説明

トレイ保管装置

【課題】トレイの格納数を増大させるとともに、所定のトレイを所望の順序で自由に入出庫できる装置を提供することを目的とする。
【解決手段】液晶ガラス2を1枚ずつトレイ20に載置して搬送する搬送経路3の途中に配置されるトレイ保管装置1であって、該トレイ20を載置可能な棚51を上下方向に複数段設けたラック部50(上流側ラック部50a、中間ラック部50b・50b、及び下流側ラック部50c)を搬送方向に複数連設けた格納装置5と、該搬送経路3から該格納装置5へトレイ20を渡す昇降自在な入庫装置4と、該格納装置5から該搬送経路3へトレイ20を渡す昇降自在な出庫装置6とを備え、該格納装置5と入庫装置4と出庫装置6とを搬送経路3に沿って同一直線上に設けるとともに、該格納装置5にトレイ20の先送り機構53を設けてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレイ保管装置に関し、より詳細には、複数のトレイを格納する格納部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の棚がラック状に配設され、スタッカクレーン等の搬送装置によってトレイが入出庫される自動倉庫が公知である。このような自動倉庫に関し、搬送経路の途中に配置され、搬送されるトレイを一時的に保管するトレイ保管装置に間する技術がすでに幾つか提案されている。そして、従来のトレイ保管装置は、棚間通路の床・天井面に取り付けられた走行経路をスタッカクレーンが自動走行して、所定の棚に対するトレイの入出庫を行うように構成されていたため、スタッカクレーン等の走行経路の配置スペースも含めて、装置全体の占有面積が大きくなってしまっていた。
【0003】
かかる観点から、例えば、特許文献1には、複数の棚を上下複数段に設けた格納部に、上下に昇降自在に設けられた入庫装置及び出庫装置が連設され、この格納部、入庫装置、及び出庫装置が搬送経路に沿って同一直線上に位置されるトレイ保管装置が開示されている。このような構成とすることによって、一度に多数のトレイを保管できるとともに、入庫装置によって格納部に搬送されたトレイの搬送の順序を問わずに物品へのランダムアクセスが可能とされている。また、従来のトレイ保管装置に比べて、装置の幅方向の占有面積をできるだけ抑えることができる(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−168469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載されるように、棚を単に上下方向に複数段設けるだけでは、格納されるトレイ数が限定され、保管できるトレイ数が制限されていた。また、棚を搬送経路の長手方向に沿ってラック単位で複数連設けると、後方に位置するラックに格納されたトレイを、前方に位置するラックに格納されたトレイに先んじて搬送することができなかった。そのため、上記特許文献1に記載されるトレイ保管装置を、単に複数連設けただけでは、物品へのランダムアクセスが困難となり、格納部内でのトレイの順序の入れ替えができず、所定のトレイを自在に入出庫することができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、トレイ保管装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、トレイの格納数を増大させるとともに、所定のトレイを所望の順序で自由に入出庫できる装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
すなわち、請求項1においては、板状ワークを1枚ずつトレイに載置して搬送する搬送経路の途中に配置されるトレイ保管装置であって、該トレイを載置可能な棚を上下方向に複数段設けたラック部を搬送方向に複数連設けた格納部と、該搬送経路から該格納部へトレイを渡す昇降自在な入庫手段と、該格納部から該搬送経路へトレイを渡す昇降自在な出庫手段とを備え、該格納部と入庫手段と出庫手段とを搬送経路に沿って同一直線上に設けるとともに、該格納部にトレイの先送り手段を設けてなるものである。
【0008】
請求項2においては、前記先送り手段は、前記棚にコンベアが形成され、該コンベア上のトレイを持ち上げて後続のトレイの搬送を許容するリフタを設けてなるものである。
【0009】
請求項3においては、前記トレイに、IDタグを取り付けるとともに、前記入庫手段及び出庫手段に、該IDタグの読取手段を設けたものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0011】
請求項1に示す構成としたので、簡易な構成によって多数のトレイを保管することができるとともに、格納部内でのトレイの順序の入れ替えが可能となり、容易に所望の順序でトレイを入出庫させることができる。
【0012】
請求項2に示す構成としたので、格納部を短手方向にコンパクトにすることができ、トレイ保管装置の占有面積を抑えることができる。
【0013】
請求項3に示す構成としたので、格納の順序を問わず所定の棚にトレイを格納する際に、又は所定の棚にランダムアクセスしてトレイを出庫する際に、格納・出庫するトレイを間違えたり、二重格納や、空出庫や、設定異常等の原因となる制御不良を防止して、確実に所定のトレイを入出庫することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明を実施するための最良の形態を、図を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例に係るトレイ保管装置の全体的な構成を示した側面図、図2は入庫装置の斜視図、図3は格納装置の斜視図、図4は出庫装置の斜視図、図5はトレイ保管装置へトレイを入庫させる際の先送り機構を示した側面図、図6はトレイ保管装置からトレイを出庫させる際の先送り機構を示した側面図、図7は別実施例に係るトレイ保管装置の全体的な構成を示した側面図、図8はトレイ搬送制御装置の全体構成を示すブロック図、図9は各リーダ及びセンサを配設した入庫装置、出庫装置、及び格納装置の斜視図である。
【0015】
<全体構成>
図1に示すように、本実施例に係るトレイ保管装置1は、板状ワークが載置されるトレイ20を一方向に連続して搬送する搬送経路3の中途部に設けられ、入庫装置4と、格納装置5と、出庫装置6等とから構成されている。なお、以下、トレイ保管装置1の長手方向であって、トレイ20の搬送方向をX方向(図1において右方向)とする。
【0016】
トレイ20に載置されて搬送・格納される板状ワークとして、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、及び有機EL(Electro Luminescence)などの電子ディスプレイに用いられるガラス基板等が挙げられる。液晶ディスプレイ用のガラス基板である液晶ガラス2とは、ガラス基板単体や、ガラス基板をアレイ化するアレイ製造工程及びガラス基板上にカラーフィルタを積層させるカラーフィルタ製造工程等における各ガラス基板や、これらを組み合わせたガラス基板等の総称をいう。以下、板状ワークとしてこの液晶ガラス2を用いる場合について説明するが、板状ワークとしては特にこれに限定されるものではない。
【0017】
液晶ガラス2は、平面視略矩形に形成されたトレイ20に一枚ずつ載置された状態で搬送される(枚葉搬送)。このトレイ20は、中央上面に液晶ガラス2を水平に載置可能な平滑部21が形成されており、平滑部21には、等間隔に隔離して上方に同一長さで突出された突起22・22・・・が複数個配設され、この突起22上に液晶ガラス2の下面が当接して載置される。このような形状とすることで、液晶ガラス2が自重によって略中央部が下方に撓んでしまうのを防ぎ、搬送中に損傷するのを防ぐことができる。
【0018】
搬送経路3には、トレイ20を載置して一定方向に連続搬送するコンベア30が施設されている。本実施例におけるコンベア30は、ローラコンベアとして、モータ等の駆動装置31(図8参照)によって各ローラが一方向(図1においては右方向)に回転駆動され、トレイ20が一方向(X方向)に搬送されるように構成されている。なお、このコンベア30は、ローラコンベアの他に、ベルトコンベア及びチェーンコンベアや、重力を利用したグラビティコンベアや、空気を媒体としたニューマチックコンベアなどを用いることができる。また、コンベア30は、トレイ20を位置固定させてこれを連続搬送するように構成してもよい。
【0019】
搬送経路3には、中途部にトレイ保管装置1が配置され、このトレイ保管装置1を構成する入庫装置4、格納装置5、及び出庫装置6が、搬送方向の上流側から下流側に向けて順に、同一直線上に設けられている。この搬送経路3及びトレイ保管装置1の各装置(入庫装置4、格納装置5、及び出庫装置6)は、それぞれの幅が略一致するように構成され、トレイ保管装置1を介してトレイ20がX方向に連続搬送されるように構成されている。このように、トレイ保管装置1は、搬送経路3の上流側の端部が入庫装置4に接続されるとともに、下流側の端部が出庫装置6に接続されて、トレイ20が連続して搬送されるように構成されている。
【0020】
<入庫装置4>
図1及び図2に示すように、入庫装置4は、搬送経路3の上流側の端部に搬送されたトレイ20を、後続する格納装置5へと連続して搬送するための入庫手段として構成されている。具体的には、搬送経路3から搬送されたトレイ20を上面に載置して上下昇降させる昇降台40が配設され、この昇降台40を自在に昇降させる昇降機構が構成されている。昇降機構は、フレームの上下前後左右両側に配置されるプーリ44と、このプーリ44に巻回される昇降手段としてのワイヤ43と、該ワイヤ43に係合(又は固定)する昇降台40と、前記プーリ44を正逆回転可能に駆動させる駆動装置46(図8参照)等とから構成されている。この昇降機構においては、駆動装置46が駆動されることによって、プーリ44を介してワイヤ43が上下に移動され、このワイヤ43の上下動に連動して昇降台40が上下昇降される。
【0021】
トレイ20が搬送経路3から格納装置5に搬送される際には、まず、昇降台40が、搬送経路3のトレイ20の載置面と略水平(同じ高さ)となる位置にまで昇降されて停止される(かかる位置を、トレイ20の入庫位置P1とする)。そして、昇降台40にトレイ20が載置されると、格納装置5(上流側ラック部50a)に配設された所定の棚51の載置面と略水平となる位置にまで昇降されて停止される(かかる位置を、トレイ20の受渡し位置P2とする)。
【0022】
昇降台40は、トレイ20の載置面にコンベア45が配設され、このコンベア45は、ローラコンベアとして構成され、駆動装置47(図8参照)によって搬送経路3のコンベア30とは独立して制御されるように構成されている。すなわち、コンベア45は、トレイ20を格納装置5に格納する場合には、昇降台40が入庫位置P1まで移動された状態で駆動され、搬送経路3の上流側の端部に搬送されたトレイ20が完全に昇降台40に載置されると停止される。昇降台40を昇降させる場合には、トレイ20が載置された状態か若しくは載置されない状態かのいずれの状態でも停止される。そして、昇降台40が受渡し位置P2まで移動された状態で駆動され、入庫装置4から格納装置5の棚51にトレイ20が渡される。このコンベア45の構成は、上述したベルトコンベア等として形成されてもよい。
【0023】
なお、この入庫装置4の構成は、上述した構成に限定されず、昇降自在な水平多関節式のマニュピュレータや、昇降自在なスライドフォークを搭載した移載装置としてもよい。さらに、昇降機構を構成するワイヤ43やプーリ44等を、ベルト及びプーリや、チェーン及びスプロケットを組み合わせて構成してもよく、上下方向に昇降ガイド(マスト)を立設して、この昇降ガイドに沿ってトレイ20を昇降させるように構成してもよい。
【0024】
<格納装置5>
図1及び図3に示すように、格納装置5は、液晶ガラス2が載置された複数のトレイ20を、液晶ガラス2を載置したままの状態で格納できるように構成されている。具体的には、トレイ20を載置可能な棚51・51・・・を上下方向に略等間隔に複数段(図1においては4段)設けたラック部50・50・・・が構成され、このラック部50・50・・・が、トレイ20の搬送方向、すなわちX方向に複数連(図1においては3連)設けられている。すなわち、この格納装置5においては、棚51・51・・・は、ラック部50・50・・・において上下方向に複数設けられるともに、各段の棚51は、各ラック部50・50・・・に渡って同一直線上に位置するように、X方向に連続して配設されている。
【0025】
各ラック部50・50・・・は、それぞれ略同一に構成され、周囲をフレーム等で囲繞されるとともに、各ラック部50・50・・・との接続部が開口されて、トレイ20がX方向に自由に搬送可能となるように構成されている。また、ラック部50・50・・・の連数は、特に限定されず、連数が多くなると、それだけ一度に格納できるトレイ20を増大させることができる。
【0026】
格納装置5へのトレイ20の搬送経路を説明すると、まず、搬送方向に対して最上流側であって入庫装置4に接続される上流側ラック部50aにトレイ20が搬送される。トレイ20は、上流側ラック部50aを介して、搬送方向の下流側に複数連設けられる中間ラック部50b・50b・・・に搬送され、やがて、搬送方向に対して最下流側であって出庫装置6に接続される下流側ラック部50cから出庫装置6へと搬送される。格納装置5にトレイ20が格納される際には、上流側ラック部50a、中間ラック部50b・50b・・・、及び下流側ラック部50cのそれぞれに配設される棚51・51・・・に格納される。
【0027】
ラック部50a・50b・50cには、上述のように、トレイ20を載置可能な棚51・51・・・が上下方向に複数段設けられ、この棚51は、平面視においてトレイ20の形状と略同一か、若しくは若干大きいサイズに構成されている。上下方向における各棚51・51・・・の離間は、少なくとも液晶ガラス2が載置されたトレイ20がX方向に搬送可能な高さとされ、好ましくは、高さ方向にトレイ20が少なくとも2個以上配置できる離間であればよい。このような構成とすることで、トレイ保管装置1の占有面積を抑えながら、トレイ20の先送り機構を構成できるのである。
【0028】
棚51は、トレイ20を上面に載置可能に構成されており、さらに、この棚51自体が搬送経路3や入庫装置4等とは異なり、トレイ20を載置可能かつX方向に搬送可能に構成されたコンベア52として構成とされている。コンベア52は、ローラコンベアとして形成され、ラック部50を構成するフレームに略水平に両端部が支持され、モータ等の駆動装置55(図8参照)によって駆動されるように構成されている。その際、コンベア52は、棚51ごとに個別に制御されるように構成されてもよく、また、ラック部50の各段に連続して配設される複数の棚51・51・・・が連動して駆動されるように構成されてもよい。また、コンベア52の構成は、上述したベルトコンベア等として形成されてもよい。
【0029】
このように棚51をコンベア52として構成することで、コンベア52によって、入庫装置4から搬送されるトレイ20を格納装置5内に確実に受取ることができるとともに、トレイ20を後続するラック部50に確実に搬送し、格納装置5に接続される出庫装置6に確実に受渡すことができる。また、ラック部50a・50b・50cには、上下方向に複数の棚51・51・・・が設けられるため、棚51自体をコンベア52として構成することで、ラック部50a・50b・50cの上下方向のスペースを利用することができ、格納装置5のコンパクト化を図ることができる。
【0030】
そして、この格納装置5には、ラック部50a・50b・50c間で後続のトレイ20の搬送を許容するトレイ20の先送り機構53が構成されている。この先送り機構53は、上述したコンベア52の他に、コンベア52(棚51)に載置されたトレイ20を昇降させるリフタ54等で構成される。リフタ54は、トレイ20の搬送方向(X方向)に対して直交(コンベア52のローラと平行)する一対の略棒状の支持アーム54a・54aと、この支持アーム54a・54aを同時に昇降させるためのモータ等の駆動装置54b(図8参照)とで構成される。支持アーム54a・54aは、棚51の幅と略同じか若干短くなるように形成され、上面にトレイ20を載置して持ち上げることができるように略水平に配設され、所定間隔で離間されている。つまり、支持アーム54a・54aはローラとローラの間に位置して、支持アーム54aの幅はローラとローラの間隔よりも狭く構成して、その間を通過できるようにしている。
【0031】
棚51にトレイ20が載置されていない状態では、支持アーム54a・54aは、側面視で棚51(コンベア52)の上面に突出しない位置に支持される。棚51にトレイ20が載置されると、駆動装置54bによって駆動されて、コンベア52の各ローラの間を通過して棚51(コンベア52)の載置面より上昇され、棚51のトレイ20の載置面から所定高さとなる位置にまでトレイ20を持ち上げて支持するように構成されている(図5及び図6参照)。なお、この所定高さとは、トレイ20をリフタ54によって持ち上げた状態で、後方に位置するトレイ20が、この棚51を通過して搬送方向の下流側に先送りできる高さである。
【0032】
このように先送り機構53として、格納装置5にコンベア52とリフタ54とをそれぞれ設けることで、格納装置5に入出庫されるトレイ20を、先に格納されたトレイ20が障害となることなく搬送することができる。すなわち、リフタ54の支持アーム54a・54aは、通常はコンベア52の下方に位置し、トレイ20の格納時であってもコンベア52より上方に移動されるため、トレイ20の搬送の障害とならない。そして、このように構成することで、トレイ20の搬送において先送りが可能となり、格納装置5に格納されるトレイ20の順序を問わずにランダムアクセスして、入出庫させることができるのである。
【0033】
先送り機構53の構成として、棚51自体をコンベア52として構成するだけでなく、棚51とコンベア52とを別体として、棚51にコンベア52を施設して構成してもよい。また、トレイ20を棚51の上面に載置された状態で格納するように構成してもよく、かかる場合には、後続するトレイ20が搬送される際に、リフタ54が駆動されてトレイ20が持ち上げられる。また、リフタ54を構成する支持アーム54aは、上述した構成に限定されず、棚15に載置されたトレイ20を上下方向に昇降させるとともに、棚51からの所定高さでトレイ20を支持して、続いて搬送されるトレイ20の先送りを可能とする構成であれば、公知の構造を用いることができる。ただし、本実施例に示すように、支持アーム54a・54aがコンベア52を上下方向に通過して上下動されるように構成することで、格納装置5のコンパクト化を図ることができる。
【0034】
<出庫装置6>
図1及び図4に示すように、出庫装置6は、格納装置5から搬送されるトレイ20を、搬送経路3の下流側の端部へと連続して搬送するための出庫手段として構成されている。具体的には、前記入庫装置4と略同一の構成とされている。すなわち、格納装置5から搬送されたトレイ20を上面に載置して上下昇降させる昇降台60が配設されており、この昇降台60を自在に昇降させる昇降機構が構成されている。昇降機構は、フレームの上下方向に枢支されるとともに、昇降台60と係合されて連動して上下昇降させる昇降手段としてのワイヤ63と、上下端部でこのワイヤ63を巻回するプーリ64と、このプーリ44を正逆回転可能に駆動させる駆動装置66(図8参照)等とから構成されている。この昇降機構においては、駆動装置66が駆動されることによって、プーリ64を介してワイヤ63が上下に移動され、ワイヤ63の上下動に連動して昇降台60が上下昇降される。
【0035】
トレイ20が格納装置5から搬送される際には、まず、昇降台60が、格納装置5(下流側ラック部50c)に配設された所定の棚51の載置面と略水平となる位置にまで昇降されて停止される(かかる位置を、トレイ20の受渡し位置P3とする)。そして、昇降台60にトレイ20が載置されると、搬送経路3のトレイ20の載置面と略水平となる位置にまで昇降されて停止される(かかる位置を、トレイ20の出庫位置P4とする)。
【0036】
昇降台60は、トレイ20の載置面にコンベア65が配設され、このコンベア65は、ローラコンベアとして構成され、駆動装置67(図8参照)によって独立して制御されるように構成されている。すなわち、コンベア65は、トレイ20を格納装置5から出庫する場合には、昇降台60が受渡し位置P3まで移動された状態で駆動され、格納装置5の棚51から出庫装置6へとトレイ20が渡される。昇降台60を昇降させる場合には、トレイ20が載置された状態か若しくは載置されない状態かのいずれの状態でも停止される。そして、昇降台40が出庫位置P4まで移動された状態で駆動され、昇降台60に載置されたトレイ20が、搬送経路3の下流側の端部に完全に載置されると停止される。このコンベア65の構成は、上述したベルトコンベア等として形成されてもよい。
【0037】
なお、この入庫装置6の構成は、上述した構成に限定されず、昇降自在な水平多関節式のマニュピュレータや、昇降自在なスライドフォークを搭載した移載装置としてもよい。さらに、昇降機構を構成するワイヤ63やプーリ64等を、ベルト及びプーリや、チェーン及びスプロケットを組み合わせて構成してもよく、上下方向に昇降ガイド(マスト)を立設して、この昇降ガイドに沿ってトレイ20を昇降させるように構成してもよい。
【0038】
<先送り機構53>
以上のように構成されるトレイ保管装置1において、格納装置5へ入出庫されるトレイ20の搬送機構について、以下に詳述する。以下の実施例では、格納装置5は、上流側ラック部50a、中間ラック部50b、及び下流側ラック部50cの3連のラック部50から構成されており、その内、同一直線上に位置する棚51をそれぞれ棚51a、棚51b及び棚51cとする(図5及び図6参照)。なお、ラック部50(中間ラック部50b)の連数が増減された場合であっても、ラック部50に形成される棚51の段数が増減された場合であっても、同様である。
【0039】
図5に示すように、トレイ20が中間ラック部50bの棚51bに格納される場合は、まず、搬送経路3の上流側の端部にまで搬送されたトレイ20が、コンベア30及びコンベア45が駆動されて、入庫位置P1で待機された昇降台40のコンベア45の上面に載置される。トレイ20が載置された昇降台40は、昇降機構によって格納装置5において所定の段まで移動されて受渡し位置P2で停止され、コンベア45及びコンベア52が駆動されて、上流側ラック部50aの棚51aの上面にトレイ20が載置される。このとき、棚51aには、すでに先のトレイ20が格納されているが、かかるトレイ20はリフタ54によって持ち上げられているため、棚51bに格納されるトレイ20の搬送の障害とならない。そのため、コンベア52が連続して駆動されて、中間ラック部50bの棚51bにまでトレイ20が搬送される(図5(a)参照)。そして、棚51bのリフタ54の支持アーム54a・54aが上昇して、持ち上げられた状態でトレイ20が格納される(図5(b)参照)。
【0040】
一方、図6に示すように、中間ラック部50bの棚51bに格納されたトレイ20が、格納装置5から出庫される場合は、まず、リフタ54の支持アーム54a・54aが下降されて棚51bの上面にトレイ20が載置される。そして、コンベア52が駆動されて、棚51b(コンベア52)によって搬送方向(X方向)に搬送され、コンベア52及びコンベア65が駆動されて、受渡し位置P3で待機された昇降台60のコンベア65の上面に載置される。このとき、棚51cには、すでに別のトレイ20が格納されているが、かかるトレイ20はリフタ54によって持ち上げられているため、出庫されるトレイ20の搬送の障害とならない(図6(a)参照)。トレイ20が載置された昇降台60は、昇降機構によって搬送経路3の下流側の端部まで移動されて、出庫位置P4で停止され、コンベア65及びコンベア30が駆動されて、搬送経路3のコンベア30の上面にトレイ20が搬送される(図6(b)参照)。
【0041】
このように、トレイ20をトレイ保管装置1に入庫させる場合は、所定の棚51にまで入庫装置4及び格納装置5によって搬送され、リフタ54によって棚51より持ち上げられた状態で格納される。そのため、格納装置5に格納される順序を問わず、いずれのラック部50に形成された棚51であっても、容易に搬送して格納することができる。同様に、トレイ20がトレイ保管装置1から出庫される場合は、格納装置5に格納された順序を問わず、所定のトレイ20を出庫することができる。そのため、格納装置5に格納された順序を問わず、いずれの棚51に格納されたトレイ20であっても、ランダムアクセスして出庫することができる。
【0042】
以上のように、本実施例に係るトレイ保管装置1は、入庫装置4と、複数段の棚51を備えたラック部50を複数連設けてなる格納装置5と、出庫装置6とにより構成されるとともに、格納装置5にトレイ20の先送り機構53が設けられているため、簡易な構成によって多数のトレイ20を保管することができるとともに、格納装置5内でのトレイ20の順序の入れ替えが容易となり、所望の順序でトレイ20を入出庫させることができる。すなわち、トレイ保管装置1によれば、トレイ20を入庫する際には、先送り機構53によって先に格納されたトレイ20が障害となることなく入庫されるトレイ20を所定の棚51にまで格納することができるとともに、トレイ保管装置1から出庫する際は、格納されたトレイ20の順番に関わらず、所定の棚51からトレイ20を出庫することができる。そのため、トレイ20の格納作業において、先入れ後出しやランダムアクセスが自在に切り換えることができ、作業効率が向上される。
【0043】
また、先送り機構53として、棚51をコンベア52とするとともに、棚51に載置されたトレイ20を持ち上げるリフタ54を備えることで、トレイ20を搬送経路に沿って容易に連続搬送することができ、特に、トレイ20を先送りする際に、先に入庫されたトレイ20がリフタ54によって持ち上げられるため、格納装置5を短手方向にコンパクト化することができ、トレイ保管装置1の占有面積を抑えることができる。
【0044】
なお、トレイ20は、リフタ54によって上方に支持された状態でなくてもよく、棚51の上面に載置された状態で格納されてもよい。かかる場合は、上流側よりトレイ20が搬送されると、一旦リフタ54によって棚51に載置されたトレイ20が持ち上げられて、後続のトレイ20を先送りし、その後、リフタ54によって下降されて、再び元位置である棚51の上面に載置されるように構成されてもよい。また、一旦、リフタ54によって持ち上げられると、そのままの状態を支持するような構成としてもよい。
【0045】
<トレイ搬送制御装置7>
また、図7乃至図9に示すように、本実施例に係るトレイ保管装置1には、所定のトレイ20を、所定の棚51に格納し又は入出庫させるためのトレイ搬送制御装置7が構成されている。具体的には、トレイ保管装置1に入出庫されるトレイ20に貼付され、ID情報が記録されたIDタグ70と、トレイ保管装置1の入庫装置4及び出庫装置6に設けられ、このIDタグ70と情報を送受信する読取手段としての入庫側リーダ71・出庫側リーダ72と、各棚51に設けられたトレイ20の格納状態を検出する位置センサ73と、各リーダ71・72及び位置センサ73からの情報に基づいて各駆動装置31等を駆動制御する制御部74等とで構成されている。
【0046】
IDタグ70は、トレイ20の表面又は裏面に接着等によって固定され、若しくは内部に収納される(図9参照)。本実施例におけるIDタグ70は、ID情報を無線方式により入庫側リーダ71及び出庫側リーダ72との間で通信可能に構成された非接触型(RF−IDタグ)に形成される。IDタグ70には、図示せぬ入庫側リーダ71及び出庫側リーダ72と無線通信を行うアンテナや処理回路が形成されるとともに、載置される液晶ガラス2の各種情報(ID情報)が記録される不揮発性メモリ70a等が形成される。この不揮発性メモリ70aに記録されるIDタグ70の識別情報としては、例えば、液晶ガラス2の製造番号や格納位置の番号や組み立てられる製品の番号や検査結果等である。
【0047】
入庫側リーダ71及び出庫側リーダ72は、IDタグ70のID情報を無線方式で電気的に読み取るためのものである。この入庫側リーダ71及び出庫側リーダ72には、それぞれ、図示せぬIDタグと無線通信を行うアンテナや制御やデータ処理を行うプロセッサ部等が形成されている。入庫側リーダ71は、入庫装置4に配設された昇降台40のトレイ20の載置面近傍に設けられ(図7及び図9(a)参照)、トレイ20が搬送経路3の下流側の端部から昇降台40に搬送される際に、トレイ20に貼付されたIDタグ70のID情報が電気的に読み取られる。出庫側リーダ72は、出庫装置6に配設された昇降台60のトレイ20の載置面近傍に設けられ(図7及び図9(b)参照)、トレイ20が下流側ラック部50cから昇降台60に搬送される際に、IDタグ70のID情報が電気的に読み取られる。入庫側リーダ71及び出庫側リーダ72は、制御部74に接続され、読み取られたID情報が制御部74のメモリ部74aに送られる。なお、本実施例における入庫側リーダ71及び出庫側リーダ72は、電磁誘電式に構成されているが、ICカードリーダやバーコードリーダ等で構成されてもよい。
【0048】
位置センサ73は、各棚51に格納されたトレイ20の位置情報を光学的に検知して読み取るためのものである。位置センサ73は、各棚51・51・・・にそれぞれ配設され、具体的には、棚51の上方であって、最上位に駆動された状態のリフタ54(支持アーム54a・54a)の近傍に配設され(図7及び図9(c)参照)、トレイ20の格納の有無(格納情報)が検出される。この位置センサ73には、非接触センサとして光スイッチ(フォトインタラプタ等)が用いられ、トレイ20によって発光部と受光部との間が遮られるとONとなるように構成されている。なお、位置センサ73に配設されるスイッチ類は光スイッチに限定されず、反射型スイッチでもよく、電磁型や静電型等の近接センサ等でもよい。そして、この位置センサ73は、制御部74に接続され、検出された情報が制御部74に送られる。
【0049】
位置センサ73においては、トレイ20の格納情報として、棚51にトレイ20が格納されているか否かが検出されればよいが、所定のトレイ20が所定の棚51に格納されているかをより詳しく検出するように構成されてもよい。かかる場合には、位置センサ73は、上述した入庫側リーダ71及び出庫側リーダ72と同様にIDタグ70のID情報を無線方式で電気的に読み取り可能となるように、図示せぬIDタグと無線通信を行うアンテナや制御やデータ処理を行うプロセッサ部等で構成される。
【0050】
図8に示すように、制御部74は、各リーダ71・72及び位置センサ73から送られた情報や駆動装置の処理が一時的に格納されるメモリ部74aと、IDタグ70の識別情報のデータベースや、識別情報に基づいて所定の棚51へトレイ20を搬送するための処理情報や、格納装置5に格納されるトレイ20の格納情報のデータベース等とが備えられた情報管理部74b等とで構成されている。この情報管理部74bに蓄積された情報は、新規登録、追加登録、修正登録等の蓄積制御処理や、IDタグ70の識別情報のデータベースの更新等が行われる。中でも、IDタグ70の識別情報のデータベースは、トレイ20がトレイ保管装置1に入出庫された時点で常時更新される。これにより、トレイ保管装置1に格納されるトレイ20を確実に管理できるように構成されている。
【0051】
制御部74において、情報管理部74bに構築されるIDタグ70の識別情報のデータベースによって、所定のID情報のIDタグ70が貼付されたトレイ20の格納情報が速やかに把握でき、格納装置5に格納されるトレイ20(液晶ガラス2)の搬送・管理が容易となる。また、情報管理部74bに構築される格納装置5に格納されるトレイ20の位置情報のデータベースによって、所定の棚51におけるトレイ20の格納情報が管理され、同様にトレイ20の搬送・管理が容易となる。
【0052】
制御部74には、上述した搬送経路3のコンベア30を駆動させる駆動装置31と、入庫装置4の昇降台40を昇降させる駆動装置46と、この昇降台40のコンベア45を駆動させる駆動装置47と、格納装置5のコンベア52を駆動させる駆動装置55と、リフタ54の支持アーム54aを昇降させる駆動装置54bと、出庫装置6の昇降台60を昇降させる駆動装置66と、この昇降台60のコンベア65を駆動させる駆動装置67等と接続される。そして、情報管理部74bの情報に基づいて各駆動装置31等を駆動させて、トレイ20を所定の棚51に格納し、所定の棚51に格納されたトレイ20を出庫するように制御する。
【0053】
また、制御部74には、外部接続部75が接続され、作業者や搬送経路3に配設されるその他の作業装置からの情報が入出力される。例えば、作業者によってキーボードやタッチパネルが操作されて所定のトレイ20が出庫されたり、その他の作業装置から所定のトレイ20を搬送する情報が送信されて出庫されたりすることが行われる。
【0054】
なお、上述したIDタグ70、入庫側リーダ71、出庫側リーダ72、及び位置センサ73等は、上述した構造に限定されず、公知のIDタグやセンサを用いることができる。
【0055】
トレイ搬送制御装置7によるトレイ20の搬送制御の一例を、以下に説明する。
トレイ20に貼付されたIDタグ70には、予め液晶ガラス2の製造番号等が記録され、このトレイ20が搬送経路3からトレイ保管装置1に入庫される場合には、入庫装置4に配設された入庫側リーダ71によってIDタグ70のID情報が読み取られる。入庫側リーダ71によって読み取られた情報が制御部74に送られて、情報管理部74bにおいて処理された後、制御部74によって、各駆動装置31等が駆動されて、トレイ20が所定の棚51まで搬送されて格納されるように制御される。
【0056】
入庫側リーダ71にて読み取られた情報によって、制御部74の情報管理部74bにおいて、IDタグ70の識別情報のデータベーが更新される。また、トレイ20が所定の棚51に格納されると、位置センサ73によってトレイ20の格納情報が検知され、制御部74の情報管理部74bに記録され、トレイ20の位置情報のデータベースが更新される。情報管理部74bの情報は、外部接続部75を介して、表示装置やその他の作業装置等に送信される。
【0057】
一方、トレイ20がトレイ保管装置1から出庫される場合には、外部接続部75からの信号を受けて、所定の棚51から所定のトレイ20が出庫されるように制御部74によって制御され、各駆動装置31等が駆動されて、トレイ20が格納装置5及び出庫装置6より出庫される。トレイ20が棚51から搬送されると、位置センサ73がOFFとなってトレイ20の格納情報が情報管理部74bに送られるとともに、トレイ20が出庫装置6より搬送されると、出庫側リーダ72によってIDタグ70のID情報が読み取られ、この入庫側リーダ71によって読み取られた情報が制御部74に送られる。このとき、情報管理部74bにおいては、再び、IDタグ70の識別情報のデータベースや出庫されるトレイ20に基づく格納情報のデータベースが更新される。
【0058】
このように、トレイ保管装置1にトレイ搬送制御装置7を設けることで、順序を問わず所定の棚51に格納されるトレイ20や、または所定の棚51にランダムアクセスして出庫されるトレイ20のID情報を、制御部74において容易にデータベース管理できる。そのため、格納・出庫するトレイ20を間違えたり、二重格納(トレイ20等を格納しようとしたときに、その棚51にすでに他のトレイ20が格納されている場合)や、空出庫(棚51にトレイ20が格納されていないのに、その棚51からトレイ20を出庫しようとする場合)や、設定異常(物理的に存在しない棚51のアドレスに対して、入出庫しようとする場合)等の原因となる制御不良を防止して、確実に所定のトレイ20を入出庫することができる。
【0059】
この制御部74によって、例えば、液晶ガラス2の製造番号やその他の作業装置による検査結果等のID情報ごとに、近接する棚51や異なるラック部50にグループ分けしてトレイ20を入庫させるように制御することで、トレイ20の管理がさらに容易となり、搬送作業を迅速に行うことができる。また、例えば、入庫されたトレイ20の前後を問わずに、ID情報に基づいて、検査結果が良好であった液晶ガラス2を載置したトレイ20を優先して出庫させるように制御等することができ、所望の液晶ガラス2を格納装置5内で並べ替えることなく迅速に出庫でき、作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施例に係るトレイ保管装置の全体的な構成を示した側面図。
【図2】入庫装置の斜視図。
【図3】格納装置の斜視図。
【図4】出庫装置の斜視図。
【図5】トレイ保管装置へトレイを入庫させる際の先送り機構を示した側面図。
【図6】トレイ保管装置からトレイを出庫させる際の先送り機構を示した側面図。
【図7】別実施例に係るトレイ保管装置の全体的な構成を示した側面図。
【図8】トレイ搬送制御装置の全体構成を示すブロック図。
【図9】各リーダ及びセンサを配設した入庫装置、出庫装置、及び格納装置の斜視図。
【符号の説明】
【0061】
1 トレイ保管装置
2 液晶ガラス(板状ワーク)
3 搬送経路
4 入庫装置(入庫手段)
5 格納装置(格納部)
6 出庫装置(出庫手段)
20 トレイ
50 ラック部
50a 上流側ラック部
50b 中間ラック部
50c 下流側ラック部
51 棚
53 先送り機構(先送り手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状ワークを1枚ずつトレイに載置して搬送する搬送経路の途中に配置されるトレイ保管装置であって、該トレイを載置可能な棚を上下方向に複数段設けたラック部を搬送方向に複数連設けた格納部と、該搬送経路から該格納部へトレイを渡す昇降自在な入庫手段と、該格納部から該搬送経路へトレイを渡す昇降自在な出庫手段とを備え、該格納部と入庫手段と出庫手段とを搬送経路に沿って同一直線上に設けるとともに、該格納部にトレイの先送り手段を設けてなることを特徴とするトレイ保管装置。
【請求項2】
前記先送り手段は、前記棚にコンベアが形成され、該コンベア上のトレイを持ち上げて後続のトレイの搬送を許容するリフタを設けてなることを特徴とする請求項1に記載のトレイ保管装置。
【請求項3】
前記トレイに、IDタグを取り付けるとともに、前記入庫手段及び出庫手段に、該IDタグの読取手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトレイ保管装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−160469(P2006−160469A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−355629(P2004−355629)
【出願日】平成16年12月8日(2004.12.8)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】