ネットワーク家電制御システム
【課題】 操作端末によりネットワーク家電機器を遠隔制御する場合に、操作端末の種別にかかわらずその操作性を良好とすることができるネットワーク家電制御システムを提供する。
【解決手段】 操作端末としてのテレビ6bに操作画面を表示すると、操作画面には、ネットワーク家電機器の現在の運転状態と異なる運転状態(図では冷房運転中)とするためのボタン(図では「OFF」ボタン18が予め選択された状態で表示されるので、テレビのリモコンに対する簡単な操作によりネットワーク家電機器を現在の運転状態と異なる運転状態に簡単に切り換えることができる。
【解決手段】 操作端末としてのテレビ6bに操作画面を表示すると、操作画面には、ネットワーク家電機器の現在の運転状態と異なる運転状態(図では冷房運転中)とするためのボタン(図では「OFF」ボタン18が予め選択された状態で表示されるので、テレビのリモコンに対する簡単な操作によりネットワーク家電機器を現在の運転状態と異なる運転状態に簡単に切り換えることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭内ネットワークに接続されたネットワーク家電機器を操作端末により遠隔制御可能とするネットワーク家電制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク家電機器を家庭内ネットワークを介して制御装置に接続し、制御装置を通じてネットワーク家電機器の動作を遠隔制御可能としたり、動作状態を遠隔地から監視可能としたりするネットワーク家電制御システムが提供されている。このようなネットワーク家電機器を家庭内で遠隔制御可能とするには、家庭内ネットワークに操作端末を接続し、その操作端末に対する操作により制御装置を通じて遠隔制御することができる。
【特許文献1】特開2004−21325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ネットワーク家電機器を遠隔制御するための操作画面を操作端末に表示する場合、操作対象のネットワーク家電機器に対する運転ボタン或いは停止ボタンを単に表示するだけである(特許文献1参照)。このため、操作端末としてテレビを利用する場合、ボタンを選択するための操作は、テレビのリモコンに設けられている各種キーで行うことになるが、パーソナルコンピュータのようにマウスを利用して画面上の目的とする箇所を一気に選択して決定する操作することはできない。このため、テレビのリモコンでネットワーク家電機器を操作する場合は、なるべく簡単な操作で操作画面に表示されている目的のボタンを操作できることが望まれている。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、操作端末によりネットワーク家電機器を遠隔制御する場合に、操作端末の種別にかかわらずその操作性を良好とすることができるネットワーク家電制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のネットワーク家電制御システムは、制御対象となるネットワーク家電機器と、このネットワーク家電機器と家庭内ネットワークを介して接続され、前記ネットワーク家電機器を制御するための制御情報を出力する制御装置と、前記ネットワーク家電機器を前記制御装置を通じて遠隔制御するための操作端末と、この操作端末に前記ネットワーク家電機器を操作するための複数のボタンを含む操作画面を表示する表示手段と、この表示手段が前記操作画面を表示する場合は、前記ネットワーク家電機器の運転状態或いは運転環境に基づいて決定した所定のボタンを予め選択した状態で表示する表示制御手段とを備えたものである(請求項1)。
【0006】
上記構成において、前記表示制御手段は、前記表示手段により前記操作画面に表示されたボタンが操作されたときは、そのボタンと異なる運転状態となるように前記ネットワーク家電機器を操作するためのボタンを予め選択した状態で表示するようにしてもよい(請求項2)。
【0007】
また、前記表示制御手段は、前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、前記ネットワーク家電機器に対して現実に制御可能なボタンのみを選択可能とするようにしてもよい(請求項3)。
【0008】
また、前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、最も操作回数が多いボタンを予め選択した状態で表示するようにしてもよい(請求項4)。
また、前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、気温や湿度、季節や時刻などの情報に基づいて決定したボタンを予め選択した状態で表示するようにしてもよい(請求項5)。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作端末に操作画面が表示されると、操作画面には、ネットワーク家電機器の現在の運転状態或いは運転環境に基づいて決定された所定のボタンが予め選択された状態で表示されているので、操作端末に対する簡単な操作によりネットワーク家電機器の運転状態を切り換えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図18を参照しながら説明する。図4は、ネットワークシステムの構成例を示している。この図4において、住居1内には家庭内ネットワーク2が構成されており、この家庭内ネットワーク2にホームゲートウェイ(制御装置に相当)3が接続されている。このホームゲートウェイ3は、家庭内ネットワーク2と外部ネットワークであるインターネット4との接点となるもので、家庭内ネットワーク2へのインタフェースとインターネット4へのインタフェースとを有する。
【0011】
家庭内ネットワーク2には、ホームゲートウェイ3に加えてネットワーク家電機器(以下、ネット家電)5及び操作端末6が接続されている。
家庭内ネットワーク2は、物理的には、イーサネット(登録商標)、IEEE1394のような有線LAN、Bluetooth(登録商標)、802.11のような無線LANのうち特定のネットワーク或いは種々のネットワークが混成されて構成可能である。
【0012】
また、本実施例では、ネット家電5の制御のためにエコーネット(登録商標)が利用されている。このエコーネットは、電灯線、ツイストペア線等の様々な物理媒体上で、設備系機器(白物家電等)を制御するためのコマンド、プロトコル、オブジェクト、API等を規定している。ホームゲートウェイ3は、エコーネットサーバの機能を備えており、エコーネットプロトコルに基づいてネット家電5を制御する機能を有する。つまり、家庭内ネットワーク2を検索して、その家庭内ネットワーク2に接続されているネット家電5を自動的に検出し、検出したネット家電5から当該ネット家電5に関する家電機器情報を取得する機能も持つ。
【0013】
一方、インターネット4には、ASP(Application Service Provider)サーバ(表示手段、表示制御手段サーバに相当)7が接続されている。このASPサーバ7は、ホームゲートウェイ3が取得したネット家電5の情報を収集して登録する機能を持つと共に、後述するように操作端末6に対する操作に応じてネット家電5の動作をホームゲートウェイ3を通じて制御する機能も持っている。
【0014】
なお、図4では、ネット家電5及び操作端末6は1台のみ図示しているが、実際には複数台接続されているのが一般的である。また、家庭内ネットワーク2やASPサーバ7を1つのみ示したが、インターネット4上に複数の家庭内ネットワーク2や複数のASPサーバ7が存在可能である。
【0015】
ホームゲートウェイ3はグローバルIPを持ち、ASPサーバ7とインターネット4を通じてTCP/IPで直接通信を行うようになっている。この実施例では、ASPサーバ7のドメインは「netkaden.toshiba.co.jp」であり、ホームゲートウェイ3は、DNS(Domain Name System)サーバによりASPサーバ7のグローバルIPを取得可能となっている。また、ホームゲートウェイ3、ネット家電5、操作端末6は、同一のネットワークアドレスに属するプライベートIPアドレスを持ち、家庭内ネットワーク2を通じてTCP/IPで通信すると共に、ホームゲートウェイ3を通じてASPサーバ7とTCP/IPで通信するようになっている。
【0016】
なお、ネット家電5、操作端末6がプライベートIPアドレスの代わりに固有のグローバルIPアドレスを持ち、ASPサーバ7と直接通信するようにしてもよい。
ここで、ホームゲートウェイ3は、プロキシィサーバとしての機能を有しており、操作端末6からアクセスされたときは、そのアクセスパスに応じてASPサーバ7との間のデータ通信に対する暗号化の有無を切り換えるように設定されている。
【0017】
このような暗号化の有無の機能を実現するために、ホームゲートウェイ3は次のように設定されている。
Proxy Pass/a/"https://netkaden.toshiba.co.jp/"
Proxy Pass/b/"http://netkaden.toshiba.co.jp/"
Proxy Pass Reverse/a/"https://netkaden.toshiba.co.jp/"
Proxy Pass Reverse/b/"http://netkaden.toshiba.co.jp/"
【0018】
つまり、ホームゲートウェイ3にアクセスパスに「/a/」を含んだアクセスが届くと、https(SSL(Secure Socket Layer)による暗号化あり)でASPサーバ7にアクセスして暗号化によるデータ通信を実行する。また、アクセスパスに「/b/」を含んだアクセスが届くと、http(暗号化なし)でASPサーバ7にアクセスして非暗号化でデータ通信を実行する。本実施例では、後述するように制御コマンド情報を暗号化し、画像或いはhtmlソース本体を非暗号化する。これは、制御コマンド情報を第三者により盗み取られた場合は、盗聴或いは成りすましによる不正なアクセスが行われてしまう虞があるからである。
【0019】
家庭内ネットワーク2に接続された操作端末6は、ホームゲートウェイ3を介して所望のネット家電5を制御するための家電用リモコンとして機能するもので、例えば、パーソナルコンピュータ、テレビ、携帯電話端末、PDA等、様々な種類の装置が利用可能であり、本実施例では、図5に示すようにパーソナルコンピュータ(以下、PC)6a及びテレビ6bを用いた例で説明する。
【0020】
また、本実施例では、ネット家電制御のためのリモコン画面としてWebブラウザを利用する場合、つまり、ネット家電5の制御のためのインタフェースをWeb画面の形で提供する場合を例にとって説明する。すなわち、操作端末6を家電用リモコンとする場合には、所定のネット家電5を制御するための操作画面を操作端末6のWebブラウザ8(図4参照)で表示するもので、その操作画面は、ネット家電制御用のjavaファイル、画像ファイルなどにより構成される。
【0021】
Webブラウザ8の具体例としては、操作端末6がパーソナルコンピュータ6aの場合は、Internet Exploler(登録商標)、或いはNetscape(登録商標)が代表的であり、操作端末がテレビ(デジタルテレビ)6bの場合は、Netfront(登録商標)が代表的である。
【0022】
次に、インターネット4上に接続されるASPサーバ7について説明する。
図5に、ASPサーバ7の構成例を示す。この図5において、ASPサーバ7は、Webブラウザ8を持った操作端末6に対して家電機器制御のための画面やインタフェースを提供するためのWebサーバ機能を有する。
【0023】
また、ASPサーバ7は、ネット家電制御のためのプログラム(家電機器制御のためのWebページ等)を操作端末6のために生成し、そのファイルを配信する機能を有し、そのために必要なhtmlファイル、画像ファイル、個々のネット家電5について、その操作画面を作成するのに必要なcgiファイル、画像ファイルなどを保持する。
【0024】
操作端末6は、ホームゲートウェイ3経由でASPサーバ7にアクセスすることにより、後述するように操作画面を作成するのに必要なファイルをHTTP或いはHTTPSで取得することができる。
このような機能を実現するために、ASPサーバ7には、個人情報データベース9、所有機器情報データベース10、属性情報データベース11が設けられている。
【0025】
図6は、個人情報データベース9の一例を示している。この図6において、個人情報データベース9には、ユーザIDに対応して,氏名、所属グループ、スキンが設定されている。所属グループとは、ユーザが住むマンションやマンションを開発するデベロッパなどのことで、ASPサーバ7による提供サービスを受ける際に、同一のサービスを受ける集団のことである。スキンとは、表示用の処理レイヤーのことで、操作端末6毎にスキンを変更することにより操作端末6に送信するWeb素材は同一であるものの、その見せ方(画面のレイアウトや色)を異ならせることができる。
【0026】
図7は、所有機器情報データベース10を示している。この図7において、所有機器情報データベース10には、ユーザIDに対応して、所有機器、設置場所が設定されている。
図8は、グループ毎に表示する属性情報データベース11を示している。この図8において、属性情報データベース11には、グループに対応して、表示場所、画像、リンクURL(Uniform Resource Locator)が設定されている。
【0027】
一方、ASPサーバ7は、ユーザの所属グループを判別したときは、その所属グループに応じて表示制御用のスキンを変更するようになっている。
図9は、ASPサーバ7に設定されたスキンのディレクトリの一例を示している。この図9において、各スキンのディレクトリ下にhtml及びimgの各ディレクトリが設定され、それらの各ディレクトリに所定のファイルが保存されている。図9では、同一の部品(「title.gif」、「Toshiba.gif」など)は同じ名称となっている。
【0028】
次に、上記構成の作用について説明する。
ユーザが操作端末6を立ち上げると、操作端末6のWebブラウザ8は、ホームゲートウェイ3を通じてASPサーバ7にTOP画面をリクエストする。
【0029】
図10は、ASPサーバ7による操作端末6に対するTOP画面表示までの流れを示すフローチャートである。この図10において、ASPサーバ7は、TOP画面のリクエストを受け付けたときは(S1)、ユーザを特定するための認証キーをチェックし(S2)、チェック結果がNGのときは(S3:NG)、エラーページを表示する(S9)。また、チェック結果がOKのときは(S3:OK)、所有機器情報に基づいてユーザ毎の所有機器を検索すると共に(S4)、所属するグループを検索する(S5)。図6及び図7に示す例では、特定したユーザIDが例えば「00001」であったときは、所有機器情報としては、「リビング」に「エアコン」が設置されていると共に、「リビング」に「照明」が設置されていることを検索する。また、所属グループは「A」であることを検索する。
【0030】
次に、ASPサーバ7は、スキンをチェックする(S6)。図7に示す例では、ユーザIDが「00001」のスキンは「1」であることをチェックする。
次に、ASPサーバ7は、操作端末6のWebブラウザ8を判別してから(S7)、TOP画面を表示する(S8)。図8に示す例では、グループ毎に表示する属性情報としては、所属グループ「A」に対応した表示場所(PC6a上の表示場所)として「1」、「2」、「3」が設定されていると共に(図11参照)、それらの表示場所に対応した画像ファイルとして「title.gif」、「cm.gif」、「topics.gif」が保存され、さらにその画像ファイルに対応したリンクとして「http://AAA/index.html」、「http://AAA/cm.html」、「http://AAA/topics.html」が設定されている。従って、ASPサーバ7がユーザのPC6aに対して斯様なhtmlファイルを送信することにより、PC6aのWebブラウザ8によりTOP画面を表示することができる。
【0031】
ところで、PC6a用のTOP画面では、ASPサーバ7が持っているTOP画面を形成するための表示コンテンツ(Web素材から形成される1つのフレームによる表示のこと)を複数表示するようにしている。
【0032】
図12に示す例では、PC6aに表示されるTOP画面12の表示コンテンツは、共通のタイトル画面12a、宅内家電機器リスト画面(操作画面)12b、使用者が所属するグループ毎の表示コンテンツであるコマーシャル画面12c、トピックス画面12dとからなる。また、宅内家電機器リスト画面12bには、ネット家電5を示すアイコン12eが表示される。これらの画面を表示するための表示コンテンツは、元々画素数の大きなディスプレイを有するPC6aに表示することを前提として作成されていることから、複数の表示コンテンツをPC6aに表示するにしても、PC6aの画面に全てを支障なく表示することができる。
【0033】
しかしながら、操作端末6としてテレビ6bを用いた場合、テレビ6bの画素数はPC6aに比較して少ないことから(このことは、テレビ6bが大画面となるにしても同じである)、PC6aに表示可能な複数の表示コンテンツの全てを表示することはできない。
そこで、本実施例では、ASPサーバ7は、操作端末6のWebブラウザ8が例えばテレビ用のNetfrontであることを判別したときは、操作端末6はテレビ6bであると判断し、タイトル画面12a及び表示コンテンツとして宅内家電機器リスト画面12bを表示する(図13参照)。この場合、テレビ6bに表示する宅内家電機器リスト画面12bの表示コンテンツのWeb素材は、PC6aに表示する宅内家電機器リスト画面12bの表示コンテンツのWeb素材と同一であり、Web素材の共通化が図られている。
【0034】
さらに、本実施例では、ユーザが所属するグループに合わせてスキンにより表示コンテンツを変更するようにした。つまり、図12に示すPC6a用のTOP画面12、或いは図13に示すテレビ6b用のTOP画面12の何れの表示であっても、skin 1ではTOP画面12を青色表示に、skin 2ではオレンジ表示に切り換えるようにした。この場合、表示に必要なWeb素材(部品)は同一であり、その表示色がスキンにより変更されているだけである。また、色だけでなく、異なるレイアウトで表示することも可能である。従って、スキンを変更するだけで、ユーザが所属するグループに適した表示形態でTOP画面12をPC6a或いはテレビ6bに表示することが可能となる。
【0035】
このような機能を実現するために、ASPサーバ7に、図9に示すようにスキン毎にディレクトリを設定し、同一の部品を使用するようにしたのである。つまり、表示コンテンツを構成する部品は同一であっても、スキンを変更することによりユーザが所属するグループ毎に見せ方を異ならせるようにしたのである。
【0036】
さて、上述したように、PC6a或いはテレビ6bに表示されたTOP画面12に対する操作により所望のネット家電5に対する遠隔制御が可能となる。例えば使用者が操作端末6としてPC6aで例えばエアコンを操作したい場合は、PC6aに表示されたエアコンのアイコン12eをマウスで選択した状態でクリックする。また、操作端末6としてテレビ6bでエアコンを操作したい場合は、図14に示すリモコン13の「十字」キー14でエアコンのアイコン12eを選択した状態で「決定」キー15を操作する。
【0037】
ここで、TOP画面12における各ネット家電5のアイコン12eには、選択時のリンク先として、各ネット家電5の操作画面の作成に必要なリンクが指定されている。例えば、エアコンのアイコン12eには、ASPサーバ7に保存してある「aircon.html」へのリンクが張られている。
【0038】
操作端末6に表示されているTOP画面12上のエアコンのアイコン12eが選択された状態で「決定」キー15が操作されると、当該アイコンには「192.168.1.1/b/aircon.html」のリンクが張られているので、テレビ6bは、「192.168.1.1/b/aircon.html」のアクセスパスでホームゲートウェイ3にアクセスする。
【0039】
ホームゲートウェイ3は、「192.168.1.1/b/aircon.html」でアクセスされたときは、アクセスパスに「/b/」が含まれていることから、上述したプロキシィサーバとしての設定に基づいてhttpで暗号化することなくASPサーバ7にアクセスして「aircon.html」をリクエストする(図15及び図16参照)。
【0040】
ASPサーバ7は、ホームゲートウェイ3からのhttpによるリクエストに応じて自己が保有する「aircon.html」を暗号化することなくホームゲートウェイ3経由で操作端末6に送信する。これにより、操作端末6は、受信した「aircon.html」を実行するようになる。
【0041】
ASPサーバ7に設定された「aircon.html」の一例を以下に示す。
[aircon.html]
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=EUC-JP">
<title>エアコン</title>
<script language="javascript" src="/a/air#control.js "></script>;制御情報
</head>
<body>
<img src="/b/aircon.gif" alt="" width=1 height=1></td>;エアコン操作画面
</body>
</html>
このプログラムでは、スクリプト言語を指定するための制御情報は「/a/」をアクセスパスに含めることにより暗号化し、エアコン操作画面を表示するための情報は、「/b/」をアクセスパスに含めることにより暗号化しないことを示している。
【0042】
なお、ASPサーバ7は、上述の「aircon.html」のプログラムを操作端末6に送信する際は、操作端末6からhttpでアクセスされることから、「aircon.html」を構成するhtmlタグ自体を暗号化することなく送信する。
【0043】
操作端末6のWebブラウザ8は、「aircon.html」をASPサーバ7から受信したときは、その「aircon.html」を実行する。
即ち、ASPサーバ7に対してTOP画面12を作成する上で必要となる制御情報とエアコン操作画面をASPサーバ7にリクエストする。このとき、ホームゲートウェイ3は、操作端末6から受信したアクセスパスに「/a/」または「/b/」が含まれているかを判断し、「/a/」が含まれている場合、つまり上述のプログラム例では、制御情報である「air control.js」をhttpsで暗号化してASPサーバ7にリクエストする。また、「/b/」が含まれている場合、つまり上述のプログラム例では、「aircon.gif」を暗号化することなくhttpでASPサーバ7にリクエストする(図15及び図16参照)。
【0044】
以上のような動作により、ASPサーバ7からホームゲートウェイ3を経由して操作端末6に対して、暗号化されない「aircon.html」が送信されるのに続けて、暗号化された「air control.js」、暗号化されない「aircon.gif」が順に送信されるので、操作端末6にはTOP画面が表示される(図15及び図16参照)。
【0045】
図17に、操作端末6(図ではテレビ6b)、ASPサーバ7、ネット家電5(図ではエアコン5a)との間のシーケンスを示している。この図17において、ASPサーバ7は、テレビ6bからのアクセスに応じてエアコン5aの状態を確認し、エアコン5aが状態を返してきたときは、取得した情報に基づいて操作画面をテレビ6bに表示する。このとき、ASPサーバ7は、テレビ6bに操作画面を表示する際は、エアコン5aの現在の状態に応じてアイコンを選択するためのカーソルの表示を切り換えるようになっている。つまり、図1に示すようにエアコン5aが運転中であったときはカーソルを停止中にし、エアコンが停止中であったときはカーソルを運転中にするもので、斯様な操作画面を作成してホームゲートウェイ3経由でテレビ6bに送出する。
【0046】
以上の動作により、テレビ6bには、図2に示すようなエアコン5aの操作画面16が表示される。この操作画面16では、エアコン5aを運転するための「ON」ボタン17及び停止するための「OFF」ボタン18が表示される。このとき、操作画面16において、エアコン5aが運転中(図では冷房運転中)の場合は、「OFF」ボタン18がカーソル(図中の太線)により予め選択された状態で表示される。また、エアコン5aが停止中の場合は、図3に示すように「ON」ボタン17がカーソルにより予め選択された状態で表示される。
【0047】
さて、ユーザがエアコン5aの操作画面16において、運転中のエアコン5aを停止するには、「OFF」ボタン18が予め選択された状態で表示されているので、テレビ6bのリモコン13の「決定」キー15を操作する。これにより、テレビ6bは、図17に示すようにエアコン5aに対する停止コマンドを例えばCGIパラメータとして含む要求メッセージとしてホームゲートウェイ3経由でASPサーバ7へ送信する。
【0048】
ASPサーバ7は、この要求メッセージを受けると、例えばCGIパラメータなどによるエアコン5aに対する停止コマンドを、エコーネットプロトコルにおけるエアコン5aに対する停止コマンドに変換し、これをホームゲートウェイ3へ送信する。
【0049】
ホームゲートウェイ3は、エコーネットプロトコルによるエアコン5aに対する停止のコマンドを受けたときは、エアコン5aに対して停止コマンドを送信する。
以上の動作により、リモコン13に対する操作により、運転していたエアコン5aを遠隔制御で停止することができる。
【0050】
このとき、ASPサーバ7は、図17に示すようにエアコンをオフしたことに応じてエアコン5aの状態が停止中に切り換わったことを確認したときは、操作端末6の操作画面に表示されているカーソルを「ON」ボタン17に移動する。従って、ユーザは、リモコン13によりエアコン5aを運転するための操作を「決定」キー15に対する1回の操作で簡単に行うことができる。
【0051】
なお、上述したようにエアコン5aの操作画面16において、「OFF」ボタン18から「ON」ボタン17にカーソルを移動するために、ホームゲートウェイ3とASPサーバ7との間で行われる通信は非SSL通信である。これは、ホームゲートウェイ3からASPサーバ7に対するインターネット通信は、制御結果から操作ボタンの画像を特定するために必要な情報のみなので、特に機器を特定する情報が含まれていないからである。
【0052】
一方、図18に示すシーケンスのように、ASPサーバ7は、エアコン5aの状態を確認した際に、エアコン5aが故障中であったときは、テレビ6bに表示している操作画面中の「ON」ボタン17及び「OFF」ボタン18の何れも選択できないようになっている。このような制御方法としては、例えば「OFF」ボタン18に張られている、「<a href="/cgi-bin/on.cgi"><img src="off.gif"></a>」というURLの記述を、「<img src="off.gif">」に変更することにより実施可能である。
【0053】
このような実施例によれば、操作端末6にネット家電5を操作するための操作画面を表示する際に、ネット家電5の現在の運転状態と異なる操作を行うための操作ボタンをカーソルで予め選択された状態で表示するようにしたので、テレビ6bのリモコン13に対する操作によりネット家電5を現在と異なる運転状態に切り換える場合に、リモコン13の「決定」キー15に対する1回の操作で切り換えることができる。従って、テレビのリモコンの各種キーに対する操作により操作画面の所望の操作ボタンを選択してから決定する場合に比較して、操作性を簡単化することができる。
【0054】
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について図19ないし図22を参照して説明するに、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この第2実施例は、ホームゲートウェイ3が有する機器固有の固体識別子情報を送信する場合は、その固体識別子情報を暗号化してASPサーバ7に送信することを特徴とする。
【0055】
ASPサーバ7には、第1実施例で示した「aircon.gif」に代えて「monitor.cgi」が保存されている。
また、ASPサーバ7に保存された「aircon.html」は、次のようにプログラムされている。
[aircon.html]
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=EUC-JP">
<title>エアコン</title>
<script language="javascript" src="/a/air#control.js "></script>;制御情報
</head>
<body>
<script language="javascript" src="/a/monitor.cgi"></script>;エアコン画面
</body>
</html>
このプログラムでは、スクリプト言語を指定するための制御情報に加えてエアコン操作画面を表示するための情報は、「/a/」をアクセスパスに含めることにより暗号化することを示している。
また、ASPサーバ7に設定されたホームゲートウェイ情報の一例としては、図21に示すようにユーザIDに対応してホームゲートウェイ固体識別子が設定されている。
【0056】
本実施例では、操作端末6のWebブラウザ8が上述の「aircon.html」を実行することにより、「/a/」で「monitor.cgi」にアクセスすると、ホームゲートウェイ3は、自己の固体識別子情報をASPサーバ7に渡すので、「monitor.cgi」は、その固体識別子情報を元にユーザを特定し、対象機器の操作画面を作成してホームゲートウェイ3経由で操作端末6に送出する。
【0057】
このような動作により、図19及び図20に示すようにASPサーバ7からホームゲートウェイ3経由で操作端末6に対して、暗号化されない「aircon.html」が送信されるのに続けて、暗号化された「air control.js」、暗号化された「monitor.cgi」が送信される。
【0058】
ここで、エアコン5aが運転中であったときは、テレビ6bに表示されたエアコン5aの操作画面16には、「OFF」ボタン18がカーソルにより予め選択された状態で表示されているので、ユーザがテレビ6bのリモコン13の「決定」キー15を操作すると、リモコン13は、ホームゲートウェイ3経由でASPサーバ7に対して停止コマンドを実行することを要求する。
【0059】
ASPサーバ7は、ホームゲートウェイ3に対して停止コマンドを出力するので、ホームゲートウェイ3は、停止コマンドを実行してエアコン5aを停止してから、ASPサーバ7にOFF画面を要求する。この場合、OFF画面には機器情報が含まれていないので、非暗号化でOFF画面を要求する。
【0060】
このような動作により、図22に示すようにASPサーバ7からホームゲートウェイ3に「Off.gif」が非暗号化で送信されるので、テレビ6bの操作画面16は、停止画面に切り換えられる。この場合、操作画面のボタンをカーソルで選択された状態で表示するための「On.gif」が「Off.gif」に切り換えられるだけであり、操作画面を構成する他のWeb素材が変更されることはない。
【0061】
このような実施例によれば、ホームゲートウェイ3は、操作端末6からの要求に応じてASPサーバ7にアクセスして操作画面をリクエストする場合は、自己の固体識別子情報を暗号化して送信するようにしたので、ASPサーバ7は、対象となるTOP画面を返すことができ、ユーザ情報を秘匿しながらユーザを確実に特定することができる。
【0062】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
ホームゲートウェイ3とASPサーバ7との間の暗号化の手段としては、SSLに限らず、PKI、RSA、S/MINEなどを用いるようにしてもよい。
【0063】
ホームゲートウェイ3に表示コンテンツを保存しておき、ホームゲートウェイ3が操作端末6に表示コンテンツを提供するようにしてもよい。
ASPサーバ7は、操作端末6に操作画面を表示する場合は、過去の操作履歴に基づき、最も利用頻度の高い操作ボタンにカーソルを合わせて表示するようにしてもよい。
【0064】
ASPサーバ7は、現在月が例えば7〜9月の場合は、自動、冷房、暖房、除湿のうち、冷房を選択して表示するようにしてもよい。
本実施例では、操作端末6を家電制御のためのリモコンとして利用する場合を説明しているが、例えば、ホームゲートウェイ3自身がWebブラウザ機能(とディスプレイ機能)を含み、このホームゲートウェイ3そのものを家電制御のためのリモコンとして利用するような形態ももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の第1実施例におけるASPサーバのカーソルの移動表示動作を示すフローチャート
【図2】「OFF」ボタンが選択表示された操作画面を示す図
【図3】「ON」ボタンが選択表示された操作画面を示す図
【図4】システム全体の構成を示す概略図
【図5】ASPサーバの構成を示す概略図
【図6】ASPサーバの個人情報データベースを示す図
【図7】ASPサーバの所有機器情報データベースを示す図
【図8】ASPサーバの属性情報データベースを示す図
【図9】ASPサーバに登録されたスキンのディレクトリを示す図
【図10】ASPサーバのTOP画面表示動作を示すフローチャート
【図11】操作端末の表示領域の位置を示す図
【図12】パーソナルコンピュータのTOP画面を示す概略図
【図13】テレビのTOP画面を示す概略図
【図14】リモコンの一部を示す平面図
【図15】データの流れを示す全体の概略図
【図16】操作画面を表示するまでの各機器間のデータの流れを示すシーケンス
【図17】カーソルによる選択表示するまでの各機器間のデータの流れを示すシーケンス
【図18】エアコンが故障中の場合を示す図17相当図
【図19】本発明の第2実施例を示す図15相当図
【図20】図16相当図
【図21】ASPサーバのホームゲートウェイ情報データベースを示す図
【図22】操作画面の表示の切り替え手順を示す図
【符号の説明】
【0066】
図面中、2は家庭内ネットワーク、3はホームゲートウェイ(制御装置)、4はインターネット、5はネットワーク家電機器、5aはエアコン(ネットワーク家電機器)、6は操作端末、6aはパーソナルコンピュータ(操作端末)、6bはテレビ(操作端末)、7はASPサーバ(表示手段、表示制御手段)、8はWebブラウザ、12はTOP画面、12bは宅内家電機器リスト画面(操作画面)である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭内ネットワークに接続されたネットワーク家電機器を操作端末により遠隔制御可能とするネットワーク家電制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク家電機器を家庭内ネットワークを介して制御装置に接続し、制御装置を通じてネットワーク家電機器の動作を遠隔制御可能としたり、動作状態を遠隔地から監視可能としたりするネットワーク家電制御システムが提供されている。このようなネットワーク家電機器を家庭内で遠隔制御可能とするには、家庭内ネットワークに操作端末を接続し、その操作端末に対する操作により制御装置を通じて遠隔制御することができる。
【特許文献1】特開2004−21325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ネットワーク家電機器を遠隔制御するための操作画面を操作端末に表示する場合、操作対象のネットワーク家電機器に対する運転ボタン或いは停止ボタンを単に表示するだけである(特許文献1参照)。このため、操作端末としてテレビを利用する場合、ボタンを選択するための操作は、テレビのリモコンに設けられている各種キーで行うことになるが、パーソナルコンピュータのようにマウスを利用して画面上の目的とする箇所を一気に選択して決定する操作することはできない。このため、テレビのリモコンでネットワーク家電機器を操作する場合は、なるべく簡単な操作で操作画面に表示されている目的のボタンを操作できることが望まれている。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、操作端末によりネットワーク家電機器を遠隔制御する場合に、操作端末の種別にかかわらずその操作性を良好とすることができるネットワーク家電制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のネットワーク家電制御システムは、制御対象となるネットワーク家電機器と、このネットワーク家電機器と家庭内ネットワークを介して接続され、前記ネットワーク家電機器を制御するための制御情報を出力する制御装置と、前記ネットワーク家電機器を前記制御装置を通じて遠隔制御するための操作端末と、この操作端末に前記ネットワーク家電機器を操作するための複数のボタンを含む操作画面を表示する表示手段と、この表示手段が前記操作画面を表示する場合は、前記ネットワーク家電機器の運転状態或いは運転環境に基づいて決定した所定のボタンを予め選択した状態で表示する表示制御手段とを備えたものである(請求項1)。
【0006】
上記構成において、前記表示制御手段は、前記表示手段により前記操作画面に表示されたボタンが操作されたときは、そのボタンと異なる運転状態となるように前記ネットワーク家電機器を操作するためのボタンを予め選択した状態で表示するようにしてもよい(請求項2)。
【0007】
また、前記表示制御手段は、前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、前記ネットワーク家電機器に対して現実に制御可能なボタンのみを選択可能とするようにしてもよい(請求項3)。
【0008】
また、前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、最も操作回数が多いボタンを予め選択した状態で表示するようにしてもよい(請求項4)。
また、前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、気温や湿度、季節や時刻などの情報に基づいて決定したボタンを予め選択した状態で表示するようにしてもよい(請求項5)。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作端末に操作画面が表示されると、操作画面には、ネットワーク家電機器の現在の運転状態或いは運転環境に基づいて決定された所定のボタンが予め選択された状態で表示されているので、操作端末に対する簡単な操作によりネットワーク家電機器の運転状態を切り換えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図18を参照しながら説明する。図4は、ネットワークシステムの構成例を示している。この図4において、住居1内には家庭内ネットワーク2が構成されており、この家庭内ネットワーク2にホームゲートウェイ(制御装置に相当)3が接続されている。このホームゲートウェイ3は、家庭内ネットワーク2と外部ネットワークであるインターネット4との接点となるもので、家庭内ネットワーク2へのインタフェースとインターネット4へのインタフェースとを有する。
【0011】
家庭内ネットワーク2には、ホームゲートウェイ3に加えてネットワーク家電機器(以下、ネット家電)5及び操作端末6が接続されている。
家庭内ネットワーク2は、物理的には、イーサネット(登録商標)、IEEE1394のような有線LAN、Bluetooth(登録商標)、802.11のような無線LANのうち特定のネットワーク或いは種々のネットワークが混成されて構成可能である。
【0012】
また、本実施例では、ネット家電5の制御のためにエコーネット(登録商標)が利用されている。このエコーネットは、電灯線、ツイストペア線等の様々な物理媒体上で、設備系機器(白物家電等)を制御するためのコマンド、プロトコル、オブジェクト、API等を規定している。ホームゲートウェイ3は、エコーネットサーバの機能を備えており、エコーネットプロトコルに基づいてネット家電5を制御する機能を有する。つまり、家庭内ネットワーク2を検索して、その家庭内ネットワーク2に接続されているネット家電5を自動的に検出し、検出したネット家電5から当該ネット家電5に関する家電機器情報を取得する機能も持つ。
【0013】
一方、インターネット4には、ASP(Application Service Provider)サーバ(表示手段、表示制御手段サーバに相当)7が接続されている。このASPサーバ7は、ホームゲートウェイ3が取得したネット家電5の情報を収集して登録する機能を持つと共に、後述するように操作端末6に対する操作に応じてネット家電5の動作をホームゲートウェイ3を通じて制御する機能も持っている。
【0014】
なお、図4では、ネット家電5及び操作端末6は1台のみ図示しているが、実際には複数台接続されているのが一般的である。また、家庭内ネットワーク2やASPサーバ7を1つのみ示したが、インターネット4上に複数の家庭内ネットワーク2や複数のASPサーバ7が存在可能である。
【0015】
ホームゲートウェイ3はグローバルIPを持ち、ASPサーバ7とインターネット4を通じてTCP/IPで直接通信を行うようになっている。この実施例では、ASPサーバ7のドメインは「netkaden.toshiba.co.jp」であり、ホームゲートウェイ3は、DNS(Domain Name System)サーバによりASPサーバ7のグローバルIPを取得可能となっている。また、ホームゲートウェイ3、ネット家電5、操作端末6は、同一のネットワークアドレスに属するプライベートIPアドレスを持ち、家庭内ネットワーク2を通じてTCP/IPで通信すると共に、ホームゲートウェイ3を通じてASPサーバ7とTCP/IPで通信するようになっている。
【0016】
なお、ネット家電5、操作端末6がプライベートIPアドレスの代わりに固有のグローバルIPアドレスを持ち、ASPサーバ7と直接通信するようにしてもよい。
ここで、ホームゲートウェイ3は、プロキシィサーバとしての機能を有しており、操作端末6からアクセスされたときは、そのアクセスパスに応じてASPサーバ7との間のデータ通信に対する暗号化の有無を切り換えるように設定されている。
【0017】
このような暗号化の有無の機能を実現するために、ホームゲートウェイ3は次のように設定されている。
Proxy Pass/a/"https://netkaden.toshiba.co.jp/"
Proxy Pass/b/"http://netkaden.toshiba.co.jp/"
Proxy Pass Reverse/a/"https://netkaden.toshiba.co.jp/"
Proxy Pass Reverse/b/"http://netkaden.toshiba.co.jp/"
【0018】
つまり、ホームゲートウェイ3にアクセスパスに「/a/」を含んだアクセスが届くと、https(SSL(Secure Socket Layer)による暗号化あり)でASPサーバ7にアクセスして暗号化によるデータ通信を実行する。また、アクセスパスに「/b/」を含んだアクセスが届くと、http(暗号化なし)でASPサーバ7にアクセスして非暗号化でデータ通信を実行する。本実施例では、後述するように制御コマンド情報を暗号化し、画像或いはhtmlソース本体を非暗号化する。これは、制御コマンド情報を第三者により盗み取られた場合は、盗聴或いは成りすましによる不正なアクセスが行われてしまう虞があるからである。
【0019】
家庭内ネットワーク2に接続された操作端末6は、ホームゲートウェイ3を介して所望のネット家電5を制御するための家電用リモコンとして機能するもので、例えば、パーソナルコンピュータ、テレビ、携帯電話端末、PDA等、様々な種類の装置が利用可能であり、本実施例では、図5に示すようにパーソナルコンピュータ(以下、PC)6a及びテレビ6bを用いた例で説明する。
【0020】
また、本実施例では、ネット家電制御のためのリモコン画面としてWebブラウザを利用する場合、つまり、ネット家電5の制御のためのインタフェースをWeb画面の形で提供する場合を例にとって説明する。すなわち、操作端末6を家電用リモコンとする場合には、所定のネット家電5を制御するための操作画面を操作端末6のWebブラウザ8(図4参照)で表示するもので、その操作画面は、ネット家電制御用のjavaファイル、画像ファイルなどにより構成される。
【0021】
Webブラウザ8の具体例としては、操作端末6がパーソナルコンピュータ6aの場合は、Internet Exploler(登録商標)、或いはNetscape(登録商標)が代表的であり、操作端末がテレビ(デジタルテレビ)6bの場合は、Netfront(登録商標)が代表的である。
【0022】
次に、インターネット4上に接続されるASPサーバ7について説明する。
図5に、ASPサーバ7の構成例を示す。この図5において、ASPサーバ7は、Webブラウザ8を持った操作端末6に対して家電機器制御のための画面やインタフェースを提供するためのWebサーバ機能を有する。
【0023】
また、ASPサーバ7は、ネット家電制御のためのプログラム(家電機器制御のためのWebページ等)を操作端末6のために生成し、そのファイルを配信する機能を有し、そのために必要なhtmlファイル、画像ファイル、個々のネット家電5について、その操作画面を作成するのに必要なcgiファイル、画像ファイルなどを保持する。
【0024】
操作端末6は、ホームゲートウェイ3経由でASPサーバ7にアクセスすることにより、後述するように操作画面を作成するのに必要なファイルをHTTP或いはHTTPSで取得することができる。
このような機能を実現するために、ASPサーバ7には、個人情報データベース9、所有機器情報データベース10、属性情報データベース11が設けられている。
【0025】
図6は、個人情報データベース9の一例を示している。この図6において、個人情報データベース9には、ユーザIDに対応して,氏名、所属グループ、スキンが設定されている。所属グループとは、ユーザが住むマンションやマンションを開発するデベロッパなどのことで、ASPサーバ7による提供サービスを受ける際に、同一のサービスを受ける集団のことである。スキンとは、表示用の処理レイヤーのことで、操作端末6毎にスキンを変更することにより操作端末6に送信するWeb素材は同一であるものの、その見せ方(画面のレイアウトや色)を異ならせることができる。
【0026】
図7は、所有機器情報データベース10を示している。この図7において、所有機器情報データベース10には、ユーザIDに対応して、所有機器、設置場所が設定されている。
図8は、グループ毎に表示する属性情報データベース11を示している。この図8において、属性情報データベース11には、グループに対応して、表示場所、画像、リンクURL(Uniform Resource Locator)が設定されている。
【0027】
一方、ASPサーバ7は、ユーザの所属グループを判別したときは、その所属グループに応じて表示制御用のスキンを変更するようになっている。
図9は、ASPサーバ7に設定されたスキンのディレクトリの一例を示している。この図9において、各スキンのディレクトリ下にhtml及びimgの各ディレクトリが設定され、それらの各ディレクトリに所定のファイルが保存されている。図9では、同一の部品(「title.gif」、「Toshiba.gif」など)は同じ名称となっている。
【0028】
次に、上記構成の作用について説明する。
ユーザが操作端末6を立ち上げると、操作端末6のWebブラウザ8は、ホームゲートウェイ3を通じてASPサーバ7にTOP画面をリクエストする。
【0029】
図10は、ASPサーバ7による操作端末6に対するTOP画面表示までの流れを示すフローチャートである。この図10において、ASPサーバ7は、TOP画面のリクエストを受け付けたときは(S1)、ユーザを特定するための認証キーをチェックし(S2)、チェック結果がNGのときは(S3:NG)、エラーページを表示する(S9)。また、チェック結果がOKのときは(S3:OK)、所有機器情報に基づいてユーザ毎の所有機器を検索すると共に(S4)、所属するグループを検索する(S5)。図6及び図7に示す例では、特定したユーザIDが例えば「00001」であったときは、所有機器情報としては、「リビング」に「エアコン」が設置されていると共に、「リビング」に「照明」が設置されていることを検索する。また、所属グループは「A」であることを検索する。
【0030】
次に、ASPサーバ7は、スキンをチェックする(S6)。図7に示す例では、ユーザIDが「00001」のスキンは「1」であることをチェックする。
次に、ASPサーバ7は、操作端末6のWebブラウザ8を判別してから(S7)、TOP画面を表示する(S8)。図8に示す例では、グループ毎に表示する属性情報としては、所属グループ「A」に対応した表示場所(PC6a上の表示場所)として「1」、「2」、「3」が設定されていると共に(図11参照)、それらの表示場所に対応した画像ファイルとして「title.gif」、「cm.gif」、「topics.gif」が保存され、さらにその画像ファイルに対応したリンクとして「http://AAA/index.html」、「http://AAA/cm.html」、「http://AAA/topics.html」が設定されている。従って、ASPサーバ7がユーザのPC6aに対して斯様なhtmlファイルを送信することにより、PC6aのWebブラウザ8によりTOP画面を表示することができる。
【0031】
ところで、PC6a用のTOP画面では、ASPサーバ7が持っているTOP画面を形成するための表示コンテンツ(Web素材から形成される1つのフレームによる表示のこと)を複数表示するようにしている。
【0032】
図12に示す例では、PC6aに表示されるTOP画面12の表示コンテンツは、共通のタイトル画面12a、宅内家電機器リスト画面(操作画面)12b、使用者が所属するグループ毎の表示コンテンツであるコマーシャル画面12c、トピックス画面12dとからなる。また、宅内家電機器リスト画面12bには、ネット家電5を示すアイコン12eが表示される。これらの画面を表示するための表示コンテンツは、元々画素数の大きなディスプレイを有するPC6aに表示することを前提として作成されていることから、複数の表示コンテンツをPC6aに表示するにしても、PC6aの画面に全てを支障なく表示することができる。
【0033】
しかしながら、操作端末6としてテレビ6bを用いた場合、テレビ6bの画素数はPC6aに比較して少ないことから(このことは、テレビ6bが大画面となるにしても同じである)、PC6aに表示可能な複数の表示コンテンツの全てを表示することはできない。
そこで、本実施例では、ASPサーバ7は、操作端末6のWebブラウザ8が例えばテレビ用のNetfrontであることを判別したときは、操作端末6はテレビ6bであると判断し、タイトル画面12a及び表示コンテンツとして宅内家電機器リスト画面12bを表示する(図13参照)。この場合、テレビ6bに表示する宅内家電機器リスト画面12bの表示コンテンツのWeb素材は、PC6aに表示する宅内家電機器リスト画面12bの表示コンテンツのWeb素材と同一であり、Web素材の共通化が図られている。
【0034】
さらに、本実施例では、ユーザが所属するグループに合わせてスキンにより表示コンテンツを変更するようにした。つまり、図12に示すPC6a用のTOP画面12、或いは図13に示すテレビ6b用のTOP画面12の何れの表示であっても、skin 1ではTOP画面12を青色表示に、skin 2ではオレンジ表示に切り換えるようにした。この場合、表示に必要なWeb素材(部品)は同一であり、その表示色がスキンにより変更されているだけである。また、色だけでなく、異なるレイアウトで表示することも可能である。従って、スキンを変更するだけで、ユーザが所属するグループに適した表示形態でTOP画面12をPC6a或いはテレビ6bに表示することが可能となる。
【0035】
このような機能を実現するために、ASPサーバ7に、図9に示すようにスキン毎にディレクトリを設定し、同一の部品を使用するようにしたのである。つまり、表示コンテンツを構成する部品は同一であっても、スキンを変更することによりユーザが所属するグループ毎に見せ方を異ならせるようにしたのである。
【0036】
さて、上述したように、PC6a或いはテレビ6bに表示されたTOP画面12に対する操作により所望のネット家電5に対する遠隔制御が可能となる。例えば使用者が操作端末6としてPC6aで例えばエアコンを操作したい場合は、PC6aに表示されたエアコンのアイコン12eをマウスで選択した状態でクリックする。また、操作端末6としてテレビ6bでエアコンを操作したい場合は、図14に示すリモコン13の「十字」キー14でエアコンのアイコン12eを選択した状態で「決定」キー15を操作する。
【0037】
ここで、TOP画面12における各ネット家電5のアイコン12eには、選択時のリンク先として、各ネット家電5の操作画面の作成に必要なリンクが指定されている。例えば、エアコンのアイコン12eには、ASPサーバ7に保存してある「aircon.html」へのリンクが張られている。
【0038】
操作端末6に表示されているTOP画面12上のエアコンのアイコン12eが選択された状態で「決定」キー15が操作されると、当該アイコンには「192.168.1.1/b/aircon.html」のリンクが張られているので、テレビ6bは、「192.168.1.1/b/aircon.html」のアクセスパスでホームゲートウェイ3にアクセスする。
【0039】
ホームゲートウェイ3は、「192.168.1.1/b/aircon.html」でアクセスされたときは、アクセスパスに「/b/」が含まれていることから、上述したプロキシィサーバとしての設定に基づいてhttpで暗号化することなくASPサーバ7にアクセスして「aircon.html」をリクエストする(図15及び図16参照)。
【0040】
ASPサーバ7は、ホームゲートウェイ3からのhttpによるリクエストに応じて自己が保有する「aircon.html」を暗号化することなくホームゲートウェイ3経由で操作端末6に送信する。これにより、操作端末6は、受信した「aircon.html」を実行するようになる。
【0041】
ASPサーバ7に設定された「aircon.html」の一例を以下に示す。
[aircon.html]
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=EUC-JP">
<title>エアコン</title>
<script language="javascript" src="/a/air#control.js "></script>;制御情報
</head>
<body>
<img src="/b/aircon.gif" alt="" width=1 height=1></td>;エアコン操作画面
</body>
</html>
このプログラムでは、スクリプト言語を指定するための制御情報は「/a/」をアクセスパスに含めることにより暗号化し、エアコン操作画面を表示するための情報は、「/b/」をアクセスパスに含めることにより暗号化しないことを示している。
【0042】
なお、ASPサーバ7は、上述の「aircon.html」のプログラムを操作端末6に送信する際は、操作端末6からhttpでアクセスされることから、「aircon.html」を構成するhtmlタグ自体を暗号化することなく送信する。
【0043】
操作端末6のWebブラウザ8は、「aircon.html」をASPサーバ7から受信したときは、その「aircon.html」を実行する。
即ち、ASPサーバ7に対してTOP画面12を作成する上で必要となる制御情報とエアコン操作画面をASPサーバ7にリクエストする。このとき、ホームゲートウェイ3は、操作端末6から受信したアクセスパスに「/a/」または「/b/」が含まれているかを判断し、「/a/」が含まれている場合、つまり上述のプログラム例では、制御情報である「air control.js」をhttpsで暗号化してASPサーバ7にリクエストする。また、「/b/」が含まれている場合、つまり上述のプログラム例では、「aircon.gif」を暗号化することなくhttpでASPサーバ7にリクエストする(図15及び図16参照)。
【0044】
以上のような動作により、ASPサーバ7からホームゲートウェイ3を経由して操作端末6に対して、暗号化されない「aircon.html」が送信されるのに続けて、暗号化された「air control.js」、暗号化されない「aircon.gif」が順に送信されるので、操作端末6にはTOP画面が表示される(図15及び図16参照)。
【0045】
図17に、操作端末6(図ではテレビ6b)、ASPサーバ7、ネット家電5(図ではエアコン5a)との間のシーケンスを示している。この図17において、ASPサーバ7は、テレビ6bからのアクセスに応じてエアコン5aの状態を確認し、エアコン5aが状態を返してきたときは、取得した情報に基づいて操作画面をテレビ6bに表示する。このとき、ASPサーバ7は、テレビ6bに操作画面を表示する際は、エアコン5aの現在の状態に応じてアイコンを選択するためのカーソルの表示を切り換えるようになっている。つまり、図1に示すようにエアコン5aが運転中であったときはカーソルを停止中にし、エアコンが停止中であったときはカーソルを運転中にするもので、斯様な操作画面を作成してホームゲートウェイ3経由でテレビ6bに送出する。
【0046】
以上の動作により、テレビ6bには、図2に示すようなエアコン5aの操作画面16が表示される。この操作画面16では、エアコン5aを運転するための「ON」ボタン17及び停止するための「OFF」ボタン18が表示される。このとき、操作画面16において、エアコン5aが運転中(図では冷房運転中)の場合は、「OFF」ボタン18がカーソル(図中の太線)により予め選択された状態で表示される。また、エアコン5aが停止中の場合は、図3に示すように「ON」ボタン17がカーソルにより予め選択された状態で表示される。
【0047】
さて、ユーザがエアコン5aの操作画面16において、運転中のエアコン5aを停止するには、「OFF」ボタン18が予め選択された状態で表示されているので、テレビ6bのリモコン13の「決定」キー15を操作する。これにより、テレビ6bは、図17に示すようにエアコン5aに対する停止コマンドを例えばCGIパラメータとして含む要求メッセージとしてホームゲートウェイ3経由でASPサーバ7へ送信する。
【0048】
ASPサーバ7は、この要求メッセージを受けると、例えばCGIパラメータなどによるエアコン5aに対する停止コマンドを、エコーネットプロトコルにおけるエアコン5aに対する停止コマンドに変換し、これをホームゲートウェイ3へ送信する。
【0049】
ホームゲートウェイ3は、エコーネットプロトコルによるエアコン5aに対する停止のコマンドを受けたときは、エアコン5aに対して停止コマンドを送信する。
以上の動作により、リモコン13に対する操作により、運転していたエアコン5aを遠隔制御で停止することができる。
【0050】
このとき、ASPサーバ7は、図17に示すようにエアコンをオフしたことに応じてエアコン5aの状態が停止中に切り換わったことを確認したときは、操作端末6の操作画面に表示されているカーソルを「ON」ボタン17に移動する。従って、ユーザは、リモコン13によりエアコン5aを運転するための操作を「決定」キー15に対する1回の操作で簡単に行うことができる。
【0051】
なお、上述したようにエアコン5aの操作画面16において、「OFF」ボタン18から「ON」ボタン17にカーソルを移動するために、ホームゲートウェイ3とASPサーバ7との間で行われる通信は非SSL通信である。これは、ホームゲートウェイ3からASPサーバ7に対するインターネット通信は、制御結果から操作ボタンの画像を特定するために必要な情報のみなので、特に機器を特定する情報が含まれていないからである。
【0052】
一方、図18に示すシーケンスのように、ASPサーバ7は、エアコン5aの状態を確認した際に、エアコン5aが故障中であったときは、テレビ6bに表示している操作画面中の「ON」ボタン17及び「OFF」ボタン18の何れも選択できないようになっている。このような制御方法としては、例えば「OFF」ボタン18に張られている、「<a href="/cgi-bin/on.cgi"><img src="off.gif"></a>」というURLの記述を、「<img src="off.gif">」に変更することにより実施可能である。
【0053】
このような実施例によれば、操作端末6にネット家電5を操作するための操作画面を表示する際に、ネット家電5の現在の運転状態と異なる操作を行うための操作ボタンをカーソルで予め選択された状態で表示するようにしたので、テレビ6bのリモコン13に対する操作によりネット家電5を現在と異なる運転状態に切り換える場合に、リモコン13の「決定」キー15に対する1回の操作で切り換えることができる。従って、テレビのリモコンの各種キーに対する操作により操作画面の所望の操作ボタンを選択してから決定する場合に比較して、操作性を簡単化することができる。
【0054】
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について図19ないし図22を参照して説明するに、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この第2実施例は、ホームゲートウェイ3が有する機器固有の固体識別子情報を送信する場合は、その固体識別子情報を暗号化してASPサーバ7に送信することを特徴とする。
【0055】
ASPサーバ7には、第1実施例で示した「aircon.gif」に代えて「monitor.cgi」が保存されている。
また、ASPサーバ7に保存された「aircon.html」は、次のようにプログラムされている。
[aircon.html]
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=EUC-JP">
<title>エアコン</title>
<script language="javascript" src="/a/air#control.js "></script>;制御情報
</head>
<body>
<script language="javascript" src="/a/monitor.cgi"></script>;エアコン画面
</body>
</html>
このプログラムでは、スクリプト言語を指定するための制御情報に加えてエアコン操作画面を表示するための情報は、「/a/」をアクセスパスに含めることにより暗号化することを示している。
また、ASPサーバ7に設定されたホームゲートウェイ情報の一例としては、図21に示すようにユーザIDに対応してホームゲートウェイ固体識別子が設定されている。
【0056】
本実施例では、操作端末6のWebブラウザ8が上述の「aircon.html」を実行することにより、「/a/」で「monitor.cgi」にアクセスすると、ホームゲートウェイ3は、自己の固体識別子情報をASPサーバ7に渡すので、「monitor.cgi」は、その固体識別子情報を元にユーザを特定し、対象機器の操作画面を作成してホームゲートウェイ3経由で操作端末6に送出する。
【0057】
このような動作により、図19及び図20に示すようにASPサーバ7からホームゲートウェイ3経由で操作端末6に対して、暗号化されない「aircon.html」が送信されるのに続けて、暗号化された「air control.js」、暗号化された「monitor.cgi」が送信される。
【0058】
ここで、エアコン5aが運転中であったときは、テレビ6bに表示されたエアコン5aの操作画面16には、「OFF」ボタン18がカーソルにより予め選択された状態で表示されているので、ユーザがテレビ6bのリモコン13の「決定」キー15を操作すると、リモコン13は、ホームゲートウェイ3経由でASPサーバ7に対して停止コマンドを実行することを要求する。
【0059】
ASPサーバ7は、ホームゲートウェイ3に対して停止コマンドを出力するので、ホームゲートウェイ3は、停止コマンドを実行してエアコン5aを停止してから、ASPサーバ7にOFF画面を要求する。この場合、OFF画面には機器情報が含まれていないので、非暗号化でOFF画面を要求する。
【0060】
このような動作により、図22に示すようにASPサーバ7からホームゲートウェイ3に「Off.gif」が非暗号化で送信されるので、テレビ6bの操作画面16は、停止画面に切り換えられる。この場合、操作画面のボタンをカーソルで選択された状態で表示するための「On.gif」が「Off.gif」に切り換えられるだけであり、操作画面を構成する他のWeb素材が変更されることはない。
【0061】
このような実施例によれば、ホームゲートウェイ3は、操作端末6からの要求に応じてASPサーバ7にアクセスして操作画面をリクエストする場合は、自己の固体識別子情報を暗号化して送信するようにしたので、ASPサーバ7は、対象となるTOP画面を返すことができ、ユーザ情報を秘匿しながらユーザを確実に特定することができる。
【0062】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
ホームゲートウェイ3とASPサーバ7との間の暗号化の手段としては、SSLに限らず、PKI、RSA、S/MINEなどを用いるようにしてもよい。
【0063】
ホームゲートウェイ3に表示コンテンツを保存しておき、ホームゲートウェイ3が操作端末6に表示コンテンツを提供するようにしてもよい。
ASPサーバ7は、操作端末6に操作画面を表示する場合は、過去の操作履歴に基づき、最も利用頻度の高い操作ボタンにカーソルを合わせて表示するようにしてもよい。
【0064】
ASPサーバ7は、現在月が例えば7〜9月の場合は、自動、冷房、暖房、除湿のうち、冷房を選択して表示するようにしてもよい。
本実施例では、操作端末6を家電制御のためのリモコンとして利用する場合を説明しているが、例えば、ホームゲートウェイ3自身がWebブラウザ機能(とディスプレイ機能)を含み、このホームゲートウェイ3そのものを家電制御のためのリモコンとして利用するような形態ももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の第1実施例におけるASPサーバのカーソルの移動表示動作を示すフローチャート
【図2】「OFF」ボタンが選択表示された操作画面を示す図
【図3】「ON」ボタンが選択表示された操作画面を示す図
【図4】システム全体の構成を示す概略図
【図5】ASPサーバの構成を示す概略図
【図6】ASPサーバの個人情報データベースを示す図
【図7】ASPサーバの所有機器情報データベースを示す図
【図8】ASPサーバの属性情報データベースを示す図
【図9】ASPサーバに登録されたスキンのディレクトリを示す図
【図10】ASPサーバのTOP画面表示動作を示すフローチャート
【図11】操作端末の表示領域の位置を示す図
【図12】パーソナルコンピュータのTOP画面を示す概略図
【図13】テレビのTOP画面を示す概略図
【図14】リモコンの一部を示す平面図
【図15】データの流れを示す全体の概略図
【図16】操作画面を表示するまでの各機器間のデータの流れを示すシーケンス
【図17】カーソルによる選択表示するまでの各機器間のデータの流れを示すシーケンス
【図18】エアコンが故障中の場合を示す図17相当図
【図19】本発明の第2実施例を示す図15相当図
【図20】図16相当図
【図21】ASPサーバのホームゲートウェイ情報データベースを示す図
【図22】操作画面の表示の切り替え手順を示す図
【符号の説明】
【0066】
図面中、2は家庭内ネットワーク、3はホームゲートウェイ(制御装置)、4はインターネット、5はネットワーク家電機器、5aはエアコン(ネットワーク家電機器)、6は操作端末、6aはパーソナルコンピュータ(操作端末)、6bはテレビ(操作端末)、7はASPサーバ(表示手段、表示制御手段)、8はWebブラウザ、12はTOP画面、12bは宅内家電機器リスト画面(操作画面)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御対象となるネットワーク家電機器と、
このネットワーク家電機器と家庭内ネットワークを介して接続され、前記ネットワーク家電機器を制御するための制御情報を出力する制御装置と、
前記ネットワーク家電機器を前記制御装置を通じて遠隔制御するための操作端末と、
この操作端末に前記ネットワーク家電機器を操作するための複数のボタンを含む操作画面を表示する表示手段と、
この表示手段が前記操作画面を表示する場合は、前記ネットワーク家電機器の運転状態或いは運転環境に基づいて決定した所定のボタンを予め選択した状態で表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とするネットワーク家電制御システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記表示手段により前記操作画面に表示されたボタンが操作されたときは、そのボタンと異なる運転状態となるように前記ネットワーク家電機器を操作するためのボタンを予め選択した状態で表示することを特徴とする請求項1記載のネットワーク家電制御システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、前記ネットワーク家電機器に対して現実に制御可能なボタンのみを選択可能とすることを特徴とする請求項1または2記載のネットワーク家電制御システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、最も操作回数が多いボタンを予め選択した状態で表示することを特徴とする請求項1または2記載のネットワーク家電制御システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、気温や湿度、季節や時刻などの情報に基づいて決定したボタンを予め選択した状態で表示することを特徴とする請求項1または2記載のネットワーク家電制御システム。
【請求項1】
制御対象となるネットワーク家電機器と、
このネットワーク家電機器と家庭内ネットワークを介して接続され、前記ネットワーク家電機器を制御するための制御情報を出力する制御装置と、
前記ネットワーク家電機器を前記制御装置を通じて遠隔制御するための操作端末と、
この操作端末に前記ネットワーク家電機器を操作するための複数のボタンを含む操作画面を表示する表示手段と、
この表示手段が前記操作画面を表示する場合は、前記ネットワーク家電機器の運転状態或いは運転環境に基づいて決定した所定のボタンを予め選択した状態で表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とするネットワーク家電制御システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記表示手段により前記操作画面に表示されたボタンが操作されたときは、そのボタンと異なる運転状態となるように前記ネットワーク家電機器を操作するためのボタンを予め選択した状態で表示することを特徴とする請求項1記載のネットワーク家電制御システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、前記ネットワーク家電機器に対して現実に制御可能なボタンのみを選択可能とすることを特徴とする請求項1または2記載のネットワーク家電制御システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、最も操作回数が多いボタンを予め選択した状態で表示することを特徴とする請求項1または2記載のネットワーク家電制御システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記操作画面を表示する場合は、気温や湿度、季節や時刻などの情報に基づいて決定したボタンを予め選択した状態で表示することを特徴とする請求項1または2記載のネットワーク家電制御システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2006−323597(P2006−323597A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−145720(P2005−145720)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューママーケティング株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝家電製造株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューママーケティング株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝家電製造株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】
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