説明

ニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための水素の製造方法

本発明は、ニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための水素の製造方法に関するものである。より詳しくは、本発明は、触媒としてFe3+−モンモリロナイトを用い、プロトン源またはアシル化剤としてC〜Cのカルボン酸を用いる、アミド及びアニリドの製造のための改良された方法に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための水素の製造方法に関するものである。より詳しくは、本発明は、触媒としてFe3+−モンモリロナイトを用い、プロトン源またはアシル化剤としてC〜Cのカルボン酸を用いる、アミド及びアニリドの製造のための改良された方法に関するものである。
【0002】
本発明は、詳しくは、試薬としての化学量論的量の腐食性塩の使用を不要とし、触媒として金属カチオンが交換されたモンモリロナイトを用いる、ニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための環境にやさしい(eco-friendly)方法に関するものである。還元的にアシル化された生成物は、医薬品の製造の重要な中間体である。
【背景技術】
【0003】
酵素が水素を生成し、消費することは公知である(非特許文献1参照)。この方法の本来の不都合は、電子がH−クラスターにより供給されることである。
【0004】
〔Fe〕−ヒドロゲナーゼ酵素が水素を生成する一方、〔Fe−Ni〕−ヒドロゲナーゼ酵素が水素を消費することは公知である(非特許文献2参照)。この方法の本来の不都合は、複雑で長過ぎるほどの合成手法(synthetic protocols)にある。ヒドロゲナーゼのモデルは、化学量論的に水素を生成するために開発された。
【0005】
ニトロアレーンの還元は、一酸化炭素加圧下に、触媒としてカルボニル錯体を用いて行われる(非特許文献3参照)。この方法の本来の不都合は、再生できない高価なカルボニル錯体を化学量論的量で使用すること、または水素もしくはCO加圧と共に高価な触媒を使用することにある。
【0006】
ニトロベンゼンの還元的アシル化は、一酸化炭素加圧下に、プラチナ錯体を用いて行われる(非特許文献4参照)。この方法の本来の不都合は、高価なプラチナ錯体の使用と、高いCO圧とにある。
【0007】
アジドは、化学量論的量のFeSOを用いることにより、アンモニア溶液中でアミンに還元される(非特許文献5参照)。この方法の大きな欠点は、再生できない化学的量論的な水素化物試薬により誘導されて、アゾ化合物の還元がされることである。
【非特許文献1】リ(Li)ら、"Journal of american Chemical Society"、726、124、2002
【非特許文献2】カマック(Cammack)、"Nature"、214、397、1999
【非特許文献3】ノムラ(Nomura)、"Journal of Molecular Catalysis A."、1、130、1998
【非特許文献4】ワタナベ(Watanabe)ら、"Journal of Organic Chemistry"、4451、49、1984
【非特許文献5】カマル(Kamal)ら、"Tetrahedron Letters"、7743、41、2000
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主目的は、上述の欠点を回避する、置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための水素の製造方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための水素を生成し、消費する、新規で環境にやさしい方法を提供するにある。
【0010】
さらに、本発明の目的は、ニトロ化合物、アジド化合物及びシアン化合物の還元的アシル化のための新規かつ経済的で環境にやさしい方法を提供するにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、化学量論的量では再生できない高価なカルボニル錯体を腐食性かつ化学量論的量で使用すること、または水素もしくはCO加圧と共に高価な触媒を使用することを不要にする、置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための方法を提供するにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、優れた選択性と収率とを備える、置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための方法を提供するにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、触媒が活性の重大な損失なくリサイクルされる、置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための方法を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
提供する本発明の新規性は、還流状態下で、金属が交換されたモンモリロナイト触媒により、プロトン源またはアシル化剤としてのカルボン酸と、電子源としてのヨウ化物アニオンとを用いる、ニトロ化合物、アジド化合物及びシアン化合物の還元的アシル化での、水素の生成と消費とにある。
【0015】
原始物質(prebiotic material)であるモンモリロナイト及び、鉄の低い酸化還元ポテンシャルとの助長効果と、安価でこれら両方の物質の有り余るほどの量とが、本研究におけるその使用を促した。合成物としてのFe3+−モンモリロナイトが、カルボン酸溶媒中でニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化に用いられるときに、アミドとアニリドとに対して高い収率と選択性とが得られる。アニリドとアミドとは、医薬品の合成のために望まれる出発物質であるので、本発明は時宜を得た適切なものである。このように、初期の論文、特許は、その方法の商業的現実性及び経済性の期待に達しなかった。そこで、本発明は、医薬のためのアミド中間体及びアニリド中間体の合成のための最良の技術的、経済的な経路を提案する。
【0016】
従って、本発明は、アシル化剤またはプロトン源としてのC〜Cのカルボン酸と、電子源としてのヨウ化物とを、触媒として金属が交換されたモンモリロナイトを用い、116〜200℃の範囲の温度で0.5〜24時間の範囲の時間反応させる工程と、再利用のために濾過により前記触媒を回収する工程と、アシル化された生成物を回収する工程とを備える、ニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化に用いられる水素製造方法を提供する。
【0017】
本発明の一態様において、水素の製造は、室温での水素の生成と、高温での水素の消費とからなる。
【0018】
本発明の一態様において、置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化で、同時に起きる生成と消費とのために用いられる温度は、25〜200℃の範囲である。
【0019】
本発明の一態様において、モンモリロナイトの交換のために用いられる金属イオンは、Fe3+、Cu2+、Ce3+、Zr4+及びAl3+からなる群から選択される。
【0020】
本発明の一態様において、水素の生成と消費とは、同一触媒に触媒される。
【0021】
本発明の一態様において、水素の生成は、カルボン酸から生じるプロトンの還元によるものである。
【0022】
本発明の他の態様において、カルボン酸から生じるプロトンの還元は、Mn+がFe3+、Cu2+、Ce3+、Zr4+及びAl3+から選択されるMn+−モンモリロナイトにより室温で達成される。
【0023】
本発明の他の態様において、還元的アシル化反応に用いられるニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンは、メチル基、エチル基、プロピル基、ハロゲン基、酸基、アリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択された基で置換された芳香族化合物を備える。
【0024】
本発明のさらに他の態様において、触媒の量は基質に関して重量で5〜20%である。
【0025】
本発明の他の態様において、C〜Cのカルボン酸は、プロピオン酸乃至ヘプタン酸からなる群から選択される。
【0026】
本発明の他の態様において、電子源として用いられるヨウ化物アニオンは、ヨウ化ナトリウムである。
【0027】
本発明の他の態様において、アシル化剤に対するニトロ化合物、アジド化合物及びシアン化合物の比は、1:4乃至1:8である。
【0028】
本発明のさらなる態様において、ヨウ化ナトリウムに対するニトロ化合物及びアジド化合物の比は、1:2乃至1:6である。
【0029】
本発明のさらに他の態様において、ヨウ化ナトリウムに対するシアン化合物の比は、1:3乃至1:6である。
【0030】
本発明の他の態様において、ニトロ化合物及びシアン化合物の反応は、160〜200℃の温度で達成される。
【0031】
本発明の他の態様において、アジド化合物の反応は、116〜160℃の温度で達成される。
【0032】
本発明のさらに他の態様において、前記反応は0.5〜24時間の時間で達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
本発明は、アシル化剤またはプロトン源としてのC〜Cのカルボン酸と、電子源としてのヨウ化物とを、触媒として金属カチオンが交換されたモンモリロナイトを用い、一般的には116〜200℃の範囲の温度で0.5〜24時間の時間反応させ、再利用のために濾過により前記触媒を回収し、常法によりアシル化された生成物を回収する、置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための水素の製造方法を提供する。水素の製造は、室温での水素の生成と、高温での水素の消費とからなる。一般に、水素の生成と消費との両方は、同一の触媒により触媒される。水素は、カルボン酸から生じるプロトンの還元により生成する。
【0034】
本発明の製造方法は、腐食性で再生できない化学量論的水素化物試薬の使用、または高価な触媒の存在する中で水素加圧下での使用、化学量論的量では再生できない高価なカルボニル錯体の使用、または水素もしくはCO加圧と共に高価な触媒を使用することを不要にする。
【0035】
本発明の他の目的は、アミド及びアニリドの製造方法を提供することであり、ここで、選択性及び転化は良好であり、達成する手順は単純である。カルボン酸から生じるプロトンの還元は、Mn+が好ましくはFe3+、Cu2+、Ce3+、Zr4+及びAl3+であるMn+−モンモリロナイト触媒により室温で達成される。モンモリロナイトまたは金属が交換されたモンモリロナイトは、ニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化のための触媒として用いられる。触媒は、安定した活性で何サイクルか使用することができる。
【0036】
アシル化剤またはプロトン源として用いられるC〜Cのカルボン酸は、好ましくはプロピオン酸乃至ヘプタン酸から選択される。ヨウ化ナトリウムは好適な電子源である。本発明の一態様において、置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化における水素の同時の生成と消費とに用いられる温度は、25〜200℃の範囲である。還元的アシル化反応に用いられるニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンは、メチル基、エチル基、プロピル基、ハロゲン基、酸基、アリール基及びヘテロアリール基から選択された基で置換された芳香族化合物である。
【0037】
触媒の量は、基質に対して重量で5乃至20%である。アシル化剤に対するニトロ化合物、アジド化合物及びシアン化合物の比は、好ましくは1:4乃至1:8である。より詳しくは、ヨウ化ナトリウムに対するニトロ化合物及びアジド化合物の比は、好ましくは1:2乃至1:6であり、ヨウ化ナトリウムに対するシアン化合物の比は、好ましくは1:3乃至1:6である。ニトロ化合物及びシアン化合物の反応は、好ましくは160〜200℃の温度で達成され、アジド化合物の反応は116〜160℃で達成される。
【0038】
以下の実施例は、本発明の説明の手段として与えられるものであり、発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【実施例】
【0039】
〔実施例1〕
触媒の合成
a)金属が交換されたモンモリロナイト
フルカ・ケミカルズ(Fluka chemicals)から購入されるK10−モンモリロナイトがそういうものとして用いられる。FeClの1リットル溶液(1.0M)に、80gのK10−モンモリロナイトを加えた。モンモリロナイトK10の交換容量を飽和するために、24時間撹拌した。クレーの懸濁液を遠心分離し、上澄み溶液を廃棄した。クレー触媒は、毎回新鮮な蒸留水で洗浄し、廃棄水から塩素イオンが現れなくなるまで遠心分離した。クレーは、オーブン中、120℃で一晩乾燥させ、最後に乳鉢で粉砕した。
b)Zn2+交換触媒
ZnClの1M溶液と80gのK10−モンモリロナイトを撹拌し、a)と同一の方法で調製した。
c)Ce3+交換触媒
CeClの1M溶液と80gのK10−モンモリロナイトを撹拌し、a)と同一の方法で調製した。
d)Cu2+交換触媒
CuClの1M溶液と80gのK10−モンモリロナイトを撹拌し、a)と同一の方法で調製した。
e)Al3+交換触媒
AlClの1M溶液と80gのK10−モンモリロナイトを撹拌し、a)と同一の方法で調製した。
〔実施例2〕
プロピオン酸(10ml)、ヨウ化ナトリウム(3.0g、20ミリモル)及びFe3+−モンモリロナイト触媒(0.5g)の混合物を、丸底フラスコ中、25℃で6時間撹拌した。反応混合物を濾過して触媒を分離した。溶液中のヨウ素の存在量を知るために、指示薬としてデンプンを用い、得られた濾液を、0.1Mのチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定した。反応で放出されたヨウ素の量は、0.998g(3.7ミリモル)であった。
〔実施例3〕
酢酸10ml、ヨウ化ナトリウム(20ミリモル)及びFe3+−モンモリロナイト触媒(0.5g)の混合物を、丸底フラスコ(50ml)中、還流温度で撹拌した。温度に達した後、2−アジドアニソールを10分間かけてゆっくり滴下することにより添加し、反応を継続した。(GCにより追跡された)反応の完了後、反応混合物を濾過し、触媒を分離した。反応混合物を酢酸エチル中に入れ、チオ硫酸ナトリウムで中和し(quenched)、重炭酸ナトリウムで洗浄して未反応の酸を除去し、留去して生成物を得た。収量1.61g。
〔実施例4〜7〕
各種の基質について、実施例3と同様の手順で行った。結果を表1に示す。
〔実施例8〕
プロピオン酸(40ml)、ヨウ化ナトリウム(30ミリモル)及びFe3+−モンモリロナイト触媒(0.5g)の混合物を、丸底フラスコ(50ml)中、還流温度で撹拌した。温度に達した後、ベンゾニトリル(10ミリモル)を10分間かけてゆっくり滴下することにより添加し、反応を継続した。(GCにより追跡された)反応の完了後、反応混合物を濾過し、触媒を分離した。反応混合物を酢酸エチル中に入れ、チオ硫酸ナトリウムで中和し、重炭酸ナトリウムで洗浄して未反応の酸を除去し、留去して粗生成物を得た。収量1.14g。
〔実施例9〜11〕
各種の基質について、実施例8と同様の手順で行った。結果を表1に示す。
〔実施例12〕
プロピオン酸(10ml)、ヨウ化ナトリウム(20ミリモル)及びFe3+−モンモリロナイト触媒(0.5g)の混合物を、丸底フラスコ(50ml)中、還流温度(160℃)で撹拌した。温度に達した後、ニトロベンゼン(10ミリモル)を10分間かけてゆっくり滴下することにより添加し、反応を継続した。(GCにより追跡された)反応の完了後、反応混合物を濾過し、触媒を分離した。反応混合物を酢酸エチル中に入れ、チオ硫酸ナトリウムで中和し、重炭酸ナトリウムで洗浄して未反応の酸を除去し、留去して生成物を得た。収量1.19g。
〔実施例13〜21〕
各種の基質について、実施例12と同様の手順で行った。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】

【0041】
〔本発明の主な有利な点〕
1.水素の生成及び消費のための新規で環境にやさしい方法である。
2.ニトロ化合物、シアン化合物及びアジド化合物の還元的アシル化のための新規で環境にやさしい方法である。
3.本方法は、腐食性で再生できない高価なカルボニル錯体の化学的量論的量での使用、または水素またはCO加圧と共に高価な触媒を用いることを不要にする。
4.還元的アシル化のための触媒として、安価で容易に入手できる、金属が交換されたモンモリロナイト。
5.選択性及び収率が良好である。
6.本方法は、触媒が何サイクルも使用できるので、処分の問題が全くないことが予想される。触媒は、多数回のリサイクルに当てられ、安定した活性を示す。
7.処分の問題が全くないので、本方法は環境的に安全である。
8.本方法は経済的である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アシル化剤またはプロトン源としてのC−Cのカルボン酸と、電子源としてのヨウ化物とを、触媒として金属が交換されたモンモリロナイトを用い、116〜200℃の範囲の温度で反応させる工程と、再利用のために濾過により触媒を回収する工程と、アシル化生成物を回収する工程とを備えることを特徴とするニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化に用いられる水素の製造方法。
【請求項2】
水素の製造が、室温での水素の生成と、高温での水素の消費とからなることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
置換されたニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンの還元的アシル化で、同時に起きる水素の生成と消費とのために用いられる温度は、25〜200℃の範囲であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
モンモリロナイトの交換のために用いられる金属イオンは、Fe3+、Cu2+、Ce3+、Zr4+及びAl3+からなる群から選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
水素の生成と消費とは、同一触媒に触媒されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
水素の生成は、カルボン酸から生じるプロトンの還元によるものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
カルボン酸から生じるプロトンの還元は、Mn+が、Fe3+、Cu2+、Ce3+、Zr4+及びAl3+から選択されるMn+−モンモリロナイトにより、室温で達成されることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項8】
還元的アシル化反応に用いられるニトロアレーン、アジドアレーン及びシアノアレーンは、メチル基、エチル基、プロピル基、ハロゲン基、酸基、アリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択された基で置換された芳香族化合物からなることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項9】
触媒の量は基質に関して重量で5〜20%であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項10】
〜Cのカルボン酸は、プロピオン酸乃至ヘプタン酸からなる群から選択されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項11】
電子源は、ヨウ化ナトリウムであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項12】
アシル化剤に対するニトロ化合物、アジド化合物またはシアン化合物の比は、1:4乃至1:10であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項13】
ヨウ化ナトリウムに対するニトロ化合物及びアジド化合物の比は、1:2乃至1:6であることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項14】
ヨウ化ナトリウムに対するシアン化合物の比は、1:3乃至1:6であることを特徴とする請求項12記載の方法。
【請求項15】
ニトロ化合物及びシアン化合物の反応は、160〜200℃の温度で達成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項16】
アジド化合物の反応は、116〜160℃の温度で達成されることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項17】
反応は、0.5〜24時間の時間で行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項18】
触媒は、安定な活性を備えて何回かリサイクルされることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項19】
ニトロ化合物は、ニトロベンゼンであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項20】
ヨウ化ナトリウムに対するニトロベンゼンの比は、1:2乃至1:4であることを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】
シアン化合物は、ニトリルであることを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項22】
ヨウ化ナトリウムに対するニトリル化合物の比は、1:3乃至1:6であることを特徴とする請求項21記載の方法。
【請求項23】
アジド化合物は、アジドであることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項24】
ヨウ化ナトリウムに対するアジド化合物の比は、1:2乃至1:4であることを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項25】
カルボン酸に対するニトロベンゼン、ニトリル及びアジドの比は、1:4乃至1:10であることを特徴とする請求項12記載の方法。

【公表番号】特表2006−516119(P2006−516119A)
【公表日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−556579(P2004−556579)
【出願日】平成14年12月2日(2002.12.2)
【国際出願番号】PCT/IB2002/005221
【国際公開番号】WO2004/050622
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(595023873)カウンシル・オブ・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ (69)
【Fターム(参考)】