説明

データ制御プログラム、データ制御方法、及びデータ制御装置

【課題】容易にコンテンツを管理する。
【解決手段】実施形態のデータ制御プログラムは、利用順序を有する複数のコンテンツを記憶するデータ記憶手段を備えたコンピュータに対して、送信ステップと、第1の判定ステップと、第1の削除ステップと、第2の判定ステップと、受信ステップと、を実行させる。送信ステップは、複数のコンテンツを、外部装置に対して送信する。第1の判定ステップは、コンテンツ毎に、利用順序に従って定められた利用条件を満たしているか否かを判定する。第1の削除ステップは、利用条件を満たしていないと判定されたコンテンツを、データ記憶手段から削除する。第2の判定ステップは、外部装置に蓄積されたコンテンツであって、データ記憶手段に記憶されていないコンテンツについて、利用条件を満たしているか否かを判定する。受信ステップは、利用条件を満たしていると判定されたコンテンツを、外部装置から受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、データ制御プログラム、データ制御方法、及びデータ制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が持ち運ぶ携帯装置として、さまざまな機器が提案されている。これら携帯装置にコンテンツを格納することで、ユーザはいつでも当該コンテンツを利用できる。
【0003】
そして、近年、携帯装置に、地上波放送の視聴、録画、再生機能を備えることで、当該携帯装置から直接番組コンテンツを利用可能となる技術が提案されている。しかしながら、番組コンテンツなどのデータ量は大きくなる傾向にあるため、携帯性を優先させた携帯装置の記憶容量では、格納できる番組コンテンツの数に制限がある。
【0004】
そこで、携帯装置に番組コンテンツを録画できる記憶容量がない場合には、他の装置に対して番組コンテンツを録画する指示を行う技術が提案されている。これにより、記憶容量の低下に基づく、番組コンテンツの録画の失敗を抑止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−81877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術においては、他の装置が地上波放送の受信機能を備える必要があるため、コストが高くなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、携帯装置の記憶容量に拘わらず、コンテンツの管理が容易なデータ制御プログラム、データ制御方法、及びデータ制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態のデータ制御プログラムは、利用順序を有する複数のコンテンツを記憶するデータ記憶手段を備えたコンピュータに対して、送信ステップと、第1の判定ステップと、第1の削除ステップと、第2の判定ステップと、受信ステップと、を実行させる。送信ステップは、複数のコンテンツを、コンテンツの蓄積先となる外部装置に対して送信する。第1の判定ステップは、コンテンツ毎に、利用順序に従って定められた利用条件を満たしているか否かを判定する。第1の削除ステップは、利用条件を満たしていないと判定されたコンテンツを、データ記憶手段から削除する。第2の判定ステップは、外部装置に蓄積されたコンテンツであって、データ記憶手段に記憶されていないコンテンツについて、利用条件を満たしているか否かを判定する。受信ステップは、利用条件を満たしていると判定されたコンテンツを、外部装置から受信する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、第1の実施形態にかかる携帯装置とPCとの例を示した図である。
【図2】図2は、第1の実施形態の携帯装置とPCとで行われる番組コンテンツの利用形態を示した説明図である。
【図3】図3は、第1の実施形態にかかる携帯装置の構成を示したブロック図である。
【図4】図4は、履歴保持部が保持するテーブル構造を示した図である。
【図5】図5は、第1の実施形態にかかる携帯装置で行われるバックアップ制御を示した説明図である。
【図6】図6は、第1の実施形態にかかる携帯装置で行われるリストア制御を示した説明図である。
【図7】図7は、第1の実施形態にかかるPCの構成を示したブロック図である。
【図8】図8は、第1の実施形態にかかる携帯装置とPCとの間の番組コンテンツの流れを示した図である。
【図9】図9は、第1の実施形態にかかる携帯装置における、外出時に行われる処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】図10は、第1の実施形態にかかる携帯装置における、PC150と通信が確立した後の処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】図11は、第2の実施形態にかかる携帯装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図12は、第2の実施形態にかかるPCの構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、第2の実施形態にかかるPCにおける、携帯装置と通信が確立した後の処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる携帯装置100とPC150との例を示した図である。図1に示すように、携帯装置100とPC150とは、近接させることでデータの送受信を可能としている。
【0011】
本実施形態にかかる携帯装置100とPC150との間で行う近接無線通信技術の例として、TransferJet(トランスファージェット)を用いる。PC150は、TransferJetで通信するためのモジュール151が埋め込まれているものとする。そして、当該技術を用いることで、携帯装置100をPC150に直接かざすという動作を行うことで、接触せずとも、自動的に機器同士で接続が確立され、高速通信を開始することができる。本実施形態では、このように機器間を近接させた場合に自動的に接続が確立し、通信が開始される技術を用いる例について説明するが、例えば、無線通信技術などの他の通信手法を用いても良い。
【0012】
本実施形態においては、上述した近接無線通信技術を用いることで、ユーザが外出から戻ってきた場合等に、当該携帯装置100を、PC150にかざすことで、動画データの送受信が行われることになる。
【0013】
携帯装置100は、近接通信を行うためのモジュールが内蔵されており、番組コンテンツを視聴するために用いられる。
【0014】
番組コンテンツは、地上波デジタル放送から受信、又はインターネット等からダウンロードした動画データとする。番組コンテンツ内部にメタデータが含まれている。このメタデータには、当該番組に関する様々な情報が含まれている。なお、本実施形態では、番組コンテンツを管理する場合について説明するが、番組コンテンツ以外の他のコンテンツ、例えば音楽コンテンツや画像コンテンツなどを管理しても良い。
【0015】
本実施形態にかかる番組コンテンツのメタデータ内部で、予め利用順序が定められているものとする。利用順序としては、例えば連続ドラマ等における話数や、特集番組の回数などがある。また、利用順序はこれらに制限されるものではなく、番組(例えばニュース番組やスポーツ番組)の時系列順であってもよいし、あるジャンル内における番組コンテンツのおすすめ順などであっても良い。
【0016】
携帯装置100は、ユーザが携帯可能な装置であればよく、3G等の無線通信モジュールや携帯電話回線を用いた通信が可能なモジュールなどが搭載されたモバイル機器のほか、例えばモバイル可能なネットブックや、携帯電話などであってもよい。
【0017】
次に、本実施形態の携帯装置100とPC150とで行われる番組コンテンツの利用形態について説明する。図2は、本実施形態の携帯装置100とPC150とで行われる番組コンテンツの利用形態を示した説明図である。
【0018】
図2に示すように、携帯装置100は、外出先等で、ダウンロード放送の番組コンテンツを蓄積する。そして、ユーザは、携帯装置100を用いて、蓄積された番組コンテンツを外出先等で視聴する。その後、ユーザが、帰宅した際に、携帯装置100と、PC150との間で通信を確立した際、携帯装置100は、蓄積された番組コンテンツを、PC150にバックアップするとともに、ユーザが近々視聴しない可能性が高い番組コンテンツを携帯装置100から、削除する。一方、携帯装置100は、ユーザが近々視聴する可能性が高い番組コンテンツを、PC150からリストアする。このユーザが近々視聴する可能性が高い番組コンテンツとは、ユーザが外出先で視聴した番組コンテンツの続き(利用順序が次以降)となる番組コンテンツとする。
【0019】
次に、携帯装置100について説明する。図3は、携帯装置100の構成を示したブロック図である。図3に示すように携帯装置100は、受信アンテナ301と、コンテンツダウンロード部302と、ダウンロード状況管理部303と、コンテンツ蓄積部304と、表示制御部305と、蓄積状況管理部306と、利用状況管理部307と、制御部308と、バックアップ制御部309と、リストア制御部310と、通信部311と、を備える。
【0020】
受信アンテナ301は、ダウンロード放送を受信するアンテナとする。ダウンロード放送には、例えばワンセグ専用データ放送や、携帯端末向けマルチメディア放送の規格であるISDB-Tmmによるものでもよい。これら通信規格を用いることで、受信アンテナ301は、動画データのみならず、音楽ファイル、電子書籍など多種多様なコンテンツを受信できる。なお、受信するコンテンツに暗号化が施されているか否かは問わない。
【0021】
通信部311は、バックアップ装置となるPC150との接続を確立し、PC150との通信を行うモジュールとする。本実施形態では、通信部311には、UWB(Ultra Wide Band)を使った近接無線技術であるTransferJetで通信するための通信機能モジュールとするが、他には、USB(Universal Serial Bus)やBluetooth(登録商標)などの通信技術を用いてもよい。
【0022】
コンテンツダウンロード部302は、受信アンテナ301が受信するダウンロード放送から、番組コンテンツをダウンロードする。その際、コンテンツダウンロード部302は、ダウンロード放送による利用順序に従って、番組コンテンツを取得することになる。そして、コンテンツダウンロード部302は、ダウンロードした番組コンテンツを、コンテンツ蓄積部304に記録する。
【0023】
ダウンロード状況管理部303は、コンテンツダウンロード部302によるダウンロード状況を管理する。本実施形態にかかるダウンロード状況管理部303は、シリーズ名と、話数と、ダウンロードしたか否かを示すフラグと、を対応づけて各番組コンテンツのダウンロード状況を管理する。そして、ダウンロード状況管理部303は、コンテンツダウンロード部302のダウンロードの対象である番組コンテンツが完全にダウンロードされているか否かを判定する。そして、当該番組コンテンツのダウンロードが完全でない場合、制御部308に対してその旨を通知し、当該番組コンテンツのバックアップや削除を行わないよう指示する。
【0024】
コンテンツ蓄積部304は、番組コンテンツを記憶する。記憶する対象となる番組コンテンツは、メタデータにより話数などの利用順序が含まれている。そして、番組コンテンツに暗号化が施されている場合には、当該携帯装置100のコンテンツ蓄積部304に蓄積されている場合に限って番組コンテンツを視聴できるようにしてもよい。また、利用順序を確認する際にメタデータを参照することに限らず、当該メタデータに含まれている話数等を、別途作成したテーブル等で管理してもよい。
【0025】
蓄積状況管理部306は、コンテンツ蓄積部304の使用状況(使用量及び空き容量)を管理する。さらに蓄積状況管理部306は、コンテンツ蓄積部304に蓄積する番組コンテンツの量を設定するための閾値を記憶する。本実施形態においては、コンテンツ蓄積部304に一種類のシリーズ(例えば、連続ドラマなど)に限って番組コンテンツを格納する場合に、閾値を3話に設定する。
【0026】
表示制御部305は、コンテンツ蓄積部304に記憶された番組コンテンツを、(図示しない)表示部に表示制御する。
【0027】
利用状況管理部307は、履歴保持部351を備え、コンテンツ蓄積部304に蓄積された番組コンテンツの視聴状況を管理する。
【0028】
図4は、履歴保持部351が保持するテーブル構造を示した図である。図4に示すように、履歴保持部351は、番組コンテンツのシリーズ名と、話数と、視聴済みフラグと、送信済みフラグと、を対応づけて記憶する。なお、話数がない番組コンテンツの場合には、当該テーブルの“話数”に、放送時刻やおすすめ順などの利用順序が設定される。視聴済みフラグは、表示制御部305により表示制御が終了した番組コンテンツに対して、“○”が設定され、表示制御が行われていない番組コンテンツには“×”が設定される。また、送信済みフラグは、PC150に送信した番組コンテンツに対して、“○”が設定され、PC150に送信していない番組コンテンツには“×”(図示せず)が設定される。
【0029】
本実施形態の履歴保持部351は、テーブルで各番組コンテンツを視聴したか否かを管理する例を説明するが、このような管理手法に制限するものではなく、例えばポインタ等で管理してもよい。
【0030】
制御部308は、削除判定部361と、削除部362と、リストア判定部363と、を備え、コンテンツ蓄積部304に蓄積された番組コンテンツに対する処理を行う。さらに、制御部308は、通信部311を制御して、番組コンテンツを送受信するための制御を行う。
【0031】
削除判定部361は、履歴保持部351を参照し、コンテンツ蓄積部304に蓄積された番組コンテンツについて、ユーザに利用される可能性を条件として示した利用条件を満たしているか否かを判定する。本実施形態においては、利用条件として、一つのシリーズで未視聴の番組コンテンツのうち、話数順で3話分の番組コンテンツを、利用する可能性があるものと判定する。そして、削除判定部361は、未視聴の番組コンテンツ3話分について利用条件を満たすと判定し、それ以降の番組コンテンツについては、当該利用条件を満たさないと判定する。ただし、削除判定部361で削除対象となる番組コンテンツは、履歴保持部351で送信済みの設定がなされている、つまり、PC150にバックアップされた番組コンテンツのみを削除対象とする。また、本実施形態では、利用条件として、未視聴の番組コンテンツを利用順序で3話分と設定したが、このような条件に制限するものではなく、利用順序に従って定められた条件であればよい。
【0032】
なお、本実施形態では、3話を閾値として削除する番組コンテンツか否かを判定したが、コンテンツ蓄積部304の容量に基づいて、閾値を定めてもよい。変形例としては、削除判定部361は、コンテンツ蓄積部304の最大容量が30Gの時、番組コンテンツが占める容量が15Gを超えた場合に、超えた分に相当する話数を、削除するための条件を満たしたと判定してもよい。
【0033】
削除部362は、削除判定部361により利用条件を満たしていないと判定された番組コンテンツを、コンテンツ蓄積部304から削除する。
【0034】
また、削除部362は、コンテンツ蓄積部304に記憶された番組コンテンツが利用(視聴)された場合、当該番組コンテンツのバックアップが終了しているのであれば、当該番組コンテンツを削除する。
【0035】
リストア判定部363は、PC150に蓄積された番組コンテンツについて、利用条件を満たしているか否かを判定する。つまり、リストア判定部363は、未視聴の番組コンテンツのうち、話数順に3話分以内の番組コンテンツについて、利用条件を満たしていると判定する。
【0036】
そして、本実施形態では、通信部311で通信が確立された際、蓄積状況管理部306及び利用状況管理部307の情報に基づき、制御部308が、バックアップ制御部309及びPC150に指示を出して、コンテンツ蓄積部304に記憶された番組コンテンツをバックアップする。その後、削除部362が、削除判定部361の判定結果に基づいて、近々に視聴される可能性が低い番組コンテンツを削除する。
【0037】
さらに、制御部308は、利用状況管理部307の情報に基づき、リストア制御部310およびPC150に指示を出して、PC150にバックアップされている番組コンテンツの一部をリストアする。
【0038】
バックアップ制御部309は、履歴保持部351を参照し、まだバックアップしていない複数の番組コンテンツを、コンテンツの蓄積先となるPC150に対して送信し、バックアップを行う。バックアップ制御部309は、番組コンテンツをバックアップした後、当該番組コンテンツに関する、履歴保持部351の送信済みフラグを“○”に更新する。このように、携帯装置100のコンテンツ蓄積部304に記憶された番組コンテンツは、全てPC150に蓄積される。
【0039】
図5は、本実施形態にかかる携帯装置で行われるバックアップ制御を示した説明図である。図5に示すように、蓄積状況管理部306は、閾値として3番組を保持しているものとする。図5に示す例では、一つのシリーズについて、3話目、7話目、8話目、9話目が、コンテンツ蓄積部304に蓄積されているものとする。4話〜6話の番組コンテンツについては、すでにPC150にバックアップされているものとする。そして、7話〜9話は、外出中に受信したものであり、まだバックアップがなされていないものとする。そして、ユーザは2話まで視聴しており、3話目がコンテンツ蓄積部304に蓄積されているものとする。
【0040】
この場合、バックアップ制御部306が、コンテンツ蓄積部304に蓄積された番組コンテンツとして、7話〜9話をバックアップした後、削除部362が、3話目から、閾値である3番組分の番組コンテンツを近々視聴する可能性が高い番組コンテンツとして残し、それ以降の番組コンテンツをバックアップ後に削除する。
【0041】
リストア制御部310は、リストア判定部363により利用条件を満たしている番組コンテンツ、つまり、未視聴の3話分以内に含まれている番組コンテンツについて、PC150との間でリストア制御を行い、当該番組コンテンツを受信する。
【0042】
図6は、本実施形態にかかる携帯装置で行われるリストア制御を示した説明図である。リストア制御においても、上記の3番組を閾値として用いる。そして、図6に示すバックアップ処理後のように、コンテンツ蓄積部304に第3話の番組コンテンツが残っていた場合、リストア判定部363は、視聴する可能性が高いと考えられる第3話から閾値3番組分(第3話〜第5話)のうち、コンテンツ蓄積部304に蓄積されていない第4話、第5話をリストア対象として判定する。そして、リストア制御部310が、当該判定結果に従って第4話と第5話とをPC150からコンテンツ蓄積部304にリストアする。
【0043】
次に、PC150について説明する。図7は、PC150の構成を示したブロック図である。図7に示すようにPC150は、通信部701と、通信応答部702と、バックアップ応答部703と、リストア応答部704と、バックアップコンテンツ蓄積部705と、を備える。
【0044】
通信部701は、携帯装置100との接続を確立し、携帯装置100との通信を行うモジュールとする。
【0045】
通信応答部702は、通信部701が携帯装置100との通信を確立した後、携帯装置100からの指示に従って通信制御を行う。そして、通信応答部702は、バックアップ応答部703やリストア応答部704を制御する。
【0046】
バックアップコンテンツ蓄積部705は、番組コンテンツを記憶する。記憶する番組コンテンツは、携帯装置100からバックアップされたものとする。
【0047】
バックアップ応答部703は、通信応答部702の制御に従って、携帯装置100から送信されてきた番組コンテンツを、バックアップコンテンツ蓄積部705に記憶する。
【0048】
リストア応答部704は、通信応答部702の制御に従って、携帯装置100に対して、送信を要求された番組コンテンツを、バックアップコンテンツ蓄積部705から読み出して、携帯装置100が当該番組コンテンツを得られるようリストア制御を行う。
【0049】
図8は、本実施形態にかかる携帯装置100とPC150との間の番組コンテンツの流れを示した図である。図8に示す例では、連続ドラマなどの視聴する順序が定められている番組コンテンツを示す。
【0050】
図8に示す例では、携帯装置100は、番組コンテンツを何度かダウンロード及びバックアップが既に行われているものとする。このため、“初期状態”では、携帯装置100は、第1話〜第3話までの番組コンテンツを記憶し、PC150は、第1話〜第6話までの番組コンテンツを記憶する。
【0051】
次の“外出先での状態”では、携帯装置100において、ユーザが第1話と第2話を視聴したものとする。これにともない、携帯装置100の削除部362が、コンテンツ蓄積部304から、第1話と第2話とを削除する。そして、外出先において、ダウンロード放送により、第7話〜第9話のダウンロードがなされたものとする。
【0052】
その後、“帰宅前の状態”に示すように、携帯装置100は、コンテンツ蓄積部304に、第3話、第7話〜第9話を記憶していることになる。
【0053】
帰宅した後、携帯装置100とPC150との接続が行われる。その“接続時の状態”において、バックアップが未だなされていない第7話〜第9話は、バックアップ制御部309により、PC150にバックアップされる。これらはバックアップがなされた場合、削除判定部361が、第7話〜第9話について、未視聴の番組コンテンツ3話分(第3話〜第5話)という利用条件を満たしていないと判定する。それに従って、削除部362が、第7話〜第9話を、ユーザが近々視聴する可能性が低いものとして削除する。これにより、コンテンツ蓄積部304の容量確保がなされる。
【0054】
この容量確保がなされた後、リストア判定部363が、PC150のバックアップコンテンツ蓄積部705に格納された第4話及び第5話が利用条件を満たしていると判定する。この判定結果に従って、リストア制御部310が、PC150との間でリストア制御を行い、第7話〜第9話をコンテンツ蓄積部304に格納する。
【0055】
これにより、“接続後の状態”に示すように、携帯装置100のコンテンツ蓄積部304は、第3、4、5話を記憶する。そして、PC150は、バックアップコンテンツ蓄積部705に、ダウンロード放送された全ての話である、第1話〜第9話までを記憶する。このように、本実施の携帯では、携帯装置100には、未視聴の番組コンテンツのうち、直近の3話分のみ残るようにしている。これにより、空き容量を確保している。なお、本実施形態では、閾値を3話分に設定したが、3話分に制限するものではなく、コンテンツの種類や蓄積部の容量に応じて適切な値が設定されるものとする。
【0056】
次に、本実施形態にかかる携帯装置100における、外出時に行われる処理について説明する。図9は、本実施形態にかかる携帯装置100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
【0057】
まず、コンテンツダウンロード部302は、受信アンテナ301を介して、番組コンテンツのダウンロード放送があるか否かを判定する(ステップS901)。ダウンロード放送が無いと判定した場合(ステップS901:No)、特に処理を行わずに、ステップS903の処理に進む。
【0058】
一方、コンテンツダウンロード部302が、ダウンロード放送があると判定した場合(ステップS901:Yes)、ダウンロード放送された番組コンテンツを、コンテンツ蓄積部304に記憶する(ステップS902)。
【0059】
その後、携帯装置100は、ユーザから番組コンテンツの視聴要求を受け付けたか否か判定する(ステップS903)。視聴の要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS903:No)、特に処理を行わずに、ステップS907の処理に進む。
【0060】
一方、携帯装置100が、ユーザから視聴の要求を受け付けたと判定した場合(ステップS903:Yes)、表示制御手段が、視聴要求を受け付けた番組コンテンツを、再生表示する(ステップS904)。視聴が終了した後、削除部362は、視聴が終了した番組コンテンツが既にPC150にバックアップされている場合、当該番組コンテンツを削除する(ステップS905)。
【0061】
その後、利用状況管理部307が、履歴保持部351に対して、当該番組コンテンツを視聴済みとして更新する(ステップS906)。
【0062】
その後、携帯装置100が、ユーザの外出が終了し、クレードル等に接続されたか否かを判定する(ステップS907)。まだ外出中と判定した場合(ステップS907:No)には、ステップS901に戻り、再び処理を行う。一方、外出が終了した場合(ステップS907:Yes)には、処理を終了する。
【0063】
次に、本実施形態にかかる携帯装置100における、PC150と通信が確立した後の処理について説明する。図10は、本実施形態にかかる携帯装置100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
【0064】
まず、携帯装置100の通信部311が、PC150との間で通信を確立する(ステップS1001)。
【0065】
次に、制御部308が、履歴保持部351を参照し、コンテンツ蓄積部304に格納された番組コンテンツの視聴状況を確認する(ステップS1002)。制御部308は、この履歴保持部351を参照することで、まだPC150に保持されていない番組コンテンツを特定できる。
【0066】
次に、制御部308は、蓄積状況管理部306を参照し、コンテンツ蓄積部304の使用状況を確認する(ステップS1003)。その際、使用状況に基づいて、コンテンツ蓄積部304に、リストアするための番組コンテンツを格納する領域があることを確認する。
【0067】
その後、バックアップ制御部309が、PC150で保持されていない番組コンテンツをバックアップする(ステップS1004)。
【0068】
その後、削除判定部361が、履歴保持部351に保持された視聴状況に基づいて、近々利用(視聴)される可能性があることを示す利用条件を満たさない番組コンテンツを選択する(ステップS1005)。図8の例では第3話から閾値3番組以降の、第7、8、9話が選択される。そして、削除部362が、選択された番組コンテンツを削除する(ステップS1006)。
【0069】
次に、リストア判定部363が、履歴保持部351に保持された視聴状況に基づいて、近々利用(視聴)される可能性があることを示す利用条件を満たす番組コンテンツを、閾値の範囲内で、PC150のバックアップコンテンツ蓄積部から選択する(ステップS1007)。そして、リストア制御部310が、選択された番組コンテンツをリストア制御する(ステップS1008)。
【0070】
上述した処理手順により、近々利用されるコンテンツのリストアと、ダウンロード放送された番組コンテンツのバックアップが可能となる。
【0071】
本実施形態にかかる携帯装置100及びPC150は上述した構成を備えることで、携帯装置100に視聴する可能性があるコンテンツを格納しつつ、コンテンツ蓄積部304の容量を確保することができる。さらに、全てのコンテンツは、PC150に格納されるため、ユーザが要求した場合にはコンテンツを利用することができる。
【0072】
(第1の実施形態の変形例)
第1の実施形態では、連続ドラマの場合に閾値が3話の場合について説明した。しかしながら、コンテンツ蓄積部304に蓄積する話数を3話に制限するものではない。そこで、コンテンツを削除するか否かの閾値の変形例について説明する。閾値としては、話数ではなく、コンテンツ蓄積部304の残容量に基づいて判定しても良い。例えば、コンテンツ蓄積部304の容量が30GBの場合に、コンテンツが15GBを超えた場合に、制御部308が、近々利用しないコンテンツを削除するよう制御しても良い。
【0073】
また、第1の実施形態では、コンテンツ蓄積部304に蓄積する番組コンテンツの種類が一種類の場合について説明した。しかしながら、一種類に制限するものではなく、コンテンツ蓄積部304に複数種類のコンテンツを格納しても良い。この場合、格納するコンテンツの種類に応じて、閾値を変更してもよい。例えば、1種類のコンテンツを格納する場合に閾値を3話とする。そして、2種類のコンテンツを格納する場合、閾値3を2で割った1.5を切り上げした2話を閾値として用いることが考えられる。また、格納する種類の数に応じて、予め閾値を設定しても良い。
【0074】
さらに、複数種類のコンテンツを格納する場合、ユーザが視聴する可能性が高いか否かに応じて、種類毎に閾値を変更しても良い。例えば、コンテンツ蓄積部304に複数種類のコンテンツを格納する際に、蓄積状況管理部306が、ユーザがよく見る種類のコンテンツについては閾値を大きく設定するなどが考えられる。その際、蓄積状況管理部306は、履歴保持部351を参照し、ユーザがよく見る種類のコンテンツであるか否かを判定し、ユーザがよく見る種類のコンテンツと判定した場合には、当該種類の閾値を、他の種類のコンテンツより大きい値に設定する。
【0075】
上述した処理を行うことで、ユーザの利便性に合わせて、携帯装置100に格納するコンテンツを設定することができる。
【0076】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、携帯装置側でバックアップ及びリストア制御を行う例について説明した。しかしながら、これらの制御は携帯装置側に制限するものではなく、PC側で制御してもよい。そこで、第2の実施形態では、バックアップ及びリストア制御を、PC側で行う例について説明する。
【0077】
図11は、第2の実施形態にかかる携帯装置1100の構成を示すブロック図である。本実施形態にかかる携帯装置1100は、上述した第1の実施形態にかかる携帯装置100とは、制御部308、バックアップ制御部309、及びリストア制御部310とは処理が異なる通信応答部1101、バックアップ応答部1102、及びリストア応答部1103に変更されている点で異なる。上述した第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
【0078】
通信応答部1101は、バックアップ装置となるPC1200(後述する)からの制御に基づいて、バックアップ応答部1102およびリストア応答部1103を制御する。また、通信応答部1101は、PC1200からの要求に基づいて、利用状況管理部307及び蓄積状況管理部306で管理する情報を、PC1200に受け渡す。
【0079】
削除部1111は、PC1200からの制御に基づいて番組コンテンツの削除を行うほか、第1の実施形態と同様、ユーザが視聴した番組コンテンツの削除を行う。
【0080】
バックアップ応答部1102は、通信応答部1101からの指示に従って、PC1200との間のバックアップの応答制御を行う。
【0081】
リストア応答部1103は、通信応答部1101からの指示に従って、PC1200との間のリストアの応答制御を行う。
【0082】
図12は、第2の実施形態にかかるPC1200の構成を示すブロック図である。本実施形態にかかるPC1200は、上述した第1の実施形態にかかるPC150とは、管理情報取得部1201が追加され、通信応答部702、バックアップ応答部703、及びリストア応答部704とは処理が異なる制御部1202、バックアップ制御部1203、及びリストア制御部1204に変更されている点で異なる。なお、上述した第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
【0083】
管理情報取得部1201は、携帯装置1100との通信が確立した後、携帯装置1100の利用状況管理部307及び蓄積状況管理部306で管理する情報を、携帯装置1100から取得する。
【0084】
制御部1202は、削除判定部1211と、削除指示部1212と、リストア判定部1213と、を備え、PC1100のコンテンツ蓄積部304内の番組コンテンツを制御する。その際、制御部1202は、通信部701を制御して、番組コンテンツを送受信するための制御を行う。
【0085】
そして、本実施形態では、通信部701で携帯装置1100との通信が確立された際、管理情報取得部1201が、蓄積状況管理部306及び利用状況管理部307の情報を取得し、制御部1202が、当該取得した情報に基づいて、バックアップ制御部1203及び携帯装置1100にバックアップ制御の指示を出す。これにより、携帯装置1100のコンテンツ蓄積部304に記憶された番組コンテンツがバックアップされる。
【0086】
削除判定部1211は、携帯装置1100から取得してきた履歴保持部351の情報に基づいて、コンテンツ蓄積部304に蓄積された番組コンテンツについて、ユーザに利用される可能性を条件として示した利用条件を満たしているか否かを判定する。なお、判定手法については、第1の実施形態と同様として説明を省略する。
【0087】
削除指示部1212は、削除判定部1211により利用条件を満たしていないと判定された番組コンテンツを、コンテンツ蓄積部304から削除するよう、携帯装置1100に対して指示する。
【0088】
リストア判定部1213は、携帯装置1100の利用状況管理部307及び蓄積状況管理部306で管理する情報に基づいて、PC1200に蓄積された番組コンテンツについて、利用条件を満たしているか否かを判定する。なお、判定手法については、第1の実施形態と同様として説明を省略する。
【0089】
バックアップ制御部1203は、制御部1202の指示に従い、履歴保持部351から取得した情報に基づいて、まだバックアップしていない複数の番組コンテンツを、携帯装置1100から受信し、バックアップを行う。
【0090】
リストア制御部1204は、リストア判定部1213により利用条件を満たしている番組コンテンツ、つまり、未視聴の3話分以内に含まれている番組コンテンツについて、携帯装置1100との間でリストア制御を行い、当該番組コンテンツを送信する。
【0091】
次に、本実施形態にかかるPC1200における、携帯装置1100と通信が確立した後の処理について説明する。図13は、本実施形態にかかるPC1200における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
【0092】
まず、PC1200の通信部701が、携帯装置1100との間で通信を確立する(ステップS1301)。
【0093】
次に、管理情報取得部1201が、携帯装置1100の履歴保持部351が保持している視聴状況を示す視聴情報を取得する(ステップS1302)。その後、制御部1202が、取得した履歴保持部351の視聴情報を参照し、コンテンツ蓄積部304に格納された番組コンテンツの視聴状況を確認する(ステップS1303)。制御部1202は、この履歴保持部351を参照することで、まだPC1200に保持されていない番組コンテンツを特定できる。
【0094】
その後、バックアップ制御部1203が、PC1200で保持されていない番組コンテンツをバックアップする(ステップS1304)。
【0095】
次に、管理情報取得部1201が、携帯装置1100の蓄積状況管理部306が保持しているコンテンツ蓄積部304の使用状況を示す使用情報を取得する(ステップS1305)。その後、制御部1202が、取得した蓄積状況管理部306の使用情報を参照し、コンテンツ蓄積部304の使用状況を確認する(ステップS1306)。その際、使用状況に基づいて、コンテンツ蓄積部304に、リストアするための番組コンテンツを格納する領域があることを確認する。
【0096】
その後、削除判定部1211が、確認した視聴状況に基づいて、携帯装置1100のコンテンツ蓄積部304に格納された番組コンテンツのうち、近々視聴される可能性があることを示す利用条件を満たさない番組コンテンツを選択する(ステップS1307)。そして、削除指示部1212が、選択された番組コンテンツの削除を、携帯装置1100に対して指示する(ステップS1308)。この指示に従って、携帯装置1100の削除部1111が、選択された番組コンテンツを削除する。
【0097】
次に、リストア判定部1213が、確認した視聴状況に基づいて、近々利用される可能性があることを示す利用条件を満たす番組コンテンツを、閾値の範囲内で、バックアップコンテンツ蓄積部705から選択する(ステップS1309)。そして、リストア制御部1204が、通信部701を介し、携帯装置1100との間で、選択された番組コンテンツを携帯装置1100のコンテンツ蓄積部304に格納されるよう、リストア制御する(ステップS1310)。
【0098】
上述した処理手順により、近々利用されるコンテンツのリストアと、ダウンロード放送された番組コンテンツのバックアップが可能となる。
【0099】
このように、第2の実施形態にかかる携帯装置1100及びPC1200においても、PC1200が制御を行った場合でも、第1の実施形態と同様の効果を得られる。
【0100】
以上説明したとおり、第1から第2の実施形態によれば、携帯端末向けマルチメディア放送におけるファイルキャスティングにおいて、携帯装置等に蓄積されたコンテンツに関し、PCなどのバックアップ装置と接続した際、携帯装置のコンテンツ蓄積部の容量を考慮して視聴する可能性の高いコンテンツを携帯装置に残るよう制御することを可能とする一方で、コンテンツ蓄積部のオーバフローの発生の可能性を抑えることができる。さらに、同一容量のコンテンツ蓄積部でより多くのコンテンツを管理するなど、コンテンツ蓄積部を効率的に利用することが可能となる。
【0101】
上述した実施形態にかかる携帯装置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0102】
上述した実施形態にかかる携帯装置で実行されるデータ制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供してもよい。
【0103】
また、上述した実施形態にかかる携帯装置で実行されるデータ制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上述した実施形態にかかる携帯装置で実行されるデータ制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0104】
また、上述した実施形態にかかる携帯装置で実行されるデータ制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0105】
上述した実施形態にかかる携帯装置で実行されるデータ制御プログラムは、上述した各部(コンテンツダウンロード部、ダウンロード状況管理部、利用状況管理部、蓄積状況管理部、表示制御部、制御部、バックアップ制御部、リストア制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からデータ制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、コンテンツダウンロード部、ダウンロード状況管理部、利用状況管理部、蓄積状況管理部、表示制御部、制御部、バックアップ制御部、リストア制御部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0106】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0107】
100、1100…携帯装置、301…受信アンテナ、302…コンテンツダウンロード部、303…ダウンロード状況管理部、304…コンテンツ蓄積部、305…表示制御部、306…蓄積状況管理部、307…利用状況管理部、308…制御部、1111…削除部、309…バックアップ制御部、310…リストア制御部、311…通信部、351…履歴保持部、361…削除判定部、362…削除部、363…リストア判定部、701…通信部、702…通信応答部、703…バックアップ応答部、704…リストア応答部、705…バックアップコンテンツ蓄積部、1101…通信応答部、1102…バックアップ応答部、1103…リストア応答部、1201…管理情報取得部、1202…制御部、1203…バックアップ制御部、1204…リストア制御部、1211…削除判定部、1212…削除指示部、1213…リストア判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、利用順序を有する複数のコンテンツを記憶するデータ記憶手段を備え、
前記複数のコンテンツを、コンテンツの蓄積先となる外部装置に対して送信する送信ステップと、
前記データ記憶手段に記憶された前記コンテンツ毎に、前記利用順序に従って定められた利用条件を満たしているか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップにより前記利用条件を満たしていないと判定されたコンテンツを、前記データ記憶手段から削除する第1の削除ステップと、
前記外部装置に蓄積された前記コンテンツであって、前記データ記憶手段に記憶されていないコンテンツについて、前記利用条件を満たしているか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記第2の判定ステップにより前記利用条件を満たしていると判定された前記コンテンツを、前記外部装置から受信する受信ステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのデータ制御プログラム。
【請求項2】
前記データ記憶手段に記憶された前記コンテンツが利用された場合に、当該コンテンツを削除する第2の削除ステップを、さらに実行させること、
を特徴とする請求項1に記載のデータ制御プログラム。
【請求項3】
前記利用順序に従って、前記コンテンツを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記コンテンツを、前記データ記憶手段に記憶する記憶ステップと、をさらに実行すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載のデータ制御プログラム。
【請求項4】
前記取得ステップで適切に前記コンテンツを取得できたか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで適切に前記コンテンツを取得していないと判定した場合、前記データ記憶手段に記憶された当該コンテンツの送信や削除を行わないよう制御する制御ステップと、をさらに実行すること、
を特徴とする請求項3に記載のデータ制御プログラム。
【請求項5】
前記第1の判定ステップは、前記データ記憶手段に記憶された前記複数のコンテンツのうち、前記利用順序で最初のコンテンツから所定の数以内のコンテンツについて前記利用条件を満たしていると判定し、前記所定の数以降のコンテンツについて前記利用条件を満たしていないと判定すること、
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のデータ制御プログラム。
【請求項6】
前記第1の判定ステップが判定に用いる前記所定の数は、前記データ記憶手段の容量に基づいて定められていること、
を特徴とする請求項5に記載のデータ制御プログラム。
【請求項7】
携帯装置で実行される情報制御方法であって、
前記携帯装置が、利用順序を有する複数のコンテンツを記憶するデータ記憶手段を備え、
前記複数のコンテンツを、コンテンツの蓄積先となる外部装置に対して送信する送信ステップと、
前記データ記憶手段に記憶された前記コンテンツ毎に、前記利用順序に従って定められた利用条件を満たしているか否かを判定する第1の判定ステップと、
前記第1の判定ステップにより前記利用条件を満たしていないと判定されたコンテンツを、前記データ記憶手段から削除する第1の削除ステップと、
前記外部装置に蓄積された前記コンテンツであって、前記データ記憶手段に記憶されていないコンテンツについて、前記利用条件を満たしているか否かを判定する第2の判定ステップと、
前記第2の判定ステップにより前記利用条件を満たしていると判定された前記コンテンツを、前記外部装置から受信する受信ステップと、
を有することを特徴とするデータ制御方法。
【請求項8】
利用順序が定められている複数のコンテンツを記憶する第1の記憶手段を有する携帯装置と、接続可能な情報処理装置であって、
コンテンツを記憶可能な第2の記憶手段と、
前記携帯装置の前記第1の記憶手段に記憶された前記コンテンツを、前記第2の記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記コンテンツ毎に、前記利用順序に従って定められた利用条件を満たしているか否かを判定する第1の判定手段と、
指示手段が、前記第1の判定手段により前記利用条件を満たしていないと判定された前記コンテンツについて、前記携帯装置に削除を指示する指示手段と、
前記携帯装置の前記第1の記憶手段に記憶されている前記コンテンツを参照し、前記利用条件に基づいて、前記第2の記憶手段に記憶させた前記コンテンツを前記携帯装置の前記第1の記憶手段に出力するか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段の判定結果に従って、前記第2の記憶手段に記憶させたコンテンツを、前記携帯装置の前記第1の記憶手段に出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするデータ制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−80260(P2012−80260A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−222483(P2010−222483)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】