説明

データ入力・検証システム

【課題】 データセンター側の認証サーバー及びデータ処理サーバー、在宅者側パソコンの基本ソフトの相違にも対応でき、データの機密保持性の高いデータ入力・検証システムを提供すること。
【解決手段】 データセンター側に設置された認証サーバーおよびデータ管理サーバーと、インターネットを介して接続された在宅者側パソコンとを備え、認証サーバー及びデータ管理サーバーと前記在宅者側パソコンの基本ソフトに依存しないシステムであり、前記データ管理サーバーは、原データをイメージ化処理し、1件ごとに在宅者側パソコンに転送する転送手段を有し、在宅者側パソコンにおいては前記イメージデータに基づいて1次入力を行い、データ管理サーバーに転送し、データ管理サーバーにおいては1次入力済データを1件ごとに1次入力者とは異なる在宅者側パソコンに転送する転送手段を有し、在宅者側パソコンにおいて1次入力済データを検証することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、企業が保有する様々の情報、例えば、売上伝票、納品書、請求書、仕訳伝票、入庫伝票、出庫伝票、棚卸伝票、給与明細、各種アンケート調査、クイズ・イベント参加申込、交通量調査、レセプト入力、各種学校の試験成績、国勢調査等の手書きデータを含むデータを、コンピュータ処理して電子データ化するため、多数の在宅者がインターネットを介して入力および検証するデータ入力・検証システムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記コンピュータ処理が可能なデータの入力種類は、5万種以上と言われており、一つの種類のデータ数も多いものは数100万件以上にもなる場合がある。従来、この種のデータを入力する場合、同一箇所に多数の入力端末と人員を配置する方式は多大のコストが必要となるため、在宅者を利用して入力作業を行う方式がある。この場合、データ入力作業を行うには、発注元においては、入力者ごとに作業可能な量に分割した原データを宅急便(登録商標)等で送付し、各入力者はバッチ処理で入力し、データ入力が完了した時点で原データと一緒に発注元に送り返し、さらに、入力データを検証するために、上記の作業を繰り返す方法が取られている。
【0003】
また、最近、手書きのデータをコンピュータで読み取り電子データ化するシステムも開発されている。
【特許文献1】特開2004−28062号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の在宅者を利用する入力方式は、大量のデータが有る場合、それぞれの入力者の作業可能な量に分割する作業が煩雑になるという問題を有し、また、複数のバッチ処理をしている場合、誰か一人の作業が計画通りに進まなかった場合、進まなかった人のバッチが終了するまで全データの入力が終了しないという問題を有し、さらに、バッチ当たりの処理件数が入力者の能力によって決められているので、作業途中で、入力者や処理数を機動的に変更することが困難であるという問題を有している。さらに、従来の入力・検証システムは、在宅者側のパソコン、データセンター側の認証サーバー及びデータ処理サーバーの基本ソフトに依存するものであっため、使用機種等が制限されるという問題を有していた。さらに、データセンター側と在宅者パソコンとの認証システムが当初の認証コードのみで行われるため、その認証コードが漏れると他のパソコンからのデータセンター側への侵入が可能となり、データが外部に流出するという問題や、在宅者から個人データ等が外部流出するという問題を有するものであった。また、手書きデータをコンピュータで読み取り電子データ化するシステムでは、読み取りエラーの発生が多く、データの信頼性が薄く、そのエラーの修正には多大な労力を必要とするという問題を有するものであった。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、データセンター側の認証サーバー及びデータ処理サーバー、相違在宅者側パソコンの基本ソフトに依存しない、作業を効率的に行うことができ、さらにデータの機密保持性の高いデータ入力・検証システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明は、前記課題を解決するために、データ入力・検証システムにおいて、データセンター側に設置された認証サーバーおよびデータ管理サーバーと、該認証サーバーおよびデータ管理サーバーにインターネットを介して接続された多数の在宅者側パソコンとを備え、前記データセンター側に設置された認証サーバー及びデータ管理サーバーと前記在宅者側パソコンの基本ソフトに依存しないシステムであり、前記認証サーバーは認証コード作成プログラム及びIDテーブルを備え、在宅者側パソコンはデータセンター側のIDテーブルと同一のIDテーブルと備え、前記認証サーバーでは、認証コード作成プログラムとIDテーブルに基づいて認証コードを作成する認証コード作成手段と、このとき用いた認証コード作成プログラムのみを在宅者側パソコンに送信する送信手段を有し、在宅者側パソコンでは、送信されてきた認証コード作成プログラムとIDテーブルに基づいて認証コードを作成する認証コード作成手段を有し、作成した認証コードを認証サーバーに送信し、認証サーバーでは、送信されてきた認証コードと、予め作成しておいた認証コードとを照合する照合手段を有し、認証コードが合致した場合、前記データ管理サーバーは、イメージ化処理手段により原データをイメージ化処理し処理されたイメージデータを1件ごとに在宅者側パソコンに転送する転送手段を有し、在宅者側パソコンにおいては前記イメージデータに基づいて1次入力を行い、1次入力済データをデータ管理サーバーに転送し、データ管理サーバーにおいては1次入力済データを1件ごとに1次入力者とは異なる在宅者側パソコンに転送する転送手段を有し、在宅者側パソコンにおいて1次入力済データを検証することを特徴とする。
【0007】
本第2発明は、本第1発明のデータ入力・検証システムにおいて、認証サーバーおよびデータ管理サーバーと在宅者側パソコン間の通信データを暗号化して伝送するシステムを備えることを特徴とする。
【0008】
本第3発明は、本第1又は第2発明のデータ入力・検証システムにおいて、前記データ管理サーバーは、原イメージデータの関連付を保持しつつその内容が判別不可能な状態に原イメージデータを細分化し、仮イメージデータに変換するイメージデータ変換手段を有し、作成された仮イメージデータを在宅者パソコンに送達し、データ入力、検証の後、原イメージデータとの関連付けにより原データに復元するデータ再構築手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のデータ入力・検証システムにおいて、データセンター側に設置された認証サーバーおよびデータ管理サーバーと、該認証サーバーおよびデータ管理サーバーにインターネットを介して接続された多数の在宅者側パソコンとを備え、前記データセンター側に設置された認証サーバー及びデータ管理サーバーと前記在宅者側パソコンの基本ソフトに依存しないシステムであり、前記認証サーバーは認証コード作成プログラム及びIDテーブルを備え、在宅者側パソコンはデータセンター側のIDと同一のIDテーブルと備え、前記認証サーバーでは、認証コード作成プログラムとIDテーブルに基づいて認証コードを作成する認証コード作成手段と、このとき用いた認証コード作成プログラムのみを在宅者側パソコンに送信する送信手段を有し、在宅者側パソコンでは、送信されてきた認証コード作成プログラムとIDテーブルに基づいて認証コードを作成する認証コード作成手段を有し、作成した認証コードを認証サーバーに送信し、認証サーバーでは、送信されてきた認証コードと、予め作成しておいた認証コードとを照合する照合手段を有し、認証コードが合致した場合、前記データ管理サーバーは、イメージ化処理手段により原データをイメージ化処理し処理されたイメージデータを1件ごとに在宅者側パソコンに転送する転送手段を有し、在宅者側パソコンにおいては前記イメージデータに基づいて1次入力を行い、1次入力済データをデータ管理サーバーに転送し、データ管理サーバーにおいては1次入力済データを1件ごとに1次入力者とは異なる在宅者側パソコンに転送する転送手段を有し、在宅者側パソコンにおいて1次入力済データを検証する構成により、在宅者パソコンの基本ソフトに依存しないシステムであるため、使用機種選択に制限がなく、認証コードがデータセンター側と在宅者パソコンの1回の交信毎に異なるため、第3者のデータセンター側への侵入を防止でき、データに入力・検証がバッチでなく、1件毎に可能であるので効率的作業が可能となる。
認証サーバーおよびデータ管理サーバーと在宅者側パソコン間の通信データを暗号化して伝送するシステムを備える構成により、データの機密保持性が向上する。
データ管理サーバーは、原イメージデータの関連付を保持しつつその内容が判別不可能な状態に原イメージデータを細分化し、仮イメージデータに変換するイメージデータ変換手段を有し、作成された仮イメージデータを在宅者パソコンに送達し、データ入力、検証の後、原イメージデータとの関連付けにより原データに復元するデータ再構築手段を備える構成により、在宅者が処理するデータから原データを判別することが不可能であるため、データの機密保持性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のデータ入力・検証システムの1実施形態を示すシステム構成図である。
【0011】
図1において、データセンター側には、認証サーバーとデータ管理サーバーが設置され、認証サーバーとデータ管理サーバーは、インターネットを介して在宅者側のパソコンに接続されている。本発明の入力・検証システムは、データセンター側の認証サーバー、データ管理サーバー及び在宅者側のパソコンの基本ソフト(OS)に依存しないシステムである。そのため、使用機種の選択の自由度が増加する。データ管理サーバーには、入力すべき原データをスキャナーでイメージ化処理したイメージデータが登録され、また、在宅者側のパソコンで入力された1次入力済データおよび1次入力済データを検証した検証済データが記録、格納されている。
【0012】
データ管理サーバーでのイメージデータの登録が完了すると、予め募集しログイン権限を持たせた在宅者にメール等の手段で連絡する。連絡を受けた在宅者は、認証サーバーに所定の手続を経てログインする。なお、在宅者側におけるデータ入力ソフトは、データ管理サーバーの管理サーバーからダウンロードされている。
【0013】
図2は、図1のデータ入力・検証システムの処理の流れを説明するためのフロー図である。先ず、ステップS1で在宅者側のパソコンを認証サーバーに接続し、認証確認の処理が行われ、ステップS2でその在宅者が資格有りか否かを判定し、資格がなければエラー処理を行い、資格があればステップS3でデータ管理サーバーに接続してイメージデータの残件を確認し、ステップS4でデータが有るか否かが判定される。データが無ければ作業完了とする。ステップS5でデータが有ればデータ管理サーバーからイメージデータを取得し、ステップS6で在宅者はそのイメージデータを見て入力作業を行い、ステップS7で1次入力済データをデータ管理サーバーに転送した後、ステップS3〜S7の処理を繰り返す。
【0014】
1次入力済データが所定数蓄積された段階で、データ管理サーバー側においては、1次入力済データを在宅者側に転送し、1次入力済データが正しく入力されたか否かを検証させる処理を行う。この検証処理は、ステップS1〜S7の処理と同じである。ただ、1次入力処理と異なる点は、1次入力済データの在宅者ID(識別番号)を参照し、同一IDの在宅者が入力したデータの検証を禁止するようにしている。検証時、1次入力とデータの内容が相違する場合は、電子警告音を鳴らし、それ以上検証入力ができなくなるようにする。この場合のエラー処理は、1次入力が誤りの場合には正しいデータを入力して確定キーを押し、検証入力が誤りの場合には、キャンセルキーを押した後、正しいデータを入力し直すようにしている。このときの誤りの度数は、コンピュータに記憶され、在宅者へのフィードバックや能力評価に用いられる。
【0015】
検証が完了した検証済データは、逐次、データ管理サーバーに蓄積され、ID毎にイメージデータを分割し、作業件数、データ入力料金を算出する。このような流れでデータ入力を行うと、多数の在宅者で入力、検証を行う場合でも常に在宅者のパソコンには、入力、検証すべきデータは1件しかなく、すなわちタイムラグが1件しか発生せず、ほぼ同時にデータの入力作業を完結することができる。これは、あたかも山のように積んだ積み木を一つずつ取っていくかのようなイメージで、最後の一つを取った在宅者のデータ入力が完成するまでの時間が、データの全体入力時間となる。
【0016】
図3は、本発明のデータ入力・検証システムの他の実施形態を示すシステム構成図である。
【0017】
図3に示される実施形態と図1に示される実施形態の相違は、データセンター側の認証サーバー及びデータ管理サーバーと在宅者パソコンとの通信を全て暗号化するものである。
【0018】
図4は、図3のデータ入力・検証システムの処理の流れを説明するためのフロー図である。先ず、ステップS10で在宅者側のパソコンを認証サーバーに接続し、認証確認の処理が行われ、ステップS11でその在宅者が資格有りか否かを判定し、資格がなければエラー処理を行い、資格があればステップS12でデータ管理サーバーに接続してイメージデータの残件を確認し、ステップS13でデータが有るか否かが判定される。データが無ければ作業完了とする。ステップS13でデータが有れば、ステップ14で、データ管理サーバーではイメージデータを暗号化処理して在宅者パソコンに送信する。ステップ15で、在宅者パソコンでは取得した暗号化したイメージデータをキーにより復号化する。ステップ16で在宅者はイメージデータを取得し、ステップS17で在宅者はそのイメージデータを見て入力作業を行い、ステップS18で1次入力済みデータを暗号化し、ステップ19で暗号化した1次入力済データをデータ管理サーバーに転送する。ステップ20で、データ管理サーバーが、暗号化した1次入力済みデータを復号化する。その後、ステップS12〜S20の処理を繰り返す。
【0019】
1次入力済データが所定数蓄積された段階で、データ管理サーバー側においては、1次入力済データを在宅者側に転送し、1次入力済データが正しく入力されたか否かを検証させる処理を行う。この検証処理は、ステップS10〜S20の処理と同じである。ただ、1次入力処理と異なる点は、1次入力済データの在宅者ID(識別番号)を参照し、同一IDの在宅者が入力したデータの検証を禁止するようにしている。検証時、1次入力とデータの内容が相違する場合は、電子警告音を鳴らし、それ以上検証入力ができなくなるようにする。この場合のエラー処理は、1次入力が誤りの場合には正しいデータを入力して確定キーを押し、検証入力が誤りの場合には、キャンセルキーを押した後、正しいデータを入力し直すようにしている。このときの誤りの度数は、コンピュータに記憶され、在宅者へのフィードバックや能力評価に用いられる。
【0020】
図5は、認証確認の処理を説明するためのシステム構成図である。
【0021】
従来、インターネットにおけるWWWサービスを例にとると、WWWサーバーの中には、予め資格を与えた者のみにサービスを提供する会員制のサイトがある。このようなサーバーは、サービスを要求してきたクライアントに対してユーザ名とパスワードの送信を要求し、サーバー側においては、受信したユーザ名とパスワードと、予めサーバー内のデータベースに登録してあるユーザ名及びパスワードとを照合することにより、クライアントへのサービスの提供の可否を判断するようにしている。
【0022】
しかしながら、この認証を使用した場合、サーバー側のデータベースに会員のユーザ名及びパスワードを保存して管理する必要があり、そのため、ユーザの新規加入や、脱退、変更が有った場合などには、その都度、データベースを更新しなければならず、メンテナンスに多大の労力を要するという問題を有している。また、クライアントはパスワードを必ず覚えている必要があり、仮に、パスワードを盗まれると、第三者がアクセスすることができてしまうという問題を有している。
【0023】
そこで、本発明においては、この認証の問題を解消するようにしている。図5において、認証サーバーには、インターネットを介して多数の在宅者側コンピュータが接続されている。認証サーバーは、認証コード作成手段および認証コード照合手段を備え、また、在宅者テーブル、IDテーブルおよび認証コード作成プログラムを格納したデータベースが接続されている。在宅者テーブルは、各在宅者のIDを登録したテーブルであり、IDテーブルは、後述する認証コードを作成する基になるテーブルである。在宅者側パソコンは、認証コード作成手段を備え、また、認証サーバー側と同一のIDテーブルを格納したICカードが接続されている。なお、ICカードに限らず、磁気カード、光ディスク等の記録媒体を使用してもよい。
【0024】
上記構成からなる認証方法について説明する。図5において、在宅者側パソコンから認証サーバーに接続要求がなされると、認証サーバーは在宅者側パソコンにIDの要求を行い、これに基づき在宅者側パソコンは、IDの送信を行う。
【0025】
認証サーバーでは、在宅者テーブルを参照して、IDテーブルを読み出し、認証コード作成手段において認証コード作成プログラムに基づいて認証コードを作成しておき、このとき用いた認証コード作成プログラムのみを在宅者側パソコンに送信する。在宅者側パソコンでは、認証コード作成手段において、送信されてきた認証コード作成プログラムとICカードに記録されたIDテーブルに基づいて認証コードを作成し、この認証コードを認証サーバーに送信する。
【0026】
認証サーバーでは、在宅者側パソコンから送信されてきた認証コードと、予め作成しておいた認証コードとを照合し、一致していれば接続許可の情報を送信する。認証コードが一致していなければ、再度、認証コード作成プログラムを用いて新しい認証コードを作成し、このとき用いた認証コード作成プログラムのみを在宅者側パソコンに送信する。
【0027】
接続終了後は、認証サーバーでは今回した認証コードを削除する。従って、認証が必要なときのみ認証コードを作成し、接続解除後は認証コードが存在しないため、不正侵入等により認証コードを不正取得される恐れがない。次回接続時には、上記処理により新しい認証コードが設定されるため、認証コードを作成がパケットモニター等によりハッキングされた場合でも、次回の接続には使用できないため安全性が飛躍的に向上されることになる。
【0028】
なお、上記実施形態においては、画像処理によりIDテーブルを作成しているが、数字と英字を組み合わせた乱数表など無作為のデータを配列したテーブルを用いるようにしてもよい。
【0029】
図6は、データ処理サーバーにおいて、原イメージデータの細分化、細分化された複数のイメージデータのイメージ変換、納品されたデータの原データへの再構築を説明するための模式図である。
【0030】
図6に示されるように、スキャナー読み取られた原イメージデータ1〜3を、スキャナーの主走査方向又は副走査方向、主走査方向及び副走査方向に細分化する。細分化された原イメージデータは、1−1,2−3というように原イメージデータに関連付けされて記憶装置に記憶される。細分化されたイメージデータは、データ処理サーバー内の変換テーブルでイメージ変換され、例えば1−1、3−2、2−3というような組合せの仮イメージデータに変換され、在宅者パソコンに送信される。在宅者が入力・検証する仮イメージデータは、細分化されたイメージデータを変換したものなので、原イメージデータの内容が判読できないので、データの機密保持性が向上する。データ入力・検証作業が済み納品されたデータは、データ処理サーバー内で記憶装置に記憶された原イメージデータの関連付け情報に基づいて再構築され復元される。
【0031】
図7は、原イメージデータの細分化、細分化したイメージデータを組合せ処理する仮イメージデータへの変換の流れを示すフロー図である。先ず、ステップS21でデータを準備し、ステップS22でイメージデータを読み込む。ステップS23で読み込まれたイメージデータのイメージ範囲を指定し、ステップS24で、イメージデータを細分化する。イメージデータの細分化は、主走査方向に分割しても、副走査方向に分割しても、主走査方向及び副走査方向に分割しても良い。細分化されたそれぞれのイメージデータは原イメージデータのどの部分であったのか解るように記憶手段により記憶される。ステップS25で、細分化されたイメージデータがイメージ変換テーブルに書き出される。ステップS26で細分化されたイメージデータを組み合わせて、仮イメージデータに変換する。ステップS27は、仮イメージデータに基づく、在宅者パソコンでのデータ入力・検証作業をする。在宅者パソコンでのデータ入力・検証処理は、原データの内容が判読不可能な状態に変換されたものでなされるので、機密保持が保たれる。ステップS28で、データ入力・検証済みデータがデータ処理サーバーに納品される。
【0032】
図8は、入力・検証が済み納品された仮イメージデータの原イメージデータへの再構築の処理のフロー図である。ステップS31で、最終のデータ出力形式を設定し、ステップS32で、イメージ変換テーブルを読み込む。ステップS33で、データ入力・検証済みデータを読み込む。ステップ34,ステップS35ではイメージ変換テーブルで、記憶手段に記憶された原イメージデータの関連付け情報に基づいて、データ入力・検証済みデータの組み替えをする。ステップS36で、組み替えられ原データに再構築されたデータ入力・検証済みデータを設定されたデータ出力形式に従って書き出す。
【0033】
データの細分化、再構築を実施する実施形態におけるデータ入力・検証処理のフローは、図2と同様である。また、通信を暗号化する場合のデータ入力・検証処理のフローは図4と同様である。
【0034】
図9(a)〜(c)及び図10(a)〜(c)は、イメージ変換前のイメージデータのサンプルを示すものである。図11(a)〜(c)及び図12(a)〜(c)はイメージ変換後の仮イメージデータのサンプルを示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態を示す図である。
【図2】本発明の実施形態を示す図である。
【図3】本発明の実施形態を示す図である。
【図4】本発明の実施形態を示す図である。
【図5】本発明の実施形態を示す図である。
【図6】本発明の実施形態を示す図である。
【図7】本発明の実施形態を示す図である。
【図8】本発明の実施形態を示す図である。
【図9】(a)(b)(c)本発明の実施形態を示す図である。
【図10】(a)(b)(c)本発明の実施形態を示す図である。
【図11】(a)(b)(c)本発明の実施形態を示す図である。
【図12】(a)(b)(c)本発明の実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データセンター側に設置された認証サーバーおよびデータ管理サーバーと、該認証サーバーおよびデータ管理サーバーにインターネットを介して接続された多数の在宅者側パソコンとを備え、前記データセンター側に設置された認証サーバー及びデータ管理サーバーと前記在宅者側パソコンの基本ソフトに依存しないシステムであり、前記認証サーバーは認証コード作成プログラム及びIDテーブルを備え、在宅者側パソコンはデータセンター側のIDテーブルと同一のIDテーブルと備え、前記認証サーバーでは、認証コード作成プログラムとIDテーブルに基づいて認証コードを作成する認証コード作成手段と、このとき用いた認証コード作成プログラムのみを在宅者側パソコンに送信する送信手段を有し、在宅者側パソコンでは、送信されてきた認証コード作成プログラムとIDテーブルに基づいて認証コードを作成する認証コード作成手段を有し、作成した認証コードを認証サーバーに送信し、認証サーバーでは、送信されてきた認証コードと、予め作成しておいた認証コードとを照合する照合手段を有し、認証コードが合致した場合、前記データ管理サーバーは、イメージ化処理手段により原データをイメージ化処理し処理されたイメージデータを1件ごとに在宅者側パソコンに転送する転送手段を有し、在宅者側パソコンにおいては前記イメージデータに基づいて1次入力を行い、1次入力済データをデータ管理サーバーに転送し、データ管理サーバーにおいては1次入力済データを1件ごとに1次入力者とは異なる在宅者側パソコンに転送する転送手段を有し、在宅者側パソコンにおいて1次入力済データを検証することを特徴とするデータ入力・検証システム。
【請求項2】
認証サーバーおよびデータ管理サーバーと在宅者側パソコン間の通信データを暗号化して伝送するシステムを備えることを特徴とする請求項1記載のデータ入力・検証システム。
【請求項3】
前記データ管理サーバーは、原イメージデータの関連付を保持しつつその内容が判別不可能な状態に原イメージデータを細分化し、仮イメージデータに変換するイメージデータ変換手段を有し、作成された仮イメージデータを在宅者パソコンに送達し、データ入力、検証の後、原イメージデータとの関連付けにより原データに復元するデータ再構築手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ入力・検証システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−243892(P2006−243892A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−55703(P2005−55703)
【出願日】平成17年3月1日(2005.3.1)
【出願人】(500431564)株式会社エス・イー・シー (5)
【Fターム(参考)】