説明

デバイス、およびプログラム

【課題】複数の種類のキーが表示される場合に、適切な処理を行うことで、指定されたキーの特定に要する時間を抑制可能な技術の提供を目的とする。
【解決手段】PC1は、マトリクスキーおよびイベントキーおよびコントロールキーを示す表示データ19を表示手段11に表示する。ユーザにより表示データ19上の任意の点が指定されると、CPU15は、指定された座標を取得し、取得した座標に位置する画素のRGB値をキーイメージデータ21に基づき取得する。CPU15は、取得したR値が0と一致するかを判断し、一致する場合には、G値およびB値により指定されたマトリクスキーを特定する(S204)。また、取得したR値が1と一致する場合には、イベントキーが指定されたと判断する(S208)。また、取得したR値が2と一致する場合には、G値により指定されたコントロールキーを特定する(S212)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ画面上に複数のキーが表示される場合に、ユーザにより指定されたキーを特定するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のキーを表示するディスプレイ画面上でユーザによりいずれかのキーが指定された場合に、該キーに対応する処理を実行するための様々な技術がある。
【0003】
例えば、特許文献1の技術では、ユーザにより指定された座標に対応する色情報を取得し、該色情報に対応する処理を読み出して実行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−242431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術では、ディスプレイ画面上に複数の種類のキーが表示される場合について特に考慮していない。また、特許文献1の技術では、色情報と処理との具体的な対応付けについても明らかにしていない。ここで、色情報と処理との対応付け手法によっては、処理の特定に時間を要する場合がある。具体的には、キーの種類にかかわらず任意の色情報とキーとを対応付けた場合には、処理の特定に時間を要する。これは、取得された色情報がいずれの色情報に該当するかを、キーの種類にかかわらず全ての候補から特定していかなければならないためである。
【0006】
本発明は、複数の種類のキーが表示される場合に、適切な処理を行うことで、指定されたキーの特定に要する時間を短縮可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するためになされた本発明のデバイスは、複数のキーを表示する表示手段であって、複数の前記キーそれぞれは、第1の種類を含む複数の種類のうちいずれかの種類に属する、前記表示手段を用いるデバイスであって、色空間で表現される色情報を複数の前記キーそれぞれに異なるように対応付けるためのキーイメージデータであって、前記色情報は第1種の色情報を含む、前記キーイメージデータと、前記表示手段においてユーザにより指定された座標を取得する座標取得手段と、前記キーイメージデータに含まれる画素のうち、前記座標に位置する注目画素が有する注目色情報を取得する色情報取得手段と、前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第1の種類を示すための第1の値を示すかを判断する第1の判断手段と、前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第1の値を示すと判断された場合に、前記座標を含む前記キーを、前記第1の種類に属する前記キーから特定するキー特定手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
注目色情報に含まれる第1種の色情報が第1の値を示すと判断された場合、座標を含むキーが第1の種類に属すると判断できるため、座標を含むキーが、第1の種類に属するキーから特定される。すなわち、第1の種類に属さないキーを除いて、キーの特定が実行される。これにより、第1の種類に属するキーがユーザにより指定された場合、指定されたキーの特定を、他の種類も含むキー全体から指定されたキーを特定するよりも迅速に実行できる。すなわち、複数の種類のキーが表示される場合に、指定されたキーの特定に要する時間を短縮できる。
【0009】
上記のデバイスにおいて、複数の前記キーそれぞれは、前記第1の種類と、前記第1の種類と異なる第2の種類と、を含む複数の種類のうちいずれかの種類に属し、前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第1の値を示さないと判断された場合に、該第1種の色情報が、前記第2の種類を示すための第2の値を示すかを判断する第2の判断手段をさらに備え、前記キー特定手段は、前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第2の値を示すと判断された場合に、前記座標を含む前記キーを、前記第2の種類に属する前記キーから特定するとよい。
【0010】
注目色情報に含まれる第1種の色情報が第2の値を示すと判断された場合、座標を含むキーが第2の種類に属すると判断できるため、座標を含むキーが、第2の種類に属するキーから特定される。すなわち、第2の種類に属さないキーを除いて、指定されたキーの特定が実行される。これにより、第2の種類に属するキーがユーザにより指定された場合、指定されたキーの特定を迅速に実行できる。
【0011】
上記のデバイスにおいて、前記キー特定手段は、前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、複数の種類のうちいずれかの種類を示すための特定の値であって、前記第1の値を含む前記特定の値を示す場合に、前記座標を含む前記キーの特定を実行し、前記色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記特定の値を示さない場合に、前記座標を含む前記キーの特定を実行しない、とよい。
【0012】
これにより、ユーザがキーを指定しなかった場合に、キーの特定が実行されることが防止され得る。
【0013】
上記のデバイスにおいて、前記表示手段をさらに備え、前記表示手段は、前記キーイメージデータを表示せず、複数の前記キーを表示するための表示データであって、前記キーイメージデータと異なる前記表示データを表示する、とよい。
【0014】
これにより、キーイメージデータが表示手段に表示されないため、表示手段に複数のキーのそれぞれを異なる色によって表示させることなく、キーの特定を実行できる。
【0015】
上記のデバイスにおいて、前記色情報は、前記第1種の色情報と異なる第2種の色情報と、前記第1種の色情報および前記第2種の色情報と異なる前記第3種の色情報と、をさらに含み、前記キー特定手段は、前記第1種の色情報と、前記第2種の色情報および前記第3種の色情報のうち少なくとも一方と、を用いて、前記座標を含む前記キーを特定する、とよい。
【0016】
上記のデバイスにおいて、複数の種類のうちいずれかの種類は、行番号および列番号により特定されるマトリクスキーを示し、前記キー特定手段は、前記第1種の色情報が前記マトリクスキーを示す前記第1の値であると判断された場合に、前記第2種の色情報を用いて前記行番号および前記列番号のうち一方を特定し、かつ、前記第3種の色情報を用いて前記行番号および前記列番号のうち他方を特定することにより、指定された前記マトリクスキーを特定する、とよい。
【0017】
これにより、ユーザがマトリクスキーを指定した場合に、指定されたマトリクスキーを、注目色情報を用いて特定することができる。
【0018】
なお、この発明は、デバイスおよびデバイスの制御方法、これらの方法またはデバイスの機能を実現するためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】PC1の概略構成を表すブロック図である。
【図2】シミュレーション処理を示すフローチャートである。
【図3】表示データ19を示す図である。
【図4】キーイメージデータ21を示す図である。
【図5】キー特定処理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、実施形態を図面に基づき説明する。なお、テープ印字機器のシミュレーションにおいて本発明を利用する形態について説明する。
【0021】
(PC1の構成)
図1は、実施形態のデバイスとしてのPC1の概略構成を表すブロック図である。
【0022】
PC1は、表示手段11と、操作手段13と、CPU15と、ROM17と、RAM23と、HDD24と、をハードウェア構成として備えている。表示手段11は、ディスプレイを含み、様々な情報を表示する。操作手段13は、ユーザが操作を行うためのマウスを備え、入力操作に応じた信号をCPU15に入力する。CPU15は、ROM17に記憶されているプログラムに従い処理を実行することにより、PC1の各部を制御する。ROM17には、後述するシミュレーション処理をCPU15に実行させるためのシミュレーションプログラム等、各種プログラムが記憶されている。HDD24には、表示データ19(後述)と、キーイメージデータ21(後述)と、が記憶されている。RAM23は、CPU15の一時的な作業領域として用いられる。
【0023】
(シミュレーション処理)
続いて、シミュレーションプログラムに従いCPU15が実行するシミュレーション処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0024】
シミュレーション処理は、テープ印字機器の設計者(以下、設計者)がマウス等の操作手段13を操作することにより、表示データ19上の任意の点が指定されると開始する。なお、表示データ19は、テープ印字機器のモデル画像を示すデータであり(図3参照)、シミュレーションプログラムが起動すると表示手段11に表示される。表示データ19には、操作メニュー25が含まれる。設計者は、操作メニュー25やテープ印字機器のモデル画像上のキーを指定することにより、テープ印字機器のシミュレーションを実行する。
【0025】
シミュレーション処理が開始すると、まず、CPU15は、指定された点の座標を取得する(S100)。
【0026】
続いて、CPU15は、取得した座標に位置する画素のRGB値を取得する(S102)。具体的には、HDD24に記憶されるキーイメージデータ21を用いてRGB値を取得する。キーイメージデータ21を図4に示す。キーイメージデータ21では、キーごとに異なるRGB値が対応するよう色付けされている。S102では、S100で取得した座標と同じ座標に位置する画素が有するRGB値を取得する。
【0027】
続いて、CPU15は、取得したRGB値のうちのR値が、0〜2の範囲内であるかを判断する(S104)。キーイメージデータ21では、全てのキーに対し、R値が0〜2のうちいずれかの値と一致するよう、色情報(RGB値)が対応付けられている。したがって、S104でR値が0〜2の範囲内かを判断することで、指定された座標がいずれかのキーに含まれるか否かを判断できる。
【0028】
R値が、0〜2の範囲内でないと判断した場合(S104:No)、CPU15は、いずれのキーも指定されていないと判断し、処理を終了する。
【0029】
一方、R値が、0〜2の範囲内であると判断した場合(S104:Yes)、CPU15は、キー特定処理を実行する(S106)。キー特定処理とは、S102で取得したRGB値に基づき指定されたキーを特定する処理であるが、詳細は後述する。
【0030】
キーが特定されると、CPU11は、特定されたキーにしたがったシミュレーション処理を実行し(S108)、処理を終了する。具体的には、表示データ19を、指定されたキーの表示を押下状態に変更した画像データへ変更したり、テープ印字機器の表示部に指定されたキーに対応する文字を表示させたり等を行う。
【0031】
(キー特定処理)
続いて、キー特定処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0032】
ここで、まず、キーイメージデータ21上の各キーに対応付けるRGB値について、より詳細に説明する。キーイメージデータ21におけるキーは、マトリクスキー、イベントキー、コントロールキーの3種類に分けられる。マトリクスキーおよびイベントキーは、テープ印字機器上のキーに対応する。コントロールキーは、操作メニュー25に含まれるキーに対応する。なお、マトリクスキーとは、テープ印字機器においてマトリクス上に配線されているキーである。一般的に、マトリクスキーは、入力の電気信号を示すX、および、出力の電気信号を示すY、により表される座標(X,Y)で特定される。一方、イベントキーは、マトリクス上に配線されないキーである。キーイメージデータ21では、主電源に対応するキー27がイベントキーであり、操作メニュー25内のキー29およびキー31がコントロールキーであり、キー27〜31以外の全てのキーがマトリクスキーとなっている。
【0033】
そして、キーイメージデータ21では、マトリクスキーについてはR値が0に、イベントキーについてはR値が1に、コントロールキーについてはR値が2に、対応付けられており、キー以外の部分には、0〜2のR値を対応付けない。
【0034】
また、マトリクスキーに対応付けられるG値は、そのマトリクスキーのXと一致し、マトリクスキーに対応付けられるB値は、そのマトリクスキーのYと一致するよう、色付けられている。すなわち、マトリクスキーの色付けは、テープ印字機器におけるマトリクスキーの配線と照合するように決定されているのである。
【0035】
また、コントロールキー29および31には、異なるG値(例えばキー29にはG値として0、キー31にはG値として1)が対応付けられている。
【0036】
図5に戻りキー特定処理を説明する。まずCPU15は、S102で取得したRGB値のうちR値が0であるかを判断する(S200)。
【0037】
R値が0であると判断された場合(S200:Yes)、CPU15は、指定されたキーはマトリクスキーであると判断する(S202)。
【0038】
続いて、CPU15は、S102で取得したG値およびB値に基づき、指定されたキーを特定する(S204)。具体的には、G値をXとし、B値をYとするマトリクスキーを特定する。マトリクスキーの特定が終了すると、処理が終了する。
【0039】
一方、R値が0でないと判断された場合(S200:No)、CPU15は、R値が1であるかを判断する(S206)。
【0040】
R値が1であると判断された場合(S206:Yes)、CPU15は、指定されたキーはイベントキー、すなわち、主電源を示すキー27であると判断し(S208)、処理を終了する。
【0041】
一方、R値が1でないと判断された場合(S206:No)、CPU15は、指定されたキーはコントロールキーであると判断する(S210)。
【0042】
続いて、CPU15は、S102で取得したG値に基づき、指定されたキーをコントロールキーから特定する(S212)。具体的には、CPU15は、G値に対しいずれのコントロールキーが対応するかを示す対応テーブル(図示略)を用いて指定されたコントロールキーを特定する(例えばG値が0であればキー29、G値が1であればキー31と特定する)。コントロールキーの特定が終了すると、処理が終了する。
【0043】
上記のように、キーの種類によって対応付けるR値を変化させることにより、指定されたキーを種類に分けて特定することができる。これにより、指定されたキーを全キーから特定する必要がなくなるため、指定されたキーを迅速に特定できる。
【0044】
また、マトリクスキーに対応付けられるG値およびB値は、テープ印字機器のマトリクスキーの配線と対応するため、マトリクスキーが指定された場合に、G値およびB値を用いて、指定されたマトリクスキーの位置を特定できる。
【0045】
以上、実施形態について説明したが、本実施形態のCPU15によるS100の処理が「座標取得手段」に、S102の処理が「色情報取得手段」に、S200の処理が「第1の判断手段」に、S206の処理が「第2の判断手段」に、S202およびS204およびS208およびS210およびS212の処理が「キー特定手段」に、R値が「第1種の色情報」に、G値が「第2種の色情報」に、B値が「第3種の色情報」に、相当する。
【0046】
(変形例)
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様を採ることができる。
【0047】
例えば、デバイスとしてPC1を説明したが、これに限らない。すなわち、タッチパネルを備える機器(プリンタなど)にも利用可能である。なお、この場合には、タッチパネル上でキーが指定されると、指定された座標が多数取得されるため、それらの座標の平均値を取ることにより座標を1点に決定するとよい。
【0048】
また、S104の処理を省略し、次のように変更が可能である。すなわち、キー特定処理におけるS206でR値が1と一致しないと判断された場合に(S206:No)、R値が2と一致するかを判断し、R値が2と一致すると判断された場合にS210へ移行し、R値が2と一致しないと判断された場合に、処理を終了してもよい。
【0049】
また、キーの種類が3種類に分けられる場合について説明したが、キーの種類は2種類以上であればよい。
【0050】
また、キーの種類として、マトリクスキー、イベントキー、コントロールキーを挙げたがこれに限らない。例えば、タッチパネルを備える機器の場合には、アルファベット等の文字を示す文字キーと、プリント・スキャン等の処理を示す処理キーなど、に分けることが可能である。
【0051】
また、実施形態では、キーイメージデータ21の各画素に対応付ける色情報としてRGB値を用いたがこれに限らない。例えば、C値、M値、Y値、K値のうちの3つの色値を使用してもよい。
【符号の説明】
【0052】
1・oC、15・bPU、17・qOM、19・\示データ、21・Lーイメージデータ、23・qAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のキーを表示する表示手段であって、複数の前記キーそれぞれは、第1の種類を含む複数の種類のうちいずれかの種類に属する、前記表示手段を用いるデバイスであって、
色空間で表現される色情報を複数の前記キーそれぞれに異なるように対応付けるためのキーイメージデータであって、前記色情報は第1種の色情報を含む、前記キーイメージデータと、
前記表示手段においてユーザにより指定された座標を取得する座標取得手段と、
前記キーイメージデータに含まれる画素のうち、前記座標に位置する注目画素が有する注目色情報を取得する色情報取得手段と、
前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第1の種類を示すための第1の値を示すかを判断する第1の判断手段と、
前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第1の値を示すと判断された場合に、前記座標を含む前記キーを、前記第1の種類に属する前記キーから特定するキー特定手段と、
を備えることを特徴とするデバイス。
【請求項2】
複数の前記キーそれぞれは、前記第1の種類と、前記第1の種類と異なる第2の種類と、を含む複数の種類のうちいずれかの種類に属し、
前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第1の値を示さないと判断された場合に、該第1種の色情報が、前記第2の種類を示すための第2の値を示すかを判断する第2の判断手段をさらに備え、
前記キー特定手段は、前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第2の値を示すと判断された場合に、前記座標を含む前記キーを、前記第2の種類に属する前記キーから特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記キー特定手段は、
前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、複数の種類のうちいずれかの種類を示すための特定の値であって、前記第1の値を含む前記特定の値を示す場合に、前記座標を含む前記キーの特定を実行し、
前記色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記特定の値を示さない場合に、前記座標を含む前記キーの特定を実行しない、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記表示手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記キーイメージデータを表示せず、複数の前記キーを表示するための表示データであって、前記キーイメージデータと異なる前記表示データを表示する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のデバイス。
【請求項5】
前記色情報は、前記第1種の色情報と異なる第2種の色情報と、前記第1種の色情報および前記第2種の色情報と異なる前記第3種の色情報と、をさらに含み、
前記キー特定手段は、前記第1種の色情報と、前記第2種の色情報および前記第3種の色情報のうち少なくとも一方と、を用いて、前記座標を含む前記キーを特定する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のデバイス。
【請求項6】
複数の種類のうちいずれかの種類は、行番号および列番号により特定されるマトリクスキーを示し、
前記キー特定手段は、前記第1種の色情報が前記マトリクスキーを示す前記第1の値であると判断された場合に、前記第2種の色情報を用いて前記行番号および前記列番号のうち一方を特定し、かつ、前記第3種の色情報を用いて前記行番号および前記列番号のうち他方を特定することにより、指定された前記マトリクスキーを特定する、
請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
複数のキーを表示する表示手段であって、複数の前記キーそれぞれは、第1の種類を含む複数の種類のうちいずれかの種類に属する、前記表示手段を用いるデバイスを制御するためのプログラムであって、
コンピュータを、
前記表示手段においてユーザにより指定された座標を取得する座標取得手段、
色空間で表現される色情報を複数の前記キーそれぞれに異なるように対応付けるためのキーイメージデータであって、前記色情報は第1種の色情報を含む、前記キーイメージデータに含まれる画素のうち、前記座標に位置する注目画素が有する注目色情報を取得する色情報取得手段、
前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第1の種類を示すための第1の値を示すかを判断する第1の判断手段、
前記注目色情報に含まれる前記第1種の色情報が、前記第1の値を示すと判断された場合に、前記座標を含む前記キーを、前記第1の種類に属する前記キーから特定するキー特定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−155572(P2012−155572A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−14819(P2011−14819)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】