説明

データ管理装置、データ管理方法及びプログラム

【課題】同報配信等によって通信回線を輻輳することがなく、また低い通信コストでデータを配布することを可能とする。
【解決手段】管理サーバ100は、登録端末110からデータ及びデータの宛先指定情報を受信し、宛先指定情報に基づいて、データの配布先に該当する記録領域にデータを転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録されたデータを宛先毎に配布可能な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔地にある複数の拠点に例えば通達等の文書を配布する場合、FAXでイメージ化した文書を配布先拠点に送信している。また、LANやWAN等の通信回線を利用してFAXサーバを介してPC間でFAXイメージを送受信する所謂PC−FAXシステムも利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ファクシミリサーバが受信したデータをコンピュータネットワークを介して他の装置へ配信する際に、コンピュータネットワークに接続している他の装置をそれぞれが受信すべきデータの処理属性に応じて分類して登録するユーザ種別分類クライアントテーブル又はクライアント種別分類クライアントテーブルに登録しておき、これらの登録された装置へデータを配信することを可能にするファクシミリサーバが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−94737号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、遠隔地にある複数の拠点に例えば通達等の文書を配布する場合、遠隔地に多数の拠点があると、通信費(電話代)が増大するという問題がある。また、拠点数が多いとFAX送信を開始してから終了するまでに時間がかかる。そのため、拠点によって配布のタイムラグが生じてしまうという問題や、送信先が話し中(送受信中)であるため、所定回数リトライしたが送信が完了せず、エラーとなってしまうという問題もある。また、FAXの受信トレイに排出されたFAX用紙を本来見るべきではない人が見てしまうといったセキュリティ上の問題も生じる。
【0006】
また、所謂PC−FAXシステムでは、多数の拠点に同報配信すると通信回線が輻輳するという問題が生じ、特に遠隔地の拠点への通信回線容量が小さい場合、深刻な問題となる。また、イメージデータを送信途中で第三者に見られないようにするためには暗号化/復号化を行う等、別途セキュリティ対策が必要になるという問題がある。特許文献1に開示される発明においても上述した問題が同様に生じる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、同報配信等によって通信回線を輻輳することがなく、また低い通信コストでデータを配布することを可能とすることにある。
【0008】
また、本発明の目的は、FAXの受信トレイに排出されたFAX用紙を本来見るべき人でない人が見てしまうといったセキュリティ上の問題を回避することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のデータ管理装置は、データを登録するための第1の外部装置と通信可能なデータ管理装置であって、前記第1の外部装置から前記データ及び前記データの宛先指定情報を受信するデータ受信手段と、前記宛先指定情報を用いて、前記データの配布先に該当する記録領域に前記データを転送する転送手段と、記データの宛先指定情報、前記データのファイル名並びに前記データの開封及び未開封を示す情報のうちの少なくとも何れか一つを含むインデックス情報を作成するインデックス情報作成手段とを有することを特徴とする。
本発明のデータ管理方法は、データを登録するための第1の外部装置と通信可能なデータ管理装置によるデータ管理方法であって、前記第1の外部装置から受信した宛先指定情報及び前記データを用いて、前記データの配布先に該当する記録領域に前記データを転送する転送ステップと、前記データの宛先指定情報、前記データのファイル名並びに前記データの開封及び未開封を示す情報のうちの少なくとも何れか一つを含むインデックス情報を作成するインデックス情報作成ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、データを登録するための第1の外部装置と通信可能なデータ管理装置によるデータ管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記第1の外部装置から受信した宛先指定情報及び前記データを用いて、前記データの配布先に該当する記録領域に前記データを転送する転送ステップと、前記データの宛先指定情報、前記データのファイル名並びに前記データの開封及び未開封を示す情報のうちの少なくとも何れか一つを含むインデックス情報を作成するインデックス情報作成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、データの配布先に該当する記録領域にデータを転送するように構成しているため、配布先の外部装置からの個別の要求に応じて該当する記録領域よりデータを配信することが可能となる。従って、同報配信等によって通信回線を輻輳することがなく、また低い通信コストでデータを配布することができる。
【0011】
また、本発明によれば、FAXの受信トレイに排出されたFAX用紙を本来見るべき人でない人が見てしまうといったセキュリティ上の問題も回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る文書イメージ転送システムのシステム構成を概略的に示す図である。なお、図1に示すシステム構成は飽くまでも一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例を採りうることは勿論である。
【0014】
図1において、管理サーバ100は、WAN等の通信回線150を介して登録端末110、参照端末A120及び参照端末B130と接続される。また、登録端末110はUSB等の通信回線を介してスキャナ140と接続される。なお、登録端末110は、本発明の第1の外部装置の一構成例である。参照端末A120及び参照端末B130は、本発明の第2の外部装置の一構成例である。管理サーバ100は、本発明のデータ管理装置の一構成例である。
【0015】
登録端末110は、文書イメージを管理サーバ100に登録する登録処理を制御する。具体的には、スキャナ140にセットした文書をスキャンするための制御情報をスキャナ140に送信するとともに、書誌情報を管理サーバ100に登録する。スキャナ140は、登録端末110から受信した制御情報に基づいて文書をスキャンし、取り込んだ文書イメージを制御情報とともに管理サーバ100に送信する。なお、文書イメージは、本発明のデータの一例である。
【0016】
管理サーバ100は、スキャナ140から受信した文書イメージ及び制御情報と、登録端末110から受信した当該文書イメージに対応する書誌情報とを関連付けて所定のフォルダに登録する。また、管理サーバ100の記憶手段(ハードディスク28やROM23等)にはオペレーションシステムと各種アプリケーションプログラムと、登録された文書イメージを配布するための宛先情報(宛先情報ID又はユーザID、開封/未開封区分、宛先フォルダ名を含む)とアクセスの可否を判定するための認証情報が複数記憶されている。管理サーバ100は、登録端末110から受信したパラメータに基づいて、当該文書イメージのインデックス情報を生成して文書イメージとインデックス情報との組を各配布先フォルダに転送する。
【0017】
参照端末A120及び参照端末B130は、管理サーバ100にアクセスして配布された文書イメージを参照するための端末であり、典型的なPCやワークステーションであるが、携帯端末やPDA等の他の小型端末であってもよい。
【0018】
図2は、本発明の実施形態に係る各端末(管理サーバ100、登録端末110、参照端末A120及び参照端末B130)のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0019】
図2において、CPU21、メモリ22、ROM23、通信アダプタ24、ディスプレイアダプタ25、キーボード26、マウス27、ハードディスク(HDD)28及びDVD−ROM29は互いにシステムバス20によって接続されている。システムバス20は、例えば、PCIバス、AGPバス、メモリバス等を意味する。また、図2では、各バス間の接続用チップ、キーボードインタフェース、ディスプレイインタフェース等の各種インタフェースは省略されている。ディスプレイアダプタ25にはケーブルを介してディスプレイ又はCRTが接続されている。
【0020】
CPU21は、四則演算や比較演算等の各種演算や、ハードウェアやソフトウェアの制御を行う。メモリ22は、オペレーティングシステムや以下に示す各端末で実行されるフローチャートのステップに対応する部分を実行するためのアプリケーションプログラム(画面表示のための画像情報を含む)や、前述した各種データやファイルを記憶している。
【0021】
管理サーバ100のハードディスク28には、オペレーティングシステムのプログラムやアプリケーションプログラム、ユーザIDとパスワードの組である認証情報や前述の各種データ(宛先情報や文書イメージを含む)等が記憶される。実行時にはこのハードディスク28から各プログラムがメモリ22に読み込まれて実行される。
【0022】
ROM23にはオペレーティングシステムと協働してハードディスク28等への入出力を司るいわゆるBIOS等が記憶される。通信アダプタ24は、CPU21によって制御されるオペレーティングシステムの通信プログラムと協働して通信回線150を介した他の端末や管理サーバ100やスキャナ140との通信を行う。ディスプレイ25は、画面を表示し、タッチパネルを兼ねてもかまわない、キーボード26とマウス27は各種指示や数値を入力するために用いられる。
【0023】
次に、登録端末110の指示に基づく管理サーバ100における文書イメージの転送処理を、図3及び図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図3のステップS301乃至ステップS313と図4のステップS401乃至ステップS409は、登録端末110のCPU21の制御の下で実行する処理である。図3のステップS321乃至ステップS324と図4のステップS421乃至ステップS426は、管理サーバ100のCPU21の制御の下で実行する処理である。また、図3のステップS341乃至ステップS342は、スキャナ140で実行する処理である。
【0024】
この図3及び図4の説明では、登録端末110に専用クライアントソフトウェアを予めインストールしてこの専用クライアントソフトウェアを用いる場合を前提に説明する。但し、参照端末A120、参照端末B130又は管理サーバ100からWebブラウザ用のActivex、Java(登録商標)Script又はJavaアプレットを登録端末110に送信して、これらがWebブラウザと協働して処理を実行させることもできる。WebブラウザとActivex、JavaScript又はJavaアプレットとが協働する場合の処理の差異は該当する各ステップの説明でその都度補足する。
【0025】
フローチャートの実行に先立って、登録端末110は、専用クライアントソフトウェアを起動し又はWebブラウザで所定のURLを指定して管理サーバ100に接続を要求する。そして、登録端末110は、管理サーバ100から登録端末110で図8に示すログイン画面を表示するためのログイン画面情報を受信し、登録端末110のディスプレイにログイン画面が表示されているものとする。
【0026】
まず、ステップS301では、登録端末110はユーザによって入力された認証情報(ユーザID及びパスワード)を管理サーバ100に送信する。
【0027】
ステップS321では、管理サーバ100が認証情報を受信してメモリ22に記憶し、処理をステップS322に進める。
【0028】
ステップS322では、管理サーバ100がメモリ22に記憶しているユーザIDをキーにハードディスク28で記憶している認証情報を読み出して、該当するユーザIDがあるか否かとパスワードが一致するか否かとを判定する。該当するユーザIDが存在し、且つパスワードが一致する場合、認証判定はOKとなり、処理をステップS324に進める。該当するユーザIDが存在しないか又はパスワードが不一致の場合は、認証判定はNGとなり、処理をステップS323に進める。
【0029】
ステップS323では、管理サーバ100は、該当するユーザIDが存在しないか又はパスワードが不一致の場合、「パスワードが一致しません」とのエラーメッセージを登録端末110に送信する。
【0030】
ステップS302では、登録端末110は、エラーメッセージを受信し、ディスプレイにエラーメッセージ及び「OK」ボタンを表示するダイアログを表示し、「OK」ボタンが押下されると処理をステップS301に戻す。
【0031】
一方、ステップS324では、管理サーバ100は、文書イメージ取込処理用の取込処理初期画面を登録端末110に表示させるための画面遷移制御情報をハードディスク28から読み出して登録端末110に送信する。登録端末110側でWebブラウザを使用する場合は、管理サーバ100は、画面遷移制御情報に加えて、以下のステップS303乃至ステップS313及び後述する図4のステップS401で必要なActivex、JavaScript又はJavaアプレットも登録端末110に送信する。
【0032】
ステップS303では、登録端末110は、ディスプレイに図9に示す文書イメージ取込処理初期画面を表示し、処理をステップS304に進める。
【0033】
ステップS304では、登録端末110は、スキャン取込ボタン901が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップS305に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS303に戻す。
【0034】
ステップS305では、登録端末110は、予めハードディスク28に記憶している取込設定画面情報を読み出して、図10の取込設定画面をディスプレイに表示し、処理をステップS306に進める。
【0035】
ステップS306では、登録端末110は、ロット番号1001、セット枚数1002、取り込み単位1003、用紙方向1004、スキャン濃度1005を設定した後、OKボタン1006が押下されたかを判定する。押下されたと判定した場合は処理をステップS307に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS305に戻す。
【0036】
ステップS307では、登録端末110は、スキャナ140にスキャンを要求する旨のスキャン要求制御情報を送信する。ステップS341では、スキャナ140は、スキャン要求制御情報を受信してスキャンを実行し、スキャン画像をスキャナのメモリに記憶する。
【0037】
ステップS342では、スキャナ140はスキャン画像を登録端末110に送信する。
【0038】
ステップS308では、登録端末110は、スキャン画像を受信し、メモリ22に記憶して処理をステップS309に進める。ステップS309では、登録端末110は、スキャン件数、スキャン枚数、セット枚数及びロットナンバーを含む図11の取込結果画面をディスプレイに表示し、処理をステップS310に進める。
【0039】
ステップS310では、登録端末110は、スキャン継続ボタン1101が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップS307に戻し、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS311に進める。
【0040】
ステップS311では、登録端末110は、画像確認ボタン1102が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップS312に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS313に進める。
【0041】
ステップS312では、登録端末110は、図12に示すスキャン画像1201を含む画像確認画面を表示する。次ボタン1202が押下された場合、次のスキャン画像を同様に表示する。また、戻るボタン1203が表示された場合、処理をステップS309に戻す。
【0042】
ステップS313では、登録端末110は、図11の宛先指定ボタン1103が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は接続点Aを介して処理を図4に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS312に戻す。
【0043】
次に、図4のフローチャートに示す処理について説明する。まずステップS401では、登録端末110は、宛先指定のための宛先情報を要求する旨の宛先情報要求を送信する。
【0044】
ステップS421では、管理サーバ100は、宛先情報要求を受信してメモリ22に記憶し、ハードディスク28から読み出した宛先情報をメモリ22に記憶する。それとともに、管理サーバ100は、登録端末110の表示画面を宛先指定画面に遷移させるための画面遷移制御情報を作成する。
【0045】
ステップS422では、管理サーバ100は、宛先情報及び画面遷移制御情報を登録端末110に送信する。登録端末110側でWebブラウザを使用する場合は、管理サーバ100は、画面遷移制御情報に加えて、以下のステップS403乃至ステップS409で必要なActivex、JavaScript又はJavaアプレットも登録端末110に送信する。
【0046】
ステップS402では、登録端末110は、宛先情報及び画面遷移制御情報を受信してメモリ22に記憶した後、画面遷移制御情報に基づき宛先指定画面を表示し、処理をステップS403に進める。
【0047】
ステップS403では、登録端末110は、図13に示す画面で宛先をリストボックス1301〜1308から指定し、宛先をリストボックス1301〜1308から指定した場合、メモリ22に指定した宛先指定情報を記憶し、処理をステップS404に進める。図13に示す宛先指定画面では、個別宛先設定、グループ宛先設定及び全店一斉送信を選択することができる。個別宛先設定では、個別に宛先を指定することができる。グループ宛先設定では、例えば地区毎に当該地区に属する宛先を包括的に指定することができる。全店一斉送信では、登録される全ての宛先を指定することができる。
【0048】
なお、宛先指定情報には開封/未開封区分が含まれ、当初は未開封を意味する値が記憶されている。
【0049】
ステップS404では、登録端末110は、確認ボタン1309が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合、処理をステップS405に進め、押下されなかったと判定した場合、処理をステップS403に戻す。
【0050】
ステップS405では、登録端末110は、図3のステップS308でメモリ22に記
憶したスキャン画像とステップS403でメモリ22に記憶した宛先指定情報とハードデ
ィスク28から読み出した画面フォーム情報に基づき図14の最終確認画面を表示し、処理をステップS406に進める。図14に示す最終確認画面では、1401にスキャン画像が表示され、1402に宛先指定情報が表示される。
【0051】
ステップS406では、登録端末110は、最終確認画面で転送ボタン1403が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合、処理をステップ407に進め、押下されなかったと判定した場合、処理をステップS408に進める。
【0052】
ステップS407では、登録端末110は、ステップS308でメモリ22に記憶したスキャン画像及び転送処理を要求する転送指示情報を管理サーバ100に送信する。転送指示情報にはスキャン画像と対応する書誌情報(スキャン画像ファイル名称、送信者ユーザID、スキャン枚数、ロットナンバー、スキャン年月日時)と宛先指定情報が含まれる。
【0053】
S423では、管理サーバ100は、転送指示情報を受信してメモリ22に記憶し、スキャン画像をリネームして文書イメージファイル名に変更し、文書イメージファイル名と書誌情報と宛先指定情報とを各々関連付けてハードディスク28に記憶する。ステップS424では、管理サーバ100は、メモリ22に記憶した宛先指定情報、書誌情報及び文書イメージファイル名からインデックス情報を作成する。なお、ステップS423は、本発明のデータ受信手段の一処理例である。ステップS424は、本発明のインデックス情報作成手段の一処理例である。
【0054】
インデックス情報のレイアウトを図7に示す。インデックス情報には、文書イメージファイル名、文書イメージファイルの拡張子名、DVDボリューム名(当該スキャン画像ファイルがアーカイブされた場合のDVDボリューム名であり、ステップS424実行時はブランクでアーカイブ処理時に更新される)、フォルダ名(配布先のフォルダ名)、ページ数(スキャン枚数)、スキャン画像ファイル名(スキャンした時点のイメージファイル名)、取込ユーザ(スキャン処理を実行したユーザのユーザID)、スキャン年月日時(スキャン処理を実行した年月日時)、入力者(配布する文書イメージの件名等の入力処理を実行したユーザのユーザIDであり、通常取込ユーザと同一である)、入力年月日時(入力処理を実行した年月日時)、削除フラグ(削除されたかどうかの区分を意味するフラグ)、ロット番号、配布先名(配布先の拠点名称、組織名称又は個人名称)、送信年月日時(転送処理が実行された年月日時)、件名(文書イメージに付ける件名)、宛先、送信者(文書イメージに付ける送信者名)、送信元組織名、コメント(文書イメージに付けるコメント)、開封/未開封フラグ、開封年月日時(配布先のユーザが開封した年月日時)、作成ユーザ名(転送処理を実行しインデックス構報を作成したユーザのユーザID)、作成タイムスタンプ(インデックス情報の作成年月日時)が含まれる。
【0055】
ステップS425では、管理サーバ100は、スキャン画像を必要数コピーして、作成したインデックス情報と共に配布先のフォルダ(記録領域)に移動する。ステップS426では、管理サーバ100は、転送処理が終了した旨のメッセージを登録端末110に送信する。ステップS425は、本発明の転送手段の一処理例である。
【0056】
一方、ステップS408では、登録端末110は、戻るボタン1404が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合、処理をステップS402に戻し、押下されなかったと判定した場合、処理をステップS405に戻す。
【0057】
ステップS409では、登録端末110は、終了メッセージのダイアログを表示し、ダイアログの「OK」ボタンが押下されると、処理を図3のステップS309に戻す。以上で図3と図4の説明を終わる。なお、図14の再スキャンボタン1405が押下された場合、処理を図3のステップS305に戻し、再度設定を行ってスキャン処理を実行することもできる。
【0058】
次に図5について説明する。図5は、参照端末A120(又は参照端末B130)の指示に基づく管理サーバ100における文書イメージの閲覧処理の一例を示すフローチャートである。図5のステップS501乃至ステップS512は、参照端末A120のCPU21の制御の下で実行する処理であり、図5のステップS521乃至ステップS533は管理サーバ100のCPU21の制御の下で実行する処理である。
【0059】
フローチャートの実行に先立って、参照端末A120は、Webブラウザで所定のURLを指定し、管理サーバ100に接続を要求する。そして、管理サーバ100から参照端末A120でログイン用画面を表示するための画面情報が参照端末A120に送信され、参照端末A120のディスプレイには、図8に示すログイン用画面が表示されているものとする。なお、参照端末A120でWebブラウザを使用せずに専用クライアント用ソフトウェアを用いてもかまわない。
【0060】
まず、ステップS501では、参照端末A120は、認証情報(ユーザID及びパスワード)を管理サーバ100に送信する。
【0061】
ステップS521では、管理サーバ100が認証情報を受信してメモリ22に記憶し、処理をステップS522に進める。
【0062】
ステップS522では、管理サーバ100がメモリ22に記憶しているユーザIDをキーにハードディスク28で記憶している認証情報を読み出して、該当するユーザIDがあるかとパスワードが一致するかを判定する。
【0063】
該当するユーザIDが存在し、且つパスワードが一致する場合は認証判定はOKとなり、処理をステップS524に進める。該当するユーザIDが存在しないか又はパスワードが不一致の場合は、認証判定はNGとなり、処理をステップS523に進める。
【0064】
ステップS523では、管理サーバ100が「該当するユーザIDが存在しないか又は
パスワードが一致しません」とのエラーメッセージを参照端末A120に送信する。次いでステップS502では、参照端末A120はエラーメッセージを受信し、ディスプレイにエラーメッセージ及び「OK」ボタンを表示するダイアログを表示し、「OK」ボタンが押下されると処理をステップS501に戻す。
【0065】
一方、ステップS524では、管理サーバ100は、文書イメージ検索処理用の初期画面を参照端末A120に表示させるための検索初期画面情報をハードディスク28から読み出して参照端末A120に送信する。
【0066】
ステップS503では、参照端末A120は、検索初期画面情報を受信し、ディスプレイに図15に示す文書イメージ検索条件入力画面を表示し、処理をステップS504に進める。
【0067】
ステップS504では、参照端末A120は、開封/未開封区分、送信日付(From〜To)、件名、宛先、送信者、送信元部店名、コメントの検索条件を選択又は入力する。
【0068】
ステップS505では、参照端末A120は、検索ボタン1501が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合、処理をステップS506に進め、押下されなかったと判定した場合、処理をステップS504に戻す。
【0069】
ステップS506では、参照端末A120は、ステップS504で入力した検索条件を管理サーバ100に送信する。
【0070】
ステップS525では、管理サーバ100は、検索条件を受信してメモリ22に記憶し、処理をステップS526に進める。ステップS526では、管理サーバ100は、メモリ22に記憶した検索条件に基づいてハードディスク28の検索処理を実行し、検索条件に合致した文書イメージの書誌情報をメモリ22のワークエリアに記憶し、処理をステップS527に進める。
【0071】
ステップS527では、管理サーバ100は、該当する文書イメージが1件以上あったか(該当する書誌情報がメモリ22のワークエリアに1レコード以上存在するか)を判定する。1件以上あったと判定した場合はステップS529に進め、1件もなかったと判定した場合は処理をステップS528に進める。
【0072】
ステップS528では、管理サーバ100は、「該当する文書イメージが1件もありません」とのエラーメッセージを表示するためのダイアログ画面表示情報を参照端末A120に送信する。
【0073】
ステップS507では、参照端末A120は、ダイアログ画面表示情報を受信し、ディスプレイにエラーメッセージを含むダイアログと「OK」ボタンを表示する。OKボタンが押下されると処理をステップS503に戻す。
【0074】
一方、ステップS529では、管理サーバ100は、メモリ22のワークエリアに記憶しているヒット件の書誌情報を基に、ヒット件の一覧情報を参照端末A120の画面に表示させるための一覧画面情報を生成して、参照端末A120に送信する。
【0075】
ステップS508では、参照端末A120は、一覧画面情報を受信してディスプレイに図16に示す検索結果一覧画面を表示する。一覧情報1601のうち特定の文書イメージ情報が選択された場合、処理をステップS509に進める。
【0076】
ステップS509では、参照端末A120は、選択された文書イメージ情報を特定する選択情報(ヒット件の明細の番号又は文書イメージ名称など)を管理サーバ100に送信する。
【0077】
ステップS530では、管理サーバ100は、選択情報を受信してメモリ22に記憶する。
【0078】
ステップS531では、管理サーバ100は、選択情報に対応する文書イメージに関連付けられた配布先フォルダのインデックス情報の開封/未開封区分を未開封から開封に更新すると共にインデックス情報の開封日時を更新する。ステップS531は、本発明の更新手段の一処理例である。
【0079】
ステップS532では、管理サーバ100は、ハードディスクの配布元フォルダに存在する開封した文書イメージの宛先指定情報に示される宛先に開封通知を送信する。開封通知により配布元フォルダにある宛先指定情報の開封/未開封区分を更新する。なお、更に電子メールで配布元ユーザに通知するようにしても良い。
【0080】
ステップS533では、管理サーバ100は、選択された文書イメージを参照端末A120に送信する。ステップS533は、本発明の配信手段の一処理例である。
【0081】
ステップS510では、参照端末A120は、受信した文書イメージを図17の画像表示画面に表示し、処理をステップS511に進める。
【0082】
ステップS511では、参照端末A120は、終了ボタン1701が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理を終了し、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS512に進める。
【0083】
ステップS512では、参照端末A120は、前画面ボタン1702が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合はステップS508に処理を戻し、押下されなかったと判定した場合はステップS510に処理を戻す。なお、図17の画面で保存ボタン1703を押下した場合は、参照端末A120は、ハードディスク28に文書イメージを保存する。それとともに、参照端末A120のハードディスク28に記憶された文書イメージの名称と保存年月日時刻とユーザIDとを含むログ情報が管理サーバ100に送信される。
【0084】
管理サーバ100はこのログ情報を管理サーバ100のシステム時刻と共にハードディスク28にダウンロード履歴情報として記憶する。
【0085】
次に図6について説明する。図6は管理サーバ100で実行するアーカイブ処理を示すフローチャートであり、ステップS621乃至ステップS626は管理サーバ100のCPU21の制御の基で実行する。
【0086】
まずステップS621では、管理サーバ100は、配布先フォルダの各インデックス情報を読み込み、メモリ22に記憶して処理をステップS622に進める。
【0087】
ステップS622では、管理サーバ100は、開封年月日時(開封時点)とシステム時刻を比較して開封後退避日数(例えば、所定の期間である30日)を超過しているかを判定する。超過していた場合は処理をステップS623に進め、超過していない場合は処理をステップS626に進める。ステップS622は、本発明の判定手段の一処理例である。
【0088】
ステップS623では、管理サーバ100は該当するインデックス情報を所定の退避フォルダにCSV形式で出力して処理をステップS624に進める。
【0089】
ステップS624では、管理サーバ100は当該インデックス情報に対応する文書イメージを所定の退避フォルダに移動して処理をステップS625に進める。所定の退避フォルダに格納された文書イメージについては、対応するインデックス情報内に示される宛先に対して図18に示すような文書イメージの参照を促すための通知が行われる。ステップS623、ステップS624は、本発明の移動手段の一処理例である。
【0090】
ステップS625では、管理サーバ100当該インデックス情報を削除して処理をステップS626に進める。
【0091】
ステップS626では、管理サーバ100は、全インデックス情報を読み込み済みかを判定し、読み込み済みであった場合はアーカイブ処理を終了する。読み込み済みでなかった場合は処理をステップS621に戻す。
【0092】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、登録端末110、参照端末A120及び参照端末B130側のWebブラウザにActivexやJavaScriptやJavaアプレットを送信して登録端末110、参照端末A120及び参照端末B130側で多くの処理を行う場合を説明している。これに対して、第2の実施形態では、登録端末110、参照端末A120及び参照端末B130側での処理がより少なくなっており、Webブラウザを用いた画面の表示処理とデータの入力処理がメインになっている。
【0093】
第2の実施形態では、システム構成及び転送処理が第1の実施形態と異なるので、まずシステム構成の違いについて図19を用いて説明する。図19は第2の実施形態におけるシステム構成を示す図である。
【0094】
図19において、スキャナ140はLAN等の通信回線150に直接接続されており、スキャナ140で取込んだ画像は管理サーバ100経由で登録端末110に送られる点が第1の実施形態と異なる。また、登録端末110でスキャン開始が指示されると、スキャナ140の制御情報は管理サーバ100経由でスキャナ140に送信される。
【0095】
次に、第2の実施形態における転送処理について図20及び図21を用いて説明する。図20及び図21は、登録端末110の指示に基づく管理サーバ100における文書イメージの転送処理の一例を示すフローチャートである。
【0096】
図20のステップS2001乃至ステップS2014と図21のステップS2101乃至ステップS2110は、登録端末110のCPU21の制御の基で実行する処理である。図20のステップS2021乃至ステップS2030と図21のステップS2121乃至ステップS2128は、管理サーバ100のCPU21の制御の基で実行する処理である。また、ステップS2041乃至ステップS2042は、スキャナ140で実行する処理である。
【0097】
フローチャートの実行に先立って、登録端末110は、Webブラウザで所定のURLを指定し、管理サーバ100に接続を要求する。これにより、管理サーバ100から登録端末110で図8に示すログイン画面を表示するためのログイン画面情報が登録端末110に送信され、登録端末110のディスプレイにログイン画面が表示されているものとする。
【0098】
まず、ステップS2001では、登録端末110は認証情報(ユーザID及びパスワー
ド)を管理サーバ100に送信する。
【0099】
ステップS2021では、管理サーバ100は、認証情報を受信してメモリ22に記憶し、処理をステップS2022に進める。
【0100】
ステップS2022では、管理サーバ100は、メモリ22に記憶しているユーザIDをキーにハードディスク28で記憶している認証情報を読み出して、該当するユーザIDがあるかとパスワードが一致するかを判定する。該当するユーザIDが存在し、且つパスワードが一致する場合は認証判定はOKとなり、処理をステップS2024に進める。該当するユーザIDが存在しないか又はパスワードが不一致の場合は、認証判定はNGとなり、処理をステップS2023に進める。
【0101】
ステップS2023では、管理サーバ100は、「該当するユーザIDが存在しないか又はパスワードが一致しません」とのエラーメッセージを登録端末110に送信する。次いでステップS2002では、登録端末110は、エラーメッセージを受信し、ディスプレイにエラーメッセージ及び「OK」ボタンを表示するダイアログを表示し、「OK」ボタンが押下されると処理をステップS2001に戻す。
【0102】
一方、ステップS2024では、管理サーバ100は、文書イメージ取込処理用の取込処理初期画面を登録端末110に表示させるための取込処理初期画面情報をハードディスク28から読み出して登録端末110に送信する。
【0103】
ステップS2003では、登録端末110は、取込処理初期画面情報を受信し、ディスプレイに図9に示す文書イメージ取込処理初期画面を表示し、処理をステップS2004に進める。
【0104】
ステップS2004では、登録端末110は、スキャン取込ボタン901が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップS2005に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS2003に戻す。
【0105】
ステップS2005では、登録端末110は、管理サーバ100に取込設定画面を要求する旨の情報を送信する。ステップS2025では、管理サーバ100は、取込設定画面を要求する旨の情報を受信し、処理をステップS2026に進める。
【0106】
ステップS2026では、管理サーバ100は、現在の読込設定情報をハードディスク28から読み出して取込設定画面を登録端末110に表示させるための画面情報を生成してこの画面情報を登録端末110に送信する。
【0107】
ステップS2006では、登録端末110は、画面情報を受信して図10の取込設定画面をディスプレイに表示し、処理をステップS2007に進める。
【0108】
ステップS2007では、登録端末110は、OKボタン1006が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップS2008に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS2006に戻す。
【0109】
ステップS2008では、登録端末110は、管理サーバ100にスキャンを要求する旨のスキャン要求情報を送信する。
【0110】
ステップS2027では、管理サーバ100は、スキャン要求情報を受信してメモリ22に記憶し、スキャナ140用のスキャンを要求する制御情報を生成して、制御情報をスキャナ140に転送する。
【0111】
ステップS2041では、スキャナ140は、制御情報を受信してスキャンを実行しスキャン画像をスキャナ140のメモリに記憶する。ステップS2042では、スキャナ140は、スキャン画像を管理サーバ100に送信する。
【0112】
ステップS2028では、管理サーバ100は、スキャン画像をメモリ22に記憶し、ハードディスク28の所定フォルダにスキャン画像と対応する書誌情報(スキャン画像ファイル名称、送信者ユーザID、スキャン枚数、ロットナンバー、スキャン年月日時、)とを記憶する。そして、管理サーバ100は、このスキャン件数、画像枚数及びロットナンバーを含む取込結果を登録端末110に表示させるための画面情報を、スキャナ140から受信した管理情報及びハードディスク28から読み出した画面フォーム情報から作成する。次に、管理サーバ100は、作成した取込結果画面情報を登録端末100に送信する。
【0113】
ステップS2009では、登録端末110は、取込結果画面情報を受信し、スキャン件数、画像枚数及びロットナンバーを含む図11の取込結果画面をディスプレイに表示し、処理をステップS2010に進める。
【0114】
ステップS2010では、登録端末110は、スキャン継続ボタン1101が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップS2008に戻し、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS2011に進める。
【0115】
ステップS2011では、登録端末110は、画像確認ボタン1102が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップS2012に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS2014に進める。
【0116】
ステップS2012では、登録端末110は確認画面を要求する旨の確認画面要求情報を送信する。
【0117】
ステップS2029では、管理サーバ100は、確認画面要求情報を受信してメモリ22に記憶し、スキャン画像及びハードディスク28から読み出した画面フォーム情報から画像確認画面を登録端末110に表示させるための画像確認画面情報を作成する。ステップS2029は、本発明の確認データ生成手段の一処理例である。
【0118】
ステップS2030では、管理サーバ100は、作成した画像確認画面情報を登録端末110に送信する。
【0119】
ステップS2013では、登録端末110は、図12の画像確認画面を表示する。次ボタン1202が押下された場合、登録端末110は、次のスキャン画像を管理サーバ100に要求して同様に表示する。また、戻るボタン1203が押下された場合、処理をステップS2014に進める。
【0120】
ステップS2014では、登録端末110は、図11の宛先指定ボタン1103が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合、接続点Aを介して処理を図21に進め、押下されなかったと判定した場合、処理をステップS2013に戻す。
【0121】
次にステップS2101では、登録端末110は、宛先指定画面を要求する旨の指定画面要求情報を送信する。
【0122】
ステップS2121では、管理サーバ100は、指定画面要求情報を受信してメモリ22に記憶し、ハードディスク28から読み出した宛先情報及び画面フォーム情報から宛先指定画面を登録端末110に表示させるための宛先指定画面情報を作成する。
【0123】
ステップS2122では、管理サーバ100は、作成した宛先指定画面情報を登録端末110に送信する。
【0124】
ステップS2102では、登録端末110は、宛先指定画面を表示し、処理をステップS2103に進める。
【0125】
ステップS2103では、登録端末110は、図13に示す画面で宛先をリストボックス1301〜1308から指定すると、処理をステップS2104に進める。
【0126】
ステップS2104では、登録端末110は、確認ボタン1309が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップ405に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS2103に戻す。
【0127】
ステップS2105では、登録端末110は、最終確認画面を要求する旨の確認画面要求情報とステップS2103で入力した宛先指定情報とを管理サーバ100に送信する。
【0128】
ステップS2123では、管理サーバ100は、確認画面要求情報と宛先指定情報とを受信してメモリ22に記憶し、宛先指定情報をハードディスク28の配布元のフォルダに記憶する。そして、管理サーバ100は、メモリ22に記憶した宛先指定情報とハードディスク28から読み出した画面フォーム情報とから最終確認画面を登録端末110に表示させるための最終確認画面情報を作成する。
【0129】
ステップS2124では、管理サーバ100は、作成した最終確認画面情報を登録端末110に送信する。宛先指定情報には開封/未開封区分が含まれ、当初は未開封を意味する値が記憶されている。
【0130】
ステップS2106では、登録端末110は、図14の最終確認画面を表示し、処理をステップS2107に進める。なお、図14の再スキャンボタン1405が押下された場合、処理を図20のステップS2006に戻し、再度設定を行ってスキャン処理を実行することもできる。
【0131】
ステップS2107では、登録端末110は、転送ボタン1403が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は処理をステップS2108に進め、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS2109に進める。
【0132】
ステップS2108では、登録端末110は、転送処理を要求する転送指示情報を管理サーバ100に送信する。
【0133】
ステップS2125では、管理サーバ100は、転送指示情報を受信してメモリ22に記憶し、ステップS2028でハードディスク28の所定フォルダに保存されているスキャン画像とその書誌情報とを宛先指定情報と関連付けてハードディスク28に記憶する。
【0134】
ステップS2126では、管理サーバ100は、メモリ22に記憶した宛先指定情報、書誌情報及びスキャン画像からインデックス情報(図7)を作成する。
【0135】
ステップS2127では、管理サーバ100は、スキャン画像を必要数コピーして、作成したインデックス情報と共に配布先のフォルダに移動する。ステップS2128では、管理サーバ100は、転送処理が終了した旨のメッセージを登録端末110に送信する。
【0136】
ステップS2109では、登録端末110は、戻るボタン1404が押下されたかを判定し、押下されたと判定した場合は、処理をステップS2102に戻し、押下されなかったと判定した場合は処理をステップS2106に戻す。
【0137】
ステップS2110では、登録端末110は、終了メッセージのダイアログを表示し、ダイアログの「OK」ボタンが押下されると処理を図20のステップS2009に戻す。
【0138】
なお、参照端末A120及び参照端末B130と管理サーバ100間の動作は第1の実施形態と同様である。また、管理サーバ100で実行するアーカイブ処理も同様である。
【0139】
上述した実施形態においては、文書イメージの配布先に該当するフォルダに文書イメージを転送するように構成しているため、配布先の参照端末からの個別の要求に応じて該当するフォルダより文書イメージを配信することが可能となる。従って、同報配信等によって通信回線を輻輳することがなく、また低い通信コストで文書イメージを配布することができる。
【0140】
また、上述した実施形態によれば、FAXの受信トレイに排出されたFAX用紙を本来見るべき人でない人が見てしまうといったセキュリティ上の問題も回避することができる。このセキュリティ設定及びセキュリティ管理工数は最小限に留まり、且つPC−FAXに比べて高いセキュリティ管理を容易に実現することができる。
【0141】
また、上述した実施形態においては、配布先毎に配布された文書イメージの削除やアーカイブを所望のタイミングで実行することができる。
【0142】
また、自拠点又は自分宛の文書イメージを送受信期間や開封/未開封区分で文書イメージを検索することができる。さらに、一定の期間未開封の文書イメージがある場合は警告を表示することができるので、文書イメージの見落としを防止することができる。
【0143】
なお、上述した文書イメージ転送システムは、既存の文書電子化システムを流用して実現することが可能であるため、システム構築のコストを低廉化することができる。
【0144】
上述した本発明の実施形態を構成する各手段及び各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0145】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0146】
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0147】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0148】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0149】
更に、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る文書イメージ転送システムのシステム構成を概略的に示す図である。
【図2】各端末(管理サーバ、登録端末、参照端末)のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における登録端末、管理サーバ及びスキャナ間の動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態における登録端末及び管理サーバ間の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】参照端末及び管理サーバ間の動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】管理サーバの動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】インデックス情報のレイアウトを示す図である。
【図8】ログイン画面の一例を示す図である。
【図9】取込初期画面の一例を示す図である。
【図10】取込設定画面の一例を示す図である。
【図11】取込結果画面の一例を示す図である。
【図12】画像確認画面の一例を示す図である。
【図13】宛先指定画面の一例を示す図である。
【図14】最終確認画面の一例を示す図である。
【図15】検索条件入力画面の一例を示す図である。
【図16】検索結果一覧画面の一例を示す図である。
【図17】画像表示画面の一例を示す図である。
【図18】未開封文書イメージ警告画面の一例を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る文書イメージ転送システムのシステム構成を概略的に示す図である。
【図20】本発明の第2の実施形態における登録端末、管理サーバ及びスキャナ間の動作の流れを示すフローチャートである。
【図21】本発明の第2の実施形態における登録端末及び管理サーバ間の動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0151】
100 管理サーバ
110 登録端末
120 参照端末A
130 参照端末B
140 管理サーバ
150 通信回線
20 システムバス
21 CPU
22 メモリ
23 ROM
24 通信アダプタ
25 ディスプレイアダプタ
26 キーボード
27 マウス
28 HDD
29 DVD−ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを登録するための第1の外部装置と通信可能なデータ管理装置であって、
前記第1の外部装置から前記データ及び前記データの宛先指定情報を受信するデータ受信手段と、
前記宛先指定情報を用いて、前記データの配布先に該当する記録領域に前記データを転送する転送手段と、
前記データの宛先指定情報、前記データのファイル名並びに前記データの開封及び未開封を示す情報のうちの少なくとも何れか一つを含むインデックス情報を作成するインデックス情報作成手段とを有することを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】
前記インデックス情報は少なくとも前記データの開封及び未開封を示す情報を含み、
第2の外部装置からの参照要求に応じて前記データを前記第2の外部装置に配信する配信手段と、
前記第2の外部装置が前記データを参照した場合、前記インデックス情報に含まれる前記データの開封及び未開封を示す情報を、前記データが開封された内容に更新する更新手段とを更に有することを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
前記インデックス情報は少なくとも前記データの開封時点を示す情報を含み、
システム時刻及び前記インデックス情報に含まれる前記データが開封された時点を示す情報を用いて、前記データが開封されてから所定の期間が経過したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記データが開封されてから前記所定の期間が経過したと判定された場合、前記インデックス情報と前記データとを退避フォルダに移動する移動手段とを有することを特徴とする請求項2に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
データを登録するための第1の外部装置と通信可能なデータ管理装置によるデータ管理方法であって、
前記第1の外部装置から受信した宛先指定情報及び前記データを用いて、前記データの配布先に該当する記録領域に前記データを転送する転送ステップと、
前記データの宛先指定情報、前記データのファイル名並びに前記データの開封及び未開封を示す情報のうちの少なくとも何れか一つを含むインデックス情報を作成するインデックス情報作成ステップとを含むことを特徴とするデータ管理方法。
【請求項5】
データを登録するための第1の外部装置と通信可能なデータ管理装置によるデータ管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記第1の外部装置から受信した宛先指定情報及び前記データを用いて、前記データの配布先に該当する記録領域に前記データを転送する転送ステップと、
前記データの宛先指定情報、前記データのファイル名並びに前記データの開封及び未開封を示す情報のうちの少なくとも何れか一つを含むインデックス情報を作成するインデックス情報作成ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−21697(P2009−21697A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181303(P2007−181303)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】