破損を防ぐことができる。また、給水管2及び冷却コイル8内の水道水を冷却水槽7内に排水するようにしたため、排水処理設備の設置を不要にすることができる。
【0018】
実施の形態2.
次に、この実施の形態2に係るディスペンサを説明する。尚、以下の実施の形態において、図1の参照符号と同一の符号は、同一又は同様な構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
この実施の形態2に係るディスペンサは、実施の形態1に対して、ディスペンサ1への給水源の水道を、水に限定されない飲料水が貯溜された飲料ボトル等にし、ポンプを用いてディスペンサ1へ給水するようにしたものである。
図4に示されるように、給水管2の端部が、飲料水が貯溜されている飲料ボトル16に接続され、飲料ボトル16内の飲料水を給水管2を通して冷却コイル8へ送るためのポンプ17が給水管2に設けられている。その他の構成については、実施の形態1と同じである。
冷却コイル8にて、飲料水を冷却中に、飲料水が凍結してつまりが生じた場合、ポンプ17によって、そのつまりが生じた部分から上流側の圧力が異常に上昇してしまうおそれがある。この場合、実施の形態1と同様に、ショックアブソーバ6に内蔵された排水孔33とエスケープバルブ31及びスプリング32から構成されるリリーフ手段との機能により、給水管2及び冷却コイル8内の飲料水を、冷却水槽7内へ排水でき、これにより異常に上昇した圧力を開放することができる。
尚、飲料ボトル16の代わりに、ダンボール内にビニール容器が設けられたバックインボックスを用いもよい。大容量の飲料水を用いる場合に便利である。
【0019】
この実施の形態1及び2では、排水孔33とエスケープバルブ31及びスプリング32から構成されるリリーフ手段とを内蔵したショックアブソーバ6を電磁弁4の下流側に設置したが、電磁弁4の上流側に設置してもよい。水道水が凍結して閉塞が生じ、圧力が上昇するのは、電磁弁4が開いて水道水がディスペンサ1へ供給される場合である。したがって、エスケープバルブ31が圧力上昇を感知するのは、電磁弁4が開いている間であるので、ショックアブソーバ6を電磁弁4の上流に設置しても、異常圧力を開放することができる。
【0020】
この実施の形態1及び2では、ショックアブソーバ6を、ディスペンサ1の内部であって、冷却水槽7の上方に設置することにより、ショックアブソーバ6から排出された飲料水が、冷却水槽7内に落下するようにしたが、この形態に限定されるものではない。図5に示されるように、ショックアブソーバ6を、図1または4における電磁弁4よりも上流側に設け、ディスペンサ1の外部に設けてもよい。この場合、ショックアブソーバ6から排水された飲料水を処理するために、ショックアブソーバ6の下方に、ホース36が接続された集水部材35を設け、ホース36の先端を、排水を処理する設備等に接続するようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】この発明の実施の形態1に係るディスペンサの内部構造を表す図である。
【図2】この実施の形態1に係るショックアブソーバの構造を表す図である。
【図3】この実施の形態1に係るエスケープバルブの構造を表す図である。
【図4】この実施の形態2に係るディスペンサの構成を表す概略図である。
【図5】この実施の形態1または2に係るディスペンサの変形例の構成を表す概略図である。
【図6】従来のディスペンサの構造を表す図である。
【図7】従来のショックアブソーバの構造を表す図である。
【符号の説明】
【0022】
1 ディスペンサ、2 給水管、7 冷却水槽、8 冷却コイル(冷却管)、14 注出コック、15 冷凍装置、23 隙間、31 エスケープバルブ(リリーフ手段)、32 スプリング(リリーフ手段)、33 排水孔。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却水を貯水する冷却水槽と、
飲料水が流通する給水管と、
前記給水管と連通し、前記冷却水槽内に設けられ、前記飲料水が流通する際に、前記冷却水との熱交換により前記飲料水が冷却される冷却管と、
前記冷却管と連通し、冷却された前記飲料水が注出される注出コックと、
前記注出コックよりも上流側に設けられ、前記給水管及び前記冷却管とそれらの外部とを連通する排水孔と、
前記排水孔の流路を開閉可能であって、前記給水管又は前記冷却管内の圧力が所定圧力以上になったときに、前記排水孔の流路を開通し、前記給水管内又は前記冷却管内の前記飲料水を、前記排水孔を介して前記給水管及び前記冷却管の外部に排水することによって、前記圧力を開放するリリーフ手段と
を備えるディスペンサ。
【請求項2】
冷却水を貯水する冷却水槽と、
飲料水が流通する給水管と、
前記給水管と連通し、前記冷却水槽内に設けられ、前記飲料水が流通する際に、前記冷却水との熱交換により前記飲料水が冷却される冷却管と、
前記冷却管と連通し、冷却された前記飲料水が注出される注出コックと、
前記注出コックよりも上流側に設けられ、前記給水管及び前記冷却管と前記冷却水槽とを連通する排水孔と、
前記排水孔の流路を開閉可能であって、前記給水管又は前記冷却管内の圧力が所定圧力以上になったときに、前記排水孔の流路を開通し、前記給水管内又は前記冷却管内の前記飲料水を、前記排水孔を介して前記冷却水槽に排水することによって、前記圧力を開放するリリーフ手段と
を備えるディスペンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−64224(P2006−64224A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−245461(P2004−245461)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000194893)ホシザキ電機株式会社 (989)
【Fターム(参考)】