説明

デュアルモードタブレットとその信号検出方法及び切換方法

【課題】タッチペンまたは指による二つの操作モードを有するデュアルモードタブレットにおける信号検出および切換方法を提供する。
【解決手段】マイクロプロセッサは、電磁誘導モードを実行する際、電磁誘導モジュールをアンテナモジュールに接続させ、電磁誘導モジュール中に電磁誘導信号を受信すると、電磁誘導モジュールを継続し、電磁誘導信号の有無を探知し、電磁誘導信号が入力されていない場合、電磁誘導モジュールの実行を停止し、タッチ感応モードに転換する。マイクロプロセッサは、タッチ感応モードを実行する際、順番にアンテナモジュールをタッチ感応モジュールまたは電磁誘導モジュールの任意の一つに接続し、タッチ入力信号または電磁誘導信号を受信するが、第2のループ中に電磁誘導信号を受信した場合、タッチ感応モードに切り換え、電磁誘導信号を受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タブレットとその信号検出方法及び切換方法に関し、特に、デュアルモードタブレットとその信号検出方法及び切換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
テクノロジーの迅速な発展によりマルチタッチ操作のHMI(ヒューマンマシーンインターフェースHuman Machine Interfaceの略)の生産が加速された。マルチタッチ操作は、独立したデジタルタブレットに用いられるだけでなく、ディスプレイにも用いることができる。また、マルチタッチ操作は、ペンタッチ操作および指タッチ操作に分けることができる。ペンタッチ操作は、デジタルタブレットとペンとの間の電磁変化によりその対応する位置を検出する。指タッチ操作は、デジタルタブレットに指が触れた時に発生する静電容量変化によりその対応する位置を検出する。
【0003】
図1を参照する。図1は、従来技術によるデュアルモードタブレットの構造を示すブロックである。図1に示すように、従来技術によるデュアルモードタブレット100は、電磁誘導信号受信モジュール111およびタッチ感応モジュール121を有する。ユーザーは、ディスプレイ上でペンタッチ操作または指タッチ操作により直接的に操作することができる。
【0004】
従来技術によるデュアルモードタブレット100は、上記の長所を持ち合わせていながら、生産および修理に問題点があった。従来技術によるデュアルモードタブレット100は、複数のアンテナモジュール112、電磁誘導信号受信モジュール111、タッチ感応モジュール121、処理ユニット131、ディスプレイユニット141およびディスプレイドライバ151からなる。処理ユニット131は、電磁誘導信号受信モジュール111およびタッチ感応モジュール121を切り換えて電磁誘導信号またはタッチ信号を受信する。ディスプレイのあるデバイスが損傷した場合、デュアルモードタブレット100をまるごと修理に出さなければならず、デュアルモードタブレット100のコストが上昇し、修理費も高くなってしまう。
【0005】
本発明のデュアルモードタブレットは、以上の短所を改善するものである。
【0006】
なお、ペン等を用いてデータ入力可能なタッチパネルを備えた入力表示装置として、例えば特許文献1に開示されたものがあり、また2本の指等を用いてマルチタッチ操作する入力装置として、例えば特許文献2に開示されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−031805号公報
【特許文献2】特開2012−053738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、タッチペンまたは指による二つの操作モードを有するデュアルモードタブレットとその信号検出方法及び切換方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様のデュアルモードタブレットは、アンテナモジュールと、前記アンテナモジュールに選択的かつ電気的に接続し、電磁誘導信号を受信する電磁誘導モジュールと、前記アンテナモジュールに選択的かつ電気的に接続し、タッチ感応信号を受信するタッチ感応モジュールと、前記電磁誘導モジュールおよび前記タッチ感応モジュールに電気的に接続し、前記電磁誘導モジュールおよび前記タッチ感応モジュールから任意に1つを選択し、前記アンテナモジュールに接続するマイクロプロセッサと、を含み、前記マイクロプロセッサが電磁誘導モードを実行する際、前記電磁誘導モジュールを前記アンテナモジュールに接続させ、前記マイクロプロセッサが電磁誘導モード中に電磁誘導信号を受信すると、電磁誘導モードを継続し、電磁誘導信号の有無を探知し、電磁誘導信号が入力されていない場合、前記マイクロプロセッサが電磁誘導モードの実行を停止し、タッチ感応モードに転換し、前記マイクロプロセッサがタッチ感応モードを実行する際、前記マイクロプロセッサが順番に前記アンテナモジュールを前記タッチ感応モジュールまたは前記電磁誘導モジュールの任意の一つに接続し、タッチ入力信号または電磁誘導信号を受信するが、前記マイクロプロセッサが第2のループ中に電磁誘導信号を受信した場合、前記マイクロプロセッサがタッチ感応モードに切り換え、電磁誘導信号を受信する。
【0010】
本発明の一態様のデュアルモードタブレットの信号検出方法及び切換方法は、電磁誘導モードおよびタッチ感応モードを有するデュアルモードタブレットに用いられる信号検出方法及び切換方法であって、マイクロプロセッサがアンテナモジュールを電磁誘導モジュールに接続して電磁誘導信号を受信するステップと、前記マイクロプロセッサが電磁誘導信号を受信した後、タッチ感応モードが実行するステップと、タッチ感応モードにおいて、前記マイクロプロセッサが順番に前記アンテナモジュールをタッチ感応モジュールまたは電磁誘導モジュールの任意の一つに接続してタッチ感応信号または電磁誘導信号を受信するステップと、タッチ感応モードにおいて、電磁誘導信号の受信と同時に前記マイクロプロセッサが電磁誘導モードに切り換え、電磁誘導信号の受信が終了すると、タッチ感応モードに戻すステップと、タッチ感応モードにおいて、タッチ感応信号の受信が終了すると、電磁誘導モードを実行するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明のデュアルモードタブレットとその信号検出方法及び切換方法によれば、一つのアンテナモジュールを介することにより、同時にタッチペンおよび指の入力信号を受信することができる。これにより、二つの異なる入力方式が必要とするデバイス、製造コストおよび修理コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来技術によるデュアルモードタブレットの構造を示すブロックである。
【図2】本発明の一実施形態によるデュアルモードタブレットの構造を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態の第1方向の信号線および第2方向の信号線を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態の第1方向の信号線、第1方向の信号切換装置および第1方向の信号連接ユニットを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態の電磁誘導モードの信号受信動作を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態のタッチ感応モードの信号受信動作を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態の工程を示す流れ図である。
【図8】本発明の一実施形態のモード転換を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図2を参照する。図2は、本発明の一実施形態によるデュアルモードタブレットの構造を示すブロック図である。図2に示すように、本発明のデュアルモードタブレット200は、ペンタッチ操作および指タッチ操作の二つの操作モードを有する。また、デュアルモードタブレット200は、静電容量方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの感応方式によるものである。本発明のデュアルモードタブレット200は、単独で稼動させる外に、ディスプレイ、携帯電話、パソコンなどの異なる装置に応用することができる。ディスプレイユニットにさらに強く結合させることもできる。以下、デュアルモードタブレット200本体に説明を加えるが、これのみに限定されるものではない。二つの操作モードは、タッチペンによる電磁誘導モード、および指タッチによるタッチ感応モードである。
【0015】
デュアルモードタブレット200は、マイクロプロセッサ210、アンテナモジュール220、電磁誘導モジュール230およびタッチ感応モジュール240を含む。マイクロプロセッサ210は、電磁誘導モジュール230およびタッチ感応モジュール240に電気的に接続している。アンテナモジュール220は、電磁誘導モジュール230またはタッチ感応モジュール240に選択的に接続される。
【0016】
電磁誘導モジュール230がアンテナモジュール220に接続されると、アンテナモジュール220は、ペンがデュアルモードタブレット200に近づいて発生する電磁誘導信号を受信する。アンテナモジュール220は、複数の第1方向信号線221および複数の第2方向信号線222からなる。
【0017】
図3を参照する。図3は、本発明の実施形態の第1方向の信号線および第2方向の信号線を示す図である。図3に示すように、点線に囲まれた部分が第1方向信号線221および第2方向信号線222である。第1方向信号線221および第2方向信号線222は、それぞれ異なる層に属している。図3は、上方からデュアルモードタブレット200を見たものであるため、第1方向信号線221および第2方向信号線222が重なって網目状になって見える。
【0018】
第1方向信号線221は、水平軸(図3のX軸)上に並設された信号線であり、総量がn個である。第2方向信号線222は、垂直軸(図3のY軸)上に並設された信号線であり、総量がn個である。電磁誘導モジュール230は、第1方向信号切換装置231、第1方向信号連接ユニット232、第2方向信号切換装置233および第2方向信号連接ユニット234をさらに含む。第1方向信号連接ユニット232およびタッチ感応モジュール240が同時に第1方向信号線221に接続しているのを表すために、図3において、バスを介してそれぞれ第1方向信号連接ユニット232およびタッチ感応モジュール240に接続されている。
【0019】
マイクロプロセッサ210は、第1方向信号切換装置231、第1方向信号連接ユニット232、第2方向信号切換装置233および第2方向信号連接ユニット234にそれぞれ電気的に接続されている。信号線をはっきり定義するため、第1方向信号線221をXaとする。Xは、第1方向信号線221で、aは、1〜mまでの任意の1つで、mは、自然数である。同様に、第2方向信号線222をYbとする。Yは、第2方向信号線222で、bは、1〜nまでの任意の1つで、nは、自然数である。
【0020】
各第1方向信号線221は、両方の端部がそれぞれ第1方向信号切換装置231および第1方向信号連接ユニット232に電気的に接続されている。各第2方向信号線222は、両方の端部がそれぞれ第2方向信号切換装置233および第2方向信号連接ユニット234に電気的に接続されている。本発明の実施形態における電磁誘導およびタッチ感応という操作モード下でアンテナモジュール220も相応な感応処理を行なう(以下で説明を加える)。
【0021】
図4を参照する。図4は、本発明の実施形態の第1方向の信号線、第1方向の信号切換装置および第1方向の信号連接ユニットを示す図である。図4中の隣り合わせの二つのXa、Xa+1を用いて説明を加えるが、実際には異なる演算法で第1方向信号線221から任意で2本選択して以下の処理を行うこともできる。例えば、マイクロプロセッサ210は、大きな間隔をもって二つのXa、Xa+3を選択してスキャン速度を加速させることができる。第2方向信号線222の選択も第1方向信号線221と同様であるため、説明を割愛する。
【0022】
上記のように、第1方向信号線221は、一方の端部が第1方向信号切換装置231に接続している。マイクロプロセッサ210は、選択した第1方向信号線Xa+1を第1方向信号切換装置231のデジタル-アナログ転換器に接続し、Xaは第1方向信号切換装置231の接地点に接続する。第1方向信号線221は、もう一方の端部が第1方向信号連接ユニット232に接続している。同様に、Yb、Yb+1の両方の端部は、それぞれ第2方向信号切換装置233および第2方向信号連接ユニット234に接続する。
【0023】
図5を参照する。図5は、本発明の実施形態の電磁誘導モードの信号受信動作を示す図である。図5に示すように、デュアルモードタブレット200が電磁誘導モードの場合、マイクロプロセッサ210が順番に上記の第1方向信号線221(図3参照)の選択を行い、第1方向信号連接ユニット232に選択した二つの第1方向信号線221を短絡させる。マイクロプロセッサ210は、第2方向信号線222(図3参照)に対しても上記の選択を行い、第2方向信号連接ユニット234に選択した二つの第2方向信号線222を短絡させる。マイクロプロセッサ210がスキャンする度に各位置の短絡状況によりタッチペン251が接近しているかどうか判断することができる。
【0024】
図6を参照する。図6は、本発明の実施形態のタッチ感応モードの信号受信動作を示す図である。図6に示すように、黒の太線がタッチ入力信号が第2方向の信号線を経てバスによりタッチ感応モジュール240に接続する。デュアルモードタブレット200がタッチ感応モードの場合、マイクロプロセッサ210がタッチ感応モジュール240にタッチ入力信号の受信をさせる。マイクロプロセッサ210は、アンテナモジュール220をオフにし、電磁誘導モジュール230に接続する。これと同時に、タッチ感応モジュール240がアンテナモジュール220に接続する。タッチ感応モード下において、アンテナモジュール220は、指252がデジタルタブレットをタッチした際に発生する静電容量変化を、指252の位置を検出するデータとする。第1方向信号線221および第2方向信号線222の配置方法は、網状構造(図3参照)であるため、デュアルモードタブレット200がタッチされると第1方向信号線221と第2方向信号線222との間の距離が変化し、該当位置に静電容量変化が現れる。タッチ感応モジュール240は、静電容量変化により指252の位置を判断することができる。
【0025】
図7および図8を参照する。図7は、本発明の実施形態の工程を示す流れ図である。図8は、本発明の実施形態のモード転換を示す図である。図7および図8に示すように、本発明の信号検出および切換方法は、ステップS310、ステップS320、ステップS330、ステップS340およびステップS350を含む。ステップS310は、マイクロプロセッサがアンテナモジュールを電磁誘導モジュールに接続して電磁誘導信号を受信する。ステップS320は、マイクロプロセッサが電磁誘導信号を受信した後、タッチ感応モードを実行する。ステップS330は、タッチ感応モードにおいて、マイクロプロセッサが順番にアンテナモジュールをタッチ感応モジュールまたは電磁誘導モジュールの任意の一つに接続してタッチ感応信号または電磁誘導信号を受信する。ステップS340は、タッチ感応モードにおいて、電磁誘導信号の受信と同時にマイクロプロセッサが電磁誘導モードに切り換え、電磁誘導信号の受信が終了すると、タッチ感応モードに戻す。ステップS350は、タッチ感応モードにおいて、タッチ感応信号の受信が終了すると、電磁誘導モードを実行する。
【0026】
本発明の実施形態のデュアルモードタブレット200は、電磁誘導モードまたはタッチ感応モードに切替えることができる。異なるモードにおいて、相応の信号受信処理を行う。まず、デュアルモードタブレット200が稼動を始めると、電磁誘導モジュール230をアンテナモジュール220に接続させて電磁誘導モードを実行させる(S310に対応)。デュアルモードタブレット200が電磁誘導モードになると、マイクロプロセッサ210がアンテナモジュール220および電磁誘導モジュール230を介してタッチペン251の移動中の電磁誘導信号を受信する。
【0027】
マイクロプロセッサ210が電磁誘導モードを実行すると、マイクロプロセッサ210が第1のループLoop1で持続的に電磁誘導信号の入力の有無を探知する。マイクロプロセッサ210が第1のループLoop1中に電磁誘導信号の入力を検出すると、マイクロプロセッサ210は、再び第1のループLoop1で持続的に電磁誘導信号の入力の有無を検出する。要するに、マイクロプロセッサ210は、新しい電磁誘導信号を検出すると、再度検出を繰り返し、第1のループLoop1で電磁誘導信号の入力の有無を検出する。図8を参照する。図8に示すように、マイクロプロセッサ210が第1のループLoop1中に電磁誘導信号の入力を検出すると、電磁誘導モードを継続する。マイクロプロセッサ210が第1のループLoop1で電磁誘導信号を検出しなかった場合は、マイクロプロセッサ210は、電磁誘導モードを離れ、タッチ感応モードを実行する(S320に対応)。第1のループLoop1の所要時間は、デュアルモードタブレット200の面積または信号線の数量によって決めることができる。
【0028】
タッチ感応モードにおいて、マイクロプロセッサ210は、順番にアンテナモジュール220をタッチ感応モジュール240または電磁誘導モジュール230の任意の一つに接続する。マイクロプロセッサ210は、第2のループLoop2中にタッチ入力信号または電磁誘導信号の有無を検出する。本発明のデュアルモードタブレット200は、タッチ感応モードにおいて、まずタッチ感応モジュール240をアンテナモジュール220に接続する。次に、マイクロプロセッサ210がアンテナモジュール220を電磁誘導モジュール230に切り換える。要するに、マイクロプロセッサ210が第2のループLoop2中に順番にタッチ感応モジュール240および電磁誘導モジュール230をアンテナモジュール220に接続する。第2のループLoop2中に、タッチ感応モジュール240がアンテナモジュール220に接続した場合、マイクロプロセッサ210はタッチ感応モジュール240を介してタッチ入力信号を受信し、電磁誘導モジュール230がアンテナモジュール220に接続した場合、マイクロプロセッサ210は電磁誘導モジュール230を介して電磁誘導信号を受信する(S330に対応)。第2のループLoop2の所要時間は、デュアルモードタブレット200の面積または信号線の数量によって決めることができる。
【0029】
第2のループLoop2中に電磁誘導信号が受信できなかった場合、マイクロプロセッサ210が第1のループLoop1で持続的に電磁誘導信号の有無を検出する。マイクロプロセッサ210が第1のループLoop1で再び電磁誘導信号を受信した場合、マイクロプロセッサ210が第1のループLoop1で持続的に電磁誘導信号の有無を検出する。第1のループLoop1中に新しい電磁誘導信号が受信できなかった場合、マイクロプロセッサ210は、改めて電磁誘導モードに変わる。デュアルモードタブレット200上でユーザーが指252でタッチするのと同時にタッチペン251がデュアルモードタブレット200に近づいた場合、デュアルモードタブレット200は、優先的にタッチペン251の電磁誘導信号を受信する。これにより、デュアルモードタブレット200においてタッチペン251が使用される際、指252のタッチペン251に対するノイズを減少させることができる。このノイズ防止機能は、パームレジェクション(Palm rejection)と呼ばれる。
【0030】
第2のループLoop2において、上記の形態以外に、以下の異なる形態を有することもできる。第2のループLoop2中で電磁誘導信号を受信した場合、マイクロプロセッサ210は、第1のループLoop1に切替を行なうと同時に、第2のループLoop2の残り時間を記録する。マイクロプロセッサ210は、第1のループLoop1終了後、新しい電磁誘導信号が受信できなかった場合、第2のループLoop2に戻り、残りの処理を行い、タッチ入力信号の検出を続ける。上記の実施形態と異なるのは、マイクロプロセッサ210が第1のループLoop1の終了後、第2のループLoop2に戻り、未完成の工程を終了させることである。
【0031】
本発明の実施形態のデュアルモードタブレット200は、一つのアンテナモジュール220を介して同時にタッチペン251および指252の入力信号を受信することができる。これにより、二つの異なる入力方式が必要とするデバイス、製造コストおよび修理コストを削減することができる。
【0032】
本発明では好適な実施形態を前述の通りに開示したが、これらは決して本発明を限定するものではなく、当該技術を熟知する者は誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0033】
100 デュアルモードタブレット
111 電磁誘導信号受信モジュール
112 アンテナモジュール
121 タッチ感応モジュール
131 処理ユニット
141 ディスプレイユニット
151 ディスプレイドライバ
200 デュアルモードタブレット
210 マイクロプロセッサ
220 アンテナモジュール
221 第1方向信号線
222 第2方向信号線
230 電磁誘導モジュール
231 第1方向信号切換装置
232 第1方向信号連接ユニット
233 第2方向信号切換装置
234 第2方向信号連接ユニット
240 タッチ感応モジュール
251 タッチペン
252 指
Loop1 第1のループ
Loop2 第2のループ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナモジュールと、
前記アンテナモジュールに選択的かつ電気的に接続し、電磁誘導信号を受信する電磁誘導モジュールと、
前記アンテナモジュールに選択的かつ電気的に接続し、タッチ感応信号を受信するタッチ感応モジュールと、
前記電磁誘導モジュールおよび前記タッチ感応モジュールに電気的に接続し、前記電磁誘導モジュールおよび前記タッチ感応モジュールから任意に1つを選択し、前記アンテナモジュールに接続するマイクロプロセッサと、を含み、
前記マイクロプロセッサが電磁誘導モードを実行する際、前記電磁誘導モジュールを前記アンテナモジュールに接続させ、前記マイクロプロセッサが電磁誘導モード中に電磁誘導信号を受信すると、電磁誘導モードを継続し、電磁誘導信号の有無を探知し、電磁誘導信号が入力されていない場合、前記マイクロプロセッサが電磁誘導モードの実行を停止し、タッチ感応モードに転換し、
前記マイクロプロセッサがタッチ感応モードを実行する際、前記マイクロプロセッサが順番に前記アンテナモジュールを前記タッチ感応モジュールまたは前記電磁誘導モジュールの任意の一つに接続し、タッチ入力信号または電磁誘導信号を受信するが、前記マイクロプロセッサが第2のループ中に電磁誘導信号を受信した場合、前記マイクロプロセッサがタッチ感応モードに切り換え、電磁誘導信号を受信することを特徴とするデュアルモードタブレット。
【請求項2】
前記アンテナモジュールは、少なくとも一つの第1方向信号線および少なくとも一つの第2方向信号線を、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載のデュアルモードタブレット。
【請求項3】
前記アンテナモジュールは、第1方向信号切換装置および第1方向信号連接ユニットをさらに含み、前記第1方向信号線の両方の端部がそれぞれ前記第1方向信号切換装置および前記第1方向信号連接ユニットに電気的に接続し、前記第1方向信号連接ユニットは複数の前記第1方向信号線から少なくとも二本の信号線を選択し、選択した信号線を短絡させることを特徴とする請求項2に記載のデュアルモードタブレット。
【請求項4】
前記電磁誘導モジュールは、第2方向信号切換装置および第2方向信号連接ユニットをさらに含み、前記第2方向信号線の両方の端部がそれぞれ前記第2方向信号切換装置および前記第2方向信号連接ユニットに電気的に接続し、前記第2方向信号連接ユニットは複数の前記第2方向信号線から少なくとも二本の信号線を選択し、選択した信号線を短絡させることを特徴とする請求項2に記載のデュアルモードタブレット。
【請求項5】
電磁誘導モードおよびタッチ感応モードを有するデュアルモードタブレットに用いられる信号検出方法及び切換方法であって、
マイクロプロセッサがアンテナモジュールを電磁誘導モジュールに接続して電磁誘導信号を受信するステップと、
前記マイクロプロセッサが電磁誘導信号を受信した後、タッチ感応モードが実行するステップと、
タッチ感応モードにおいて、前記マイクロプロセッサが順番に前記アンテナモジュールをタッチ感応モジュールまたは電磁誘導モジュールの任意の一つに接続してタッチ感応信号または電磁誘導信号を受信するステップと、
タッチ感応モードにおいて、電磁誘導信号の受信と同時に前記マイクロプロセッサが電磁誘導モードに切り換え、電磁誘導信号の受信が終了すると、タッチ感応モードに戻すステップと、
タッチ感応モードにおいて、タッチ感応信号の受信が終了すると、電磁誘導モードを実行するステップと、を含むことを特徴とするデュアルモードタブレットの信号検出方法及び切換方法。
【請求項6】
前記電磁誘導モードにおいて、前記マイクロプロセッサが電磁誘導信号の受信を完了したと判断する方法は、
前記マイクロプロセッサが第1のループでの電磁誘導信号の受信の有無を判断することと、
前記マイクロプロセッサが電磁誘導信号の受信後、前記第1のループを繰り返し、前記第1のループ終了後、新たに電磁誘導信号を受信しなかったと判断することを、さらに含むことを特徴とする請求項5に記載のデュアルモードタブレットの信号検出方法及び切換方法。
【請求項7】
前記タッチ感応モードにおいて、前記マイクロプロセッサがタッチ感応信号の受信を完了したと判断する方法は、
前記マイクロプロセッサが第2のループでの電磁誘導信号またはタッチ感応信号の受信の有無を判断することと、
前記マイクロプロセッサが電磁誘導信号の受信後、前記第1のループを行い、前記第1のループ終了後、新たに電磁誘導信号を受信しなかったと判断することを、さらに含むことを特徴とする請求項5に記載のデュアルモードタブレットの信号検出方法及び切換方法。
【請求項8】
前記タッチ感応モードにおいて、前記マイクロプロセッサがタッチ感応信号の受信を完了したと判断する方法は、
前記マイクロプロセッサが第2のループでの電磁誘導信号またはタッチ感応信号の受信の有無を判断することと、
前記マイクロプロセッサが電磁誘導信号の受信後、前記第2のループの残り時間を計測し、同時に前記第1のループを行い、前記第1のループ終了後、新たに電磁誘導信号を受信しなかったと判断することと、
前記マイクロプロセッサが前記第1のループから前記第2のループに戻り、前記第2のループが終了するまで、前記第2のループの残り時間に基づいて電磁誘導信号またはタッチ感応信号の受信の有無の探知を継続すること、をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のデュアルモードタブレットの信号検出方法及び切換方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図1】
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【公開番号】特開2013−69270(P2013−69270A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−184592(P2012−184592)
【出願日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【出願人】(511288544)昆盈企業股▲ふん▼有限公司 (5)
【Fターム(参考)】