説明

デジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法並びに私のお気に入りフォルダの相互参照を関連アプリケーションに追加する方法及び装置

【課題】お気に入りリストを同時に表示し、お気に入りリストにある特定画像ファイルを即時再生することを可能にするメディアファイルのアクセス制御方法及び装置を提供する。
【解決手段】デジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法は、a)モード選択指示を受信し、b)モード選択指示が簡易モードあるいはコンピュータファイルモードに相当するかどうか見極め、c)モード選択指示が簡易モードに相当する場合、マルチメディアファイルの各名称及び格納先を記憶している、予め作成されたお気に入りリストのコンテンツに従って、複数のマルチメディアファイルを読み込む手順を実行し、且つ、表示要素31を含む画面の第一領域にあるマルチメディアファイルのサムネイルを表示する、ことを含む。マルチメディアファイルのサムネイルは、マルチメディアファイルを直接且つ即時に再生できるように、選択され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年2月6日提出の台湾出願番号099103638の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、デジタルメディアプレーヤの制御方法と装置に関し、特に、お気に入りリストを同時に表示し、お気に入りリストにある特定画像ファイルを即時再生することを可能にする、デジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法と、私のお気に入りフォルダを追加する方法及び装置と、に関する。
【背景技術】
【0003】
デジタルメディアプレーヤは、テレビないしディスプレイ画面に接続後、デジタル画像や写真、または音楽ファイルを再生あるいは表示するために使用される装置である。標準的なパーソナルコンピュータでも、ユーザ向けに前記マルチメディアファイルを再生かつ表示することは可能だが、特に家族全員でファイルを再生あるいは表示して楽しみたい時は、パーソナルコンピュータの表示画面にはサイズに限りがあるため、視聴体験はつまらなく不便なものとなるであろう。さらに、写真の解像度がますます高くなるにつれて、極めて高い解像度で画像を表示する際、コンピュータハードウェアはある程度高いレベルでなければならない。とは言え、標準的な市販のデジタルメディアプレーヤは、高解像度画像を表示するには十分であり、その費用はパーソナルコンピュータよりもかなり低価格である。
【0004】
ユーザは、写真ファイルを表示したいとき、写真ファイルが外部記憶装置やネットワークドライブに格納されているとすると、まず、その格納先を見つけることが必要となる。市販のデジタルメディアプレーヤでファイル管理に使われる標準的なインタフェースは、ディレクトリ表示もしくはフォルダ表示を伴うものである。従って、ユーザは、どのディレクトリもしくはフォルダに、ファイルが格納されているのか見極めることが必要であり、その後、その格納パスに従ってファイルの再生または表示が可能となる。
【0005】
しかしながら、非常に若いユーザや一部の高齢ユーザ、もしくはコンピュータ操作に不慣れなユーザにとって、従来のマルチメディアプレーヤでファイルを表示及び再生する方法は、容易でないかもしれない。従って、ユーザがコンピュータを操作できる度合いにかかわらず、どんなユーザでもマルチメディアプレーヤを容易に使うことができるように、本課題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
よって、本発明の主たる目的は、
お気に入りリストを同時に表示し、お気に入りリストにある特定画像ファイルを即時再生することを可能にする、デジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法、並びに、
私のお気に入りフォルダを追加する方法及び装置
を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の特徴によれば、本発明に係るデジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法は、
a)モード選択指示を受信すること、
b)モード選択指示が簡易モードあるいはコンピュータファイルモードに相当するかどうかを見極めること、
c)モード選択指示が簡易モードに相当する場合、マルチメディアファイルの各名称及び格納先を記憶している、予め作成されたお気に入りリストのコンテンツに従って、複数のマルチメディアファイルを読み込む手順を実行し、且つ、表示要素を含む画面の第一領域にあるマルチメディアファイルのサムネイルを表示し、
前記マルチメディアファイルのサムネイルは、マルチメディアファイルを直接且つ即時に再生できるように、選択され得ること、
という構成を含む。
【0008】
本発明の第二の特徴によれば、本発明に係るデジタルメディアプレーヤは、表示要素に提示用の複数のマルチメディアファイルを蓄えるために、データソースと連携する。
前記デジタルメディアプレーヤは、
モード選択指示を受信するための遠隔制御受信機と、
予め作成されたお気に入りリストを格納し、そのお気に入りリストのコンテンツがマルチメディアファイルの各名称及び格納先を記憶している、記憶装置と、
プログラム制御モジュールと、で構成され、
前記プログラム制御モジュールは、
モード選択指示を受信し、
モード選択指示が簡易モードあるいはコンピュータファイルモードに相当するかどうか見極め、
且つ、モード選択指示が簡易モードに相当する場合、各名称及び格納先を記憶している、予め作成されたお気に入りリストのコンテンツに従って、記憶装置からマルチメディアファイルを読み込み、
その上、表示要素を含む画面の第一領域にあるマルチメディアファイルのサムネイルを表示し、前記マルチメディアファイルのサムネイルは、マルチメディアファイルを直接且つ即時に再生できるように、選択され得る。
【0009】
本発明の第三の特徴によれば、デジタルメディアプレーヤ向け私のお気に入りリストフォルダを追加する方法は、
a)新規の私のお気に入りリストフォルダを作成するかどうか決定し、
b)私のお気に入りリストフォルダに名前を付けることを待ち、
c)選択用マルチメディアファイルの種類を提供し、そして、
d)新規の私のお気に入りリストフォルダの作成が無事完了したかどうか確認する、という構成から成る。
【0010】
第四の特徴によれば、本発明に係るデジタルメディアプレーヤは、表示要素に再生用の1つもしくは複数のマルチメディアファイルを蓄えるために、データソースと連携する。
前記デジタルメディアプレーヤは、
案内指示を受信するための遠隔制御受信機と、
マルチメディアファイルのファイルパスを有するお気に入りリストを格納するための記憶装置と、
プログラム制御モジュールと、
ビデオインタフェースと、で構成され、
前記プログラム制御モジュールは、
簡易モードの処理を行い、且つ、
お気に入りリストにあるファイルパスに従って、マルチメディアファイルを読み込み、マルチメディアファイルのサムネイルをプレビュー表示するためのサムネイルリストを生成し、受信した案内指示に従ってサムネイルリストから別のマルチメディアファイルを選択する、ディレクトリ処理ユニットと、
案内指示によって選択されたマルチメディアファイルの再生、及び、画像生成のための、再生処理ユニットと、
画面の第一領域にあるサムネイルリストとその画面の第二領域にある画像を調整し、サムネイルリストと画像を表示信号に統合させる、表示制御ユニットと、を有し、
前記ビデオインタフェースは、
表示信号を表示要素に表示することに適した出力信号に変換し、出力信号を表示要素に出力させる。
【0011】
本発明のその他の特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係るデジタルメディアプレーヤの実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図2】本実施の形態のリモコン機を図解する概略図である。
【図3】本発明に係るデジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法を実行する、プログラム制御モジュールを図解する概略図である。
【図4】選択して即時再生する方法において、表示要素に表示される画面を図解する概略図である。
【図5】表示要素に表示されるディレクトリリストの画面を図解する概略図である。
【図6】表示要素に表示されるフォルダリストの画面を図解する概略図である。
【図7】お気に入りリストへマルチメディアファイルを追加する操作手順を図解する概略図である。
【図8】お気に入りリストと“私のお気に入り”の画像リストを図解する概略図である。
【図9】選択して即時再生する方法において操作される“私のお気に入り”に、お気に入りリストを割り当てるための操作手順を図解する概略図である。
【図10】本発明に係るデジタルメディアプレーヤのモード切り替えにおける画像処理を図解するフローチャートである。
【図11】お気に入りリストが、選択して即時再生する方法において操作されるために割り当てられた後、どのように使用されるのかを図解する概略図である。
【図12】本発明に係るデジタルメディアプレーヤの、選択して即時再生する方法における画像処理を図解するフローチャートである。
【図13】私のお気に入りフォルダを追加する方法を図解するフローチャートである。
【図14】本発明にかかるデジタルメディアプレーヤの、“私のお気に入り”に新規のファイルを追加する方法を図解するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
I.システム構造
図1を参照すると、本発明に係るデジタルメディアプレーヤ100の実施の形態は、別のデータソース200から、様々な種類のマルチメディアファイルを取得していることを示す。
データソース200は、メモリーカード21もしくはデジタルメディアプレーヤ100に直結されるポータブルハードディスク22、または、ルータのようなネットワーク接続装置25を経由してマルチメディアプレーヤ100に接続される、複数のマルチメディアサーバ24を含み得る(ただし必ずしもこれらに限定されるものではない。)。
マルチメディアファイルは、ビデオファイル、写真ファイル及び音楽ファイルのいずれか、もしくは全てを有する。
さらに、デジタルメディアプレーヤ100は、テレビ3に接続され、高解像度ディスプレイのようなテレビ3の表示要素31と連携して、マルチメディアファイルの画像を再生し、且つ、内蔵型スピーカのようなテレビ3のスピーカ32とさらに連携して、マルチメディアファイルの音声を再生する。
【0014】
デジタルメディアプレーヤ100は、制御モジュール11と、記憶装置12と、遠隔制御受信機13と、ビデオインタフェース141と、オーディオ伝送インタフェース142と、接続インタフェース15と、リモコン機16と、を有する。
【0015】
記憶装置12は、RAM(読み書き可能メモリ)121と、フラッシュメモリ122とを有する。
遠隔制御受信機13は、リモコン機16からの制御信号を受信する、赤外線受信機である。
ビデオインタフェース141は、表示要素31に接続され、表示要素31に出力信号を送る。出力信号は、ビデオインタフェース141によって、表示信号から表示要素31への表示に適した信号へと変換される。
オーディオ伝送インタフェース142は、音声を再生するためのスピーカ32に接続される。
接続インタフェース15は、カードリーダ151と、USB(汎用シリアルバス)インタフェース152と、メモリーカード21、ポータブルハードディスク22及びネットワーク接続装置25に各々接続されるネットワークインタフェース153とを有する。
前記構成要素は既存のハードウェア技術が実装されているため、ここでは、その作動原理についての説明は、省略される。
【0016】
加えて、図2を参照すると、リモコン機16は、電源ボタン160と、ディレクトリボタン161と、モードボタン(簡易ボタン)162と、お気に入りボタン163と、方向ボタン17と、確定ボタン18とを有することを示す。
方向ボタン17は、上矢印ボタン171と、下矢印ボタン172と、左矢印ボタン173と、右矢印ボタン174とを含む。
リモコン機16の電源ボタン160を押すと、デジタルメディアプレーヤ100の電源が入る。
モードボタン162を押すと、コンピュータファイルモードと本発明に係る簡易モードとの画面切り替えに使用される、モード選択指示が生成される(図4を参照)。
ディレクトリボタン161を押すと、図5に示されるように、全般的なディレクトリメニューの画面が生成される。
【0017】
図1、2及び4に関して、本発明に係るデジタルメディアプレーヤ100向けメディアファイルのアクセス制御方法を、以下の通り記載する。
モード選択指示を受信した後、デジタルメディアプレーヤ100は、そのモード選択指示が簡易モードあるいはコンピュータファイルモードに相当するかどうか見極める。
モード選択指示が簡易モードに相当する場合、表1に示されるように、予め作成されたお気に入りリストのファイルコンテンツに従って、マルチメディアファイルが読み込まれる。
その結果、マルチメディアファイルのサムネイル532が、表示要素31を含む画面500の第一領域51に表示される。
これらのマルチメディアファイルは、各サムネイル532を選択することによって即時再生が可能であり、従って、別のメディアプレーヤプログラムが読み込まれるのを待つ必要がない。
【0018】
【表1】

【0019】
例えば、ビデオマルチメディアファイル(例えば、a.avi)や写真マルチメディアファイル(例えば、K.jpg)に相当するサムネイル532が選択された場合、選択されたマルチメディアファイルのコンテンツが、画面500の第二領域52に表示されることが望ましい。音楽マルチメディアファイル(例えば、AMAY.mp3)に相当するサムネイル532が選択された場合には、アーティスト名、アルバム名、作曲家、ジャンル、作詞家、時代あるいはカバー情報といったタグ情報が、画面500の第二領域52に表示されることが望ましい。
【0020】
さらに、マルチメディアファイルの名称は、指示スクロール機構を利用して選択可能である。指示スクロール機構で、第一軸方向のボタン(上矢印ボタン171と下矢印ボタン172を含む)からの第一の案内指示が受信されると、同じファイルグループにあるマルチメディアファイルが選択され、且つ、第二軸方向のボタン(左矢印ボタン173と右矢印ボタン174を含む)からの第二の案内指示が受信されると、異なるファイルグループが選択され得る。
【0021】
再び図1を参照すると、制御モジュール11は、マルチメディアプレーヤ100の動作全体を制御する装置であることを示す。様々なプログラム制御モジュール及び制御モジュール11による処理のために必要とされるデータは、フラッシュメモリ122に格納され、一時的なデータは、RAM121に格納される。
【0022】
図3を参照すると、本発明に係るデジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法を実行するためのプログラム制御モジュール110は、図1の制御モジュール11にインストールされる。プログラム制御モジュール110は、簡易モードでの関連動作を実装するために使用される場合があり、リスト処理ユニット111と、ディレクトリ処理ユニット112と、再生処理ユニット113と、表示処理ユニット114とを有する。
【0023】
図1から4に関して、
リスト処理ユニット111は、お気に入りリストを作成するため、及び、フラッシュメモリ122にそのお気に入りリストを格納するために機能する。お気に入りリストはマルチメディアファイルのファイルパスを含み、当該設定は図7及び8で図解される。簡易モードでは、ディレクトリ処理ユニット112は、リスト処理ユニット111によって予め作成されたお気に入りリストのファイルパス(例えば、サーバ24あるいはポータブルハードディスク22に格納されたマルチメディアファイルのファイルパス)に従って、マルチメディアファイルを読み込み、マルチメディアファイルのサムネイル532をプレビューするためのサムネイルリスト530を生成する。
続いて、ディレクトリ処理ユニット112は、リモコン機16から受信された案内指示(例えば、上矢印ボタン171や下矢印ボタン172の操作による)に従って、サムネイルリスト530からマルチメディアファイルを選択すると、サムネイル532が上下スクロールによってプレビューされ得る。サムネイルリスト530は、所定ウィンドウ531を含み、所定ウィンドウ531の中にあるサムネイル532は、選択されたマルチメディアファイルを表す。
【0024】
再生処理ユニット113は、案内指示によって選択されたマルチメディアファイルを再生し、画像520を生成する。
表示制御ユニット114は、画面500の第一領域51にあるサムネイルリスト530と画面500の第二領域52にある画像520とを調整し、表示要素31へ表示するために、サムネイルリスト530と画像520とを表示信号に統合させる。
【0025】
リモコン機16の方向ボタン17は、マルチメディアファイルを選択するために使用される。第一軸(例えば、Y軸)方向の矢印ボタン(すなわち、上矢印ボタン171と下矢印ボタン172)は、同じファイルグループにあるマルチメディアファイルを選択するために使用される。異なる種類のファイルグループは、ビデオファイルタイプ、写真ファイルタイプ、及び音楽ファイルタイプのグループを含む。例えば、ビデオファイルタイプを含むファイルグループでは、第一領域51にあるサムネイルリストの情報源は、ビデオファイルである。
一方、第一軸と相対する第二軸(例えば、X軸)方向の矢印ボタン(すなわち、左矢印ボタン173と右矢印ボタン174)は、異なるファイルグループを選択するために使用される。つまり、第一領域51のファイルグループは、ビデオファイル、写真ファイル及び音楽ファイルに合わせて、サムネイルリスト間で変更されることが可能である。
【0026】
従って、簡易モードでは、リモコン機16の上矢印ボタン171と下矢印ボタン172とは、特定のビデオファイルを選択するために使用され得る。その後、ビデオファイルが、視聴して楽しむために自動的に再生される。さらに、リモコン機16の左矢印ボタン173と右矢印ボタン174は、特定のマルチメディアタイプを選択するために使用され得る。例えば、音楽タイプを写真タイプに変更することが可能であり、その後、上矢印ボタン171と下矢印ボタン172とを用いて特定の音楽もしくは写真ファイルが選択され、自動的に再生され得る。
【0027】
II.操作手順
図5及び6を参照すると、表示要素31は、メインページ上にあるディレクトリリストを表示する画面311を示す。ディレクトリリストは、異なったマルチメディアタイプのアイコンを含む。リモコン機16の左矢印ボタン173と右矢印ボタン174とは、特定のマルチメディアタイプを選択するために使用され得る。例えば、映画のマルチメディアタイプが選択された場合、フォルダリストの画面312が生成される。ユーザがファイルフォルダを選択した後、マルチメディアファイルは、マルチメディアファイルの格納パスに従って検索され、そのマルチメディアファイルを鑑賞できるように再生される。
【0028】
図7及び8は、マルチメディアファイルをお気に入りリスト461に追加する過程を図解する。
【0029】
図1及び2に関して、マルチメディアプレーヤ100を起動させると、ディレクトリ画面41が表示される。ディレクトリ画面41は、その下部に複数のアイコンオプションを有する。初期設定のハート型アイコンは、“私のお気に入り”を表す。
その後、ステップ501で右矢印ボタン173あるいは左矢印ボタン174を押すと、ステップ502として、選択したファイルの種類が表示される。例えば、右矢印ボタン174を押すと、映画のアイコンオプションの画面42が示される。
次に、ステップ503で確定ボタン18を押すと、ステップ504として、選択されたデータソースを表示するためのデータソースリストの画面43が示される。
ステップ505で確定ボタン18を押すと、ステップ506で選択されたファイルを表示するために、ファイルリストの画面44が示される。
ステップ507においては、ファイルを選択する方法が2種類ある。ステップ508でファイルを選択するために確定ボタン18を押すと、その後、ステップ509として、ファイルが直接再生もしくは表示される。もう1つの方法として、ステップ510として、ファイルをお気に入りリスト461に追加するために、お気に入りボタン163を押すことも可能である。
【0030】
続いて、ステップ510を実行するという選択肢を仮定すると、ステップ511で、“私のお気に入り”リストの画面45が示される。ステップ512で、“私のお気に入り”リストのうちの1つが選択され、ステップ513で、確定ボタン18が押される。その結果、ステップ514で、選択されたファイルが特定の“私のお気に入り”リストに追加される。すなわち、この例ではお気に入りリスト461である。
次に、ステップ515で、元のファイルリストの画面44に戻る。
【0031】
図8を参照すると、“私のお気に入り”のお気に入りリスト461は、選択されたファイルを、ファイルタイプに応じて、ビデオタイプ、写真タイプ及び音楽タイプに、自動的に分類することを示す。選択されたオプション(例えばビデオタイプ)は、強調表示される。確定すると、選択されたオプションのビデオリスト510が示され、ビデオリスト510内の選択されたビデオファイルが強調表示される。
【0032】
“私のお気に入り”に複数のお気に入りリスト461が生成された後、お気に入りリスト461のどれか1つは、簡易モードで使用されるために割り当てられ得る。この過程の操作フローは、図9で図解される。
【0033】
図1、2及び9を参照すると、デジタルメディアプレーヤ100で“私のお気に入り”の“ハート”型のアイコンオプションの画面61が表示されると、ステップ601として確定ボタン18を押し、ステップ602にある“私のお気に入り”リストの画面62を表示する。
次に、ステップ603で上矢印ボタン171と下矢印ボタン172を押し、ステップ604として、選択されたお気に入りリストを表示する。例えば、画面63に示されるような、“私のお気に入り”リストにある第二のお気に入りリストである。
次に、ステップ605として、右矢印ボタン174を押す。
続いて、ステップ606として、リストのコンテンツが示される。例えば、画面64に示されるような、第二のお気に入りリストにあるコンテンツである。
その後ステップ607として確定ボタン18を押す。
最後に、画面65に示されるように、ステップ608において、簡易モードで使用されるお気に入りリストが指定される。
【0034】
簡易モードで、“私のお気に入り”にあるお気に入りリストが指定されると、“私のお気に入り”にあるお気に入りリストのファイルが、直接再生され得る。この過程の操作フローは、以下において詳細に記載される。
【0035】
図1、2及び10を参照すると、ここでは、デジタルメディアプレーヤ100のモード切り替えの操作手順が記載される。
まず、ステップ301として、デジタルメディアプレーヤ100がモード選択指示を受信する。次に、ステップ302で、デジタルメディアプレーヤ100は、現在のモードが何かを見極める。現在のモードがコンピュータファイルモードであれば、ステップ303において簡易モードへの切り替えが実行される。続いてステップ305として、簡易モードの操作手順が実行される。
一方、現在のモードが簡易モードであれば、ステップ304においてコンピュータファイルモードへの切り替えが実行され、その後、ステップ306としてコンピュータファイルモードの操作手順が実行される。
【0036】
図11は、簡易モードの手順を図解している。デジタルメディアプレーヤ100を起動すると、コンピュータファイルモードの画面71が表示される。ステップ701として、リモコン機16のモードボタン162を押し、ステップ702において、簡易モードへの切り替えが実行されるようにする。
次に、簡易モードの状態で、簡易モードの画面72がステップ703において表示される。
そこで、ユーザは、画面73を有するビデオタイプの第二のファイルのように、ステップ705においてリスト内のファイルを変更するために、ステップ704として、上矢印ボタン171と下矢印ボタン172とを押す。
あるいは、画面74を有する写真タイプのファイルリストのように、ステップ707において異なる種類のファイルリストに変更するために、ステップ706として、左矢印ボタン173と右矢印ボタン174とを押す。
右矢印ボタン174を連続的に押すことにより、ファイルリストは、ビデオタイプから写真タイプへ、それから音楽タイプへ、そして再びビデオタイプへ、と順を追って変更され得る。左矢印ボタン175を押すことにより、ファイルリストは、ビデオタイプから音楽タイプへ、それから写真タイプへ、そして再びビデオタイプへ、と変更され得る。
【0037】
図12は、デジタルメディアプレーヤ100における簡易モードの操作手順を図解している。
まず、ステップ401として、デジタルメディアプレーヤ100はお気に入りリスト461を決定する。ステップ402においては、デジタルメディアプレーヤ100は、お気に入りリスト461を変更するための指示を受信した後、お気に入りリスト461を変更する。デジタルメディアプレーヤ100は、ステップ403として“私のお気に入り”からお気に入りリストを読み込み、ステップ404として選択アイテムを決定し、ステップ405として選択アイテムを再生あるいは表示する。
次に、ステップ406として、デジタルメディアプレーヤ100は、上矢印ボタン171と、下矢印ボタン172と、左矢印ボタン173と、右矢印ボタン174とからの、案内指示を待つ。
ステップ407において、案内指示を受信した後、デジタルメディアプレーヤ100は案内指示が何であるのかを見極める。
ステップ408としては、受信した案内指示が上矢印ボタン171もしくは下矢印ボタン172からである場合、リストにあるファイルが変更可能である。ステップ409において、受信した案内指示が左矢印ボタン173もしくは右矢印ボタン174からである場合、ファイルリストが別の種類に変更可能である。
【0038】
図13に関して、私のお気に入りフォルダを追加する方法は、以下に記載されるようなステップを含む。
ステップ101として、新規のお気に入りリストが決定もしくは作成される。次に、ステップ102としてアクションリストを決定し、ステップ103としてマルチメディアファイルを選択する。続いてステップ104として、お気に入りボタン163(図2を参照)を押して、選択したマルチメディアファイルを追加する。次いで、別のマルチメディアファイルを選択することも可能であり、その後、流れはメインメニューに戻り、アクションリストを編集する、あるいは、別のお気に入りリストを編集することも可能である。
【0039】
デジタルメディアプレーヤ100による私のお気に入りリスト追加の決定ステップは、次の通りである。
まず、新規の私のお気に入りリストフォルダを作成するかどうかを決定し、
私のお気に入りリストに名前が付けられるまで待機し、
選択用マルチメディアファイルの種類を提供し、そして、
新規の私のお気に入りリストの作成が無事完了したかどうか確認する。
【0040】
図14に関して、私のお気に入りにファイルを追加する方法は、以下に示されるようなステップを含む。
ステップ105として、お気に入りリストを決定する。次に、右矢印ボタン174を押してメニューを生成し、ステップ106としてメニューから簡易モードを選択する。続いて、ステップ107において、ファイルの操作モードが簡易モードのものであるかどうかが見極められる。異なる場合、ステップ108において設定は実行されない。一方、ファイルの操作モードが簡易モードのものであれば、ステップ109において、ファイルの操作モードは簡易モードとして設定される。
【0041】
要約すれば、デジタルメディアプレーヤ100の表示要素31は、ユーザがマルチメディアファイルを選択するために、お気に入りリスト461のビデオリスト510を同時に表示すること、ならびに、選択されたマルチメディアファイルを直接表示及び再生することが可能である。従って、コンピュータの使い方がわからない人であっても、本発明を容易に操作することが可能であり、その結果、本発明の目的を達成する。
【0042】
本発明は、最も実践的な形態と思われるものに関連して記載されているが、本発明が、明示された形態に限らず、あらゆる修正や同等の構成を網羅するために、最も広い解釈から成る精神と範囲の中で様々な構成に広がることを目的とするということを、認識し同意する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法であって、
a)モード選択指示を受信すること、
b)モード選択指示が簡易モードあるいはコンピュータファイルモードに相当するかどうかを見極めること、
c)モード選択指示が簡易モードに相当する場合、マルチメディアファイルの各名称及び格納先を記憶している、予め作成されたお気に入りリストのコンテンツに従って、複数のマルチメディアファイルを読み込む手順を実行し、且つ、表示要素(31)を含む画面(500)の第一領域(51)にあるマルチメディアファイルのサムネイル(532)を表示し、前記マルチメディアファイルのサムネイル(532)は、マルチメディアファイルを直接且つ即時に再生できるように、選択され得ること、
という構成を含む、デジタルメディアプレーヤ向けメディアファイルのアクセス制御方法。
【請求項2】
前記c)において、ビデオファイルもしくは写真ファイルに相当するマルチメディアファイルの1つを含むサムネイル(532)が選択されると、選択されたマルチメディアファイルのコンテンツが、画面(500)の第二領域(52)に表示される、請求項1に記載のメディアファイルのアクセス制御方法。
【請求項3】
前記c)において、音楽ファイルに相当するマルチメディアファイルの1つを含むサムネイル(532)が選択されると、その音楽ファイルのタグ情報が、画面(500)の第二領域(52)に表示される、請求項1に記載のメディアファイルのアクセス制御方法。
【請求項4】
マルチメディアファイルのサムネイル(532)は、指示スクロール機構を利用して選択可能であり、
前記指示スクロール機構は、第一軸方向のボタンからの第一の案内指示が受信されると、同じファイルグループにあるマルチメディアファイルが選択され、且つ、第二軸方向のボタンからの第二の案内指示が受信されると、異なるファイルグループが選択される、という動作をする、
請求項1に記載のメディアファイルのアクセス制御方法。
【請求項5】
表示要素(31)に提示用の複数のマルチメディアファイルを蓄えるために、データソース(200)と連携する、デジタルメディアプレーヤ(100)であって、
モード選択指示を受信するための遠隔制御受信機(13)と、
予め作成されたお気に入りリストを格納し、そのお気に入りリストのコンテンツはマルチメディアファイルの各名称及び格納先を記憶している、記憶装置(12)と、
プログラム制御モジュール(110)という構成を含み、
前記プログラム制御モジュール(110)は、
モード選択指示を受信し、
モード選択指示が簡易モードあるいはコンピュータファイルモードに相当するかどうかを見極め、
そこで、モード選択指示が簡易モードに相当する場合、各名称及び格納先を記憶している、予め作成されたお気に入りリストのコンテンツに従って、前記記憶装置(12)からマルチメディアファイルを読み込み、
その結果、表示要素(31)を含む画面(500)の第一領域(51)にあるマルチメディアファイルのサムネイル(532)を表示し、前記マルチメディアファイルのサムネイル(532)は、マルチメディアファイルを直接且つ即時に再生できるように、選択可能である、
デジタルメディアプレーヤ。
【請求項6】
前記デジタルメディアプレーヤ(100)は、前記プログラム制御モジュール(110)が、ビデオファイルもしくは写真ファイルに相当するマルチメディアファイルの1つを含むサムネイル(532)が選択されたことを見極めると、選択されたマルチメディアファイルのコンテンツが、表示要素(31)を含む画面(500)の第二領域(52)に表示される、請求項5に記載のデジタルメディアプレーヤ。
【請求項7】
前記デジタルメディアプレーヤ(100)は、前記プログラム制御モジュール(110)が、音楽ファイルに相当するマルチメディアファイルの1つを含むサムネイル(532)が選択されたことを見極めると、その音楽ファイルのタグ情報が、表示要素(31)を含む画面(500)の第二領域(52)に表示される、請求項5に記載のデジタルメディアプレーヤ。
【請求項8】
前記デジタルメディアプレーヤ(100)は、前記プログラム制御モジュール(110)が、マルチメディアファイルのサムネイル(532)を制御及び選択する効力を持つ指示スクロール機構を利用し、
前記指示スクロール機構が、第一軸方向のボタンからの第一の案内指示を受信すると、同じファイルグループにあるメディアファイルを選択し、且つ、第二軸方向のボタンからの第二の案内指示を受信すると、異なるファイルグループを選択する、という動作をする、
請求項5に記載のデジタルメディアプレーヤ。
【請求項9】
デジタルメディアプレーヤ(100)向け私のお気に入りフォルダを追加する方法であって、
a)新規の私のお気に入りリストフォルダを作成するかどうかを決定すること、
b)私のお気に入りリストフォルダに名前が付けられるまで待機すること、
c)選択用マルチメディアファイルの種類を提供すること、そして、
d)新規の私のお気に入りリストフォルダの作成が無事完了したかどうか確認すること、
という構成を含む、デジタルメディアプレーヤ(100)向け私のお気に入りフォルダを追加する方法。
【請求項10】
表示要素(31)に再生用の1つもしくは複数のマルチメディアファイルを蓄えるために、データソース(200)と連携する、デジタルメディアプレーヤ(100)であって、
案内指示を受信するための遠隔制御受信機(13)と、
マルチメディアファイルのファイルパスを有するお気に入りリストを格納するための記憶装置(12)と、
簡易モードの処理を行うプログラム制御モジュール(110)と、
ビデオインタフェース(141)と、を含み、
前記プログラム制御モジュール(110)は、
お気に入りリストにあるファイルパスに従って、マルチメディアファイルを読み込み、マルチメディアファイルのサムネイル(532)をプレビュー表示するためのサムネイルリスト(530)を生成し、受信した案内指示に従ってサムネイルリスト(530)から別のマルチメディアファイルを選択する、ディレクトリ処理ユニット(112)と、
案内指示によって選択されたマルチメディアファイルを再生したり、画像(520)を生成したりするための、再生処理ユニット(113)と、
画面(500)の第一領域(51)にあるサムネイルリスト(530)と前記画面(500)の第二領域(52)にある画像(520)を調整し、サムネイルリスト(530)と画像(520)を表示信号に統合させる、表示制御ユニット(114)と、を有し、
前記ビデオインタフェース(141)は、
表示信号を表示要素(31)に表示するのに適した出力信号に変換し、出力信号を表示要素(31)に出力させる、
デジタルメディアプレーヤ。
【請求項11】
前記デジタルメディアプレーヤ(100)において、前記ディレクトリ処理ユニット(112)は、スクロールして案内指示に準じたプレビュー表示をするために、サムネイルリスト(530)にあるサムネイル(532)を制御し、
サムネイルリスト(530)は、予め定められたウィンドウ(531)を含み、
予め定められたウィンドウ(531)の中にあるサムネイル(532)は、選択されたマルチメディアファイルをプレビュー表示する、
請求項10に記載のデジタルメディアプレーヤ。
【請求項12】
前記デジタルメディアプレーヤ(100)において、前記ディレクトリ処理ユニット(112)が、第一軸方向の矢印ボタンから第一の案内指示を受信すると、同じファイルグループにあるマルチメディアファイルを選択し、且つ、
前記ディレクトリ処理ユニット(112)が、第二軸方向の矢印ボタンから第二の案内指示を受信すると、異なる種類のファイルグループを選択する、
請求項10に記載のデジタルメディアプレーヤ。
【請求項13】
前記デジタルメディアプレーヤ(100)において、さらに、モードボタン(162)を有するリモコン機(16)と、
前記モードボタン(162)が押された後、簡易モードに関する処理を実行する、プログラム制御モジュール(110)と、を含む、請求項10に記載のデジタルメディアプレーヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−170849(P2011−170849A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−22211(P2011−22211)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(504429600)緯創資通股▲ふん▼有限公司 (16)
【Fターム(参考)】