説明

ネットワーク制御装置、画像処理装置及びプログラム

【課題】画像処理装置に記録されている複数の画像データを表示装置に表示させるときに、ユーザの閲覧性を向上させる。
【解決手段】本発明は、画像データを記録する画像処理装置と前記画像データを表示する表示装置とを制御するネットワーク制御装置であって、前記画像処理装置に記録されている画像データの属性情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された属性情報に基づいて関連する画像データが前記表示装置に連続して表示されるように前記画像データの再生順序を決定する再生順序決定手段と、前記再生順序決定手段により決定された再生順序に基づいて前記画像データの属性情報を前記表示装置に送信する属性情報送信手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク制御装置、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のデジタル製品の普及に伴い、デジタル製品をネットワーク上で接続して連携動作させることが一般的になってきている。
例えば、画像データを記録している複数の画像処理装置と、画像データを表示する表示装置と、これら機器を制御する機能を有するネットワーク制御装置とでネットワークを形成する。そして、ネットワーク制御装置が、各画像処理装置から画像に関する情報(データサイズ、撮影日時、タイトル等)を取得し、取得した画像を任意の順序で表示装置に表示させることにより複数機器が参加するスライドショーを行うこと等が考えられる。一方で撮影操作についてもネットワーク上で連携動作させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−328039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような複数機器によるスライドショーを行う場合、ネットワーク制御装置は、各画像処理装置から画像データのタイムスタンプ情報を取得して時系列順にスケジューリングして、スライドショーの順序を決定することが考えられる。
しかし、タイムスタンプ情報を基準とした再生順序の決定のみでは、例えば連写撮影やブラケット撮影、インターバル撮影、スティッチ撮影、特許文献1に記載の複数の画像処理装置による協調撮影といった関連性の高い画像の再生中に関連性のない画像が混在してしまう。すなわち、スライドショーの閲覧性が低下してしまうという問題点がある。
【0005】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、画像処理装置に記録されている複数の画像データを表示装置に表示させるときに、ユーザの閲覧性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るネットワーク制御装置は、画像データを記録する画像処理装置と前記画像データを表示する表示装置とを制御するネットワーク制御装置であって、前記画像処理装置に記録されている画像データの属性情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された属性情報に基づいて関連する画像データが前記表示装置に連続して表示されるように前記画像データの再生順序を決定する再生順序決定手段と、前記再生順序決定手段により決定された再生順序に基づいて前記画像データの属性情報を前記表示装置に送信する属性情報送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像処理装置に記録されている複数の画像データを表示装置に表示させるときに、関連する画像データを連続して表示するように再生順序を決定するので、ユーザの閲覧性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】カメラの構成を示す図である。
【図2】テレビの構成を示す図である。
【図3】複数のカメラが画像データを記録している状態を示す図である。
【図4】カメラに表示される画面の一例を示す図である。
【図5】第1の実施形態に係るマルチ画像データを作成する動作処理を示すフローチャートである。
【図6】作成したマルチ画像データを表示した一例を示す図である。
【図7】マルチ画像データの属性情報の一例を示す図である。
【図8】マルチ画像データ用の画像データを作成する動作処理を示すフローチャートである。
【図9】親カメラの通信処理を示すフローチャートである。
【図10】各パケットの構成の一例を示す図である。
【図11】第1の実施形態に係る再生一覧リストの一例を示す図である。
【図12】子カメラの通信処理を示すフローチャートである。
【図13】親カメラのスライドショーの動作処理を示すフローチャートである。
【図14】画像表示システムの動作処理を示すフローチャートである。
【図15】親カメラの画像配信の動作処理を示すフローチャートである。
【図16】子カメラの画像配信の動作処理を示すフローチャートである。
【図17】画像表示システムの動作処理を示すフローチャートである。
【図18】第2の実施形態に係る再生一覧リストの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、複数の画像処理装置と表示装置とがホームネットワーク等のネットワークで接続された画像表示システムについて説明する。画像表示システムでは、表示装置に複数の画像処理装置に記録されている画像データを表示すると共に、画像処理装置同士で記録されている画像データの交換を行うことができる。
【0010】
まず、画像表示システムを構成する画像処理装置として、デジタルカメラ(以下、カメラという)を取り上げて説明する。図1は、カメラの構成を示す図である。
カメラ1は、撮影レンズ2、シャッター3、光学像を電気信号に変換する撮像素子4、A/D変換器5、タイミング発生回路6、D/A変換器7、メモリ制御回路8、システム制御部9、画像処理回路10、画像表示メモリ11、画像表示部13を含んで構成される。
画像表示部13は、TFT−LCD等である。画像表示メモリ11に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器7を介して画像表示部13に表示される。なお、カメラ1では、画像表示部13を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダー機能を実現することが可能である。
【0011】
また、カメラ1は、メモリ12、露光制御部14、測距制御部15、ズーム制御部16、フラッシュ17、メモリ20、電源制御部18、電源部19、表示部21を含んで構成される。
メモリ12は、撮影した静止画像や動画像を格納するための記憶部であり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。
【0012】
システム制御部9は、カメラ1全体を制御する。メモリ20は、システム制御部9の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。
【0013】
また、カメラ1は、不揮発性メモリ22、メモリカードインターフェース23、USBインターフェース24、操作部25、シャッタースイッチ26、無線通信回路27、アンテナ28を含んで構成される。
不揮発性メモリ22は、データを電気的に消去・記録可能な記録部であり、機器の無線設定情報を記憶することができる。メモリカードインターフェース23は、メモリカード等の記録媒体を接続するためインターフェースである。
【0014】
操作部25は、ユーザがシステム制御部9に対して各種の動作指示を入力するためのものである。操作部25は、スイッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。無線通信回路27は、無線信号を送受信し、無線通信を制御する。アンテナ28は、他の機器と無線通信を行うためのものである。
【0015】
次に、画像表示システムを構成する表示装置として、テレビを取り上げて説明する。図2は、テレビの構成を示す図である。
テレビ201は、出力部202、表示部203、操作部204、音声処理部205、表示処理部206、システム制御部207、不揮発性メモリ208、メモリ209を含んで構成される。
【0016】
出力部202は、音声処理部205による出力を受けて音声等を出力する。表示部203は、表示処理部206による表示処理を受けて、ユーザに対して画像等の情報を表示する。操作部204は、ユーザがシステム制御部207に対して各種の動作指示を入力するためのスイッチ、ボタン等である。システム制御部207は、テレビ201全体を制御する。
不揮発性メモリ208は、データを電気的に消去・記録可能な記憶部であり、機器の無線設定情報を記憶することができる。メモリ209は、テレビ201の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する記憶部である。
【0017】
また、テレビ201は、無線通信回路210、アンテナ215、データ入力部211、データ出力部212、チューナ213、電源部214を含んで構成される。
無線通信回路210は、無線信号を送受信し、無線通信を制御する。アンテナ215は、他の機器と無線通信を行うためのものである。データ入力部211は、外部機器からのデータを入力するためのものである。データ出力部212は、外部機器にデータを出力するためのものである。チューナ213は、放送信号を受信し、その放送信号を音声処理部205及び表示処理部206に送信する。
【0018】
次に、上述したように構成される複数のカメラ1とテレビ201とがネットワークを介して接続される画像表示システムにおいて、複数のカメラ1が記録している画像データのスライドショーを行う動作について説明する。
なお、以下で説明するカメラの動作処理は、システム制御部9がメモリ20に格納されたプログラムを実行することにより実現する。また、以下で説明するテレビ201の動作処理は、メモリ209に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
【0019】
図3は、画像表示システムの構成を示す図である。本実施形態の画像表示システム100は、複数(4つ)のカメラ1、101、102、103とテレビ201とが無線LAN等のネットワークを介して接続されている。なお、カメラ101、102、103は、図1で説明したカメラ1と同様の構成である。
ネットワークを介して接続された各機器は、SSID(Service Set Identifier)等の無線パラメータを共通の情報としてメモリ上に記憶し、無線LANによるネットワークを構築する。なお、構築するネットワークは、ネットワークの形態に依存するものではなく、例えばネットワークハブ等を介した有線によるLANであってもよい。
【0020】
次に、ネットワークが構築された後、画像表示システム100では、各機器のうち他の機器を制御する機器を決定する。本実施形態では、複数のカメラのうち、一のカメラが他の機器を制御するものとする。以下では、この一のカメラを「親カメラ」といい、他の制御されるカメラを「子カメラ」という。子カメラは、ネットワーク上で画像データを記録するサーバ装置として動作する。一方、親カメラは、ネットワーク上から子カメラを検出して、それぞれの子カメラが記録している画像データの属性情報を取得して、スライドショーを行うための再生一覧リストを作成する。そして、親カメラは、テレビ201に再生一覧リストの再生順序にしたがって画像データの属性情報を送信する。テレビ201は、属性情報に基づいて画像データを取得し表示することでスライドショーの動作が実現される。本実施形態では、カメラ1を親カメラとし、カメラ101、102、103を子カメラとして説明する。
【0021】
次に、ネットワークに参加する複数のカメラが互いに関連する画像データを記録している状態について、図3を参照して説明する。図3は、各カメラが記録している情報の一例を示す図である。なお、カメラ101とカメラ102とは、例えば、特許文献1に開示されている複数のカメラによる協調撮影を行い、互いに関連する画像データを記録しているものとする。なお、協調撮影とは、複数のカメラが互いに通信し、連携して撮影する方法である。協調撮影を利用することで、例えば複数のカメラの撮影タイミングを同調させ、同じ被写体を異なる構図を撮影することが可能となる。さらに、複数のカメラの撮影タイミングを少しだけずらしながら連写撮影することで、実質的な連写のコマ数を増やすことが可能となる。以下では、複数のカメラによる協調撮影により撮影された画像データを連携画像データという。カメラ101は、図3に示すような関連画像管理情報1011と複数の連携画像データの属性情報1016とをメモリ20に記憶している。また、カメラ102は、図3に示すような複数の連携画像データの属性情報1021をメモリ20に記憶している。
【0022】
関連画像管理情報1011は、カメラ101とカメラ102との協調撮影により撮影された連携画像データ全てを管理する情報である。関連画像管理情報1011には、協調撮影ID1012、撮影時刻(撮影日付を含む)1013、機器情報1014、撮影枚数1015が含まれている。協調撮影ID1012は、他の協調撮影により撮影された画像群と区別するための識別情報である。撮影時刻1013は、協調撮影を行った時刻の情報である。機器情報1014は、協調撮影に参加したカメラの識別情報である。本実施形態では、カメラ101、102により協調撮影をしたので、カメラ101の識別情報であるID_101とカメラ102の識別情報であるID_102とが含まれている。なお、カメラの識別情報は、ネットワーク内で機器を一意に識別できる情報であって、後述する図9に示すフローチャートで機器情報パケットの機器情報の通信により決定される。撮影枚数1015は、協調撮影により撮影された連携画像データの数である。
属性情報1016、1021は、協調撮影により撮影された連携画像データに関する情報である。属性情報1016、1021には、協調撮影ID、撮影時刻、協調撮影番号及び画像IDが含まれる。
【0023】
一方、カメラ103は、協調撮影には参加せず、例えば風景モードやポートレートモードで撮影した画像データを記録している。このとき、カメラ103は、図3に示すような複数の画像データの属性情報1031をメモリ20に記憶している。属性情報1031には、撮影時刻及び画像IDが含まれる。なお、図3に示すカメラ101、102には、協調撮影により撮影された連携画像データの属性情報しか記録されていないが、協調撮影以外により撮影された画像データが記録されていてもよい。親カメラであるカメラ1は、これらカメラ101、102、103が記録している画像データの属性情報や後述するマルチ画像データの属性情報を取得して、再生一覧リストを作成する。
【0024】
次に、複数のカメラのうち一のカメラがマルチ画像データを作成する動作処理や、複数のカメラのうち親カメラが再生一覧リストを作成する動作処理について説明する。
ここでは、複数のカメラのうち親カメラを決定する動作処理について説明する。まず、各カメラのユーザが操作部25を操作してメニューからマルチスライドショーを行うメニュー項目を選択する。この選択により、各カメラ1、101、102、103のシステム制御部9は、図4(a)に示すような設定画面401を各画像表示部13に表示する。図4(a)に示す設定画面401には、「マルチスライドショーを作成する」のアイコン402と、「マルチスライドショーに参加する」のアイコン403と、戻るアイコン404とが表示されている。
【0025】
カメラ1のユーザが操作部25を操作して図4(a)に示すようにアイコン402を選択することにより、カメラ1のシステム制御部9は、親カメラとして起動する。一方、各カメラ101、102、103のユーザが各操作部25を操作してアイコン403を選択することにより、各カメラ101、102、103のシステム制御部9は、子カメラとして起動する。ここでは、カメラ1のシステム制御部9が親カメラとして起動し、カメラ101、102、103のシステム制御部9が子カメラとして起動したものとする。
【0026】
次に、マルチスライドショーに参加することを選択した場合に、カメラがマルチ画像データを作成する動作処理について図5(a)に示すフローチャートを参照して説明する。このフローチャートは、ユーザにより「マルチスライドショーに参加する」のアイコン403が選択されることにより開始される。
まず、ステップS101では、システム制御部9は、メモリ20に関連画像管理情報1011を記録しているか否かを判定する。関連画像管理情報を記録していない場合、ステップS103に処理を進める。一方、関連画像管理情報を記録している場合、ステップS102に処理を進める。本実施形態の画像表示システム100の場合、図3に示すように、子カメラ101のみが関連画像管理情報を記録しており、子カメラ102、103は関連画像管理情報を記録していない。
【0027】
ステップS102では、システム制御部9は、マルチ画像データを作成する。このマルチ画像データ作成処理は、図5(b)に示すフローチャートで詳細に説明する。ここで、マルチ画像とは、1ページ当たりに複数の画像が配置された画像である。本実施形態では、マルチ画像データとして、複数のカメラにより協調撮影された連携画像データを1ページに複数配置するマルチ画像データについて説明する。
ステップS103では、システム制御部9は、スライドショーの開始を待機する。
【0028】
次に、マルチ画像データ作成処理について図5(b)に示すフローチャートを参照して説明する。この処理は、図5(a)のフローチャートのステップS102に対応する。本実施形態では、関連画像管理情報を記録している子カメラ101が、以下の処理を行う。なお、子カメラ102、103が関連画像管理情報を記録している場合、記録しているカメラが、以下の処理を行う。
まず、ステップS201では、子カメラ101のシステム制御部9は、メモリ20に記録されている関連画像管理情報1011に含まれる協調撮影ID、機器情報、撮影枚数を取得する。なお、関連画像管理情報1011に連携画像データの順番情報等が含まれている場合、撮影枚数に変えて順番情報を取得してもよい。
ステップS202では、システム制御部9は、マルチ画像データにおいて1ページ当たりに配置する画像データの数を決定する。この処理は、画像数決定手段による処理の一例に対応する。1ページ当たりの画像データの数は、例えば4枚、9枚等の固定枚数であってもよく、図示しないカメラのメニュー又はテレビのメニューから、ユーザが設定できるように構成してもよい。また、システム制御部9がステップS201で取得した撮影枚数又は順番情報に応じて、配置する画像データの数を変更するように構成してもよい。
【0029】
ステップS203では、システム制御部9は、スライドショーを再生するテレビ201の水平画素数、垂直画素数等の表示機能を取得する。この処理は、表示機能取得手段による処理の一例に対応する。
ステップS204では、システム制御部9は、ステップS202で決定した画像データの数とステップS203で取得してテレビ201の表示機能とに基づいて、マルチ画像データを作成するときの連携画像データの1画像データ当たりの画像サイズを算出する。この処理は、算出手段による処理の一例に対応する。
続いて、システム制御部9は、取得した機器情報に基づいて連携画像データを記録しているカメラに画像サイズ及び協調撮影IDを送信する。この処理は、画像サイズ送信手段による処理の一例に対応する。具体的には、子カメラ101は、取得した機器情報に基づいて識別情報ID_101に対応するカメラ101(自機器)と機器情報ID_102に対応するカメラ102とに送信する。
【0030】
ステップS205では、システム制御部9は、連携画像データを記録しているカメラから、ステップS204において算出した画像サイズにリサイズした連携画像データを受信したか否かを判定する。具体的には、子カメラ101のシステム制御部9は、カメラ101(自機器)及びカメラ102から、リサイズした連携画像データを受信したか否かを判定する。この処理は、リサイズ画像受信手段による処理の一例に対応する。取得した場合、ステップS206に処理を進め、取得していない場合、取得するまで待機する。
ステップS206では、システム制御部9は、取得した連携画像データからマルチ画像データを作成する。この処理は、マルチ画像データ作成手段による処理の一例に対応する。このとき、連携画像データがステップS202で決定された画像データの数より多い場合、マルチ画像データは複数、作成される。そして、作成された複数のマルチ画像データは、互いに関連している画像データである。
【0031】
ここで、作成したマルチ画像データを表示した画面の一例について、図6を参照して説明する。図6(a)に示す画面81は、1ページに4つの連携画像データを配置したマルチ画像データの表示例である。なお、ステップS202で決定した1枚当たりの画像データの数に連携画像データの数が足りない場合、システム制御部9は、図6(b)に示す表示画面82のように、残りの連携画像データのみを配置したり、不足の箇所をブランクにしたりしてもよい。本実施形態では、決定した1枚当たりの画像データの数に足りない場合であっても、マルチ画像データというものとする。また、システム制御部9は、作成したマルチ画像データをメモリ20にユニークな画像ID(画像識別情報)を付して記録する。ここでは、システム制御部9は、画像IDとして、例えば「Img_Multi0001.JPG」等と付するものとする。
【0032】
ステップS207では、システム制御部9は、ステップS206で作成したマルチ画像データの属性情報を作成する。この処理は、属性情報作成手段による処理の一例に対応する。作成する属性情報は、後述する図7で説明する。
ステップS208では、システム制御部9は、ステップS205で取得した画像データ全てについて、マルチ画像データを作成したか否かを判定する。作成していない場合、ステップS206に処理を戻し、作成した場合、マルチ画像データ作成処理を終了する。
【0033】
次に、図5(b)のフローチャートに示すステップS207において、カメラが作成するマルチ画像データの属性情報について図7を参照して説明する。
図7に示す画像84は、カメラ101とカメラ102とによって協調撮影された連携画像データを基に作成したマルチ画像データを表示した画像である。マルチ画像データは、協調撮影の連携画像データの数が多い場合、1ページ以上になる。
ここで、図7に示す属性情報85がマルチ画像データの属性情報である。この属性情報85は、マルチ画像データの1ページ毎に作成される。子カメラ101のシステム制御部9は、1ページ毎マルチ画像データと属性情報とを関連付けてメモリ20に記録する。
【0034】
マルチ画像データの属性情報85には、全てのマルチ画像データのページに共通する共通部86の情報とページ固有部87の情報とが含まれる。
共通部86には、関連する一連のマルチ画像データをネットワーク内で識別する関連画像ID(関連画像識別情報)と撮影時刻とが含まれる。図7に示す関連画像IDは、機器情報ID_101に対応する子カメラ101が1番目に作成したマルチ画像データであることから、関連画像IDとしてID_101_001を付している。また、図7に示す撮影時刻では、システム制御部9が、連携画像データのうち最も撮影時刻の早い連携画像データの撮影時刻情報を付している。
また、ページ固有部87には、マルチ画像データの画像ID、マルチ画像データを構成する原画像データ(連携画像データ)が記録されているカメラの機器情報及び原画像データの画像IDが含まれる。なお、カメラの機器情報と画像IDとは、マルチ画像データを構成する原画像データ毎(インデックス毎)に作成される。
ここで、例えば、マルチ画像データの画像84のうち、左上の原画像データは、ページ固有部87のIndex1を参照することにより、機器情報ID_101に対応するカメラ101に画像IDがIMG_0008.JPGとして記録されている。
【0035】
次に、連携画像データを記録しているカメラの動作処理について図8を参照して説明する。本実施形態では、連携画像データを記録している子カメラ101、102が、以下の処理を行う。
まず、ステップS301では、システム制御部9は、受信した協調撮影IDに基づいて、メモリカード等に記録されているマルチ画像データの作成に用いられる連携画像データを検索する。
ステップS302では、システム制御部9は、受信した画像サイズに基づいて、連携画像データをリサイズした連携画像データを作成する。この処理は、画像リサイズ手段による処理の一例に対応する。
ステップS303では、システム制御部9は、関連画像管理情報1011を記録している子カメラ101にリサイズした連携画像データを送信する。なお、子カメラ101の場合にあっては、連携画像データを自機器(子カメラ101)に送信する。この処理は、リサイズ画像送信手段による処理の一例に対応する。
ステップS304では、システム制御部9は、ステップS301で検索した連携画像データの属性情報にスライドショー非再生の属性を示す情報を付加する。この処理は、付加処理手段による処理の一例に対応する。ここで、スライドショー非再生の属性を付加にすることにより、後述のように子カメラ101、102が記録している連携画像データの属性情報を親カメラ1に送信したとしても、親カメラ1は、非再生の情報が付された画像データを再生一覧リストに登録しない。したがって、スライドショーでは、同一の画像データが、マルチ画像データと原画像データとで重複して表示されるのを防止することができる。
【0036】
次に、ネットワーク上において、他の機器を制御するネットワーク制御装置の動作処理について図9を参照して説明する。本実施形態では、親カメラとして起動されたカメラがネットワーク制御装置として、他の機器を制御する。本実施形態では、親カメラ1が、以下の処理を行う。なお、図9のフローチャートの各ステップにおいて送受信される各パケットの構成を図10で図示する。
【0037】
まず、親カメラ1として起動した後、ステップS401において、親カメラ1のシステム制御部9は、図10に示す告知パケット701を受信したか否かを判定する。告知パケット701は、子カメラ101、102、103及びテレビ201が親カメラ1に対して、ネットワーク構築と親カメラ1による制御に必要な初期情報を通知する内容を含んで構成されている。告知パケット701は、図10に示すように、「パケット種類」、「宛先」、「機器情報のURL」、「通知タイプ」、「通知サブタイプ」、「送信元情報」及び「機器タイプ」等の各情報を含んでいる。告知パケット701を受信した場合、ステップS404に処理を進め、告知パケット701を受信していない場合、ステップS402に処理を進める。
【0038】
ステップS402では、システム制御部9は、検索パケット702を送信する。検索パケット702は、親カメラ1が子カメラ101、102、103及びテレビ201を検索するためのパケットである。検索パケット702は、「パケット種類」、「宛先」、「検索タイプ」、「待機時間」及び「検索ターゲット」等の各情報を含んでいる。検索パケット702を送信するとき、親カメラ1は、検索する機器の種類を検索パケット702の検索ターゲットフィールドに指定する。例えば、親カメラ1は、スライドショーを行うときに必要となる、画像を記録しているサーバ装置や、画像や音声を出力できる表示装置を指定して検索できる。子カメラ101、102、103及びテレビ201は、親カメラ1が認識しておらず告知パケットを送信していない場合、この検索パケットに対して応答する。
【0039】
ステップS403では、システム制御部9は、検索応答パケット703を受信したか否かを判定する。検索応答パケット703は、図10に示すように、「パケット種類」、「有効期間」、「検索タイプ応答」、「機器情報のURL」、「送信元情報」、「検索ターゲット」及び「機器タイプ」等の各情報を含んでいる。一定時間、検索応答パケット703を受信しない場合、ステップS401に処理を戻す。検索応答パケット703又は告知パケット701を受信した場合、ステップS404に処理を進める。
ステップS404では、システム制御部9は、受信パケットの機器タイプフィールドに基づいて、パケット送信元の機器情報を確認する。
【0040】
ステップS405では、システム制御部9は、パケット送信元の機器が目的とする動作に必要であるか否かを判定する。すなわち、検索応答パケット703又は告知パケット701を受信した場合、親カメラ1は、パケット送信元の機器がスライドショー動作を行うときに必要となるサーバ装置や表示装置であるか否かを判定する。このとき、親カメラ1は、検索応答パケット703又は告知パケット701の機器タイプフィールドに基づいて判定する。親カメラ1が行う動作に必要な機器の場合、システム制御部9は、検索応答パケット703又は告知パケット701の機器情報のURLを記憶して、ステップS406に処理を進める。一方、親カメラ1が行う動作に必要でない場合、パケット送信元の機器に対して制御を行わず、ステップS401の処理に戻り、必要な機器を検出するまで、検索を繰り返す。
【0041】
ステップS406では、システム制御部9は、ステップS405で記憶した機器情報のURLに基づいて、機器情報要求パケット704を送信し、機器の詳細情報及び機器が提供できるサービスについての詳細情報を要求する。機器情報要求パケット704は、図10に示すように「パケット種類」及び「宛先」等の各情報を含んでいる。具体的には、親カメラ1が子カメラ101、102、103及びテレビ201に対して機器情報要求パケットを送信する。
【0042】
ステップS407では、システム制御部9は、機器情報パケット705を受信したか否かを判定する。機器情報パケット705は、図10に示すように、「パケット種類」、「データ言語」、「データ長」、「データタイプ」及び「機器情報」等の各情報を含んでいる。一定時間、機器情報パケット705を受信しない場合、ステップS406に処理を戻し、システム制御部9は、機器情報要求パケット704を再び送信する。機器情報パケット705を受信した場合、ステップS408に処理を進める。
【0043】
ステップS408では、システム制御部9は、ステップS408で機器情報パケット705に含まれている機器情報から、パケット送信元の機器の詳細情報及び機器が提供できるサービスについての詳細情報を確認する。本実施形態では、親カメラ1が子カメラ101等から機器情報パケット705を受信した場合、パケットの機器情報フィールドには、子カメラ101の機器名や、子カメラ101が提供するサービス一覧情報が記述してある。
ステップS409では、システム制御部9は、機器情報パケット705の送信元の機器が親カメラ1の意図したサービスを提供できるか否かを判定する。必要とするサービスを提供できない場合、動作を終了する。必要とするサービスを提供できる場合、ステップS410に処理を進める。
【0044】
ステップS410では、システム制御部9は、機器情報パケット705の機器名等の情報を保存し、サービス要求パケット706を送信する。ここで、サービス要求パケット706は、図10に示すように、「パケット種類」、「宛先」、「データ長」、「データタイプ」、「サービスタイプ」及び「サービス要求」等の各情報を含んでいる。本実施形態では、スライドショーを行なうとき、親カメラ1は、子カメラ101等が記録している画像データの属性情報を取得する。したがって、サービス要求パケット706には、子カメラ101等が記録している画像データの画像サイズ、画像ID、タイトル、撮影時刻、スライドショー非再生の属性の情報、マルチ画像データの属性情報等の一覧を送信させるというサービス要求を含める。
なお、サービス要求パケット706には、親カメラ1が画像検索条件を設定し、例えば子カメラ101等が記録している画像データのうち所定の期間内に撮影された画像データの属性情報の一覧のみを送信させるというサービス要求であってもよい。このように画像データの属性情報を所得するときのサービスの内容については、上述した内容に限定されるものではない。
【0045】
ステップS411では、システム制御部9は、サービス応答パケット707を受信したか否かを判定する。ここで、サービス応答パケット707は、図10に示すように、「パケット種類」、「データ長」、「データタイプ」、「検索タイプ応答」、「送信元情報」及び「サービス応答」等の各情報を含んでいる。一定時間、サービス応答パケット707を受信しない場合、ステップS410に処理を戻し、システム制御部9は、再びサービス要求パケット706を送信する。サービス応答パケット707を受信した場合、ステップS412に処理を進める。
ステップS412では、システム制御部9は、受信したサービスの実行結果を保存して、動作を終了する。ここで、親カメラ1は、サービス要求パケット706で要求したサービス実行の結果として子カメラ101等から送信された画像データの属性情報をリストとして保存する。この情報としては、上述した子カメラが記録している画像データの画像サイズ、画像ID、タイトル、撮影時刻、スライドショー非再生の属性の情報である。画像データがマルチ画像データの場合、マルチ画像データの属性情報である。
【0046】
次に、親カメラが、画像データの属性情報のリストを取得した子カメラを画像表示部に表示する動作処理について図4(b)を参照して説明する。
画像データの属性情報のリストを取得した親カメラ1のシステム制御部9は、図9のフローチャートに示すステップS412において、機器情報フィールドから抽出し保存した機器名であるカメラ名を含めた表示画面901を画像表示部13に表示する。すなわち、親カメラ1のシステム制御部9は、図4(b)に示す表示画面901のように、画像データの属性情報のリストを取得し終えた子カメラ101をアイコン902で示す。また、図4(b)に示す表示画面901には、開始アイコン903と戻るアイコン904とを表示している。この状態で、ユーザが開始アイコン903を選択することにより、親カメラ1のシステム制御部9は、子カメラ101から取得した画像データの属性情報に基づいて、スライドショーを開始する。
【0047】
続けて、親カメラ1のシステム制御部9は、子カメラ102、103に記憶されている画像データの属性情報のリストも同様に取得する。すると、システム制御部9は、図4(c)に示す表示画面1001のように、画像データの属性情報のリストを取得し終えた子カメラ102のアイコン1002と子カメラ103のアイコン1003とを追加して表示する。この状態で、ユーザが開始アイコン903を選択することにより、親カメラ1のシステム制御部9は、子カメラ101、102、103から取得した画像データの属性情報に基づいて、スライドショーを開始する。また、ユーザが戻るアイコン904を選択することにより、システム制御部9は、親カメラ1としての動作を中断する。なお、親カメラ1に画像データが記録されている場合、親カメラ1のシステム制御部9は、自機器に記憶している画像データの属性情報のリストも同様に取得し、画像表示部13に自機器のアイコンを表示する。
【0048】
このように親カメラ1は、子カメラに対して画像データの属性情報を要求するサービスを実行することで、ネットワーク上に存在する複数の子カメラが記録している画像データの属性情報を取得することができる。ここで、属性情報とは、上述したように、画像データの画像サイズ、画像ID、タイトル、撮影時刻、スライドショー非再生の属性の情報、マルチ画像データの属性情報等である。なお、マルチ画像データの属性情報とは、図7で説明したように、マルチ画像データの関連画像ID及び撮影時刻の他、各マルチ画像データの画像ID、各マルチ画像データを構成している原画像データの画像ID及び原画像データを記録している機器情報等である。
【0049】
次に、親カメラが画像データの再生一覧リストを作成する動作処理について説明する。この処理は、親カメラ1が子カメラから画像データの属性情報の一覧を取得したときに開始される。親カメラ1のシステム制御部9は、取得した子カメラに記憶されている画像データの属性情報及び自機器が記憶している画像データの属性情報に基づいて、画像データの属性情報及び画像データを表示する順序を示す再生順序の情報を含んだ再生一覧リストを作成する。この処理は、再生一覧リスト作成手段による処理の一例に対応する。なお、システム制御部9は、取得した画像データの属性情報にスライドショー非再生の属性の情報が付されている場合、その画像データを画像一覧リストに登録しない。すなわち、図8に示すステップS304において説明したように、マルチ画像データを作成するときに用いられた連携画像データには、スライドショー非再生の属性の情報が付されているので、同一の画像データの重複した登録を防止することができる。
【0050】
ここで、画像データの再生一覧リストの一例について図11を参照して説明する。
図11において、再生一覧リスト801は、リスト項目として、再生順序802、カメラID(機器情報)803、画像ID804、撮影時刻806、再生時間807、マルチ画像データの属性情報808から構成されている。再生順序802は、画像データを再生する再生順序を示す項目である。カメラID803は、画像データを記録しているカメラの識別情報である。画像ID804は、画像データのファイル名である。撮影時刻806は、画像を撮影した日時及び時刻である。再生時間807は、画像データを表示装置に表示する時間である。マルチ画像データの属性情報808は、画像データがマルチ画像データの場合、マルチ画像データの属性情報である。ここでは、画像データの属性情報808として、マルチ画像データの関連画像ID、マルチ画像データを構成している原画像データの画像ID及び原画像データを記録しているカメラID(機器情報)が登録される。
【0051】
また、再生一覧リスト801のうち、画像データ811、821、831は、それぞれ同一の協調撮影によって撮影された連携画像データから作成されたマルチ画像データである。ここで、画像データ811、821のマルチ画像データの属性情報808は、4つの連携画像データを含んでいる。したがって、画像データ811、821を表示すると、1ページ当たり4枚の画像データが表示される。また、画像データ831のマルチ画像データの属性情報808は、2つの連携画像データを含んでいる。したがって、画像データ831を表示すると、1ページ当たり2枚の画像データが表示される。
【0052】
親カメラ1が撮影一覧リストを作成するとき、まず、システム制御部9は、各画像データを表示装置に表示させる再生順序を決定する。この処理を再生順序決定手段による処理の一例に対応する。このとき、システム制御部9は、スライドショーの再生における閲覧性を向上させるために、関連する画像データが連続して再生されるように再生順序を決定する。具体的には、システム制御部9は、マルチ画像データの属性情報に関連画像IDが含まれているか否かを判定し、複数の同一の関連画像IDがある場合、これら同一の関連画像IDの画像データが連続して再生されるように、撮影順序を決定する。なお、システム制御部9は、同一の関連画像IDが付された複数の画像データ内では、画像データの属性情報に含まれる撮影時刻に基づいて、撮影時刻順に再生順序を決定する。
【0053】
次に、システム制御部9は、画像データの属性情報と決定した再生順序の情報とを含めて再生一覧リストを作成する。図11に示す再生一覧リストは、画像データの属性情報を再生順序にソートしたものである。ここでは、関連するマルチ画像データが連続して表示されるように再生順序を決定しているので、撮影時刻が逆転して再生順序が決定されることがある。例えば、図11に示す画像データ841は、関連画像IDが付されていない独立した画像データであり、画像データ831よりも撮影時刻が早い。しかしながら、画像データ831は画像データ811、821と同一の関連画像IDである。したがって、画像データ841は、画像データ831の後の再生順序になっている。
【0054】
なお、システム制御部9は、再生一覧リストに登録する画像データがマルチ画像データの場合、図11に示す再生時間807に示すように、画像データの枚数に応じて、表示する時間を長くするように、再生時間を決定する。この処理は、再生時間決定手段による処理の一例に対応する。システム制御部9は、図11に示すように決定した再生時間を含めるように再生一覧リストを作成する。
【0055】
次に、ネットワーク上において、ネットワーク制御装置により制御される他の機器の動作処理について図12を参照して説明する。本実施形態では、子カメラとして起動された子カメラ101、102、103及びテレビ201が他の機器として、以下に説明する動作処理を行う。ここでは、子カメラ101の動作処理を中心に説明する。
まず、子カメラ101として起動した後、ステップS501において、子カメラ101のシステム制御部9は、自機器の機器タイプの情報等が含まれた告知パケット701を、ネットワークに対してマルチキャストで送信する。なお、告知パケット701には子カメラ101の機器タイプの情報を記述する。例えば、子カメラ101は、自機器が画像データを記録しているサーバ装置であることを告知パケット701の機器タイプフィールドに記述して、ネットワーク上の機器に対して送信する。なお、テレビ201の場合、自機器が映像や音声を表示できる表示装置であることを告知パケット701の機器タイプフィールドに記述し、ネットワーク上の機器に対して送信する。
【0056】
ステップS502では、システム制御部9は、親カメラ1から送信された検索パケット702を受信したか否かを判定する。検索パケット702を受信しない場合、ステップS506に処理を進める。検索パケット702を受信した場合、ステップS503に処理を進める。
ステップS503では、システム制御部9は、検索パケット702の検索ターゲットフィールドで指定された検索条件を取得する。
【0057】
ステップS504では、システム制御部9は、取得した検索条件に自機器(子カメラ101)が合致するか否かを判定する。検索条件に合致しない場合、応答を行わず、ステップS506に処理を進める。検索条件に合致する場合、ステップS505に処理を進める。
ステップS505では、システム制御部9は、自機器(子カメラ101)の機器種類の情報をパケット送信元である親カメラ1に対して応答する。例えば、親カメラ1が画像データを記録しているサーバ装置を検索している検索パケットを送信した場合、子カメラ101は、自機器が画像データを記録しているサーバ装置であることを応答する。具体的には、子カメラ101のシステム制御部9は、機器タイプフィールドに自機器の種類を記述して検索応答パケット703を親カメラ1に対して送信する。また、親カメラ1が映像や音声を表示可能な表示装置を検索している検索パケットを送信した場合、テレビ201は、自機器が映像や音声を表示可能な表示装置であることを応答する。
【0058】
ステップS506では、システム制御部9は、親カメラ1から送信された機器情報要求パケット704を受信したか否かを判定する。一定時間、機器情報要求パケット704が受信しない場合、ステップS501に処理を戻す。機器情報要求パケット704を受信した場合、ステップS507に処理を進める。
ステップS507では、システム制御部9は、自機器の詳細情報や自機器が提供できるサービスについての詳細情報を機器情報パケット705に記述し、機器情報要求パケット704の送信元である親カメラ1に送信する。
ステップS508では、システム制御部9は、親カメラ1から送信されたサービス要求パケット706を受信したか否かを判定する。サービス要求パケット706を受信しない場合、再びサービス要求パケット706の受信を待機する。サービス要求パケット706を受信した場合、ステップS509に処理を進める。
ステップS509では、システム制御部9は、サービス要求パケット706で要求されたサービスを自機器で実行する。
【0059】
ステップS510では、システム制御部9は、実行したサービスの結果をサービス応答パケット707として親カメラ1に送信する。ここで、例えば、親カメラ1から子カメラ101に対して、サービスを要求する場合、サービス要求パケット706のサービス要求フィールドには子カメラ101が記録している画像データの属性情報を要求する記述がされている。したがって、子カメラ101は、自機器が記録している画像データの属性情報の一覧をサービス応答パケット707のサービス応答フィールドに記述して親カメラ1に送信する。なお、送信する情報は、画像データの画像サイズ、画像ID、タイトル、撮影時刻、スライドショー非再生の属性の情報である。画像データがマルチ画像データの場合、マルチ画像データの属性情報である。
なお、サービス要求パケット706のサービス要求フィールドに、撮影時刻等の検索条件が指定されているとする。この場合、子カメラ101が記録している画像データのうち、検索条件に合致する画像データの属性情報の一覧をサービス応答パケット707のサービス応答フィールドに記述して親カメラ1に送信する。
【0060】
次に、親カメラがネットワーク制御装置として、ネットワーク上の機器を制御して、スライドショーを行う動作処理について図13を参照して説明する。図13に示すフローチャートの処理は、ユーザによる操作により図4(c)に示す開始アイコン903が選択されることにより開始される。
まず、ステップS601では、親カメラ1のシステム制御部9は、作成した再生一覧リストに基づいて、スライドショーの動作処理を開始する。ここでは、システム制御部9は、ネットワーク上の機器である子カメラ101、102、103及びテレビ201に対してスライドショーの開始を通知する。
【0061】
ステップS602では、システム制御部9は、スライドショーの再生順序の番号Iに1を代入する。
ステップS603では、システム制御部9は、再生一覧リストから再生順序がI番目の画像データの属性情報を読み出す。
ステップS604では、システム制御部9は、読み出したI番目の画像データの属性情報をテレビ201に送信する。この処理は、属性情報送信手段による処理の一例に対応する。送信する属性情報は、テレビ201が各カメラから画像データを取得するときに必要となる情報であり、少なくとも画像データの画像ID、画像データを記録しているカメラID(機器情報)が含まれる。また、送信する属性情報には、再生時間、画像データのタイトル及び画像データのURL等を含めてもよい。なお、テレビ201が、送信された属性情報に基づいて所定のカメラから画像データを取得して、画像データを表示する方法については後述する。
【0062】
ステップS605では、システム制御部9は、タイマーを所定時間に設定する。
ステップS606では、システム制御部9は、タイマーに基づき所定時間が経過したか否かを判定する。システム制御部9は、所定時間が経過するまで、待機する。所定時間が経過した場合、ステップS607に処理を進める。
ステップS607では、システム制御部9は、ステップS603で読み出した再生一覧リストの番号Iと再生一覧リストの全画像データ数とを比較する。ここで、再生一覧リストの全画像データ数とは、図11に示す再生一覧リスト801の場合、再生一覧リスト801の最下段に位置する画像データの再生順序802の番号と等しい。再生一覧リストの番号Iと再生一覧リストの全画像データ数とが等しい場合、送信した属性情報が再生一覧リストの最終画像データの属性情報であると判断し、ステップS609に処理を進める。
【0063】
ステップS609では、システム制御部9は、ネットワーク上の機器である子カメラ101、102、103及びテレビ201に対してスライドショー終了通知を送信して、スライドショーを終了する。
一方、ステップS607において、再生一覧リストの番号Iと再生一覧リストの全画像データ数とが等しくない場合、ステップS608に処理を進める。
ステップS608では、システム制御部9は、再生一覧リストの番号Iの数に1を加算し、ステップS603の処理に戻し、同様の動作を繰り返す。
【0064】
次に、ネットワーク制御装置としての親カメラにより制御されるテレビが行う動作処理について図14(a)を参照して説明する。図14(a)に示すフローチャートの処理は、親カメラからスライドショーの開始の通知を受信することにより開始される。
まず、ステップS701では、テレビ201のシステム制御部207は、親カメラ1から送信される情報を待機し、受信した情報の種類を判別する。なお、システム制御部207は、スライドショーの開始の通知を受信した後、スライドショーの1枚目の画像データを受信するまでは、自機器の不揮発性メモリ208等に予め記録されている画像データをタイトル画像として表示してもよい。また、システム制御部207は、親カメラからスライドショーの開始の通知にタイトル画像の画像データも送信された場合、送信された画像データを表示してもよい。ここで、受信した情報が、画像データの属性情報である場合、ステップS703に処理を進める。
【0065】
ステップS703では、システム制御部207は、受信した画像データの属性情報に含まれる画像ID及びカメラIDに基づいて画像取得要求情報を生成する。この処理は、画像取得要求情報生成手段による処理の一例に対応する。生成する画像取得要求情報には、画像データを取得するときに必要となる情報であり、少なくとも画像IDが含まれる。なお、受信した属性情報に画像データのタイトル、画像データのURL等が含まれている場合、生成する画像取得要求情報に画像データのタイトル、画像データのURL等を含めてもよい。
続いて、システム制御部207は、受信した属性情報に含まれるカメラIDに基づいてカメラを特定し、特定したカメラに対して生成した画像取得要求情報を送信する。この処理は、画像取得要求情報送信手段による処理の一例に対応する。
ステップS705では、システム制御部207は、タイマーを所定時間に設定する。
ステップS706では、システム制御部207は、画像データを受信したか否かを判定する。画像データを受信していない場合、ステップS708に処理を進める。
【0066】
ステップS708では、システム制御部207は、タイマーに基づき所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していない場合、ステップS706に処理を戻し、システム制御部207は、再び画像データを受信したか否かを判定する。一方、ステップS708において、所定時間が経過した場合、ステップS709に処理を進める。
ステップS709では、システム制御部207は、画像データを受信する動作を中断し、ステップS701に処理を進める。
【0067】
一方、ステップS706において、画像データを受信した場合、ステップS707に処理を進める。
ステップS707では、システム制御部207は、受信した画像データを受信した画像データの属性情報に含まれる再生時間に基づいて表示部203に表示する。この処理は、表示処理手段による処理の一例に対応する。ここで、例えば、テレビ201のシステム制御部207が、図11に示す再生一覧リスト801のうち再生順序802が17番目の画像データ831の属性情報を受信したとする。この場合、テレビ201のシステム制御部207は、属性情報に含まれる画像IDIMG_Multi0003.JPGを含めた画像取得要求情報を生成し、受信した属性情報に含まれるカメラIDのカメラ103に対して生成した画像取得要求情報を送信する。テレビ201のシステム制御部207は、カメラ101から画像IDに対応する画像データを受信し、受信した画像データを表示する。ここで、画像データ831はマルチ画像データであり、テレビ201のシステム制御部207は、図6(b)の表示画面82に示すように、2枚の画像データが配置されたマルチ画像データを表示する。
【0068】
システム制御部207は、画像データを表示した後、ステップS701の処理に戻り、再び画像データの表示を繰り返し、スライドショーを実行する。
したがって、例えば、上述したように再生一覧リスト801のうち再生順序802が17番目の画像データ831を表示した後、次に表示される画像データは、再生一覧リスト801のうち再生順序802が18番目の画像データ841になる。この場合、テレビ201のシステム制御部207は、図6(c)の表示画面83に示すように、1枚の画像データを表示する。
このように、システム制御部207は、再生一覧リスト801の再生順序で画像データを受信し、表示部203に表示する。ここで、再生一覧リスト801は、同一の関連画像IDが付されている複数のマルチ画像データを連続した再生順序にしている。したがって、テレビ201のシステム制御部207は、関連する画像データを表示している途中で、無関係な画像データを表示することがなく、関連する画像データを連続して表示することができる。すなわち、ユーザは、関連する画像のまとまりを誤認することなく、スライドショーを閲覧することができる。
【0069】
なお、ステップS701において、テレビ201のシステム制御部207は、受信した情報が親カメラ1からのスライドショーの終了通知であると判別した場合、ステップS704に処理を進める。ステップS704では、システム制御部207は、現在表示している画像データの表示を終了し、スライドショーの動作を終了する。
【0070】
次に、ネットワーク制御装置としての親カメラにより制御される子カメラが行う動作処理について図14(b)を参照して説明する。図14(b)に示すフローチャートの処理は、親カメラ1からスライドショーの開始の通知を受信することにより開始される。
まず、ステップS801では、子カメラのシステム制御部9は、送信される情報を待機し、受信した情報の種類を判別する。ここで、受信した情報が、テレビ201からの画像取得要求情報の場合、ステップS802に処理を進める。
【0071】
ステップS802では、システム制御部9は、画像取得要求情報に含まれる画像IDに基づいて要求されている画像データを抽出し、抽出した画像データをテレビ201に送信する。なお、画像取得要求情報に画像データのタイトルや画像データのURL等が含まれている場合、システム制御部9は、画像ID、画像データのタイトル及び画像データのURL等に基づいて要求されている画像データを抽出する。
この後、ステップS801の処理に戻り、再び送信される情報を待機する。
一方、ステップS801において、システム制御部9が、受信した情報を親カメラからのスライドショーの終了通知であると判別した場合、ステップS803に処理を進める。
ステップS803では、システム制御部9は、スライドショーの動作を終了する。
以上が、スライドショーの動作に関する親カメラ1、子カメラ101、102、103、及びテレビ201の動作処理である。
【0072】
次に、スライドショーを閲覧しているユーザが、表示装置に表示されているスライドショーの画像データのうちいくつかの画像データを自らが所有するカメラに配信して欲しいと考える場合がある。本実施形態の画像表示システムでは、スライドショーで表示されている画像データをカメラに配信することができるように構成されている。以下では、画像データをカメラに配信する場合における画像表示システムの各機器の動作処理について説明する。なお、画像データをカメラに配信する動作処理では、テレビ201が動作を行うことはない。また、以下で説明する親カメラ1、子カメラ101等の動作は、上述したスライドショーの表示処理と同時に実行される。すなわち、親カメラ1及び子カメラ101等は、リアルタイムOS等の機能を利用したマルチタスク処理により、上述した図9及び図14(b)に示すフローチャートと並行して動作する。
【0073】
まず、画像データをカメラに配信する場合における親カメラの画像配信動作について図15(a)を参照して説明する。
ステップS901では、親カメラ1のシステム制御部9は、何れかのカメラから画像配信要求情報を受信する。この処理は、画像配信要求情報受信手段による処理の一例に対応する。
続いて、システム制御部9は、画像配信要求情報に含まれる、画像配信要求情報を送信したカメラIDをメモリ20に記憶する。ここで、画像配信要求情報を送信するカメラは、子カメラ101、102、103だけではなく自機器である親カメラ1の場合もある。なお、カメラが画像配信要求情報を生成する処理については、図15(b)で後述する。
【0074】
次に、ステップS902では、システム制御部9は、現在スライドショーを動作処理しているか否かを判定する。なお、システム制御部9は、自らがスライドショーの制御を行っているため、現在の処理ステータスを容易に判定することができる。スライドショーを終了している場合、又はスライドショーの表示をしていない場合、ステップS909に処理を進める。
ステップS909では、システム制御部9は、画像配信要求情報を送信したカメラに対してスライドショーを終了した旨を通知する。
【0075】
一方、ステップS902において、スライドショーを表示している場合、ステップS903に処理を進める。ステップS903では、システム制御部9は、画像配信要求情報を受信したときに、テレビ201に送信している画像データの属性情報を取得する。ここで、テレビ201に送信している画像データの属性情報とは、図13のフローチャートのステップS604において、システム制御部9がテレビ201に送信した属性情報である。
ここで、本実施形態のような複数のカメラで構成されている画像表示システムでは、1つの画像データを特定するには、少なくともその画像データを記録しているカメラのカメラIDと画像データの画像IDとが必要である。したがって、システム制御部9は、画像データの属性情報のうち少なくとも画像データを記録しているカメラIDと画像IDとを再生一覧リストから取得する。このようにして、システム制御部9は、画像配信要求情報を受信したときに、スライドショーで現在表示されている画像データの属性情報を取得することができる。
【0076】
なお、配信の要求されている画像データがマルチ画像データである場合、システム制御部9は、そのマルチ画像データを作成するために使用した複数の原画像データの画像IDと原画像データを記録しているカメラIDとを再生一覧リストから取得する。また、後述するように画像配信要求情報にマルチ画像データに関連する画像データも取得する要求が含まれている場合、まず、システム制御部9は、同一の関連画像IDが付されているマルチ画像データを再生一覧リストから特定する。そして、特定したマルチ画像データそれぞれを作成するために使用した複数の原画像データの画像IDと原画像データを記録しているカメラIDとを再生一覧リストから取得する。
【0077】
ステップS904では、システム制御部9は、画像配信要求情報を送信したカメラのカメラIDと親カメラ1のカメラIDとが等しいか否かを判定する。本実施形態では、親カメラ1も子カメラ101と同様に画像配信要求情報を送信することができる。なお、親カメラ1が画像配信要求情報を送信したのであれば、後述する表示している画像データの属性情報を送信する必要はない。2つのカメラIDが等しくない場合、ステップS906に処理を進める。
【0078】
ステップS906では、システム制御部9は、画像配信要求情報を送信したカメラのカメラIDと配信を要求している画像データを記録しているカメラのカメラIDとが等しいか否かを判定する。すなわち、子カメラから送信される画像配信要求情報により配信を要求している画像データが、必ずしも他のカメラに記録されているとは限らないためのである。すなわち、ユーザが気付かずに誤って自機器で記録している画像データの配信を要求する場合があるためである。2つのカメラIDが等しい場合、ステップS907に処理を進め、2つのカメラIDが等しくない場合、ステップS908に処理を進める。
【0079】
ステップS907では、配信を要求した画像データは、すでに配信を要求したカメラに記録されているので、システム制御部9は、画像配信要求情報を送信したカメラに対して画像データの転送が不要である旨の通知を行う。
ステップS908では、システム制御部9は、画像配信要求情報を送信したカメラに対して画像データの属性情報を送信する。この処理は、配信属性情報送信手段による処理の一例に対応する。送信する属性情報には、少なくとも画像データの画像IDと画像データを記録しているカメラIDとが含まれる。なお、要求された画像データがマルチ画像データである場合、送信する属性情報には、マルチ画像データを作成するために使用した複数の原画像データの画像IDと原画像データを記録しているカメラIDとが含まれる。また、画像取得要求情報に関連する画像データも配信する要求が含まれている場合、送信する属性情報には、関連するマルチ画像データそれぞれを作成するために使用した複数の原画像データの画像IDと原画像データを記録しているカメラIDとが含まれる。
【0080】
一方、ステップS904において、2つのカメラIDが等しい場合、ステップS905に処理を進める。
ステップS905では、システム制御部9は、画像取得処理を行う。ここで、画像取得処理の内容を図15(b)に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1001では、システム制御部9は、画像配信要求情報を送信した親カメラ1のカメラIDと配信を要求している画像データを記録しているカメラIDとが等しいか否かを判定する。すなわち、上述したようにユーザは気付かずに誤って自機器で記録している画像データの配信を要求する場合があるためである。2つのカメラIDが等しい場合、配信を要求した画像データは、すでに配信を要求した親カメラ1に記録されているので、システム制御部9は、画像取得処理を終了する。一方、2つのカメラIDが等しくない場合、ステップS1002に処理を進める。
【0081】
ステップS1002では、システム制御部9は、自機器(親カメラ1)に画像データを転送するように指示する画像配信指示情報を生成する。この処理は、画像配信指示情報生成手段による処理の一例に対応する。この画像配信指示情報には、配信を要求している自機器のカメラIDと配信を要求している画像データの画像IDとが含まれる。この画像データの画像IDは、ステップS903で取得した画像データの属性情報に含まれる画像IDである。システム制御部9は、生成した画像配信指示情報を、取得した画像データの属性情報に含まれるカメラIDに基づいて、画像データを記録しているカメラに送信する。この処理は、画像配信指示情報送信手段による処理の一例に対応する。なお、画像データがマルチ画像データの場合や、画像配信要求情報に関連するマルチ画像データも配信する要求が含まれている場合、複数の画像データの画像IDとこれらの画像データを記録している複数のカメラIDとを取得する。この場合、システム制御部9は、複数の画像データそれぞれを記録している複数のカメラに対して、画像配信指示情報を送信する。
この後、画像配信指示情報を受信したカメラが指示された画像データを送信することで、システム制御部9は、配信を要求している画像データを受信することができる。この処理は、画像データ受信手段による処理の一例に対応する。
【0082】
次に、画像データをカメラに配信する場合における子カメラの動作処理について図16を参照して説明する。
まず、ステップS1101では、子カメラ101のシステム制御部9は、画像配信要求情報を生成する。この処理は、画像配信要求情報生成手段により処理の一例に対応する。システム制御部9は、生成した画像配信要求情報を親カメラ1に送信する。この処理は、画像配信要求情報送信手段による処理の一例に対応する。より具体的に説明すると、子カメラ101のユーザが、スライドショーによって次々に表示される画像データのうち配信してもらいたい画像データが表示されたときに、子カメラ101の所定の操作部25を介して操作する。ここで、所定の操作部25は、例えばシャッタースイッチ26であってもよく、何れかのスイッチ又はボタンであってもよい。例えば、所定の操作部25としてシャッタースイッチ26を割り当てるとする。この場合、上述した処理は、スライドショーが表示されている状態でシャッタースイッチ26が押下されることにより、子カメラ101のシステム制御部9が画像配信要求情報を生成するアルゴリズムを備えたプログラムを実行することにより実現できる。
【0083】
なお、スライドショーで表示されている現在の画像データがマルチ画像データの場合、子カメラ101のシステム制御部9は、テレビ201から送信される画像データの属性情報に基づいて、図4(d)に示すような選択画面1101を画像表示部13に表示する。図4(d)に示す選択画面1101には、「表示中のマルチ画像のみを取得する」のアイコン1102、「関連する全ての画像を取得する」のアイコン1103、戻るアイコン1104が表示されている。
【0084】
子カメラ101のユーザが操作部25を操作してアイコン1102を選択することにより、現在表示されているマルチ画像データの原画像データのみを取得するように画像配信要求情報を生成する。一方、ユーザがアイコン1103を選択することにより、上述した原画像データに加えて、現在表示されているマルチ画像データと同一の関連画像IDが付された関連するマルチ画像データの原画像データも取得するように画像配信要求情報を生成する。なお、ユーザが戻るアイコン1104を選択することにより、システム制御部9は、画像取得処理を中止する。
【0085】
図16のフローチャートに戻り、ステップS1102では、子カメラ101のシステム制御部9は、タイマーを所定時間で設定する。
ステップS1103では、システム制御部9は、親カメラ1からの要求応答を受信したか否かを判定する。要求応答を受信した場合、ステップS1105に処理を進める。要求応答を受信しない場合、ステップS1104に処理を進め、システム制御部9は、タイマーに基づき所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過した場合、画像配信要求の処理を終了する。所定時間が経過しない場合、ステップS1103の処理に戻る。
【0086】
ステップS1105では、システム制御部9は、要求応答の内容が配信を要求した画像データの属性情報であるか否かを判定する。要求応答の内容が画像転送不要通知の場合、配信を要求した画像データは、自機器(子カメラ101)に記録されているために、画像配信要求の処理を終了する。一方、要求応答の内容が画像データの属性情報である場合、ステップS1106に処理を進める。
ステップS1106では、システム制御部9は、システム制御部9は、自機器(子カメラ101)に画像データを転送するように指示する画像配信指示情報を生成する。この画像配信指示情報には、配信を要求している自機器のカメラIDと配信を要求している画像データの画像IDとが含まれる。この画像データの画像IDは、ステップS1105で受信した画像データの属性情報に含まれている画像IDである。システム制御部9は、生成した画像配信指示情報要求を、受信した画像データの属性情報に含まれるカメラIDに基づいて、画像データを記録しているカメラに送信する。なお、画像データがマルチ画像データの場合や、画像配信要求情報に関連するマルチ画像データも配信する要求が含まれている場合、複数の画像データの画像IDとこれらの画像データを記録している複数のカメラIDとを取得する。この場合、システム制御部9は、複数の画像データそれぞれを記録している複数のカメラに対して、画像配信指示情報を送信する。
この後、画像配信指示情報を受信したカメラが指示された画像データを送信することで、システム制御部9は、配信を要求している画像データを受信することができる。
【0087】
次に、画像データをカメラに配信する場合において、画像配信指示情報を受信したカメラの動作処理について図17(a)を参照して説明する。ここでは、子カメラ102のユーザが画像データの配信を要求し、その画像データが子カメラ101に記録されているものとして説明する。以下では、子カメラ101の動作処理について説明する。
まず、ステップS1201では、子カメラ101のシステム制御部9は、子カメラ102から送信された画像配信指示情報を受信する。
ステップS1202では、システム制御部9は、画像配信指示情報に含まれる画像IDに基づいて、記録されている画像データを抽出する。画像配信指示情報は、親カメラ1が送信した画像データの属性情報に基づいて生成されているので、要求されている画像データが子カメラ101に記録されていることは明らかである。
ステップS1203では、システム制御部9は、抽出した画像データを画像配信指示情報に含まれるカメラID(子カメラ102)に対して送信することにより、画像配信処理が終了する。
【0088】
このように、本実施形態の画像表示システムによれば、複数のカメラが記録している連携画像データから作成されたマルチ画像データの属性情報等に基づいて、画像データの再生順序を決定する。このとき、関連する画像データ(マルチ画像データ)を連続して表示されるように、再生順序を決定する。したがって、ユーザは、関連がある画像データ(マルチ画像データ)を連続して閲覧することができる。すなわち、関連がない画像データは、関連がある画像データの表示後、又は表示前に表示されるので、ユーザにおける画像データの閲覧性が向上する。
【0089】
また、画像データを連続して再生するスライドショーが動作しているときに、ユーザがカメラのシャッタースイッチ等を操作してスライドショーに表示されている画像データの配信を要求することにより、所望する画像データを受信することができる。また、スライドショーに表示されている画像データがマルチ画像データの場合、マルチ画像データの原画像データを受信することができる。また、ユーザの選択により、関連するマルチ画像データの原画像データについても一度に受信することができる。したがって、ユーザにおける画像データを取得する操作性が向上する。
【0090】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、図5(a)のフローチャートで説明したように、連携画像データを記録しているカメラのうち関連画像管理情報を記憶しているカメラがマルチ画像データを作成した。そして、親カメラがマルチ画像データを作成したカメラからマルチ画像データの属性情報を受信することにより再生一覧リストを作成する場合について説明した。本実施形態では、互いに関連した画像データを記録している各々のカメラが関連した画像データの属性情報を親カメラに送信する。そして、親カメラが各々のカメラから画像データの属性情報を受信して、再生一覧リストを作成する場合について説明する。なお、その他の画像表示システムの構成及び各機器の動作処理は第1の実施形態と同様であり、その説明を省略する。
【0091】
本実施形態に係るカメラの動作処理について図17(b)に示すフローチャートを参照して説明する。図17(b)に示すフローチャートの処理は、第1の実施形態の図5(a)のフローチャートに対応する。このフローチャートは、第1の実施形態で説明したように、ユーザにより図4(a)に示す「マルチスライドショーに参加する」のアイコン403が選択されることにより開始される。
まず、ステップS1301では、システム制御部9は、メモリ20に関連画像管理情報1011を記録しているか否かを判定する。関連画像管理情報を記録していない場合、ステップS1304に処理を進める。本実施形態の画像表示システム100の場合、図3に示すように、子カメラ101のみが関連画像管理情報を記録しており、子カメラ102、103は関連画像管理情報を記録していない。
【0092】
ステップS1302では、システム制御部9は、関連画像管理情報1011を参照し、関連する画像データを記録しているカメラの機器情報を取得する。本実施形態では、関連する画像データとは、協調撮影により撮影された画像データをいう。システム制御部9は、取得した機器情報に対応するカメラに対して、自機器(子カメラ101)の機器情報をプレフィックスとして使用したネットワーク内にユニークな関連画像ID(関連画像識別情報)を決定する。
したがって、機器情報ID_101に対応する子カメラ101の場合、関連画像IDを例えばID_101_001等として決定する。
続いて、システム制御部9は、関連画像管理情報1011に基づいて、関連する画像データを記録しているカメラに対して、対象となる画像IDと決定した関連画像IDとを送信し、対象となる画像IDの画像データに同一の関連画像IDを付加するように指示する。この処理は、付加指示手段による処理の一例に対応する。画像IDと関連画像IDとを受信した各カメラは、関連する画像データの属性情報に関連画像IDを付加する。
【0093】
ステップS1303では、システム制御部9は、関連する画像データを記録している全てのカメラで処理が完了したか否かを判定する。完了していない場合、完了するまで待機する。
ステップS1304では、システム制御部9は、スライドショーの開始を待機する。
その後、親カメラ1が、図9に示すフローチャートの通信処理を行った後、再生一覧リスト1201を作成する。
【0094】
ここで、画像データの再生一覧リストの一例について図18を参照して説明する。
図18において、再生一覧リスト1201は、リスト項目として、再生順序1202、カメラID(機器情報)1203、画像ID1204、撮影時刻1205、再生時間1206、関連画像ID1207から構成されている。
【0095】
ここで、再生一覧リスト1201に登録されている画像データのうち画像データ1208(再生順序1202が15番目から23番目の画像データ)は、関連画像ID1207が同一の画像データである。すなわち、画像データ1208は、同一の画像群に含まれる関連する画像データである。一方、再生一覧リスト1201に登録されている画像データのうち画像データ1209は、独立したカメラ103による撮影された画像データである。
【0096】
ここで、本実施形態では、システム制御部9は、スライドショーの再生における閲覧性を向上させるために、関連する画像データが連続して再生されるように再生順序を決定する。具体的には、システム制御部9は、画像データの属性情報に同一の関連画像IDが含まれているか否かを判定し、同一の関連画像IDがある場合、これら同一の関連画像IDの画像データが連続して再生されるように、撮影順序を決定する。なお、システム制御部9は、同一の関連画像IDが付された複数の画像データ内では、画像データの属性情報に含まれる撮影時刻に基づいて、撮影時刻順に再生順序を決定する。したがって、例えば、図18に示す画像データ1209は、関連画像IDが付されていない独立した画像データであり、画像データ1208の一部の画像データよりも撮影時刻が早い。しかしながら、画像データ1208は、関連画像IDが同一の関連する画像データである。したがって、画像データ1209は、画像データ1208の後の再生順序になっている。
【0097】
また、関連画像ID1207は、カメラからの画像配信要求情報に対応するために使用される。ここで、再生一覧リスト1201に登録されている画像データのうち再生順序1202が16番目の画像データが表示されているときに、子カメラから画像データの画像配信要求情報が送信されたとする。この場合、親カメラ1は、配信が要求された画像データと同一の関連画像IDが付された画像データの画像IDとその画像データを記録しているカメラIDとを、配信を要求しているカメラに対して送信する。そして、配信を要求したカメラが、画像IDとカメラIDとを受信して、受信したカメラIDに対応するカメラにそれぞれ画像IDを含めた画像配信指示情報を送信することで、配信を要求した画像データに関連する画像データを一度に受信することができる。
なお、再生一覧リストを作成するとき、システム制御部9は、関連画像IDが付されている関連する画像データについては再生時間を短く設定することにより、アニメーションのように表示することもできる。
【0098】
このように、本実施形態の画像表示システムによれば、複数のカメラが記録している画像データの属性情報等に基づいて、画像データの再生順序を決定する。このとき、関連する画像データを連続して表示されるように、再生順序を決定する。したがって、ユーザは、関連がある画像データを連続して閲覧することができる。すなわち、関連がない画像データは、関連がある画像データの表示後、又は表示前に表示されるので、ユーザにおける画像データの閲覧性が向上する。
【0099】
また、画像データを連続して再生するスライドショーが動作しているときに、ユーザがカメラのシャッタースイッチ等を操作してスライドショーに表示されている画像データの配信を要求することにより、所望する画像データを受信することができる。また、スライドショーに表示されている画像データが関連する画像データの場合、関連する画像データについても一度に受信することができる。したがって、ユーザにおける画像データを取得する操作性が向上する。
【0100】
なお、第1の実施形態では関連する画像データとして、連携画像データが1ページに複数配置されたマルチ画像データである場合について説明した。第2の実施形態では、関連する画像データとして、協調撮影により撮影された画像データである場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、関連する画像データとして、連写撮影、ブラケット撮影、インターバル撮影及びスティッチ撮影等により撮影された画像データや、被写体内容が近似する画像データ等であってもよい。
このような場合、例えば、連写撮影によって撮影された複数の画像データを配置したマルチ画像データを作成し、作成したマルチ画像データに同一の関連画像IDを付することにより第1の実施形態と同様に処理することができる。
また、例えば、連写撮影によって撮影された複数の画像データに同一の関連画像IDを付することにより第2の実施形態と同様に処理することができる。
【0101】
また、第1及び第2の実施形態では、親カメラ1が画像配信要求情報を受信したとき、スライドショーを表示している画像データの属性情報を、配信を要求したカメラに対して送信する場合について説明したが、以下のような処理であってもよい。
すなわち、親カメラ1は、画像配信要求情報を受信すると、テレビ201に送信している画像データの属性情報に基づいて、画像データの配信を指示する画像配信指示情報を生成する。この画像配信指示情報には、画像データの画像IDと配信を要求しているカメラのカメラIDとが含まれる。なお、配信を要求する画像データの属性情報に関連画像IDが付されている場合は、画像データの画像IDには、同一の関連画像IDが付されている画像データの画像ID(マルチ画像データの場合、原画像データの画像ID)が含まれる。
次に、親カメラ1は、生成した画像配信指示情報を、画像データの属性情報に含まれる機器情報に基づいて、各画像データを記録しているカメラに送信する。そして、各カメラでは、画像配信指示情報に基づいて、受信した画像配信指示情報に含まれる画像IDの画像データを、受信した画像配信指示情報に含まれるカメラに送信する。このようにすることで、各カメラは、配信を要求した画像データを容易に取得することができる。
【0102】
また、第1及び第2の実施形態では、複数のカメラとテレビとによりホームネットワークを構成する場合について説明したがこの場合に限られない。すなわち、例えば、カメラに変えて画像ビューワやハードディスク等、画像データを記録することができるネットワーク機器であってもよい。また、テレビに変えて、画像を記録することができる媒体を含むような表示装置や、撮像装置を備えた表示装置であってもよい。
【0103】
また、第1及び第2の実施形態では、親カメラが画像データの属性情報を取得したり、スライドショーの動作を制御したり、画像取得要求情報に対して表示されている画像データの属性情報を送信したりする場合について説明したが、この場合に限られない。すなわち、親カメラが行っている処理を、画像データを記録していないテレビやスライドショー制御専用の機器等が行ってもよい。
【0104】
また、第1及び第2の実施形態では、マルチタスクによりスライドショーを表示している間に、画像データを配信する処理を行う場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、配信を要求されている画像データの属性情報をカメラのメモリ20や不揮発性メモリ22等に記憶して、スライドショーの表示後に、ネットワーク内又はPier to Pierのネットワークで一度にまとめて所望する画像データを交換してもよい。また、ホームネットワークを形成する上でそれぞれの機器が通信に用いた通信パケットフォーマットやユーザにより画像取得要求情報を生成するための操作部等は本実施形態に限定されるものではない。
【0105】
上述した本発明の実施形態における画像表示システム、ネットワーク制御装置、画像処理装置及び表示装置を構成する各手段は、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。また、上述した本発明の実施形態における表示方法、ネットワーク制御方法及び情報処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記録する画像処理装置と前記画像データを表示する表示装置とを制御するネットワーク制御装置であって、
前記画像処理装置に記録されている画像データの属性情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された属性情報に基づいて関連する画像データが前記表示装置に連続して表示されるように前記画像データの再生順序を決定する再生順序決定手段と、
前記再生順序決定手段により決定された再生順序に基づいて前記画像データの属性情報を前記表示装置に送信する属性情報送信手段とを有することを特徴とするネットワーク制御装置。
【請求項2】
前記再生順序決定手段は、前記取得手段により取得された属性情報に複数の同一の関連画像識別情報が含まれている場合、前記複数の同一の関連画像識別情報が付された画像データが連続して表示されるように前記画像データの再生順序を決定することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク制御装置。
【請求項3】
前記再生順序決定手段は、前記取得手段により取得された属性情報に含まれる撮影時刻の順序に基づいて、前記複数の同一の関連画像識別情報が付された画像データが連続して表示されるように前記画像データの再生順序を決定することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク制御装置。
【請求項4】
前記取得手段により取得された属性情報が、複数の画像データを1ページに配置するマルチ画像データの属性情報の場合、
1ページに配置される画像データの数に応じて、前記マルチ画像データを前記表示装置に表示する再生時間を決定する再生時間決定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のネットワーク制御装置。
【請求項5】
前記関連する画像データは、複数の画像データを1ページに配置するマルチ画像データ、複数の画像処理装置により連携して撮影された画像データ、被写体内容が近似する画像データ、連写撮影により撮影された画像データ、ブラケット撮影により撮影された画像データ、インターバル撮影により撮影された画像データ及びスティッチ撮影により撮影された画像データの少なくとも何れかの画像データであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のネットワーク制御装置。
【請求項6】
前記画像処理装置により送信された、画像データの配信を要求する画像配信要求情報を受信する画像配信要求情報受信手段と、
前記画像配信要求情報受信手段により画像配信要求情報を受信したときに前記表示装置に送信している属性情報を、前記画像データの配信を要求している画像処理装置に送信する配信属性情報送信手段とを有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のネットワーク制御装置。
【請求項7】
前記画像配信要求情報受信手段により画像配信要求情報を受信したときに前記表示装置に送信している属性情報が、関連する画像データの属性情報の場合、
前記配信属性情報送信手段は、前記属性情報に含まれる同一の関連画像識別情報が付されている複数の画像データの画像識別情報と前記属性情報に含まれる前記同一の画像識別情報が付されている画像データを記録している画像処理装置の機器情報とを、前記画像データの配信を要求している画像処理装置に送信することを特徴とする請求項6に記載のネットワーク制御装置。
【請求項8】
記録している画像データの属性情報をネットワーク制御装置に送信する画像処理装置であって、
複数の画像処理装置により連携して撮影された画像データを管理する関連画像管理情報を記録しているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定に応じて、前記複数の画像処理装置により連携して撮影された複数の画像データを1ページに配置したマルチ画像データを作成するマルチ画像データ作成手段と、
前記マルチ画像データ作成手段により作成されたマルチ画像データの属性情報を作成する属性情報作成手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項9】
前記マルチ画像データ作成手段は、
1ページ当たりに配置する画像データの数を決定する画像数決定手段と、
マルチ画像データを表示する表示装置の表示機能を取得する表示機能取得手段と、
前記画像数決定手段により決定された画像データの数及び前記表示機能取得手段により所得された表示機能に基づいて、1画像データ当たりの画像サイズを算出する算出手段と、
前記関連画像管理情報に含まれる機器情報に基づいて前記連携して撮影された画像データを記録している画像処理装置に、前記算出手段により算出された画像サイズを送信する画像サイズ送信手段と、
前記画像サイズを送信した画像処理装置からリサイズされた画像データを受信するリサイズ画像受信手段とを有し、
前記リサイズ画像受信手段により受信された画像データからマルチ画像データを作成することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記属性情報作成手段は、連携して撮影された画像データを1ページに配置した複数のマルチ画像データに、同一の関連画像識別情報を付すると共に前記連携して撮影された画像データを記録している画像処理装置の機器情報を付した属性情報を作成することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像処理装置。
【請求項11】
画像データを記録する画像処理装置と前記画像データを表示する表示装置とを制御するコンピュータに、
前記画像処理装置に記録されている画像データの属性情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された属性情報に基づいて関連する画像データが前記表示装置に連続して表示されるように前記画像データの再生順序を決定する再生順序決定ステップと、
前記再生順序決定ステップにより決定された再生順序に基づいて前記画像データの属性情報を前記表示装置に送信する属性情報送信ステップとを実行させるためのプログラム。
【請求項12】
記録している画像データの属性情報をネットワーク制御装置に送信するコンピュータに、
複数の画像処理装置により連携して撮影された画像データを管理する関連画像管理情報を記録しているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによる判定に応じて、前記複数の画像処理装置により連携して撮影された複数の画像データを1ページに配置したマルチ画像データを作成するマルチ画像データ作成ステップと、
前記マルチ画像データ作成ステップにより作成されたマルチ画像データの属性情報を作成する属性情報作成ステップとを実行させるためのプログラム。
【請求項13】
画像処理装置に記録されている画像データを表示するコンピュータに、
ネットワーク制御装置により送信される画像データの属性情報に基づいて、画像取得要求情報を生成する画像取得要求情報生成ステップと、
前記画像取得要求情報生成ステップにより生成された画像取得要求情報を、前記画像データの属性情報に基づいて前記画像データを記録している画像処理装置に送信する画像取得要求情報送信ステップと、
前記画像処理装置から送信された画像データを表示する表示処理ステップとを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−9958(P2011−9958A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150136(P2009−150136)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】