データ作成時刻証明システム
【課題】コンテンツデータに信頼性および精度の高い作成時刻を証明することのできるデータ作成時刻証明システムを提供する。
【解決手段】データ作成時刻証明サーバ6は、タイムスタンプサーバ8から取得した信頼できる時刻(タイムスタンプ時刻Ts)に基づいて、携帯電話2で作成されたコンテンツデータについてデータ作成時刻証明を生成する。
【解決手段】データ作成時刻証明サーバ6は、タイムスタンプサーバ8から取得した信頼できる時刻(タイムスタンプ時刻Ts)に基づいて、携帯電話2で作成されたコンテンツデータについてデータ作成時刻証明を生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツデータについて時刻証明を行うために用いられるタイムスタンプ技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
写真撮影が可能な携帯端末で写真を撮った場合には、通常、作成された写真データと共に時刻が記憶される。しかしながら、この時刻は、携帯端末に内蔵する時計の時刻を基準とするため、使用者が時刻を意図的に操作して改竄することが容易である。
【0003】
このような改竄を防止すべく、コンピュータによって作成される写真や音声などのコンテンツデータに時刻証明を行う技術としてタイムスタンプ技術がある(特許文献1、2を参照)。このタイムスタンプ技術によれば、コンテンツデータがある特定時刻に存在していたことを証明するが可能であり、さらに、その時刻以降データが変更されていないことを証明することも可能である。
【0004】
【特許文献1】特開2003−16028号
【0005】
【特許文献2】特開2000−305007号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、2のタイムスタンプ技術は、単にコンテンツデータがある特定時刻に存在していたことを示すだけであり、タイムスタンプ時刻の直前にデータが作成されたことを証明するものではなく、時刻証明の精度が低いという問題がある。つまり、これら従来の技術では、作成済みのコンテンツデータに事後的にタイムスタンプ時刻が付加されるため、そのコンテンツデータがいつ作成されたのかまで証明することはできない。
【0007】
この発明は、上記問題を解決し、コンテンツデータに信頼性および精度の高い作成時刻を証明することのできるデータ作成時刻証明システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)−(5)(22)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明システムであって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段、
を備えたデータ作成時刻証明システムにおいて、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とする。
【0009】
これにより、写真などのコンテンツデータに信頼性および精度の高い作成時刻を証明することのできるデータ作成時刻システムを提供することができる。
【0010】
(6)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記データ作成時刻が、データ作成開始時刻とデータ作成終了時刻とで構成されており、
前記データ作成時刻証明生成手段が、
前記データ作成開始時刻を、タイムスタンプ時刻から第3の時間および第4の時間を減算し、さらに、第1の時間を加算することにより算出し、
前記データ作成終了時刻を、タイムスタンプ時刻から第2の時間を減算することにより算出する、
ことを特徴とする。
【0011】
これにより、写真などのコンテンツデータに更に信頼性および精度の高い作成時刻を証明することのできるデータ作成時刻システムを提供することができる。
【0012】
(7)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
データ作成プログラムによってコンテンツデータを作成する処理が行われた時に第2の時間の計測が開始される、
ことを特徴とする。
【0013】
これにより、コンテンツ作成終了時刻を正確に算出したコンテンツ作成時刻証明生成を生成することができる。
【0014】
(8)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記データ作成プログラムによって生成されるコンテンツデータが複数あり、
第2の時間計測手段が、各コンテンツデータについて、データ作成プログラムが各コンテンツデータを作成した時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する、
ことを特徴とする。
【0015】
これにより、複数のコンテンツデータについて、それぞれコンテンツ作成終了時刻を正確に算出したコンテンツ作成時刻証明生成を生成することができる。
【0016】
(9)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記特徴データ送信手段が、データ作成プログラムによって生成されたコンテンツデータの特徴データだけをデータ作成時刻証明サーバに送信する、
ことを特徴とする。
【0017】
これにより、コンテンツ作成時刻証明を迅速に生成することができる。
【0018】
(10)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記特徴データ送信手段が、前記特徴データと共に端末装置の識別番号を送信する、
ことを特徴とする。
【0019】
これにより、端末装置を特定したコンテンツ作成時刻証明生成を生成することができる。
【0020】
(11)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記特徴データ送信手段が、前記特徴データと共に端末装置の位置情報を送信する、
ことを特徴とする。
【0021】
これにより、コンテンツデータを生成した端末装置の位置を特定したコンテンツ作成時刻証明生成を生成することができる。
【0022】
(12)この発明のデータ作成時刻証明サーバは、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備えた、データ作成プログラムを備えた端末装置、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバであって、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とする。
【0023】
これにより、データ作成時刻証明をタイムスタンプサーバの機能を備えた1のサーバだけで生成することができる。
【0024】
(13)−(15)(23)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明システムであって、
前記端末装置は、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段と、
コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
前記コンテンツデータの特徴データを作成し、作成した前記コンテンツデータの特徴データを前記データ作成時刻証明サーバに送信する特徴データ送信手段とを備え、
前記タイムスタンプサーバは、
データ作成時刻証明サーバからの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段と、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段とを備え、
前記データ作成時刻証明サーバは、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送手段と、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0025】
これにより、少なくとも第3の時間を考慮したデータ作成時刻証明を生成することができる。
【0026】
(18)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記端末装置は、
前記通信開始関連時からデータ作成手段がコンテンツデータを作成することが可能になるまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段と、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間を送信する計測時間送信手段とをさらに備え、
前記データ作成時刻証明サーバのデータ作成時刻証明生成手段は、前記タイムスタンプ時刻から第3の時間を減じ、第1の時間を加えた時刻をデータ作成開始時刻とする
ことを特徴とする。
【0027】
これにより、第1の時間を考慮したデータ作成時刻証明を生成することができる。
【0028】
(19)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記端末装置は、
データ作成手段がコンテンツデータの作成を完了してから特徴データ生成関連時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段と、
データ作成時刻証明サーバに前記第2の時間を送信する計測時間送信手段とをさらに備え、
前記データ作成時刻証明サーバのデータ作成時刻証明生成手段は、前記タイムスタンプ時刻から第2の時間を減じた時刻をデータ作成終了時刻とする、
ことを特徴とする。
【0029】
これにより、第2の時間を考慮したデータ作成時刻証明を生成することができる。
【0030】
(20)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記タイムスタンプ受信手段が要求を行ってからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段をさらに備え、
前記データ作成時刻証明生成手段は、算出された前記データ作成開始時刻から第4の時間を減じてデータ作成開始時刻とする、
ことを特徴とする。
【0031】
これにより、第4の時間を考慮したデータ作成時刻証明を生成することができる。
【0032】
(21)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記データ作成証明サーバが、
データ作成時刻証明を生成した時に証明完了データを端末装置に送信する証明完了データ送信手段を備えており、
前記端末装置が、
受信した証明完了データとコンテンツデータを合成して、証明済みコンテンツデータを生成する証明済コンテンツデータ生成手段を備えたことを特徴とする。
【0033】
これにより、証明済みコンテンツデータを容易に第三者に提供することができる。
【0034】
(24)(25)この発明のデータ作成時刻証明検証システムは、
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、データ作成時刻検証端末と、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明検証システムであって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段、
を備えた、データ作成時刻証明検証システムにおいて、
前記データ作成時刻検証端末が、
前記データ作成時刻証明サーバに少なくともコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信手段、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した検証結果を表示する検証結果表示手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記データ作成時刻証明検証端末から受信したコンテンツデータから特徴データを算出するとともに、データ作成時刻証明の特徴データと比較照合する特徴データ検証手段、
特徴データを比較した結果をデータ作成時刻証明と共にデータ作成時刻検証端末に送信する検証結果送信手段、
を備えた、
ことを特徴とする。
【0035】
これにより、検証者は、画像データの改竄の有無と共に、コンテンツが作成されたと考えられる信頼性のある時刻を検証することができる。
【0036】
この実施形態において、「データ作成時刻証明」とは、タイムスタンプ時刻に基づいて算出された、一定の時間間隔内においてコンテンツデータが作成された時刻を証明するためのデータをいい、具体的には、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶されたデータが該当する。
【0037】
この実施形態において、「特徴データ」とは、コンテンツデータの内容的特徴を表すデータをいい、ソフトウェアで作成された実体データそのもののほか、圧縮データ、暗号化データ、一方向関数によって圧縮変換して生成されるハッシュ値のようなデータもこれに含まれる。
【0038】
この実施形態において、端末装置の「コンテンツデータ作成手段」(図1b、図17のB2)は、図7のステップS24が対応する。「通信開始手段」(図1b、図17のB4)は、図7のステップS12が対応している。「特徴データ送信手段」(図1b、図17のB6)は、図8のステップS34が対応している。「第1の時間計測手段」(図1bのB8)は、図7のステップS18、S20、S22が対応している。「第2の時間計測手段」(図1bのB10)は、図7のステップS26、S28、S32が対応している。「計測時間送信手段」(図1bのB12)は、図8のステップS34が対応している。
【0039】
この実施形態において、データ作成時刻証明サーバ6の「通信開始手段」(図17のB5)は、図7のステップS14が対応している。「第4の時間計測手段」(図1bのB14)は、図8のステップS42、S48、S52が対応している。「特徴データ転送手段」(図1b、図17のB16)は、図8のステップS40が対応している。「タイムスタンプ受信手段」(図1b、図17のB18)は、図8のステップS48が対応している。「第3の時間計測手段」(図2、図17のB20)は、図7のステップS14、図8のS36が対応している。
【0040】
この実施形態において、「データ作成時刻証明生成手段」(図2、図17のB22)は、図8のステップS52が対応している。
【0041】
この実施形態において、タイムスタンプサーバ8の「タイムスタンプ生成手段」(図2、図17のB24)は、図8のステップS44が対応している。「タイムスタンプ送信手段」(図2、図17のB26)は、図8のステップS46が対応している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
[システム構成]
図1aは、この発明のデータ作成時刻証明システムの構成を示す図である。なお、この実施形態では、ユーザー3が、携帯電話2を用いて撮影した写真のコンテンツデータ(画像データ)についてデータ作成時刻証明を生成する場合を例に説明する。
【0043】
図1aに示すように、この発明のデータ作成時刻証明システム100は、端末装置である携帯電話2と、データ作成時刻証明サーバ6と、タイムスタンプサーバ8と、を通信回線であるインターネット10を介して接続して構成される。図1aに示すデータ作成時刻証明サーバ6が、タイムスタンプサーバ8から得られる信頼性のある時刻(タイムスタンプ時刻)を取得し、これに基づいて携帯電話2で作成された写真データのデータ作成時刻証明を生成することになる。
【0044】
図1bは、図1aに示すデータ作成時刻証明システムの携帯電話2、データ作成時刻証明サーバ6、タイムスタンプサーバ8が備える機能手段を示す図である。
【0045】
図1bに示すように、端末装置2は、データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段B4と、データ作成時刻証明サーバ6から通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段B8と、データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段B6と、データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段B10と、データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段B12、を備える。
【0046】
また、データ作成時刻証明サーバ6は、端末装置2からの通信開始要求を受けた時から、端末装置2から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段B20と、端末装置2から受信した特徴データをタイムスタンプサーバ8に送信する特徴データ転送手段B16と、特徴データ転送手段B16が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバ8から受信するタイムスタンプ受信手段B18と、タイムスタンプサーバ8に特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバ8からタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段B14、を備えている。さらに、データ作成時刻証明サーバ6は、端末装置2から受信した第1の時間および第2の時間と、第3の時間計測手段B20で計測した第3の時間と、以下の第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、タイムスタンプサーバ8から受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段をも備えている。
【0047】
さらに、タイムスタンプサーバ8は、データ作成時刻証明サーバ6から受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段B24と、データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段B26と、を備えている。
【0048】
[ハードウェア構成]
図1aに示すように、携帯電話2は、携帯電話ホストサーバ4が有するアンテナ5を介してインターネットなどのネットワーク10に接続することが可能な端末である。図2に、携帯電話2のハードウェア構成を示す。
【0049】
図2に示すように、携帯電話2は、CPU20、ディスプレイ22、フラッシュメモリ24、RAM26、カメラ27、入力デバイス(入力キー、カーソルキーなど)28、マイク/スピーカー29、通信回路30、記憶メディアスロット32、タイマー36などを備えており、これらはバスラインを介して接続されている。
【0050】
図2に示す携帯電話2のフラッシュメモリ24には、カメラ27で撮影した画像データを作成するためのデータ作成プログラム(画像作成アプリケーション)40が記憶されている。また、データ作成プログラム40は、タイマー36で計測した時間を取得する機能を備えており、第三者がプログラムの改造ができないように、暗号化処理等がなされている。なお、データ作成プログラム40のインストールは、通信回路30を介したダウンロードや、記憶メディアスロット32に記憶メディア34を接続して行うことができる。
【0051】
データ作成プログラム(画像作成アプリケーション)40は、また、カメラ27で撮影した画像データを図2に示すコンテンツデータ記憶DB42に記憶する。図3に、コンテンツデータ記憶DB42に記憶されるデータの具体例を示す。図3に示す、携帯電話2によって写真が撮影された時に記憶されるコンテンツデータ001(種別:画像)の各データ項目の詳細な説明については、後述する。
【0052】
図1aに示すデータ作成時刻証明サーバ6では、タイムスタンプサーバ8から取得した信頼できる時刻(タイムスタンプ時刻Ts)に基づいて、携帯電話2で作成された写真データのデータ作成時刻証明が生成される。
【0053】
ここで、図1aに示すタイムスタンプサーバ8が信頼のできる時刻を提供するタイムスタンプ技術の仕組みについて、図4を用いて説明する。
【0054】
図4に示すように、タイムスタンプの発行は、公開鍵暗号基盤(PKI)等の認証技術に基づくタイムスタンプトークンを発行する時刻認証局(TSA)14、時刻を配信・監査する標準時配信局(TA)12、国の機関である国家時刻標準時機関(NTA)16、PKI認証局(CA)の4つの機関が主として関わってで行われる。タイムスタンプトークンを発行する装置であるタイムスタンプサーバ8は、時刻認証局(TSA)14に設置される。標準時配信局(TA)12は、国の機関である国家時刻標準時機関(NTA)16からの時刻に高精度に同期した正確な時刻配信を行っており、時刻認証局(TSA)14は、標準時配信局(TA)12から配信される時刻を参照してタイムスタンプを発行、すなわち、タイムスタンプトークンを生成する。タイムスタンプトークンは、コンテンツデータの特徴データに信頼のできる時刻情報(タイムスタンプ時刻)等を付与して電子署名としてタイムスタンプサーバ8から提供される。なお、図4に示すPKI認証局(CA)18は、時刻認証局(TSA)14に対してデジタル署名用の公開鍵証明書を発行することにより、時刻認証局(TSA)14の時刻証明能力を保証する役割を担う。
【0055】
図5に、データ作成時刻証明サーバ6(図1a)のハードウェア構成を示す。図5に示すように、データ作成時刻証明サーバ6は、CPU120、ディスプレイ122、ハードディスク125、RAM126、入力デバイス(キーボード、マウスなど)128、通信回路130、クロック/タイマー135、CD−ROMドライブ137を備えており、これらはバスラインを介して接続されている。なお、データ作成時刻証明サーバ6のクロック/タイマー135は、時間を計測する機能だけでなく、時刻を提供する時計の機能も有する。
【0056】
図5に示すように、データ作成時刻証明サーバ6のハードディスク125には、タイムスタンプサーバ8から取得した信頼できる時刻(タイムスタンプ時刻Ts)に基づいて、データ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明プログラム50が記憶されている。なお、データ作成時刻証明プログラム50のインストールは、通信回路130を介したダウンロードや、CD−ROM138をCD−ROMドライブ137で読み出して行うことができる。
【0057】
また、図5に示すように、データ作成時刻証明プログラム50は、データ作成時刻証明DB52を有する。この実施形態においては、説明の都合上、データ作成時刻証明DB52を、図6に示すデータ作成時刻算出用テーブル52aと、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに分けて説明するが、これらは一体的に記憶してもよく、別に分けて記憶してもよい。なお、図6および図9に示す各データ項目の詳細な説明については後述する。
【0058】
[データ作成時刻証明の生成処理について]
図7および図8は、この発明のデータ作成時刻証明システム100における処理のフローチャートを示す図である。なお、図7におけるフローチャートの下端にあるα、β、γは、それぞれ図8のα、β、γの各部分でつながっていることを示す。
【0059】
図7に示すように、まず、携帯電話2はスタンバイ入力があったかどうかを判断している(ステップS10)。スタンバイ入力とは、例えば、これから撮影しようとする画像データについて時刻証明を取得しようと考えた場合にユーザーが行う、携帯電話2の入力デバイス28を介したスタンバイボタンの押下などの操作をいう。
【0060】
スタンバイ入力があった場合(ステップS10のYes)、携帯電話2はデータ作成時刻証明サーバ6に対して通信の開始を要求する(ステップS12)。携帯電話2からの通信開始要求を受けたデータ作成時刻証明サーバ4は、通信プロトコルを確立するとともに、通信を開始した時刻をクロック/タイマー135より取得して、データ作成時刻証明DB52に記憶する(ステップS14)。例えば、図6のdata1で示すように、コンテンツデータ001について、通信開始時刻が「20060201 15:29:13」と記憶される。
【0061】
携帯電話2のCPU20は、データ作成時刻証明サーバ6からのレスポンス(ステップS16)を受信するとタイマー36による計測を開始する(ステップS18)。つぎに、ユーザー3が入力デバイス28のボタンを押下して画像作成アプリケーションを起動させると、CPU20はタイマー36による計測を停止し(ステップS20のYes)、ステップS18で計測を開始してから画像作成アプリケーションの起動を完了するまで、つまり、画像データを作成することが可能な状態になるまでの時間を第1の時間t1として計測する(ステップS22)。また、この第1の時間t1が、コンテンツデータ記憶DB42に記憶される(ステップS22)。例えば、図3に示すコンテンツデータ001について、第1の時間t1として「23」秒が記憶される(図3のdata2)。なお、上記ステップS20では、ユーザー3の入力操作に基づいて手動でアプリケーションを起動させるようにしたが、ステップS10のスタンバイ入力に基づいて自動的に起動させるようにしてもよい。
【0062】
画像作成アプリケーションが起動された後(ステップS22のYes)、ユーザーが入力デバイス28のシャッターボタンを押下して実際に写真を撮影することにより、コンテンツデータが作成され、ファイル名が付されてフラッシュメモリ24のコンテンツデータ記憶DB42に保存される(ステップS24)。例えば、ユーザー3が携帯電話2を用いて写真を撮影したとき、図3のコンテンツデータ記憶DB42においてdata3で示すように、コンテンツデータ001について、ファイル名「100106.jpg」が記憶される。
【0063】
写真撮影が終了すると、携帯端末2のCPU20は、ユーザー3が入力デバイス28のボタンを押下して画像作成アプリケーションを終了したかどうかを判断する(ステップS26)。携帯端末2のCPU20は、画像作成アプリケーションが終了すると(ステップS26のYes)、タイマー36による計測を開始する(ステップS28)。なお、上記ステップS26では画像作成アプリケーションを、ユーザー3の入力操作に基づいて手動で終了させるようにしたが、ステップS24でコンテンツデータが作成された時に、自動的に終了させるようにしてもよい。
【0064】
その後、端末装置2のCPU20は、コンテンツデータのハッシュ値を算出し(ステップS30)、その後、タイマー36による計測を停止し、ステップS28で計測を開始してからハッシュ値を送信する直前までの時間を第2の時間t2として計測する(ステップS32)。また、この第2の時間t2が、コンテンツデータ記憶DB42に記憶される(ステップS32)。例えば、図3に示すコンテンツデータ001について、第2の時間t2として「10」秒が記憶される(図3のdata5)。なお、上記ステップS32では、ステップS28で計測を開始してから、ハッシュ値を送信する(以下のステップS34)直前までの時間を第2の時間t2として計測するようにしたが、ハッシュ値の送信を完了するまでの時間を第2の時間t2として計測するようにしてもよい。但し、この場合、ハッシュ値を送信した後、再度データ作成時刻証明サーバ6に第2の時間(図3のdata5)を送信する必要がある。
【0065】
端末装置2のCPU20は、ステップS30で算出したハッシュ値と、第1の時間t1(図3のdata2)と、第2の時間t2(図3のdata5)と、付帯情報(例えば、端末識別ID「350111」(図1aを参照)など)のデータを、データ作成時刻証明サーバ6に送信する(ステップS34)。
【0066】
データ作成時刻証明サーバ6のCPU120は、図8に示すように、まず、ハッシュ値を受信した時刻をクロック/タイマー135から取得してデータ作成時刻算出用テーブル52aに記憶する(ステップS36)。また、端末装置2から受信した第1の時間t1、第2の時間t2をデータ作成時刻算出用テーブル52aに記憶し(ステップS38)、タイムスタンプの発行を要求すべくハッシュ値をタイムスタンプサーバ8に転送する(ステップS40)。なお、受信したハッシュ値も、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶される。
【0067】
例えば、図6、図9のdata4で示すように、上記ステップS36〜S40において、コンテンツデータ001についてデータ作成時刻算出用テーブル52aにコンテンツ受信時刻が「20060201 15:29:54」、第1の時間t1が「23」秒、第2の時間t2が「10」と記憶される(図6のdata4,6)。また、データ作成時刻証明記憶テーブル52bにハッシュが「ihuhh…h84u3」等と記憶される(図9のdata4)。
【0068】
さらに、データ作成時刻証明サーバ6のCPU120は、タイムスタンプサーバ8からタイムスタンプを受信するまでの時間を計測するためにタイマーを起動する(ステップS42)。
【0069】
タイムスタンプの発行を要求されたタイムスタンプサーバ8は、要求に応じて、信頼のできるタイムスタンプ時刻tsを含んだタイムスタンプトークンを生成し(ステップS44)、データ作成時刻証明サーバ6に送信する(ステップS46)。
【0070】
データ作成時刻証明サーバ6がタイムスタンプサーバ8からタイムスタンプトークンを受信すると(ステップS48のYes)、タイムスタンプトークンをデータ作成時刻算出用テーブル52aに記憶する(ステップS50)する。さらに、タイマーを停止して、タイムスタンプサーバ8にタイムスタンプの発行を要求してからタイムスタンプトークンを受信するまでの時間を第4の時間t4として計測し、データ作成時刻算出用テーブル52aに記憶する(ステップS52)。
【0071】
例えば、図6のデータ作成時刻算出用テーブル52aに示すように、コンテンツデータ001について、第4の時間t4「12」秒が記憶される(図6のdata7)。また、コンテンツデータ001について、タイムスタンプトークン「100106.tst」が記憶される(図6のdata8)。
【0072】
その後、データ作成時刻証明サーバ6では、コンテンツデータについてデータ作成時刻証明を生成する処理(ステップS54)が行われる。図10は、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成する処理(図8のステップS54)の詳細を示すフローチャートである。
【0073】
図10に示すように、まず、データ作成時刻証明サーバ6のCPU120は、第3の時間tを算出してデータ作成時刻算出用テーブル52aに記憶する(ステップS500)。例えば、図6に示す通信開始時刻「20060201 15:29:13」とコンテンツ受信時刻「20060201 15:29:54」の差である「41」秒(図6のdata12)が、第3の時間t3として算出され記憶される。
【0074】
さらに、読み出したタイムスタンプ時刻Tsに基づいて、まず、データ作成開始時刻Taが算出され(ステップS502)。ここで算出されたデータ作成開始時刻は、データ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶される(ステップS508)。具体的には、データ作成開始時刻Taは、Ta=タイムスタンプ時刻Ts−第4の時間t4−第3の時間t3+第1の時間t1で算出される。例えば、図6に示すタイムスタンプ時刻「20060201 15:30:00」(図6のdata9)から「12」秒(図6のdata7)と「41」秒(図6のdata12)、通信開始時刻「20060201 15:29:13」とコンテンツ受信時刻「20060201 15:29:54」の差で求められる値)が減算され、さらに、「23」秒(図3の第1の時間t1)秒が加算された時刻「20060201 15:29:50」がデータ作成開始時刻Tbとして算出される。
【0075】
同様に、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成終了時刻Tbが算出され(ステップS506)、算出されたデータ作成終了時刻Tbは、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶される(ステップS508)。図9に、データ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶されるデータの例を示す。具体的には、データ作成終了時刻Tbは、公式Tb=タイムスタンプ時刻Ts−第2の時間t2で算出される。例えば、図6に示すタイムスタンプ時刻「20060201 15:30:00」(図6のdata9)から「10」秒(図6のdata6)だけ減算された時刻「20060201 15:29:50」がデータ作成終了時刻として算出され、データ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶される(図9のdata10)。
【0076】
以上のように算出したデータ作成開始時刻Taとデータ作成開始時刻Tbの計算上のタイムテーブルを、図11aに示す。図11aに示すように、データ作成時刻証明を構成するデータ作成開始時刻Taは、タイムスタンプ時刻Tsと矢印t4、t3、t1で表される。また、データ作成時刻証明を構成するデータ作成開始時刻Taは、タイムスタンプ時刻Tsと矢印t2で表される。つまり、データ作成時刻証明(図9)によって、図11aに示すデータ作成開始時刻Taとデータ作成開始時刻Tbの間にコンテンツデータが作成されたことが証明されることになる。
【0077】
図11bは、図11aに示すタイムテーブルを図7および図8に示すフローチャート上にに表示した図である。図11bに示すように、第2の時間t2の計測を終了するタイミング(図11aに示す矢印t2の始点)は、ハッシュ値のアップロードを開始した時(図8のステップS34)であり、その後の時刻に発行されるタイムスタンプ時刻Tsとは、現実的にはタイムラグΔt2を生じている。つまり、算出されるデータ作成終了時刻Tb(=Ts−t2)は、このタイムラグΔt2の分は遅くなるように算出される。これにより、少なくともデータ作成終了時刻Tbより前にアプリケーションが終了したことを証明することができる。
【0078】
同様に、第4の時間t4の計測を終了するタイミング(図11aに示す矢印t4の始点)は、データ作成時刻証明サーバ6がタイムスタンプの受信を完了した時(図8のステップS48、S52)であり、その前の時刻に発行されるタイムスタンプ時刻Tsと実際にはタイムラグΔt1を生じている。つまり、算出されるデータ作成開始時刻Ta(=Ts−t4−t3+t1)は、このタイムラグΔt1の分は早くなるように算出される。これにより、少なくともデータ作成終了時刻Tbより後にアプリケーションが起動したことを証明することができる。
【0079】
ステップS54においてデータ作成時刻証明が生成された後、さらに、データ作成時刻証明サーバ6はコンテンツIDと検証コードを生成してデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶すると共に、これらのデータを証明完了データとして携帯電話2に送信する(ステップS56、図9のdata13)。この「証明完了データ」には、証明完了済みを示すメッセージの他、必要に応じてコンテンツID等の付帯情報なども含まれる。なお、検証コードは、例えば、乱数を発生させて生成することができる。
【0080】
携帯電話2は、データ作成時刻証明サーバ6から受信したコンテンツIDと検証コードをコンテンツデータ記憶DB42に記憶する(ステップS58)。例えば、図3のdata14で示すように、コンテンツデータ001について、検証コード「12345678」およびコンテンツID「100106」が記憶される。
【0081】
さらに、携帯電話2において、コンテンツデータ記憶DB42のデータを合成して図12に示すような電子証明書X(証明済みコンテンツデータ)が生成される(ステップS59)。なお、上記コンテンツIDは、以下に説明する検証時において、データ作成時刻証明を検索するために用いられ、上記検証コードは、データ作成時刻証明を第三者が閲覧する際のパスワードとして用いられることになる。
【0082】
図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶されたデータから合成される電子証明書Xの表示例を、図12に示す。なお、第三者は、例えば、電子証明書Xを生成した携帯電話2を所有するユーザー3の携帯電話2から電子証明書Xのデータを受信することにより、電子証明書Xを取得することができる。
【0083】
電子証明書Xのデータを取得した第三者は、図12に示すような電子証明書Xをコンピュータに読み込んで表示することで、画像データの内容Pや、画像データの作成時刻(作成開始時刻Ta〜作成終了時刻Tb)や、付帯情報D(改竄の有無や検証コードなど)を知ることができる。
【0084】
例えば、図12に示す電子証明書Xからは、画像Pに示す人物H1、H2が建物Bの前に、「2006年2月1日15:29:30」から「2006年2月1日15:29:50」の間に存在していたことを知ることができる。また、これら電子証明書Xから分かる情報の正当性を確認したい場合は、後述するように、データ作成時刻証明サーバ6に電子証明書Xの改竄が成されていないかを検証をすることができる。
【0085】
[データ作成時刻証明を用いた検証処理]
データ作成時刻証明を用いてコンテンツデータに対して行う検証処理について、図13〜図16を用いて説明する。
【0086】
まず、検証者が写真の画像データを有する場合の検証処理について、図13および図14を用いて説明する。図13は、検証時におけるシステム構成を示す図である。図14は、写真の画像データを有する検証者が端末装置2aから検証を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【0087】
この実施形態では、検証の前提として、図13に示すように、検証者7aは、ユーザー3から少なくとも画像データとともに、検証に必要なデータ(コンテンツID、検証コード、検証作業を行うデータ作成時刻証明サーバ6に接続するためのURLなど)を記憶した記憶メディア34を受け取り、データ作成時刻証明サーバ6に接続した端末装置(クライアントPC2a)から検証を行うこととする。なお、クライアントPC2aは、図13に示すようにインターネット接続サーバ4aを介してネットワーク10に接続することが可能である。
【0088】
図14に示すように、検証者7aは、まず、クライアントPC2aに記憶メディア34を挿入し、画像IDと画像データを読み出してデータ作成時刻証明サーバ6に送信する(ステップS60)。なお、以下のステップS64で画像データからデータ作成時刻証明を検索する場合には、ここで画像データのみを送信することも可能である。
【0089】
クライアントPC2aから画像IDと画像データを受信したデータ作成時刻証明サーバ6は、受信した画像データからハッシュ値を算出し(ステップS62)、さらに、画像IDからデータ作成時刻証明を検索する(ステップS64)。
【0090】
データ作成時刻証明サーバ6は、受信した画像データから算出したハッシュ値と、検索したデータ作成時刻証明に格納されているハッシュ値とを比較照合し、検証結果を送信する(ステップS68)。クライアントPC2aでは、受信した検証結果やデータ作成時刻証明が表示される(ステップS70)。例えば、ステップS68においてハッシュ値が異なる場合は、図12に示すデータ作成時刻証明の付帯情報Dに画像が改竄されたことを示す表示がなされることになる。
【0091】
これにより、検証者は、画像データの改竄の有無と共に、撮影されたと考えられる信頼性のある時刻を確認することができる。
【0092】
次に、画像データを持っていない検証者の場合について、図15および図16を用いて説明する。図15は、検証時におけるシステム構成を示す図である。図16は、写真の画像データを有さない検証者が端末装置(クライアントPC2b)から検証を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【0093】
図15に示すように、この実施形態では、検証者7bは、図1aに示すユーザー3から写真と画像IDおよび検証コードを印刷したプリントアウト60を受け取り、インターネット接続サーバ4bを介してクライアントPC2bを用いて検証を行うこととする。
【0094】
なお、この実施形態のように、写真の画像データを有さない場合、検証コードを要求することとしている。これは、画像IDのみの検証では権限がない者も閲覧が可能となるためである。
【0095】
図16に示すように、まず、クライアントPC2bから画像IDと検証コードが送信される(ステップS80)。データ作成時刻証明サーバ6は、受信した画像IDからデータ作成時刻証明を検索し(ステップS82)、検証コードが一致する場合には検索結果を端末装置に送信する(ステップS84)。クライアントPC2bでは、受信した検証結果として、図12に示すようなデータ作成時刻証明が表示される(ステップS86)。
【0096】
これにより、検証者7bは、プリントされた写真が撮影されたと考えられる信頼性のある時刻を確認することができる。但し、この検証方法では、検証者7bは画像データの改竄の有無を知ることはできない。
【0097】
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、第1の時間t1、第2の時間t2、第4の時間t4の全てを考慮して、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成したが、少なくとも第3の時間t3だけを考慮してタイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成することもできる。この場合、タイムスタンプ時刻Tsがデータ作成終了時刻Tbとなり、タイムスタンプ時刻Tsから第3の時間t3を減算したものがデータ作成開始時刻Taとなる。なお、第3の時間t3の他に、第1の時間t1、第2の時間t2、第4の時間t4を組み合わせて、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成してもよい。
【0098】
図17は、第3の時間t3だけを考慮してタイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成する場合における、携帯電話2、データ作成時刻証明サーバ6、タイムスタンプサーバ8が備える機能手段を示す図である。
【0099】
図17に示すように、端末装置2は、データ作成時刻証明サーバ6との通信を開始する通信開始手段B4と、コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段B2と、コンテンツデータの特徴データを作成し、作成したコンテンツデータの特徴データをデータ作成時刻証明サーバ6に送信する特徴データ送信手段とB6を備えている。
【0100】
また、図17に示すタイムスタンプサーバ8は、データ作成時刻証明サーバ6からの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段B24と、データ作成時刻証明サーバ6にタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段B26とを備えている。
【0101】
さらに、図17に示すデータ作成時刻証明サーバ6は、端末装置2との通信を開始する通信開始手段B5と、端末装置2からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバ8に転送する特徴データ転送手段B16と、タイムスタンプサーバ8からタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段B18と、通信開始手段5による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段B16による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段B20と、受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段B22とを備える。なお、「通信開始関連時」とは、例えば、端末装置2からの通信開始の要求を行った時以降で、端末装置2からの通信開始の要求に対するデータ作成時刻証明サーバ6からの応答時以前の間の何れかの時である。また、「特徴データ生成関連時」とは、例えば、端末装置2によって特徴データを生成した時以降で、タイムスタンプサーバ8に対するタイムスタンプ要求を行う以前の間の何れかの時である。
【0102】
なお、上記実施形態においては、図1aに示すように、データ作成時刻証明サーバ6とタイムスタンプサーバ8を独立に設けたが、データ作成時刻証明サーバ6にタイムスタンプサーバ8の機能を持たせて1のサーバによって実現することもできる。このように、データ作成時刻証明サーバ6にタイムスタンプサーバ8の機能を持たせた場合、上記実施形態のように第4の時間を計測する必要はなくなるため(当該1のサーバにおけるタイムスタンプ生成処理の開始から終了までの時間を第4の時間として計測することはできるが)、データ作成時刻証明を第4の時間を考慮に入れないで生成することができる。
【0103】
なお、上記実施形態においては、検証者が、図1aに示すデータ作成時刻証明サーバ6に対してコンテンツデータについてデータ作成時刻証明を要求することとしたが、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bを記憶した検証用のサーバを別途設け、当該サーバに対してデータ作成時刻証明を要求するようにしてもよい。
【0104】
なお、上記実施形態では、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成終了時刻Tbを算出する際(ステップS506)に、第3の時間t3(図6のdata12)を、時計機能を用いて記憶した通信開始時刻とコンテンツ受信時刻の差で求めたが、通信開始時刻にタイマーの計測を開始し、コンテンツ受信時刻にタイマーの計測を終了して、タイマー機能を用いて計測して求めてもよい。
【0105】
なお、上記実施形態においては、第2の時間の計測を開始する時をデータ生成プログラムの終了時(図7のステップS26、S28)としたが、コンテンツデータの生成終了時(図7のステップS24)としてもよい。
【0106】
なお、上記実施形態においては、データ生成プログラムで作成されるコンテンツデータが1つの場合について説明したが、コンテンツデータが複数存在しても良い。また、第2の時間の計測を複数作成する各コンテンツデータの生成完了時(図7のステップS24)から開始してもよい。これにより、各コンテンツデータについて、それぞれ第2の時間を計測することができる。
【0107】
なお、上記実施形態においては、携帯電話2からデータ作成時刻証明サーバ6に、ハッシュ値と共に付帯情報として端末装置の識別情報を送信することとしたが(図7のステップS34)、ハッシュ値だけを送信するようにしてもよい。
【0108】
なお、上記実施形態においては、携帯電話2からデータ作成時刻証明サーバ6に、ハッシュ値と共に付帯情報として端末装置の識別情報を送信することとしたが(図7のステップS34)、端末装置の識別情報を送信しなくてもよい。
【0109】
なお、上記実施形態においては、携帯電話2からデータ作成時刻証明サーバ6に、ハッシュ値と共に付帯情報として端末装置の識別情報を送信することとしたが(図7のステップS34)、端末装置の位置情報を付帯情報として送信するようにしてもよい。
【0110】
なお、上記実施形態においては、端末装置を携帯電話2としたが、コンテンツデータを作成することができる端末であればよく、図15に示すインターネット接続サーバ4bを介してインターネット10に接続可能なクライアントPC2bや、PDA、レコーダーなどの端末(図示せず)を端末装置としてもよい。
【0111】
なお、上記実施形態においては、コンテンツデータを画像データとしたが、その他、動画、音声、文章などのデータをコンテンツデータとしてもよい。また、データ作成プログラム40を画像作成機能を備えたアプリケーション(画像作成アプリケーション)としたが、動画作成機能、文章作成機能、録音機能を備えたアプリケーションをデータ作成プログラムとしてもよい。
【0112】
例えば、コンテンツデータが動画データである場合、データ作成時刻証明サーバ6からのレスポンス(図7に示すステップS16に対応)を受信してから画像作成アプリケーションの起動を完了するまで(図7に示すステップS20に対応)の時間を第1の時間t1として計測すればよい。また、動画作成アプリケーションの終了時から(図7に示すステップS26に対応)、ハッシュ値の送信(アップロード)開始までの時間を第2の時間t2として計測すればよい。なお、コンテンツデータが音声、文章等のデータである場合も、基本的に同様に取り扱うことができる。
【0113】
ただし、コンテンツデータが文章である場合、一旦、文章作成アプリケーションを起動してから文章の作成を完了するまで長時間かかることも多いため、上記と同様に扱うと、第1の時間t1の計測終了時と、第1の時間t2の計測開始時の間隔が必要以上に空いてしまうことも考えられる。このため、コンテンツデータが文章の場合には、データ作成時刻証明サーバ6からのレスポンス(図7に示すステップS16に対応)を受信してから、文章作成アプリケーションの起動を完了した時より後の処理、例えば、ファイルの上書保存処理が完了したり、プリントアウト処理が完了するまで(図7に示すステップS20に対応)の時間を第1の時間t1として計測すればよい。
【0114】
また、コンテンツデータについて特定の処理(例えば、ワープロソフトなどで生成した文書についてPDF化処理する場合など)を行う際に日時を証明するためにも、この発明を用いることができる。例えば、上記実施形態において端末装置でPDF化処理を行う場合、データ作成時刻証明サーバ6からのレスポンス(図7に示すステップS16に対応)を受信してからPDF文書への変換処理(作成指示)入力が行われるまで(図7に示すステップS20に対応)の時間を第1の時間t1として計測すればよい。また、PDF文書への変換処理完了時(つまり、PDFのようなデータファイルが作成されたことをCPUが判断した時)から(図7に示すステップS26に対応)、ハッシュ値の送信(アップロード)が開始するまでの時間を第2の時間t2として計測すればよい。
【0115】
なお、上記のように作成指示入力により第1の時間t1の計測を停止し、作成処理の終了により第2の時間t2の計測を開始する手法は、PDF文書に限らず、他のコンテンツデータにも用いることができる。例えば、前述の実施形態のように写真撮影する場合を例に説明すると、ユーザーが撮影キーを押下した時に第1の時間t1の計測を停止し、撮影した画像データが生成された時に第2の時間t2の計測を開始するようにしてもよい。
【0116】
なお、上記実施形態においては、図2に示すように、データ作成プログラム40をフラッシュメモリ24に記憶することとしたが、外部からの制御を不能としコンテンツデータの改変が確実にできないようにするためには、データ作成プログラム40を専用モジュール化して携帯端末に装着するようにして構成してもよい。これは、データ作成時刻証明サーバ6のデータハードディスク25(図5)に記憶される作成時刻証明プログラムについても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1a】この発明のデータ作成時刻証明システムの構成を示す図である。
【図1b】この発明のデータ作成時刻証明システムにおける機能手段を示す図である。
【図2】携帯電話2のハードウェア構成を示す図である。
【図3】コンテンツデータ記憶DB42に記憶されるコンテンツデータの具体例を示す図である。
【図4】タイムスタンプサーバ8が信頼のできる時刻を提供するタイムスタンプ技術の仕組みを示す図である。
【図5】データ作成時刻証明サーバ6のハードウェア構成を示す図である。
【図6】データ作成時刻証明DB34に記憶されるデータの具体例を示す図である。
【図7】この発明のデータ作成時刻証明システム100における処理のフローチャートを示す図である。
【図8】この発明のデータ作成時刻証明システム100における処理のフローチャートを示す図である。
【図9】データ作成時刻証明のデータ構成を示す図である。
【図10】データ作成時刻証明を生成する処理(図8のステップS50)の詳細を示すフローチャートである。
【図11a】データ作成開始時刻Taとデータ作成開始時刻Tbのタイムテーブルを示す図である。
【図11b】データ作成開始時刻Taとデータ作成開始時刻Tbのタイムテーブルを、図7および図8のフローチャートに示す図である。
【図12】データ作成時刻証明の表示例を示す図である。
【図13】検証時におけるシステム構成を示す図である。
【図14】画像データを有する検証者が端末装置から検証を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【図15】検証時におけるシステム構成を示す図である。
【図16】画像データを有さない検証者が端末装置から検証を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【図17】この発明のデータ作成時刻証明システムにおける機能手段を示す図である。
【符号の説明】
【0118】
2・・・・端末装置
6・・・・データ作成時刻証明サーバ
8・・・・タイムスタンプサーバ
10・・・・ネットワーク
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツデータについて時刻証明を行うために用いられるタイムスタンプ技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
写真撮影が可能な携帯端末で写真を撮った場合には、通常、作成された写真データと共に時刻が記憶される。しかしながら、この時刻は、携帯端末に内蔵する時計の時刻を基準とするため、使用者が時刻を意図的に操作して改竄することが容易である。
【0003】
このような改竄を防止すべく、コンピュータによって作成される写真や音声などのコンテンツデータに時刻証明を行う技術としてタイムスタンプ技術がある(特許文献1、2を参照)。このタイムスタンプ技術によれば、コンテンツデータがある特定時刻に存在していたことを証明するが可能であり、さらに、その時刻以降データが変更されていないことを証明することも可能である。
【0004】
【特許文献1】特開2003−16028号
【0005】
【特許文献2】特開2000−305007号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、2のタイムスタンプ技術は、単にコンテンツデータがある特定時刻に存在していたことを示すだけであり、タイムスタンプ時刻の直前にデータが作成されたことを証明するものではなく、時刻証明の精度が低いという問題がある。つまり、これら従来の技術では、作成済みのコンテンツデータに事後的にタイムスタンプ時刻が付加されるため、そのコンテンツデータがいつ作成されたのかまで証明することはできない。
【0007】
この発明は、上記問題を解決し、コンテンツデータに信頼性および精度の高い作成時刻を証明することのできるデータ作成時刻証明システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)−(5)(22)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明システムであって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段、
を備えたデータ作成時刻証明システムにおいて、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とする。
【0009】
これにより、写真などのコンテンツデータに信頼性および精度の高い作成時刻を証明することのできるデータ作成時刻システムを提供することができる。
【0010】
(6)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記データ作成時刻が、データ作成開始時刻とデータ作成終了時刻とで構成されており、
前記データ作成時刻証明生成手段が、
前記データ作成開始時刻を、タイムスタンプ時刻から第3の時間および第4の時間を減算し、さらに、第1の時間を加算することにより算出し、
前記データ作成終了時刻を、タイムスタンプ時刻から第2の時間を減算することにより算出する、
ことを特徴とする。
【0011】
これにより、写真などのコンテンツデータに更に信頼性および精度の高い作成時刻を証明することのできるデータ作成時刻システムを提供することができる。
【0012】
(7)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
データ作成プログラムによってコンテンツデータを作成する処理が行われた時に第2の時間の計測が開始される、
ことを特徴とする。
【0013】
これにより、コンテンツ作成終了時刻を正確に算出したコンテンツ作成時刻証明生成を生成することができる。
【0014】
(8)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記データ作成プログラムによって生成されるコンテンツデータが複数あり、
第2の時間計測手段が、各コンテンツデータについて、データ作成プログラムが各コンテンツデータを作成した時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する、
ことを特徴とする。
【0015】
これにより、複数のコンテンツデータについて、それぞれコンテンツ作成終了時刻を正確に算出したコンテンツ作成時刻証明生成を生成することができる。
【0016】
(9)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記特徴データ送信手段が、データ作成プログラムによって生成されたコンテンツデータの特徴データだけをデータ作成時刻証明サーバに送信する、
ことを特徴とする。
【0017】
これにより、コンテンツ作成時刻証明を迅速に生成することができる。
【0018】
(10)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記特徴データ送信手段が、前記特徴データと共に端末装置の識別番号を送信する、
ことを特徴とする。
【0019】
これにより、端末装置を特定したコンテンツ作成時刻証明生成を生成することができる。
【0020】
(11)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記特徴データ送信手段が、前記特徴データと共に端末装置の位置情報を送信する、
ことを特徴とする。
【0021】
これにより、コンテンツデータを生成した端末装置の位置を特定したコンテンツ作成時刻証明生成を生成することができる。
【0022】
(12)この発明のデータ作成時刻証明サーバは、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備えた、データ作成プログラムを備えた端末装置、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバであって、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とする。
【0023】
これにより、データ作成時刻証明をタイムスタンプサーバの機能を備えた1のサーバだけで生成することができる。
【0024】
(13)−(15)(23)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明システムであって、
前記端末装置は、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段と、
コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
前記コンテンツデータの特徴データを作成し、作成した前記コンテンツデータの特徴データを前記データ作成時刻証明サーバに送信する特徴データ送信手段とを備え、
前記タイムスタンプサーバは、
データ作成時刻証明サーバからの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段と、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段とを備え、
前記データ作成時刻証明サーバは、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送手段と、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0025】
これにより、少なくとも第3の時間を考慮したデータ作成時刻証明を生成することができる。
【0026】
(18)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記端末装置は、
前記通信開始関連時からデータ作成手段がコンテンツデータを作成することが可能になるまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段と、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間を送信する計測時間送信手段とをさらに備え、
前記データ作成時刻証明サーバのデータ作成時刻証明生成手段は、前記タイムスタンプ時刻から第3の時間を減じ、第1の時間を加えた時刻をデータ作成開始時刻とする
ことを特徴とする。
【0027】
これにより、第1の時間を考慮したデータ作成時刻証明を生成することができる。
【0028】
(19)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記端末装置は、
データ作成手段がコンテンツデータの作成を完了してから特徴データ生成関連時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段と、
データ作成時刻証明サーバに前記第2の時間を送信する計測時間送信手段とをさらに備え、
前記データ作成時刻証明サーバのデータ作成時刻証明生成手段は、前記タイムスタンプ時刻から第2の時間を減じた時刻をデータ作成終了時刻とする、
ことを特徴とする。
【0029】
これにより、第2の時間を考慮したデータ作成時刻証明を生成することができる。
【0030】
(20)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記タイムスタンプ受信手段が要求を行ってからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段をさらに備え、
前記データ作成時刻証明生成手段は、算出された前記データ作成開始時刻から第4の時間を減じてデータ作成開始時刻とする、
ことを特徴とする。
【0031】
これにより、第4の時間を考慮したデータ作成時刻証明を生成することができる。
【0032】
(21)この発明のデータ作成時刻証明システムは、
前記データ作成証明サーバが、
データ作成時刻証明を生成した時に証明完了データを端末装置に送信する証明完了データ送信手段を備えており、
前記端末装置が、
受信した証明完了データとコンテンツデータを合成して、証明済みコンテンツデータを生成する証明済コンテンツデータ生成手段を備えたことを特徴とする。
【0033】
これにより、証明済みコンテンツデータを容易に第三者に提供することができる。
【0034】
(24)(25)この発明のデータ作成時刻証明検証システムは、
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、データ作成時刻検証端末と、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明検証システムであって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段、
を備えた、データ作成時刻証明検証システムにおいて、
前記データ作成時刻検証端末が、
前記データ作成時刻証明サーバに少なくともコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信手段、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した検証結果を表示する検証結果表示手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記データ作成時刻証明検証端末から受信したコンテンツデータから特徴データを算出するとともに、データ作成時刻証明の特徴データと比較照合する特徴データ検証手段、
特徴データを比較した結果をデータ作成時刻証明と共にデータ作成時刻検証端末に送信する検証結果送信手段、
を備えた、
ことを特徴とする。
【0035】
これにより、検証者は、画像データの改竄の有無と共に、コンテンツが作成されたと考えられる信頼性のある時刻を検証することができる。
【0036】
この実施形態において、「データ作成時刻証明」とは、タイムスタンプ時刻に基づいて算出された、一定の時間間隔内においてコンテンツデータが作成された時刻を証明するためのデータをいい、具体的には、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶されたデータが該当する。
【0037】
この実施形態において、「特徴データ」とは、コンテンツデータの内容的特徴を表すデータをいい、ソフトウェアで作成された実体データそのもののほか、圧縮データ、暗号化データ、一方向関数によって圧縮変換して生成されるハッシュ値のようなデータもこれに含まれる。
【0038】
この実施形態において、端末装置の「コンテンツデータ作成手段」(図1b、図17のB2)は、図7のステップS24が対応する。「通信開始手段」(図1b、図17のB4)は、図7のステップS12が対応している。「特徴データ送信手段」(図1b、図17のB6)は、図8のステップS34が対応している。「第1の時間計測手段」(図1bのB8)は、図7のステップS18、S20、S22が対応している。「第2の時間計測手段」(図1bのB10)は、図7のステップS26、S28、S32が対応している。「計測時間送信手段」(図1bのB12)は、図8のステップS34が対応している。
【0039】
この実施形態において、データ作成時刻証明サーバ6の「通信開始手段」(図17のB5)は、図7のステップS14が対応している。「第4の時間計測手段」(図1bのB14)は、図8のステップS42、S48、S52が対応している。「特徴データ転送手段」(図1b、図17のB16)は、図8のステップS40が対応している。「タイムスタンプ受信手段」(図1b、図17のB18)は、図8のステップS48が対応している。「第3の時間計測手段」(図2、図17のB20)は、図7のステップS14、図8のS36が対応している。
【0040】
この実施形態において、「データ作成時刻証明生成手段」(図2、図17のB22)は、図8のステップS52が対応している。
【0041】
この実施形態において、タイムスタンプサーバ8の「タイムスタンプ生成手段」(図2、図17のB24)は、図8のステップS44が対応している。「タイムスタンプ送信手段」(図2、図17のB26)は、図8のステップS46が対応している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
[システム構成]
図1aは、この発明のデータ作成時刻証明システムの構成を示す図である。なお、この実施形態では、ユーザー3が、携帯電話2を用いて撮影した写真のコンテンツデータ(画像データ)についてデータ作成時刻証明を生成する場合を例に説明する。
【0043】
図1aに示すように、この発明のデータ作成時刻証明システム100は、端末装置である携帯電話2と、データ作成時刻証明サーバ6と、タイムスタンプサーバ8と、を通信回線であるインターネット10を介して接続して構成される。図1aに示すデータ作成時刻証明サーバ6が、タイムスタンプサーバ8から得られる信頼性のある時刻(タイムスタンプ時刻)を取得し、これに基づいて携帯電話2で作成された写真データのデータ作成時刻証明を生成することになる。
【0044】
図1bは、図1aに示すデータ作成時刻証明システムの携帯電話2、データ作成時刻証明サーバ6、タイムスタンプサーバ8が備える機能手段を示す図である。
【0045】
図1bに示すように、端末装置2は、データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段B4と、データ作成時刻証明サーバ6から通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段B8と、データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段B6と、データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段B10と、データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段B12、を備える。
【0046】
また、データ作成時刻証明サーバ6は、端末装置2からの通信開始要求を受けた時から、端末装置2から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段B20と、端末装置2から受信した特徴データをタイムスタンプサーバ8に送信する特徴データ転送手段B16と、特徴データ転送手段B16が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバ8から受信するタイムスタンプ受信手段B18と、タイムスタンプサーバ8に特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバ8からタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段B14、を備えている。さらに、データ作成時刻証明サーバ6は、端末装置2から受信した第1の時間および第2の時間と、第3の時間計測手段B20で計測した第3の時間と、以下の第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、タイムスタンプサーバ8から受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段をも備えている。
【0047】
さらに、タイムスタンプサーバ8は、データ作成時刻証明サーバ6から受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段B24と、データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段B26と、を備えている。
【0048】
[ハードウェア構成]
図1aに示すように、携帯電話2は、携帯電話ホストサーバ4が有するアンテナ5を介してインターネットなどのネットワーク10に接続することが可能な端末である。図2に、携帯電話2のハードウェア構成を示す。
【0049】
図2に示すように、携帯電話2は、CPU20、ディスプレイ22、フラッシュメモリ24、RAM26、カメラ27、入力デバイス(入力キー、カーソルキーなど)28、マイク/スピーカー29、通信回路30、記憶メディアスロット32、タイマー36などを備えており、これらはバスラインを介して接続されている。
【0050】
図2に示す携帯電話2のフラッシュメモリ24には、カメラ27で撮影した画像データを作成するためのデータ作成プログラム(画像作成アプリケーション)40が記憶されている。また、データ作成プログラム40は、タイマー36で計測した時間を取得する機能を備えており、第三者がプログラムの改造ができないように、暗号化処理等がなされている。なお、データ作成プログラム40のインストールは、通信回路30を介したダウンロードや、記憶メディアスロット32に記憶メディア34を接続して行うことができる。
【0051】
データ作成プログラム(画像作成アプリケーション)40は、また、カメラ27で撮影した画像データを図2に示すコンテンツデータ記憶DB42に記憶する。図3に、コンテンツデータ記憶DB42に記憶されるデータの具体例を示す。図3に示す、携帯電話2によって写真が撮影された時に記憶されるコンテンツデータ001(種別:画像)の各データ項目の詳細な説明については、後述する。
【0052】
図1aに示すデータ作成時刻証明サーバ6では、タイムスタンプサーバ8から取得した信頼できる時刻(タイムスタンプ時刻Ts)に基づいて、携帯電話2で作成された写真データのデータ作成時刻証明が生成される。
【0053】
ここで、図1aに示すタイムスタンプサーバ8が信頼のできる時刻を提供するタイムスタンプ技術の仕組みについて、図4を用いて説明する。
【0054】
図4に示すように、タイムスタンプの発行は、公開鍵暗号基盤(PKI)等の認証技術に基づくタイムスタンプトークンを発行する時刻認証局(TSA)14、時刻を配信・監査する標準時配信局(TA)12、国の機関である国家時刻標準時機関(NTA)16、PKI認証局(CA)の4つの機関が主として関わってで行われる。タイムスタンプトークンを発行する装置であるタイムスタンプサーバ8は、時刻認証局(TSA)14に設置される。標準時配信局(TA)12は、国の機関である国家時刻標準時機関(NTA)16からの時刻に高精度に同期した正確な時刻配信を行っており、時刻認証局(TSA)14は、標準時配信局(TA)12から配信される時刻を参照してタイムスタンプを発行、すなわち、タイムスタンプトークンを生成する。タイムスタンプトークンは、コンテンツデータの特徴データに信頼のできる時刻情報(タイムスタンプ時刻)等を付与して電子署名としてタイムスタンプサーバ8から提供される。なお、図4に示すPKI認証局(CA)18は、時刻認証局(TSA)14に対してデジタル署名用の公開鍵証明書を発行することにより、時刻認証局(TSA)14の時刻証明能力を保証する役割を担う。
【0055】
図5に、データ作成時刻証明サーバ6(図1a)のハードウェア構成を示す。図5に示すように、データ作成時刻証明サーバ6は、CPU120、ディスプレイ122、ハードディスク125、RAM126、入力デバイス(キーボード、マウスなど)128、通信回路130、クロック/タイマー135、CD−ROMドライブ137を備えており、これらはバスラインを介して接続されている。なお、データ作成時刻証明サーバ6のクロック/タイマー135は、時間を計測する機能だけでなく、時刻を提供する時計の機能も有する。
【0056】
図5に示すように、データ作成時刻証明サーバ6のハードディスク125には、タイムスタンプサーバ8から取得した信頼できる時刻(タイムスタンプ時刻Ts)に基づいて、データ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明プログラム50が記憶されている。なお、データ作成時刻証明プログラム50のインストールは、通信回路130を介したダウンロードや、CD−ROM138をCD−ROMドライブ137で読み出して行うことができる。
【0057】
また、図5に示すように、データ作成時刻証明プログラム50は、データ作成時刻証明DB52を有する。この実施形態においては、説明の都合上、データ作成時刻証明DB52を、図6に示すデータ作成時刻算出用テーブル52aと、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに分けて説明するが、これらは一体的に記憶してもよく、別に分けて記憶してもよい。なお、図6および図9に示す各データ項目の詳細な説明については後述する。
【0058】
[データ作成時刻証明の生成処理について]
図7および図8は、この発明のデータ作成時刻証明システム100における処理のフローチャートを示す図である。なお、図7におけるフローチャートの下端にあるα、β、γは、それぞれ図8のα、β、γの各部分でつながっていることを示す。
【0059】
図7に示すように、まず、携帯電話2はスタンバイ入力があったかどうかを判断している(ステップS10)。スタンバイ入力とは、例えば、これから撮影しようとする画像データについて時刻証明を取得しようと考えた場合にユーザーが行う、携帯電話2の入力デバイス28を介したスタンバイボタンの押下などの操作をいう。
【0060】
スタンバイ入力があった場合(ステップS10のYes)、携帯電話2はデータ作成時刻証明サーバ6に対して通信の開始を要求する(ステップS12)。携帯電話2からの通信開始要求を受けたデータ作成時刻証明サーバ4は、通信プロトコルを確立するとともに、通信を開始した時刻をクロック/タイマー135より取得して、データ作成時刻証明DB52に記憶する(ステップS14)。例えば、図6のdata1で示すように、コンテンツデータ001について、通信開始時刻が「20060201 15:29:13」と記憶される。
【0061】
携帯電話2のCPU20は、データ作成時刻証明サーバ6からのレスポンス(ステップS16)を受信するとタイマー36による計測を開始する(ステップS18)。つぎに、ユーザー3が入力デバイス28のボタンを押下して画像作成アプリケーションを起動させると、CPU20はタイマー36による計測を停止し(ステップS20のYes)、ステップS18で計測を開始してから画像作成アプリケーションの起動を完了するまで、つまり、画像データを作成することが可能な状態になるまでの時間を第1の時間t1として計測する(ステップS22)。また、この第1の時間t1が、コンテンツデータ記憶DB42に記憶される(ステップS22)。例えば、図3に示すコンテンツデータ001について、第1の時間t1として「23」秒が記憶される(図3のdata2)。なお、上記ステップS20では、ユーザー3の入力操作に基づいて手動でアプリケーションを起動させるようにしたが、ステップS10のスタンバイ入力に基づいて自動的に起動させるようにしてもよい。
【0062】
画像作成アプリケーションが起動された後(ステップS22のYes)、ユーザーが入力デバイス28のシャッターボタンを押下して実際に写真を撮影することにより、コンテンツデータが作成され、ファイル名が付されてフラッシュメモリ24のコンテンツデータ記憶DB42に保存される(ステップS24)。例えば、ユーザー3が携帯電話2を用いて写真を撮影したとき、図3のコンテンツデータ記憶DB42においてdata3で示すように、コンテンツデータ001について、ファイル名「100106.jpg」が記憶される。
【0063】
写真撮影が終了すると、携帯端末2のCPU20は、ユーザー3が入力デバイス28のボタンを押下して画像作成アプリケーションを終了したかどうかを判断する(ステップS26)。携帯端末2のCPU20は、画像作成アプリケーションが終了すると(ステップS26のYes)、タイマー36による計測を開始する(ステップS28)。なお、上記ステップS26では画像作成アプリケーションを、ユーザー3の入力操作に基づいて手動で終了させるようにしたが、ステップS24でコンテンツデータが作成された時に、自動的に終了させるようにしてもよい。
【0064】
その後、端末装置2のCPU20は、コンテンツデータのハッシュ値を算出し(ステップS30)、その後、タイマー36による計測を停止し、ステップS28で計測を開始してからハッシュ値を送信する直前までの時間を第2の時間t2として計測する(ステップS32)。また、この第2の時間t2が、コンテンツデータ記憶DB42に記憶される(ステップS32)。例えば、図3に示すコンテンツデータ001について、第2の時間t2として「10」秒が記憶される(図3のdata5)。なお、上記ステップS32では、ステップS28で計測を開始してから、ハッシュ値を送信する(以下のステップS34)直前までの時間を第2の時間t2として計測するようにしたが、ハッシュ値の送信を完了するまでの時間を第2の時間t2として計測するようにしてもよい。但し、この場合、ハッシュ値を送信した後、再度データ作成時刻証明サーバ6に第2の時間(図3のdata5)を送信する必要がある。
【0065】
端末装置2のCPU20は、ステップS30で算出したハッシュ値と、第1の時間t1(図3のdata2)と、第2の時間t2(図3のdata5)と、付帯情報(例えば、端末識別ID「350111」(図1aを参照)など)のデータを、データ作成時刻証明サーバ6に送信する(ステップS34)。
【0066】
データ作成時刻証明サーバ6のCPU120は、図8に示すように、まず、ハッシュ値を受信した時刻をクロック/タイマー135から取得してデータ作成時刻算出用テーブル52aに記憶する(ステップS36)。また、端末装置2から受信した第1の時間t1、第2の時間t2をデータ作成時刻算出用テーブル52aに記憶し(ステップS38)、タイムスタンプの発行を要求すべくハッシュ値をタイムスタンプサーバ8に転送する(ステップS40)。なお、受信したハッシュ値も、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶される。
【0067】
例えば、図6、図9のdata4で示すように、上記ステップS36〜S40において、コンテンツデータ001についてデータ作成時刻算出用テーブル52aにコンテンツ受信時刻が「20060201 15:29:54」、第1の時間t1が「23」秒、第2の時間t2が「10」と記憶される(図6のdata4,6)。また、データ作成時刻証明記憶テーブル52bにハッシュが「ihuhh…h84u3」等と記憶される(図9のdata4)。
【0068】
さらに、データ作成時刻証明サーバ6のCPU120は、タイムスタンプサーバ8からタイムスタンプを受信するまでの時間を計測するためにタイマーを起動する(ステップS42)。
【0069】
タイムスタンプの発行を要求されたタイムスタンプサーバ8は、要求に応じて、信頼のできるタイムスタンプ時刻tsを含んだタイムスタンプトークンを生成し(ステップS44)、データ作成時刻証明サーバ6に送信する(ステップS46)。
【0070】
データ作成時刻証明サーバ6がタイムスタンプサーバ8からタイムスタンプトークンを受信すると(ステップS48のYes)、タイムスタンプトークンをデータ作成時刻算出用テーブル52aに記憶する(ステップS50)する。さらに、タイマーを停止して、タイムスタンプサーバ8にタイムスタンプの発行を要求してからタイムスタンプトークンを受信するまでの時間を第4の時間t4として計測し、データ作成時刻算出用テーブル52aに記憶する(ステップS52)。
【0071】
例えば、図6のデータ作成時刻算出用テーブル52aに示すように、コンテンツデータ001について、第4の時間t4「12」秒が記憶される(図6のdata7)。また、コンテンツデータ001について、タイムスタンプトークン「100106.tst」が記憶される(図6のdata8)。
【0072】
その後、データ作成時刻証明サーバ6では、コンテンツデータについてデータ作成時刻証明を生成する処理(ステップS54)が行われる。図10は、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成する処理(図8のステップS54)の詳細を示すフローチャートである。
【0073】
図10に示すように、まず、データ作成時刻証明サーバ6のCPU120は、第3の時間tを算出してデータ作成時刻算出用テーブル52aに記憶する(ステップS500)。例えば、図6に示す通信開始時刻「20060201 15:29:13」とコンテンツ受信時刻「20060201 15:29:54」の差である「41」秒(図6のdata12)が、第3の時間t3として算出され記憶される。
【0074】
さらに、読み出したタイムスタンプ時刻Tsに基づいて、まず、データ作成開始時刻Taが算出され(ステップS502)。ここで算出されたデータ作成開始時刻は、データ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶される(ステップS508)。具体的には、データ作成開始時刻Taは、Ta=タイムスタンプ時刻Ts−第4の時間t4−第3の時間t3+第1の時間t1で算出される。例えば、図6に示すタイムスタンプ時刻「20060201 15:30:00」(図6のdata9)から「12」秒(図6のdata7)と「41」秒(図6のdata12)、通信開始時刻「20060201 15:29:13」とコンテンツ受信時刻「20060201 15:29:54」の差で求められる値)が減算され、さらに、「23」秒(図3の第1の時間t1)秒が加算された時刻「20060201 15:29:50」がデータ作成開始時刻Tbとして算出される。
【0075】
同様に、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成終了時刻Tbが算出され(ステップS506)、算出されたデータ作成終了時刻Tbは、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶される(ステップS508)。図9に、データ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶されるデータの例を示す。具体的には、データ作成終了時刻Tbは、公式Tb=タイムスタンプ時刻Ts−第2の時間t2で算出される。例えば、図6に示すタイムスタンプ時刻「20060201 15:30:00」(図6のdata9)から「10」秒(図6のdata6)だけ減算された時刻「20060201 15:29:50」がデータ作成終了時刻として算出され、データ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶される(図9のdata10)。
【0076】
以上のように算出したデータ作成開始時刻Taとデータ作成開始時刻Tbの計算上のタイムテーブルを、図11aに示す。図11aに示すように、データ作成時刻証明を構成するデータ作成開始時刻Taは、タイムスタンプ時刻Tsと矢印t4、t3、t1で表される。また、データ作成時刻証明を構成するデータ作成開始時刻Taは、タイムスタンプ時刻Tsと矢印t2で表される。つまり、データ作成時刻証明(図9)によって、図11aに示すデータ作成開始時刻Taとデータ作成開始時刻Tbの間にコンテンツデータが作成されたことが証明されることになる。
【0077】
図11bは、図11aに示すタイムテーブルを図7および図8に示すフローチャート上にに表示した図である。図11bに示すように、第2の時間t2の計測を終了するタイミング(図11aに示す矢印t2の始点)は、ハッシュ値のアップロードを開始した時(図8のステップS34)であり、その後の時刻に発行されるタイムスタンプ時刻Tsとは、現実的にはタイムラグΔt2を生じている。つまり、算出されるデータ作成終了時刻Tb(=Ts−t2)は、このタイムラグΔt2の分は遅くなるように算出される。これにより、少なくともデータ作成終了時刻Tbより前にアプリケーションが終了したことを証明することができる。
【0078】
同様に、第4の時間t4の計測を終了するタイミング(図11aに示す矢印t4の始点)は、データ作成時刻証明サーバ6がタイムスタンプの受信を完了した時(図8のステップS48、S52)であり、その前の時刻に発行されるタイムスタンプ時刻Tsと実際にはタイムラグΔt1を生じている。つまり、算出されるデータ作成開始時刻Ta(=Ts−t4−t3+t1)は、このタイムラグΔt1の分は早くなるように算出される。これにより、少なくともデータ作成終了時刻Tbより後にアプリケーションが起動したことを証明することができる。
【0079】
ステップS54においてデータ作成時刻証明が生成された後、さらに、データ作成時刻証明サーバ6はコンテンツIDと検証コードを生成してデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶すると共に、これらのデータを証明完了データとして携帯電話2に送信する(ステップS56、図9のdata13)。この「証明完了データ」には、証明完了済みを示すメッセージの他、必要に応じてコンテンツID等の付帯情報なども含まれる。なお、検証コードは、例えば、乱数を発生させて生成することができる。
【0080】
携帯電話2は、データ作成時刻証明サーバ6から受信したコンテンツIDと検証コードをコンテンツデータ記憶DB42に記憶する(ステップS58)。例えば、図3のdata14で示すように、コンテンツデータ001について、検証コード「12345678」およびコンテンツID「100106」が記憶される。
【0081】
さらに、携帯電話2において、コンテンツデータ記憶DB42のデータを合成して図12に示すような電子証明書X(証明済みコンテンツデータ)が生成される(ステップS59)。なお、上記コンテンツIDは、以下に説明する検証時において、データ作成時刻証明を検索するために用いられ、上記検証コードは、データ作成時刻証明を第三者が閲覧する際のパスワードとして用いられることになる。
【0082】
図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bに記憶されたデータから合成される電子証明書Xの表示例を、図12に示す。なお、第三者は、例えば、電子証明書Xを生成した携帯電話2を所有するユーザー3の携帯電話2から電子証明書Xのデータを受信することにより、電子証明書Xを取得することができる。
【0083】
電子証明書Xのデータを取得した第三者は、図12に示すような電子証明書Xをコンピュータに読み込んで表示することで、画像データの内容Pや、画像データの作成時刻(作成開始時刻Ta〜作成終了時刻Tb)や、付帯情報D(改竄の有無や検証コードなど)を知ることができる。
【0084】
例えば、図12に示す電子証明書Xからは、画像Pに示す人物H1、H2が建物Bの前に、「2006年2月1日15:29:30」から「2006年2月1日15:29:50」の間に存在していたことを知ることができる。また、これら電子証明書Xから分かる情報の正当性を確認したい場合は、後述するように、データ作成時刻証明サーバ6に電子証明書Xの改竄が成されていないかを検証をすることができる。
【0085】
[データ作成時刻証明を用いた検証処理]
データ作成時刻証明を用いてコンテンツデータに対して行う検証処理について、図13〜図16を用いて説明する。
【0086】
まず、検証者が写真の画像データを有する場合の検証処理について、図13および図14を用いて説明する。図13は、検証時におけるシステム構成を示す図である。図14は、写真の画像データを有する検証者が端末装置2aから検証を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【0087】
この実施形態では、検証の前提として、図13に示すように、検証者7aは、ユーザー3から少なくとも画像データとともに、検証に必要なデータ(コンテンツID、検証コード、検証作業を行うデータ作成時刻証明サーバ6に接続するためのURLなど)を記憶した記憶メディア34を受け取り、データ作成時刻証明サーバ6に接続した端末装置(クライアントPC2a)から検証を行うこととする。なお、クライアントPC2aは、図13に示すようにインターネット接続サーバ4aを介してネットワーク10に接続することが可能である。
【0088】
図14に示すように、検証者7aは、まず、クライアントPC2aに記憶メディア34を挿入し、画像IDと画像データを読み出してデータ作成時刻証明サーバ6に送信する(ステップS60)。なお、以下のステップS64で画像データからデータ作成時刻証明を検索する場合には、ここで画像データのみを送信することも可能である。
【0089】
クライアントPC2aから画像IDと画像データを受信したデータ作成時刻証明サーバ6は、受信した画像データからハッシュ値を算出し(ステップS62)、さらに、画像IDからデータ作成時刻証明を検索する(ステップS64)。
【0090】
データ作成時刻証明サーバ6は、受信した画像データから算出したハッシュ値と、検索したデータ作成時刻証明に格納されているハッシュ値とを比較照合し、検証結果を送信する(ステップS68)。クライアントPC2aでは、受信した検証結果やデータ作成時刻証明が表示される(ステップS70)。例えば、ステップS68においてハッシュ値が異なる場合は、図12に示すデータ作成時刻証明の付帯情報Dに画像が改竄されたことを示す表示がなされることになる。
【0091】
これにより、検証者は、画像データの改竄の有無と共に、撮影されたと考えられる信頼性のある時刻を確認することができる。
【0092】
次に、画像データを持っていない検証者の場合について、図15および図16を用いて説明する。図15は、検証時におけるシステム構成を示す図である。図16は、写真の画像データを有さない検証者が端末装置(クライアントPC2b)から検証を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【0093】
図15に示すように、この実施形態では、検証者7bは、図1aに示すユーザー3から写真と画像IDおよび検証コードを印刷したプリントアウト60を受け取り、インターネット接続サーバ4bを介してクライアントPC2bを用いて検証を行うこととする。
【0094】
なお、この実施形態のように、写真の画像データを有さない場合、検証コードを要求することとしている。これは、画像IDのみの検証では権限がない者も閲覧が可能となるためである。
【0095】
図16に示すように、まず、クライアントPC2bから画像IDと検証コードが送信される(ステップS80)。データ作成時刻証明サーバ6は、受信した画像IDからデータ作成時刻証明を検索し(ステップS82)、検証コードが一致する場合には検索結果を端末装置に送信する(ステップS84)。クライアントPC2bでは、受信した検証結果として、図12に示すようなデータ作成時刻証明が表示される(ステップS86)。
【0096】
これにより、検証者7bは、プリントされた写真が撮影されたと考えられる信頼性のある時刻を確認することができる。但し、この検証方法では、検証者7bは画像データの改竄の有無を知ることはできない。
【0097】
[その他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、第1の時間t1、第2の時間t2、第4の時間t4の全てを考慮して、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成したが、少なくとも第3の時間t3だけを考慮してタイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成することもできる。この場合、タイムスタンプ時刻Tsがデータ作成終了時刻Tbとなり、タイムスタンプ時刻Tsから第3の時間t3を減算したものがデータ作成開始時刻Taとなる。なお、第3の時間t3の他に、第1の時間t1、第2の時間t2、第4の時間t4を組み合わせて、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成してもよい。
【0098】
図17は、第3の時間t3だけを考慮してタイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成時刻証明を生成する場合における、携帯電話2、データ作成時刻証明サーバ6、タイムスタンプサーバ8が備える機能手段を示す図である。
【0099】
図17に示すように、端末装置2は、データ作成時刻証明サーバ6との通信を開始する通信開始手段B4と、コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段B2と、コンテンツデータの特徴データを作成し、作成したコンテンツデータの特徴データをデータ作成時刻証明サーバ6に送信する特徴データ送信手段とB6を備えている。
【0100】
また、図17に示すタイムスタンプサーバ8は、データ作成時刻証明サーバ6からの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段B24と、データ作成時刻証明サーバ6にタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段B26とを備えている。
【0101】
さらに、図17に示すデータ作成時刻証明サーバ6は、端末装置2との通信を開始する通信開始手段B5と、端末装置2からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバ8に転送する特徴データ転送手段B16と、タイムスタンプサーバ8からタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段B18と、通信開始手段5による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段B16による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段B20と、受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段B22とを備える。なお、「通信開始関連時」とは、例えば、端末装置2からの通信開始の要求を行った時以降で、端末装置2からの通信開始の要求に対するデータ作成時刻証明サーバ6からの応答時以前の間の何れかの時である。また、「特徴データ生成関連時」とは、例えば、端末装置2によって特徴データを生成した時以降で、タイムスタンプサーバ8に対するタイムスタンプ要求を行う以前の間の何れかの時である。
【0102】
なお、上記実施形態においては、図1aに示すように、データ作成時刻証明サーバ6とタイムスタンプサーバ8を独立に設けたが、データ作成時刻証明サーバ6にタイムスタンプサーバ8の機能を持たせて1のサーバによって実現することもできる。このように、データ作成時刻証明サーバ6にタイムスタンプサーバ8の機能を持たせた場合、上記実施形態のように第4の時間を計測する必要はなくなるため(当該1のサーバにおけるタイムスタンプ生成処理の開始から終了までの時間を第4の時間として計測することはできるが)、データ作成時刻証明を第4の時間を考慮に入れないで生成することができる。
【0103】
なお、上記実施形態においては、検証者が、図1aに示すデータ作成時刻証明サーバ6に対してコンテンツデータについてデータ作成時刻証明を要求することとしたが、図9に示すデータ作成時刻証明記憶テーブル52bを記憶した検証用のサーバを別途設け、当該サーバに対してデータ作成時刻証明を要求するようにしてもよい。
【0104】
なお、上記実施形態では、タイムスタンプ時刻Tsに基づいてデータ作成終了時刻Tbを算出する際(ステップS506)に、第3の時間t3(図6のdata12)を、時計機能を用いて記憶した通信開始時刻とコンテンツ受信時刻の差で求めたが、通信開始時刻にタイマーの計測を開始し、コンテンツ受信時刻にタイマーの計測を終了して、タイマー機能を用いて計測して求めてもよい。
【0105】
なお、上記実施形態においては、第2の時間の計測を開始する時をデータ生成プログラムの終了時(図7のステップS26、S28)としたが、コンテンツデータの生成終了時(図7のステップS24)としてもよい。
【0106】
なお、上記実施形態においては、データ生成プログラムで作成されるコンテンツデータが1つの場合について説明したが、コンテンツデータが複数存在しても良い。また、第2の時間の計測を複数作成する各コンテンツデータの生成完了時(図7のステップS24)から開始してもよい。これにより、各コンテンツデータについて、それぞれ第2の時間を計測することができる。
【0107】
なお、上記実施形態においては、携帯電話2からデータ作成時刻証明サーバ6に、ハッシュ値と共に付帯情報として端末装置の識別情報を送信することとしたが(図7のステップS34)、ハッシュ値だけを送信するようにしてもよい。
【0108】
なお、上記実施形態においては、携帯電話2からデータ作成時刻証明サーバ6に、ハッシュ値と共に付帯情報として端末装置の識別情報を送信することとしたが(図7のステップS34)、端末装置の識別情報を送信しなくてもよい。
【0109】
なお、上記実施形態においては、携帯電話2からデータ作成時刻証明サーバ6に、ハッシュ値と共に付帯情報として端末装置の識別情報を送信することとしたが(図7のステップS34)、端末装置の位置情報を付帯情報として送信するようにしてもよい。
【0110】
なお、上記実施形態においては、端末装置を携帯電話2としたが、コンテンツデータを作成することができる端末であればよく、図15に示すインターネット接続サーバ4bを介してインターネット10に接続可能なクライアントPC2bや、PDA、レコーダーなどの端末(図示せず)を端末装置としてもよい。
【0111】
なお、上記実施形態においては、コンテンツデータを画像データとしたが、その他、動画、音声、文章などのデータをコンテンツデータとしてもよい。また、データ作成プログラム40を画像作成機能を備えたアプリケーション(画像作成アプリケーション)としたが、動画作成機能、文章作成機能、録音機能を備えたアプリケーションをデータ作成プログラムとしてもよい。
【0112】
例えば、コンテンツデータが動画データである場合、データ作成時刻証明サーバ6からのレスポンス(図7に示すステップS16に対応)を受信してから画像作成アプリケーションの起動を完了するまで(図7に示すステップS20に対応)の時間を第1の時間t1として計測すればよい。また、動画作成アプリケーションの終了時から(図7に示すステップS26に対応)、ハッシュ値の送信(アップロード)開始までの時間を第2の時間t2として計測すればよい。なお、コンテンツデータが音声、文章等のデータである場合も、基本的に同様に取り扱うことができる。
【0113】
ただし、コンテンツデータが文章である場合、一旦、文章作成アプリケーションを起動してから文章の作成を完了するまで長時間かかることも多いため、上記と同様に扱うと、第1の時間t1の計測終了時と、第1の時間t2の計測開始時の間隔が必要以上に空いてしまうことも考えられる。このため、コンテンツデータが文章の場合には、データ作成時刻証明サーバ6からのレスポンス(図7に示すステップS16に対応)を受信してから、文章作成アプリケーションの起動を完了した時より後の処理、例えば、ファイルの上書保存処理が完了したり、プリントアウト処理が完了するまで(図7に示すステップS20に対応)の時間を第1の時間t1として計測すればよい。
【0114】
また、コンテンツデータについて特定の処理(例えば、ワープロソフトなどで生成した文書についてPDF化処理する場合など)を行う際に日時を証明するためにも、この発明を用いることができる。例えば、上記実施形態において端末装置でPDF化処理を行う場合、データ作成時刻証明サーバ6からのレスポンス(図7に示すステップS16に対応)を受信してからPDF文書への変換処理(作成指示)入力が行われるまで(図7に示すステップS20に対応)の時間を第1の時間t1として計測すればよい。また、PDF文書への変換処理完了時(つまり、PDFのようなデータファイルが作成されたことをCPUが判断した時)から(図7に示すステップS26に対応)、ハッシュ値の送信(アップロード)が開始するまでの時間を第2の時間t2として計測すればよい。
【0115】
なお、上記のように作成指示入力により第1の時間t1の計測を停止し、作成処理の終了により第2の時間t2の計測を開始する手法は、PDF文書に限らず、他のコンテンツデータにも用いることができる。例えば、前述の実施形態のように写真撮影する場合を例に説明すると、ユーザーが撮影キーを押下した時に第1の時間t1の計測を停止し、撮影した画像データが生成された時に第2の時間t2の計測を開始するようにしてもよい。
【0116】
なお、上記実施形態においては、図2に示すように、データ作成プログラム40をフラッシュメモリ24に記憶することとしたが、外部からの制御を不能としコンテンツデータの改変が確実にできないようにするためには、データ作成プログラム40を専用モジュール化して携帯端末に装着するようにして構成してもよい。これは、データ作成時刻証明サーバ6のデータハードディスク25(図5)に記憶される作成時刻証明プログラムについても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1a】この発明のデータ作成時刻証明システムの構成を示す図である。
【図1b】この発明のデータ作成時刻証明システムにおける機能手段を示す図である。
【図2】携帯電話2のハードウェア構成を示す図である。
【図3】コンテンツデータ記憶DB42に記憶されるコンテンツデータの具体例を示す図である。
【図4】タイムスタンプサーバ8が信頼のできる時刻を提供するタイムスタンプ技術の仕組みを示す図である。
【図5】データ作成時刻証明サーバ6のハードウェア構成を示す図である。
【図6】データ作成時刻証明DB34に記憶されるデータの具体例を示す図である。
【図7】この発明のデータ作成時刻証明システム100における処理のフローチャートを示す図である。
【図8】この発明のデータ作成時刻証明システム100における処理のフローチャートを示す図である。
【図9】データ作成時刻証明のデータ構成を示す図である。
【図10】データ作成時刻証明を生成する処理(図8のステップS50)の詳細を示すフローチャートである。
【図11a】データ作成開始時刻Taとデータ作成開始時刻Tbのタイムテーブルを示す図である。
【図11b】データ作成開始時刻Taとデータ作成開始時刻Tbのタイムテーブルを、図7および図8のフローチャートに示す図である。
【図12】データ作成時刻証明の表示例を示す図である。
【図13】検証時におけるシステム構成を示す図である。
【図14】画像データを有する検証者が端末装置から検証を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【図15】検証時におけるシステム構成を示す図である。
【図16】画像データを有さない検証者が端末装置から検証を行う場合の処理を示すフローチャートである。
【図17】この発明のデータ作成時刻証明システムにおける機能手段を示す図である。
【符号の説明】
【0118】
2・・・・端末装置
6・・・・データ作成時刻証明サーバ
8・・・・タイムスタンプサーバ
10・・・・ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明システムであって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段、
を備えたデータ作成時刻証明システムにおいて、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明システム。
【請求項2】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバであって、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置で計測された第1および第2の時間を受信する計測時間時間受信手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明サーバ。
【請求項3】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバをコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置で計測された第1および第2の時間を受信する計測時間時間受信手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えたことを特徴とするプログラム。
【請求項4】
データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続される、データ作成プログラムを備えた端末装置であって、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備えた、
ことを特徴とする端末装置。
【請求項5】
データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続される、データ作成プログラムを備えた端末装置をコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備えたことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記データ作成時刻が、データ作成開始時刻とデータ作成終了時刻とで構成されており、
前記データ作成時刻証明生成手段が、
前記データ作成開始時刻を、タイムスタンプ時刻から第3の時間および第4の時間を減算し、さらに、第1の時間を加算することにより算出し、
前記データ作成終了時刻を、タイムスタンプ時刻から第2の時間を減算することにより算出する、
ことを特徴とするもの。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
データ作成プログラムによってコンテンツデータを作成する処理が行われた時に第2の時間の計測が開始される、
ことを特徴とするもの。
【請求項8】
請求項7のシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記データ作成プログラムによって生成されるコンテンツデータが複数あり、
第2の時間計測手段が、各コンテンツデータについて、データ作成プログラムが各コンテンツデータを作成した時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する、
ことを特徴とするもの。
【請求項9】
請求項1〜8の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記特徴データ送信手段が、データ作成プログラムによって生成されたコンテンツデータの特徴データだけをデータ作成時刻証明サーバに送信する、
ことを特徴とするもの。
【請求項10】
請求項1〜8の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記特徴データ送信手段が、前記特徴データと共に端末装置の識別番号を送信する、
ことを特徴とするもの。
【請求項11】
請求項1〜8の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記特徴データ送信手段が、前記特徴データと共に端末装置の位置情報を送信する、
ことを特徴とするもの。
【請求項12】
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備えた、データ作成プログラムを備えた端末装置、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバであって、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明サーバ。
【請求項13】
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明システムであって、
前記端末装置は、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段と、
コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
前記コンテンツデータの特徴データを作成し、作成した前記コンテンツデータの特徴データを前記データ作成時刻証明サーバに送信する特徴データ送信手段とを備え、
前記タイムスタンプサーバは、
データ作成時刻証明サーバからの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段と、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段とを備え、
前記データ作成時刻証明サーバは、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送手段と、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と、
を備えたことを特徴とするデータ作成時刻証明システム。
【請求項14】
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバであって、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送手段と、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と、
を備えたことを特徴とするデータ作成時刻証明サーバ。
【請求項15】
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバをコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送手段と、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と、
を備えたことを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項13〜15の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記通信開始関連時は、端末装置からの通信開始要求時以降であって、端末装置からの通信開始要求に対する応答時以前の時であることを特徴とするもの。
【請求項17】
請求項13〜16の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記特徴データ生成関連時は、端末装置による特徴データ生成時以降であって、タイムスタンプサーバに対するタイムスタンプ要求時以前の時であることを特徴とするもの。
【請求項18】
請求項13〜17の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記端末装置は、
前記通信開始関連時からデータ作成手段がコンテンツデータを作成することが可能になるまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段と、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間を送信する計測時間送信手段とをさらに備え、
前記データ作成時刻証明サーバのデータ作成時刻証明生成手段は、前記タイムスタンプ時刻から第3の時間を減じ、第1の時間を加えた時刻をデータ作成開始時刻とすることを特徴とするもの。
【請求項19】
請求項13〜18の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記端末装置は、
データ作成手段がコンテンツデータの作成を完了してから特徴データ生成関連時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段と、
データ作成時刻証明サーバに前記第2の時間を送信する計測時間送信手段とをさらに備え、
前記データ作成時刻証明サーバのデータ作成時刻証明生成手段は、前記タイムスタンプ時刻から第2の時間を減じた時刻をデータ作成終了時刻とすることを特徴とするもの。
【請求項20】
請求項13〜19の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記データ作成時刻証明サーバは、
前記タイムスタンプ受信手段が要求を行ってからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段をさらに備え、
前記データ作成時刻証明生成手段は、算出された前記データ作成開始時刻から第4の時間を減じてデータ作成開始時刻とすることを特徴とするもの。
【請求項21】
請求項13〜20の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記データ作成証明サーバは、
データ作成時刻証明を生成した時に証明完了データを端末装置に送信する証明完了データ送信手段を備えており、
前記端末装置は、
受信した証明完了データとコンテンツデータを合成して、証明済みコンテンツデータを生成する証明済コンテンツデータ生成手段を備えたことを特徴とするもの。
【請求項22】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明方法であって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始ステップ、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測ステップ、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信ステップ、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信ステップによる送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測ステップ、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信ステップ、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測ステップ、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送ステップ、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信ステップ、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測ステップ、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成ステップ、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信ステップ、
を備えたデータ作成時刻証明方法において、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測ステップで計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成ステップ、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明方法。
【請求項23】
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明方法であって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始ステップと、
コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成ステップと、
前記コンテンツデータの特徴データを作成し、作成した前記コンテンツデータの特徴データを前記データ作成時刻証明サーバに送信する特徴データ送信ステップとを備え、
前記タイムスタンプサーバは、
データ作成時刻証明サーバからの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成ステップと、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信ステップとを備え、
前記データ作成時刻証明サーバは、
端末装置との通信を開始する通信開始ステップと、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送ステップと、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信ステップと、
通信開始ステップによる通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ受信ステップによる特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測ステップと、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成ステップと、
を備えたことを特徴とするデータ作成時刻証明方法。
【請求項24】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、データ作成時刻検証端末と、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明検証システムであって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段、
を備えた、データ作成時刻証明検証システムにおいて、
前記データ作成時刻検証端末が、
前記データ作成時刻証明サーバに少なくともコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信手段、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した検証結果を表示する検証結果表示手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記データ作成時刻証明検証端末から受信したコンテンツデータから特徴データを算出するとともに、データ作成時刻証明の特徴データと比較照合する特徴データ検証手段、
特徴データを比較した結果をデータ作成時刻証明と共にデータ作成時刻検証端末に送信する検証結果送信手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明検証システム。
【請求項25】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、データ作成時刻検証端末と、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明検証システムであって、
前記端末装置は、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段と、
コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
前記コンテンツデータの特徴データを作成し、作成した前記コンテンツデータの特徴データを前記データ作成時刻証明サーバに送信する特徴データ送信手段とを備え、
前記タイムスタンプサーバは、
データ作成時刻証明サーバからの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段と、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段とを備え、
前記データ作成時刻証明サーバは、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信する特徴データ受信手段と、
受信した特徴データについて、タイムスタンプサーバに対してタイムスタンプ要求を行い、タイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と
を備えた、データ作成時刻証明検証システムにおいて、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記データ作成時刻証明検証端末から受信したコンテンツデータから特徴データを算出するとともに、データ作成時刻証明の特徴データと比較照合する特徴データ検証手段、
特徴データを比較した結果をデータ作成時刻証明と共にデータ作成時刻検証端末に送信する検証結果送信手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明検証システム。
【請求項1】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明システムであって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段、
を備えたデータ作成時刻証明システムにおいて、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明システム。
【請求項2】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバであって、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置で計測された第1および第2の時間を受信する計測時間時間受信手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明サーバ。
【請求項3】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバをコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置で計測された第1および第2の時間を受信する計測時間時間受信手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えたことを特徴とするプログラム。
【請求項4】
データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続される、データ作成プログラムを備えた端末装置であって、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備えた、
ことを特徴とする端末装置。
【請求項5】
データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続される、データ作成プログラムを備えた端末装置をコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備えたことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記データ作成時刻が、データ作成開始時刻とデータ作成終了時刻とで構成されており、
前記データ作成時刻証明生成手段が、
前記データ作成開始時刻を、タイムスタンプ時刻から第3の時間および第4の時間を減算し、さらに、第1の時間を加算することにより算出し、
前記データ作成終了時刻を、タイムスタンプ時刻から第2の時間を減算することにより算出する、
ことを特徴とするもの。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
データ作成プログラムによってコンテンツデータを作成する処理が行われた時に第2の時間の計測が開始される、
ことを特徴とするもの。
【請求項8】
請求項7のシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記データ作成プログラムによって生成されるコンテンツデータが複数あり、
第2の時間計測手段が、各コンテンツデータについて、データ作成プログラムが各コンテンツデータを作成した時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する、
ことを特徴とするもの。
【請求項9】
請求項1〜8の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記特徴データ送信手段が、データ作成プログラムによって生成されたコンテンツデータの特徴データだけをデータ作成時刻証明サーバに送信する、
ことを特徴とするもの。
【請求項10】
請求項1〜8の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記特徴データ送信手段が、前記特徴データと共に端末装置の識別番号を送信する、
ことを特徴とするもの。
【請求項11】
請求項1〜8の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記特徴データ送信手段が、前記特徴データと共に端末装置の位置情報を送信する、
ことを特徴とするもの。
【請求項12】
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備えた、データ作成プログラムを備えた端末装置、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバであって、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明サーバ。
【請求項13】
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明システムであって、
前記端末装置は、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段と、
コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
前記コンテンツデータの特徴データを作成し、作成した前記コンテンツデータの特徴データを前記データ作成時刻証明サーバに送信する特徴データ送信手段とを備え、
前記タイムスタンプサーバは、
データ作成時刻証明サーバからの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段と、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段とを備え、
前記データ作成時刻証明サーバは、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送手段と、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と、
を備えたことを特徴とするデータ作成時刻証明システム。
【請求項14】
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバであって、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送手段と、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と、
を備えたことを特徴とするデータ作成時刻証明サーバ。
【請求項15】
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、にネットワークを介して接続されたデータ作成時刻証明サーバをコンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送手段と、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と、
を備えたことを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項13〜15の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記通信開始関連時は、端末装置からの通信開始要求時以降であって、端末装置からの通信開始要求に対する応答時以前の時であることを特徴とするもの。
【請求項17】
請求項13〜16の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記特徴データ生成関連時は、端末装置による特徴データ生成時以降であって、タイムスタンプサーバに対するタイムスタンプ要求時以前の時であることを特徴とするもの。
【請求項18】
請求項13〜17の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記端末装置は、
前記通信開始関連時からデータ作成手段がコンテンツデータを作成することが可能になるまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段と、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間を送信する計測時間送信手段とをさらに備え、
前記データ作成時刻証明サーバのデータ作成時刻証明生成手段は、前記タイムスタンプ時刻から第3の時間を減じ、第1の時間を加えた時刻をデータ作成開始時刻とすることを特徴とするもの。
【請求項19】
請求項13〜18の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記端末装置は、
データ作成手段がコンテンツデータの作成を完了してから特徴データ生成関連時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段と、
データ作成時刻証明サーバに前記第2の時間を送信する計測時間送信手段とをさらに備え、
前記データ作成時刻証明サーバのデータ作成時刻証明生成手段は、前記タイムスタンプ時刻から第2の時間を減じた時刻をデータ作成終了時刻とすることを特徴とするもの。
【請求項20】
請求項13〜19の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記データ作成時刻証明サーバは、
前記タイムスタンプ受信手段が要求を行ってからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段をさらに備え、
前記データ作成時刻証明生成手段は、算出された前記データ作成開始時刻から第4の時間を減じてデータ作成開始時刻とすることを特徴とするもの。
【請求項21】
請求項13〜20の何れかのシステム、サーバ、端末装置またはプログラムにおいて、
前記データ作成証明サーバは、
データ作成時刻証明を生成した時に証明完了データを端末装置に送信する証明完了データ送信手段を備えており、
前記端末装置は、
受信した証明完了データとコンテンツデータを合成して、証明済みコンテンツデータを生成する証明済コンテンツデータ生成手段を備えたことを特徴とするもの。
【請求項22】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明方法であって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始ステップ、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測ステップ、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信ステップ、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信ステップによる送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測ステップ、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信ステップ、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測ステップ、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送ステップ、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信ステップ、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測ステップ、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成ステップ、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信ステップ、
を備えたデータ作成時刻証明方法において、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測ステップで計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成ステップ、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明方法。
【請求項23】
コンテンツデータ作成機能を備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明方法であって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始ステップと、
コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成ステップと、
前記コンテンツデータの特徴データを作成し、作成した前記コンテンツデータの特徴データを前記データ作成時刻証明サーバに送信する特徴データ送信ステップとを備え、
前記タイムスタンプサーバは、
データ作成時刻証明サーバからの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成ステップと、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信ステップとを備え、
前記データ作成時刻証明サーバは、
端末装置との通信を開始する通信開始ステップと、
端末装置からの特徴データを受信して、タイムスタンプサーバに転送する特徴データ転送ステップと、
タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信ステップと、
通信開始ステップによる通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ受信ステップによる特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測ステップと、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成ステップと、
を備えたことを特徴とするデータ作成時刻証明方法。
【請求項24】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、データ作成時刻検証端末と、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明検証システムであって、
前記端末装置が、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段、
データ作成時刻証明サーバから通信開始の応答を受けた時からデータ作成プログラムが起動するまでの時間を第1の時間として計測する第1の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに、少なくともデータ作成プログラムで生成したコンテンツデータの特徴データを送信する特徴データ送信手段、
データ作成プログラムの終了時から、特徴データ送信手段による送信開始時までの時間を第2の時間として計測する第2の時間計測手段、
データ作成時刻証明サーバに前記第1の時間および前記第2の時間を送信する計測時間送信手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
端末装置からの通信開始要求を受けた時から、端末装置から少なくとも特徴データを受信するまでの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段、
端末装置から受信した特徴データをタイムスタンプサーバに送信する特徴データ転送手段、
特徴データ転送手段が送信した特徴データについてのタイムスタンプをタイムスタンプサーバから受信するタイムスタンプ受信手段、
タイムスタンプサーバに特徴データを送信した時から、タイムスタンプサーバからタイムスタンプを受信するまでの時間を第4の時間として計測する第4の時間計測手段、
前記端末装置から受信した第1の時間および第2の時間と、前記第3の時間計測手段で計測した第3の時間と、前記第4の時間計測手段で計測した第4の時間と、前記タイムスタンプサーバから受信したタイムスタンプ時刻と、に基づいてデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段、
を備え、
前記タイムスタンプサーバが、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した特徴データについて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段、
を備えた、データ作成時刻証明検証システムにおいて、
前記データ作成時刻検証端末が、
前記データ作成時刻証明サーバに少なくともコンテンツデータを送信するコンテンツデータ送信手段、
前記データ作成時刻証明サーバから受信した検証結果を表示する検証結果表示手段、
を備え、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記データ作成時刻証明検証端末から受信したコンテンツデータから特徴データを算出するとともに、データ作成時刻証明の特徴データと比較照合する特徴データ検証手段、
特徴データを比較した結果をデータ作成時刻証明と共にデータ作成時刻検証端末に送信する検証結果送信手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明検証システム。
【請求項25】
データ作成プログラムを備えた端末装置と、データ作成時刻証明サーバと、タイムスタンプを発行するタイムスタンプサーバと、データ作成時刻検証端末と、をネットワークを介して接続したデータ作成時刻証明検証システムであって、
前記端末装置は、
データ作成時刻証明サーバとの通信を開始する通信開始手段と、
コンテンツデータを作成するコンテンツデータ作成手段と、
前記コンテンツデータの特徴データを作成し、作成した前記コンテンツデータの特徴データを前記データ作成時刻証明サーバに送信する特徴データ送信手段とを備え、
前記タイムスタンプサーバは、
データ作成時刻証明サーバからの要求を受けて、タイムスタンプ時刻を含むタイムスタンプを生成するタイムスタンプ生成手段と、
前記データ作成時刻証明サーバにタイムスタンプを送信するタイムスタンプ送信手段とを備え、
前記データ作成時刻証明サーバは、
端末装置との通信を開始する通信開始手段と、
端末装置からの特徴データを受信する特徴データ受信手段と、
受信した特徴データについて、タイムスタンプサーバに対してタイムスタンプ要求を行い、タイムスタンプを受信するタイムスタンプ受信手段と、
通信開始手段による通信開始時に関連した通信開始関連時から、特徴データ転送手段による特徴データ受信時に関連した特徴データ生成関連時までの時間を第3の時間として計測する第3の時間計測手段と、
受信したタイムスタンプによるタイムスタンプ時刻から第3の時間を減じた時刻以降の時刻をデータ作成開始時刻とし、タイムスタンプ時刻以前であって前記データ作成開始時刻以降の時刻をデータ作成終了時刻としたデータ作成時刻証明を生成するデータ作成時刻証明生成手段と
を備えた、データ作成時刻証明検証システムにおいて、
前記データ作成時刻証明サーバが、
前記データ作成時刻証明検証端末から受信したコンテンツデータから特徴データを算出するとともに、データ作成時刻証明の特徴データと比較照合する特徴データ検証手段、
特徴データを比較した結果をデータ作成時刻証明と共にデータ作成時刻検証端末に送信する検証結果送信手段、
を備えた、
ことを特徴とするデータ作成時刻証明検証システム。
【図1a】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11a】
【図11b】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11a】
【図11b】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2007−300471(P2007−300471A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−127581(P2006−127581)
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(596100812)京セラコミュニケーションシステム株式会社 (38)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月1日(2006.5.1)
【出願人】(596100812)京セラコミュニケーションシステム株式会社 (38)
【Fターム(参考)】
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