説明

デジタルカメラ

【課題】
本発明は、撮影条件等の設定値をボタン一つでデフォルト値に設定し、再度同じボタンを押すことでもとの設定状態に戻すことができるようにする。また、この場合に使用者がデフォルト値が設定されている状態か否かを容易に認識できるようにする。
【解決手段】
撮影条件に関するパラメータを設定して撮影を行なうデジタルカメラにおいて、ボタンが押されると現在設定されているパラメータをメモリに格納し、撮影条件に関するパラメータを所定の値に設定するとともに、パラメータが所定の値に設定されていることを表示する。前記ボタンが再度押されると前記メモリに格納されたパラメータを設定するとともに、前記表示を消去する。また、この動作は撮影モードおよび再生モード等のモード選択手段により選択されているモードでの機能に有効なパラメータについて対応させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタルカメラに関し、特に撮影条件等に関するパラメータを設定する設定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラの解像度、フォーカス方式、測光方式、ISO感度、ホワイトバランス、露出等の撮影に関するパラメータは、メニュー表示に従い使用者が1項目毎に設定を行なうことにより設定を行なっている。また、変更した値を初期値に戻す場合は、メニュー表示に従い「設定リセット」の項目で初期値にリセットを選択・決定することで、全てのパラメータを初期値に設定しなおすという複雑な操作を要していた。
【0003】
この種の装置の一例として、特許文献1(特開2001−257933号)に開示されている。この特許文献1には、予め使用者が設定したカスタム条件をカスタムボタンを押すことで設定する機能を有している電子カメラが開示されている。また、電源を切っても設定条件の内容が消えないように不揮発性メモリに格納していることも開示されている。
【0004】
しかし、カスタム条件を設定した後は設定前の値は書き換えられ、変更後の条件しか不揮発性メモリに格納されていないため、一度カスタムボタンを押すと元の状態に戻すことができないものであった。
【特許文献1】特開2001−257933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、撮影条件等の設定値をボタン一つでデフォルト値に設定し、再度同じボタンを押すことでもとの設定状態に戻すことができるようにする。また、使用者がデフォルト値が設定されている状態か否かを容易に認識できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、複数のパラメータを設定して撮影を行なうデジタルカメラにおいて、1つのボタンが押下されると現在設定されている設定値をメモリに格納するとともに、所定の値に設定し、再度ボタンが押下されると前記メモリに格納された設定値を再度設定する。
【0007】
また、1つのボタンが押下されると現在設定されている設定値をメモリに格納するとともに、所定の値に設定および所定の値を設定した旨の表示を行い、当該ボタンが再度押下されると、メモリに格納された設定値を設定し表示を消去する。
【0008】
なお、再生モード、撮影モード等の複数のモードから1つのモード選択する選択手段を有し、設定値は選択設定されたモードに有効なパラメータとする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作者は複雑なボタン操作を強いられることなく撮影パラメータをデフォルト値に設定することができ、再度、元の設定状態に戻すことができる。
【0010】
なお、現在設定されているモードによって、本発明にかかるボタンを対応させることで、同一ボタンで各モードに応じた設定を行なうことができ、省スペース化を図ることができる。
【0011】
さらに、使用者がデフォルト値と使用者自身で設定した状態をボタン1つで切替えることができるというデジタルカメラの使い方ができる。また、既に設定されている状態を変更することなく、デフォルト値の常態で使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1を参照して、この実施例のデジタルカメラ1は、光学レンズ2を含む。被写界の光学像は、光学レンズ2を介してCCDイメージャ3の撮像面に照射される。撮像面では、光電変換によって被写界の光学像に対応する電荷つまり画像信号が生成される。
【0013】
この実施例のデジタルカメラ1は、再生モードおよび撮影モードを有する。再生/撮影モード選択スイッチ4が再生モードを示す位置に合わされると、デジタルカメラ1が再生モードに設定される。一方、再生/撮影モード選択スイッチ4が撮影モードを示す位置に合わされると、デジタルカメラ1が撮影モードに設定される。
【0014】
再生/撮影モード選択スイッチ4を撮影モード位置に合わせる操作が行われると、CPU5は撮影タスクを起動する。このとき、被写界のリアルタイム動画像つまりスルー画像をLCDパネル6に表示すべく、スルー画像処理が実行される。
【0015】
具体的には、CPU5は、プリ露光および間引き読み出しの繰り返しをタイミングジェネレータ7に命令する。タイミングジェネレータ7は、CCDイメージャ3のプリ露光と、これによって生成された画像信号の間引き読み出しとを繰り返し実行する。タイミングジェネレータ7はまた、画素クロック,水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号Vsyncを含む複数のタイミング信号を発生する。ドライバ8は、かかるタイミング信号に応答してCCDイメージャ3を駆動する。この結果、垂直同期信号Vsyncは1/30秒毎に発生し、画像信号は1/30秒に1フレームの割合でCCDイメージャ3から出力される。
【0016】
CDS/AGC/AD回路9は、CCDイメージャ3から出力された画像信号に、相関2重サンプリング,自動ゲイン調整およびA/D変換の一連の処理を施す。信号処理回路10は、CDS/AGC/AD回路9から出力された生画像データに,クランプ,ホワイトバランス調整およびYUV変換などの一連の処理を施し、こうして得られた低解像度の画像データの書き込み要求がメモリ制御回路11に与えられる。
【0017】
メモリ制御回路11によって書き込みが許可されると、信号処理回路10はバス12を通して所定量の画像データをメモリ制御回路11に与える。所定量の画像データは、メモリ制御回路11によってSDRAM13に書き込まれる。こうして、低解像度の画像データがSDRAM13に所定量ずつ格納される。
【0018】
LCDドライバ14は、SDRAM13に格納された画像データを1/30秒に1フレームの割合で読み出すべく、読み出し要求をメモリ制御回路11に向けて繰り返し与える。メモリ制御回路11はSDRAM13から所定量の画像データを読み出し、読み出された画像データはバス12を介してLCDドライバ14に与えられる。LCDドライバ14は、メモリ制御回路11から与えられた画像データをNTSCフォーマットに従うコンポジットビデオ信号に変換し、変換されたコンポジットビデオ信号をLCDパネル6に与える。この結果、LCDパネル14上に被写界のスルー画像が表示される。
【0019】
メニューボタン25を押すと、LCDパネル14にメニュー画面が表示され、操作者はメニュー画面の表示に従い選択・決定ボタン22により各種パラメータの設定を行なう。
【0020】
たとえば、静止画撮影パラメータについては、撮影設定画面に従いつぎの設定を行なう。
【0021】
画質の設定をする場合、静止画モードメニュー表示に「8M」3264×2448ピクセル、「4M」2288×1712ピクセル、「3.5M」2496×1408ピクセル、「2M」1920×1080ピクセルをLCD6にアイコン表示がなされ、使用者はいずれか1つを選択・決定キーを操作して選ぶこととなる。
【0022】
また、フォーカスレンジを設定する場合、フォーカスメニューから「全域モード」10cm〜∞m,「ノーマルモード」80cm〜∞m,「マニュアルフォーカス」,「スーパーマクロモード」1cm〜1mが表示され、使用者はいずれかを選択する。
【0023】
フォーカス方式を設定する場合も、9箇所のフォーカスポイントでピントを合わせる「9点測距フォーカス」、中央部の被写体にフォーカスを合わせるスポットフォーカスを選択する。測光方式メニューから「多分割測光」,「中央重点測光」,「スポット測光」から選択すし、ISO感度を設定する場合、「ISO−A」オート、「ISO50」、「ISO100」、「ISO200」、「ISO400」、「ISO800」、「ISO1600」から選択する。
【0024】
同様に、露出、ホワイトバランス、手ぶれ補正についてもメニュー表示に従い選択設定を行なう。これらの、設定パラメータの初期値は不揮発性のメモリ26にデフォルトテーブルとして格納されている。
【0025】
具体的には、解像度:4M(2288×1712ピクセル)、フォーカスレンジ:全域、フォーカス方式:9点測距、測光方式:多分割方式、ISO感度:ISO−A等の各パラメータに対するデフォルト値が格納されている。
【0026】
また、現在の設定値はデフォルトテーブルとは別に、カレントテーブルとしてメモリ26に格納され、設定値が変更されると随時書き換えられる。そして、静止画撮影ボタン15を押下する操作が行われると、システムコントローラ16はCPU5に静止画撮影命令を出力し、この静止画撮影命令に従って撮影処理が実行される。
【0027】
CPU5は、上述のメモリ26のカレントテーブルに設定されている撮影処理に関するパラメータに従い、以下の動作を行なう。すなわち、CPU5は設定値に基づき、本露光及び全画素読み出しの実行をタイミングジェネレータ7に命令し、ドライバ8にCCDイメージャ3の駆動を命令する。タイミングジェネレータ7は、CCDイメージャ3に本露光を施し、本露光によって生成された全ての電荷がCDS/AGC/AD回路9に向けて出力される。そして、上述と同様の処理が実行され、高解像度の画像データがSDRAM13に格納される。
【0028】
画像データがSDRAM13に格納されると、CPU5は次に、所望の解像度でのJPEG圧縮をJPEGコーデック17に命令する。JPEGコーデック17は、SDRAM13に格納された高解像度の画像データをメモリ制御回路11を通して読み出し、読み出された画像データにJPEG圧縮を施し、そして圧縮画像データをメモリ制御回路11を通してSDRAM13に書き込む。こうして、圧縮画像データがSDRAM13に格納される。
【0029】
なお、バス12上での画像データの転送速度は、信号処理回路10,LCDドライバ14およびJPEGコーデック17の各々の処理速度よりも格段に速い。このため、画像データがバス12上で衝突することはなく、データ転送処理が破綻することもない。圧縮画像データがSDRAM13に格納されると、記録処理が実行される。具体的には、CPU5は記録媒体18への記録命令をI/F回路19に発行し、I/F回路19はメモリ制御回路11に圧縮画像データの読み出し要求を発行する。メモリ制御回路11はSDRAM13に格納された圧縮画像データを読み出し、読み出された圧縮画像データを含む画像ファイルはI/F回路19によって記録媒体18に記録される。
【0030】
また、動画撮影ボタン20を押下する操作が行われると、システムコントローラ16はCPU5に動画撮影命令を出力し、この動画撮影命令に従って撮影処理が実行される。
【0031】
すなわち、CPU5は、メモリ26に設定されている撮影処理に関するパラメータ動画撮影用の設定値に従い、以下の動作を行なう。CPU5は、動画用の露光とこれによって生成された生画像信号の間引き読み出しとを繰り返し実行する。イメージセンサ3からは、被写体の光学像に対応する解像度の生画像信号が出力される。出力された生画像信号は、信号処理回路10によってA/D変換,色分離,YUV変換などの処理を施され、YUV形式の画像データに変換される。変換された画像データはメモリ制御回路11によってSDRAM13に書き込まれ、その後SDRAM13から読み出される。読み出された画像データは、MPEGコーデック21に与えられ、MPEG圧縮を施される。MPEG圧縮を施された画像データは、SDRAM13に書き込まれ、その後SDRAM13から読み出される。CPU5は、読み出された圧縮画像データをMPEGファイル形式でI/F回路19によって記録媒体18に記録される。
【0032】
再生モード切換操作つまり再生/撮影選択スイッチ4を再生モードにする操作され、メニューに従い選択・決定ボタン22により画像再生が指示されるとCPU5は再生処理を行う。
【0033】
このとき、記録媒体18に記録された所望の画像ファイルはI/F回路19によって読み出され、I/F回路19はこの画像ファイルに含まれる圧縮画像データをメモリ制御回路11を通してSDRAM13に書き込む。
【0034】
圧縮画像データがSDRAM13に格納されると、表示処理が実行される。具体的には、書き込まれた圧縮画像データはメモリ制御回路11によって読み出され、メモリ制御回路11は読み出した圧縮画像データをデータ形式に応じJPEGコーデック17またはMPEGコーデック21に与える。JPEGコーデック17またはMPEGコーデック21は、圧縮画像データに伸長処理を施し、こうして得られた伸長画像データをメモリ制御回路13を通してSDRAM13に書き込む。書き込まれた伸長画像データはメモリ制御回路13を介してLCDドライバ14によって読み出される。LCDドライバ14は、メモリ制御回路11から読み出した伸長画像データをNTSCフォーマットに従うコンポジットビデオ信号に変換し、変換されたコンポジットビデオ信号をLCDパネル6に与える。この結果、LCDパネル6に所望の画像が表示される。
【0035】
この実施例のデジタルカメラ1は図2、図3に示すように筐体の正面に光学レンズ30が設けられるとともに側面に電源ボタン29を、背面に各種操作釦31〜37が設けられている。
【0036】
電源ボタン29は電源のON/OFFを行なうボタンであり、1秒以上押し続けることで電源ONまたはOFFの動作が行なわれる。また、側面に開閉可能なLCDパネルが取り付けられており、電源のON/OFFはこのLCDのパネルの開閉に連動しており、開閉操作によっても行なわれる。
【0037】
再生/撮影スイッチ31は静止画または動画撮影を行なう撮影モードと撮影された静止画または動画の再生を行なう再生モードを切り換えるスイッチである。
【0038】
ズームスイッチ35は、レンズ移動または電子的に画像処理を行うことで望遠あるいは広角画像を得るためのスライドスイッチである。
【0039】
メニューボタン32は各種設定を行なうためのアイコンをLCDパネルに表示させるボタンであり、メニュー表示されたアイコンを選択し決定する選択/決定ボタン33により所望の設定を行なうものである。
【0040】
静止画撮影ボタン36は静止画撮影を行なうシャッタボタンであり、動画撮影ボタン37は動画撮影を行なうボタンである。
【0041】
ボタン34は本発明のフルオート機能を発揮するためのボタンであり、ボタン34が押されると上述した撮影に関するパラメータを初期値に設定する。その後、再度ボタン34が押されると設定値が元の状態に戻される。
【0042】
CPU5は、μITRONのようなマルチタスクOSに従って動作するCPUであり、図4〜図7に示すフローチャートに従う処理を行う。
【0043】
まず、ステップS1で電源スイッチがオンされたかどうか判断し、YESであれば
ステップ2で各パラメータの初期値設定を行なう。撮影に関するパラメータは上述のメモリ26のデフォルトテーブルを参照して各パラメータの設定がなされる。また、FLAGも初期値0に設定する。
【0044】
つぎに、ステップ3でスルー画像表示処理を行なう。これによって、スルー画像がLCDパネル6に表示される。
【0045】
ステップ4ではフルオートボタン24が押されたか否かを判断する。フルオートボタン24が押されていないと判断すると、ステップS5ではメニューボタンが操作されたかどうか判断する。ここでYESと判断されたときにステップS6に進む。ステップS6では、メニュー画像をLCDパネル6に表示する。ステップS7では、メニュー操作処理を行ない、メニュー操作処理が完了すると、ステップS8でスルー画像表示処理を再開してからステップS4に戻る。
【0046】
ステップS5でNOと判断されるとステップS9に進み、静止画撮影ボタン15の操作の有無を判別する。ここで、YESであればステップS10に進み静止画撮影処理を図5のフローに従って実行される。静止画撮影処理では、ステップS14で、CCDイメージャ3の出力をJPEG圧縮してSDRAM13に格納する。ステップS15では、SDRAM13に格納された圧縮画像データを読み出し記録媒体18に記録する。
【0047】
動画撮影処理は図6のフローに従って実行される。
【0048】
ステップS16でCCDイメージャ3の出力をMPEG圧縮してSDRAM13に格納する。ステップS17では、SDRAM13に格納された圧縮画像データを読み出し記録媒体18に記録する。
【0049】
ステップ4でフルオートボタン24が押されたと判断された場合は、S13で図7に従った処理がなされる。
【0050】
ステップ18で撮影モードであるか否かを判断する。撮影モードでなければ何も処理を行わずにステップS4に戻る。
【0051】
ステップ18で撮影モードであると判断された場合は、ステップ19でFLAGが0であるか否かを判断する。
【0052】
ステップ19でFLAGが0であると判断された場合は、ステップ20で現在設定されている撮影に関する設定値をメモリ26のカレントテーブルに格納し、ステップS21で撮影パラメータをデフォルトテーブルを参照してパラメータ設定する。その後、ステップS22でフルオートボタンが有効であること、すなわちデフォルト値が設定されていることを示す「FULL AUTO」アイコンのLCD表示を行う。また、ステップS22でFLAGの値を1に設定する。
【0053】
ステップS19でFLAGの値が0でないと判断されると、ステップ24でメモリ26のカレントテーブルを参照してパラメータの設定を行なう。
【0054】
その後、ステップ25で「FULL AUTO」アイコンの表示をLCDから消去し、ステップ26でFLAGの値を0に設定する。
【0055】
システムコントローラ16は、電源ボタン、操作ボタン等により操作された動作を判別してCPU5に命令を出力する。
【0056】
具体的には図8に示すフロー図に従う処理を行う。
【0057】
ステップS27では、起動操作が行われるまで待機する。電源ボタンが押下されると、ステップS28で起動信号をCPU5に出力する。
【0058】
ステップS29では、再生/撮影モード切替スイッチ4によるモード切換操作が行われたか否かを判別する。モード切換操作が行われるとステップS30で再生/撮影モード切替スイッチ4に対応するモード設定を行う。このとき、再生/撮影モード切替スイッチ4が再生モードの位置に合わせられると、再生モードに切り換わる一方、再生/撮影モード切替スイッチ4が撮影モードに合わせられると、撮影モードに切り換わる。
【0059】
ステップS31では、静止画撮影ボタン15が押されたか否かを判別する。静止画撮影ボタン操作が行われるとステップS32で静止画撮影命令をCPU5に出力する。
【0060】
ステップS33では、動画撮影ボタン20が押されたか否かを判別する。動画撮影ボタン操作が行われるとステップS34で静止画撮影命令をCPU5に出力する。
【0061】
ステップS35では、フルオートボタン24が押されたか否かを判断する、フルオートボタン24が押されたと判断されると、ステップS36でフルオート処理命令をCPU5に出力する。
【0062】
以上説明したように、本実施例によれば上述のCPU5の動作とシステムコントローラ16の動作により、フルオートボタンが押されると、このフルオートボタンは設定されているモード(たとえば、撮影モード)のパラメータをデフォルト値に設定するボタンになる。再度フルートボタンが押されると以前の設定値にもどすことができる。そして、フルオート機能すなわちデフォルト値が設定されている間のみLCD表示器に「FULL AUTO」アイコンが表示される。
【0063】
なお、本実施例では、撮影モードに使用されるパラメータについて説明したが、再生モードに設定されている場合にフルオートボタンが押された場合、再生パラメータについて同様に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の一実施形態におけるシステムブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの前面図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラの背面図である。
【図4】CPU動作のフローチャートである。
【図5】CPU動作のフローチャートである。
【図6】CPU動作のフローチャートである。
【図7】システムコントローラのフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1・・・デジタルカメラ
4・・・再生/撮影モード切替スイッチ
5・・・CPU
15・・・静止画撮影ボタン
20・・・動画撮影ボタン
24・・・フルオートボタン
29・・・電源ボタン
31・・・再生/撮影モード切替スイッチ
32・・・メニューボタン
33・・・選択・決定ボタン
34・・・フルオートボタン
36・・・静止画撮影ボタン
37・・・動画撮影ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影条件に関するパラメータを設定して撮影を行なうデジタルカメラにおいて、
1つのボタンが押されると現在設定されているパラメータをメモリに格納するとともに、撮影条件に関するパラメータを所定の値に設定し、前記ボタンが再度押されると前記メモリに格納されたパラメータを設定することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
撮影条件に関するパラメータを設定して撮影を行なうデジタルカメラにおいて、
1つのボタンが押されると現在設定されているパラメータをメモリに格納するとともに、撮影条件に関するパラメータを所定の値に設定し、パラメータが当該所定の値に設定されていることを表示し、
前記ボタンが再度押されると前記メモリに格納されたパラメータを設定し、前記表示を消去することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項3】
複数のモードから1つのモードを選択するモード選択手段を有し、
前記設定値は、前記モード選択手段により選択されているモードでの機能に有効なパラメータ等であることを特徴とする請求項1または2記載のデジタルカメラ。
【請求項4】
前記複数のモードは撮影モードおよび再生モードであり、
前記モード選択手段により撮影モードが選択されている場合に、前記ボタンが押されると、少なくともフォーカス方式、測光方式、ISO感度、露出に関する値が所定の値に設定されることを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−44409(P2009−44409A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−206703(P2007−206703)
【出願日】平成19年8月8日(2007.8.8)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】