説明

ナノ顔料分散物の製造方法、それにより得られるナノ顔料分散物、それを含む着色感光性樹脂組成物および感光性樹脂転写材料、ならびにそれらを用いたカラーフィルタおよび液晶表示装置

【課題】高度にかつ均一に分散された顔料微粒子の分散物を濃縮することで得られる、所望の顔料濃度を持った顔料分散物を提供する。
【解決手段】顔料を良溶媒に溶解した溶液と、該良溶媒と相溶する前記顔料の貧溶媒とを混合して、前記顔料をナノサイズの微粒子として生成させ、該粒子生成時の顔料濃度が0質量%より大きく10質量%以下であるナノ顔料粒子の分散物を調製し、次いで該分散物を前記粒子生成時の顔料濃度よりも顔料濃度が高く、かつ最終顔料濃度が5質量%以上に濃縮するナノ顔料分散物の製造方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔料を良溶媒に溶解した溶液と、該良溶媒と相溶する前記顔料の貧溶媒とを混合して、前記顔料をナノサイズの微粒子として生成させ、該粒子生成時の顔料濃度が0質量%より大きく10質量%以下であるナノ顔料粒子の分散物を調製し、次いで該分散物を前記粒子生成時の顔料濃度よりも顔料濃度が高く、かつ最終顔料濃度が5質量%以上に濃縮することを特徴とするナノ顔料分散物の製造方法。
【請求項2】
前記濃縮に、ろ過を使用することを特徴とする請求項1に記載のナノ顔料分散物の製造方法。
【請求項3】
前記濃縮に、遠心分離を使用することを特徴とする請求項1に記載のナノ顔料分散物の製造方法。
【請求項4】
前記濃縮に、圧搾脱水を使用することを特徴とする請求項1に記載のナノ顔料分散物の製造方法。
【請求項5】
前記濃縮に、蒸発乾燥を使用することを特徴とする請求項1に記載のナノ顔料分散物の製造方法。
【請求項6】
前記濃縮に、溶媒抽出を使用することを特徴とする請求項1に記載のナノ顔料分散物の製造方法。
【請求項7】
前記濃縮に、沈降分離を使用することを特徴とする請求項1に記載のナノ顔料分散物の製造方法。
【請求項8】
前記濃縮に、ろ過、遠心分離、圧搾脱水、蒸発乾燥、溶媒抽出、および沈降分離からなる群から選ばれる手段を2つ以上組み合わせて使用することを特徴とする請求項1に記載のナノ顔料分散物の製造方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の製造方法を用いて製造されたナノ顔料分散物。
【請求項10】
前記分散物が質量平均分子量1000以上の高分子化合物を含有することを特徴とする請求項9記載のナノ顔料分散物。
【請求項11】
前記高分子化合物が下記一般式(1)で表される請求項9または10に記載のナノ顔料分散物。
【化1】

(式中、Rは、(m+n)価の連結基を表し、Rは単結合あるいは2価の連結基を表す。Aは、酸性基、塩基性窒素原子を有する基、ウレア基、ウレタン基、配位性酸素原子を有する基、炭素数4以上の炭化水素基、アルコキシシリル基、エポキシ基、イソシアネート基、および水酸基からなる群より選ばれる基を有する1価の有機基、または置換基を有してもよい有機色素構造もしくは複素環を含有する1価の有機基を表す。ただし、n個のAは互いに同一であっても、異なっていてもよい。mは1〜8の数を表し、nは2〜9の数を表し、m+nは3〜10を満たす。Pは高分子骨格を表す。)
【請求項12】
請求項9〜11のいずれか1項に記載のナノ顔料分散物と、バインダーと、多官能モノマーと、光重合開始剤または光重合開始剤系とを少なくとも含むことを特徴とする着色感光性樹脂組成物。
【請求項13】
インクジェットインクであることを特徴とする請求項12に記載の着色感光性樹脂組成物。
【請求項14】
仮支持体上に、少なくとも、請求項13記載の着色感光性樹脂組成物を用いた感光性樹脂層を用いたことを特徴とする感光性転写材料。
【請求項15】
請求項13記載の着色感光性樹脂組成物、または請求項14記載の感光性転写材料を用いたことを特徴とするカラーフィルタ。
【請求項16】
請求項15記載のカラーフィルタを用いたことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項17】
VA方式であることを特徴とする請求項16に記載の液晶表示装置。
【請求項18】
請求項15記載のカラーフィルタを用いたことを特徴とするCCDデバイス。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図2】
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【図3】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−321107(P2007−321107A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155302(P2006−155302)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成17年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 ナノテクノロジープログラム「ナノテク・先端部材実用化研究開発」/「有機顔料ナノ結晶の新規製造プロセスの研究開発」委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】