説明

トイレ装置

【課題】誤動作を防止し、メンテナンスが容易なトイレ装置を提供する。
【解決手段】本発明のトイレ装置10は、トイレ装置本体21、22と、リモートコントローラー30とを備えている。トイレ装置本体21、22は、使用状態を検知する検知部28と、検知信号Yを送信する本体側送信部29Aと、操作信号Xを受信する本体側受信部29Bと、機能装置26等の駆動を制御する本体側制御部20とを有している。リモートコントローラー30は、操作部31A等と、検知信号Yを受信するリモコン側受信部33Aと、操作信号Xを送信するリモコン側送信部33Bと、検知信号Yに基づいて操作しないと判断した機能装置26等に関する操作部が操作されても操作信号Xを送信せず、操作すると判断した機能装置26等に関する操作部が操作されると操作信号Xを送信するようにリモコン側送信部33Aを制御するリモコン側制御部34とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には従来のトイレ装置が開示されている。このトイレ装置は、局部洗浄装置が組み込まれ、トイレ室内に設置された水洗式便器に取り付けられ、便座を有する便座装置本体と、局部洗浄装置を遠隔操作するリモートコントローラーとを備えた局部洗浄機能付き便座装置である。便座装置本体は、リモートコントローラーから赤外線によって無線送信された局部洗浄装置を操作する操作信号を受信する本体側受信部と、この本体側受信部が受信した操作信号に基づいて局部洗浄装置を制御する本体側制御部とを有している。リモートコントローラーは、局部洗浄装置を操作する操作部と、局部洗浄装置への操作信号と人体検知とを兼ねた赤外線を発光するリモコン側送信部と、便座に着座した使用者に反射した人体検知用の赤外線を受光する受光部と、受光部が受光した赤外線により、使用者が便座に着座しているかを判断し、使用者が便座に着座していない判断した際には局部洗浄装置の操作信号の発光(送信)を行わないようにリモコン側送信部を制御するリモコン側制御部とを有している。
【0003】
このトイレ装置では、局部洗浄機能付き便座装置を使用する使用者が便座に着座せず立ったままでいる時など、リモートコントローラーの操作部が操作されても局部洗浄装置の操作信号の送信を行わない。このため、リモートコントローラーの操作部の誤操作等による局部洗浄水の飛散を防止することができる。また、局部洗浄装置の操作信号を送信しないため、リモートコントローラーの電力消費を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−45355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のトイレ装置では、リモコン側送信部は局部洗浄装置への操作信号と人体検知とを兼ねた赤外線を発光する。このため、局部洗浄装置の本体側受信部に受信される方向であり、かつ便座に着座した使用者に反射する方向にリモコン側送信部から赤外線が発光させるようにリモートコントローラーをトイレ室の壁面に固定することになる。リモートコントローラーのトイレ室の壁面への取付け位置によっては、便座に着座した使用者の検知が不十分になり、便座に使用者が着座しているにもかかわらず局部洗浄装置が作動しないという誤動作が生じる虞がある。また、便座に着座した使用者を検知するため、リモートコントローラーは赤外線を常に発光しなければならない。このため、このリモートコントローラーは常に電力を消費し、リモートコントローラーの電力供給を電池によって行うものでは、電池交換の頻度が高くなる。
【0006】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、誤動作を防止し、メンテナンスが容易なトイレ装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のトイレ装置は、機能装置が組み込まれ、トイレ室内に設置されるトイレ装置本体と、前記機能装置を遠隔操作するリモートコントローラーとを備えたトイレ装置であって、
前記トイレ装置本体は、
使用状態を検知する検知部と、
この検知部の検知に基づいた検知信号を前記リモートコントローラーに向けて無線送信する本体側送信部と、
前記リモートコントローラーから無線送信された前記機能装置を操作する操作信号を受信する本体側受信部と、
この本体側受信部が受信した操作信号に基づいて前記機能装置の駆動を制御する本体側制御部とを有し、
前記リモートコントローラーは、
前記機能装置を操作する操作部と、
前記トイレ装置本体から無線送信された前記検知信号を受信するリモコン側受信部と、
前記トイレ装置本体へ前記操作信号を無線送信するリモコン側送信部と、
前記リモコン側受信部が受信した検知信号に基づいて前記機能装置を操作するかを判断し、操作しないと判断した機能装置に関する前記操作部が操作されても前記操作信号を送信せず、操作すると判断した機能装置に関する前記操作部が操作されると前記操作信号を送信するように前記リモコン側送信部を制御するリモコン側制御部とを有していることを特徴とする。
【0008】
このトイレ装置では、トイレ装置本体が使用状態を検知する検知部を有しているため、誤検知を少なくすることができ、本体側送信部から検知信号をリモートコントローラーに向けて無線送信することができる。このため、この検知信号に基づいてリモコン側制御部が機能装置を操作するかを判断するため、その判断を正確に行うことができ、操作信号の送信及び非送信を適確に行なうことができる。また、トイレ装置本体が検知部を有しているため、リモートコントローラーの電力消費を抑えることができる。
【0009】
したがって、本発明のトイレ装置は、誤動作を防止し、メンテナンスを容易にすることができる。
【0010】
前記トイレ装置本体は、便座を有し、局部洗浄装置と便座開閉装置とが組み込まれており、
前記検知部は前記便座への使用者の着座を検知し、
前記本体側送信部は、前記便座へ使用者が着座した状態では着座信号を無線送信し、前記便座から使用者が脱座した状態では脱座信号を無線送信し、
前記リモコン側制御部は、前記リモコン側受信部が脱座信号を受信している間、前記局部洗浄装置に関する前記操作部が操作されても前記操作信号を送信せず、前記便座開閉装置に関する前記操作部が操作されると前記操作信号を送信するように前記リモコン側送信部を制御し得る。
【0011】
この場合、使用者が便座へ着座していないことを検知部が検知し、本体側送信部が無線送信した脱座信号をリモコン側受信部が受信している間は、局部洗浄装置に関する操作部が操作されても送信信号が送信されない。このため、使用者が便座へ着座していない状態でリモートコントローラーの局部洗浄装置に関する操作部が操作されても局部洗浄装置は駆動されず、局部洗浄水の飛散等の誤動作を防止することができる。また、使用者が便座へ着座していない状態で便座開閉装置に関する操作部が操作されると送信信号が送信される。このため、使用者が着座していない状態でリモートコントローラーの便座開閉装置に関する操作部を操作することにより便座開閉装置が駆動して、便座を使用者の所望する起立状態又は倒伏状態に回動させることができる。
【0012】
前記トイレ装置本体は、便座及び便蓋を有し、局部洗浄装置と便座及び便蓋開閉装置とが組み込まれており、
前記検知部は前記便座への使用者の着座を検知し、
前記本体側送信部は、前記便座へ使用者が着座した状態では着座信号を無線送信し、前記便座から使用者が脱座した状態では脱座信号を無線送信し、
前記リモコン側制御部は、前記リモコン側受信部が着座信号を受信している間、前記便座及び便蓋開閉装置に関する前記操作部が操作されても前記操作信号を送信せず、前記局部洗浄装置に関する前記操作部が操作されると前記操作信号を送信するように前記リモコン側送信部を制御し得る。
【0013】
この場合、使用者が便座へ着座していることを検知部が検知し、本体側送信部が無線送信した着座信号をリモコン側受信部が受信している間は、便座及び便蓋開閉装置に関する操作部が操作されても送信信号が送信されない。このため、使用者が便座に着座している状態でリモートコントローラーの便座及び便蓋開閉装置に関する操作部が操作されても便座及び便蓋開閉装置は駆動されず、便座に着座している使用者の背中に便蓋が倒れ込む等の誤動作を防止することができる。また、使用者が便座に着座している状態で局部洗浄装置に関する操作部が操作されると操作信号が送信される。このため、使用者が便座に着座している状態でリモートコントローラーの局部洗浄装置に関する操作部を操作することにより、便座に着座した使用者の局部を良好に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例のトイレ装置を示す斜視図である。
【図2】実施例のトイレ装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のトイレ装置を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0016】
<実施例>
実施例のトイレ装置は、図1及び図2に示すように、水洗式便器10である。水洗式便器10は、トイレ装置本体である便器本体21及び便座装置22と、リモートコントローラー30とを備えている。便器本体21はトイレ室R内に設置されている。便座装置22は便器本体21に取り付けられている。リモートコントローラー30はトイレ室Rの壁面Wに取り付けられている。
【0017】
便座装置22は、便座23と、便蓋24と、便座23及び便蓋24を回動自在に軸支する便座ボックス25とを有している。便座ボックス25内には、機能装置である局部洗浄装置26と、便座及び便蓋開閉装置27とが組み込まれている。局部洗浄装置26は、おしり洗浄用のノズル26Aとビデ洗浄用のノズル26Bとを有している。便座及び便蓋開閉装置27は、電磁式モーターが組み込まれており、便座23及び便蓋24を起立状態及び倒伏状態に回動させることができる。また、便座ボックス25内には、機能装置である図示しない便器洗浄装置、温風乾燥装置、便座昇降装置、空気清浄装置及び音楽再生装置等も組み込まれている。
【0018】
便座ボックス25内には、検知部である着座センサ28の本体部が組み込まれている。着座センサ28は非接触式の静電容量式センサである。着座センサ28のセンサ部(電極)28Aは便座23内に取り付けられている。このため、着座センサ28は便座23への使用者の着座及び脱座を検知することができる。
【0019】
便座ボックス25の上面には赤外線が通過可能な窓部29Wが設けられている。この窓部29Wの下方の便座ボックス25内には、赤外線を送信可能な発光ダイオードを有する本体側送信部29Aと、赤外線を受信可能なフォトダイオードを有する本体側受信部29Bとが配置されている。本体側送信部29Aは着座センサ28が検知した着座信号又は脱座信号の検知信号Yを赤外線信号にしてリモートコントローラー30に向けて送信する。本体側受信部29Bはリモートコントローラー30から送信された赤外線信号である操作信号Xを受信する。
【0020】
便座ボックス25内には本体側制御部20が組み込まれている。本体側制御部20は、着座センサ28から着座信号又は脱座信号が入力され、この入力に基づいて本体側送信部29Aから送信される検知信号Yを制御する。つまり、着座センサ28から着座信号が本体側制御部20に入力された場合には、本体側送信部29Aから検知信号Yとして着座信号が送信され、着座センサ28から脱座信号が本体側制御部2に入力された場合には、本体側送信部29Aから検知信号Yとして脱座信号が送信される。また、本体側制御部20は、本体側受信部29Bが受信した操作信号Xが入力され、この入力に基づいて機能装置である局部洗浄装置26や便座及び便蓋開閉装置27等の駆動を制御する。
【0021】
リモートコントローラー30は平板状に形成されている。このリモートコントローラー30は電池を電源として駆動されている。リモートコントローラー30の表面下部には、操作部である止スイッチ31A、局部洗浄スイッチ(おしり洗浄スイッチ31B、31C、ビデ洗浄スイッチ31D)、局部乾燥スイッチ31E及び洗浄強さ調整ダイアル31Fが設けられている。また、リモートコントローラー30の上端面には、操作部である便座・便蓋開閉スイッチ31G、便器洗浄スイッチ(大洗浄スイッチ31H、小洗浄スイッチ31I)が設けられている。便座・便蓋開閉スイッチ31Gは、便座23及び便蓋24が倒伏状態で1回押されると便蓋24が起立状態に回動し、さらに1回押されると便座23が起立状態に回動するものである。また、便座・便蓋開閉スイッチ31Gは、便座23及び便蓋24が起立状態で1回押されると便座23が倒伏状態に回動し、さらに1回押されると便蓋24が倒伏状態に回動するものである。リモートコントローラー30の表面上部には、洗浄強さや時間等を表示する表示部32が設けられている。
【0022】
リモートコントローラー30の上端面には赤外線が通過可能な窓部31Wが設けられている。この窓部31Wの下方のリモートコントローラー30内には、赤外線を受信可能なフォトダイオードを有するリモコン側受信部33Aと、赤外線を送信可能は発光ダイオードを有するリモコン側送信部33Bとが配置されている。リモコン側受信部33Aは本体側送信部29Aから送信された赤外線信号である検知信号Yを受信する。リモコン側送信部33Bは各種操作部の操作に応じた操作信号Xを赤外線信号にして便座装置22に向けて送信する。
【0023】
リモートコントローラー30内にはリモコン側制御部34が組み込まれている。リモコン側制御部34は、リモコン側受信部33Aが受信した検知信号Yと各種操作部の操作信号が入力され、それら入力に基づいて操作信号Xを送信するか否かを判断し、リモコン側送信部33Bを制御する。
【0024】
表1にリモコン側制御部34における制御内容を示す。
【0025】
【表1】

【0026】
表1に示すように、本体側送信部29Aから送信され、リモコン側受信部33Aが検知信号Yである着座信号を受信している間、各種操作部の操作によってリモコン側制御部34の送信信号Xを送信するか否かの判断が異なる。つまり、リモコン側受信部33Aが着座信号を受信している間、便座・便蓋開閉スイッチ31Gが操作されても、リモコン側送信部33Bは操作信号Xである便座・便蓋開閉信号を送信しない。このため、リモートコントローラー30の電力消費を抑えることができる。一方、リモコン側受信部33Aが着座信号を受信している間、局部洗浄スイッチ31B、31C、31D又は局部乾燥スイッチ31Eが操作されると、リモコン側送信部33Bが操作信号Xである局部洗浄信号又は局部乾燥信号を送信する。
【0027】
このように、使用者が便座23に着座している状態でリモートコントローラー30の便座・便蓋開閉スイッチ31Gが操作されても便座及び便蓋開閉装置27は駆動されず、便座23に着座している使用者の背中に便蓋24が倒れ込む等の誤動作を防止することができる。また、使用者が便座23に着座している状態でリモートコントローラー30の局部洗浄スイッチ31B、31C、31Dや局部乾燥スイッチ31Eを操作することにより、便座23に着座した使用者の局部を良好に洗浄又は乾燥することができる。
【0028】
また、本体側送信部29Aから送信され、リモコン側受信部33Aが検知信号Yである脱座信号を受信している間、各種操作部の操作によってリモコン側制御部34の送信信号Xを送信するか否かの判断が異なる。つまり、リモコン側受信部33Aが脱座信号を受信している間、便座・便蓋開閉スイッチ31Gが操作されると、リモコン側送信部33Bが操作信号である便座・便蓋開閉信号を送信する。このように、使用者が便座23に着座していない状態でリモートコントローラー30の便座・便蓋開閉スイッチ31Gを操作することにより、便座及び便蓋開閉装置27が駆動して、便座23及び便蓋24を使用者の所望する起立状態又は倒伏状態に回動させることができる。
【0029】
また、リモコン側受信部33Aが脱座信号を受信している間、局部洗浄スイッチ31B、31C、31D又は局部乾燥スイッチ31Eが操作されても、リモコン側送信部33Bが操作信号Xである局部洗浄信号又は局部乾燥信号を送信しない。このため、リモートコントローラー30の電力消費を抑えることができる。このように、使用者が便座23に着座していない状態でリモートコントローラー30の局部洗浄スイッチ31B、31C、31D又は局部乾燥スイッチ31Eが操作されても、局部洗浄装置26及び局部乾燥装置は駆動されず、局部洗浄水の飛散や乾燥用温風の放出等の誤動作を防止することができる。
【0030】
以上説明したように、実施例の水洗式便器10では、便座装置22の便座ボックス25及び便座23に着座センサ28が組み込まれているため、便座23に着座する使用者の誤検知を少なくすることができ、本体側送信部29Aから検知信号Yをリモートコントローラー30に向けて送信することができる。このため、この検知信号Yに基づいてリモコン側制御部34が各種機能装置を操作するかを判断するため、その判断を正確に行なうことができ、操作信号Xの送信及び非送信を適確に行うことができる。また、不要な信号送信をしないことによりリモートコントローラー30の電力消費を抑えるばかりでなく、便座装置22が着座センサ28を有しているため、リモートコントローラー30の電力消費をさらに抑えることができる。
【0031】
したがって、実施例の水洗式便器10は、誤動作を防止し、メンテナンスを容易にすることができる。
【0032】
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例ではトイレ装置を水洗式便器として説明したが、水洗式便器に後付けできる局部洗浄機能付き便座装置をトイレ装置としても同様である。
(2)実施例では使用状態を検知する検知部を使用者が便座に着座しているかを検知する着座センサであったが、便座昇降装置が便座を上昇させているかを検知するセンサであってもよい。この場合、便座が上昇している間、局部洗浄装置に関する操作部の操作がされても操作信号を送信せず、便座洗浄装置に関する操作部が操作されると操作信号を送信するようにしてもよい。
(3)実施例では無線信号を赤外線信号としたが、電波による無線通信にしてもよい。
(4)実施例では着座センサとして静電容量式センサを利用したが、光学式センサその他の形式のセンサを利用してもよい。
【符号の説明】
【0033】
10…水洗式便器(トイレ装置)
20…本体側制御部
21、22…トイレ装置本体(21…便器本体、22…便座装置)
26、27…機能装置(26…局部洗浄装置、27…便座及び便蓋開閉装置)
28…着座センサ(検知部)
29A…本体側送信部
29B…本体側受信部
30…リモートコントローラー
31A〜31I…操作部
33A…リモコン側受信部
33B…リモコン側送信部
34…リモコン側制御部
R…トイレ室
X…操作信号
Y…検知信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能装置が組み込まれ、トイレ室内に設置されるトイレ装置本体と、前記機能装置を遠隔操作するリモートコントローラーとを備えたトイレ装置であって、
前記トイレ装置本体は、
使用状態を検知する検知部と、
この検知部の検知に基づいた検知信号を前記リモートコントローラーに向けて無線送信する本体側送信部と、
前記リモートコントローラーから無線送信された前記機能装置を操作する操作信号を受信する本体側受信部と、
この本体側受信部が受信した操作信号に基づいて前記機能装置の駆動を制御する本体側制御部とを有し、
前記リモートコントローラーは、
前記機能装置を操作する操作部と、
前記トイレ装置本体から無線送信された前記検知信号を受信するリモコン側受信部と、
前記トイレ装置本体へ前記操作信号を無線送信するリモコン側送信部と、
前記リモコン側受信部が受信した検知信号に基づいて前記機能装置を操作するかを判断し、操作しないと判断した機能装置に関する前記操作部が操作されても前記操作信号を送信せず、操作すると判断した機能装置に関する前記操作部が操作されると前記操作信号を送信するように前記リモコン側送信部を制御するリモコン側制御部とを有していることを特徴とするトイレ装置。
【請求項2】
前記トイレ装置本体は、便座を有し、局部洗浄装置と便座開閉装置とが組み込まれており、
前記検知部は前記便座への使用者の着座を検知し、
前記本体側送信部は、前記便座へ使用者が着座した状態では着座信号を無線送信し、前記便座から使用者が脱座した状態では脱座信号を無線送信し、
前記リモコン側制御部は、前記リモコン側受信部が脱座信号を受信している間、前記局部洗浄装置に関する前記操作部が操作されても前記操作信号を送信せず、前記便座開閉装置に関する前記操作部が操作されると前記操作信号を送信するように前記リモコン側送信部を制御することを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
【請求項3】
前記トイレ装置本体は、便座を有し、局部洗浄装置と便座及び便蓋開閉装置とが組み込まれており、
前記検知部は前記便座への使用者の着座を検知し、
前記本体側送信部は、前記便座へ使用者が着座した状態では着座信号を無線送信し、前記便座から使用者が脱座した状態では脱座信号を無線送信し、
前記リモコン側制御部は、前記リモコン側受信部が着座信号を受信している間、前記便座及び便蓋開閉装置に関する前記操作部が操作されても前記操作信号を送信せず、前記局部洗浄装置に関する前記操作部が操作されると前記操作信号を送信するように前記リモコン側送信部を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のトイレ装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−208380(P2011−208380A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−74829(P2010−74829)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】