説明

ナノレポーターならびにその作製方法および使用方法

本発明は、生体分子サンプル中の個別標的分子の検出および定量のための組成物および方法に関する。特定的には、本発明は、標的分子に結合可能でありかつプローブの標識コードに基づいて標的分子を同定可能であるコード化標識化プローブに関する。そのようなプローブの作製方法および使用方法をも提供する。プローブは、診断、予後判定、品質管理、およびスクリーニングの用途で使用可能である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のプローブおよび第2のプローブを含むプローブペアであって、該第1のプローブが、
(a)(i)第1のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される第1の標識結合領域;(ii)第2のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される第2の標識結合領域(該第1の標識結合領域とオーバーラップしない);を含む第1の分子と、
(b)該第1の分子に結合された第1の標的特異的配列と、
を含む複合体であり、
該第2のプローブが、(i)第2の標的特異的配列;(ii)場合により、第3のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される第3の標識結合領域;および(iii)場合により、第2の分子に結合されたアフィニティータグ;を含む第2の分子であり、
該第1の標的特異的配列および該第2の標的特異的配列が、同一の標的分子の異なる領域に結合し、
該標的分子が、天然に存在する分子または天然に存在する分子のcDNAまたは該cDNAの相補体であり、
該プローブペアがその標的分子に結合された時、該第1および該第2のシグナルの同一性ならびにそれらの互いの相対位置が、該標的分子を同定するコードの少なくとも一部を構成する、上記プローブペア。
【請求項2】
第1のプローブおよび第2のプローブを含むプローブペアであって、該第1のプローブが、
(a)(i)第1のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される第1の標識結合領域;(ii)第2のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される第2の標識結合領域;を含む第1の分子と、
(b)該第1の分子に結合された第1の標的特異的配列と、
を含む複合体であり、
該第2のプローブが、(i)第2の標的特異的配列;(ii)場合により、第3のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される第3の標識結合領域;および(iii)場合により、第2の分子に結合されたアフィニティータグ;を含む第2の分子であり、
該第1の標的特異的配列および該第2の標的特異的配列が、同一の標的分子の異なる領域に結合し、
該第1のシグナルおよび該第2のシグナルが、空間的もしくは分光的に識別可能であり、
該標的分子が、天然に存在する分子または天然に存在する分子のcDNAまたは該cDNAの相補体であり、
該プローブペアがその標的分子に結合された時、該第1および該第2のシグナルの同一性ならびにそれらの互いの相対位置が、該標的分子を同定するコードの少なくとも一部を構成する、上記プローブペア。
【請求項3】
前記第1および前記第2の標識結合領域が所定のヌクレオチド配列である、請求項1または2に記載のプローブペア。
【請求項4】
第1のDNA分子が前記第1の標識結合領域にハイブリダイズされ、この第1のDNA分子に、前記第1のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合され;かつ第2のDNA分子が前記第2の標識結合領域にハイブリダイズされ、この第2のDNA分子に、前記第2のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合される、請求項3に記載のプローブペア。
【請求項5】
第1のRNA分子が前記第1の標識結合領域にハイブリダイズされ、この第1のRNA分子に、前記第1のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合され;かつ第2のRNA分子が前記第2の標識結合領域にハイブリダイズされ、この第2のRNA分子に、前記第2のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合される、請求項3に記載のプローブペア。
【請求項6】
複数の第1のDNA分子が前記第1の標識結合領域にハイブリダイズされ、これらのDNA分子に、前記第1のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合され;かつ複数の第2のDNA分子が前記第2の標識結合領域にハイブリダイズされ、これらの第2のDNA分子に、前記第2のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合される、請求項3に記載のプローブペア。
【請求項7】
複数の第1のRNA分子が前記第1の標識結合領域にハイブリダイズされ、これらのRNA分子に、前記第1のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合され;かつ複数の第2のRNA分子が前記第2の標識結合領域にハイブリダイズされ、これらの第2のRNA分子に、前記第2のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合される、請求項3に記載のプローブペア。
【請求項8】
前記第1のプローブがアフィニティータグをさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のプローブペア。
【請求項9】
前記第2のプローブがアフィニティータグを含む、請求項1〜7に記載のプローブペア。
【請求項10】
前記第2のプローブが、第3のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される第3の標識結合領域を含む、請求項1〜7に記載のプローブペア。
【請求項11】
前記第3の標識結合領域が所定のヌクレオチド配列であり、かつ第3のRNA分子が前記第3の標識結合領域にハイブリダイズされ、この第3のRNA分子に、前記第3のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合される、請求項10に記載のプローブペア。
【請求項12】
前記プローブペアがその標的分子に結合された時、前記コードが、前記第1のシグナル、前記第2のシグナル、および前記第3のシグナルの同一性とそれらの互いの相対位置とを含む、請求項11に記載のプローブペア。
【請求項13】
前記コードが、前記第1および前記第2のシグナルの同一性と、それらの互いの相対位置と、前記シグナルの少なくとも1つから生じるスポットのサイズと、を含む、請求項1または2に記載のプローブペア。
【請求項14】
前記第1および前記第2の分子が核酸分子である、請求項9に記載のプローブペア。
【請求項15】
前記標識結合領域および前記標的特異的配列が所定のヌクレオチド配列である、請求項14に記載のプローブペア。
【請求項16】
前記1つ以上の標識モノマーが、それらのそれぞれの結合領域にハイブリダイズされた核酸に共有結合される、請求項15に記載のプローブペア。
【請求項17】
前記核酸が、1つ以上の非共有結合架橋核酸を介してそれぞれの結合領域にハイブリダイズされる、請求項16に記載のプローブペア。
【請求項18】
前記第1および前記第2の標的特異的配列が、1つ以上の前記標識モノマーのいずれによっても標識されない、請求項1または2に記載のプローブペア。
【請求項19】
前記第2の分子が、第4のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される第4の標識結合領域(前記第3の標識結合領域とオーバーラップしない)をさらに含む、請求項9に記載のプローブペア。
【請求項20】
前記プローブペアがその標的分子に結合された時、前記コードが、前記第1のシグナル、前記第2のシグナル、前記第3のシグナル、および前記第4のシグナルの同一性とそれらの互いの相対位置とを含む、請求項19に記載のプローブペア。
【請求項21】
前記第2のプローブがアフィニティータグをさらに含む、請求項8に記載のプローブペア。
【請求項22】
第1のRNA分子が前記第1の標識結合領域にハイブリダイズされ、この第1のRNA分子に、前記第1のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合され;かつ第2のRNA分子が前記第2の標識結合領域にハイブリダイズされ、この第2のRNA分子に、前記第2のシグナルを構成する光を放出する前記1つ以上の標識モノマーが結合され;かつ前記第1のプローブおよび/または前記第2のプローブがアフィニティータグをさらに含む、請求項8に記載のプローブペア。
【請求項23】
前記アフィニティータグが前記第1の分子または前記第2の分子に共有結合される、請求項8に記載のプローブペア。
【請求項24】
前記第1の標識結合領域に結合された標識モノマーが同一の波長の光を放出し、この光が前記第1のシグナルを構成し、かつ前記第2の標識結合領域に結合された標識モノマーが同一の波長の光を放出し、この光が前記第2のシグナルを構成する、請求項1に記載のプローブペア。
【請求項25】
前記第1のシグナルおよび前記第2のシグナルの少なくとも一方が、複数の異なる波長の光を含む、請求項1に記載のプローブペア。
【請求項26】
前記第1および前記第2のシグナルが分光的に識別可能である、請求項1に記載のプローブペア。
【請求項27】
前記第1および前記第2のRNA分子が、それぞれ、100〜3,000ヌクレオチドの長さである、請求項5に記載のプローブペア。
【請求項28】
前記第1および前記第2のRNA分子が、それぞれ、500〜1,500ヌクレオチドの長さである、請求項5に記載のプローブペア。
【請求項29】
前記第2のプローブが、
(a)前記第2の分子と、ただし、この第2の分子は、第3のRNA分子がハイブリダイズされる第3の標識結合領域を含み、この第3のRNA分子に、第3のシグナルを構成する光を放出する1つ以上の標識モノマーが結合される;
(b)前記第2の分子に結合された前記第2の標的特異的配列と;
を含む核酸複合体であり、
前記コードが、前記第1、前記第2、および該第3のシグナルの同一性とそれらの互いの相対位置とを含む、請求項5に記載のプローブペア。
【請求項30】
前記第1の標識結合領域に結合された標識モノマーが同一の波長の光を放出し、この光が前記第1のシグナルを構成し;前記第2の標識結合領域に結合された標識モノマーが同一の波長の光を放出し、この光が前記第2のシグナルを構成し;かつ前記第3の標識結合領域に結合された標識モノマーが同一の波長の光を放出し、この光が前記第3のシグナルを構成する、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項31】
前記第1のシグナル、前記第2のシグナル、および前記第3のシグナルの少なくとも1つが、複数の異なる波長の光を含む、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項32】
前記第1の標的特異的配列および前記第2の標的特異的配列が、1つ以上の前記標識モノマーのいずれによっても標識されない、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項33】
第1、第2、および第3のシグナルが分光的に識別可能である、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項34】
第1および第3のシグナルが、同一の1つもしくは複数の波長で発光する、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項35】
前記第1のプローブがアフィニティータグをさらに含む、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項36】
前記第2のプローブがアフィニティータグをさらに含む、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項37】
前記第2のプローブがアフィニティータグをさらに含む、請求項35に記載のプローブペア。
【請求項38】
前記アフィニティータグが前記第1の分子に共有結合される、請求項35に記載のプローブペア。
【請求項39】
前記アフィニティータグが前記第2の分子に共有結合される、請求項36に記載のプローブペア。
【請求項40】
前記第1、前記第2、および前記第3のRNA分子が、それぞれ、100〜3,000ヌクレオチドである、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項41】
前記第1、前記第2、および前記第3のRNA分子が、それぞれ、500〜1,500ヌクレオチドである、請求項29に記載のプローブペア。
【請求項42】
生体分子サンプル中の標的分子を検出する方法であって、(i)該サンプルを、該標的分子への前記第1の標的特異的配列および前記第2の標的特異的配列の結合を可能にする条件下で請求項1〜41のいずれか1項に記載のプローブペアに、接触させることと、(ii)該標的分子を同定するコードを検出することと、を含む、上記方法。
【請求項43】
前記生体分子サンプル中の前記標的分子の量を定量することをさらに含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記第1および前記第2の標的特異的配列のそれぞれの濃度が、前記標的分子の濃度を超える、請求項42または43に記載の方法。
【請求項45】
生体分子サンプル中の複数の標的分子を検出する方法であって、(i)該サンプルを、請求項1〜41のいずれか1項に記載のプローブペアの集団に、それらの標的分子のそれぞれへの各プローブペアの第1の標的特異的配列および第2の標的特異的配列の結合を可能にする条件下で接触させることと、ただし、該集団中の各プローブペアは、その標的分子のそれぞれに結合された時、識別可能なコードに関連付けられる、(ii)該複数の標的分子を同定するコードを検出することと、を含む、上記方法。
【請求項46】
前記生体分子サンプル中の前記複数の標的分子のそれぞれの量を定量することをさらに含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記集団の各プローブペアの第1および第2の標的特異的配列のそれぞれの濃度が、その標的分子のそれぞれの濃度を超える、請求項45または46に記載の方法。

【図1A−1C】
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【図1D−1F】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A−D】
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【図7E−G】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A−12B】
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【図13A−13C】
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【図14A−14B】
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【図14C−14D】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2009−521230(P2009−521230A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547662(P2008−547662)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/049274
【国際公開番号】WO2007/076128
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(508188709)ナノストリング テクノロジーズ,インコーポレーテッド (2)
【出願人】(503409676)インスティチュート フォー システムズ バイオロジー (3)
【Fターム(参考)】