説明

デジタルカメラ

【課題】 撮像素子の前側に配設した光学LPFによるカメラ厚さの増大を解消し、かつ光学LPFに付着した埃を安全に清掃することが可能なデジタルカメラを提供する。
【解決手段】 複数の画素で構成される撮像素子20と、撮像素子で撮像する被写体光を遮断可能なシャッタユニット18と、撮像素子で撮像される被写体光を低域ろ波する光学LPFとを備えるデジタルカメラにおいて、光学LPFをシャッタユニット18内のアパーチャ182としての透明樹脂で構成する。撮像素子とシャッタユニットとの間に光学LPFを配設する必要がなく、カメラの厚さ寸法を低減し、カメラの薄型化が可能になる。光学LPFの表面に埃が付着した場合でも、シャッタを開くことなく埃の除去が可能であり、シャッタを損傷することはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はCCD撮像素子やMOS撮像素子を備えるデジタルカメラに関し、特にシャッタを備える一眼レフ方式のデジタルカメラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで被写体を撮像するCCD撮像素子やMOS撮像素子等の固体撮像素子は、極めて多数の画素(受光セル)が一定ピッチ寸法でXY方向に周期的に配設されている。そのため、撮像素子で撮像される被写体像の空間周波数が撮像素子の画素ピッチ寸法との関係からモアレと称する偽色が発生する。このモアレを除去するために撮像素子の撮像面に光学ローパスフィルタ(以下、光学LPFと称する)を配設することが有効であり、特許文献1では撮像素子の撮像面に光学LPFを一体的に設けた技術が提案されている。このような光学LPFとしては、複屈折性有する水晶板やニオブ酸リチウム板が用いられるが、光を波長に依存して分離するグレーティングと称する回折格子や、色で異なるカットオフ特性が得られる位相フィルタ等も用いられる。
【特許文献1】特開2004−173139号公報
【0003】
このような光学LPFを有する撮像素子を、一眼レフカメラのようなシャッタを備えたデジタルカメラに適用した場合には、シャッタと撮像素子との間に光学LPFが配設されることになる。例えば、図7に一眼レフカメラの一部の構成を示すように、カメラボディ1に設けられたレンズマウント2に装着される図には表れない撮影レンズの光軸上に可動ハーフミラー11が配設され、この可動ハーフミラーの直上に焦点板12、ペンタプリズム13が配設され、接眼レンズ系14を通して焦点板12に結像された被写体像を視認するようになっている。また、前記可動ハーフミラー11の背後にフォーカルプレーン方式のシャッタユニット18が配設され、さらにこのシャッタユニット18の背後に撮像素子20が配設されており、シャッタを開いたときに被写体像を撮像素子20で撮像するようになっている。さらに、前記撮像素子20の前側に光学LPF19が配設されており、前述したように撮像素子で撮像する際にモアレが生じることを防止している。なお、通常の撮像素子では光学LPFに加えてIR(赤外線)カットフィルタも撮像面の前に配設されるがここでは撮像素子20の表面に設けられているカバーガラスと一体に形成されているものとする。なお、図7において可動ハーフミラー11の下側には第2ミラー16とAFモジュール17が配設されているが、その説明は省略する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、従来のカメラでは、シャッタユニット18の後面と撮像素子20の前面の撮像面との間に光学LPF19を配設しているが、この光学LPF19は前述のように複屈折性を有する透明板や回折格子等で構成されているために厚さ寸法が無視できないものであり、そのためにシャッタユニット18と撮像素子20との光軸方向の間隔が大きくなり、その分撮像素子20をカメラの後側に後退させた位置に配設する必要がある。これによりカメラの光軸方向の長さ、すなわちカメラの前後方向の厚さ寸法が大きくなり、カメラの薄型化を図る上での障害になる。
【0005】
また、シャッタを有するデジタルカメラにおいて光学LPFの表面に埃等が付着した場合には、シャッタを開いた状態で光学LPFの表面を清掃しているが、清掃の途中でバッテリ切れやACアダプタが外れた場合、あるいはレリーズボタンをバルブ状態としていたときにレリーズボタンから指が外れたような場合にシャッタが閉じると、清掃器具がシャッタに干渉してシャッタが破損してしまうという問題も生じる。
【0006】
本発明の目的は、以上のような撮像素子の前側に配設する光学LPFが要因となる問題を解消してカメラの薄型化を図ったデジタルカメラを提供するものである。また、本発明は光学LPFに付着した埃を安全に清掃することを可能にしたデジタルカメラを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数の画素で構成される撮像素子と、撮像素子で撮像する被写体光を遮断可能なシャッタユニットと、撮像素子で撮像される被写体光を低域ろ波する光学LPFとを備えるデジタルカメラにおいて、光学LPFをシャッタユニット内に内蔵したことを特徴とする。すなわち、シャッタユニットは光を透過しないシャッタ台板に前記被写体光を透過するアパーチャ部が設けられ、当該アパーチャ部を光学LPFとして構成する。この場合において、アパーチャ部はシャッタ台板と一体の透明樹脂により形成される構成とすることが好ましい。
【0008】
本発明の好ましい形態としては、アパーチャ部は複屈折性の透明樹脂で構成される。あるいは、アパーチャ部はグレーティングを有する透明樹脂で構成される。これらの透明樹脂からなる光学LPFは被写体光を2点分離する構成である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、撮像素子とシャッタユニットとの間に光学LPFを配設する必要がなく、撮像素子の撮像面をシャッタユニットの後面に可及的に近接配置して撮像素子が光軸後方に向けて突出する寸法を抑制でき、カメラの厚さ寸法を低減し、カメラの薄型化が可能になる。また、光学LPFを別部品として用意する必要がなく、低コスト化の面でも有利になる。さらに、光学LPFの表面に埃が付着した場合でも、シャッタを開くことなく埃の除去が可能であり、シャッタを損傷することはない。同時に、光学LPFの表面は撮像素子の撮像面よりもシャッタユニットの厚さ寸法に相当するだけ光軸方向の前方に位置されているので、付着した埃は撮像面においてボケた状態になり、撮像品質に影響を与えることは少ない。
【実施例1】
【0010】
次に、本発明の実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明をデジタル一眼レフカメラに適用した実施例1の前面側から見た斜視図である。図1においてカメラボディ1の前面には図には表れない撮像レンズを装着するためのレンズマウント2が配設される。また、前記カメラボディ1の上面には回転レバー式のメインスイッチ3及び押下操作可能なレリーズボタン4と、各種撮影情報を表示するための撮影情報用LCD(液晶表示装置)5と、各種撮影モードを設定するためのモード設定ダイヤル6が配設されている。前記レリーズボタン4は測光スイッチ及びレリーズスイッチとして機能するものであることは言うまでもない。
【0011】
図2は前記カメラボディ1内の主要部の構成を示す断面構成図である。前記レンズマウント2に取着される図には表れない撮像レンズの光軸上に被写体光を反射する可動ハーフミラー11が配設されており、この可動ハーフミラー11の直上に被写体像を結像する焦点板12が配設され、焦点板13に結像した被写体像を左右反転するペンタプリズム14が配設され、接眼レンズ系14を通して被写体像を視認し、また測光素子15で測光を行うようになっている。また、前記可動ハーフミラー11の背後に第2ミラー16が配設され、可動ハーフミラー11を透過した被写体光の一部をAF(自動焦点)モジュール17に導いて被写体の測距ないしAF制御を行うようになっている。このAFモジュール17については公知の構成であるので詳細な説明は省略する。さらに、前記可動ハーフミラー11の背後には、図3に外観斜視図を示すように、フォーカルプレーン方式のシャッタユニット18が配設され、さらにその背後にCCD撮像素子またはMOS撮像素子で構成される撮像素子20が配設されている。
【0012】
前記シャッタユニット18は、図3及びそのA−A線断面図を図4に示すように、撮像レンズにより結像される被写体光を透過する矩形のアパーチャ部182を有する板状をしたシャッタ台板181と、このシャッタ台板181に固定され、シャッタ羽根183aにより前記アパーチャ部182を開閉動作するシャッタ羽根部183と、前記シャッタ台板181の一側部に固定されて前記シャッタ羽根を開閉駆動するシャッタ駆動部184とを備えている。前記シャッタ羽根部183とシャッタ駆動部184の構成は公知の構成であるので詳細な説明は省略する。
【0013】
一方、前記シャッタ台板181は、これまでは光を透過しない板材で構成し、そのほぼ中央領域に矩形の開口を設けてアパーチャ部を構成しているが、本発明では当該アパーチャ部182は光学ローパスフィルタとしての透明板で構成し、シャッタ台板181と一体に形成している。そして、図2に示したように、前記撮像素子20の撮像面には図7の従来構成のような光学ローパスフィルタは設けてはおらず、撮像素子20の前面は前記シャッタユニット18の後面に可及的に近接した位置に配置されている。実際には、撮像素子20はパッケージ化されており、その前面には保護用のカバーガラスが設けられているので、このカバーガラスの表面が前記シャッタユニット18の後面に近接配置された構成となっている。
【0014】
図5(a)は前記シャッタユニット18の斜視図、図5(b)はそのアパーチャ部182のB−B線拡大断面図である。前述のようにシャッタ台板181はアパーチャ部182が後述するような透明樹脂182Aで成形され、その周囲は光を透過しない不透明な樹脂、例えば黒色のPC(ポリカーボネート)で成形されている。この成形には、異なる樹脂を同一金型で同時に成形する、いわゆる二色成形法が採用可能である。そして、前記アパーチャ部182を構成している透明樹脂182Aは複屈折性を有する樹脂として形成される。すなわち、特定の樹脂は成形時の流動配向によって複屈折性をもつことが知られているので、成形の際に流動配向が特定の向きになるように金型を構成し、アパーチャ部182における主軸(結晶光軸)を決めてやれば所望の複屈折性が得られるようになり、これにより当該透明樹脂を所望の特性を有する光学LPFとして構成することが可能になる。
【0015】
この実施例1では、図5(a)のように、アパーチャ部182を構成する透明樹脂182Aを左右水平軸で撮像光軸に対して角度θで傾斜する方向に主軸が向くように流動配向を設定して成形を行っている。このように形成されたアパーチャ部182は、図5(b)のように、厚さtの複屈折性の透明樹脂182Aを透過した被写体光は常光線Lo と異常光線Le とが異なる屈折率で透過して撮像素子20の撮像面において分離幅Pの間隔でそれぞれ結像されることになる。なお、図5(b)の右端は撮像素子20の撮像面の画素20aに対する各光線が投射される状態を示している。したがって、この分離幅Pの値を撮像素子20の画素20aのピッチ寸法に対応して適切な値になるように設計することで、このアパーチャ部182の透明樹脂182Aを光学LPFとして機能させることが可能になる。
【0016】
ここで、常光線Loの屈折率をno 、異常光線Leの屈折率をneとすると、Pは次の通りになる。
P=t・(ne2−no2). sin2θ/(no2sin2θ+ne2cos2θ)
【0017】
例えば、P=0.01mm、t=1mmとしたとき、
PE(ポリエチレン)では、no=1.54、ne=1.584 、θ=10.6°
PC(ポリカーボネート)では、no=1.59、ne=1.696 、θ=4.75°
PVC(ポリ塩化ビニル)では、no=1.52、ne=1.547 、θ=17.5°
となる。
【0018】
このようにすることで撮像素子20の撮像面の前側にシャッタユニット18のアパーチャ部182を構成する透明樹脂182Aとして光学LPFが配設されることになる。そのため、図7に示したように撮像素子20とシャッタユニット18との間に光学LPF19を配設する必要がなく、撮像素子20の撮像面をシャッタユニット18の後面に可及的に近接配置でき、シャッタユニット18の後方に撮像素子20が光軸方向に向けて突出する寸法を抑制でき、カメラの厚さ寸法を低減し、カメラの薄型化が可能になる。また、同時に光学LPFを撮像素子やシャッタユニットとは別に用意する必要がなく、かつこれを撮像素子やカメラボディに組み付ける工程も不要であり、低コスト化の面でも有利になる。一方、光学LPFの表面、すなわち透明樹脂182Aの表面に埃が付着した場合には、可動ハーフミラーをアップ状態とすれば、カメラボディ1のレンズマウント2の開口を通して光学LPF182Aの表面が露呈されるため、容易に清掃することが可能であり、シャッタを損傷するようなこともない。また、仮に光学LPF182Aの表面に埃が付着した場合でもその表面は撮像素子20の撮像面よりもシャッタユニット18の厚さ寸法に相当するだけ光軸方向の前方に位置されているので、付着した埃は撮像面においてボケた状態になり、撮像品質に影響を与えることは少ない。
【実施例2】
【0019】
実施例1ではシャッタ台板181のアパーチャ部182を複屈折性の透明樹脂で形成しているが、グレーティングの透明樹脂で構成してもよい。図6(a)はグレーティングの透明樹脂182Bで構成したシャッタユニット18の概略構成の斜視図であり、図6(b)はそのC−C線の拡大断面図である。なお、実施例1と等価な部分には同一符号を付してある。ここで、グレーティングは透明樹脂182Bの背面に鋸歯状の凹凸縞を形成したものであり、ここではアパーチャ部182の左右水平方向に対して所要の角度で傾斜した縞状に形成している。前記グレーティングの透明樹脂182Bは回折格子として機能するものであり、グレーティングの法線と平行な0次回折光に対し、角度βの1次回折光を撮像素子の撮像面において分離幅Pで分離した撮像を生じさせる。したがって、この分離幅Pの値を撮像素子20の画素20aのピッチ寸法に対応して適切な値になるように設計することで、実施例1の複屈折性の透明樹脂と同様にアパーチャ部182の透明樹脂182Bを光学LPFとして機能させることが可能になる。
【0020】
ここで、光の波長をλ、グレーティング周期をd、グレーティング数をn、グレーティングのブレーズ角をθB、屈折率をn、回折次数をm、透明樹脂182Bのグレーティングから撮像面までの距離をlとすると、次の式が成り立つ。
sinβ=Nmλ (1)
N=1/d (2)
n・sinθB=sin(θB+β) (3)
θB=tan-1(Nmλ/(n−√[ l−(Nmλ)2])) (4)
tan β=P/l (5)
【0021】
例えば、P=0.01mm、l=5mm、λ=550nmのとき、N=3636本とすると、
PMMA(ポリメチルメタルクリレート)では、n=1.49、θB=0.23°
PC(ポリカーボネート)やPS(ポリスチレン)では、n=1.59、θB=0.19°
となる。
【0022】
このようにすることで撮像素子20の撮像面の前側にシャッタユニット18のアパーチャ部182に光学LPFとして機能するグレーティングの透明樹脂182Bが配設されることになる。そのため、図7に示したように撮像素子20とシャッターユニット18との間に光学LPF19を配設する必要がなく、カメラの厚さ寸法を低減し、カメラの薄型化が可能になる。また、同時に光学LPFを撮像素子やシャッタユニットとは別に用意する必要がなく、かつこれを撮像素子やカメラボディに組み付ける工程も不要であり、低コスト化の面でも有利になる。一方、光学LPFとしてのアパーチャ部の表面に埃が付着した場合には、可動ハーフミラーをアップ状態とすれば、カメラボディのレンズマウントの開口を通して光学LPFの表面が露呈されるため、容易に清掃することが可能であり、シャッタを損傷するようなこともない。また、グレーティングの透明樹脂182B表面に埃が付着した場合でも、撮像素子20の撮像面に対してボケるため、撮像品質に影響を与えることは少ない。
【0023】
本発明における光学LPFは実施例1の複屈折性の透明樹脂や実施例2のグレーティングの透明樹脂に限られるものではなく、光学LPFとして機能する透明樹脂であれば本発明を同様に適用できる。また、実施例1,2はいずれもアパーチャ部を構成する透明樹脂をシャッタ台板と一体に成形した例を示しているが、シャッタ台板にアパーチャ部を開口し、この開口内に別体に形成した透明樹脂を嵌合あるいは接着して一体化することも可能である。ただし、この場合には透明樹脂を別部品として構成し、これを一体化するという工程が必要であるため、実施例1,2のような低コスト化の利益を受けることは難しい。
【0024】
ここで、前記実施例では一眼レフカメラに適用した例を示したが、撮像素子の前側にシャッタを備えるデジタルカメラであれば本発明を同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施例1のカメラを前面方向から見た斜視図である。
【図2】カメラの主要部の内部構成を示す断面図である。
【図3】カメラ内部の主要部の部分分解斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】アパーチャ部を複屈折性の透明樹脂で構成した実施例1の斜視図とそのB−B線拡大断面図である。
【図6】アパーチャ部をグレーティングの透明樹脂で構成した実施例2の斜視図とそのC−C線拡大断面図である。
【図7】従来のカメラの内部構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0026】
1 カメラボディ
2 レンズマウント
18 シャッタユニット
19 光学LPF
20 撮像素子
181 シャッタ台板
182 アパーチャ部
182A 透明樹脂(複屈折)
182B 透明樹脂(グレーティング)
183 シャッタ羽根部
184 シャッタ駆動部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素で構成される撮像素子と、前記撮像素子で撮像する被写体光を遮断可能なシャッタユニットと、前記撮像素子で撮像される被写体光を低域ろ波する光学ローパスフィルタとを備えるデジタルカメラにおいて、前記光学ローパスフィルタを前記シャッタユニット内に内蔵したことを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
前記シャッタユニットは光を透過しないシャッタ台板に前記被写体光を透過するアパーチャ部が設けられ、当該アパーチャ部を前記光学ローパスフィルタで構成したことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
【請求項3】
前記アパーチャ部は前記シャッタ台板と一体の透明樹脂により形成されていることを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
【請求項4】
前記アパーチャ部は複屈折性の透明樹脂で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
【請求項5】
前記透明樹脂はPE(ポリエチレン)、PC(ポリカーボネート)、PVC(ポリ塩化ビニール)であることを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラ。
【請求項6】
前記アパーチャ部はグレーティングを有する透明樹脂で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
【請求項7】
前記透明樹脂はPMMA(ポリメチルメタクリレート)、PC(ポリカーボネート)、PS(ポリスチレン)であることを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラ。
【請求項8】
前記光学ローパスフィルタは被写体光を2点分離する構成であることを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載のデジタルカメラ。
【請求項9】
前記シャッタユニットはフォーカルプレーンシャッタであり、シャッタ羽根により開閉するシャッタ台板のアパーチャ相当部が前記光学ローパスフィルタで構成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のデジタルカメラ。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−145814(P2006−145814A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−335445(P2004−335445)
【出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【出願人】(000000527)ペンタックス株式会社 (1,878)
【Fターム(参考)】