データ伝送方法及び装置
コンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータについての情報に基づいて、ストリーミング環境に適応的なストリーミングを行う方法及び装置を開示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データの伝送/受信方法及び装置に係り、特に、メディアデータに含まれたコンポーネントについての情報を用いてデータを伝送/受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを通じてメディアデータを伝送する方式には、ダウンロード方式とストリーミング方式とがある。ストリーミング方式は、サーバがリアルタイムでメディアデータを伝送し、クライアントは、受信されたメディアデータをリアルタイムで再生する方式である。
【0003】
メディアデータは、複数のコンポーネントを含むことが一般的である。サーバは、複数のコンポーネントの組み合わせに該当する複数のメディアデータを保存し、ユーザがこれらのうち一つを要請すれば、要請されたメディアデータを伝送する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の問題点を解決するための本発明の目的は、データを伝送及び受信する方法を提供することであり、特に、メディアデータに含まれたコンポーネントについての情報を共に伝送するデータ伝送方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の目的を達成するための本発明の一実施形態が持つ一つの特徴は、少なくとも一つのコンポーネントを含む第1メディアデータについての情報を獲得する段階と、前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得する段階と、を含み、前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことである。
【0006】
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントそれぞれについての情報であるコンポーネント情報を含み、前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについてのタイプ情報を含む。
【0007】
前記コンポーネント情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントの識別情報をさらに含む。
【0008】
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれたビデオコンポーネントについてのカメラ角度情報をさらに含む。
【0009】
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれたオーディオコンポーネントについてのチャネル情報及び言語コード情報のうち少なくとも一つをさらに含む。
【0010】
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれたサブタイトルコンポーネントについての言語情報をさらに含む。
【0011】
前記第1メディアデータ情報は、前記第1メディアデータと前記第2メディアデータとが、同じコンデンツをエンコーディングして生成されたコンポーネントを含むかどうかを表す情報をさらに含む。
【0012】
前記第1メディアデータについての情報を獲得する段階は、所定のコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のコンポーネントについての情報を含むファイルから、前記第1メディアデータについての情報を獲得する段階を含む。
【0013】
本発明の他の実施形態が持つ一つの特徴は、サーバにより少なくとも一つのコンポーネントを含む第1メディアデータについての情報を生成する段階と、サーバにより前記第1メディアデータについての情報を伝送する段階と、前記伝送に対応する要請に基づいて、サーバにより前記少なくとも一つのコンポーネントを伝送する段階と、を含み、前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含む。
【0014】
本発明の他の実施形態が持つ一つの特徴は、マルチメディアデータを構成する少なくとも一つのコンポーネントが含まれた第1メディアデータについての情報を獲得する情報獲得部と、前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得するコンポーネント獲得部と、を備え、前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことである。
【0015】
本発明の他の実施形態が持つ一つの特徴は、少なくとも一つのコンポーネントが含まれた第1メディアデータについての情報を生成する情報生成部と、前記第1メディアデータについての情報を伝送する情報伝送部と、前記伝送に対応する要請に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを伝送するコンポーネント伝送部と、を備え、前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態によるストリーミングシステムを示す図面である。
【図2A】本発明の一実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図2B】本発明の一実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態によるコンデンツ情報を含むファイルのスキーマ(schema)を示す図面である。
【図4A】本発明の一実施形態による複数のメディアデータを定義するための情報を示す図面である。
【図4B】本発明の一実施形態によるメディアデータのヘッダについての情報を示す図面である。
【図4C】本発明の一実施形態による複数のメディアデータそれぞれに含まれた少なくとも一つの部分についての情報を含む図面である。
【図5A】本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図5B】本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明のさらに他の実施形態によるコンデンツ情報を含むファイルのスキーマを示す図面である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態によるコンデンツ情報を示す図面である。
【図8A】本発明の一実施形態によるメディア表現技術のスキーマを示す図面である。
【図8B】本発明の一実施形態によるメディア表現技術のスキーマを示す図面である。
【図9A】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9B】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9C】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9D】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9E】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9F】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9G】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9H】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図10A】本発明の一実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図10B】本発明の一実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図10C】本発明の一実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図11A】本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図11B】本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図12A】本発明のさらに他の実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図12B】本発明のさらに他の実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図12C】本発明のさらに他の実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図13】本発明の一実施形態によるデータ伝送システムの動作方法についてのフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態によるコンポーネント情報についての一例を示す図面である。
【図15】本発明の一実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す図面である。
【図16】本発明の他の実施形態によるコンポーネント情報についての一例を示す図面である。
【図17】本発明の他の実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す図面である。
【図18】本発明のさらに他の実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す図面である。
【図19】本発明の一実施形態によるデータ伝送装置1900についてのブロック図である。
【図20】本発明の一実施形態によるデータ受信装置2000についてのブロック図である。
【図21】本発明の他の実施形態によるデータ受信方法についてのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、説明の便宜上、本明細書で使われる用語を簡単に定義する。
【0018】
コンテンツの一例は、オーディオ情報、ビデオ情報、オーディオ−ビデオ情報及びデータを含む。コンテンツアイテム(Content Item)は、後述する複数のコンポーネントで構成される。
【0019】
コンポーネント(Component)は、オーディオ情報、ビデオ情報、サブタイトル情報などのコンテンツアイテムの成分である。一例として、コンポーネントは、特定言語で作成されたサブタイトルストリームや、特定カメラアングルで獲得したビデオストリームでありうる。コンポーネントは、コンテナによってトラックや基本ストリーム(Elementary Stream、ES)とも称する。
【0020】
コンテンツリソースは、コンテンツアイテムに対する適応的なストリーミングを可能にするために、複数のリフリゼンテーションから提供されるコンテンツアイテムである(例えば、多様な品質、ビットレート、角度)。サービス検索過程は、コンテンツリソースとも称する。コンテンツリソースは、一つ以上の連続的なタイムのピリオドで構成される。
【0021】
ピリオドは、コンテンツリソースの時間的なセクションである。
【0022】
リフリゼンテーションは、ピリオド内のコンテンツリソースのバージョン(あらゆるコンポーネントまたは一部コンポーネント)である。リフリゼンテーションは、コンポーネントのサブセットが異なるか、またはコンポーネントのエンコーディングパラメータ(例えば、ビットレート)が異なる。本明細書では、リフリゼンテーションをメディアデータと称するが、一つ以上のコンポーネントを含むデータを称するいかなる用語でも使われる。
【0023】
セグメントは、特定システムレイヤー形式(TSまたはMP4)で唯一のURLを通じて称されるリフリゼンテーションの時間的なセクションを意味する。
【0024】
以下では、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態によるストリーミングシステムを図示する。
【0026】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態によるストリーミングシステム100は、エンコーディング装置110、サーバ120及びクライアント130を備える。
【0027】
エンコーディング装置110は、入力されたコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングして、一つのコンデンツに対する複数のメディアデータを生成する。サーバ120がクライアント130にメディアデータをストリーミングする時、ストリーミング環境は変更される。例えば、ストリーミングのためのネットワーク140帯域幅が変更されてもよく、メディアデータを伝送するためにサーバ120の使用可能なハードウェア資源、またはメディアデータを受信するためにクライアント130の使用可能なハードウェア資源が変更されてもよい。
【0028】
したがって、エンコーディング装置110は、流動的なストリーミング環境による適応的なストリーミングのために、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングする。ビット率、サンプリング周波数または解像度などの因子を調節することで、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングできる。例えば、一つの動映像コンデンツを相異なる解像度でエンコーディングして、500Kbps、1000Kbps及び2000Kbpsの複数のメディアデータを生成できる。
【0029】
相異なる品質にエンコーディングされた複数のメディアデータはサーバ120に伝送され、この時、コンデンツ情報及び複数のメディアデータそれぞれについての情報も共にサーバ120に伝送される。コンデンツ情報は、コンデンツのメタデータであり、コンデンツのタイトル(title)、シノプシス(synopsis)、コンデンツ識別子(Content ID)、コンデンツURL(Uniform Resource Locator)などの情報を含む。複数のメディアデータについての情報は、それぞれのメディアデータの品質、類型及び識別子などを含むところ、これについては、図4Aないし図4Cを参照して詳細に説明する。
【0030】
クライアント140は、コンデンツ情報及び複数のメディアデータについての情報のうち少なくとも一つを受信し、これに基づいて、サーバ120に複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータを要請する。クライアント130は、ストリーミング環境を推定(estimation)し、推定されたストリーミング環境に基づいて複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータを選択する。推定されたストリーミング環境で適宜なQoSを維持できる少なくとも一つのメディアデータを選択する。次いで、クライアント130は、選択された少なくとも一つのメディアデータの伝送を要請するHTTP要請(request)をサーバ120に伝送できる。
【0031】
ストリーミング環境が劣化して高品質のメディアデータを受信すれば、メディアデータを再生し続けることができない場合には、複数のメディアデータのうち低い品質のメディアデータを要請し、ストリーミング環境が改善されて高品質のメディアデータを受信しても、メディアデータを再生し続けることができる場合には、複数のメディアデータのうち高品質のメディアデータを要請できる。
【0032】
所定のメディアデータの受信中に他のメディアデータの伝送をサーバ120に要請してもよい。例えば、ストリーミング環境が劣化した状態で低い品質の第1メディアデータを要請して受信しているクライアント130は、ストリーミング環境が改善されるにつれてさらに高品質の第2メディアデータの伝送を、サーバ120に要請できる。従来技術によるストリーミング方法によれば、サーバ120とクライアント130とがストリーミングチャネルを最初に設定する時、品質を一度設定すれば、同じ品質でメディアデータを送受信し続けねばならない。しかし、本願発明によれば、クライアント130が低い品質の第1メディアデータの受信中にも同じコンデンツに対するさらに高品質の第2メディアデータを再び要請することができて、ストリーミング環境による適応的なストリーミングが可能になる。
【0033】
ネットワーク140の帯域幅及びサーバ120またはクライアント130の使用可能なハードウェア資源に基づいてストリーミング環境を推定する多様な方法が、クライアント130のストリーミング環境の推定に利用できる。例えば、クライアント130は、受信されるメディアデータのタイムスタンプ及びBER(Bit Error Rate)に基づいてストリーミング環境を推定できる。受信されるメディアデータのタイムスタンプを確認して、メディアデータが再生速度より遅い速度で受信されていれば、ストリーミング環境が劣化していると判断できる。また、受信されるメディアデータのBERが高くなってストリーミング環境が劣化していると判断できる。
【0034】
クライアント130がストリーミング環境によって複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータの伝送を要請すれば、サーバ120は、要請されたメディアデータをクライアント130に伝送する。HTTP要請に対するHTTP応答として、要請されたメディアデータをクライアント130に伝送できる。
【0035】
複数のメディアデータそれぞれは、コンデンツを相異なる品質にエンコーディングし、分割して生成された複数の部分のうち少なくとも一つを含む。言い換えれば、エンコーディング装置110のエンコーディング結果、生成された複数のメディアデータそれぞれは、時間に基づいて分割された少なくとも一つの部分をそれぞれ含む。サーバ120は、コンデンツを一つのストリームにエンコーディングして連続して伝送するものではなく、複数の部分に分割してそれぞれ伝送する。コンデンツを10秒または20秒などの所定の時間単位でコンデンツを分割して、複数の部分を生成できる。分割の基礎になる時間は、GOP(Group of Picture)に基づいて設定される。一つまたは二つ以上のGOPのピクチャーに対応するメディアデータを一つの部分に設定できる。
【0036】
例えば、2種の品質でコンデンツがストリーミングされる場合、第1メディアデータは、コンデンツを第1品質にエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分を含むことができ、第2メディアデータは、コンデンツを第2品質にエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分を含む。
【0037】
複数のメディアデータを時間に基づいてそれぞれ分割することで、前述した適応的なストリーミングが可能になる。例えば、ストリーミングが始まれば、サーバ120は、品質が低い第1メディアデータの0秒〜20秒に該当する部分を伝送する。次いで、20秒以後にストリーミング環境が改善されたと判断されて、クライアント130がさらに高品質のメディアデータを要請すれば、サーバ120は、さらに品質の高い第2メディアデータの20秒〜40秒に該当する部分を伝送できる。メディアデータが時間に基づいて複数の部分に分割されているため、ストリーミング途中でもストリーミング環境によって異なるメディアデータの部分を伝送できる。
【0038】
図2Aは、本発明の一実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0039】
図2Aを参照すれば、段階210で、クライアント130は、所定のコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請する。クライアント130のユーザが、クライアント130の画面に表示されたユーザインターフェースから所定のコンデンツを選択すれば、選択されたコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請する。クライアント130は、コンデンツ情報の伝送を要請するHTTP要請をサーバ120に伝送できる。
【0040】
クライアント130から要請を受信したサーバ120は、クライアント130にコンデンツ情報を伝送する。HTTP要請に対するHTTP応答として、コンデンツ情報をクライアント130に伝送できる。コンデンツ情報は、OIPF(Open IPTV Forum)標準によるCAD(Content Access Descriptor)でありうる。図3を参照して詳細に説明する。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態によるコンデンツ情報を含むファイルのスキーマを図示する。コンデンツ情報を含むファイルは、CADであり、XML(eXtensible Markup Language)ファイルでありうる。以下、本発明の詳細な説明ではタグ(tag)及び属性(attribute)を区分して説明するが、本発明の詳細な説明でタグにより定義される項目を、タグではない属性により定義するか、本発明の詳細な説明で属性により定義される項目を、属性ではないタグにより定義するということは、当業者ならば容易に理解できる。
【0042】
図3を参照すれば、コンデンツ情報は“Title”、“Synopsis”、“OriginSite”、“ContentURL”タグなどを含む。
【0043】
従来技術によるメディアデータのストリーミングは、一つのコンデンツを所定の品質にエンコーディングして一つのメディアデータを生成するので、従来技術によるコンデンツ情報(特に、OIPFによるCAD)は、コンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータについての情報を含んでいない。
【0044】
しかし、本発明の一実施形態によるコンデンツ情報は、一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータについての情報を含むところ、図3に示した実施形態の“Tracks”、“RefData”及び“Fragments”タグがこれに該当する。
【0045】
図4Aは、本発明の一実施形態による複数のメディアデータを定義するための情報を図示する。
【0046】
図4Aを参照すれば、“Tracks”タグは、コンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータを区切るための情報である。“Tracks”タグは、複数のメディアデータそれぞれに割り当てられた“ID”属性(attribute)、“Type”属性及び“Bitrate”属性を含む。
【0047】
“ID”属性は、メディアデータに対して順次に付与される識別子を定義し、“Type”属性は、メディアデータのオーディオデータ、ビデオデータ、ビデオ/オーディオデータ、字幕データのうちいかなるデータに該当するかを定義する。“Type”属性が“Packed”ならば、メディアデータがビデオ/オーディオデータであることを表し、“Type”属性が“Video”ならば、メディアデータがビデオデータであることを表す。“Bitrate”属性は、ビデオデータのエンコーディングに用いられたビット率を定義する。
【0048】
図4Bは、本発明の一実施形態によるメディアデータのヘッダについての情報を図示する。
【0049】
図4Bを参照すれば、“RefData”タグは、“Type”属性及び“ID”属性を含む。“Type”属性は、ヘッダがいかなるメディアフォーマットのヘッダであるかを定義する。例えば、“Type”属性が“HEAD−TS”ならば、ヘッダが伝送ストリーム(transport stream)フォーマットのヘッダであることを表す。“ID”属性は、ヘッダが複数のメディアデータのうちいかなるメディアデータのヘッダであるかを定義する。“ID”属性が“1”ならば、メディアデータ識別子が“1”であるメディアデータに対するヘッダであることを表す。また、“RefData”タグは、ヘッダを指示(Pointing)する情報を含むところ、“URL”タグは、ヘッダの位置、すなわち、URLを定義する。
【0050】
“RefData”タグは、選択的な要素である。ヘッダがメディアデータと分離されて別途のファイルに存在する場合にのみ、コンデンツ情報に“RefData”タグが含まれ、メディアデータと結合されて存在する場合には、コンデンツ情報に“RefData”タグが含まれていない。
【0051】
図4Cは、本発明の一実施形態による複数のメディアデータそれぞれに含まれた少なくとも一つの部分についての情報を含む。
【0052】
図4Cを参照すれば、“Fragments”タグの下位タグである“Fragment”タグに、複数のメディアデータそれぞれに含まれた少なくとも一つの部分についての情報が含まれる。
【0053】
“Fragments”タグは、“NextFragmentsXMLURL”属性を含む。ライブストリーミングのように一つのコンデンツストリーミングが完了すれば、次のコンデンツが続いてストリーミングされる場合には、次にストリーミングされるコンデンツ情報をクライアント130が予め知っていて初めて、コンデンツをストリーミングし続けることができる。したがって、“Fragments”タグは、次にストリーミングされるコンデンツ情報を、“NextFragmentsXMLURL”属性と定義する。次にストリーミングされるコンデンツに対する複数のメディアデータのURLが“NextFragmentsXMLURL”属性と定義される。
【0054】
“Fragment”タグは、現在ストリーミングされるコンデンツの少なくとも一つの部分についての情報を含む。図4Cに示した実施形態を例として説明すれば、第1メディアデータとして、コンデンツを第1品質にエンコーディングして生成された最初の部分である“slice1−1.as”のURL情報が“URL”タグにより定義され、対応するヘッダの識別子が“RefPointer”タグにより定義される。また、最初の部分の開始時間が“StartTime”属性により定義され、それぞれの部分の持続時間が“Duration”属性により定義される。第1メディアデータの品質は“BitRate”属性により定義される。
【0055】
図4Cに示した実施形態では、“Fragments”タグはそれぞれのメディアデータが一つの部分のみ含む場合を図示した。しかし、当業者あらば、図1と関連して前述したよに、それぞれのメディアデータが複数の部分に分割される場合、一つの“Fragments”タグが2つ以上の部分についての情報を含むことができるということがすぐ分かる。
【0056】
再び図2Aを参照すれば、段階220でクライアント130は、複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。複数のメディアデータは、一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータである。クライアント130は、複数のメディアデータのうち、ストリーミング環境に好適な品質に符号化された少なくとも一つのメディアデータを選択してサーバ120に要請する。クライアント130は、コンデンツ情報に含まれた複数のメディアデータについての情報に基づいて、HTTP要請をサーバ120に伝送できる。
【0057】
コンデンツ情報は、図4Cと関連して前述したように、“Fragments”タグを含んでいる。したがって、クライアント130は、“Fragments”タグに含まれたURL情報に基づいて、選択されたメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。
【0058】
クライアント120の要請によって、サーバ120はメディアデータを伝送する。要請されたメディアデータの少なくとも一つの部分をクライアント120に伝送できる。HTTP要請に対するHTTP応答として要請されたメディアデータをクライアント120に伝送できる。
【0059】
図2Bは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。図2Bは、ヘッダがメディアデータと分離されて別途のファイルに存在する場合のストリーミング方法を図示する。
【0060】
図2Bを参照すれば、段階212で、クライアント130は、所定のコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請し、サーバ120からコンデンツ情報を伝送する。図2Aの段階210に図示される。図4Bと関連して前述した“RefData”タグを含むコンデンツ情報を受信する。
【0061】
段階222で、クライアント130は、段階210で受信されたコンデンツ情報に基づいて、複数のメディアデータのうち選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階212で受信されたコンデンツ情報に基づいて、複数のメディアデータのうちストリーミング環境に好適な少なくとも一つのメディアデータを選択し、選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階212で受信されたコンデンツ情報に含まれた“RefData”タグを参照して、選択されたメディアデータのヘッダを要請する。
【0062】
サーバ120は、要請されたメディアデータのヘッダをクライアント130に伝送する。ヘッダファイルをクライアント130に伝送でき、ヘッダファイルはXMLファイルでありうる。
【0063】
段階232で、クライアント130は、段階212で受信されたコンデンツ情報、及び段階222で受信されたヘッダに基づいて選択されたメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。メディアデータを時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分の伝送をサーバ130に要請し、サーバ120は、要請された少なくとも一つの部分をクライアント130に伝送する。
【0064】
図5Aは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0065】
図5Aを参照すれば、段階510で、クライアント130は、所定のコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請し、サーバ120からコンデンツ情報を伝送する。所定のコンデンツ情報の伝送を要請するHTTP要請をサーバ120に伝送し、これに対するHTTP応答としてコンデンツ情報を受信する。コンデンツ情報を含むXMLファイルが受信できる。段階510で、クライアント130が受信するコンデンツ情報は、図2の段階210で、クライアント130が受信するコンデンツ情報と異なるところ、図6及び7を参照して詳細に説明する。
【0066】
図6は、本発明のさらに他の実施形態によるコンデンツ情報を含むファイルのスキーマを示す図面である。
【0067】
図6を参照すれば、本発明の一実施形態によるコンデンツ情報は、図3と同様に“Title”、“Synopsis”、“OriginSite”、“ContentURL”タグなどを含む。
【0068】
しかし、図3に示した実施形態では、コンデンツ情報が“Tracks”、“RefData”及び“Fragments”タグを含むことで、複数のメディアデータについての情報も共に含むのに対し、図6に示した実施形態では、コンデンツ情報が複数のメディアデータについての情報を含むものではなく、複数のメディアデータについての情報を含むファイル(以下、Media Presentation Description:‘メディア表現技術’という。)のURLのみ定義することが異なる。“ContentURL”タグによりメディア表現技術のURLが定義される。
【0069】
図6に示したように、従来技術による多様なコンデンツ情報ファイルのスキーマをあまり変更せずに、メディア表現技術のURLのみコンデンツ情報ファイルに挿入することで、多様なメディアデータフォーマットとの互換性を維持しつつ、ストリーミング環境に適応的なストリーミングが可能になる。
【0070】
図6に示したところによれば、コンデンツ情報は、複数のメディアデータについての情報は含まず、ストリーミング方法と関連する情報のみ含む。言い換えれば、“ContentURL”タグは、ストリーミングに用いられるメディアデータのフォーマットを定義する“MediaFormat”属性、メディアデータの種類を定義する“MIMEType”属性などを含む。
【0071】
特に、“ContentURL”タグは、コンデンツのストリーミングがいかなるサービスと関連しているかを定義する“TransferType”属性を含む。“TransferType”属性は、コンデンツのストリーミングがCoD(Content on Delivery)サービス、生中継(Live)、適応ストリーミング生中継(Adaptive Streaming Live)及び適応ストリーミングCoD(Adaptive Streaming CoD)のうちいかなるサービスと関連しているかを定義できる。
【0072】
図7は、本発明のさらに他の実施形態によるコンデンツ情報を図示する。図7は、OIPF標準によるCADでありうる。
【0073】
図7を参照すれば、図6に示したスキーマによって生成されたコンデンツ情報は、“ContentURL”タグにメディア表現技術のURLが定義される。“http://asexample.com/vod/movies/18888/Meta/MainMeta.xml”が、メディア表現技術のURLである。また、図6と関連して前述したように、“MediaFormat”属性、“MIMEType”属性及び“TransferType”属性などが“ContentURL”タグに定義される。
【0074】
再び図5Aを参照すれば、段階520で、クライアント130は、段階510で受信されたコンデンツ情報に基づいて、複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請する。メディア表現技術を、HTTP要請を通じてサーバ120に要請し、HTTP応答としてメディア表現技術を受信できる。
【0075】
段階510で、クライアント130がサーバ120から受信したコンデンツ情報は、図6及び7と関連して前述したように、メディア表現技術のURL情報を含むことができるところ、クライアント130は、コンデンツ情報の“ContentURL”タグを参照してメディア表現技術をサーバ120に要請し、受信する。メディア表現技術について、図8A及び図8B、図9Aないし図9Gを参照して詳細に説明する。
【0076】
図8A及び図8Bは、本発明の一実施形態によるメディア表現技術のスキーマを示す図面である。メディア表現技術は、OIPF標準によるメディア表現技術でありうる。
【0077】
図8Aを参照すれば、本発明の一実施形態によるメディア表現技術は、複数のメディアデータのURLに対するテンプレート(template)タグ、ヘッダの位置を定義するためのタグ、ストリーミングがいかなるサービスと関連しているかを定義するためのタグ、メディアデータコンテナ(container)フォーマットを定義するためのタグ及び複数のメディアデータを定義するためのタグを含む。
【0078】
“urlTemplate”タグは、複数のメディアデータについてのURL情報の共通部分を定義する。例えば、“http://example.com/vod/movie/18888/Track/{TrackID}/Segments/{SegmentID}”がURLテンプレートならば、“TrackID”及び“SegmentID”に、複数のメディアデータそれぞれの識別子及びそれぞれのメディアデータに含まれた少なくとも一つの部分の識別子を代入することで、メディアデータに対するURLを定義できる。
【0079】
“headerUrl”タグは、図4Bと関連して前述した“RefData”タグに対応する。言い換えれば、複数のメディアデータのヘッダURLを定義する。
【0080】
“isLive”タグは、ストリーミングがいかなるサービスと関連しているかを定義するタグである。例えば、“isLive”タグが“Live”と定義されれば、ストリーミングが生放送サービスと関連していることを表し、“isLive”タグが”CoD”と定義されれば、ストリーミングがCoDサービスと関連していることを表す。
【0081】
”contentType”タグは、ストリーミングに用いられるメディアデータのコンテナフォーマットを定義する。例えば、メディアデータのコンテナフォーマットがMP4フォーマットであるか、あるいはMPEG2−TSフォーマットであるかを表すための情報でありうる。
【0082】
”Stream”タグは、複数のメディアデータそれぞれに対して生成され、複数のメディアデータそれぞれを定義する。一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータそれぞれを定義するために、”streamName”属性、”type”属性、”bitrate”属性、”startTime”属性、”firstIntervalNum”属性、”duration”属性、及び”intervalCount”属性を含む。
【0083】
”streamName”属性は、メディアデータの名称を定義する。メディアデータの識別子でありうる。”type”属性は、メディアデータの類型を定義する。メディアデータがオーディオデータ、ビデオデータ及びオーディオ/ビデオデータのうちいかなるメディアのデータであるかを定義する。メディアデータが変速再生(trick play)のためにIフレームに対するデータのみ含む場合には、これについての情報が”type”属性と定義される。
【0084】
”Bitrate”属性は、メディアデータのビット率を定義し、”startTime”属性は、メディアデータの開始時間を特定するタイムスタンプを定義し、”firstIntervalNum”属性は、最初に始まる部分の番号を定義する。
【0085】
”duration”属性は、メディアデータに含まれた部分の持続時間を定義し、”intervalConunt”属性は、メディアデータに含まれた少なくとも一つの部分の全体数を定義する。
【0086】
”Segment”タグは、”Stream”タグの下位タグであり、メディアデータが、前述したようにコンデンツを所定の品質にエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分ならば、このような少なくとも一つの部分それぞれを定義する。
【0087】
”IntNum”属性は、部分の番号を定義し、”StartTime”は、該当部分の開始時間を定義する。”Duration”は、該当部分の持続時間を定義し、”url”は、該当部分のURL情報を定義する。
【0088】
”Segment”タグは、選択的なタグであり、メディアデータに含まれた少なくとも一つの部分についての情報が”Stream”タグの他の属性から類推される場合には、メディア表現技術に含まれない。言い換えれば、”Stream”タグに定義された”startTime”、”firstIntervalNum”、”duration”及び”intervalCount”属性によって”Stream”タグから類推される場合には、メディア表現技術に含まれない。また、”urlTemplate”タグに所定のテンプレートが定義されており、このように定義されたテンプレートに、複数のメディアデータそれぞれの識別子及びそれぞれのメディアデータに含まれた少なくとも一つの部分の識別子を代入することで部分のURL情報が類推できれば、”Segment”タグの”url”属性は不要である。
【0089】
図8Bを参照すれば、本発明のさらに他の実施形態によるメディア表現技術は、”nextManifestURL”タグをさらに含む。前述したように、ライブストリーミングまたは広告の挿入などのように一つのコンデンツストリーミングが完了すれば、次のコンデンツが続いてストリーミングされる場合には、次にストリーミングされるコンデンツ情報を、クライアント130が予め知っていて初めて、コンデンツをストリーミングし続けることができるので、現在ストリーミング中のコンデンツの次にストリーミングされるコンデンツのメディア表現技術のURL情報が、”nextManifestURL”タグにより定義される。
【0090】
図9Aないし図9Hは、本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を図示する。
【0091】
図9Aを参照すれば、本発明の一実施形態によるメディア表現技術は、”URLTemplate”タグ、”RefDataURL”タグ及び複数のメディアデータそれぞれを定義する複数のタグを含む。
【0092】
”URLTemplate”タグ及び”RefDataURL”タグは、それぞれ図8A及び図8Bの”urlTemplate”タグ及び”RefDataURL”タグに対応する。
【0093】
”ID”属性、”Type”属性、”BitRate”属性、”StartTime”属性、”SegmentDuration”属性、”SegmentStartID”属性及び”SegmentCount”属性は、それぞれ図8A及び図8Bの”streamName”属性、”type”属性、”bitrate”属性、”startTime”属性、”Stream”タグの”duration”属性、”Stream”タグの”firstIntervalNum”属性及び”intervalCount”属性に対応する。
【0094】
図9Aに示したメディア表現技術は、コンデンツが相異なる品質に生成された3つのビデオデータ、一つのオーディオデータ及び変速再生のためにIフレームのみエンコーディングして生成されたメディアデータについての情報を含む。
【0095】
図9Bを参照すれば、本発明の一実施形態によるメディア表現技術は、”NextAdaptiveControlURL”タグをさらに含む。”NextAdaptiveControlURL”タグは、図8Bの”nextManifestURL”タグに対応する。したがって、現在再生中のコンデンツの次に続いて再生するコンデンツのメディア表現技術のURLが、”NextAdaptiveControlURL”タグにより定義される。
【0096】
図9Cは、現在再生中のコンデンツに続いて再生するコンデンツのメディア表現技術のURLが、図9Bの”NextAdaptiveControlURL”タグにより定義された時、次に続いて再生するコンデンツのメディア表現技術を図示する。図9Bのメディア表現技術に比べれば、図9Cは、次に続いて再生されるコンデンツのメディア表現技術であるため、”StartTime”属性の現在再生中のコンデンツのメディア表現技術と異なる。
【0097】
図9D及び図9Eは、ユーザの高画質ビデオ再生を選択的に制御するためのメディア表現技術を図示する。一つのコンデンツを5種の相異なる品質にエンコーディングして複数のメディアデータが生成され、図9Dは、この場合のメディア表現技術を図示する。しかし、図9Eに示したメディア表現技術で高い品質にエンコーディングされたビデオについての情報を含んでいるタグ、すなわち、”ID”属性が”5”であるメディアデータの”StartTime”属性及び”SegmentCount”属性が、図9Dのメディア表現技術と異なる。
【0098】
サーバ120は、クライアント130のユーザ等級によって、図9Dのメディア表現技術または図9Eのメディア表現技術を選択的に伝送できる。クライアント130のユーザ等級が高い場合(例えば、クライアント130が有料ユーザである場合)には、図9Dのメディア表現技術を伝送することで、高品質のビデオも自由に再生させ、クライアント130のユーザ等級が低い場合(例えば、クライアント130が無料ユーザである場合)には、図9Eのメディア表現技術を伝送することで、高品質のビデオは、”StartTime”属性により定義された時間から”SegmentCount”属性により定義された部分のみ再生可能にする。
【0099】
図9Fは、コンデンツに広告が挿入される場合のメディア表現技術を図示する。図9Fを参照すれば、メディア表現技術は、”StartTime”属性の相異なる広告コンデンツ及びメインコンデンツ情報を含む。メディア表現技術は、”00:00:00”から”00:02:00”まで再生されるビット率”500000”の広告コンデンツ情報、及び”00:02:00”から再生されるビット率”1000000”、”2000000”、”3000000”及び”4000000”のメインコンデンツ情報を含む。サーバ120が広告コンデンツを、一つのビット率によりエンコーディングしてクライアント130に提供し、広告コンデンツと”StartTime”属性を異ならせるメインコンデンツは、4つの相異なるビット率によりエンコーディングしてクライアント130に提供する場合、図9Fのメディア表現技術がサーバ120からクライアント130に伝送される。
【0100】
図9Gは、本発明の一実施形態による広告コンデンツ情報を含むメディア表現技術を図示する。メインコンデンツを提供するサーバと、広告コンデンツを提供するサーバとが相異なる。言い換えれば、クライアント130が、メインコンデンツは図5Aのサーバ120から提供され、広告コンデンツは図5Aのサーバ120ではない他のサーバから受信する場合、広告コンデンツ情報を含むメディア表現技術は、広告コンデンツのURL情報を含む。図9Gに示したように、一つの品質に符号化された広告コンデンツのURL情報がメディア表現技術に含まれる。
【0101】
図9Hは、本発明の一実施形態による言語情報及び字幕情報を含むメディア表現技術を図示する。図9Hを参照すれば、オーディオデータは多重言語についての情報を含む。”ID”属性が”4”及び”5”である多重言語のオーディオデータについての情報がメディア表現技術に含まれ、”ID”属性が”6”及び”7”である多重言語の字幕についての情報がメディア表現技術に含まれる。
【0102】
オーディオデータはもとより字幕も時間によって複数の部分に分割できるので、ストリーミング中にオーディオデータ及び字幕を、異なる言語のオーディオデータ及び字幕に変更できる。
【0103】
再び図5Aを参照すれば、段階530で、クライアント130は、複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。クライアント130は、複数のメディアデータについての情報を参照して、ストリーミング環境に好適な品質に符号化された少なくとも一つのメディアデータを選択して、サーバ120に要請する。クライアント130は、所定のメディアデータの伝送を要請するHTTP要請をサーバ120に伝送できる。クライアント120の要請によって、サーバ120はメディアデータを伝送する。コンデンツを所定の品質にエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分をクライアント120に伝送できる。HTTP要請に対するHTTP応答として要請されたメディアデータをクライアント120に伝送できる。
【0104】
図5Bは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0105】
図5Bを参照すれば、段階512で、クライアント130は、所定のコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請し、サーバ120からコンデンツ情報を伝送する。所定のコンデンツ情報の伝送を要請するHTTP要請をサーバ120に伝送し、これに対するHTTP応答として、コンデンツ情報を受信する。コンデンツ情報を含むXMLファイルを受信できる。
【0106】
段階522で、クライアント130は、段階512で受信されたコンデンツ情報に基づいて、複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請する。メディア表現技術を、HTTP要請を通じてサーバ120に要請し、HTTP応答としてメディア表現技術を受信できる。
【0107】
段階532で、クライアント130は、段階522で受信された複数のメディアデータについての情報に基づいて選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階522で受信された情報に基づいて、複数のメディアデータのうちストリーミング環境に好適な少なくとも一つのメディアデータを選択し、選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階522で受信された複数のメディアデータについての情報を参照して選択されたメディアデータのヘッダを要請する。サーバ120は、要請に対する応答として、選択されたメディアデータのヘッダファイルをクライアント130に伝送する。
【0108】
段階542でクライアント130は、段階522で受信された複数のメディアデータについての情報、及び段階222で受信されたヘッダに基づいて選択されたメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。コンデンツを所定の割合でエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分の伝送をサーバ130に要請し、サーバ120は、要請された少なくとも一つの部分をクライアント130に伝送する。
【0109】
図10Aないし図10Cは、本発明の一実施形態による複数のメディアデータを図示する。図10Aないし図10Cは、図5A及び図5Bによるストリーミング方法を行うために、サーバ120が保有する複数のメディアデータを図示する。
【0110】
図10Aを参照すれば、ストリーミング環境に適応的なストリーミングのために、サーバ120は、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータ1010ないし1030を保有できる。”Track1”、”Track2”、…、”TrackN”が複数のメディアデータである。また、それぞれのメディアデータは、それぞれのメディアデータを時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分を含む。”Slice1−1.as”、”Slice1−2.as”、”Slice1−3.as”、”Slice2−1.as”、”Slice2−2.as”、”Slice2−3.as”、”SliceN−1.as”、”SliceN−2.as”、”SliceN−3.as”などが少なくとも一つの部分である。
【0111】
また、サーバ120は、クライアント130の複数のメディアデータへのアクセスに必要な情報1040を保有できる。コンデンツ情報として”CadMeta.xml”ファイル、複数のメディアデータについての情報として”MainMeta.xml”ファイルを保有でき、複数のメディアデータのヘッダとして”Head1.ref”、”Head2.ref”ファイルなどを保有できる。”Head1.ref”は”Track1”のヘッダファイルであり、”Head2.ref”は”Track2”のヘッダファイルでありうる。
【0112】
”CadMeta.xml”はOIPF標準によるCADファイルであり、”MainMeta.xml”は前述したメディア表現技術でありうる。また、”Head1.ref”、”Head2.ref”ファイルは選択的な要素であり、ヘッダが複数のメディアデータ1010ないし1030に含まれている場合には存在しない。
【0113】
図10Bを参照すれば、クライアント130の複数のメディアデータへのアクセスに必要な情報1042は、”NextMeta.xml”をさらに含む。前述したように、”NextMeta.xml”は、現在再生中のコンデンツに続いて再生される次のコンデンツのメディア表現技術でありうる。前述したように、現在再生中のメディア表現技術、すなわち、”MainMeta.xml”ファイルは、続いて再生するコンデンツのメディア表現技術のURL情報を含んでいるところ、これに基づいてクライアント130は、”NextMeta.xml”ファイルにアクセスできる。
【0114】
図10Cを参照すれば、複数のメディアデータのヘッダは、一つのファイル1050に存在できる。ヘッダファイルが複数のメディアデータそれぞれに対して複数で存在するものではなく、一つのヘッダファイル1050として複数のメディアデータにアクセスするために必要な情報1044に含まれる。
【0115】
例えば、複数のメディアデータそれぞれがMPEG−2によるエレメンタリーストリーム(elementary stream)に対応する時、複数のメディアデータのヘッダは、PAT(Program)及びPMT(Program Map Table)のうち少なくとも一つを含む一つのヘッダファイル1050でありうる。PAT及びPMTのうち少なくとも一つを、複数のメディアデータ1010ないし1030と分離して一つのヘッダファイル1050を作り、メディア表現技術は、このヘッダファイル1050を指示(Pointing)する情報を含む。ヘッダファイル1050の指示情報は、ヘッダファイル1050のURL情報でもあり、MPEG−2伝送ストリーム(transport stream)でヘッダファイル1050を含んでいるパケットを特定するための情報でもありうる。
【0116】
前述した段階532で、クライアント130は、メディア表現技術を参照してヘッダファイル1050の指示情報を獲得し、指示情報に基づいてヘッダファイル1050を要請できる。指示情報にヘッダファイル1050を要請して受信した後、ヘッダファイル1050に含まれているPAT及びPMTのうち少なくとも一つに基づいて、複数のメディアデータのうち少なくとも一つを選択し、選択されたメディアデータをサーバ120に要請する。PAT及びPMTは、複数のメディアデータ1010ないし1030の全体リストを含む。
【0117】
MPEG−2によれば、PAT及びPMTで定義されるPID(Packet ID)は、エレメンタリーストリームによって異なる。したがって、複数のメディアデータそれぞれに割り当てられるPIDは相異なる。しかし、さらに他の実施形態によれば、一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータは、同じコンデンツに対するエレメンタリーストリームであるため、PIDが同一に設定されてもよい。
【0118】
複数のメディアデータ1010ないし1030がMPEG−2による複数のエレメンタリーストリームに対応する場合、複数のメディアデータ1010ないし1030それぞれは、複数の連続するPES(Packetized Elementary Stream)を含む。
【0119】
複数のメディアデータは、一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成されたものであるので、複数のメディアデータそれぞれに含まれたPESのPTS(Presentation Time Stamp)及び/またはDTS(Decoding Time Stamp)は、メディアデータの再生時間によって整列(aligned)される。言い換えれば、第1メディアデータの最初のPESと第2メディアデータの最初のPESとが同じ時間に再生されるコンデンツならば、PTS及び/またはDTSが同一に設定される。
【0120】
図11Aは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0121】
図11Aを参照すれば、段階1110で、クライアント130は、複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請する。メディア表現技術を、HTTP要請を通じてサーバ120に要請し、HTTP応答としてメディア表現技術を受信できる。クライアント130は、ストリーミング環境に適応的なストリーミングを行うために、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請し、受信する。コンデンツ情報の要請及び受信なしに、複数のメディアデータについての情報の要請及び受信が行われるという点が、図5Aに示した実施形態と異なる。
【0122】
段階1120で、クライアント130は、複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。クライアント130は、複数のメディアデータについての情報を参照して、ストリーミング環境に好適な品質に符号化された少なくとも一つのメディアデータを選択してサーバ120に要請し、要請されたメディアデータをサーバ120から受信する。
【0123】
図11Bは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0124】
図11Bを参照すれば、段階1112で、クライアント130は、複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請し、要請に対する応答として、複数のメディアデータについての情報をサーバ120から受信する。メディア表現技術を、HTTP要請を通じてサーバ120に要請し、HTTP応答としてメディア表現技術を受信できる。
【0125】
段階1122で、クライアント130は、段階1112で受信された複数のメディアデータについての情報に基づいて選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階522で受信された複数のメディアデータについての情報を参照して、ストリーミング環境によって選択されたメディアデータのヘッダを要請する。サーバ120は、要請に対する応答として、選択されたメディアデータのヘッダを含むファイルをクライアント130に伝送する。
【0126】
段階1132で、クライアント130は、段階1112で受信された複数のメディアデータについての情報、及び段階1122で受信されたヘッダに基づいて選択されたメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。コンデンツを所定の割合でエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分の伝送をサーバ130に要請し、サーバ120は、要請された少なくとも一つの部分をクライアント130に伝送する。
【0127】
図12A及び図12Bは、本発明のさらに他の実施形態による複数のメディアデータを図示する。図12A及び図12Bは、図11A及び図11Bによるストリーミング方法を行うために、サーバ120が保有する複数のメディアデータを図示する。
【0128】
図12Aを参照すれば、図10Aに示した実施形態と同様に、ストリーミング環境に適応的なストリーミングのために、サーバ120は、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータ1010ないし1030を保有できる。
【0129】
クライアント130の複数のメディアデータへのアクセスに必要な情報1240のみ相異なるところ、図10Aに示した実施形態とは異なって、サーバ120は、コンデンツ情報を除外した複数のメディアデータについての情報のみ含む。この場合、クライアント130は、コンデンツ情報を、サーバ120ではない他のエンティティから受信し、コンデンツ情報に基づいてサーバ120が保有している複数のメディアデータにアクセスしてもよい。
【0130】
図12Bを参照すれば、クライアント130の複数のメディアデータへのアクセスに必要な情報1242は、図12Aの情報1240に”NextMeta.xml”をさらに含む。
【0131】
図13は、本発明の一実施形態によるデータ伝送システムの動作方法についてのフローチャートである。
【0132】
本発明の一実施形態によるデータ伝送システムは、サーバ1301及びクライアント1302を備える。
【0133】
段階s1310で、サーバ1301は、一つ以上のコンポーネントを含む一つ以上のメディアデータを生成し、メディアデータについての情報を生成する。以下では、説明の便宜のために、サーバ1301で生成されたメディアデータのうち一つを第1メディアデータと称し、第1メディアデータを中心として伝送システムの動作方法を説明する。
【0134】
サーバ1301は、提供しようとするマルチメディアデータに含まれた少なくとも一つのコンテンツをエンコーディングして複数のコンポーネントを生成する。サーバ1301は、関連する複数の相異なるコンテンツをエンコーディングして同じタイプの複数のコンポーネントを生成してもよい。一例として、サーバ1301は、英語のオーディオコンテンツを用いて第1オーディオコンポーネントを生成し、韓国語のオーディオコンテンツを用いて第2オーディオコンポーネントを生成する。第1オーディオコンポーネントと第2オーディオコンポーネントとは、同じタイプのコンポーネントであるが、相異なるコンテンツを用いて生成されたものである。
【0135】
また、サーバ1301は、同じコンテンツを相異な方式でエンコーディングして複数のコンポーネントを生成できる。一例として、図1ないし図12で前述したように、同じコンテンツを相異なる品質にエンコーディングすることで、ビットレートの相異なる複数のコンポーネントを生成できる。
【0136】
サーバ1301は、生成されたコンポーネントのうち少なくとも一つを含む第1メディアデータを生成する。第1メディアデータは、可能なあらゆるタイプのコンポーネントを含んでもよいが、一部タイプのコンポーネントのみ含んでもよい。一例として、サーバ1301でビデオコンポーネント、オーディオコンポーネント及びサブタイトルコンポーネントを生成した場合、第1メディアデータは、ビデオコンポーネント、オーディオコンポーネント及びサブタイトルコンポーネントをいずれも含んでもよいが、ビデオコンポーネントのみ含んでもよい。本明細書では、可能なあらゆるタイプのコンポーネントが含まれたメディアデータを、フル・リフリゼンテーション(full−representationまたはcomplete−representation)と称し、一部タイプのコンポーネントのみ含まれたメディアデータを、パーシャル・リフリゼンテーション(partial−representation)と称する。パーシャル・リフリゼンテーションに含まれたコンポーネントは、他のパーシャルリフリゼンテーションに含まれたコンポーネントと共に処理されて、デコーダに提供される。
【0137】
第1メディアデータについての情報は、第1メディアデータに含まれたコンポーネントが第2メディアデータに含まれたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含む。すなわち、第1メディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであるかどうかを表す情報を含む。
【0138】
また、第1メディアデータについての情報は、第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについての情報であるコンポーネント情報を含む。第1メディアデータについての情報の一例は、図15、図17及び図18で後述し、コンポーネント情報についての一例は、図14及び図16で後述する。
【0139】
段階s1320で、サーバ1301は、第1メディアデータについての情報をクライアント1302に伝送する。第1メディアデータについての情報は、コンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のコンポーネントについての情報を含むファイル(例えば、メディア表現技術)に含まれて伝送される。
【0140】
段階s1330で、クライアント1302は、第1メディアデータについての情報に基づいて、第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントをサーバ1301に要請する。クライアント1302がコンポーネントを要請して処理する具体的な過程は、図21で後述する。
【0141】
クライアント1302は、メディア表現技術に含まれた複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータを選択する。クライアント1302は、ユーザがパーシャル・リフリゼンテーションを所望するか、あるいはフル・リフリゼンテーションを所望するかを判断する。ユーザから別途の入力がない場合にフル・リフリゼンテーションが薦められる。
【0142】
ユーザの要請または通信環境に基づいて、適切なビットレートを持つ第1メディアデータを選択する。次いで、クライアント1302は、第1メディアデータのヘッダ情報を獲得し、第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントをサーバ1301に要請する。第1メディアデータに複数のコンポーネントが含まれた場合には、クライアント1302の所望するコンポーネントを選択的に要請できる。
【0143】
段階s1340で、サーバ1301は、クライアント1302が要請した第1メディアデータに含まれたコンポーネントを伝送する。
【0144】
段階s1350で、クライアント1302は、受信されたコンポーネントを処理する。第1メディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであり、ユーザが第2メディアデータを追加的に選択したならば、クライアント1302は、第2メディアデータに含まれたコンポーネントをさらに受信して処理する。クライアント1302は、第1メディアデータに含まれたコンポーネントと、第2メディアデータに含まれたコンポーネントとを結合して、ユーザの所望するデータを出力する。
【0145】
従来には、フル・リフリゼンテーションのみ定義され、パーシャル・リフリゼンテーションは定義されていない。すなわち、サーバ1301は、あらゆるタイプのコンポーネントを含むメディアデータ、すなわち、フル・リフリゼンテーションのみ生成した。
【0146】
したがって、クライアント1302は、一回に一つのメディアデータに対するセグメントをダウンロードして処理する。かかる方式は比較的簡単で明らかではあるが、柔軟性の面では多くの短所を持っている。同じタイプのコンポーネントに多様な代案が存在する場合、サーバ1301は、それぞれの代案に対応する複数のメディアデータを生成せねばならない。例えば、同じビデオコンテンツを相異なるビット率でエンコーディングある4つのビデオコンポーネントが存在し、相異なる言語の3つのサブタイトルが存在する場合、サーバ1301は、コンポーネントの組み合わせの数に該当する12つのメディアデータを生成せねばならない。これは、サーバ1301の保存空間を大きく無駄遣いさせる結果を招く。サーバ1301は、一般的に相異なるURLによって指示されるコンテンツ間のプロトコルや類似性が分からないため、サーバ1301が最適化するとしても(例えば、ディスクに別途に保存されたESから、リアルタイムでメディアデータのセグメントを生成できるとしても)、コンテンツ伝送ネットワーク(content delivery network、CDN)にかかる方式を適用するのが容易でなかった。
【0147】
しかし、本発明の一実施形態では、サーバ1301が一部タイプのコンポーネントのみを含むメディアデータ、すなわち、パーシャル・リフリゼンテーションを生成することで、クライアント1302は、所望のメディアデータを確認し、これらに対するセグメントを独立的にダウンロードした後、メディアデータに含まれたコンポーネントを組み合わせて所望のデータを出力する。この場合、サーバ1301は、ビットレートによるビデオコンポーネントを含む4つのメディアデータと、3つの相異なる言語によるサブタイトルを含む3つのメディアデータのみを生成してもよい。他の実施形態では、サーバ1301が、ビットレートによるビデオコンポーネントと、特定言語のサブタイトルコンポーネントとを含む4つのメディアデータと、残りの2つの言語によるサブタイトルを含む2つのメディアデータのみを生成すれば十分である。このような方式で、サーバ1301で要求される保存空間及び負荷を急減させることができる。
【0148】
図14は、本発明の一実施形態によるコンポーネント情報についての一例を示す。
【0149】
図14の表は、図15の‘PartialType’の属性値1401によるコンポーネント情報1402を表す。説明の便宜のために、コンポーネントは第1メディアデータに含まれると仮定する。
【0150】
‘PartialType’の属性値が‘Video’1410である場合、第1メディアデータはビデオESを含むことを表す。
【0151】
‘PartialType’の属性値が‘Audio’1420である場合、第1メディアデータは、オーディオESを含むことを表す。
【0152】
‘PartialType’の属性値が‘Multiplex−AV’1430である場合、第1メディアデータは、ビデオデータとオーディオデータとが多重化されたESを含むことを表す。
【0153】
‘PartialType’の属性値が‘Multiplex−AS’1440である場合、第1メディアデータは、ビデオデータとサブタイトルデータとが多重化されたESを含むことを表す。
【0154】
‘PartialType’の属性値が‘Subtitle’1450である場合、第1メディアデータは、サブタイトルESを含むことを表す。
【0155】
図15は、本発明の一実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す。
【0156】
図15は、XMLファイルで具現されたMPDの一例である。それぞれのメディアデータについての情報は、対応する<pss:Representation>タグに含まれる。
【0157】
<pss:Representation>タグ内の‘xsi:type’属性は、”oipf:RepresentationType”に設定される。この場合、<pss:Representation>タグは、‘partialType’属性及び‘switchGroup’属性を含む。
【0158】
‘partialType’属性は、対応するメディアデータがパーシャル−プレゼンテーションであることを表す。すなわち、<Representation>タグが表すメディアデータに含まれた個別的なコンポーネント(ビデオ、オーディオ、サブタイトルなど)がサーバからダウンロードされた後、他の<Representation>が表すメディアデータを通じて獲得されるデータと共にデコーダに提供されることを意味する。
【0159】
‘partialType’属性は、図14に示したテーブルの値1401のうち一つを持つ。
【0160】
‘switchGroup’属性の場合、同じコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成されたコンポーネントを持つメディアデータは同じ値を持つ。しかし、タイプは同一であるものの相異なるコンテンツを用いて生成されたメディアデータは、相異なる属性値を持つ(例えば、2つの異なる言語のオーディオコンポーネント)。
【0161】
<pss:SegmentInfoDefault>タグ内の‘xsi:type’属性は、‘oipf:SegmentInfoDefaultType’に設定される。この場合、<pss:SegmentInfoDefault>タグは、‘pss:InitialisationSegmentURL’属性を含む。
【0162】
‘pss:InitialisationSegmentURL’属性は、メディアデータのヘッダ(initialization segment)についての参考を提供する。<pss:Period>タグ内の<pss:SegmentInfoDefault>タグに‘pss:InitialisationSegmentURL’属性が存在する場合、ヘッダは、あらゆるメディアデータ(パーシャル・リフリゼンテーション、フル・リフリゼンテーション)に対するサンプルを説明するメタデータを提供する(例えば、MP4のmoov、TSのPAT/PMT)。
【0163】
図16は、本発明の他の実施形態によるコンポーネント情報についての一例を示す。
【0164】
図16の表は、図17の‘PartialComponent’の属性値1601によるコンポーネント情報1602を表す。‘PartialComponent’属性は、‘id’属性1610、‘Type’属性1620、‘Lang’属性1630、‘Angle’属性1640、‘Channles’属性1650及び‘Imparied’属性1660を含む。
【0165】
‘id’属性1610は、メディアデータに含まれたコンポーネントの識別子を表す。識別子の形態は、コンテナによって異なる。一例として、MPEG2−TSではPIDが使われ、MP4ではTrackIDが使われる。その他にも、ユーザが任意に識別子の形態を指定できる。
【0166】
‘Type’属性1620は、コンポーネントのタイプを表す。一例として、コンポーネントは、ビデオコンポーネント、オーディオコンポーネント及びサブタイトルコンポーネントのうち少なくとも一つでありうる。
【0167】
‘Lang’属性1630は、オーディオコンポーネントまたはサブタイトルコンポーネントに対する言語コードを表す。言語コードは、RCF5646による言語コードでありうる。
【0168】
‘Angle’属性1640は、ビデオコンポーネントに対するカメラアングルを表す。
【0169】
‘Channles’属性1650は、オーディオコンポーネントに対するオーディオチャネル(例えば、5.1チャネル、2.1チャネルなど)を表す。
【0170】
‘Imparied’属性1660は、障害のあるユーザのためのデータが提供されるを表す情報である。一例として、聴覚障害者のためのデータが提供されることを表す。
【0171】
図17は、本発明の他の実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す。
【0172】
図17は、XMLファイルで具現されたMPDの一例である。
【0173】
<pss:Representation>タグ内の‘xsi:type’属性が”oipf:RepresentationType”に設定される場合、<pss:Representation>タグは、次の属性を含む。
【0174】
‘partialComponts’属性は、メディアデータが‘フル・リフリゼンテーション’ではなく‘パーシャル・リフリゼンテーション’であることを表す。すなわち、<pss:Representation>タグに対応するメディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントは(例えば、個別的なビデオ、オーディオまたはサブタイトルを提供するTrack/ES)、他のメディアデータを通じてダウンロードされるデータと共にデコーダに提供される。
【0175】
‘partialComponents2属性は、メディアデータに含まれるそれぞれのコンポーネントを説明する。‘partialComponts’属性の値は、メディアデータに含まれたそれぞれのコンポーネントについての情報のリストをセミコロン(またはコロン)で区切ったストリングでありうる。コンポーネントについての情報には、図16に示した属性が含まれる。ただし、所望のコンポーネントを選択し、これによりデコーダを設定するのはアプリケーションが担当する。
【0176】
‘partialComponts’属性は、同じ機能を行う他のタイトルで代替できる。一例として、‘Patial’属性、‘PatialType’属性‘Component’などで代替できる。
【0177】
図17では、‘partialComponts’属性を通じて対応するメディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであるかどうかを表すと仮定した。しかし、実施形態によっては、図17に示した他の属性がメディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであるかどうかを表すか、図17に図示されていない新たな属性が、メディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであるかどうかを表すこともある。
【0178】
‘switchGroup’属性の場合、同じコンテンツを異なる方式でエンコーディングしたコンポーネント(例えば、同じコンテンツを異なる品質にエンコーディングして生成されたコンポーネント)を含むメディアデータについては、同じ属性値を持つ。しかし、タイプは同一であるものの、異なるコンテンツを用いて生成されたコンポーネント(例えば、2つの相異なる言語に対するオーディオコンポーネント)を含むメディアデータに対しては、異なる属性値を持つ。したがって、‘switchGroup’属性の値が相異なる複数のメディアデータに含まれたコンポーネントは、組み合わせられて同時に再生されるが、‘switchGroup’属性の値の同じメディアデータは、同時に再生されない。
【0179】
<pss:SegmentInfoDefault>タグ内の‘xsi:type’属性は、‘oipf:SegmentInfoDefaultType’に設定され、この場合、<pss:SegmentInfoDefault>タグは、次のタグ及び属性を含む。
【0180】
‘pss:InitialisationSegmentURL’属性は、ヘッダ(Initialisation Segment)に対する参考を表す。本属性が<pss:Period>タグ内の<pss:SegmentInfoDefault>タグに存在するならば、参考になったヘッダがあらゆるメディアデータ(パーシャル・リフリゼンテーション及びフル・リフリゼンテーション)に対するメタデータを提供する(例えば、MP4のmoov、TSのPAT/PMT)。
【0181】
図18は、本発明のさらに他の実施形態によるメディアデータについての情報の一例を示す。
【0182】
図18は、XMLファイルで具現されたMPDの一例である。それぞれのメディアXMLファイル内の<pss:Representation>タグに含まれ、コンポーネント情報は、‘opif:Component’属性に含まれる。
【0183】
<pss:Representation>タグは‘group’属性を含む。‘group’属性が‘0 ’でない値を持つならば、対応するメディアデータがフル・リフリゼンテーションである必要はなく、パーシャル・リフリゼンテーションでありうることを表す。すなわち、<pss:Representation>タグに対応するメディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントは(例えば、個別的なビデオ、オーディオまたはサブタイトルを提供するTrack/ES)、他のメディアデータを通じてダウンロードされるデータに追加されてデコーダに提供される。この場合、<Component>タグは、<pss:Representation>タグに含まれた一つ以上のコンポーネントについての情報を含む。<Component>タグは、図16で定義された属性を含む。
【0184】
‘group’属性の場合、少なくとも一つの同じコンポーネントを含むメディアデータに対しては同じ値を持つ。しかし、同じタイプの完全に相異なるコンポーネント(例えば、相異なる言語からなるオーディオコンポーネント)を持つ複数のメディアデータに対しては相異なる値を持つ。
【0185】
図19は、本発明の一実施形態によるデータ伝送装置1900についてのブロック図である。
【0186】
本発明の一実施形態によるデータ伝送装置1900は、情報生成部1910、情報伝送部1920及びコンポーネント伝送部1930を備える。
【0187】
情報生成部1910は、少なくとも一つのコンポーネントを含む第1メディアデータについての情報を生成する。情報生成部1910は、一つのコンテンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のコンポーネントについての情報を含むファイルを生成でき、このファイルに第1メディアデータについての情報を挿入する。
【0188】
第1メディアデータについての情報は、少なくとも一つのコンポーネントが、第2メディアデータから獲得したコンポーネントと共にデータ受信装置2000内のデコーダに提供されるかどうかを表す情報、及び少なくとも一つのコンポーネントそれぞれについての情報であるコンポーネント情報を含む。
【0189】
コンポーネント情報は、第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについてのタイプ情報を含む。コンポーネント情報は、少なくとも一つのコンポーネントの識別情報、オーディオコンポーネントについてのチャネル情報、言語コード情報及び損傷(impaired)情報、サブタイトルコンポーネントについての言語情報、及び損傷情報サブタイトルコンポーネントについての言語情報、及び損傷情報ビデオコンポーネントについてのカメラ角度情報のうち少なくとも一つをさらに含む。
【0190】
第1メディアについての情報は、複数のメディアデータそれぞれが、同じコンテンツをエンコーディングして生成されたコンポーネントを含んでいるかどうかを表す情報をさらに含む。一例として、第1メディアデータと第2メディアデータとが同じコンテンツをエンコーディングして生成されたコンポーネントをそれぞれ含めば、特定フィールドの値を同じ値に設定し、第1メディアデータと第2メディアデータとが、同じタイプの相異なるコンテンツ(例えば、言語の相異なるオーディオコンテンツ)をエンコーディングして生成されたコンポーネントをそれぞれ含めば、特定フィールドの値を異なる値に設定できる。
【0191】
図20は、本発明の一実施形態によるデータ受信装置2000についてのブロック図である。
【0192】
情報受信部2010は、第1メディアデータについての情報を受信する。第1メディアデータについての情報は、少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得したコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含む。
【0193】
コンポーネント受信部2020は、第1メディアデータについての情報に基づいて少なくとも一つのコンポーネントを獲得する。
【0194】
図21は、本発明の他の実施形態によるデータ受信方法についてのフローチャートである。
【0195】
段階s2110では、MPDを獲得する。
【0196】
段階s2120では、MPDがパーシャル・リフリゼンテーション及びフル・リフリゼンテーションをいずれも含む場合、ユーザからの入力に基づいてこれらのうち一つを選択する。別の入力がない場合、パーシャル・リフリゼンテーションの選択が薦められる。
【0197】
パーシャル・リフリゼンテーションが選択されれば、段階s2141を行い、それとも段階s2131を行う。
【0198】
段階s2131では、MPD内のメタデータに基づいて初期メディアデータを選択する。一般的に、メディアデータのビットレートに基づいて初期メディアデータを選択する。
【0199】
段階s2132で、メディアデータのヘッダが存在すれば、ヘッダを獲得する。
【0200】
段階s2133で、メディアデータからメディアセグメントを獲得する。
【0201】
段階s2134で、獲得したヘッダ及びメディアセグメントからESを獲得する。この時、一つのオーディオストリームと一つのビデオストリームとを選択することが一般的である。もし、他の代案があれば、これら代案からESを選択してもよい。
【0202】
段階s2135で、選択されたESを再生するために再生器を設定し、ESを再生する。
【0203】
段階s2136で、再生途中でユーザがヘッダ/メディアセグメント内の他のESへの交替を要請するか、他のESの追加を要請するかどうかを判断する。別の要請がない場合、段階s2135によって選択されたESを処理し続け、要請がある場合(例えば、他のビットレートへの転換)、要請されたフル・リフリゼンテーションを選択して段階s2132を進める。
【0204】
段階s2141では、MPD内のメタデータに基づいて(例えば、‘PartialComponent’属性または‘Bandwidth’属性)、所望のESが含まれたメディアデータを選択する。
【0205】
段階s2142で、該当ピリオド内でのヘッダを獲得する。
【0206】
段階s2143で、メディアデータでメディアセグメントを獲得する。
【0207】
段階s2144で、獲得したヘッダ及びメディアセグメントからESを獲得する。
【0208】
段階s2145で、ヘッダまたはコンポーネント情報から獲得された情報を用いて、選択されたESを再生できるように再生器を構成する。‘PartialComponent’属性にIDフィールドが存在するならば、MPD内のストリームと、ヘッダから抽出されたメタデータ内のストリームとの間の正確なマッピングが可能である。この場合、ヘッダをパージングせずに‘TrackID’または‘PID’を再生器に伝送できる。
【0209】
段階s2146で、選択されたESを再生するために再生器を設定し、ESを再生する。
【0210】
段階s2147で、再生途中でヘッダまたはメディアセグメント内の他のESの選択または他のESの追加要請が受信されるかどうかを判断する。別の要請がない場合、段階s2146によって選択されたESを進め続け、他のESが選択された場合(例えば、他のビットレートへの転換)、段階s2148に進める。
【0211】
段階s2148では、選択されたパーシャル・リフリゼンテーションの‘SwitchGroup’属性値と、以前パーシャル・リフリゼンテーションの‘SwitchGroup’属性値とが同一であるかどうかを判断する。属性値が同一ならば、段階s2144を進め、それとも段階s2142を進める。
【0212】
具体的に、ユーザが‘SwitchGroup’属性値の同じ他のパーシャル−プレゼンテーションを選択すれば(例えば、ビットレートの相異なるコンポーネントが含まれたメディアデータ)、段階s2144を進める。一方、ユーザが‘SwitchGroup’属性値の相異なる他のパーシャル−プレゼンテーションを選択するか、または追加すれば、段階s2141を進める。
【0213】
以上のように、本発明は、たとえ限定された実施形態及び図面により説明されたとしても、本発明が前記の実施形態に限定されるものではなく、これは、当業者ならば、これらの記載から多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の思想は特許請求の範囲のみによって把握されねばならず、これと均等または等価的な変形はいずれも本発明の思想の範ちゅうに属するといえる。また、本発明によるシステムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現できる。
【0214】
例えば、本発明の例示的な実施形態によるサーバのストリーミング装置及びクライアントのストリーミング装置は、図13及び図14に示したような装置のそれぞれのユニットにカップリングされたバス、前記バスに結合された少なくとも一つのプロセッサーを備える。また、命令、受信されたメッセージまたは生成されたメッセージを保存するために前記バスに結合されて、前述したような命令を行うための少なくとも一つのプロセッサーにカップリングされたメモリを含む。
【0215】
また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み込まれるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を備える。記録媒体の例には、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などを含む。またコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存されて行われる。
【符号の説明】
【0216】
110 エンコーディング装置
120 サーバ
130 クライアント
【技術分野】
【0001】
本発明は、データの伝送/受信方法及び装置に係り、特に、メディアデータに含まれたコンポーネントについての情報を用いてデータを伝送/受信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを通じてメディアデータを伝送する方式には、ダウンロード方式とストリーミング方式とがある。ストリーミング方式は、サーバがリアルタイムでメディアデータを伝送し、クライアントは、受信されたメディアデータをリアルタイムで再生する方式である。
【0003】
メディアデータは、複数のコンポーネントを含むことが一般的である。サーバは、複数のコンポーネントの組み合わせに該当する複数のメディアデータを保存し、ユーザがこれらのうち一つを要請すれば、要請されたメディアデータを伝送する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の問題点を解決するための本発明の目的は、データを伝送及び受信する方法を提供することであり、特に、メディアデータに含まれたコンポーネントについての情報を共に伝送するデータ伝送方法及び装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の目的を達成するための本発明の一実施形態が持つ一つの特徴は、少なくとも一つのコンポーネントを含む第1メディアデータについての情報を獲得する段階と、前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得する段階と、を含み、前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことである。
【0006】
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントそれぞれについての情報であるコンポーネント情報を含み、前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについてのタイプ情報を含む。
【0007】
前記コンポーネント情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントの識別情報をさらに含む。
【0008】
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれたビデオコンポーネントについてのカメラ角度情報をさらに含む。
【0009】
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれたオーディオコンポーネントについてのチャネル情報及び言語コード情報のうち少なくとも一つをさらに含む。
【0010】
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれたサブタイトルコンポーネントについての言語情報をさらに含む。
【0011】
前記第1メディアデータ情報は、前記第1メディアデータと前記第2メディアデータとが、同じコンデンツをエンコーディングして生成されたコンポーネントを含むかどうかを表す情報をさらに含む。
【0012】
前記第1メディアデータについての情報を獲得する段階は、所定のコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のコンポーネントについての情報を含むファイルから、前記第1メディアデータについての情報を獲得する段階を含む。
【0013】
本発明の他の実施形態が持つ一つの特徴は、サーバにより少なくとも一つのコンポーネントを含む第1メディアデータについての情報を生成する段階と、サーバにより前記第1メディアデータについての情報を伝送する段階と、前記伝送に対応する要請に基づいて、サーバにより前記少なくとも一つのコンポーネントを伝送する段階と、を含み、前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含む。
【0014】
本発明の他の実施形態が持つ一つの特徴は、マルチメディアデータを構成する少なくとも一つのコンポーネントが含まれた第1メディアデータについての情報を獲得する情報獲得部と、前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得するコンポーネント獲得部と、を備え、前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことである。
【0015】
本発明の他の実施形態が持つ一つの特徴は、少なくとも一つのコンポーネントが含まれた第1メディアデータについての情報を生成する情報生成部と、前記第1メディアデータについての情報を伝送する情報伝送部と、前記伝送に対応する要請に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを伝送するコンポーネント伝送部と、を備え、前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態によるストリーミングシステムを示す図面である。
【図2A】本発明の一実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図2B】本発明の一実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態によるコンデンツ情報を含むファイルのスキーマ(schema)を示す図面である。
【図4A】本発明の一実施形態による複数のメディアデータを定義するための情報を示す図面である。
【図4B】本発明の一実施形態によるメディアデータのヘッダについての情報を示す図面である。
【図4C】本発明の一実施形態による複数のメディアデータそれぞれに含まれた少なくとも一つの部分についての情報を含む図面である。
【図5A】本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図5B】本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明のさらに他の実施形態によるコンデンツ情報を含むファイルのスキーマを示す図面である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態によるコンデンツ情報を示す図面である。
【図8A】本発明の一実施形態によるメディア表現技術のスキーマを示す図面である。
【図8B】本発明の一実施形態によるメディア表現技術のスキーマを示す図面である。
【図9A】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9B】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9C】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9D】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9E】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9F】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9G】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図9H】本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を示す図面である。
【図10A】本発明の一実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図10B】本発明の一実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図10C】本発明の一実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図11A】本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図11B】本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【図12A】本発明のさらに他の実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図12B】本発明のさらに他の実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図12C】本発明のさらに他の実施形態による複数のメディアデータを示す図面である。
【図13】本発明の一実施形態によるデータ伝送システムの動作方法についてのフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態によるコンポーネント情報についての一例を示す図面である。
【図15】本発明の一実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す図面である。
【図16】本発明の他の実施形態によるコンポーネント情報についての一例を示す図面である。
【図17】本発明の他の実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す図面である。
【図18】本発明のさらに他の実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す図面である。
【図19】本発明の一実施形態によるデータ伝送装置1900についてのブロック図である。
【図20】本発明の一実施形態によるデータ受信装置2000についてのブロック図である。
【図21】本発明の他の実施形態によるデータ受信方法についてのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
まず、説明の便宜上、本明細書で使われる用語を簡単に定義する。
【0018】
コンテンツの一例は、オーディオ情報、ビデオ情報、オーディオ−ビデオ情報及びデータを含む。コンテンツアイテム(Content Item)は、後述する複数のコンポーネントで構成される。
【0019】
コンポーネント(Component)は、オーディオ情報、ビデオ情報、サブタイトル情報などのコンテンツアイテムの成分である。一例として、コンポーネントは、特定言語で作成されたサブタイトルストリームや、特定カメラアングルで獲得したビデオストリームでありうる。コンポーネントは、コンテナによってトラックや基本ストリーム(Elementary Stream、ES)とも称する。
【0020】
コンテンツリソースは、コンテンツアイテムに対する適応的なストリーミングを可能にするために、複数のリフリゼンテーションから提供されるコンテンツアイテムである(例えば、多様な品質、ビットレート、角度)。サービス検索過程は、コンテンツリソースとも称する。コンテンツリソースは、一つ以上の連続的なタイムのピリオドで構成される。
【0021】
ピリオドは、コンテンツリソースの時間的なセクションである。
【0022】
リフリゼンテーションは、ピリオド内のコンテンツリソースのバージョン(あらゆるコンポーネントまたは一部コンポーネント)である。リフリゼンテーションは、コンポーネントのサブセットが異なるか、またはコンポーネントのエンコーディングパラメータ(例えば、ビットレート)が異なる。本明細書では、リフリゼンテーションをメディアデータと称するが、一つ以上のコンポーネントを含むデータを称するいかなる用語でも使われる。
【0023】
セグメントは、特定システムレイヤー形式(TSまたはMP4)で唯一のURLを通じて称されるリフリゼンテーションの時間的なセクションを意味する。
【0024】
以下では、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態によるストリーミングシステムを図示する。
【0026】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態によるストリーミングシステム100は、エンコーディング装置110、サーバ120及びクライアント130を備える。
【0027】
エンコーディング装置110は、入力されたコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングして、一つのコンデンツに対する複数のメディアデータを生成する。サーバ120がクライアント130にメディアデータをストリーミングする時、ストリーミング環境は変更される。例えば、ストリーミングのためのネットワーク140帯域幅が変更されてもよく、メディアデータを伝送するためにサーバ120の使用可能なハードウェア資源、またはメディアデータを受信するためにクライアント130の使用可能なハードウェア資源が変更されてもよい。
【0028】
したがって、エンコーディング装置110は、流動的なストリーミング環境による適応的なストリーミングのために、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングする。ビット率、サンプリング周波数または解像度などの因子を調節することで、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングできる。例えば、一つの動映像コンデンツを相異なる解像度でエンコーディングして、500Kbps、1000Kbps及び2000Kbpsの複数のメディアデータを生成できる。
【0029】
相異なる品質にエンコーディングされた複数のメディアデータはサーバ120に伝送され、この時、コンデンツ情報及び複数のメディアデータそれぞれについての情報も共にサーバ120に伝送される。コンデンツ情報は、コンデンツのメタデータであり、コンデンツのタイトル(title)、シノプシス(synopsis)、コンデンツ識別子(Content ID)、コンデンツURL(Uniform Resource Locator)などの情報を含む。複数のメディアデータについての情報は、それぞれのメディアデータの品質、類型及び識別子などを含むところ、これについては、図4Aないし図4Cを参照して詳細に説明する。
【0030】
クライアント140は、コンデンツ情報及び複数のメディアデータについての情報のうち少なくとも一つを受信し、これに基づいて、サーバ120に複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータを要請する。クライアント130は、ストリーミング環境を推定(estimation)し、推定されたストリーミング環境に基づいて複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータを選択する。推定されたストリーミング環境で適宜なQoSを維持できる少なくとも一つのメディアデータを選択する。次いで、クライアント130は、選択された少なくとも一つのメディアデータの伝送を要請するHTTP要請(request)をサーバ120に伝送できる。
【0031】
ストリーミング環境が劣化して高品質のメディアデータを受信すれば、メディアデータを再生し続けることができない場合には、複数のメディアデータのうち低い品質のメディアデータを要請し、ストリーミング環境が改善されて高品質のメディアデータを受信しても、メディアデータを再生し続けることができる場合には、複数のメディアデータのうち高品質のメディアデータを要請できる。
【0032】
所定のメディアデータの受信中に他のメディアデータの伝送をサーバ120に要請してもよい。例えば、ストリーミング環境が劣化した状態で低い品質の第1メディアデータを要請して受信しているクライアント130は、ストリーミング環境が改善されるにつれてさらに高品質の第2メディアデータの伝送を、サーバ120に要請できる。従来技術によるストリーミング方法によれば、サーバ120とクライアント130とがストリーミングチャネルを最初に設定する時、品質を一度設定すれば、同じ品質でメディアデータを送受信し続けねばならない。しかし、本願発明によれば、クライアント130が低い品質の第1メディアデータの受信中にも同じコンデンツに対するさらに高品質の第2メディアデータを再び要請することができて、ストリーミング環境による適応的なストリーミングが可能になる。
【0033】
ネットワーク140の帯域幅及びサーバ120またはクライアント130の使用可能なハードウェア資源に基づいてストリーミング環境を推定する多様な方法が、クライアント130のストリーミング環境の推定に利用できる。例えば、クライアント130は、受信されるメディアデータのタイムスタンプ及びBER(Bit Error Rate)に基づいてストリーミング環境を推定できる。受信されるメディアデータのタイムスタンプを確認して、メディアデータが再生速度より遅い速度で受信されていれば、ストリーミング環境が劣化していると判断できる。また、受信されるメディアデータのBERが高くなってストリーミング環境が劣化していると判断できる。
【0034】
クライアント130がストリーミング環境によって複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータの伝送を要請すれば、サーバ120は、要請されたメディアデータをクライアント130に伝送する。HTTP要請に対するHTTP応答として、要請されたメディアデータをクライアント130に伝送できる。
【0035】
複数のメディアデータそれぞれは、コンデンツを相異なる品質にエンコーディングし、分割して生成された複数の部分のうち少なくとも一つを含む。言い換えれば、エンコーディング装置110のエンコーディング結果、生成された複数のメディアデータそれぞれは、時間に基づいて分割された少なくとも一つの部分をそれぞれ含む。サーバ120は、コンデンツを一つのストリームにエンコーディングして連続して伝送するものではなく、複数の部分に分割してそれぞれ伝送する。コンデンツを10秒または20秒などの所定の時間単位でコンデンツを分割して、複数の部分を生成できる。分割の基礎になる時間は、GOP(Group of Picture)に基づいて設定される。一つまたは二つ以上のGOPのピクチャーに対応するメディアデータを一つの部分に設定できる。
【0036】
例えば、2種の品質でコンデンツがストリーミングされる場合、第1メディアデータは、コンデンツを第1品質にエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分を含むことができ、第2メディアデータは、コンデンツを第2品質にエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分を含む。
【0037】
複数のメディアデータを時間に基づいてそれぞれ分割することで、前述した適応的なストリーミングが可能になる。例えば、ストリーミングが始まれば、サーバ120は、品質が低い第1メディアデータの0秒〜20秒に該当する部分を伝送する。次いで、20秒以後にストリーミング環境が改善されたと判断されて、クライアント130がさらに高品質のメディアデータを要請すれば、サーバ120は、さらに品質の高い第2メディアデータの20秒〜40秒に該当する部分を伝送できる。メディアデータが時間に基づいて複数の部分に分割されているため、ストリーミング途中でもストリーミング環境によって異なるメディアデータの部分を伝送できる。
【0038】
図2Aは、本発明の一実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0039】
図2Aを参照すれば、段階210で、クライアント130は、所定のコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請する。クライアント130のユーザが、クライアント130の画面に表示されたユーザインターフェースから所定のコンデンツを選択すれば、選択されたコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請する。クライアント130は、コンデンツ情報の伝送を要請するHTTP要請をサーバ120に伝送できる。
【0040】
クライアント130から要請を受信したサーバ120は、クライアント130にコンデンツ情報を伝送する。HTTP要請に対するHTTP応答として、コンデンツ情報をクライアント130に伝送できる。コンデンツ情報は、OIPF(Open IPTV Forum)標準によるCAD(Content Access Descriptor)でありうる。図3を参照して詳細に説明する。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態によるコンデンツ情報を含むファイルのスキーマを図示する。コンデンツ情報を含むファイルは、CADであり、XML(eXtensible Markup Language)ファイルでありうる。以下、本発明の詳細な説明ではタグ(tag)及び属性(attribute)を区分して説明するが、本発明の詳細な説明でタグにより定義される項目を、タグではない属性により定義するか、本発明の詳細な説明で属性により定義される項目を、属性ではないタグにより定義するということは、当業者ならば容易に理解できる。
【0042】
図3を参照すれば、コンデンツ情報は“Title”、“Synopsis”、“OriginSite”、“ContentURL”タグなどを含む。
【0043】
従来技術によるメディアデータのストリーミングは、一つのコンデンツを所定の品質にエンコーディングして一つのメディアデータを生成するので、従来技術によるコンデンツ情報(特に、OIPFによるCAD)は、コンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータについての情報を含んでいない。
【0044】
しかし、本発明の一実施形態によるコンデンツ情報は、一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータについての情報を含むところ、図3に示した実施形態の“Tracks”、“RefData”及び“Fragments”タグがこれに該当する。
【0045】
図4Aは、本発明の一実施形態による複数のメディアデータを定義するための情報を図示する。
【0046】
図4Aを参照すれば、“Tracks”タグは、コンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータを区切るための情報である。“Tracks”タグは、複数のメディアデータそれぞれに割り当てられた“ID”属性(attribute)、“Type”属性及び“Bitrate”属性を含む。
【0047】
“ID”属性は、メディアデータに対して順次に付与される識別子を定義し、“Type”属性は、メディアデータのオーディオデータ、ビデオデータ、ビデオ/オーディオデータ、字幕データのうちいかなるデータに該当するかを定義する。“Type”属性が“Packed”ならば、メディアデータがビデオ/オーディオデータであることを表し、“Type”属性が“Video”ならば、メディアデータがビデオデータであることを表す。“Bitrate”属性は、ビデオデータのエンコーディングに用いられたビット率を定義する。
【0048】
図4Bは、本発明の一実施形態によるメディアデータのヘッダについての情報を図示する。
【0049】
図4Bを参照すれば、“RefData”タグは、“Type”属性及び“ID”属性を含む。“Type”属性は、ヘッダがいかなるメディアフォーマットのヘッダであるかを定義する。例えば、“Type”属性が“HEAD−TS”ならば、ヘッダが伝送ストリーム(transport stream)フォーマットのヘッダであることを表す。“ID”属性は、ヘッダが複数のメディアデータのうちいかなるメディアデータのヘッダであるかを定義する。“ID”属性が“1”ならば、メディアデータ識別子が“1”であるメディアデータに対するヘッダであることを表す。また、“RefData”タグは、ヘッダを指示(Pointing)する情報を含むところ、“URL”タグは、ヘッダの位置、すなわち、URLを定義する。
【0050】
“RefData”タグは、選択的な要素である。ヘッダがメディアデータと分離されて別途のファイルに存在する場合にのみ、コンデンツ情報に“RefData”タグが含まれ、メディアデータと結合されて存在する場合には、コンデンツ情報に“RefData”タグが含まれていない。
【0051】
図4Cは、本発明の一実施形態による複数のメディアデータそれぞれに含まれた少なくとも一つの部分についての情報を含む。
【0052】
図4Cを参照すれば、“Fragments”タグの下位タグである“Fragment”タグに、複数のメディアデータそれぞれに含まれた少なくとも一つの部分についての情報が含まれる。
【0053】
“Fragments”タグは、“NextFragmentsXMLURL”属性を含む。ライブストリーミングのように一つのコンデンツストリーミングが完了すれば、次のコンデンツが続いてストリーミングされる場合には、次にストリーミングされるコンデンツ情報をクライアント130が予め知っていて初めて、コンデンツをストリーミングし続けることができる。したがって、“Fragments”タグは、次にストリーミングされるコンデンツ情報を、“NextFragmentsXMLURL”属性と定義する。次にストリーミングされるコンデンツに対する複数のメディアデータのURLが“NextFragmentsXMLURL”属性と定義される。
【0054】
“Fragment”タグは、現在ストリーミングされるコンデンツの少なくとも一つの部分についての情報を含む。図4Cに示した実施形態を例として説明すれば、第1メディアデータとして、コンデンツを第1品質にエンコーディングして生成された最初の部分である“slice1−1.as”のURL情報が“URL”タグにより定義され、対応するヘッダの識別子が“RefPointer”タグにより定義される。また、最初の部分の開始時間が“StartTime”属性により定義され、それぞれの部分の持続時間が“Duration”属性により定義される。第1メディアデータの品質は“BitRate”属性により定義される。
【0055】
図4Cに示した実施形態では、“Fragments”タグはそれぞれのメディアデータが一つの部分のみ含む場合を図示した。しかし、当業者あらば、図1と関連して前述したよに、それぞれのメディアデータが複数の部分に分割される場合、一つの“Fragments”タグが2つ以上の部分についての情報を含むことができるということがすぐ分かる。
【0056】
再び図2Aを参照すれば、段階220でクライアント130は、複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。複数のメディアデータは、一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータである。クライアント130は、複数のメディアデータのうち、ストリーミング環境に好適な品質に符号化された少なくとも一つのメディアデータを選択してサーバ120に要請する。クライアント130は、コンデンツ情報に含まれた複数のメディアデータについての情報に基づいて、HTTP要請をサーバ120に伝送できる。
【0057】
コンデンツ情報は、図4Cと関連して前述したように、“Fragments”タグを含んでいる。したがって、クライアント130は、“Fragments”タグに含まれたURL情報に基づいて、選択されたメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。
【0058】
クライアント120の要請によって、サーバ120はメディアデータを伝送する。要請されたメディアデータの少なくとも一つの部分をクライアント120に伝送できる。HTTP要請に対するHTTP応答として要請されたメディアデータをクライアント120に伝送できる。
【0059】
図2Bは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。図2Bは、ヘッダがメディアデータと分離されて別途のファイルに存在する場合のストリーミング方法を図示する。
【0060】
図2Bを参照すれば、段階212で、クライアント130は、所定のコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請し、サーバ120からコンデンツ情報を伝送する。図2Aの段階210に図示される。図4Bと関連して前述した“RefData”タグを含むコンデンツ情報を受信する。
【0061】
段階222で、クライアント130は、段階210で受信されたコンデンツ情報に基づいて、複数のメディアデータのうち選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階212で受信されたコンデンツ情報に基づいて、複数のメディアデータのうちストリーミング環境に好適な少なくとも一つのメディアデータを選択し、選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階212で受信されたコンデンツ情報に含まれた“RefData”タグを参照して、選択されたメディアデータのヘッダを要請する。
【0062】
サーバ120は、要請されたメディアデータのヘッダをクライアント130に伝送する。ヘッダファイルをクライアント130に伝送でき、ヘッダファイルはXMLファイルでありうる。
【0063】
段階232で、クライアント130は、段階212で受信されたコンデンツ情報、及び段階222で受信されたヘッダに基づいて選択されたメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。メディアデータを時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分の伝送をサーバ130に要請し、サーバ120は、要請された少なくとも一つの部分をクライアント130に伝送する。
【0064】
図5Aは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0065】
図5Aを参照すれば、段階510で、クライアント130は、所定のコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請し、サーバ120からコンデンツ情報を伝送する。所定のコンデンツ情報の伝送を要請するHTTP要請をサーバ120に伝送し、これに対するHTTP応答としてコンデンツ情報を受信する。コンデンツ情報を含むXMLファイルが受信できる。段階510で、クライアント130が受信するコンデンツ情報は、図2の段階210で、クライアント130が受信するコンデンツ情報と異なるところ、図6及び7を参照して詳細に説明する。
【0066】
図6は、本発明のさらに他の実施形態によるコンデンツ情報を含むファイルのスキーマを示す図面である。
【0067】
図6を参照すれば、本発明の一実施形態によるコンデンツ情報は、図3と同様に“Title”、“Synopsis”、“OriginSite”、“ContentURL”タグなどを含む。
【0068】
しかし、図3に示した実施形態では、コンデンツ情報が“Tracks”、“RefData”及び“Fragments”タグを含むことで、複数のメディアデータについての情報も共に含むのに対し、図6に示した実施形態では、コンデンツ情報が複数のメディアデータについての情報を含むものではなく、複数のメディアデータについての情報を含むファイル(以下、Media Presentation Description:‘メディア表現技術’という。)のURLのみ定義することが異なる。“ContentURL”タグによりメディア表現技術のURLが定義される。
【0069】
図6に示したように、従来技術による多様なコンデンツ情報ファイルのスキーマをあまり変更せずに、メディア表現技術のURLのみコンデンツ情報ファイルに挿入することで、多様なメディアデータフォーマットとの互換性を維持しつつ、ストリーミング環境に適応的なストリーミングが可能になる。
【0070】
図6に示したところによれば、コンデンツ情報は、複数のメディアデータについての情報は含まず、ストリーミング方法と関連する情報のみ含む。言い換えれば、“ContentURL”タグは、ストリーミングに用いられるメディアデータのフォーマットを定義する“MediaFormat”属性、メディアデータの種類を定義する“MIMEType”属性などを含む。
【0071】
特に、“ContentURL”タグは、コンデンツのストリーミングがいかなるサービスと関連しているかを定義する“TransferType”属性を含む。“TransferType”属性は、コンデンツのストリーミングがCoD(Content on Delivery)サービス、生中継(Live)、適応ストリーミング生中継(Adaptive Streaming Live)及び適応ストリーミングCoD(Adaptive Streaming CoD)のうちいかなるサービスと関連しているかを定義できる。
【0072】
図7は、本発明のさらに他の実施形態によるコンデンツ情報を図示する。図7は、OIPF標準によるCADでありうる。
【0073】
図7を参照すれば、図6に示したスキーマによって生成されたコンデンツ情報は、“ContentURL”タグにメディア表現技術のURLが定義される。“http://asexample.com/vod/movies/18888/Meta/MainMeta.xml”が、メディア表現技術のURLである。また、図6と関連して前述したように、“MediaFormat”属性、“MIMEType”属性及び“TransferType”属性などが“ContentURL”タグに定義される。
【0074】
再び図5Aを参照すれば、段階520で、クライアント130は、段階510で受信されたコンデンツ情報に基づいて、複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請する。メディア表現技術を、HTTP要請を通じてサーバ120に要請し、HTTP応答としてメディア表現技術を受信できる。
【0075】
段階510で、クライアント130がサーバ120から受信したコンデンツ情報は、図6及び7と関連して前述したように、メディア表現技術のURL情報を含むことができるところ、クライアント130は、コンデンツ情報の“ContentURL”タグを参照してメディア表現技術をサーバ120に要請し、受信する。メディア表現技術について、図8A及び図8B、図9Aないし図9Gを参照して詳細に説明する。
【0076】
図8A及び図8Bは、本発明の一実施形態によるメディア表現技術のスキーマを示す図面である。メディア表現技術は、OIPF標準によるメディア表現技術でありうる。
【0077】
図8Aを参照すれば、本発明の一実施形態によるメディア表現技術は、複数のメディアデータのURLに対するテンプレート(template)タグ、ヘッダの位置を定義するためのタグ、ストリーミングがいかなるサービスと関連しているかを定義するためのタグ、メディアデータコンテナ(container)フォーマットを定義するためのタグ及び複数のメディアデータを定義するためのタグを含む。
【0078】
“urlTemplate”タグは、複数のメディアデータについてのURL情報の共通部分を定義する。例えば、“http://example.com/vod/movie/18888/Track/{TrackID}/Segments/{SegmentID}”がURLテンプレートならば、“TrackID”及び“SegmentID”に、複数のメディアデータそれぞれの識別子及びそれぞれのメディアデータに含まれた少なくとも一つの部分の識別子を代入することで、メディアデータに対するURLを定義できる。
【0079】
“headerUrl”タグは、図4Bと関連して前述した“RefData”タグに対応する。言い換えれば、複数のメディアデータのヘッダURLを定義する。
【0080】
“isLive”タグは、ストリーミングがいかなるサービスと関連しているかを定義するタグである。例えば、“isLive”タグが“Live”と定義されれば、ストリーミングが生放送サービスと関連していることを表し、“isLive”タグが”CoD”と定義されれば、ストリーミングがCoDサービスと関連していることを表す。
【0081】
”contentType”タグは、ストリーミングに用いられるメディアデータのコンテナフォーマットを定義する。例えば、メディアデータのコンテナフォーマットがMP4フォーマットであるか、あるいはMPEG2−TSフォーマットであるかを表すための情報でありうる。
【0082】
”Stream”タグは、複数のメディアデータそれぞれに対して生成され、複数のメディアデータそれぞれを定義する。一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータそれぞれを定義するために、”streamName”属性、”type”属性、”bitrate”属性、”startTime”属性、”firstIntervalNum”属性、”duration”属性、及び”intervalCount”属性を含む。
【0083】
”streamName”属性は、メディアデータの名称を定義する。メディアデータの識別子でありうる。”type”属性は、メディアデータの類型を定義する。メディアデータがオーディオデータ、ビデオデータ及びオーディオ/ビデオデータのうちいかなるメディアのデータであるかを定義する。メディアデータが変速再生(trick play)のためにIフレームに対するデータのみ含む場合には、これについての情報が”type”属性と定義される。
【0084】
”Bitrate”属性は、メディアデータのビット率を定義し、”startTime”属性は、メディアデータの開始時間を特定するタイムスタンプを定義し、”firstIntervalNum”属性は、最初に始まる部分の番号を定義する。
【0085】
”duration”属性は、メディアデータに含まれた部分の持続時間を定義し、”intervalConunt”属性は、メディアデータに含まれた少なくとも一つの部分の全体数を定義する。
【0086】
”Segment”タグは、”Stream”タグの下位タグであり、メディアデータが、前述したようにコンデンツを所定の品質にエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分ならば、このような少なくとも一つの部分それぞれを定義する。
【0087】
”IntNum”属性は、部分の番号を定義し、”StartTime”は、該当部分の開始時間を定義する。”Duration”は、該当部分の持続時間を定義し、”url”は、該当部分のURL情報を定義する。
【0088】
”Segment”タグは、選択的なタグであり、メディアデータに含まれた少なくとも一つの部分についての情報が”Stream”タグの他の属性から類推される場合には、メディア表現技術に含まれない。言い換えれば、”Stream”タグに定義された”startTime”、”firstIntervalNum”、”duration”及び”intervalCount”属性によって”Stream”タグから類推される場合には、メディア表現技術に含まれない。また、”urlTemplate”タグに所定のテンプレートが定義されており、このように定義されたテンプレートに、複数のメディアデータそれぞれの識別子及びそれぞれのメディアデータに含まれた少なくとも一つの部分の識別子を代入することで部分のURL情報が類推できれば、”Segment”タグの”url”属性は不要である。
【0089】
図8Bを参照すれば、本発明のさらに他の実施形態によるメディア表現技術は、”nextManifestURL”タグをさらに含む。前述したように、ライブストリーミングまたは広告の挿入などのように一つのコンデンツストリーミングが完了すれば、次のコンデンツが続いてストリーミングされる場合には、次にストリーミングされるコンデンツ情報を、クライアント130が予め知っていて初めて、コンデンツをストリーミングし続けることができるので、現在ストリーミング中のコンデンツの次にストリーミングされるコンデンツのメディア表現技術のURL情報が、”nextManifestURL”タグにより定義される。
【0090】
図9Aないし図9Hは、本願発明の一実施形態によるメディア表現技術を図示する。
【0091】
図9Aを参照すれば、本発明の一実施形態によるメディア表現技術は、”URLTemplate”タグ、”RefDataURL”タグ及び複数のメディアデータそれぞれを定義する複数のタグを含む。
【0092】
”URLTemplate”タグ及び”RefDataURL”タグは、それぞれ図8A及び図8Bの”urlTemplate”タグ及び”RefDataURL”タグに対応する。
【0093】
”ID”属性、”Type”属性、”BitRate”属性、”StartTime”属性、”SegmentDuration”属性、”SegmentStartID”属性及び”SegmentCount”属性は、それぞれ図8A及び図8Bの”streamName”属性、”type”属性、”bitrate”属性、”startTime”属性、”Stream”タグの”duration”属性、”Stream”タグの”firstIntervalNum”属性及び”intervalCount”属性に対応する。
【0094】
図9Aに示したメディア表現技術は、コンデンツが相異なる品質に生成された3つのビデオデータ、一つのオーディオデータ及び変速再生のためにIフレームのみエンコーディングして生成されたメディアデータについての情報を含む。
【0095】
図9Bを参照すれば、本発明の一実施形態によるメディア表現技術は、”NextAdaptiveControlURL”タグをさらに含む。”NextAdaptiveControlURL”タグは、図8Bの”nextManifestURL”タグに対応する。したがって、現在再生中のコンデンツの次に続いて再生するコンデンツのメディア表現技術のURLが、”NextAdaptiveControlURL”タグにより定義される。
【0096】
図9Cは、現在再生中のコンデンツに続いて再生するコンデンツのメディア表現技術のURLが、図9Bの”NextAdaptiveControlURL”タグにより定義された時、次に続いて再生するコンデンツのメディア表現技術を図示する。図9Bのメディア表現技術に比べれば、図9Cは、次に続いて再生されるコンデンツのメディア表現技術であるため、”StartTime”属性の現在再生中のコンデンツのメディア表現技術と異なる。
【0097】
図9D及び図9Eは、ユーザの高画質ビデオ再生を選択的に制御するためのメディア表現技術を図示する。一つのコンデンツを5種の相異なる品質にエンコーディングして複数のメディアデータが生成され、図9Dは、この場合のメディア表現技術を図示する。しかし、図9Eに示したメディア表現技術で高い品質にエンコーディングされたビデオについての情報を含んでいるタグ、すなわち、”ID”属性が”5”であるメディアデータの”StartTime”属性及び”SegmentCount”属性が、図9Dのメディア表現技術と異なる。
【0098】
サーバ120は、クライアント130のユーザ等級によって、図9Dのメディア表現技術または図9Eのメディア表現技術を選択的に伝送できる。クライアント130のユーザ等級が高い場合(例えば、クライアント130が有料ユーザである場合)には、図9Dのメディア表現技術を伝送することで、高品質のビデオも自由に再生させ、クライアント130のユーザ等級が低い場合(例えば、クライアント130が無料ユーザである場合)には、図9Eのメディア表現技術を伝送することで、高品質のビデオは、”StartTime”属性により定義された時間から”SegmentCount”属性により定義された部分のみ再生可能にする。
【0099】
図9Fは、コンデンツに広告が挿入される場合のメディア表現技術を図示する。図9Fを参照すれば、メディア表現技術は、”StartTime”属性の相異なる広告コンデンツ及びメインコンデンツ情報を含む。メディア表現技術は、”00:00:00”から”00:02:00”まで再生されるビット率”500000”の広告コンデンツ情報、及び”00:02:00”から再生されるビット率”1000000”、”2000000”、”3000000”及び”4000000”のメインコンデンツ情報を含む。サーバ120が広告コンデンツを、一つのビット率によりエンコーディングしてクライアント130に提供し、広告コンデンツと”StartTime”属性を異ならせるメインコンデンツは、4つの相異なるビット率によりエンコーディングしてクライアント130に提供する場合、図9Fのメディア表現技術がサーバ120からクライアント130に伝送される。
【0100】
図9Gは、本発明の一実施形態による広告コンデンツ情報を含むメディア表現技術を図示する。メインコンデンツを提供するサーバと、広告コンデンツを提供するサーバとが相異なる。言い換えれば、クライアント130が、メインコンデンツは図5Aのサーバ120から提供され、広告コンデンツは図5Aのサーバ120ではない他のサーバから受信する場合、広告コンデンツ情報を含むメディア表現技術は、広告コンデンツのURL情報を含む。図9Gに示したように、一つの品質に符号化された広告コンデンツのURL情報がメディア表現技術に含まれる。
【0101】
図9Hは、本発明の一実施形態による言語情報及び字幕情報を含むメディア表現技術を図示する。図9Hを参照すれば、オーディオデータは多重言語についての情報を含む。”ID”属性が”4”及び”5”である多重言語のオーディオデータについての情報がメディア表現技術に含まれ、”ID”属性が”6”及び”7”である多重言語の字幕についての情報がメディア表現技術に含まれる。
【0102】
オーディオデータはもとより字幕も時間によって複数の部分に分割できるので、ストリーミング中にオーディオデータ及び字幕を、異なる言語のオーディオデータ及び字幕に変更できる。
【0103】
再び図5Aを参照すれば、段階530で、クライアント130は、複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。クライアント130は、複数のメディアデータについての情報を参照して、ストリーミング環境に好適な品質に符号化された少なくとも一つのメディアデータを選択して、サーバ120に要請する。クライアント130は、所定のメディアデータの伝送を要請するHTTP要請をサーバ120に伝送できる。クライアント120の要請によって、サーバ120はメディアデータを伝送する。コンデンツを所定の品質にエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分をクライアント120に伝送できる。HTTP要請に対するHTTP応答として要請されたメディアデータをクライアント120に伝送できる。
【0104】
図5Bは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0105】
図5Bを参照すれば、段階512で、クライアント130は、所定のコンデンツ情報の伝送をサーバ120に要請し、サーバ120からコンデンツ情報を伝送する。所定のコンデンツ情報の伝送を要請するHTTP要請をサーバ120に伝送し、これに対するHTTP応答として、コンデンツ情報を受信する。コンデンツ情報を含むXMLファイルを受信できる。
【0106】
段階522で、クライアント130は、段階512で受信されたコンデンツ情報に基づいて、複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請する。メディア表現技術を、HTTP要請を通じてサーバ120に要請し、HTTP応答としてメディア表現技術を受信できる。
【0107】
段階532で、クライアント130は、段階522で受信された複数のメディアデータについての情報に基づいて選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階522で受信された情報に基づいて、複数のメディアデータのうちストリーミング環境に好適な少なくとも一つのメディアデータを選択し、選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階522で受信された複数のメディアデータについての情報を参照して選択されたメディアデータのヘッダを要請する。サーバ120は、要請に対する応答として、選択されたメディアデータのヘッダファイルをクライアント130に伝送する。
【0108】
段階542でクライアント130は、段階522で受信された複数のメディアデータについての情報、及び段階222で受信されたヘッダに基づいて選択されたメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。コンデンツを所定の割合でエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分の伝送をサーバ130に要請し、サーバ120は、要請された少なくとも一つの部分をクライアント130に伝送する。
【0109】
図10Aないし図10Cは、本発明の一実施形態による複数のメディアデータを図示する。図10Aないし図10Cは、図5A及び図5Bによるストリーミング方法を行うために、サーバ120が保有する複数のメディアデータを図示する。
【0110】
図10Aを参照すれば、ストリーミング環境に適応的なストリーミングのために、サーバ120は、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータ1010ないし1030を保有できる。”Track1”、”Track2”、…、”TrackN”が複数のメディアデータである。また、それぞれのメディアデータは、それぞれのメディアデータを時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分を含む。”Slice1−1.as”、”Slice1−2.as”、”Slice1−3.as”、”Slice2−1.as”、”Slice2−2.as”、”Slice2−3.as”、”SliceN−1.as”、”SliceN−2.as”、”SliceN−3.as”などが少なくとも一つの部分である。
【0111】
また、サーバ120は、クライアント130の複数のメディアデータへのアクセスに必要な情報1040を保有できる。コンデンツ情報として”CadMeta.xml”ファイル、複数のメディアデータについての情報として”MainMeta.xml”ファイルを保有でき、複数のメディアデータのヘッダとして”Head1.ref”、”Head2.ref”ファイルなどを保有できる。”Head1.ref”は”Track1”のヘッダファイルであり、”Head2.ref”は”Track2”のヘッダファイルでありうる。
【0112】
”CadMeta.xml”はOIPF標準によるCADファイルであり、”MainMeta.xml”は前述したメディア表現技術でありうる。また、”Head1.ref”、”Head2.ref”ファイルは選択的な要素であり、ヘッダが複数のメディアデータ1010ないし1030に含まれている場合には存在しない。
【0113】
図10Bを参照すれば、クライアント130の複数のメディアデータへのアクセスに必要な情報1042は、”NextMeta.xml”をさらに含む。前述したように、”NextMeta.xml”は、現在再生中のコンデンツに続いて再生される次のコンデンツのメディア表現技術でありうる。前述したように、現在再生中のメディア表現技術、すなわち、”MainMeta.xml”ファイルは、続いて再生するコンデンツのメディア表現技術のURL情報を含んでいるところ、これに基づいてクライアント130は、”NextMeta.xml”ファイルにアクセスできる。
【0114】
図10Cを参照すれば、複数のメディアデータのヘッダは、一つのファイル1050に存在できる。ヘッダファイルが複数のメディアデータそれぞれに対して複数で存在するものではなく、一つのヘッダファイル1050として複数のメディアデータにアクセスするために必要な情報1044に含まれる。
【0115】
例えば、複数のメディアデータそれぞれがMPEG−2によるエレメンタリーストリーム(elementary stream)に対応する時、複数のメディアデータのヘッダは、PAT(Program)及びPMT(Program Map Table)のうち少なくとも一つを含む一つのヘッダファイル1050でありうる。PAT及びPMTのうち少なくとも一つを、複数のメディアデータ1010ないし1030と分離して一つのヘッダファイル1050を作り、メディア表現技術は、このヘッダファイル1050を指示(Pointing)する情報を含む。ヘッダファイル1050の指示情報は、ヘッダファイル1050のURL情報でもあり、MPEG−2伝送ストリーム(transport stream)でヘッダファイル1050を含んでいるパケットを特定するための情報でもありうる。
【0116】
前述した段階532で、クライアント130は、メディア表現技術を参照してヘッダファイル1050の指示情報を獲得し、指示情報に基づいてヘッダファイル1050を要請できる。指示情報にヘッダファイル1050を要請して受信した後、ヘッダファイル1050に含まれているPAT及びPMTのうち少なくとも一つに基づいて、複数のメディアデータのうち少なくとも一つを選択し、選択されたメディアデータをサーバ120に要請する。PAT及びPMTは、複数のメディアデータ1010ないし1030の全体リストを含む。
【0117】
MPEG−2によれば、PAT及びPMTで定義されるPID(Packet ID)は、エレメンタリーストリームによって異なる。したがって、複数のメディアデータそれぞれに割り当てられるPIDは相異なる。しかし、さらに他の実施形態によれば、一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータは、同じコンデンツに対するエレメンタリーストリームであるため、PIDが同一に設定されてもよい。
【0118】
複数のメディアデータ1010ないし1030がMPEG−2による複数のエレメンタリーストリームに対応する場合、複数のメディアデータ1010ないし1030それぞれは、複数の連続するPES(Packetized Elementary Stream)を含む。
【0119】
複数のメディアデータは、一つのコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成されたものであるので、複数のメディアデータそれぞれに含まれたPESのPTS(Presentation Time Stamp)及び/またはDTS(Decoding Time Stamp)は、メディアデータの再生時間によって整列(aligned)される。言い換えれば、第1メディアデータの最初のPESと第2メディアデータの最初のPESとが同じ時間に再生されるコンデンツならば、PTS及び/またはDTSが同一に設定される。
【0120】
図11Aは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0121】
図11Aを参照すれば、段階1110で、クライアント130は、複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請する。メディア表現技術を、HTTP要請を通じてサーバ120に要請し、HTTP応答としてメディア表現技術を受信できる。クライアント130は、ストリーミング環境に適応的なストリーミングを行うために、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請し、受信する。コンデンツ情報の要請及び受信なしに、複数のメディアデータについての情報の要請及び受信が行われるという点が、図5Aに示した実施形態と異なる。
【0122】
段階1120で、クライアント130は、複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。クライアント130は、複数のメディアデータについての情報を参照して、ストリーミング環境に好適な品質に符号化された少なくとも一つのメディアデータを選択してサーバ120に要請し、要請されたメディアデータをサーバ120から受信する。
【0123】
図11Bは、本発明のさらに他の実施形態によるストリーミング方法を説明するためのフローチャートである。
【0124】
図11Bを参照すれば、段階1112で、クライアント130は、複数のメディアデータについての情報をサーバ120に要請し、要請に対する応答として、複数のメディアデータについての情報をサーバ120から受信する。メディア表現技術を、HTTP要請を通じてサーバ120に要請し、HTTP応答としてメディア表現技術を受信できる。
【0125】
段階1122で、クライアント130は、段階1112で受信された複数のメディアデータについての情報に基づいて選択されたメディアデータのヘッダを要請する。段階522で受信された複数のメディアデータについての情報を参照して、ストリーミング環境によって選択されたメディアデータのヘッダを要請する。サーバ120は、要請に対する応答として、選択されたメディアデータのヘッダを含むファイルをクライアント130に伝送する。
【0126】
段階1132で、クライアント130は、段階1112で受信された複数のメディアデータについての情報、及び段階1122で受信されたヘッダに基づいて選択されたメディアデータの伝送をサーバ120に要請する。コンデンツを所定の割合でエンコーディングし、時間に基づいて分割して生成された少なくとも一つの部分の伝送をサーバ130に要請し、サーバ120は、要請された少なくとも一つの部分をクライアント130に伝送する。
【0127】
図12A及び図12Bは、本発明のさらに他の実施形態による複数のメディアデータを図示する。図12A及び図12Bは、図11A及び図11Bによるストリーミング方法を行うために、サーバ120が保有する複数のメディアデータを図示する。
【0128】
図12Aを参照すれば、図10Aに示した実施形態と同様に、ストリーミング環境に適応的なストリーミングのために、サーバ120は、一つのコンデンツを複数の相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のメディアデータ1010ないし1030を保有できる。
【0129】
クライアント130の複数のメディアデータへのアクセスに必要な情報1240のみ相異なるところ、図10Aに示した実施形態とは異なって、サーバ120は、コンデンツ情報を除外した複数のメディアデータについての情報のみ含む。この場合、クライアント130は、コンデンツ情報を、サーバ120ではない他のエンティティから受信し、コンデンツ情報に基づいてサーバ120が保有している複数のメディアデータにアクセスしてもよい。
【0130】
図12Bを参照すれば、クライアント130の複数のメディアデータへのアクセスに必要な情報1242は、図12Aの情報1240に”NextMeta.xml”をさらに含む。
【0131】
図13は、本発明の一実施形態によるデータ伝送システムの動作方法についてのフローチャートである。
【0132】
本発明の一実施形態によるデータ伝送システムは、サーバ1301及びクライアント1302を備える。
【0133】
段階s1310で、サーバ1301は、一つ以上のコンポーネントを含む一つ以上のメディアデータを生成し、メディアデータについての情報を生成する。以下では、説明の便宜のために、サーバ1301で生成されたメディアデータのうち一つを第1メディアデータと称し、第1メディアデータを中心として伝送システムの動作方法を説明する。
【0134】
サーバ1301は、提供しようとするマルチメディアデータに含まれた少なくとも一つのコンテンツをエンコーディングして複数のコンポーネントを生成する。サーバ1301は、関連する複数の相異なるコンテンツをエンコーディングして同じタイプの複数のコンポーネントを生成してもよい。一例として、サーバ1301は、英語のオーディオコンテンツを用いて第1オーディオコンポーネントを生成し、韓国語のオーディオコンテンツを用いて第2オーディオコンポーネントを生成する。第1オーディオコンポーネントと第2オーディオコンポーネントとは、同じタイプのコンポーネントであるが、相異なるコンテンツを用いて生成されたものである。
【0135】
また、サーバ1301は、同じコンテンツを相異な方式でエンコーディングして複数のコンポーネントを生成できる。一例として、図1ないし図12で前述したように、同じコンテンツを相異なる品質にエンコーディングすることで、ビットレートの相異なる複数のコンポーネントを生成できる。
【0136】
サーバ1301は、生成されたコンポーネントのうち少なくとも一つを含む第1メディアデータを生成する。第1メディアデータは、可能なあらゆるタイプのコンポーネントを含んでもよいが、一部タイプのコンポーネントのみ含んでもよい。一例として、サーバ1301でビデオコンポーネント、オーディオコンポーネント及びサブタイトルコンポーネントを生成した場合、第1メディアデータは、ビデオコンポーネント、オーディオコンポーネント及びサブタイトルコンポーネントをいずれも含んでもよいが、ビデオコンポーネントのみ含んでもよい。本明細書では、可能なあらゆるタイプのコンポーネントが含まれたメディアデータを、フル・リフリゼンテーション(full−representationまたはcomplete−representation)と称し、一部タイプのコンポーネントのみ含まれたメディアデータを、パーシャル・リフリゼンテーション(partial−representation)と称する。パーシャル・リフリゼンテーションに含まれたコンポーネントは、他のパーシャルリフリゼンテーションに含まれたコンポーネントと共に処理されて、デコーダに提供される。
【0137】
第1メディアデータについての情報は、第1メディアデータに含まれたコンポーネントが第2メディアデータに含まれたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含む。すなわち、第1メディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであるかどうかを表す情報を含む。
【0138】
また、第1メディアデータについての情報は、第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについての情報であるコンポーネント情報を含む。第1メディアデータについての情報の一例は、図15、図17及び図18で後述し、コンポーネント情報についての一例は、図14及び図16で後述する。
【0139】
段階s1320で、サーバ1301は、第1メディアデータについての情報をクライアント1302に伝送する。第1メディアデータについての情報は、コンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のコンポーネントについての情報を含むファイル(例えば、メディア表現技術)に含まれて伝送される。
【0140】
段階s1330で、クライアント1302は、第1メディアデータについての情報に基づいて、第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントをサーバ1301に要請する。クライアント1302がコンポーネントを要請して処理する具体的な過程は、図21で後述する。
【0141】
クライアント1302は、メディア表現技術に含まれた複数のメディアデータのうち少なくとも一つのメディアデータを選択する。クライアント1302は、ユーザがパーシャル・リフリゼンテーションを所望するか、あるいはフル・リフリゼンテーションを所望するかを判断する。ユーザから別途の入力がない場合にフル・リフリゼンテーションが薦められる。
【0142】
ユーザの要請または通信環境に基づいて、適切なビットレートを持つ第1メディアデータを選択する。次いで、クライアント1302は、第1メディアデータのヘッダ情報を獲得し、第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントをサーバ1301に要請する。第1メディアデータに複数のコンポーネントが含まれた場合には、クライアント1302の所望するコンポーネントを選択的に要請できる。
【0143】
段階s1340で、サーバ1301は、クライアント1302が要請した第1メディアデータに含まれたコンポーネントを伝送する。
【0144】
段階s1350で、クライアント1302は、受信されたコンポーネントを処理する。第1メディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであり、ユーザが第2メディアデータを追加的に選択したならば、クライアント1302は、第2メディアデータに含まれたコンポーネントをさらに受信して処理する。クライアント1302は、第1メディアデータに含まれたコンポーネントと、第2メディアデータに含まれたコンポーネントとを結合して、ユーザの所望するデータを出力する。
【0145】
従来には、フル・リフリゼンテーションのみ定義され、パーシャル・リフリゼンテーションは定義されていない。すなわち、サーバ1301は、あらゆるタイプのコンポーネントを含むメディアデータ、すなわち、フル・リフリゼンテーションのみ生成した。
【0146】
したがって、クライアント1302は、一回に一つのメディアデータに対するセグメントをダウンロードして処理する。かかる方式は比較的簡単で明らかではあるが、柔軟性の面では多くの短所を持っている。同じタイプのコンポーネントに多様な代案が存在する場合、サーバ1301は、それぞれの代案に対応する複数のメディアデータを生成せねばならない。例えば、同じビデオコンテンツを相異なるビット率でエンコーディングある4つのビデオコンポーネントが存在し、相異なる言語の3つのサブタイトルが存在する場合、サーバ1301は、コンポーネントの組み合わせの数に該当する12つのメディアデータを生成せねばならない。これは、サーバ1301の保存空間を大きく無駄遣いさせる結果を招く。サーバ1301は、一般的に相異なるURLによって指示されるコンテンツ間のプロトコルや類似性が分からないため、サーバ1301が最適化するとしても(例えば、ディスクに別途に保存されたESから、リアルタイムでメディアデータのセグメントを生成できるとしても)、コンテンツ伝送ネットワーク(content delivery network、CDN)にかかる方式を適用するのが容易でなかった。
【0147】
しかし、本発明の一実施形態では、サーバ1301が一部タイプのコンポーネントのみを含むメディアデータ、すなわち、パーシャル・リフリゼンテーションを生成することで、クライアント1302は、所望のメディアデータを確認し、これらに対するセグメントを独立的にダウンロードした後、メディアデータに含まれたコンポーネントを組み合わせて所望のデータを出力する。この場合、サーバ1301は、ビットレートによるビデオコンポーネントを含む4つのメディアデータと、3つの相異なる言語によるサブタイトルを含む3つのメディアデータのみを生成してもよい。他の実施形態では、サーバ1301が、ビットレートによるビデオコンポーネントと、特定言語のサブタイトルコンポーネントとを含む4つのメディアデータと、残りの2つの言語によるサブタイトルを含む2つのメディアデータのみを生成すれば十分である。このような方式で、サーバ1301で要求される保存空間及び負荷を急減させることができる。
【0148】
図14は、本発明の一実施形態によるコンポーネント情報についての一例を示す。
【0149】
図14の表は、図15の‘PartialType’の属性値1401によるコンポーネント情報1402を表す。説明の便宜のために、コンポーネントは第1メディアデータに含まれると仮定する。
【0150】
‘PartialType’の属性値が‘Video’1410である場合、第1メディアデータはビデオESを含むことを表す。
【0151】
‘PartialType’の属性値が‘Audio’1420である場合、第1メディアデータは、オーディオESを含むことを表す。
【0152】
‘PartialType’の属性値が‘Multiplex−AV’1430である場合、第1メディアデータは、ビデオデータとオーディオデータとが多重化されたESを含むことを表す。
【0153】
‘PartialType’の属性値が‘Multiplex−AS’1440である場合、第1メディアデータは、ビデオデータとサブタイトルデータとが多重化されたESを含むことを表す。
【0154】
‘PartialType’の属性値が‘Subtitle’1450である場合、第1メディアデータは、サブタイトルESを含むことを表す。
【0155】
図15は、本発明の一実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す。
【0156】
図15は、XMLファイルで具現されたMPDの一例である。それぞれのメディアデータについての情報は、対応する<pss:Representation>タグに含まれる。
【0157】
<pss:Representation>タグ内の‘xsi:type’属性は、”oipf:RepresentationType”に設定される。この場合、<pss:Representation>タグは、‘partialType’属性及び‘switchGroup’属性を含む。
【0158】
‘partialType’属性は、対応するメディアデータがパーシャル−プレゼンテーションであることを表す。すなわち、<Representation>タグが表すメディアデータに含まれた個別的なコンポーネント(ビデオ、オーディオ、サブタイトルなど)がサーバからダウンロードされた後、他の<Representation>が表すメディアデータを通じて獲得されるデータと共にデコーダに提供されることを意味する。
【0159】
‘partialType’属性は、図14に示したテーブルの値1401のうち一つを持つ。
【0160】
‘switchGroup’属性の場合、同じコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成されたコンポーネントを持つメディアデータは同じ値を持つ。しかし、タイプは同一であるものの相異なるコンテンツを用いて生成されたメディアデータは、相異なる属性値を持つ(例えば、2つの異なる言語のオーディオコンポーネント)。
【0161】
<pss:SegmentInfoDefault>タグ内の‘xsi:type’属性は、‘oipf:SegmentInfoDefaultType’に設定される。この場合、<pss:SegmentInfoDefault>タグは、‘pss:InitialisationSegmentURL’属性を含む。
【0162】
‘pss:InitialisationSegmentURL’属性は、メディアデータのヘッダ(initialization segment)についての参考を提供する。<pss:Period>タグ内の<pss:SegmentInfoDefault>タグに‘pss:InitialisationSegmentURL’属性が存在する場合、ヘッダは、あらゆるメディアデータ(パーシャル・リフリゼンテーション、フル・リフリゼンテーション)に対するサンプルを説明するメタデータを提供する(例えば、MP4のmoov、TSのPAT/PMT)。
【0163】
図16は、本発明の他の実施形態によるコンポーネント情報についての一例を示す。
【0164】
図16の表は、図17の‘PartialComponent’の属性値1601によるコンポーネント情報1602を表す。‘PartialComponent’属性は、‘id’属性1610、‘Type’属性1620、‘Lang’属性1630、‘Angle’属性1640、‘Channles’属性1650及び‘Imparied’属性1660を含む。
【0165】
‘id’属性1610は、メディアデータに含まれたコンポーネントの識別子を表す。識別子の形態は、コンテナによって異なる。一例として、MPEG2−TSではPIDが使われ、MP4ではTrackIDが使われる。その他にも、ユーザが任意に識別子の形態を指定できる。
【0166】
‘Type’属性1620は、コンポーネントのタイプを表す。一例として、コンポーネントは、ビデオコンポーネント、オーディオコンポーネント及びサブタイトルコンポーネントのうち少なくとも一つでありうる。
【0167】
‘Lang’属性1630は、オーディオコンポーネントまたはサブタイトルコンポーネントに対する言語コードを表す。言語コードは、RCF5646による言語コードでありうる。
【0168】
‘Angle’属性1640は、ビデオコンポーネントに対するカメラアングルを表す。
【0169】
‘Channles’属性1650は、オーディオコンポーネントに対するオーディオチャネル(例えば、5.1チャネル、2.1チャネルなど)を表す。
【0170】
‘Imparied’属性1660は、障害のあるユーザのためのデータが提供されるを表す情報である。一例として、聴覚障害者のためのデータが提供されることを表す。
【0171】
図17は、本発明の他の実施形態によるメディアデータについての情報についての一例を示す。
【0172】
図17は、XMLファイルで具現されたMPDの一例である。
【0173】
<pss:Representation>タグ内の‘xsi:type’属性が”oipf:RepresentationType”に設定される場合、<pss:Representation>タグは、次の属性を含む。
【0174】
‘partialComponts’属性は、メディアデータが‘フル・リフリゼンテーション’ではなく‘パーシャル・リフリゼンテーション’であることを表す。すなわち、<pss:Representation>タグに対応するメディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントは(例えば、個別的なビデオ、オーディオまたはサブタイトルを提供するTrack/ES)、他のメディアデータを通じてダウンロードされるデータと共にデコーダに提供される。
【0175】
‘partialComponents2属性は、メディアデータに含まれるそれぞれのコンポーネントを説明する。‘partialComponts’属性の値は、メディアデータに含まれたそれぞれのコンポーネントについての情報のリストをセミコロン(またはコロン)で区切ったストリングでありうる。コンポーネントについての情報には、図16に示した属性が含まれる。ただし、所望のコンポーネントを選択し、これによりデコーダを設定するのはアプリケーションが担当する。
【0176】
‘partialComponts’属性は、同じ機能を行う他のタイトルで代替できる。一例として、‘Patial’属性、‘PatialType’属性‘Component’などで代替できる。
【0177】
図17では、‘partialComponts’属性を通じて対応するメディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであるかどうかを表すと仮定した。しかし、実施形態によっては、図17に示した他の属性がメディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであるかどうかを表すか、図17に図示されていない新たな属性が、メディアデータがパーシャル・リフリゼンテーションであるかどうかを表すこともある。
【0178】
‘switchGroup’属性の場合、同じコンテンツを異なる方式でエンコーディングしたコンポーネント(例えば、同じコンテンツを異なる品質にエンコーディングして生成されたコンポーネント)を含むメディアデータについては、同じ属性値を持つ。しかし、タイプは同一であるものの、異なるコンテンツを用いて生成されたコンポーネント(例えば、2つの相異なる言語に対するオーディオコンポーネント)を含むメディアデータに対しては、異なる属性値を持つ。したがって、‘switchGroup’属性の値が相異なる複数のメディアデータに含まれたコンポーネントは、組み合わせられて同時に再生されるが、‘switchGroup’属性の値の同じメディアデータは、同時に再生されない。
【0179】
<pss:SegmentInfoDefault>タグ内の‘xsi:type’属性は、‘oipf:SegmentInfoDefaultType’に設定され、この場合、<pss:SegmentInfoDefault>タグは、次のタグ及び属性を含む。
【0180】
‘pss:InitialisationSegmentURL’属性は、ヘッダ(Initialisation Segment)に対する参考を表す。本属性が<pss:Period>タグ内の<pss:SegmentInfoDefault>タグに存在するならば、参考になったヘッダがあらゆるメディアデータ(パーシャル・リフリゼンテーション及びフル・リフリゼンテーション)に対するメタデータを提供する(例えば、MP4のmoov、TSのPAT/PMT)。
【0181】
図18は、本発明のさらに他の実施形態によるメディアデータについての情報の一例を示す。
【0182】
図18は、XMLファイルで具現されたMPDの一例である。それぞれのメディアXMLファイル内の<pss:Representation>タグに含まれ、コンポーネント情報は、‘opif:Component’属性に含まれる。
【0183】
<pss:Representation>タグは‘group’属性を含む。‘group’属性が‘0 ’でない値を持つならば、対応するメディアデータがフル・リフリゼンテーションである必要はなく、パーシャル・リフリゼンテーションでありうることを表す。すなわち、<pss:Representation>タグに対応するメディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントは(例えば、個別的なビデオ、オーディオまたはサブタイトルを提供するTrack/ES)、他のメディアデータを通じてダウンロードされるデータに追加されてデコーダに提供される。この場合、<Component>タグは、<pss:Representation>タグに含まれた一つ以上のコンポーネントについての情報を含む。<Component>タグは、図16で定義された属性を含む。
【0184】
‘group’属性の場合、少なくとも一つの同じコンポーネントを含むメディアデータに対しては同じ値を持つ。しかし、同じタイプの完全に相異なるコンポーネント(例えば、相異なる言語からなるオーディオコンポーネント)を持つ複数のメディアデータに対しては相異なる値を持つ。
【0185】
図19は、本発明の一実施形態によるデータ伝送装置1900についてのブロック図である。
【0186】
本発明の一実施形態によるデータ伝送装置1900は、情報生成部1910、情報伝送部1920及びコンポーネント伝送部1930を備える。
【0187】
情報生成部1910は、少なくとも一つのコンポーネントを含む第1メディアデータについての情報を生成する。情報生成部1910は、一つのコンテンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のコンポーネントについての情報を含むファイルを生成でき、このファイルに第1メディアデータについての情報を挿入する。
【0188】
第1メディアデータについての情報は、少なくとも一つのコンポーネントが、第2メディアデータから獲得したコンポーネントと共にデータ受信装置2000内のデコーダに提供されるかどうかを表す情報、及び少なくとも一つのコンポーネントそれぞれについての情報であるコンポーネント情報を含む。
【0189】
コンポーネント情報は、第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについてのタイプ情報を含む。コンポーネント情報は、少なくとも一つのコンポーネントの識別情報、オーディオコンポーネントについてのチャネル情報、言語コード情報及び損傷(impaired)情報、サブタイトルコンポーネントについての言語情報、及び損傷情報サブタイトルコンポーネントについての言語情報、及び損傷情報ビデオコンポーネントについてのカメラ角度情報のうち少なくとも一つをさらに含む。
【0190】
第1メディアについての情報は、複数のメディアデータそれぞれが、同じコンテンツをエンコーディングして生成されたコンポーネントを含んでいるかどうかを表す情報をさらに含む。一例として、第1メディアデータと第2メディアデータとが同じコンテンツをエンコーディングして生成されたコンポーネントをそれぞれ含めば、特定フィールドの値を同じ値に設定し、第1メディアデータと第2メディアデータとが、同じタイプの相異なるコンテンツ(例えば、言語の相異なるオーディオコンテンツ)をエンコーディングして生成されたコンポーネントをそれぞれ含めば、特定フィールドの値を異なる値に設定できる。
【0191】
図20は、本発明の一実施形態によるデータ受信装置2000についてのブロック図である。
【0192】
情報受信部2010は、第1メディアデータについての情報を受信する。第1メディアデータについての情報は、少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得したコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含む。
【0193】
コンポーネント受信部2020は、第1メディアデータについての情報に基づいて少なくとも一つのコンポーネントを獲得する。
【0194】
図21は、本発明の他の実施形態によるデータ受信方法についてのフローチャートである。
【0195】
段階s2110では、MPDを獲得する。
【0196】
段階s2120では、MPDがパーシャル・リフリゼンテーション及びフル・リフリゼンテーションをいずれも含む場合、ユーザからの入力に基づいてこれらのうち一つを選択する。別の入力がない場合、パーシャル・リフリゼンテーションの選択が薦められる。
【0197】
パーシャル・リフリゼンテーションが選択されれば、段階s2141を行い、それとも段階s2131を行う。
【0198】
段階s2131では、MPD内のメタデータに基づいて初期メディアデータを選択する。一般的に、メディアデータのビットレートに基づいて初期メディアデータを選択する。
【0199】
段階s2132で、メディアデータのヘッダが存在すれば、ヘッダを獲得する。
【0200】
段階s2133で、メディアデータからメディアセグメントを獲得する。
【0201】
段階s2134で、獲得したヘッダ及びメディアセグメントからESを獲得する。この時、一つのオーディオストリームと一つのビデオストリームとを選択することが一般的である。もし、他の代案があれば、これら代案からESを選択してもよい。
【0202】
段階s2135で、選択されたESを再生するために再生器を設定し、ESを再生する。
【0203】
段階s2136で、再生途中でユーザがヘッダ/メディアセグメント内の他のESへの交替を要請するか、他のESの追加を要請するかどうかを判断する。別の要請がない場合、段階s2135によって選択されたESを処理し続け、要請がある場合(例えば、他のビットレートへの転換)、要請されたフル・リフリゼンテーションを選択して段階s2132を進める。
【0204】
段階s2141では、MPD内のメタデータに基づいて(例えば、‘PartialComponent’属性または‘Bandwidth’属性)、所望のESが含まれたメディアデータを選択する。
【0205】
段階s2142で、該当ピリオド内でのヘッダを獲得する。
【0206】
段階s2143で、メディアデータでメディアセグメントを獲得する。
【0207】
段階s2144で、獲得したヘッダ及びメディアセグメントからESを獲得する。
【0208】
段階s2145で、ヘッダまたはコンポーネント情報から獲得された情報を用いて、選択されたESを再生できるように再生器を構成する。‘PartialComponent’属性にIDフィールドが存在するならば、MPD内のストリームと、ヘッダから抽出されたメタデータ内のストリームとの間の正確なマッピングが可能である。この場合、ヘッダをパージングせずに‘TrackID’または‘PID’を再生器に伝送できる。
【0209】
段階s2146で、選択されたESを再生するために再生器を設定し、ESを再生する。
【0210】
段階s2147で、再生途中でヘッダまたはメディアセグメント内の他のESの選択または他のESの追加要請が受信されるかどうかを判断する。別の要請がない場合、段階s2146によって選択されたESを進め続け、他のESが選択された場合(例えば、他のビットレートへの転換)、段階s2148に進める。
【0211】
段階s2148では、選択されたパーシャル・リフリゼンテーションの‘SwitchGroup’属性値と、以前パーシャル・リフリゼンテーションの‘SwitchGroup’属性値とが同一であるかどうかを判断する。属性値が同一ならば、段階s2144を進め、それとも段階s2142を進める。
【0212】
具体的に、ユーザが‘SwitchGroup’属性値の同じ他のパーシャル−プレゼンテーションを選択すれば(例えば、ビットレートの相異なるコンポーネントが含まれたメディアデータ)、段階s2144を進める。一方、ユーザが‘SwitchGroup’属性値の相異なる他のパーシャル−プレゼンテーションを選択するか、または追加すれば、段階s2141を進める。
【0213】
以上のように、本発明は、たとえ限定された実施形態及び図面により説明されたとしても、本発明が前記の実施形態に限定されるものではなく、これは、当業者ならば、これらの記載から多様な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の思想は特許請求の範囲のみによって把握されねばならず、これと均等または等価的な変形はいずれも本発明の思想の範ちゅうに属するといえる。また、本発明によるシステムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なコードとして具現できる。
【0214】
例えば、本発明の例示的な実施形態によるサーバのストリーミング装置及びクライアントのストリーミング装置は、図13及び図14に示したような装置のそれぞれのユニットにカップリングされたバス、前記バスに結合された少なくとも一つのプロセッサーを備える。また、命令、受信されたメッセージまたは生成されたメッセージを保存するために前記バスに結合されて、前述したような命令を行うための少なくとも一つのプロセッサーにカップリングされたメモリを含む。
【0215】
また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み込まれるデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を備える。記録媒体の例には、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などを含む。またコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータで読み取り可能なコードが保存されて行われる。
【符号の説明】
【0216】
110 エンコーディング装置
120 サーバ
130 クライアント
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを受信する方法において、
第1メディアデータについての情報を獲得し、前記第1メディアデータは少なくとも一つのコンポーネントを含む段階と、
前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得する段階と、を含み、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが、第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報をさらに含むことを特徴とするデータ受信方法。
【請求項2】
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントそれぞれについての情報であるコンポーネント情報をさらに含み、
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについてのタイプ情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信方法。
【請求項3】
前記コンポーネント情報は、
前記少なくとも一つのコンポーネントの識別情報をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ受信方法。
【請求項4】
前記コンポーネント情報は、
前記第1メディアデータに含まれたビデオコンポーネントについてのカメラ角度情報をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ受信方法。
【請求項5】
前記コンポーネント情報は、
前記第1メディアデータに含まれたオーディオコンポーネントについてのチャネル情報及び言語コード情報のうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ受信方法。
【請求項6】
前記コンポーネント情報は、
前記第1メディアデータに含まれたサブタイトルコンポーネントについての言語情報をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ受信方法。
【請求項7】
前記第1メディアデータ情報は、
前記第1メディアデータと前記第2メディアデータとが、同じコンデンツをエンコーディングして生成されたコンポーネントを含むかどうかを表す情報をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信方法。
【請求項8】
前記第1メディアデータについての情報を獲得する段階は、
所定のコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のコンポーネントについての情報を含むファイルから、前記第1メディアデータについての情報を獲得する段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信方法。
【請求項9】
データを伝送する方法において、
サーバにより少なくとも一つのコンポーネントを含む第1メディアデータについての情報を生成する段階と、
サーバにより前記第1メディアデータについての情報を伝送する段階と、
サーバにより前記伝送に対応する要請に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを伝送する段階と、を含み、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項10】
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントそれぞれについての情報であるコンポーネント情報をさらに含み、
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについてのタイプ情報を含むことを特徴とする請求項9に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
前記コンポーネント情報は、
前記少なくとも一つのコンポーネントの識別情報をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
前記コンポーネント情報は、
前記第1メディアデータに含まれたビデオコンポーネントについてのカメラ角度情報をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
データを受信する装置において、
第1メディアデータについての情報を獲得し、前記第1メディアデータは、マルチメディアデータを構成する少なくとも一つのコンポーネントを含む情報獲得部と、
前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得するコンポーネント獲得部と、を備え、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことを特徴とするデータ受信装置。
【請求項14】
データを伝送する装置において、
少なくとも一つのコンポーネントが含まれた第1メディアデータについての情報を生成する情報生成部と、
前記第1メディアデータについての情報を伝送する情報伝送部と、
前記伝送に対応する要請に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを伝送するコンポーネント伝送部と、を備え、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項15】
データを受信する方法を具現するためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、
前記方法は、第1メディアデータについての情報を獲得し、前記第1メディアデータは少なくとも一つのコンポーネントを含む段階と、
前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得する段階と、を含み、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報をさらに含むことを特徴とする記録媒体。
【請求項1】
データを受信する方法において、
第1メディアデータについての情報を獲得し、前記第1メディアデータは少なくとも一つのコンポーネントを含む段階と、
前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得する段階と、を含み、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが、第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報をさらに含むことを特徴とするデータ受信方法。
【請求項2】
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントそれぞれについての情報であるコンポーネント情報をさらに含み、
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについてのタイプ情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信方法。
【請求項3】
前記コンポーネント情報は、
前記少なくとも一つのコンポーネントの識別情報をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ受信方法。
【請求項4】
前記コンポーネント情報は、
前記第1メディアデータに含まれたビデオコンポーネントについてのカメラ角度情報をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ受信方法。
【請求項5】
前記コンポーネント情報は、
前記第1メディアデータに含まれたオーディオコンポーネントについてのチャネル情報及び言語コード情報のうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ受信方法。
【請求項6】
前記コンポーネント情報は、
前記第1メディアデータに含まれたサブタイトルコンポーネントについての言語情報をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のデータ受信方法。
【請求項7】
前記第1メディアデータ情報は、
前記第1メディアデータと前記第2メディアデータとが、同じコンデンツをエンコーディングして生成されたコンポーネントを含むかどうかを表す情報をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信方法。
【請求項8】
前記第1メディアデータについての情報を獲得する段階は、
所定のコンデンツを相異なる品質にエンコーディングして生成された複数のコンポーネントについての情報を含むファイルから、前記第1メディアデータについての情報を獲得する段階を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ受信方法。
【請求項9】
データを伝送する方法において、
サーバにより少なくとも一つのコンポーネントを含む第1メディアデータについての情報を生成する段階と、
サーバにより前記第1メディアデータについての情報を伝送する段階と、
サーバにより前記伝送に対応する要請に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを伝送する段階と、を含み、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項10】
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントそれぞれについての情報であるコンポーネント情報をさらに含み、
前記コンポーネント情報は、前記第1メディアデータに含まれた少なくとも一つのコンポーネントについてのタイプ情報を含むことを特徴とする請求項9に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
前記コンポーネント情報は、
前記少なくとも一つのコンポーネントの識別情報をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
前記コンポーネント情報は、
前記第1メディアデータに含まれたビデオコンポーネントについてのカメラ角度情報をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
データを受信する装置において、
第1メディアデータについての情報を獲得し、前記第1メディアデータは、マルチメディアデータを構成する少なくとも一つのコンポーネントを含む情報獲得部と、
前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得するコンポーネント獲得部と、を備え、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことを特徴とするデータ受信装置。
【請求項14】
データを伝送する装置において、
少なくとも一つのコンポーネントが含まれた第1メディアデータについての情報を生成する情報生成部と、
前記第1メディアデータについての情報を伝送する情報伝送部と、
前記伝送に対応する要請に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを伝送するコンポーネント伝送部と、を備え、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報を含むことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項15】
データを受信する方法を具現するためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体において、
前記方法は、第1メディアデータについての情報を獲得し、前記第1メディアデータは少なくとも一つのコンポーネントを含む段階と、
前記第1メディアデータについての情報に基づいて、前記少なくとも一つのコンポーネントを獲得する段階と、を含み、
前記第1メディアデータについての情報は、前記少なくとも一つのコンポーネントが第2メディアデータから獲得されたコンポーネントと共に提供されるかどうかを表す情報をさらに含むことを特徴とする記録媒体。
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図9d】
【図9e】
【図9f】
【図9g】
【図9h】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図1】
【図2B】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図9d】
【図9e】
【図9f】
【図9g】
【図9h】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図1】
【公表番号】特表2013−511201(P2013−511201A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538771(P2012−538771)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【国際出願番号】PCT/KR2010/008068
【国際公開番号】WO2011/059291
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【国際出願番号】PCT/KR2010/008068
【国際公開番号】WO2011/059291
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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