説明

デジタルカメラの焦点調節をするシステムおよび方法

【課題】固定焦点デジタルカメラの焦点位置調節を比較的短時間のうちに行うことができる焦点位置調節システムを実現する。
【解決手段】PDA等に組み込まれるカメラモジュール40は、焦点位置調整用の螺合部分が形成された鏡胴46を有する。焦点調節ステーション80内にセットされたカメラモジュール40はモジュールインタフェース100を介してマイクロコントローラ82と接続され、駆動部組立体84にシャフト104を介して接続されたギヤ106が鏡胴46の外周に形成されたギヤと噛み合い、ギヤ106が駆動されてカメラモジュール40の焦点位置の調節が行われる。カメラモジュール40がテストターゲット86上のテストパターンの画像を撮像し、その画像結像状態から焦点調節精度が求められて、マイクロコントローラ82はバレル40を繰り出すか繰り込むかを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラの製造工程内において焦点調節をする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のデジタルカメラは、被写体から反射した光をレンズを通してイメージセンサに集光するように構成されている。イメージセンサは、受け取った光パターンをすぐに一連の画素値へと分解し、それらは処理されて被写体のデジタル画像が形成される。
【0003】
デジタル画像技術の使用に対する人気は高まり続けており、それに伴って生産量も増えている。生産量が増加しているのは、従来のデジタルカメラの人気が高いためだけでなく、移動電話(携帯電話)、携帯情報端末(PDA)、および他の電子装置等、種々の最終製品に小型の固定焦点式デジタルカメラが組み込まれているためでもある。
【0004】
固定焦点式デジタルカメラモジュールの製造の際には、比較的良好に焦点の合ったデジタル画像を提供するように、イメージセンサに対するレンズの位置決めを最適化することが望ましい。従来では、カメラモジュールは焦点調節ステーション(焦点調節処理工程)内で処理される。焦点調節ステーションに配置されると、カメラモジュールが起動されて、フォーカスターゲットを表す静止画像またはビデオ出力信号が生成される。画像またはビデオ出力を解析するために、焦点調節ステーションは、フレームグラバまたはデジタルフレームグラバ等の市販品のハードウェアを利用し、このようなハードウェアを用いて、カメラモジュールからデジタルビデオ信号を取り込んで、焦点調節ステーション内に設置されたパーソナルコンピュータ等のコンピュータ処理ユニットのメモリに格納する。
【0005】
焦点調節ステーションのメモリ内に格納された画像の焦点調節の程度は、パーソナルコンピュータによって解析されて、カメラモジュールの焦点調節レベル、およびカメラモジュールの焦点を調整する必要があるか否かが判定される。したがって、この従来の動作では、カメラモジュールは単に、カメラモジュールの通常の使用中にカメラモジュールが出力するのと同じビデオストリームまたは信号ストリームを出力する。焦点調節ステーションは、通常のカメラモジュール出力を分解し、格納し、かつ計算を実行して、カメラモジュールの焦点調節レベル(精度)を判定する。この点で、かなり大規模な開発およびかなりの金額が焦点調節システムの提供に費やされる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、低廉で比較的短時間のうちに焦点調節を行うことの可能な焦点調節システムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、イメージセンサを用いてデジタルカメラモジュールを焦点調節する方法を提供する。本方法は、デジタルカメラモジュールを用いてテストターゲットの画像を取り込むこと、イメージセンサを用いて画像の焦点調節精度を判定すること、デジタルカメラモジュールからデジタルカメラモジュールの外部にある焦点調節ステーションへ、画像の焦点調節精度に関する信号を出力すること、および引き続いて取り込まれる画像の焦点調節精度を改善するために、デジタルカメラモジュール内のイメージセンサからのレンズの位置を変更すべきか否かを判定することを含む。
【0008】
本発明の実施の形態は、添付図面を参照すればより良く理解される。図面の要素は必ずしも互いに同一の縮尺にはなっていない。同じ参照符号は対応する同様の部品を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に記載する詳細な説明では、本明細書の一部を成すとともに、本発明を実施することができる特定の実施形態を例として示す添付図面を参照する。その際、「上方の」等の方向を示す用語は、説明している図(複数可)の向きを基準として用いられる。本発明の実施形態の構成要素は、複数の異なる向きに配置することができるため、方向を示す用語は例示を目的として用いられており、決して限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱せずに、他の実施形態を利用してもよく、また、構造的または論理的変更を行ってもよいことを理解されたい。したがって、以下に記載する詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0010】
図1は、デジタルカメラ10の主要構成要素を示すブロック図である。カメラ10は、レンズ12、イメージセンサ14、シャッタコントローラ16、プロセッサ18、メモリ20、入出力(I/O)インタフェース22、シャッタボタン24、液晶ディスプレイ(LCD)26、およびユーザ入力装置28を備える。動作時には、ユーザがシャッタボタン24を押すと、プロセッサ18およびシャッタコントローラ16がイメージセンサ14に、被写体(図示せず)から反射した光をレンズ12を通して取り込ませる。イメージセンサ14は、取り込んだ光を画素データに変換し、画像を表す画素データをプロセッサ18に出力する。
【0011】
画素データはメモリ20に格納され、取り込み画像(撮影された画像)はLCD26に表示され得る。一実施形態では、メモリ20には、或るタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)および不揮発性メモリが含まれるが、任意の適したタイプのメモリ記憶装置が含まれてもよい。一実施形態では、メモリ20には、電気的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)等の或るタイプのプログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)が含まれる。メモリ20は、プロセッサ18を制御するための制御ソフトウェア30を格納する。
【0012】
I/Oインタフェース22は、コンピュータまたは他の適当な電子装置(例えば、PDA、移動電話または携帯電話等)に結合されて、電子装置とデジタルカメラ10との間での情報の転送、例えばカメラ10から電子装置への撮影された画像のダウンロード、を行うように構成される。ユーザ入力装置28によって、ユーザはカメラ10のユーザ定義可能な設定を変更することができる。
【0013】
図2は、従来のデジタルカメラ10で用いられるか、または構成要素(コンポーネント)、PDA、携帯電話等の他の電子装置に組み込まれる、固定焦点式カメラモジュール40の分解図を示す。カメラモジュール40は、イメージセンサ14、オプションの赤外線フィルタ(IRF)42、ハウジング44、レンズ12、およびバレル(鏡胴)46を備える。一実施形態では、イメージセンサ14は、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)デバイスである。一実施形態では、イメージセンサ14は、画像を取り込むことが可能であるだけではなく、取り込み画像を処理することが可能な回路も含む。イメージセンサ14は、出力ピン48またはイメージセンサ14からハウジング44の外部の地点まで延びる他の通信装置に接続される。出力ピン48は、信号または他の情報を他の装置に伝えることを可能にする。一実施形態では、出力ピン48はアナログ信号または2値信号を出力する。
【0014】
一実施形態では、イメージセンサ14は、以下でさらに説明するように、通常のビデオまたは写真出力モードおよび焦点テストモードを含む少なくとも2つのモードで機能するようになっている。一実施形態では、イメージセンサ14は、基板すなわちハウジング底面(基板)49に取り付けられる。一実施形態では、IRF42は、イメージセンサ14の上に配置される。IRF42は、カメラモジュール40により取り込まれた光をフィルタリングして、赤外(不可視)光によるイメージセンサ14の汚染を低減する。
【0015】
一実施形態では、ハウジング44は、ベース部50および延出部52を含む。ベース部50は、ベース部50を矩形状に形成するようにまとめて組み立てられた4つの側壁54を含む。側壁54の縁部間には平坦部材56が部分的に延びる。延出部52は、平坦部材56の外面58から延びる。
【0016】
一実施形態では、延出部52は、側壁54で囲まれる領域の中央にある。延出部52は環状(円筒状)の形状であり、雌ねじ面60が内部に形成されている。一実施形態では、延出部52は、ベース部50と一体かつ均質に形成(一体成形)される。他の実施形態では、延出部52は、ベース部50に一体的に固定される。
【0017】
バレル46は、第1の環状部62と、ほぼ環状の形状を有する第2の環状部64を画定する。第1の環状部62は、ハウジング44の雌ねじ面60と選択的に相互作用するように構成される雄ねじ面66が形成されている。第1の環状部62は、レンズ12を円環状に囲むように、中空または管状である。バレル46の第2の環状部64は、第1の環状部62から半径方向に内外に延びる。第2の環状部64の中央には開口68が形成されている。開口68は円形であることが好ましい。第2の環状部64は、第1の環状部62の雄ねじ面66により画定される最外径よりも大きい最外径を画定する。一実施形態では、第2の環状部64の外周70には、外周70に沿って円周方向に離間した複数の歯72が形成されている。したがって、第2の環状部64は、実質的に歯車を形成する。
【0018】
組み立ての際、IRF42はイメージセンサ14の上に配置される。ハウジング44が基板49に固定されて、IRF42をイメージセンサ14とハウジング44との間に挟む。一実施形態では、ねじ74、またはばねクリップ等の他の締結具を用いて、ハウジング44を基板49に結合する。代替の一実施形態では、ハウジング44は、締結具74ではなく接着剤または他の化合物を用いて、基板49またはイメージセンサ14に取り付けられる。一実施形態では、ハウジング44は、接着剤および締結具74を用いて基板49に結合される。
【0019】
レンズ12は、バレル46の第1の環状部62内に固定されるサイズになっている。特に、一実施形態では、レンズ12は、第1の環状部62の内周と相互作用する外周部を有する。バレル46は、ハウジング44の延出部52内に少なくとも部分的に配置される。特に、バレル46は、バレル46の雄ねじ面66が延出部52の雌ねじ面60と相互作用して、レンズ12およびバレル46をハウジング44に選択的に固定するように配置される。
【0020】
バレル46を回転させると、バレル46はハウジング44の延出部52のさらに奥に移動するか、またはハウジング44の延出部52からさらに出るように移動する。その結果、バレル46の回転は、レンズ12をイメージセンサ14に対して近づくように、または離れるように移動させる役割も果たす。バレル46が回転し、その結果、レンズ12がイメージセンサ14に対して移動することにより、カメラモジュール40を概ね焦点調節することができる。
【0021】
カメラモジュール40の組み立て後、カメラモジュール40は、焦点調節ステーション80内に送られるか、または焦点調節ステーション内に配置される。これに関する一実施形態を図3に示す。焦点調節ステーション80は、マイクロコントローラ82、駆動部組立体84、テストターゲット86、および光源88を含む。マイクロコントローラ82は、カメラモジュール40とインタフェースするようになっており、電気接続90等を介して駆動部組立体84に電気的に接続される。一実施形態では、マイクロコントローラ82は、カメラモジュール40の出力ピン48と結合するモジュールインタフェース100を含む。したがって、一実施形態では、モジュールインタフェース100は、出力ピン48からアナログ信号または2値通信信号の少なくとも一方を受け取るように構成される。一実施形態では、マイクロコントローラ82は、カメラモジュール40からのビデオ通信(信号)を受け取ることができないことを特徴とする。
【0022】
駆動部組立体84の一実施形態は、モータ102、シャフト104、および歯車またはギヤ106を含む。シャフト104はモータ102に結合され、モータ102は、マイクロコントローラ82によって指示されると、その長手方向軸の周りでシャフト104を選択的に回転させるように構成される。ギヤ106は、モータ102とは反対側でシャフト104に結合される。したがって、シャフト104の回転により、シャフト104の軸の周りでのギヤ106の回転も引き起こされる。
【0023】
一実施形態では、ギヤ106は、ギヤ106の残り(歯元)の部分から半径方向に延びるとともに、ギヤ106の全周にわたって互いに円周方向に離間した複数の歯108を含む。一実施形態では、駆動部組立体84は、マイクロコントローラ82に対して位置決めされるため、マイクロコントローラ82がカメラモジュール40と結合されると、ギヤ106の歯108の一部がカメラモジュール40の歯72の一部と噛み合う。したがって、ギヤ106が回転すると、バレル46は同様の速度(周速)で、ただし逆方向に回転することになる。
【0024】
テストターゲット86は、略平坦であり、かつマイクロコントローラ82から離間しているため、マイクロコントローラ82をカメラモジュール40と選択的に結合させると、カメラモジュール40がテストターゲット86に向けられて、テストターゲット86の画像を取り込む。特に、テストターゲット86は、カメラモジュール40を焦点調節ステーション80内に配置すると、カメラモジュール40がテストターゲット86から距離Dだけ離れて位置するように位置決めされる。一実施形態では、距離Dは、カメラモジュール40のレンズ12の過焦点距離と略等しい。
【0025】
さらに図4を参照すると、一実施形態では、テストターゲット86は、少なくとも1つのハイコントラストの図形または対象物を含む。特に、一実施形態では、テストターゲット86は、白色または略白色の背景110と、背景110から明確に分かれる境界線を有する少なくとも1つのベタ黒の図形または対象物112とを含む。別の言い方をすれば、背景110と図形または対象物112との間の境界線は、不鮮明または段階的なものではなく、明確ではっきりとしている。一実施形態では、図形または対象物112は、背景110の色に対してハイコントラストな任意のベタ色である。
【0026】
一実施形態では、テストターゲット86は、背景110上に複数のベタ色テスト対象物112を含む。例えば、テストターゲット86は、テストターゲット86の中央付近に位置決めされた対象物112を含み、さらに、テストターゲット86の周縁の比較的近くに離間して位置決めされた複数のさらなるテスト対象物114を含む。これを考慮すると、テストターゲット86は、略格子状(市松模様)のパターンで形成される。図3を参照すると、光源88はテストターゲット86に向けられ、テストターゲット86に照明および光を与え、この光が、カメラモジュール40のレンズ12によって取り込まれるようにテストターゲット86から反射される。
【0027】
製造の際には、カメラモジュール40は焦点調節ステーション80に収容される。より詳細には、カメラモジュール40は、焦点調節ステーション80内に位置決めされて、出力ピン48がマイクロコントローラ82のモジュールインタフェース100と結合される。カメラモジュール40はまた、テストターゲット86に向けられるように位置決めされるため、バレル46の歯72の一部がギヤ106の歯108の一部と噛み合う。
【0028】
図5は、焦点調節精度に関するレンズ12とイメージセンサ14との間の距離の関係をグラフで示す。より詳細には、X軸120はレンズ12とイメージセンサ14との間の距離を表す。Y軸122は焦点調節精度を示す。2つの値間の関係は、曲線または線124で示されるようにベル曲線に似ている。これに関して、最適な合焦点は、点126で概ね示す曲線124の頂点で生じる。一実施形態では、最適な合焦点126は、以下で説明するように、予め設定された増分で調整される場合に、焦点調節ステーション80内で既存の条件下でカメラモジュール40において得ることができる最良の焦点である。
【0029】
図5に示す関係により、固定焦点式カメラモジュール40の製造の際には、レンズ12とイメージセンサ14との間の距離を調整して、カメラモジュール40により取り込まれる画像がイメージセンサ14に結像されて見えることを確実にする最適な距離を得るようにする。したがって、この最適な距離は、最適な合焦点126に概ね対応する。「最適な合焦」、「最適な合焦点」等の用語は、本明細書で用いる場合、レンズ12の位置が所定の増分で調整される場合にカメラモジュール40に関して得ることができる最良の相対焦点レベルを指す。したがって、最適な焦点は、最良であり得る焦点の絶対レベルではない。
【0030】
上記の関係を考慮すると、カメラモジュール40が線124上の点128にくるように最初に組み立てられた場合、レンズ12は最適な焦点調節精度を提供するように位置決めされたことにならない。レンズ12とイメージセンサ14との間の距離が点128から縮まった場合、それに従って焦点調節精度も低下することになる。あるいは、レンズ12とイメージセンサ14との間の距離が点128から広がった場合、カメラモジュール40の焦点調節精度は高くなる。
【0031】
しかしながら、カメラモジュール40が点130にくるように最初に構成された場合、レンズ12とイメージセンサ14との間の距離を変えることにより、点128からの調整に関して上述したのと逆の効果が得られることになる。より具体的には、レンズ12とイメージセンサ14との間の距離を広げると焦点調節精度が低下し、レンズ12とイメージセンサ14との間の距離を縮めると焦点調節精度が高くなる。したがって、カメラモジュール40が線124上における最初の位置(より具体的には、最初の位置が最適な合焦点126の左側にあるか右側にあるか)は、焦点調節精度を高めるためにレンズ12とイメージセンサ14との間の距離を広げるべきか縮めるべきかを示す。カメラモジュール40の最適な焦点の達成は、図5に示すこの関係の仕組みに依存する。
【0032】
例えば、図6は、全体を150で示す焦点最適化プロセスの一実施形態を示すフローチャートであり、これは図3をさらに参照して、図5の概念に基づいて最も分かりやすく説明される。152において、カメラモジュール40を焦点調節ステーション80内に配置する。特に、カメラモジュール40をマイクロコントローラ82と選択的に結合するように位置決めし、レンズ12をテストターゲット86に向けてテストターゲット86を撮像する。特に、一実施形態では、カメラモジュール40をテストターゲット86から離間させて、ただしテストターゲット86の中央にくるように配置する。一実施形態では、焦点調節ステーション80はさらに、焦点調節ステーション80内にカメラモジュール40を適切に位置決めするのを補助する治具または他の部材(図示せず)を含む。
【0033】
カメラモジュール40を焦点調節ステーション80内に適切に位置決めすると、駆動部組立体84のギヤの歯108の一部がカメラモジュールのバレル46の歯72の一部と噛み合う。154において、カメラモジュール40を焦点調節ステーション80に電気的に結合する。特に、一実施形態では、マイクロコントローラ82のモジュールインタフェース100が、カメラモジュール40の出力ピン48を受け入れて、カメラモジュール40からアナログ信号または2値信号の少なくとも一方を受け取る。
【0034】
156において、カメラモジュール40は、テストターゲット86を表す画像を取り込むように動作する。しかしながら、焦点調節ステーション80にある間、カメラモジュール40のモードは、通常の写真またはビデオモードではなく焦点調節モードである。したがって、テストターゲット86の画像を取り込んでも、カメラモジュール40はデジタル表現の画像やビデオストレージ用の信号を直接出力することはしない。一実施形態では、テストターゲット86を表す画像は、テストターゲット86全体を取り込んだものである。例えば、図4に示すテストターゲット86を用いる場合、テストターゲット86を表す画像は、背景110と、対象物112および114の全体とを表す。
【0035】
158において、画像の空間一次微分の分散を、カメラモジュール40内のイメージセンサ14(図2に示す)を用いて求める。さらに図7を参照して、一実施形態では、158において画像の分散を求めることは、160において画像の空間一次微分を導出することを含む。画像の空間一次微分を導出する第1のステップは、162において、原画像(元の画像)を1画素だけシフトさせることである。図8に全体的に示すように、最初の画像すなわち原画像164は、テストターゲット86を表し、したがって、それぞれ対象物112および114(図4に示す)を表す表現167および168を含む。イメージセンサ14によって一時的に格納されている原画像164を、一方向に1画素だけシフトさせる。図8に示す実施形態では、原画像164を、矢印170で示すように負のX方向に1画素だけシフトさせて、164’の破線で全体を示すシフトした画像を生成する。
【0036】
166において、シフト画像164’を、解析されている各画素ごとに原画像164から減算する。例えば、適切に合焦した画像164では、画素174は黒色画素として現れる。あるいは、シフト画像164’では、画素174はターゲット背景110(図4に示す)と同様の白色画素として現れる。画素174においてシフト画像164’を原画像164から減算すると、黒色と白色との極端な差分により、画素174において大きな正の差分が見られる。
【0037】
画素176等の他の画素では、原画像164の画素176は白色となるが、シフト画像164’の画素176は黒色となる。166において画像を減算すると、大きな負の差分が見られる。さらに他の画素では、画素は画像164および164’それぞれにおいて黒色または白色のいずれか一方のままであるため、減算しても差分はゼロである。
【0038】
特に、原画像164がぼけていた場合、画素174は原画像164および/またはシフト画像164’において灰色に見える場合がある。そのため、原画像164からシフト画像164’を減算すると、画素174および176それぞれにおいて比較的小さい正の差分および小さい負の差分が得られる。したがって、画素の差分すなわち微分の絶対値が大きいほど、各画素における差分または微分の絶対値が小さい他の場合よりも原画像164が良好に合焦されていることを一般に示す。したがって、シフト画像164’が各画素において原画像164から減算されると、空間微分としても知られている一次微分が、画像164に関して求められる。
【0039】
180において、166において各画素で求めた差分または微分を二乗して、正または負によらない、結果の特徴を得る。各画素の差分を二乗することにより、負の差分を正の差分と直接比較することができ、この場合、絶対値または二乗値が大きいほど、合焦度が高いことを一般に示す。182において、180で得られた二乗値を合計して、二乗した画素の微分または差分の和を求め、画像の空間一次微分の分散を得る。この分散が、カメラモジュール40の焦点調節精度を直接的に示すものであるところの、画像164の焦点計測値を与える。より具体的には、画像164の空間一次微分の分散が大きいほど、カメラモジュール40の焦点調節精度は高い。
【0040】
184において、分散をカメラモジュール40から、マイクロコントローラ82とカメラモジュール40との間の電気接続を介して、マイクロコントローラ82に出力する。一実施形態では、分散は、アナログ信号としてマイクロコントローラ82に出力される。より具体的には、相対分散レベルは、様々なレベルの電圧を用いてマイクロコントローラ82に出力され、この場合、電圧が高いほど分散が大きいことを示し、電圧が低いほど分散が小さいことを示す。したがって、電圧レベルを用いての出力は、分散および焦点調節精度に正比例する。一実施形態では、カメラモジュールは、分散レベルを示す電圧をマイクロコントローラに出力するのではなく、分散が増大している場合には+1の値、分散が減少している場合には−1の値等、2値通信(信号)を出力する。この実施形態では、焦点最適化プロセスのさらなる比較ステップが、焦点調節ステーションのマイクロコントローラではなくイメージセンサによって実行される。
【0041】
186において、マイクロコントローラ82が、これが焦点最適化プロセス150を通して1度目か否かを判定する。これが焦点最適化プロセス150を通して1度目であったと判定される場合、188において、マイクロコントローラ82は、所定の増分の回転で第1の方向にギヤ106を回転させるようモータ102に信号を送る。ギヤ106の歯108はバレル46の歯72と噛み合っているため、ギヤ106が回転すると画像コントローラのバレル46も同様に回転する。バレル46とハウジング44との間がねじ接続されているため、バレル46、したがってレンズ12を回転させると、バレル46およびレンズ12の両方が、所定の増分すなわち量だけ、ハウジング44のさらに奥に移動するか、またはハウジング44からさらに出るように移動する。
【0042】
イメージセンサ14からのレンズ12の距離が、所定の増分でイメージセンサ14から第1の方向に(すなわち近づくかまたは離れるように)変更された後、ステップ156、158、184、および186が繰り返される。186において、これが焦点最適化プロセス150を通して1度目ではないと判定されると、190において、マイクロコントローラ82は、分散に関連する信号(以下、これを「分散関連信号」と称する)が、シーケンスの前回に受け取った分散関連信号と比較して改善しているか否かを判定する。特に、第2の分散関連信号が第1の分散関連信号よりも大きい場合、分散関連信号は改善している。反対に、第2の分散関連信号が第1の分散関連信号よりも小さい場合、分散関連信号は改善していない。
【0043】
分散関連信号が改善していると分かった場合、192において、マイクロコントローラ82は、レンズ12がステップ188において以前調整された方向と同じ方向にレンズ12とイメージセンサ14との間の距離を調整するよう、駆動部組立体84に信号を送る。例えば、駆動部組立体84がステップ188においてギヤ106を時計回りの方向に回転させた場合、ステップ192において、駆動部組立体84はギヤ106を再び時計回りの方向に回転させる。一実施形態では、調整するごとに、レンズ12とイメージセンサ14との間の距離を、約2ミクロン〜約20ミクロンの範囲の所定の増分で変更する。さらに特定の一実施形態では、各所定の増分は、約5ミクロン〜約10ミクロンの範囲である。
【0044】
192における2度目の調整の後、ステップ156、158、184、186、および190が繰り返される。190において、分散関連信号が改善されていないと判定された場合、194において、マイクロコントローラ82は、レンズ12からイメージセンサ14(図2に示す)までの距離を、レンズ12が直前のステップ188または192において調整された方向とは逆の方向に調整するよう、駆動部組立体84に信号を送る。別の言い方をすれば、モータ102が以前のステップ188または192においてギヤ106を時計方向に回転させた場合、194において、モータ102はギヤ106を反時計方向に回転させる。したがって、レンズ12を備えるバレル46は、最初はギヤ106の時計方向の回転によってイメージセンサ14に1増分だけ近づいたが、今度は、ギヤ106の反時計方向の回転によってイメージセンサ14から1増分だけ離れる。
【0045】
194におけるレンズ12の調整の後、196において、マイクロコントローラ82は、分散関連信号が直近のステップ190の実行前には改善していた(改善傾向にあった)か否かを判定する。196において、分散関連信号が以前には改善していたと判定される場合、それは、焦点調節精度または分散が最適な合焦点(図5の点126を参照)に向かって増加していたことを示し、現状では最適な合焦点126を超えていて、全体としての焦点調節精度が低下していることを示す。したがって、レンズ12とイメージセンサ14との間の距離が、ステップ194において1増分だけ戻すように調整されることにより、レンズ12はイメージセンサ14から最適なモジュール合焦点に対応する距離のところに戻る。したがって、焦点のテストおよび固定が終了し、198において、カメラモジュールが製造の次の段階に進められる。
【0046】
これに対して、196において、分散関連信号が以前には改善していなかった(改善傾向にはなかった)と判定される場合、それは以前に、焦点調節精度を高めるためとしてはレンズ12が誤った方向に調整されていたこと、言い換えれば、実際にはレンズ12が図5を参照して上述した焦点調節精度を低下させる方向に調整されていたことを示す。したがって、194においてレンズ12を異なる方向に移動させることにより、レンズ12は、今度は焦点調節精度を高める(すなわち、図5に示す最適な合焦点126に向かって移動する)のに適した方向に調整される。196における、分散関連信号が以前には改善しておらず(改善傾向にはなく)、レンズ12が今度は適切な方向に調整されているという判定の後、プロセス150はステップ156に戻り、ステップ156、158、184、186、および190、ならびにステップ192または194が終了する。プロセスは、焦点最適化プロセス150が上述したようにステップ198に続くまで続けられ、カメラモジュール40の最適な焦点が得られてカメラモジュール40の焦点が固定される(すなわち、レンズ12とイメージセンサ14との間の距離が、カメラモジュール40の使用中に調整可能でないように固定される)。
【0047】
一実施形態では、上述のように、第1の方向に最適な合焦点126を超えて移動し、1増分だけ後退して点126に戻るのではなく、レンズ12は、分散が改善されていた以前の状態に続いて、初めて分散の減少が見られた地点から、いずれかの方向に既知のオフセット距離だけ移動して、所望の最適な焦点レベルを得る。一実施形態では、最適な合焦点126を第1の方向に通過した後、レンズ12は、最適な合焦点126を逆方向に再び通過して、最適な合焦範囲を効果的に画定する。一実施形態では、最適な合焦範囲を特定すると、レンズ12は、特定された最適な合焦範囲の中間点に移動するか、または、その中間点から所定のオフセットだけ移動して所望の最適な合焦点で止まる。一実施形態では、所望の最適な合焦点を決定するために選択される方法は、少なくとも部分的に、カメラモジュール40の機械公差や精度、および焦点調節ステーション80に応じて決まる。
【0048】
上述の焦点最適化プロセスおよびシステムは、テストプロセスの多くの部分が実際には焦点調節ステーションによってではなくイメージセンサによって達成されることを可能にする。イメージセンサ上にすでにおおよその配置がなされた処理要素を用いることにより、焦点調節ステーションのハードウェアおよび組み立て時間を減らすことができる。より詳細には、一実施形態では、焦点調節ステーションは、フレームグラバ等の複雑なハードウェアおよび関連するソフトウェアを備えたコンピュータ処理ユニットをもはや必要としない。
【0049】
むしろ、一実施形態では、焦点調節システムは、マイクロコントローラがわずかな処理タスクを実行し、レンズをイメージセンサから離間させる距離を変更するよう駆動部組立体に信号を送ることを要求するに過ぎない。各焦点調節ステーションを作製するのに必要なハードウェアおよび準備を減らすことにより、焦点調節ステーションを設ける費用全体が減る。さらに、焦点最適化プロセスにおいてフレームグラバのステップをなくすことにより、焦点最適化プロセスの速度が上昇する。
【0050】
焦点最適化プロセス150の速度は、テストターゲット86を表す画像の分散を求めるプロセスをさらに変更することにより、さらに上昇させることができる。例えば、図4をさらに参照して説明するように、テストターゲット86を表す原画像の全範囲を解析するのではなく、破線200で概ね示す少なくとも1つの対象領域を表す画像の範囲のみを解析する。
【0051】
例えば、カメラモジュール40の焦点テストモードは、原画像の対象領域200のみを解析するように構成される。対象領域200は、背景110の少なくとも一部、ならびに背景110と対象物112との間の境界線を含む対象物112の一部を表すため、原画像全体ではなく対象領域200のみを考慮することを除いて、上述と同様の分散を求める方法が達成される。したがって、解析される画素が少なくなるため、焦点最適化プロセスを達成するのに必要な時間全体が短縮される。この実施形態では、イメージセンサ14は、テストターゲット86のレイアウトの従来の知識を用いて、解析された対象領域200が背景110の一部およびテスト対象物112の一部、ならびにそれらの間に形成された境界線を含むようにプログラムされる。
【0052】
一実施形態では、複数の対象領域が原画像内から選択され、画像の分散を求めるのに用いられる。例えば、一実施形態では、対象領域200が特定されるだけではなく、さらなる対象領域202も特定されて解析される。一実施形態では、対象領域200および202は、原画像内で画定されるため、焦点最適化プロセス150により得られる全焦点レベルは、取り込まれている画像の焦点をより正確に示す。
【0053】
特に、レンズ12は通常、丸形または球状に加工されるため、画像の中央(対象領域200等)で最適化されるように焦点調節すると、画像の縁部付近(対象領域202等)で最適な焦点(結像状態)を示さない場合がある。したがって、原画像内の種々の位置で対象領域200および202を画定あるいは配置することにより、得られる分散は、画像全体の全体的または総合的な焦点調節精度を示す。特に、各対象領域200または202は、背景110の一部、および、背景110と対象物112または114との間の境界を含む、対象物112または114を含む。一実施形態では、対象領域200および202は合わせて、取り込み画像全体の50%未満を画定する。一実施形態では、各対象領域200および202はそれぞれ、取り込み画像の25%未満を画定する。一例では、各対象領域200および/または202はそれぞれ、取り込み画像の約5%を画定する。これに関して、対象領域200および202を利用して、上述のものと同じ通常の焦点最適化プロセス150が利用される。さらに特定の実施形態では、各対象領域は取り込み画像の2%未満を画定し、複数の対象領域は合わせて、取り込み画像の10%未満を画定する。しかしながら、各ステップにおいて解析される取り込み画像の部分がより小さいため、焦点最適化プロセス150を達成する速度全体は上昇する。
【0054】
本明細書では特定の実施形態を図示および説明したが、本発明の範囲から逸脱せずに、図示および説明した特定の実施形態の代わりに多様な代替および/または等価の実施態様を用いることができることは、当業者には理解されよう。本出願は、本明細書で説明した具体的な実施形態のいかなる適応形態または変形形態も包含することが意図される。したがって、本発明は、特許請求の範囲およびその等価物によってのみ限定されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】デジタルカメラの主要構成要素の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のデジタルカメラのカメラモジュール組立体の一実施形態の分解斜視図である。
【図3】焦点調節ステーション内にある図2のカメラモジュールの一実施形態の斜視図である。
【図4】図3の焦点調節ステーションのテストターゲットの一実施形態の正面図である。
【図5】一般的な焦点最適化概念を示す焦点最適化グラフである。
【図6】図2のカメラモジュールの、図5に概念に基づいた焦点最適化プロセスの一実施形態を示すフローチャートである。
【図7】図6の焦点最適化プロセス内の画像の分散を求めるプロセスを示すフローチャートである。
【図8】図6の焦点最適化プロセスに従ったテストターゲットのシフトを示す正面図である。
【符号の説明】
【0056】
12 レンズ
14 イメージセンサ
16 シャッタコントローラ
18 プロセッサ
20 メモリ
22 I/Oインタフェース
24 シャッタボタン
28 ユーザ入力装置
30 制御ソフトウェア
40 カメラモジュール
46 バレル
80 焦点調節ステーション
82 マイクロコントローラ
86 テストターゲット
110 背景
112、114 対象物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージセンサを用いてデジタルカメラモジュールの焦点調節をする方法であって、
前記デジタルカメラモジュールを用いてテストターゲットの画像を取り込むことと、
前記イメージセンサを用いて前記画像の焦点調節精度を判定することと、
前記イメージセンサから前記デジタルカメラモジュールの外部にある焦点調節ステーションへ、前記画像の前記焦点調節精度に関する信号を供給することと、
引き続いて取り込まれる画像の焦点調節精度を改善するために、前記デジタルカメラモジュール内の前記イメージセンサからのレンズの位置を変更すべきか否かを判定することとと
を含むことを特徴とする、イメージセンサを用いてデジタルカメラモジュールの焦点調節をする方法。
【請求項2】
前記画像の前記焦点調節精度を判定することは、前記画像の空間一次微分の分散を求めることを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画像の前記空間一次微分の前記分散は、前記画像の1つまたは複数の対象領域のみを解析することにより求められ、前記1つまたは複数の対象領域の総和は、前記取り込み画像全体よりも小さい範囲を形成することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記画像は、背景および少なくとも1つの対象物を含むテストターゲットを表し、
1つまたは複数の対象領域を解析することであって、前記1つまたは複数の対象領域はそれぞれ、前記背景の一部および前記少なくとも1つの対象物の一部を表し、前記1つまたは複数の対象領域の総和は、前記取り込み画像全体よりも小さい範囲を画定する、解析すること
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの対象物は複数の対象物であり、前記1つまたは複数の対象領域はそれぞれ、前記背景の一部および前記複数の対象物のうちの異なる1つの一部を表すことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数の対象領域は、複数の対象領域であり、前記複数の対象領域は、前記複数の対象領域の解析時に、前記取り込まれる画像全体の総合的な焦点調節精度を提供するように配置されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記信号は、前記画像の前記焦点調節精度に正比例する電圧レベルを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記画像は、第1の画像の後に取り込まれる第2の画像であり、さらに、前記信号は、前記第2の画像の前記焦点調節精度が、改善された焦点調節精度、低下した焦点調節精度、および前記第1の画像の焦点調節精度と比較して同じ焦点調節精度のうちの1つであることを示す2値信号であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記イメージセンサに対する前記レンズの位置を調整することであって、それにより、前記引き続いて取り込まれる画像の前記焦点調節精度を改善する、調整すること
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記レンズの位置を調整することは、前記焦点調節精度を改善するように前記レンズを調整するための方向を決定することを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
テストターゲットを表す画像を取り込むデジタルカメラモジュールであって、
焦点モードで動作するように構成されるイメージセンサであって、前記焦点モードにおいて前記イメージセンサは、取り込まれる画像の焦点調節精度を判定するとともに、前記焦点調節精度に関連する信号を供給するように構成される、イメージセンサと、
前記イメージセンサから離間したレンズであって、前記レンズが前記イメージセンサから離間する距離は、前記取り込まれる画像の前記焦点調節精度に基づいて調整可能である、レンズと
を備えることを特徴とするテストターゲットを表す画像を取り込むデジタルカメラモジュール。
【請求項12】
請求項11に記載のデジタルカメラモジュールの焦点位置を固定するための焦点調節ステーションであって、
前記デジタルカメラモジュールのバレルと接続されるように構成される駆動部組立体と、
前記デジタルカメラモジュールから信号を受け取るとともに、前記デジタルカメラモジュールから受け取った信号に基づいて、画像の焦点調節精度を改善するために前記バレルを回転させる方向を決定するように構成されるマイクロコントローラであって、前記バレルの回転により、前記レンズが前記イメージセンサから離間する距離が調整される、マイクロコントローラと
を備えることを特徴とする、請求項11に記載のデジタルカメラモジュールの焦点位置を固定するための焦点調節ステーション。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−146207(P2006−146207A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−325097(P2005−325097)
【出願日】平成17年11月9日(2005.11.9)
【出願人】(399117121)アジレント・テクノロジーズ・インク (710)
【氏名又は名称原語表記】AGILENT TECHNOLOGIES, INC.
【住所又は居所原語表記】395 Page Mill Road Palo Alto,California U.S.A.
【Fターム(参考)】