説明

デュアルキーを介しディスプレイを制御する方法

【課題】双キーを介し表示器を制御する方法を提供する。
【解決手段】表示器制御方法は、表示器がオフ時、表示器の双キーの電源キーのクリックで表示器をオンにし、表示器がオン時、双キーのメニューキーのクリックでスクリーン上にOSDメニューを表示し、OSDメニューに進入時、双キー中の電源キー又はメニューキーのクリックでOSDメニューを閲覧し、ポインタがOSDメニューのオプションに停留時、双キーの押圧でオプションを触発し、オプション触発時、オプションがサブメニューを含めば、サブメニューに入り且つ双キーの電源キー又はメニューキーのクリックでサブメニューを閲覧し、双キーの押圧でサブメニューのオプションを触発し、オプションが数値又はオプションの設定を含めば、双キーの電源キー又はメニューキーのクリックでオプションの設定を変更し且つ双キーの押圧でオプション設定を完成し、OSDメニューを退出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイを制御する方法に関し、特に、デュアルキーを介しディスプレイを制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のディスプレイの多くは、スクリーンディスプレイ(On Screen Display,OSD)機能を有し、OSD機能によりディスプレイの音量、コントラスト、色味又は輝度等を含むディスプレイの設定値を調整することができる。OSD機能は、ディスプレイ内部のOSDモジュールによりディスプレイ上にOSDメニューを表示し、OSDメニューにより多種の画像、フォーム又は数字からなる機能オプションを表示し、使用者に設定をさせる。
【0003】
OSD機能を使用する利点は、以下を含む:1.パソコンを介さずに、直接ディスプレイ上のプッシュボタンによりディスプレイの表示方式を制御することができる。2.パソコン、パソコン内の駆動プログラムを介さず、ディスプレイのコントラスト、輝度及びその他の設定値を調整できる。
【0004】
しかしながら、新技術に発展させることができれば、ディスプレイにただ少量のプッシュボタンを介しOSD機能を達成させ、ディスプレイの生産コストを低減し、市場の競争力を向上することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ディスプレイがただ少量のプッシュボタンを介しOSD機能を達成し、更にディスプレイ上のプッシュボタンの数量を減少し、生産コストを低減することができるデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成する為、本発明が提供するデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法は、以下を含む:ディスプレイがオフとなっている時、ディスプレイのデュアルキー中の電源キーをシングルクリックし、ディスプレイをオンにする;ディスプレイがオンとなっている時、デュアルキー中のメニューキーをシングルクリックし、ディスプレイのスクリーン上にスクリーンディスプレイ(On-Screen Display,OSD)メニューを表示させる;OSDメニューに入っている時、デュアルキー中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックし、OSDメニューを閲覧し、ポインタがOSDメニューの機能オプションに停留する時、デュアルキーを押圧し、機能オプションを触発する;機能オプションを触発時、触発された機能オプションがサブメニューを含んでいれば、サブメニューに進入し、且つデュアルキー中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックすることによりサブメニューを閲覧し、デュアルキーを押圧し、サブメニューの機能オプションを触発する;触発された機能オプションが数値又はオプションの設定を含む場合、デュアルキー中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックすることにより、機能オプションの設定を変更し、且つデュアルキーを押圧し、機能オプションの設定を完成し、OSDメニューを退出する。
【0007】
上記のデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法において、ポインタが停留する機能オプションをカラーで表示し、その残りの機能オプションをグレースケールで表示する。
【0008】
上記のデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法において、機能オプションの設定は、値の増加又は減少、イエス又はノー、オン又はオフを含む。
【0009】
上記のデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法において、スクリーンディスプレイメニューがスクリーンディスプレイデータに対応し、スクリーンディスプレイデータがメモリ中に保存される。
【0010】
上記のデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法において、メモリは、不揮発性メモリである。
【0011】
上記のデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法において、メモリは、フラッシュメモリである。
【発明の効果】
【0012】
これにより、本発明が記載するデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法は、デュアルキー中のメニューキーを介しOSDモジュールを触発し、OSDモジュールにスクリーン上でOSDメニューを形成させ、デュアルキー中の電源キー又はメニューキーを介しOSDメニュー上の機能オプションを設定し、このように、ディスプレイがただ少量のプッシュボタンを介しOSD機能を達成し、ディスプレイ上のプッシュボタンの数量を減少し、生産コストを低減し、市場の競争力を向上することができ、非常に実用的である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】ディスプレイの回路ブロック説明図である。
【図2】ディスプレイのスクリーン上にOSDメニューを形成するフロー図である。
【図3】本発明のデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
当業者に本発明の上記及びその他の目的、特徴及び利点を分かり易くするため、下記に具体的実施例を挙げ、図面に合わせて詳細に説明を行う。
【0015】
本発明は、デュアルキーを介しディスプレイを制御する方法を提供する。図1は、ディスプレイの回路ブロック説明図である。図1を参照し、ディスプレイ1は、スクリーン11、スクリーンディスプレイ(On-Screen Display,OSD)モジュール12、メモリ13、マイクロコントローラ14及びデュアルキー15を含む。OSDモジュール12は、スクリーン11上にOSDメニューを形成することに用いる。OSDモジュール12は、内部集積回路(Inter-Integrated Circuit,IIC)バスを介し、ディスプレイ1の音量、コントラスト、色味又は輝度等の内に含むデータを受信し、OSDモジュール12が受信したOSDデータに基づき、スクリーン11上にOSDメニューを形成する。メモリ13は、不揮発性メモリ(Non-Volatile Random Access Memory,NVRAM)又はフラッシュメモリ(Flash Memory)であることができ、メモリ13がOSDモジュール12に電気接続し、メモリ13は、OSDデータを保存することに用いる。マイクロコントローラ14は、メモリ13に電気接続し、マイクロコントローラ14が触発される時、トリガ信号を判別し、トリガ信号に基づき、メモリ13を制御し、メモリ13中の相応するOSDデータをOSDモジュール12に伝達する。デュアルキー15は、マイクロコントローラ14に電気接続し、デュアルキー15は、トリガ信号を発生し、マイクロコントローラ14を触発することに用いる。
【0016】
図2は、ディスプレイのスクリーン上にOSDメニューを形成するフロー図である。図1及び図2を参照し、先ず、ステップ12:使用者は、ディスプレイ1のデュアルキー15を押圧することにより、トリガ信号を発生し、ディスプレイ1のマイクロコントローラ14によりトリガ信号を判別する;
ステップ22:ディスプレイ1のマイクロコントローラ14は、トリガ信号に基づき、メモリ13を制御し、メモリ13中の相応するOSDデータをOSDモジュール12に伝送する;
ステップ23:ディスプレイ1のOSDモジュール12がOSDデータを受信し、スクリーン11上にOSDデータが対応するOSDメニューを形成する。
【0017】
図3は、デュアルキーを利用したスクリーンディスプレイ制御のフロー図である。図3を参照し、先ず、ステップS31:ディスプレイ1がオフとなっている時、ディスプレイ1のデュアルキー15中の電源キーをシングルクリックし、ディスプレイ1をオンにする;
ステップ32:ディスプレイ1がオンとなっている時、デュアルキー15中のメニューキーをシングルクリックし、ディスプレイ1のスクリーン11上にOSD画面を表示させ、OSDメニューに進入させる;
ステップ33: OSDメニューに入る時、デュアルキー15中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックすることにより、OSDメニューを観覧し、例えば、ポインタが某機能オプションに停留する時、デュアルキー15中の電源キーをシングルクリックし、ポインタがこの機能オプションから1つの右の機能オプションに移動させるよう制御でき、デュアルキー15中のメニューキーをシングルクリックし、ポインタがこの機能オプションから1つ左の機能オプションに移動するよう制御でき、且つポインタが移動する時、右に機能オプションが存在せず且つ次の行に機能オプションが存在すれば、次の行の第1機能オプションに跳び、右に機能オプションが存在せず且つ次の行に機能オプションが存在しなければ、第1行の最初の機能オプションに跳び、左に機能オプションが存在接せず、且つ前の行に機能オプションが存在すれば、前の行の最後の機能オプションに跳び、左に機能オプションが存在せず且つ前の行に機能オプションが存在しなければ、最後の行の最後の機能オプションに跳ぶ。ポインタがOSDメニューの機能オプションに停留する時、デュアルキー15を押圧することにより、機能オプションを触発し、実施例において、ポインタが停留する機能オプションは、カラーで表示し、その残りの機能オプションは、グレースケールで表示する;
ステップ34:機能オプションを触発する時、触発される機能オプションがサブメニューを含む場合、サブメニューに入り、且つ同様にデュアルキー15中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックすることにより、サブメニューを観覧し、デュアルキー15を押圧することにより、サブメニューの機能オプションを触発する;
ステップ35:触発された機能オプションが数値又はオプションの設定を含む場合、例えば、機能オプションの近傍に数値又はオプションが出現する場合、デュアルキー15中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックし、機能オプションの設定を変更し、例えば、値の増加又は減少、イエス又はノー、オン又はオフを行い、且つデュアルキー15を押圧することにより、機能オプションの設定を完成し、OSDメニューから退出する。
【0018】
例えば、OSDメニュー中に輝度の機能オプションを有し、ポインタがOSDメニューの輝度の機能オプションに停留する時、輝度の機能オプションがカラーで表示され、その残りの機能オプションがグレースケールで表示され、デュアルキー15を押圧することにより輝度の機能オプションを触発する。輝度の機能オプションがサブメニューを含まず、数値の設定を含むので、輝度の機能オプションを触発後、例えば、輝度の機能オプション近傍に現在の輝度の数値(例えば、0〜100中の何れか1つの整数)を出現し、デュアルキー15中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックすることにより機能オプションの設定を更新し、例えば、デュアルキー15中の電源キーをシングルクリックすることにより、値を増加するか、デュアルキー15中のメニューキーをシングルクリックすることにより値を減少する。
【0019】
上記のように、本発明が記載するデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法は、デュアルキー中のメニューキーを介し、OSDモジュールを触発し、OSDモジュールに、スクリーン上にOSDメニューを形成させ、デュアルキー中の電源キー又はメニューキーにより、OSDメニュー上の機能オプションを設定し、このように、ディスプレイは、ただ少量のプッシュボタンでOSD機能を達成し、ディスプレイ上のプッシュボタンの数量を減少し、生産コストを低減し、市場競争力を向上し、非常に実用的である。
【0020】
なお、本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
【符号の説明】
【0021】
1 ディスプレイ
11 スクリーン
12 OSDモジュール
13 メモリ
14 マイクロコントローラ
15 デュアルキー
S21 使用者がディスプレイのデュアルキーを押圧することによりトリガ信号を発生し、ディスプレイのマイクロコントローラによりトリガ信号を判別する
S22 ディスプレイのマイクロコントローラがトリガ信号に基づきメモリを制御し、メモリ中の相応するOSDデータをOSDモジュールに伝送する
S23 ディスプレイのOSDモジュールがOSDデータを受信し、スクリーン上にOSDデータが対応するOSDメニューを形成する
S31 ディスプレイがオフとなっている時、ディスプレイのデュアルキー中の電源キーをシングルクリックし、ディスプレイをオンにする
S32 ディスプレイがオンとなっている時、デュアルキー中のメニューキーをシングルクリックし、ディスプレイのスクリーンにOSDメニューを表示させる
S33 OSDメニューに進入時、デュアルキー中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックし、OSDメニューを閲覧し、ポインタがOSDメニューの機能オプションに停留している時、デュアルキーを押圧することにより機能オプションを触発する
S34 機能オプションを触発する時、触発された機能オプションがサブメニューを含む場合、サブメニューに入り、且つ同様にデュアルキー中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックすることにより、サブメニューを閲覧し、デュアルキーを押圧することによりサブメニューの機能オプションを触発する
S35 触発された機能オプションが数値又はオプションの設定を含む場合、デュアルキー中の電源キー又はメニューキーをシングルクリックすることにより、機能オプションの設定を変更し、且つデュアルキーを押圧することにより機能オプションの設定を完成し、OSDメニューを退出する

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイがオフとなっている時、前記ディスプレイのデュアルキー中の電源キーをシングルクリックし、前記ディスプレイをオンにする;
前記ディスプレイがオンとなっている時、前記デュアルキー中のメニューキーをシングルクリックし、前記ディスプレイのスクリーン上にスクリーンディスプレイメニューを表示させる;
前記スクリーンディスプレイメニューに入っている時、前記デュアルキー中の前記電源キー又は前記メニューキーをシングルクリックし、前記スクリーンディスプレイメニューを閲覧し、ポインタが前記スクリーンディスプレイメニューの機能オプションに停留する時、前記デュアルキーを押圧することにより前記機能オプションを触発する;
前記機能オプションを触発時、触発された前記機能オプションがサブメニューを含み、且つ前記デュアルキー中の前記電源キー又は前記メニューキーをシングルクリックすれば、サブメニューを閲覧し、前記デュアルキーを押圧することにより、前記サブメニューの前記機能オプションを触発する;
触発された前記機能オプションが数値又はオプションの設定を含む場合、前記デュアルキー中の前記電源キー又は前記メニューキーをシングルクリックすることにより、前記機能オプションの設定を変更し、且つ前記デュアルキーを押圧することにより、前記機能オプションの設定を完成し、前記スクリーンディスプレイメニューを退出することを含むデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法。
【請求項2】
前記ポインタが停留する前記機能オプションをカラーで表示し、その残りの機能オプションをグレースケールで表示する請求項1に記載のデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法。
【請求項3】
前記機能オプションの設定は、値の増加又は減少、イエス又はノー、オン又はオフを含む請求項1に記載のデュアルキーを介しディスプレイを制御する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−238263(P2012−238263A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−108136(P2011−108136)
【出願日】平成23年5月13日(2011.5.13)
【出願人】(509007469)福建捷聯電子有限公司 (7)
【Fターム(参考)】