説明

データ転送システム

【課題】 データを送受信する機能を持つデバイスにMPEGストリームを送信する機能を追加する場合、データ転送用バスとMPEGストリーム転送用バスとを別々に設けなければならず、デバイスの外部端子数が増大してしまう。
【解決手段】 データ転送時にMPEGストリームのスタートコードを転送しないようにデータ転送用バスとMPEGストリーム転送用バスとを共有化するため、データ転送時には、データを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を持つ第1デバイス10のクロックを、データを送受信する第2デバイス20のクロック入力端子とMPEGストリームを受信する第3デバイス30のデータ入力端子とに接続し、第1デバイス10のデータを、第2デバイス20のデータ入力端子と第3デバイス30のクロック入力端子とに接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ転送とMPEGストリーム転送を行うデータ転送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のデバイス間でデータ転送用バスを共有する方式では、例えば複数のデバイス間で同一クロックラインを共有し、複数のデバイス間で同一データラインを共有する(特許文献1参照)。
【0003】
さて、データを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を持つデバイスAと、デバイスAとの間でデータを送受信するデバイスBと、デバイスAから送信されたMPEGストリームを受信するデバイスCとにより構成されたシステムが知られている(以下、本明細書ではデバイスA、B、Cをこのように定義する)。従来のシステムでは、デバイスAとデバイスBとの間におけるデータ転送用バスと、デバイスAとデバイスCとの間におけるMPEGストリーム転送用バスとが別々に設けられていた。
【特許文献1】特開2003−162499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
データを送受信する機能を持つデバイスにMPEGストリーム(ISO/IEC 13818−1又はISO/IEC 13818−2)を送信する機能を追加する場合、データ転送用バスとMPEGストリーム転送用バスとを別々に設けなければならず、デバイスの外部端子数が増大してしまうため、デバイスの価格が増大してしまう。
【0005】
上記のようなデバイスA、B、Cを備えたシステムに対して、デバイスの外部端子数を増大させないために、特許文献1に記載された技術を適用した場合、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、デバイスCがMPEGストリームの特別なスタートコードをたまたま受信すると、デバイスCが誤動作してしまうという問題が生じる。
【0006】
具体的に説明すると、MPEGストリームにおいて、シーケンス層のスタートコードは000001B3(16進数)であり、GOP層のスタートコードは000001B8(16進数)であり、ピクチャ層のスタートコードは00000100(16進数)であり、スライス層のスタートコードは000001AF(16進数)である。これらのスタートコードは、最初の24ビットが000001(16進数)である点で共通している。つまり、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、デバイスCが共通バスを介して24ビットデータ000001(16進数)を受信すると、誤動作の可能性が生じるのである。
【0007】
この問題が発生するため、デバイスAとデバイスBとの間におけるデータ転送用バスと、デバイスAとデバイスCとの間におけるMPEGストリーム転送用バスとを共有させることができず、従来はデバイスAの外部端子数の増大を抑えることができなかった。
【0008】
本発明の目的は、データを送受信する機能を持つデバイスにMPEGストリームを送信する機能を追加する場合にデバイスの外部端子数の増大を抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時にデバイスCへMPEGストリームのスタートコードを転送しないようにデータ転送用バスとMPEGストリーム転送用バスとを共有化させることにより、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時におけるデバイスCの誤動作を防ぐものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、データを送受信する機能を持つデバイスにMPEGストリームを送信する機能を追加する場合、データを受信するデバイスへのデータ転送時にMPEGストリームを受信するデバイスへMPEGストリームのスタートコードを転送しないようにデータ転送用バスとMPEGストリーム転送用バスとを共有化することができることにより、デバイスの外部端子数の増大を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図15を用いて説明する。
【0012】
《実施の形態1》
図1は、実施の形態1の構成図である。図1において、10はデバイスA、11はクロック生成A、12はデータ生成A、13はセレクタA、20はデバイスB、30はデバイスCである。
【0013】
デバイスAの出力端子A1はデバイスBのクロック入力端子B1とデバイスCのデータ入力端子C2とに接続され、デバイスAの出力端子A2はデバイスBのデータ入力端子B2とデバイスCのクロック入力端子C1とに接続される。セレクタAは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロックAを出力端子A1に接続してデータAを出力端子A2に接続する。
【0014】
図2に実施の形態1の処理手順のフローチャートを示し、図3に実施の形態1のデバイスAの出力端子A1と出力端子A2のタイミングチャートを示す。図2に示すように、S101において、処理を開始しS102へ移行する。S102において、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行うかを確認し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行わない場合はS101へ移行し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行う場合はS103へ移行する。S103において、クロックAを出力端子A1に接続してデータAを出力端子A2に接続してS104へ移行する。S104において、図3に示すタイミングで出力端子A1と出力端子A2の出力を生成してS105へ移行する。S105において、処理を終了する。なお、図3では、デバイスAからデバイスBへのデータ転送はデバイスBのクロック入力端子B1の立ち下がりに同期して行われ、デバイスAからデバイスCへのMPEGストリーム転送はデバイスCのクロック入力端子C1の立ち上がりに同期して行われるものとしている。
【0015】
実施の形態1によれば、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時、デバイスAからデバイスBへのデータ転送用のクロックAはデバイスCのデータ入力端子C2に入力され、デバイスAからデバイスBへのデータ転送用のデータAはデバイスCのクロック入力端子C1に入力されることにより、クロック入力端子C1の立ち上がりのタイミングでデータ入力端子C2の状態は常にHであるため、デバイスAからデバイスCへMPEGストリームのスタートコードは転送されないのでデバイスCの誤動作を防ぐことができる。
【0016】
《実施の形態2》
図4は、実施の形態2の構成図である。図4において、10はデバイスA、11はクロック生成A、12はデータ生成A、13はセレクタA、14はクロック制御A、20はデバイスB、30はデバイスCである。
【0017】
デバイスAの出力端子A1はデバイスBのクロック入力端子B1とデバイスCのデータ入力端子C2とに接続され、デバイスAの出力端子A2はデバイスBのデータ入力端子B2とデバイスCのクロック入力端子C1とに接続される。
【0018】
デバイスAからデバイスBへのデータ転送はデバイスBのクロック入力端子B1の立ち下がりに同期して行われ、デバイスAからデバイスCへのMPEGストリーム転送はデバイスCのクロック入力端子C1の立ち上がりに同期して行われる。データ生成Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロックAの立ち上がりに同期してデータAを生成する。クロック制御Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロックAの反転であるクロックANを出力端子A1に接続することを命令する。セレクタAは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロックANを出力端子A1に接続してデータAを出力端子A2に接続する。
【0019】
図5に実施の形態2の処理手順のフローチャートを示し、図6に実施の形態2のデバイスAの出力端子A1と出力端子A2のタイミングチャートを示す。図5に示すように、S201において、処理を開始しS202へ移行する。S202において、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行うかを確認し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行わない場合はS201へ移行し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行う場合はS203へ移行する。S203において、クロックANを出力端子A1に接続してデータAを出力端子A2に接続してS204へ移行する。S204において、図6に示すタイミングで出力端子A1と出力端子A2の出力を生成してS205へ移行する。S205において、処理を終了する。
【0020】
実施の形態2によれば、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時、デバイスAからデバイスBへのデータ転送用のクロックANはデバイスCのデータ入力端子C2に入力され、デバイスAからデバイスBへのデータ転送用のデータAはデバイスCのクロック入力端子C1に入力されることにより、クロック入力端子C1の立ち上がりのタイミングでデータ入力端子C2の状態は常にLであるため、デバイスAからデバイスCへMPEGストリームのスタートコードは転送されないのでデバイスCの誤動作を防ぐことができる。
【0021】
《実施の形態3》
図7は、実施の形態3の構成図である。図7において、10はデバイスA、11はクロック生成A、12はデータ生成A、13はセレクタA、14はクロック制御A、15はバリッド生成A、20はデバイスB、30はデバイスCである。
【0022】
デバイスAの出力端子A1はデバイスBのクロック入力端子B1とデバイスCのバリッド入力端子C3とに接続され、デバイスAのデータ出力端子A2はデバイスBのデータ入力端子B2とデバイスCのデータ入力端子C2とに接続され、デバイスAの出力端子A3はデバイスBのバリッド入力端子B3とデバイスCのクロック入力端子C1とに接続される。デバイスAからデバイスBへのデータ転送はデバイスBのクロック入力端子B1の立ち下がりに同期して行われ、デバイスAからデバイスCへのMPEGストリーム転送はデバイスCのクロック入力端子C1の立ち上がりに同期して行われる。データ生成Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロックAの立ち上がりに同期してデータAを生成する。バリッド生成Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロックAの立ち上がりに同期してバリッドAを生成する。クロック制御Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロックAの反転であるクロックANを出力端子A1に接続することを命令する。セレクタAは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロックANを出力端子A1に接続してバリッドAを出力端子A3に接続する。
【0023】
図8に実施の形態3の処理手順のフローチャートを示し、図9に実施の形態3のデバイスAの出力端子A1と出力端子A3とデータ出力端子A2のタイミングチャートを示す。図8に示すように、S301において、処理を開始しS302へ移行する。S302において、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行うかを確認し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行わない場合はS301へ移行し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行う場合はS303へ移行する。S303において、クロックANを出力端子A1に接続してバリッドAを出力端子A3に接続してS304へ移行する。S304において、図9に示すタイミングで出力端子A1と出力端子A3とデータ出力端子A2の出力を生成してS305へ移行する。S305において、処理を終了する。
【0024】
実施の形態3によれば、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時、デバイスAからデバイスBへのデータ転送用のクロックANはデバイスCのバリッド入力端子C3に入力され、デバイスAからデバイスBへのデータ転送用のバリッドAはデバイスCのクロック入力端子C1に入力されることにより、クロック入力端子C1の立ち上がりのタイミングでバリッド入力端子C3の状態は常にLであり、デバイスCにおけるバリッドがHである期間にクロック入力端子C1の立ち上がりが生じることはないため、デバイスAからデバイスCへMPEGストリームのスタートコードは転送されないのでデバイスCの誤動作を防ぐことができる。
【0025】
《実施の形態4》
図10は、実施の形態4の構成図である。図10において、10はデバイスA、11はクロック生成A、12はデータ生成A、15はバリッド生成A、16はバリッド制御A、20はデバイスB、30はデバイスCである。
【0026】
デバイスAのクロック出力端子A1はデバイスBのクロック入力端子B1とデバイスCのクロック入力端子C1とに接続され、デバイスAのデータ出力端子A2はデバイスBのデータ入力端子B2とデバイスCのデータ入力端子C2とに接続され、デバイスAのバリッド出力端子A3はデバイスBのバリッド入力端子B3とデバイスCのバリッド入力端子C3とに接続される。デバイスAからデバイスBへのデータ転送はデバイスBのクロック入力端子B1の立ち上がりのタイミングでデバイスBのバリッド入力端子B3の状態がLである場合にデバイスBのデータ入力端子B2にデータが転送され、デバイスAからデバイスCへのMPEGストリーム転送はデバイスCのクロック入力端子C1の立ち上がりのタイミングでデバイスCのバリッド入力端子C3の状態がHである場合にデバイスCのデータ入力端子C2にMPEGストリームが転送される。バリッド制御Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、バリッド生成Aがデータ有効サイクルではLを出力しデータ無効サイクルではHを出力することを命令する。バリッド生成Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロック出力端子A1の立ち上がりに同期してデータ有効サイクルではLを出力しデータ無効サイクルではHを出力する。データ生成Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロック出力端子A1の立ち上がりに同期してデータ有効サイクルでは有効データを生成しデータ無効サイクルではHを出力する。
【0027】
図11に実施の形態4の処理手順のフローチャートを示し、図12に実施の形態4のデバイスAのクロック出力端子A1とバリッド出力端子A3とデータ出力端子A2のタイミングチャートを示す。図11に示すように、S401において、処理を開始しS402へ移行する。S402において、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行うかを確認し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行わない場合はS401へ移行し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行う場合はS403へ移行する。S403において、図12に示すタイミングでクロック出力端子A1とバリッド出力端子A3とデータ出力端子A2の出力を生成してS404へ移行する。S404において、処理を終了する。
【0028】
実施の形態4によれば、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時、データ有効サイクルにおいては、デバイスCのバリッド入力端子C3の状態はLであり、デバイスCにおけるバリッドは無効である。データ無効サイクルにおいては、デバイスCのバリッド入力端子C3の状態はHであるが、デバイスCのデータ入力端子C2の状態はL又はHのいずれかに保持されており、デバイスCにおけるバリッドが有効な場合はデバイスCにおけるデータはL又はHのいずれかに固定であるため、デバイスAからデバイスCへMPEGストリームのスタートコードは転送されないのでデバイスCの誤動作を防ぐことができる。
【0029】
《実施の形態5》
図13は、実施の形態5の構成図である。図13において、10はデバイスA、11はクロック生成A、12はデータ生成A、15はバリッド生成A、17は転送制御A、20はデバイスB、30はデバイスCである。
【0030】
デバイスAのクロック出力端子A1はデバイスBのクロック入力端子B1とデバイスCのクロック入力端子C1とに接続され、デバイスAのデータ出力端子A2はデバイスBのデータ入力端子B2とデバイスCのデータ入力端子C2とに接続され、デバイスAのバリッド出力端子A3はデバイスBのバリッド入力端子B3とデバイスCのバリッド入力端子C3とに接続される。デバイスAからデバイスBへのデータ転送はデバイスBのクロック入力端子B1の立ち上がりのタイミングでデバイスBのバリッド入力端子B3の状態がLからHに変化したサイクルを先頭サイクルとして24サイクル連続してデバイスBのデータ入力端子B2にデータが転送され、デバイスAからデバイスCへのMPEGストリーム転送はデバイスCのクロック入力端子C1の立ち上がりのタイミングでデバイスCのバリッド入力端子C3の状態がHである場合にデバイスCのデータ入力端子C2にMPEGストリームが転送される。
【0031】
転送制御Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、バリッド生成Aがデータ先頭サイクルにおいて出力をLからHに変化しHの状態を23サイクル保持することと、データ生成Aがバリッド出力端子A3の状態がLからHに変化したサイクルを先頭サイクルとして24サイクル連続してデータを転送することとを命令し、デバイスAからデバイスCへのMPEGストリーム転送時に、バリッド生成Aがデータ有効サイクルではHを出力しデータ無効サイクルではLを出力することと、データ生成Aがバリッド出力端子A3の状態がHであるサイクルにMPEGストリームを転送することとを命令する。バリッド生成Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロック出力端子A1の立ち上がりに同期してデータ先頭サイクルにおいて出力をLからHに変化しHの状態を23サイクル保持し、デバイスAからデバイスCへのMPEGストリーム転送時に、クロック出力端子A1の立ち上がりに同期してデータ有効サイクルではHを出力しデータ無効サイクルではLを出力する。データ生成Aは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送時に、クロック出力端子A1の立ち上がりに同期してバリッド出力端子A3の状態がLからHに変化したサイクルを先頭サイクルとして24サイクル連続してデータを転送し、デバイスAからデバイスCへのMPEGストリーム転送時に、バリッド出力端子A3の状態がHであるサイクルにMPEGストリームを転送する。
【0032】
図14に実施の形態5の処理手順のフローチャートを示し、図15に実施の形態5のデバイスAのクロック出力端子A1とバリッド出力端子A3とデータ出力端子A2のタイミングチャートを示す。図14に示すように、S501において、処理を開始しS502へ移行する。S502において、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行うかを確認し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行わない場合はS501へ移行し、デバイスAからデバイスBへのデータ転送を行う場合はS503へ移行する。S503において、図15に示すタイミングでクロック出力端子A1とバリッド出力端子A3とデータ出力端子A2の出力を生成してS504へ移行する。S504において、処理を終了する。
【0033】
実施の形態5によれば、デバイスAは、デバイスAからデバイスBへのデータ転送において、24ビットデータである000001(16進数)を送信した場合、デバイスBはMPEGストリームのスタートコードと一致した000001(16進数)を受信し、デバイスCは、デバイスCにおけるバリッドは1ビット目から23ビット目まで有効で24ビット目は無効となることにより、オール0の23ビットデータを受信するため、デバイスAからデバイスCへMPEGストリームのスタートコードは転送されないのでデバイスCの誤動作を防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、データを送受信する機能を持つデバイスに対して、デバイスの外部端子数を増加させることなくMPEGストリームを送信する機能を追加することができて有用である。また、逆に、MPEGストリームを送信する機能を持つデバイスに対して、デバイスの端子数を増加させることなくデータを送受信する機能を追加することができて有用である。
【0035】
デバイス設計プロセスの微細化が進展する中でデバイスの外部端子数に応じてデバイスの面積増加やデバイスの価格増大が発生する状況において、本発明は、データを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を持ちデータ転送用の外部端子とMPEGストリーム転送用の外部端子とを別々に設けていたデバイスに対して、外部端子数を削減してデータを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を実現することができて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態1に係るデータ転送システムのブロック図である。
【図2】図1のデータ転送システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】図1のデータ転送システムの動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2に係るデータ転送システムのブロック図である。
【図5】図4のデータ転送システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】図4のデータ転送システムの動作を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施の形態3に係るデータ転送システムのブロック図である。
【図8】図7のデータ転送システムの動作を示すフローチャートである。
【図9】図7のデータ転送システムの動作を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の実施の形態4に係るデータ転送システムのブロック図である。
【図11】図10のデータ転送システムの動作を示すフローチャートである。
【図12】図10のデータ転送システムの動作を示すタイミングチャートである。
【図13】本発明の実施の形態5に係るデータ転送システムのブロック図である。
【図14】図13のデータ転送システムの動作を示すフローチャートである。
【図15】図13のデータ転送システムの動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0037】
10 デバイスA
11 クロック生成A
12 データ生成A
13 セレクタA
14 クロック制御A
15 バリッド生成A
16 バリッド制御A
17 転送制御A
20 デバイスB
30 デバイスC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を持つ第1デバイスと、
前記第1デバイスとの間でデータを送受信する第2デバイスと、
前記第1デバイスから送信されたMPEGストリームを受信する第3デバイスとにより構成されたシステムであって、
前記第1デバイスの第1出力端子は前記第2デバイスのクロック入力端子と前記第3デバイスのデータ入力端子とに接続され、前記第1デバイスの第2出力端子は前記第2デバイスのデータ入力端子と前記第3デバイスのクロック入力端子とに接続され、
前記第1デバイスは、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間で任意のデータ転送を行っても前記第3デバイスで誤動作が起こらないように、前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送時にクロックを前記第1出力端子に接続し、かつデータを前記第2出力端子に接続するセレクタを備えたことを特徴とするデータ転送システム。
【請求項2】
データを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を持つ第1デバイスと、
前記第1デバイスとの間でデータを送受信する第2デバイスと、
前記第1デバイスから送信されたMPEGストリームを受信する第3デバイスとにより構成されたシステムであって、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送は前記第2デバイスのクロック入力端子の立ち下がりに同期して行われ、前記第1デバイスから前記第3デバイスへのMPEGストリーム転送は前記第3デバイスのクロック入力端子の立ち上がりに同期して行われ、
前記第1デバイスの第1出力端子は前記第2デバイスのクロック入力端子と前記第3デバイスのデータ入力端子とに接続され、前記第1デバイスの第2出力端子は前記第2デバイスのデータ入力端子と前記第3デバイスのクロック入力端子とに接続され、
前記第1デバイスは、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間で任意のデータ転送を行っても前記第3デバイスで誤動作が起こらないように、前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送時に、クロックの立ち上がりに同期してデータを生成するデータ生成部と、前記クロックの反転である反転クロックを前記第1出力端子に接続することを命令するクロック制御部と、前記反転クロックを前記第1出力端子に接続し、かつ前記データを前記第2出力端子に接続するセレクタとを備えたことを特徴とするデータ転送システム。
【請求項3】
データを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を持つ第1デバイスと、
前記第1デバイスとの間でデータを送受信する第2デバイスと、
前記第1デバイスから送信されたMPEGストリームを受信する第3デバイスとにより構成されたシステムであって、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送は前記第2デバイスのクロック入力端子の立ち下がりに同期して行われ、前記第1デバイスから前記第3デバイスへのMPEGストリーム転送は前記第3デバイスのクロック入力端子の立ち上がりに同期して行われ、
前記第1デバイスの第1出力端子は前記第2デバイスのクロック入力端子と前記第3デバイスのバリッド入力端子とに接続され、前記第1デバイスの第2出力端子は前記第2デバイスのデータ入力端子と前記第3デバイスのデータ入力端子とに接続され、前記第1デバイスの第3出力端子は前記第2デバイスのバリッド入力端子と前記第3デバイスのクロック入力端子とに接続され、
前記第1デバイスは、前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間で任意のデータ転送を行っても前記第3デバイスで誤動作が起こらないように、前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送時に、クロックの立ち上がりに同期して前記第2出力端子へのデータを生成するデータ生成部と、前記クロックの立ち上がりに同期してバリッド信号を生成するバリッド生成部と、前記クロックの反転である反転クロックを前記第1出力端子に接続することを命令するクロック制御部と、前記反転クロックを前記第1出力端子に接続し、かつ前記バリッド信号を前記第3出力端子に接続するセレクタとを備えたことを特徴とするデータ転送システム。
【請求項4】
データを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を持つ第1デバイスと、
前記第1デバイスとの間でデータを送受信する第2デバイスと、
前記第1デバイスから送信されたMPEGストリームを受信する第3デバイスとにより構成されたシステムであって、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送は前記第2デバイスのクロック入力端子の立ち上がりのタイミングで前記第2デバイスのバリッド入力端子の状態がLである場合に前記第2デバイスのデータ入力端子にデータが転送され、前記第1デバイスから前記第3デバイスへのMPEGストリーム転送は前記第3デバイスのクロック入力端子の立ち上がりのタイミングで前記第3デバイスのバリッド入力端子の状態がHである場合に前記第3デバイスのデータ入力端子にMPEGストリームが転送され、
前記第1デバイスのクロック出力端子は前記第2デバイスのクロック入力端子と前記第3デバイスのクロック入力端子とに接続され、前記第1デバイスのデータ出力端子は前記第2デバイスのデータ入力端子と前記第3デバイスのデータ入力端子とに接続され、前記第1デバイスのバリッド出力端子は前記第2デバイスのバリッド入力端子と前記第3デバイスのバリッド入力端子とに接続され、
前記第1デバイスは、バリッド制御部と、バリッド生成部と、データ生成部とを備え、
前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間で任意のデータ転送を行っても前記第3デバイスで誤動作が起こらないように、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送時に、
前記バリッド制御部は、前記バリッド生成部がデータ有効サイクルではLを出力しデータ無効サイクルではHを出力することを命令し、
前記バリッド生成部は、前記クロック出力端子の立ち上がりに同期してデータ有効サイクルではLを出力しデータ無効サイクルではHを出力し、
前記データ生成部は、前記クロック出力端子の立ち上がりに同期してデータ有効サイクルでは有効データを生成しデータ無効サイクルではL又はHのいずれかの状態を保持することを特徴とするデータ転送システム。
【請求項5】
データを送受信する機能とMPEGストリームを送信する機能との両方を持つ第1デバイスと、
前記第1デバイスとの間でデータを送受信する第2デバイスと、
前記第1デバイスから送信されたMPEGストリームを受信する第3デバイスとにより構成されたシステムであって、
前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送は前記第2デバイスのクロック入力端子の立ち上がりのタイミングで前記第2デバイスのバリッド入力端子の状態がLからHに変化したサイクルを先頭サイクルとしてM(Mは整数)サイクル連続して前記第2デバイスのデータ入力端子にデータが転送され、前記第1デバイスから前記第3デバイスへのMPEGストリーム転送は前記第3デバイスのクロック入力端子の立ち上がりのタイミングで前記第3デバイスのバリッド入力端子の状態がHである場合に前記第3デバイスのデータ入力端子にMPEGストリームが転送され、
前記第1デバイスのクロック出力端子は前記第2デバイスのクロック入力端子と前記第3デバイスのクロック入力端子とに接続され、前記第1デバイスのデータ出力端子は前記第2デバイスのデータ入力端子と前記第3デバイスのデータ入力端子とに接続され、前記第1デバイスのバリッド出力端子は前記第2デバイスのバリッド入力端子と前記第3デバイスのバリッド入力端子とに接続され、
前記第1デバイスは、転送制御部と、バリッド生成部と、データ生成部とを備え、
前記第1デバイスと前記第2デバイスとの間で任意のデータ転送を行っても前記第3デバイスで誤動作が起こらないように、
前記転送制御部は、前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送時に、前記バリッド生成部がデータ先頭サイクルにおいて出力をLからHに変化しHの状態を(M−1)サイクル以下であるN(Nは整数)サイクル保持することと、前記データ生成部が前記バリッド出力端子の状態がLからHに変化したサイクルを先頭サイクルとしてMサイクル連続してデータを転送することとを命令し、前記第1デバイスから前記第3デバイスへのMPEGストリーム転送時に、前記バリッド生成部がデータ有効サイクルではHを出力しデータ無効サイクルではLを出力することと、前記データ生成部が前記バリッド出力端子の状態がHであるサイクルにMPEGストリームを転送することとを命令し、
前記バリッド生成部は、前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送時に、前記クロック出力端子の立ち上がりに同期してデータ先頭サイクルにおいて出力をLからHに変化しHの状態をNサイクル保持し、前記第1デバイスから前記第3デバイスへのMPEGストリーム転送時に、前記クロック出力端子の立ち上がりに同期してデータ有効サイクルではHを出力しデータ無効サイクルではLを出力し、
前記データ生成部は、前記第1デバイスから前記第2デバイスへのデータ転送時に、前記クロック出力端子の立ち上がりに同期して前記バリッド出力端子の状態がLからHに変化したサイクルを先頭サイクルとしてMサイクル連続してデータを転送し、前記第1デバイスから前記第3デバイスへのMPEGストリーム転送時に、前記バリッド出力端子の状態がHであるサイクルにMPEGストリームを転送することを特徴とするデータ転送システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2007−66245(P2007−66245A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−254848(P2005−254848)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】