説明

ナトリウム検出装置およびその検出方法

【課題】 簡易な設備でナトリウム検出の精度が高いナトリウム検出装置を提供する。
を目的とする。
【解決手段】 ナトリウム検出装置1は、サンプリング気体21を捕集する複数のサンプリング配管3と、複数のサンプリング配管の各々に設けられる複数のイオン式測定器4と、複数のサンプリング気体21中のナトリウム濃度をイオン式ナトリウム濃度演算結果32として演算するイオン式ナトリウム濃度演算装置10と、複数のサンプリング気体21をを混合し混合気体22とする合流配管6と、合流配管6において設けられるレーザ式測定器7と、混合気体22の中のナトリウム濃度をイオン式ナトリウム濃度演算結果34として演算するレーザ式ナトリウム濃度演算装置11と、イオン式ナトリウム濃度演算結果32およびレーザ式ナトリウム濃度演算結果34がナトリウム検出用閾値を上回ることによって、サンプリング気体21にナトリウムが含まれることを判定する警報判定装置12とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンプリング気体中のナトリウムを検出するナトリウム検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
高速炉プラントをはじめとするナトリウムを扱う施設において、万が一ナトリウムの漏えいが発生した場合、プラント冷却上、或いは、施設内の機器に損害を与える可能性があるため、漏えいナトリウムを早期に検出する必要がある。現在、ナトリウムを検出する手段として、ガスサンプリング型としては、イオン式測定器を用いることが一般的である。
【0003】
ナトリウム漏えいが発生したとき、ナトリウムはナトリウムエアロゾルとして空気中を浮遊する。このナトリウムエアロゾルを含んだ気体をサンプリング気体として捕集してイオン式測定器に導入する。イオン式測定器は、イオンを発生させるイオン源と、イオン電流を測定するイオン電流測定器とから構成される。イオン源はサンプリング気体にイオンを供給し、ナトリウムエアロゾルにイオンを吸着させる。イオン源が供給したイオンのうちナトリウムエアロゾルに吸着しなかった残留イオンがイオン電流測定器内に導入される。
【0004】
イオン電流測定器は、内部の電極に電圧を印加し、残留イオンのみが電極に引きつけられイオン電流として測定される。ナトリウムを含まない校正用気体を測定したときのイオン電流を基準電流値として、測定されたイオン電流と基準電流値との差分をイオンのナトリウムへの吸着によるイオン電流の減少量として演算し、これに濃度換算計数を乗することによってナトリウム濃度を演算する。
【0005】
しかし、イオン源から供給されるイオンは、ナトリウムエアロゾル以外のエアロゾル等にも吸着するため、サンプリングした気体にナトリウムエアロゾル以外のエアロゾル等が含まれていたとき、イオン電流が減少してナトリウムの誤検出をする可能性がある。さらに、イオン式測定器は温度や圧力等の環境要因の影響を受けやすいため、検出ミスまたは誤検出をする可能性もある。
【0006】
そこで、イオン式測定器に加えて、サンプリング気体に赤外レーザ光を照射してナトリウムを励起させ、ナトリウムが基底状態へ遷移する際の発光量を測定することによりナトリウムを検出するレーザ式測定器を設け、イオン式測定器においてナトリウムを検出したときにレーザ式測定器を動作させ、イオン式測定器のナトリウム検出の確認を行う技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−160062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、サンプリング気体中にナトリウムが含まれているにも関わらず、イオン測定器が温度や圧力等の環境要因の影響、またはイオン測定器の故障によりナトリウムを検出しないときには、レーザ式測定器での測定は行わないために装置全体としてナトリウムを検出することができないという課題があった。さらにレーザ式測定器は、イオン式測定器に比べて構成が複雑であるため、1つのイオン式測定器に対して1つのレーザ式測定器を設けることは設備の増大を招いていた。
【0009】
そこで、本発明は、簡易な設備でナトリウム検出の精度が高いナトリウム検出装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明のナトリウム検出装置は、サンプリング気体をサンプリング口から捕集する複数のサンプリング配管と、複数のサンプリング配管の各々に設けられ、イオン源からサンプリング気体にイオンを供給してイオン化し、残留イオンを電流測定値として測定する複数のイオン式測定器と、この複数のイオン式測定器から電流測定値を受信し、さらに基準電流値および濃度換算計数を用いて、複数のサンプリング気体中のナトリウム濃度を各々イオン式ナトリウム濃度演算結果として演算するイオン式ナトリウム濃度演算装置と、複数のサンプリング配管を合流させ、サンプリング気体を混合して混合気体とすることができる合流配管と、この合流配管において設けられ、混合気体にレーザを照射して励起させ、混合気体が励起状態から基底状態へ遷移する際の発光量を発光量測定値として測定するレーザ式測定器と、このレーザ式測定器から発光量測定値を受信し、発光量測定値に対するナトリウム量のデータを用いて、混合気体の中のナトリウム濃度をレーザ式ナトリウム濃度演算結果として演算するレーザ式ナトリウム濃度演算装置と、イオン式ナトリウム濃度演算装置からイオン式ナトリウム濃度演算結果を受信し、さらにレーザ式ナトリウム濃度演算装置からレーザ式ナトリウム濃度演算結果を受信し、イオン式ナトリウム濃度演算結果およびレーザ式ナトリウム濃度演算結果がそれぞれ所定のナトリウム検出用閾値を上回ることによって、サンプリング気体中にナトリウムが含まれることを判定する警報判定装置とを備えることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明のナトリウム検出方法は、複数のナトリウム検出箇所におけるサンプリング気体を各々サンプリング配管のサンプリング口から捕集する工程と、複数のサンプリング配管の各々に設けられたイオン式測定器によって、イオン源からサンプリング気体にイオンを供給してイオン化し、残留イオンを電流測定値として測定する工程と、複数のイオン式測定器から電流測定値を受信し、複数のサンプリング気体中のナトリウム濃度を各々イオン式ナトリウム濃度演算結果として演算する工程と、複数のサンプリング配管を合流させた合流配管において、サンプリング気体を混合して混合気体とする工程と、合流配管において設けられるレーザ式測定器によって、混合気体にレーザを照射し、混合気体が励起状態から基底状態へ遷移するときの発光量を発光量測定値として測定する工程と、レーザ式測定器から発光量測定値を受信し、混合気体の中のナトリウム濃度をレーザ式ナトリウム濃度演算結果として演算する工程と、イオン式ナトリウム濃度演算装置からイオン式ナトリウム濃度演算結果を受信し、さらにレーザ式ナトリウム濃度演算装置からレーザ式ナトリウム濃度演算結果を受信し、イオン式ナトリウム濃度演算結果およびレーザ式ナトリウム濃度演算結果がそれぞれ所定のナトリウム検出用閾値を上回ることによって、サンプリング気体中にナトリウムが含まれることを判定する工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、簡易な設備のナトリウム検出装置によって精度よくサンプリング気体中のナトリウムを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るナトリウム検出装置の概略図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るナトリウム検出装置の概略図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るナトリウム検出装置の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0015】
(第1の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係るナトリウム検出装置について図1を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るナトリウム検出装置の概略図である。ナトリウム検出装置1は、複数のサンプリング口2と、サンプリング口2と同数のサンプリング配管3と、サンプリング口2と同数のイオン式測定器4と、ヘッダ管5と、合流配管6と、レーザ式測定器7と、校正用気体配管8と、校正用気体止弁9と、イオン式ナトリウム濃度演算装置10と、レーザ式ナトリウム濃度演算装置11と、警報判別装置12と、警報装置13とから構成される。
【0016】
以下、ナトリウム検出装置1の構成の接続関係について説明する。複数のサンプリング口2は、複数のナトリウム検出箇所の各々において設けられ、サンプリング気体21を開口部から捕集することができる装置である。複数のサンプリング口2によって捕集したサンプリング気体21の各々をサンプリング配管3の内部に導入し、流通させることができるように、複数のサンプリング口2の各々にサンプリング配管3の一端が接続される。
【0017】
サンプリング配管3は、それぞれ他端が3aと3bに分岐しており、内部のサンプリング気体21をイオン式測定器4へ導入することができるように、サンプリング配管3の他端3aとイオン式測定器4は接続される。また、複数のサンプリング配管3内のサンプリング気体21を1つのヘッダ管5へ導入することができるように、複数のサンプリング配管3の他端3bとヘッダ管5は接続される。
【0018】
校正用気体配管8は、外部から校正用気体23を導入することができる配管である。サンプリング配管3の他端3a、3bの分岐位置より上流において、校正用気体23をサンプリング配管3へ導入することができるように、サンプリング配管3と校正用気体配管8とが接続される。さらに校正用気体配管8において、校正用気体23のサンプリング配管3への導入を遮断することができる校正用気体止弁9が設けられる。
【0019】
ヘッダ管5は、複数のサンプリング配管3から導入したサンプリング気体21を混合させて混合気体22とすることができる装置である。ヘッダ管5は、混合気体22を合流配管6へ導入することができるように、ヘッダ管5と合流配管6の一端が接続される。さらに、合流配管6は、混合気体22をレーザ式測定器7へ導入することができるように、合流配管6の他端とレーザ式測定器7は接続される。
【0020】
さらに、複数のイオン式測定器4は、各々において測定した電流測定値31をイオン式ナトリウム濃度演算装置10へ送信することができるように、複数のイオン式測定器4とイオン式ナトリウム濃度演算装置10は接続される。また、レーザ式測定器7は、測定した発光量測定値33をレーザ式ナトリウム濃度演算装置11へ送信することができるように、レーザ式測定器7とレーザ式ナトリウム濃度演算装置11は接続される。
【0021】
また、イオン式ナトリウム濃度演算装置10は、演算したイオン式ナトリウム濃度演算結果32を警報判別装置12へ送信することができるように、イオン式ナトリウム濃度演算装置10と警報判別装置12は接続される。さらに、レーザ式ナトリウム濃度演算装置11は、演算したレーザ式ナトリウム濃度演算結果34を警報判別装置12へ送信することができるように、レーザ式ナトリウム濃度演算装置11と警報判別装置12は接続される。さらに、警報判別装置12は、警報判別信号35を警報装置13へ送信することができるように、警報判別装置12と警報装置13は接続される。
【0022】
(作用)
以下、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。複数のサンプリング口2は、各々のナトリウム検出箇所の各々においてサンプリング気体21を開口部から捕集する。複数のサンプリング口2から捕集された各々のサンプリング気体21は、複数のサンプリング口2の各々に接続されたサンプリング配管3内を流通する。
【0023】
イオン式測定器4は、サンプリング配管3の他端3aからサンプリング気体21を内部に導入して、イオン式ナトリウム濃度演算装置10におけるナトリウム濃度の演算に用いる電流測定値31を測定する。イオン測定器4の1つの形式としては、α線源を用いたイオンを発生させるイオン源と、イオン源からのイオン量をイオン電流として測定するイオン電流測定器とから構成される。ナトリウムの漏えいが生じたとき、ナトリウムはナトリウムエアロゾルとして空気中を浮遊する。このナトリウムエアロゾルを含んだ気体をサンプリングし、イオン式測定器4に導入する。
【0024】
イオン源から発生したイオンは、ナトリウムエアロゾルに吸着し、イオンが吸着したナトリウムエアロゾルおよびナトリウムエアロゾルに吸着しなかった残留イオンがイオン電流測定器内に導入される。イオン電流測定器において、イオンが吸着したナトリウムエアロゾルおよび残留イオンのうち、残留イオンは電極に引きつけられて電流測定値31として測定される。
【0025】
イオン式測定器4は、電流測定値31をイオン式ナトリウム濃度演算装置10へ送信する。イオン式ナトリウム濃度演算装置10は、電流測定値31を受信し、以下の(1)式を用いて、電流測定値31であるI(pA)と基準電流I(pA)の差分に濃度換算計数A((g/cm)/pA)を乗することによってイオン式ナトリウム濃度演算結果32であるN(g/cm)を演算する。ここで、基準電流Ibはバックグラウンドレベルにおいて測定される電流測定値31である。バックグラウンドレベルとは、ナトリウム濃度が0g/cmないし0g/cm近傍の微小値をいう。
【0026】
N=−(I−I)×A・・・(1)
イオン式ナトリウム濃度演算装置10は、演算したナトリウム濃度をイオン式ナトリウム濃度演算結果32として警報判別装置12へ送信する。なお、RIDの形式のイオン式測定器4は、上述した残留イオンを電流値に代えて電圧値として検出するものであり、イオン式ナトリウム濃度演算装置10において上述した(1)式の電流測定値31であるIおよび基準電流Iならびに濃度換算計数Aを電圧値に換算し置き換えた式によってナトリウム濃度を演算する。
【0027】
ヘッダ管5は、複数のサンプリング配管3の他端3bからサンプリング気体21を内部に導入して、サンプリング気体21を混合気体22として混合する。混合気体22は、合流配管6を介してレーザ式測定器7に導入される。以下、レーザ式測定器7の作用について説明する。レーザ式測定器7は、サンプリング気体21に赤外レーザ光を照射してプラズマ化する気中ブレークダウンを行い、プラズマ状態のナトリウムを原子化しエネルギー励起させる。このエネルギー励起したナトリウムが基底状態に遷移する際の光(波長589nm)の光量を発光量測定値33として測定し、発光量測定値33をレーザ式ナトリウム濃度演算装置11へ送信する。ナトリウムによる発光量は原子量に比例するため、発光量測定値33を用いてナトリウム濃度の定量が可能となる。
【0028】
レーザ式ナトリウム濃度演算装置11は、発光量測定値33を受信すると、あらかじめ求め記憶した発光量に対するナトリウム量のデータを用いて、サンプリング気体21中のナトリウム濃度をレーザ式ナトリウム濃度演算結果34として演算して警報判別装置12へ送信する。
【0029】
警報判別装置12は、イオン式ナトリウム濃度演算装置10からイオン式ナトリウム濃度演算結果32を受信し、さらにレーザ式ナトリウム濃度演算装置11からレーザ式ナトリウム濃度演算結果34を受信する。警報判別装置12は、イオン式ナトリウム濃度演算結果32およびレーザ式ナトリウム濃度演算結果34についてのナトリウム検出用閾値があらかじめ記憶されており、イオン式ナトリウム濃度演算結果32およびレーザ式ナトリウム濃度演算結果34がそれぞれナトリウム検出用閾値を上回るとき、サンプリング気体21中にナトリウムが含まれることを判定し、ナトリウム検出に係る警報を発生させる警報判定信号35を警報装置13に送信する。警報装置13は、警報判定信号35を受信すると、アラームや表示モニタを用いてサンプリング気体21中からナトリウムが検出されたことを運転員に知らせる。
【0030】
このとき、警報判別装置12は、複数のイオン式測定器4のうちイオン式測定器測定値31がナトリウム検出用閾値を上回ったイオン式測定器4を示す情報や、イオン式ナトリウム濃度演算結果32およびレーザ式ナトリウム濃度演算結果34が示すナトリウム濃度を警報判定信号35に付加し、警報装置13において表示または記憶させてもよい。
【0031】
以下、イオン式測定器4の温度や圧力等の環境要因またはイオン式測定器4の故障により、イオン式ナトリウム濃度演算結果32が真のナトリウム濃度と異なる場合の作用について説明する。このとき、レーザ式検出器7は正常に動作し、レーザ式ナトリウム濃度演算結果34は真のサンプリング気体21中のナトリウム濃度を示すものとする。なお、レーザ式検出器7に異常があるときの作用については後述する。
【0032】
まず、真のナトリウム濃度がナトリウム検出用閾値を上回るにも関わらず、イオン式ナトリウム濃度演算結果32がナトリウム検出用閾値を下回り、警報判別装置12においてナトリウム検出の判定が誤ってされない場合について説明する。このとき、レーザ式ナトリウム濃度演算結果34は真のナトリウム濃度を示すため、警報判別装置12においてレーザ式ナトリウム濃度演算結果34がナトリウム検出用閾値を上回ってナトリウム検出の判定がされ、ナトリウム検出装置1のシステム全体としてナトリウムの検出ミスが防止される。
【0033】
さらに、異常判別装置12は、レーザ式ナトリウム濃度演算結果34のみについてナトリウムが検出されたことを示す情報を警報装置13へ送信して警報装置13にこれを表示させることができる。さらに、複数のイオン式測定器4のうちいずれかにおいて検出ミスに係る故障等があることを示す情報を付加してもよい。
【0034】
さらに、真のナトリウム濃度がバックグラウンドレベルであるにも関わらず、イオン式ナトリウム濃度演算結果32がナトリウム検出用閾値を上回り、警報判別装置12においてナトリウム検出の判定が誤ってされる場合について説明する。このとき、レーザ式ナトリウム濃度演算結果34は真のナトリウム濃度であるバックグラウンドレベルであることを示すので、警報判別装置12においてレーザ式ナトリウム濃度演算結果34がナトリウム検出用閾値を下回ってナトリウム検出の判定がされず、ナトリウム検出装置1のシステム全体としてナトリウムの誤検出が防止される。
【0035】
このとき、異常判別装置12は、レーザ式ナトリウム濃度演算結果34のみについてナトリウムが検出されなかったことを示す情報を警報判定信号35に付加して警報装置13へ送信し、警報装置13にこれを表示させることができる。さらに、複数のイオン式測定器4のいずれかにおいて誤検出に係る異常等があることを示す情報を付加してもよい。
【0036】
さらに、レーザ式検出器7に異常があるときの作用について説明する。複数のイオン測定器4による複数のイオン式ナトリウム濃度演算結果32の全てがナトリウム検出用閾値を上回ってナトリウム検出が判定され、レーザ式ナトリウム濃度演算結果34はナトリウム検出用閾値を下回ってナトリウム検出が判定されなかったときは、レーザ式測定器7に異常があるものと判定することができる。このとき、警報判定信号35にこの情報を付加して警報装置13に表示させてもよい。さらに、レーザ式測定器7において赤外レーザ光の光量測定や模擬励起光の測定等による異常判定を行わせてもよい。
【0037】
最後に校正用気体23を用いたイオン式検出器4の校正方法について説明する。このとき、サンプリング口2からサンプリング気体21の捕集をさせずに、校正用気体配管8に校正用気体23を導入し、校正用気体止弁9を開動作させることによって、イオン式測定器4に校正用気体23の測定を行わせる。
【0038】
校正用気体23は、あらかじめナトリウム濃度が保証された気体である。例えば、ナトリウム濃度がバックグラウンドレベルである校正用気体23を用いることによって、基準電流Iの校正が可能となる。上述した(1)式のように、基準電流Iはバックグラウンドレベルにおいて測定される電流測定値31であるので、バックグラウンドレベルである校正用気体23をイオン式測定器4に測定させ、このとき測定される電流測定値31を基準電流Iと比較し、電流測定値31が基準電流Iと異なるときは、基準電流Iを電流測定値31に一致させることにより基準電流Ibの校正を行うことができる。
【0039】
(効果)
本発明の第1の実施形態によれば、複数のイオン式測定器4およびイオン式ナトリウム濃度演算装置10によって演算するイオン式ナトリウム濃度演算結果32と、レーザ式測定器7およびレーザ式ナトリウム濃度演算装置11によって演算するレーザ式ナトリウム濃度演算結果34を用いてナトリウム検出を行うことにより、複数のサンプリング気体21中のナトリウム検出の判定の精度を向上させることができる。
【0040】
さらに、イオン式ナトリウム濃度演算結果32とレーザ式ナトリウム濃度演算結果34との間でナトリウム検出の判定結果が異なるときに、複数のイオン式測定器4またはレーザ式測定器7に異常があるものと判定することができる。
【0041】
(第2の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第2の実施形態に係るナトリウム検出装置について図2を参照して説明する。第1の実施形態に係るナトリウム検出装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
【0042】
図2は、本発明の第2の実施形態に係るナトリウム検出装置の概略図である。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、新たに複数のサンプリング気体止弁14を設けた点である。サンプリング気体止弁14は、サンプリング気体21のヘッダ管5への供給を遮断することができるように、複数のサンプリング配管3の分岐した他端3bの各々に設けられる。
【0043】
(作用)
以下、本発明の第2の実施形態の作用について説明する。複数のサンプリング配管3の各々に設けられたサンプリング気体止弁14は、通常は全て閉動作しており、所定の時間間隔ごとに1つずつ順次開動作する。このとき、サンプリング気体止弁14が開動作しているサンプリング配管3からはヘッダ管5にサンプリング気体21が導入され、他のサンプリング気体止弁14が閉動作しているサンプリング配管3からのヘッダ管5へのサンプリング気体21の導入は遮断される。
【0044】
したがって、ヘッダ管5内に導入されるサンプリング気体21は、1つのサンプリング配管3によって捕集されたサンプリング気体21である。レーザ式検出器7は、合流配管6を介して上述した混合気体22に代えてサンプリング気体21を導入し、発光量測定値33を測定する。レーザ式ナトリウム濃度演算装置11は発光量測定値33を受信し、レーザ式ナトリウム濃度演算結果34を演算する。
【0045】
また、サンプリング気体止弁14を開動作させているサンプリング配管3に設けられるイオン式測定器4は、サンプリング気体21を導入して電流値測定値31を測定する。イオン式ナトリウム濃度演算装置10は電流値測定値31を受信し、イオン式ナトリウム濃度演算結果32を演算する。警報判別装置12は、イオン式ナトリウム濃度演算結果32およびレーザ式ナトリウム濃度演算結果34を受信し、ナトリウム検出用閾値と比較することによってナトリウム検出の判定を行う。
【0046】
したがって、警報判別装置12では、サンプリング気体止弁14を開動作させているサンプリング配管3によって捕集したサンプリング気体21のナトリウム濃度についてイオン式ナトリウム濃度演算結果32およびレーザ式ナトリウム濃度演算結果34によってナトリウム検出の判定が行われる。
【0047】
(効果)
本発明の第2の実施形態によれば、サンプリング気体止弁14を順次開動作させ、開動作しているサンプリング気体止弁14のサンプリング気体21の濃度をレーザ式ナトリウム濃度演算結果34およびイオン式ナトリウム濃度演算結果32として演算することにより、1つのナトリウム検出箇所において捕集したサンプリング気体21のナトリウム検出を確実に行うことができる。
【0048】
なお、サンプリング気体止弁14を開動作し、レーザ式測定器7へサンプリング気体21を導入してナトリウムの測定を行った後、次のサンプリング気体止弁14を開動作させるとき、ヘッダ管5および合流配管6内のサンプリング気体21を一旦排出する機構を設けてもよい。このとき、ヘッダ管5および合流配管6内に残っているサンプリング気体止弁14と、これからヘッダ管5および合流配管6内に導入するサンプリング気体21が混合することを防ぐことができる。
【0049】
(第3の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第3の実施形態に係るナトリウム検出装置について図3を参照して説明する。第1の実施形態に係るナトリウム検出装置の各部と同一部分には同一符号を付し、同一の構成についての説明は省略する。
【0050】
図3は、本発明の第3の実施形態に係るナトリウム検出装置の概略図である。第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、レーザ式ナトリウム濃度演算装置11がイオン式ナトリウム濃度演算装置10へナトリウム濃度演算補正信号36を送信する機能を新たに設けた点である。
【0051】
(作用)
以下、本発明の第3の実施形態の作用について説明する。本実施形態においては、イオン式ナトリウム濃度演算装置10がナトリウム濃度の演算に用い、温度や圧力等の環境要因の影響を受ける基準電流Iおよび濃度換算計数Aについて、ナトリウム濃度の定量測定が可能なレーザ式測定器7の測定値により補正する。
【0052】
まず、基準電流Iを補正する方法について説明する。基準電流Iの補正においては、サンプリング気体止弁14を所定の時間間隔ごとに1つずつ順に開動作させ、サンプリング気体止弁14を開動作させているサンプリング配管3のサンプリング気体21をイオン式測定器4およびレーザ式測定器7へ導入することによって行われる。
【0053】
レーザ式ナトリウム濃度演算装置11によって演算されたレーザ式ナトリウム濃度演算結果34がバックグラウンドレベルを示すとき、イオン式測定器4において測定される電流測定値31であるIは、バックグラウンドレベル時に測定される電流値とすることができる。このとき、レーザ式ナトリウム濃度演算装置11は、レーザ式ナトリウム濃度演算結果34がバックグラウンドレベルであることを示すナトリウム濃度演算補正信号36をイオン式ナトリウム濃度演算装置10へ送信する。
【0054】
イオン式ナトリウム濃度演算装置10は、ナトリウム濃度演算補正信号36を受信して基準電流Ibを補正する。レーザ式ナトリウム濃度演算結果34がバックグラウンドレベルであるととき、上述した(1)式の左辺を0とすることができる。
【0055】
現在の測定電流ILが正常な値であるとき、電流測定値31であるIを用いて、I−Ib(N−1)は0となる。しかし、環境要因やイオン式測定器3の故障があると、Ib(N−1)は正常な値と異なる値を示し、I−Ib(N−1)は0からのずれを示す。したがって、ずれ量であるI−Ib(N−1)を補正因子として、補正前の基準電流Ib(N−1)に加えると、IbNとして補正することができる。
【0056】
さらに、温度や圧力の急変等によって補正因子に変動があることを考慮して、補正因子を所定の割合だけ基準電流Ib(N−1)に反映させる補正係数M1を用いる。補正係数M1は、例えば10%ないし20%として定めることができる。(2)式のように、補正因子に補正係数M1を乗じたものを補正前の基準電流Ib(N−1)に加えることによって補正後の基準電流IbNを得る。
【0057】
bN=(I−Ib(N−1))×M1+Ib(N−1)・・・(2)
なお、サンプリング気体21を用いてIの補正を行うだけでなく、校正用気体23を用いて補正を行ってもよい。校正用気体23は、既にナトリウム濃度が測定された気体であるが、サンプリング配管3内に残留したナトリウム等によって校正用気体23にナトリウムが混入する可能性があるため、レーザ式検出器7によって校正用気体23を確認的に測定することによって、校正用気体23にナトリウムが含まれることを検知することができる。
【0058】
次に、濃度換算計数Aを補正する方法について説明する。濃度換算計数Aの補正においては、サンプリング気体止弁14を所定の時間間隔ごとに1つずつ順に開動作させ、開動作しているサンプリング気体止弁14のサンプリング配管3におけるサンプリング気体21をイオン式測定器4およびレーザ式測定器7へ導入することによって行われる。このとき、レーザ式ナトリウム濃度演算装置11はレーザ式ナトリウム濃度演算結果34をナトリウム濃度演算補正信号36としてイオン式ナトリウム濃度演算装置10へ送信する。
【0059】
イオン式ナトリウム濃度演算装置10は、ナトリウム濃度演算補正信号36を受信して濃度換算計数Aを補正する。ナトリウム濃度演算補正信号36が示すレーザ式ナトリウム濃度演算結果34の値Lが真のナトリウム濃度であるとして、上述した(1)式の左辺に代入すると、A=L/(I−I)となる。
【0060】
しかし、環境要因やイオン式測定器3の故障があると、Aは正常な値と異なる値を示し、L/(I−I)−AN−1は真の値からずれを示す。したがって、L/(I−I)−AN−1を補正因子として現在の濃度換算係数AN−1に加えることによって濃度換算係数AN−1の補正が可能である。
【0061】
さらに、温度や圧力の急変等によって補正因子に変動があることを考慮して、補正因子を所定の割合だけ濃度換算係数AN−1に反映させる補正係数M2を用いる。補正係数M2は、例えば10%ないし20%として定めることができる。(3)式のように、補正因子に補正係数M2を乗じたものを補正前の濃度換算係数AN−1に加えることによって補正後の濃度換算係数Aを得る。
【0062】
=〔L/(I−I)−AN−1〕×M2+AN−1・・・(3)
(効果)
本発明の第3の実施形態によれば、レーザ式ナトリウム濃度演算結果33が示すナトリウム濃度を用いることによって、イオン式ナトリウム濃度演算結果32の演算に用いるパラメータである基準電流Ibおよび濃度換算計数Aを校正用気体23を用いることなく補正することができる。
【0063】
なお、本発明の実施形態は上述した実施形態に限られないことは言うまでもない。例えば、複数のサンプリング配管3を合流させ、合流配管6においてサンプリング気体21を十分に混合することができるときは、ヘッダ管5の構成を省くことができる。
【0064】
さらに、サンプリング配管3の他端を分岐させ、他端3aとイオン測定器4を接続し、他端3bとヘッダ管5を接続するだけでなく、イオン測定器4にサンプリング気体21の全量を導入し、イオン測定器4にて測定されイオン測定器4から排出されるサンプリング気体21をヘッダ管5に導入するように、サンプリング配管3およびイオン測定器4ならびにヘッダ管5を接続してもよい。
【0065】
さらに、サンプリング配管3の一端には1つのサンプリング口2が設けられるだけでなく、サンプリング配管3の一端を分岐させ、分岐させた一端の各々にサンプリング口2を設ける構成としてもよい。なお、第1から第3の実施形態は適宜組み合わせ可能である。
【符号の説明】
【0066】
1・・・ナトリウム検出装置
2・・・サンプリング口
3・・・サンプリング配管
4・・・イオン式測定器
5・・・ヘッダ管
6・・・合流配管
7・・・レーザ式測定器
8・・・校正用気体配管
9・・・校正用気体止弁
10・・・イオン式ナトリウム濃度演算装置
11・・・レーザ式ナトリウム濃度演算装置
12・・・警報判別装置
13・・・警報装置
14・・・サンプリング気体止弁
21・・・サンプリング気体
22・・・合流気体
23・・・校正用気体
31・・・電流測定値
32・・・イオン式ナトリウム濃度演算結果
33・・・発光量測定値
34・・・レーザ式ナトリウム濃度演算結果
35・・・警報判定信号
36・・・ナトリウム濃度演算補正信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のナトリウム検出箇所におけるサンプリング気体を各々サンプリング口から捕集する複数のサンプリング配管と、
複数の前記サンプリング配管の各々に設けられ、イオン源から前記サンプリング気体にイオンを供給してイオン化し、残留イオンを電流測定値として測定する複数のイオン式測定器と、
この複数のイオン式測定器から前記電流測定値を受信し、さらに基準電流値および濃度換算計数を用いて、複数の前記サンプリング気体中のナトリウム濃度を各々イオン式ナトリウム濃度演算結果として演算するイオン式ナトリウム濃度演算装置と、
複数の前記サンプリング配管を合流させ、前記サンプリング気体を混合して混合気体とすることができる合流配管と、
この合流配管において設けられ、前記混合気体にレーザを照射して励起させ、前記混合気体が励起状態から基底状態へ遷移する際の発光量を発光量測定値として測定するレーザ式測定器と、
このレーザ式測定器から前記発光量測定値を受信し、前記発光量測定値に対するナトリウム量のデータを用いて、前記混合気体の中のナトリウム濃度をレーザ式ナトリウム濃度演算結果として演算するレーザ式ナトリウム濃度演算装置と、
前記イオン式ナトリウム濃度演算装置から前記イオン式ナトリウム濃度演算結果を受信し、さらに前記レーザ式ナトリウム濃度演算装置から前記レーザ式ナトリウム濃度演算結果を受信し、前記イオン式ナトリウム濃度演算結果および前記レーザ式ナトリウム濃度演算結果がそれぞれ所定のナトリウム検出用閾値を上回ることによって、前記サンプリング気体中にナトリウムが含まれることを判定する警報判定装置とを備えることを特徴とするナトリウム検出装置。
【請求項2】
複数の前記サンプリング配管の各々においてサンプリング気体止弁をさらに設け、
このサンプリング気体止弁を開動作させ、前記合流配管に1つの前記サンプリング配管によって捕集された前記サンプリング気体を順に導入し、
前記レーザ式測定器は、前記混合気体に代えて1つの前記サンプリング配管によって捕集された前記サンプリング気体の前記発光量測定値を測定する機能をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のナトリウム検出装置。
【請求項3】
前記レーザ式測定器は、1つの前記サンプリング配管によって捕集された前記サンプリング気体を用いて前記発光量測定値を測定し、レーザ式ナトリウム濃度演算装置において前記発光量測定値を用いて前記サンプリング気体がバックグラウンドレベルを示すナトリウム濃度が演算されたとき、
前記イオン式ナトリウム濃度演算装置において測定される前記電流測定値を用いて、前記基準電流を補正することを特徴とする請求項2に記載のナトリウム検出装置。
【請求項4】
前記レーザ式測定器は、1つの前記サンプリング配管によって捕集された前記サンプリング気体の前記発光量測定値を測定し、レーザ式ナトリウム濃度演算装置において前記発光量測定値を用いて前記サンプリング気体中のナトリウム濃度をレーザ式ナトリウム濃度演算結果として演算し、
このレーザ式ナトリウム濃度演算結果および前記イオン式ナトリウム濃度演算装置において測定される前記電流測定値を用いて、前記イオン式ナトリウム濃度演算結果の演算に用いる濃度換算計数を補正することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のナトリウム検出装置。
【請求項5】
前記警報判別装置において、複数の前記イオン式測定器によって測定される前記電流測定値から演算されるイオン式ナトリウム濃度演算結果の全てが前記ナトリウム検出用閾値を下回り、レーザ式測定器によって測定される前記発光量測定値から演算されるレーザ式ナトリウム濃度演算結果が前記ナトリウム検出用閾値を上回ったときにおいて、複数の前記イオン式測定器のいずれかに異常があることを判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項記載のナトリウム検出装置。
【請求項6】
複数の前記イオン式測定器のうち異常があると判定されたものについて、前記電流測定値の測定から除外することを特徴とする請求項5に記載のナトリウム検出装置。
【請求項7】
前記警報判別装置において、複数の前記イオン式測定器によって測定される前記電流測定値から演算されるイオン式ナトリウム濃度演算結果の全てが前記ナトリウム検出用閾値を上回り、レーザ式測定器によって測定される前記発光量測定値から演算されるレーザ式ナトリウム濃度演算結果が前記ナトリウム検出用閾値を下回ったときにおいて、前記レーザ式測定器に異常があることを判定することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項記載のナトリウム検出装置。
【請求項8】
前記サンプリング配管において接続された校正用気体配管をさらに備え、
前記校正用気体配管から前記サンプリング配管へあらかじめナトリウム濃度が測定された校正用気体を導入し、前記イオン式ナトリウム濃度演算装置および前記レーザ式ナトリウム濃度演算装置が示す前記ナトリウム濃度と前記校正用気体の前記ナトリウム濃度を比較することによって、前記イオン式測定器および前記レーザ式測定器の異常判定を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項記載のナトリウム検出装置。
【請求項9】
複数のナトリウム検出箇所におけるサンプリング気体を各々サンプリング配管のサンプリング口から捕集する工程と、
複数の前記サンプリング配管の各々に設けられたイオン式測定器によって、イオン源から前記サンプリング気体にイオンを供給してイオン化し、残留イオンを電流測定値として測定する工程と、
複数の前記イオン式測定器から前記電流測定値を受信し、複数の前記サンプリング気体中のナトリウム濃度を各々イオン式ナトリウム濃度演算結果として演算する工程と、
複数の前記サンプリング配管を合流させた合流配管において、前記サンプリング気体を混合して混合気体とする工程と、
前記合流配管において設けられるレーザ式測定器によって、前記混合気体にレーザを照射し、前記混合気体が励起状態から基底状態へ遷移するときの発光量を発光量測定値として測定する工程と、
前記レーザ式測定器から前記発光量測定値を受信し、前記混合気体の中のナトリウム濃度をレーザ式ナトリウム濃度演算結果として演算する工程と、
前記イオン式ナトリウム濃度演算装置から前記イオン式ナトリウム濃度演算結果を受信し、さらに前記レーザ式ナトリウム濃度演算装置から前記レーザ式ナトリウム濃度演算結果を受信し、前記イオン式ナトリウム濃度演算結果および前記レーザ式ナトリウム濃度演算結果がそれぞれ所定のナトリウム検出用閾値を上回ることによって、前記サンプリング気体中にナトリウムが含まれることを判定する工程とを備えることを特徴とするナトリウム検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−211774(P2012−211774A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76426(P2011−76426)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】