説明

ネットワーク接続装置およびネットワーク接続方法

【課題】多様な機能が搭載されているネットワーク接続装置において、使用者が使用する機能に応じた最適なネットワーク接続を実現可能とするネットワーク接続装置およびネットワーク接続方法を提供する。
【解決手段】ネットワーク接続装置は、ネットワークに接続するネットワークデバイスと、ネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態を検知する状態検知部と、ネットワークへの接続を形成するために必要な情報が含まれるプロファイルを管理するプロファイル管理部と、ネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態に応じて、プロファイルのうち、いずれかを選択するプロファイル選択部と、選択されたプロファイルに基づいて当該プロファイルに対応するネットワーク設定をするネットワーク設定部と、設定されたネットワーク設定に基づいてネットワークデバイスを制御して、当該ネットワークに接続するネットワーク接続部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク接続装置およびネットワーク接続方法に関し、より特定的には、WWAN(Wireless Wide Area Network)、WLAN(Wireless Local Area Network)、WiMAX(WorldwideInteroperability for MicrowaveAccess)等を介してネットワーク接続するネットワーク接続装置およびネットワーク接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク技術の発展により、例えば、WWAN、WLAN、およびWiMAX等、様々な種類のネットワークが利用可能となり、このような複数の種類のネットワークに接続可能なネットワーク接続装置が普及している。
【0003】
さらに、このようなネットワーク接続装置としては、例えば、タブレット端末およびWオープンスタイルを有する端末などがあり、動画視聴および音声通話など、多様な機能を搭載している。
【0004】
ここで、このようなネットワーク接続装置が、複数の種類のネットワークに接続する場合には、それぞれのネットワークへの接続を形成するために必要な情報を設定する必要がある。そして、従来のネットワーク接続装置では、それぞれのネットワーク接続に対応するネットワーク設定が定義された複数のプロファイルを管理し、各ネットワークへの接続の際に、接続されるネットワークに対応するプロファイルを選択していた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
具体的には、従来のネットワーク接続装置では、ネットワークへの各接続種別を、1つの統一されたインターフェースで管理可能にして、WLANおよびWWANのいずれの接続種別のネットワークに優先的に接続するかを設定できるようにし、その設定に従って、自動的に接続先の決定、接続を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2008−520164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、多様な機能が搭載されているネットワーク接続装置において、従来、使用者が使用する機能に応じた最適なネットワーク接続を実現できないという問題があった。
【0008】
それ故に、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、多様な機能が搭載されているネットワーク接続装置において、使用者が使用する機能に応じた最適なネットワーク接続を実現可能とするネットワーク接続装置およびネットワーク接続方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のネットワーク接続装置は、使用者によって視聴および/または操作される表示画面を有し、ネットワークに接続可能なネットワーク接続装置であって、ネットワークに接続するネットワークデバイスと、ネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態を検知する状態検知部と、ネットワークへの接続を形成するために必要な情報が含まれるプロファイルを管理するプロファイル管理部と、状態検知部によって検知されたネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態に応じて、プロファイル管理部によって管理されているプロファイルのうち、いずれかを選択するプロファイル選択部と、プロファイル選択部によって選択されたプロファイルに基づいて、当該プロファイルに対応するネットワーク設定をするネットワーク設定部と、ネットワーク設定部によって設定されたネットワーク設定に基づいて、ネットワークデバイスを制御して当該ネットワークに接続するネットワーク接続部とを備える。
【0010】
好ましい状態検知部は、使用者によって視聴および/または操作される表示画面の向きを検知することを特徴とする。
【0011】
また、好ましくは、状態検知部によって検知された表示画面の向きに基づいて、ネットワーク接続装置の使用目的を予測する使用目的予測部を、さらに備え、プロファイル選択部は、使用目的予測部によって予測されたネットワーク接続装置の使用目的に応じたプロファイルを選択することを特徴とする。
【0012】
さらに好ましい使用目的予測部は、状態検知部によって検知された表示画面の向きに基づいて、使用者が使用するアプリケーションを予測し、プロファイル選択部は、使用目的予測部によって予測されたアプリケーションに対応するプロファイルを選択することを特徴とする。
【0013】
また、好ましいネットワーク接続部は、使用目的予測部によって予測されたネットワーク接続装置の使用目的に基づいて、自動的にネットワークに接続することを特徴とする。
【0014】
さらに、より好ましくは、使用目的予測部によって使用者が動画視聴すると予測された場合、プロファイル選択部は、高速かつ大容量通信を可能とするネットワーク接続を形成するプロファイルを選択し、ネットワーク接続部は、自動的にネットワークに接続することを特徴とする。
【0015】
また、好ましいネットワーク接続部は、使用目的予測部によって予測されたネットワーク接続装置の使用目的に基づいて、自動的にネットワークに接続しないことを特徴とする。
【0016】
さらに、より好ましくは、使用目的予測部によって使用者が音声通話すると予測された場合、ネットワーク接続部は、自動的にネットワークに接続しないことを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明のネットワーク接続方法は、使用者によって視聴および/または操作される表示画面を有し、ネットワークに接続可能なネットワーク接続装置が実行するネットワーク接続方法であって、ネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態を検知する状態検知ステップと、状態検知ステップで検知されたネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態に応じて、予め格納されている、ネットワークへの接続を形成するために必要な情報が含まれるプロファイルのうち、いずれかを選択するプロファイル選択ステップと、プロファイル選択ステップで選択されたプロファイルに基づいて、当該プロファイルに対応するネットワーク設定をするネットワーク設定ステップと、ネットワーク設定ステップで設定されたネットワーク設定に基づいて、ネットワークデバイスを制御して当該ネットワークに接続するネットワーク接続ステップとを含む。
【0018】
また、上記目的を達成するために、上述した本発明のネットワーク接続装置の各構成が行うそれぞれの処理は、一連の処理手順を与えるネットワーク接続方法として捉えることができる。この方法は、一連の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムの形式で提供される。このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で、コンピュータに導入されてもよい。
【発明の効果】
【0019】
上述のように、本発明のネットワーク接続装置およびネットワーク接続方法によれば、多様な機能が搭載されているネットワーク接続装置において、使用者が使用する機能に応じた最適なネットワーク接続を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワーク接続装置100が動作する環境を示す概略図
【図2】本発明の一実施形態に係るネットワーク接続装置100を示す機能ブロック図
【図3】ネットワーク接続装置100と第1のネットワーク〜第Nのネットワークとにおけるネットワーク接続を形成するプロファイルの一例を示す図
【図4】本発明の一実施形態に係るネットワーク接続装置100が実行するネットワーク接続方法400の処理の流れを示すフローチャート
【図5】表示画面の向きに対応して予測されるネットワーク接続装置100の使用目的を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るネットワーク接続装置100が動作する環境を示す概略図である。ネットワーク接続装置100は、第1〜第Nのネットワークのそれぞれに接続可能となっている。より詳細には、各ネットワークに接続する場合、ネットワーク接続装置100は、例えば、WWAN(WirelessWide Area Network)、WLAN(Wireless Local Area Network)、およびWiMAX(WorldwideInteroperability for MicrowaveAccess)ネットワーク等を介して接続する。
【0022】
なお、ネットワーク接続装置100は、使用者によって視聴および/または操作される表示画面を備え、ネットワーク接続機能を有するものである。例えば、ネットワーク接続装置100は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、および多機能を備えた携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)であって、さらには、タブレット端末、およびWオープンスタイルを有する端末等である。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態に係るネットワーク接続装置100を示す機能ブロック図である。図2において、ネットワーク接続装置100は、第1のネットワークデバイス101−1〜第Nのネットワークデバイス101−Nと、接続モード制御部102と、手動接続制御部103と、自動接続制御部104と、ネットワーク接続部105と、プロファイル管理部106と、プロファイル選択部107と、ネットワーク設定部108と、状態検知部109と、使用目的予測部110とを備える。
【0024】
第1のネットワークデバイス101−1〜第Nのネットワークデバイス101−Nは、それぞれ第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を形成するためのデバイスである。なお、ネットワークデバイスとしては、例えば、WWANに接続するWWANデバイス、WLANに接続するWLANデバイス、WiMAXネットワークに接続するWiMAXデバイス、有線LANに接続する有線LANデバイス、WLANまたはWiMAXに接続するWLAN、WiMAXコンボデバイス等が挙げられる。また、ここでは、第1のネットワークデバイス101−1〜第Nのネットワークデバイス101−Nは、それぞれ第1のネットワーク〜第Nのネットワークに対応付けられているが、ネットワークデバイスとネットワークとは1対1に対応付けられる必要はなく、1つのネットワークデバイスが複数のネットワークに対応付けられていても構わない。
【0025】
接続モード制御部102は、ネットワーク接続装置100の接続モードの切り替えを制御する。ここでは、接続モード制御部102は、例えば、ユーザからの指示および/またはネットワーク接続装置100のネットワーク接続状況等に応じて、自動的にネットワーク接続を行う自動接続モードと、ユーザの設定および選択によってネットワーク接続を行う手動接続モードとの切り替えを行う。
【0026】
手動接続制御部103は、ネットワーク接続装置100の接続モードが手動接続モードの場合、ユーザからの指示に応じて、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続および切断を制御する。具体的には、例えば、ユーザがOS標準で備えられている機能等を利用して、ネットワーク種別、ネットワークデバイス識別情報、ネットワーク識別情報、および認証・暗号情報などのような、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を形成するために必要な情報をそれぞれ設定する。そして、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を実現する。
【0027】
また、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を形成するために必要な情報を、後述するプロファイル管理部106によって管理されるプロファイルとして予め登録しておき、ユーザが当該プロファイルを選択することによって、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を実現しても構わない。
【0028】
自動接続制御部104は、ネットワーク接続装置100の接続モードが自動接続モードの場合、所定のルールに従って、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの自動的な接続および切断を制御する。具体的には、後述するプロファイルに対応するネットワーク設定がなされて、自動的に、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を実現する。
【0029】
ネットワーク接続部105は、第1のネットワークデバイス101−1〜第Nのネットワークデバイス101−Nを制御して、当該ネットワーク接続装置100を第1のネットワーク〜第Nのネットワークへ接続する。なお、ネットワーク接続部105は、図2に示すように統合された1つの機能部で構成されても構わないし、例えば、第1のネットワークデバイス101−1〜第Nのネットワークデバイス101−Nそれぞれに対応して複数の機能部で構成されても構わない。
【0030】
また、ネットワーク接続部105は、後述するプロファイル管理部106によって管理されているプロファイルに基づいて、第1のネットワークデバイス101−1〜第Nのネットワークデバイス101−Nを制御して、当該ネットワーク接続装置100を第1のネットワーク〜第Nのネットワークへ接続する。
【0031】
プロファイル管理部106は、当該ネットワーク接続装置100を第1のネットワーク〜第Nのネットワークへ接続する際に、当該ネットワーク接続を形成するために必要な情報が含まれるプロファイルを管理している。
【0032】
図3は、ネットワーク接続装置100と第1のネットワーク〜第Nのネットワークとにおけるネットワーク接続を形成するプロファイルの一例を示す図である。図3に示すように、プロファイルには、ネットワーク種別、ネットワークデバイス識別情報、ネットワーク識別情報、および認証・暗号情報などのようにネットワークへの接続を形成するために必要な情報と、さらには、優先順位、自動接続フラグ、および拡張情報(接続時処理)などが含まれる。
【0033】
ネットワーク接続装置100が第1のネットワーク〜第Nのネットワークへ接続する際には、例えば、ユーザがOS標準で備えられている機能等を利用して、ネットワーク種別、ネットワークデバイス識別情報、ネットワーク識別情報、および認証・暗号情報などのような、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を形成するために必要な情報をそれぞれ設定する。
【0034】
第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を形成するために必要な情報を設定する手法としては、ユーザが慣れ親しんだOS標準で備えられている機能を利用しても構わないし、ウィザード画面などを用いて直接設定しても構わないし、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を形成するために必要な情報が記載されたファイルをインポートして設定しても構わない。
【0035】
なお、第1のネットワーク〜第Nのネットワークへの接続を形成するために必要な情報について、OS標準で備えられている機能を利用して設定することに限定されるものではなく、例えば、ネットワーク接続を形成するために必要な情報を設定する専用ソフトおよびアプリケーションなどを利用して設定しても構わない。
【0036】
例えば、プロファイルAでは、ネットワーク接続装置100において、第1のネットワークデバイス101−1によってWWANに接続し、第1のネットワークとのネットワーク接続を実現する。さらに、ネットワーク接続の際、認証方式X1、暗号方式Y1、および認証用情報Z1を用いる。
【0037】
プロファイルBでは、ネットワーク接続装置100において、第2のネットワークデバイス101−2によってWLANに接続し、第2のネットワークとのネットワーク接続を実現する。さらに、ネットワーク接続の際、認証方式X2、暗号方式Y2、および認証用情報Z2を用いる。
【0038】
プロファイルCでは、ネットワーク接続装置100において、第3のネットワークデバイス101−3によってWLANに接続し、第3のネットワークとのネットワーク接続を実現する。さらに、ネットワーク接続の際、認証方式X3、暗号方式Y3、および認証用情報Z3を用いる。
【0039】
プロファイルDでは、ネットワーク接続装置100において、第4のネットワークデバイス101−4によってWiMAXに接続し、第4のネットワークとのネットワーク接続を実現する。さらに、ネットワーク接続の際、認証方式X4、暗号方式Y4、および認証用情報Z4を用いる。
【0040】
同様に、ネットワーク種別、ネットワークデバイス識別情報、およびネットワーク識別情報、認証・暗号情報を用いて、その他のプロファイルが生成される。
【0041】
さらに、自動接続フラグの設定について、ネットワーク接続を自動的にするか否かは、例えば、認証・暗号情報に基づいて、当該ネットワーク接続が有するセキュリティ強度を考慮して設定すればよい。具体的には、暗号化された暗号化ネットワークには自動接続し、暗号化されていない非暗号化ネットワークには自動接続しないと設定すればよい。また、暗号化ネットワークであっても、例えば、TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)およびAES(Advanced Encryption Standard)などの所定のセキュリティ強度以上を示す暗号化ネットワークのみ、自動接続すると設定し、WEP(Wired Equivalent Privacy)などの所定のセキュリティ強度未満を示す暗号化ネットワークには自動接続しないと設定しても構わない。
【0042】
また、例えば、WPA(Wi−Fi Protected Access)2エンタープライズなど、所定のセキュリティ強度を有する認証方式を用いている場合には、当該ネットワークには、自動接続しないと設定しても構わない。
【0043】
なお、ネットワーク接続を自動的にするか否かは、例えば、当該ネットワーク接続の際に発生する通信費を考慮して設定しても構わない。具体的には、当該ネットワーク接続の際に、通信費が発生する場合、または所定金額以上の通信費が発生する場合には、自動接続をしないと設定しても構わない。さらに、この場合、ユーザに対して、当該ネットワーク接続をするか否かの確認を要求した後に、ネットワーク接続をするように半自動接続にしても構わない。
【0044】
なお、ネットワーク接続を自動的にするか否かは、例えば、当該ネットワークのネットワーク種別を考慮して設定しても構わない。具体的には、当該ネットワークのネットワーク種別が有線LANの場合には、自動接続すると設定し、他のネット種別の場合には、自動接続をしないと設定しても構わない。さらに、この場合、ユーザに対して、当該ネットワーク接続をするか否かの確認を要求した後に、ネットワーク接続をするように半自動接続にしても構わない。
【0045】
このように、所定のセキュリティ強度を有するネットワーク接続のみ自動接続することや、特定のネットワーク種別のネットワーク接続のみ自動接続することによって、ネットワーク接続に対する安全性が確保される。
【0046】
また、ネットワーク接続を自動的にするか否かは、後述するネットワーク接続装置100の使用目的、さらに、起動するアプリケーションを考慮して設定しても構わない。
【0047】
具体的には、予測されるネットワーク接続装置100の使用目的において、ネットワーク接続が必要である場合には、自動接続フラグを「使用可」に設定して、早期に、ネットワーク接続できるようにすればよい。また、起動が予測されるアプリケーションにおいて、ネットワーク接続が必要である場合には、自動接続フラグを「使用可」に設定して、早期に、ネットワーク接続できるようにすればよい。ただし、例えば、所定のセキュリティ強度以上を必要とする場合、および/または所定金額以上の通信費が発生する場合には、ユーザに対して、手動接続にしたり、当該ネットワーク接続をするか否かの確認を要求した後に、ネットワーク接続をするように半自動接続にしたりしても構わない。
【0048】
一方、予測されるネットワーク接続装置100の使用目的において、ネットワーク接続が不要である場合には、自動接続フラグを「使用不可」に設定して、ネットワーク接続しないようにすればよい。また、起動が予測されるアプリケーションにおいて、ネットワーク接続が不要である場合には、自動接続フラグを「使用不可」に設定して、ネットワーク接続しないようにすればよい。
【0049】
優先順位は、各プロファイルの使用目的に基づいて設定される。優先順位は1つでもよいし、複数の使用目的に応じて、複数の優先順位が設定されてもよい。自動接続モードにおいては、使用目的および優先順位に従ってネットワーク接続を行う。使用目的および優先順位の例は後述する。
【0050】
さらに、拡張情報(接続時処理)について、ここで、拡張情報とは、各ネットワーク接続時にネットワーク接続装置100が実行する処理(機能)である。
【0051】
図3において、例えば、プロファイルAには、拡張情報として、アプリケーションW1を起動させることを定義する。換言すれば、第1のネットワークデバイス101−1によってWLANに接続し、第1のネットワークとのネットワーク接続が実現した際には、アプリケーションW1を起動させる。
【0052】
プロファイルBには、拡張情報として、アプリケーションW2を起動させ、U2画面を表示することを定義する。換言すれば、第2のネットワークデバイス101−2によってWWANに接続し、第2のネットワークとのネットワーク接続が実現した際には、アプリケーションW2を起動させ、U2画面を表示する。
【0053】
プロファイルCには、拡張情報として、アプリケーションW3を起動させ、U3画面を表示することを定義する。換言すれば、第3のネットワークデバイス101−3によってWWANに接続し、第3のネットワークとのネットワーク接続が実現した際には、アプリケーションW3を起動させ、U3画面を表示する。ただし、プロファイルCでは、自動接続フラグは「使用不可」であるため、例えば、手動(認証等を実行した上)で第3のネットワークへの接続を実現した際に、アプリケーションW3が起動されることになる。
【0054】
プロファイルDには、拡張情報として、アプリケーションW4を起動させることを定義する。換言すれば、第4のネットワークデバイス101−4によってWiMAXに接続し、第4のネットワークとのネットワーク接続が実現した際には、アプリケーションW4を起動させる。
【0055】
なお、ここでは、拡張情報として、アプリケーションの起動および画面表示を定義しているが、これに限定されるものではなく、例えば、IPアドレス、ディフォルトゲートウェイ、およびプロキシの設定など、ネットワーク接続時に定義される具体的なネットワーク設定であっても構わない。さらに、拡張情報は、デフォルトプリンタの設定、VPNの自動起動設定、およびWebブラウザで起動時に表示されるホームページの設定等が含まれる。
【0056】
このように、プロファイル毎に拡張情報を定義することによって、ネットワーク種別および認証・暗号情報等に対応して起動されるアプリケーション、および具体的なネットワーク設定等が、ネットワーク接続の実現と共に実行されるため、ユーザにとって、ネットワーク接続とアプリケーションの起動および具体的なネットワーク設定等とを別々に操作する必要がなく、利便性を向上させることができる。
【0057】
プロファイル選択部107は、状態検知部109によって検知されたネットワーク接続装置100の状態に応じて、プロファイル管理部106によって管理されているプロファイルのうち、いずれかを選択する。
【0058】
より詳細には、状態検知部109は、使用者によって視聴および/または操作される、ネットワーク接続装置100の表示画面の向きを検知する。そして、使用目的予測部110は、状態検知部109によって検知された表示画面の向きに基づいて、ネットワーク接続装置100の使用目的を予測する。なお、使用目的予測部110は、状態検知部109によって検知された表示画面の向きに基づいて、使用者が使用するアプリケーションを予測しても構わない。
【0059】
状態検知部109は、ネットワーク接続装置100を備える端末自身や端末周囲の環境等の状態を検知するものであり、検知する内容は表示画面の向きに限らない。例えば、日付、時刻、ネットワーク接続装置100が起動してからの経過時間、もしくは、ネットワークに接続/未接続の経過時間を検知してもよい。また、GPS等の位置情報取得手段を内蔵し、場所もしくは移動速度を検知してもよい。あるいはまた、照度センサ、温度センサ等の各種センサを内蔵し、周囲の明るさ、温度もしくは湿度を検知してもよい。またさらに、端末を駆動するバッテリの残量を検知してもよい。使用目的予測部110は、状態検知部109によって検知されたこれらの情報に基づいて、使用目的または使用されるアプリケーションを予測することができる。
【0060】
そして、プロファイル選択部107は、使用目的予測部110によって予測されたネットワーク接続装置100の使用目的に応じたプロファイルを選択したり、使用目的予測部110によって予測されたアプリケーションに対応するプロファイルを選択したりする。
【0061】
具体的には、当該ネットワーク接続装置100の使用目的が動画視聴であると予測された場合、プロファイル選択部107は、予めプロファイル管理部106によって管理されているプロファイルのうち、高速かつ大容量通信を可能とするネットワーク設定を有するプロファイルを選択すればよい。
【0062】
ネットワーク設定部108は、プロファイル選択部107によって選択されたプロファイルに基づいて、当該プロファイルに対応するネットワーク設定をする。
【0063】
次に、本発明の一実施形態に係るネットワーク接続装置100が実行するネットワーク接続方法の処理の流れについて、詳しく説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るネットワーク接続装置100が実行するネットワーク接続方法400の処理の流れを示すフローチャートである。図4において、ネットワーク接続方法400は、状態検知ステップS401と、使用目的予測ステップS402と、ネットワーク接続判定ステップS403と、プロファイル選択ステップS404と、ネットワーク設定ステップS405と、ネットワーク接続ステップS406とを含む。
【0064】
状態検知ステップS401において、状態検知部109は、ネットワーク接続装置100の状態を検知する。より具体的には、状態検知部109は、使用者によって視聴および/または操作される、ネットワーク接続装置100の表示画面の向きを検知する。また、ネットワーク接続装置100に備えられた表示画面がWオープンスタイルの端末である場合には、状態検知部109は、当該表示画面が横向きの状態でオープンされるか、縦向きでオープンされるか、表示画面の開閉状態を検知しても構わない。
【0065】
使用目的予測ステップS402において、使用目的予測部110は、状態検知ステップS401で検知された表示画面の向きに基づいて、ネットワーク接続装置100の使用目的を予測する。
【0066】
図5は、表示画面の向きに対応して予測されるネットワーク接続装置100の使用目的を示す図である。図5において、表示画面の向きが横である場合、使用目的予測部110は、使用者は動画視聴する目的で当該ネットワーク接続装置100を使用/操作していると予測する。さらに、この場合、使用目的予測部110は、使用者は動画視聴を実現するアプリケーションW2またはW3を使用すると予測しても構わない。
【0067】
一方、表示画面の向きが縦である場合、使用目的予測部110は、使用者は音声通話または音楽再生する目的で当該ネットワーク接続装置100を使用/操作していると予測する。
【0068】
なお、ネットワーク接続装置100に備えられた表示画面がWオープンスタイルの端末である場合には、表示画面の開閉状態に基づいて、ネットワーク接続装置100の使用目的を予測しても構わない。ここで、表示画面の開閉状態がクローズである場合には、使用目的予測部110は、使用者はメール受信する機能を起動させていると予測しても構わない。
【0069】
ネットワーク接続判定ステップS403において、使用目的予測部110は、使用目的予測ステップS402で予測された当該ネットワーク接続装置100の使用目的に応じて、ネットワーク接続が必要か否かを判定する。
【0070】
具体的には、使用目的予測部110は、図5で示される動画視聴およびメール受信は、ネットワーク接続が必要であって、音声通話および音楽再生は、ネットワーク接続が不要であると判定すればよい。これにより、表示画面の向きが縦である場合には、自動的にネットワーク接続をすることなく、例えば、対応するアプリケーションV1またはV2を起動させればよい。
【0071】
より詳細には、表示画面の向きが縦である場合のうち、音声通話および音楽再生する頻度を履歴としてメモリ等の記憶手段に記憶し、さらに、当該履歴に基づいて、使用する頻度に応じて優先順位を設定する。そして、表示画面の向きが縦である場合には、当該優先順位に基づいて、アプリケーションを起動しても構わない。音声通話の場合には、電話帳を開き、音楽再生の場合には、音楽再生用のアプリケーションを起動させればよい。
【0072】
そして、ネットワーク接続判定ステップS403でネットワーク接続が不要であると判定された場合は、処理を終了し(ステップS403のNo)、ネットワーク接続が必要であると判定された場合は、次のプロファイル選択ステップS404の処理に進む(ステップS403のYes)。ここで、ネットワーク接続が不要であると判定された場合は、接続モードを手動接続モードに変更してもよい。また、ネットワーク接続が必要であると判定された場合には、自動接続モードに変更してもよい。
【0073】
プロファイル選択ステップS404において、プロファイル選択部107は、使用目的予測ステップS402で予測された当該ネットワーク接続装置100の使用目的に応じて、予めプロファイル管理部106によって管理されているプロファイルのうち、いずれかを選択する。
【0074】
以下に、ステップS402からステップS404までの処理の例を説明する。例えば、ステップS402で、使用目的予測部110が、当該ネットワーク接続装置100の使用目的が動画視聴であると予測した場合、ステップS403で、使用目的予測部110は、ネットワーク接続が必要であると判断し、接続モードを自動接続モードに設定する。ステップS404で、プロファイル選択部107は、予めプロファイル管理部106によって管理されているプロファイルのうち、動画視聴目的に対応した優先順位(図3の使用目的1)に基づき、動画視聴に最適なネットワーク種別を有するプロファイルBを選択する。なお、動画視聴に適しているネットワーク種別は、一般的に高速・大容量のネットワーク種別であり、優先順位は、WLAN>WiMAX>WWANの順になる。
【0075】
あるいは、ステップS402で、使用目的予測部110が、動画視聴を実現するアプリケーションW2またはW3が使用されると予測した場合、ステップS403で、使用目的予測部110は、ネットワーク接続が必要であると判断し、接続モードを自動接続モードに設定する。ステップS404で、プロファイル選択部107は、予めプロファイル管理部106によって管理されているプロファイルのうち、アプリケーションW2またはW3を起動することが拡張情報に記述されたプロファイルBまたはCを選択する。
【0076】
また、ステップS402で、使用目的予測部110が、当該ネットワーク接続装置100の使用目的がメール受信であると予測した場合、ステップS403で、使用目的予測部110は、ネットワーク接続が必要であると判断し、接続モードを自動接続モードに設定する。ステップS404で、プロファイル選択部107は、予めプロファイル管理部106によって管理されているプロファイルのうち、メール受信目的に対応した優先順位(図3の使用目的2)に基づき、メール受信に最適なネットワーク種別を有するプロファイルAを選択する。なお、メール受信に適しているネットワーク種別の優先順位は、WWAN>WLAN>WiMAXの順になる。プロファイルが通信速度情報を含み、プロファイル選択部107は、優先順位の代わりに、各プロファイルの通信速度情報を参照して、使用目的に応じた通信速度を有するプロファイルを選択するものとしてもよい。
【0077】
あるいは、ステップS402で、使用目的予測部110が、メール受信を実現するアプリケーションW1が使用されると予測した場合、ステップS403で、使用目的予測部110は、ネットワーク接続が必要であると判断し、接続モードを自動接続モードに設定する。ステップS404で、プロファイル選択部107は、予めプロファイル管理部106によって管理されているプロファイルのうち、アプリケーションW1を起動することが拡張情報に記述されたプロファイルAを選択する。
【0078】
また、ステップS402で、使用目的予測部110が、当該ネットワーク接続装置100の使用目的がワンセグTV視聴であると予測した場合、ステップS403で、使用目的予測部110は、ネットワーク接続が不要であると判断し、接続モードを手動接続モードに設定し、ネットワーク接続方法を終了する。
【0079】
次に、ネットワーク設定ステップS405以降について説明する。ステップS405において、ネットワーク設定部108は、プロファイル選択ステップS404で選択されたプロファイルに基づいて、当該プロファイルに対応するネットワーク設定をする。
【0080】
ここで、例えばプロファイルBおよびプロファイルDが選択された場合、それぞれのプロファイルにおける自動接続フラグに基づいて、それぞれ第2および第4のネットワークに自動的に接続されることになる。一方、プロファイルCが選択された場合には、当該プロファイルにおける自動接続フラグに基づいて、第3のネットワークに自動的には接続されず、例えば、使用者に対してネットワーク接続の確認を通知した後、接続しても構わない。
【0081】
なお、自動接続するか否かについては、上述したように、例えば、通信料金および消費電力等を考慮して設定されている。
【0082】
ネットワーク接続ステップS406において、ネットワーク接続部105は、ネットワーク設定ステップS405で設定されたネットワーク設定に基づいて、ネットワークデバイスを制御して当該ネットワークに接続する。例えば、
【0083】
具体的には、例えば、図3に示されるプロファイルBが選択された場合には、ネットワーク設定部108は、当該プロファイルBに基づいて、WWANを介して第2のネットワークに接続されるようにネットワーク設定する。そして、ネットワーク接続部105は、当該ネットワーク設定に従って、WWANを介して第2のネットワークに接続する。
【0084】
これにより、表示画面の向きが横である場合には、プロファイルBを選択して、自動的にWWANを介して第2のネットワークに接続することができる。その結果、使用者がネットワーク接続装置100において動画視聴しようとする際には、高速かつ大容量通信を可能とするネットワーク環境が整っている。
【0085】
また、図3に示されるプロファイルDが選択された場合には、ネットワーク設定部108は、当該プロファイルDに基づいて、WiMAXを介して第4のネットワークに接続されるようにネットワーク設定する。そして、ネットワーク接続部105は、当該ネットワーク設定に従って、WiMAXを介して第4のネットワークに接続する。
【0086】
これにより、表示画面の開閉状態がクローズである場合には、プロファイルDを選択して、自動的にWiMAXを介して第4のネットワークに接続することができる。その結果、使用者がネットワーク接続装置100において常にメール受信しようとする際には、通信料金が発生しない常時接続を可能とするネットワーク環境が整っている。
【0087】
以上のように、本発明の一実施形態に係るネットワーク接続装置100およびネットワーク接続方法400によれば、多様な機能が搭載されているネットワーク接続装置100において、使用者が使用する機能に応じた最適なネットワーク接続を実現することができる。
【0088】
なお、本発明の一実施形態では、ネットワーク接続装置100に搭載される機能として、動画視聴、音声通話、音楽再生、およびメール受信を例に挙げて説明したが、例えば、ネットワーク接続を必要とするオンラインゲーム、ネットワーク接続を必要としないメモ機能等、その他の機能であっても適用でき、上述した効果と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0089】
また、本発明の一実施形態では、音声通話および音楽再生で例に挙げられるように、ネットワーク接続を必要としない機能について、ネットワーク接続判定ステップS403でネットワーク接続が不要であると判定したが、例えば、ネットワーク接続装置100を低消費電力で動作させる省エネルギーモードが設定されている場合、ネットワーク接続が不要であると判定しても構わない。より詳細には、当該ネットワーク接続装置100の使用目的が動画視聴であると予測された場合であれば、本来は、高速かつ大容量通信を可能とするネットワーク接続を実現するところ、省エネルギーモードを優先適用することによって、ネットワーク接続が不要であると判定する。この場合、プロファイルにおいて、自動接続フラグに「使用可」が設定されていても、ネットワーク接続しない、または手動接続にするようにしても構わない。
【0090】
なお、本発明を上記の一実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の一実施形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
【0091】
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
【0092】
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
【0093】
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
【0094】
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
【0095】
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、コンパクトリードオンリーディスク(CD−ROM)、光磁気ディスク(MO)、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)(登録商標)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号であるとしてもよい。
【0096】
また、本発明は、コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
【0097】
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
【0098】
また、プログラムまたはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、またはプログラムまたはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
【0099】
(5)上記の一実施形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、例えば、WWAN、WLAN、WiMAXを介してネットワーク接続するネットワーク接続装置等に有用である。
【符号の説明】
【0101】
100 ネットワーク接続装置
101−1〜101−N ネットワークデバイス
102 接続モード制御部
103 手動接続制御部
104 自動接続制御部
105 ネットワーク接続部
106 プロファイル管理部
107 プロファイル選択部
108 ネットワーク設定部
109 状態検知部
110 使用目的予測部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者によって視聴および/または操作される表示画面を有し、ネットワークに接続可能なネットワーク接続装置であって、
前記ネットワークに接続するネットワークデバイスと、
前記ネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態を検知する状態検知部と、
前記ネットワークへの接続を形成するために必要な情報が含まれるプロファイルを管理するプロファイル管理部と、
前記状態検知部によって検知された前記ネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態に応じて、前記プロファイル管理部によって管理されているプロファイルのうち、いずれかを選択するプロファイル選択部と、
前記プロファイル選択部によって選択されたプロファイルに基づいて、当該プロファイルに対応するネットワーク設定をするネットワーク設定部と、
前記ネットワーク設定部によって設定されたネットワーク設定に基づいて、前記ネットワークデバイスを制御して当該ネットワークに接続するネットワーク接続部とを備える、ネットワーク接続装置。
【請求項2】
前記状態検知部は、前記使用者によって視聴および/または操作される表示画面の向きを検知することを特徴とする、請求項1に記載のネットワーク接続装置。
【請求項3】
前記状態検知部によって検知された表示画面の向きに基づいて、前記ネットワーク接続装置の使用目的を予測する使用目的予測部を、さらに備え、
前記プロファイル選択部は、前記使用目的予測部によって予測された前記ネットワーク接続装置の使用目的に応じたプロファイルを選択することを特徴とする、請求項2に記載のネットワーク接続装置。
【請求項4】
前記使用目的予測部は、前記状態検知部によって検知された表示画面の向きに基づいて、前記使用者が使用するアプリケーションを予測し、
前記プロファイル選択部は、前記使用目的予測部によって予測されたアプリケーションに対応するプロファイルを選択することを特徴とする、請求項3に記載のネットワーク接続装置。
【請求項5】
前記ネットワーク接続部は、前記使用目的予測部によって予測された前記ネットワーク接続装置の使用目的に基づいて、自動的にネットワークに接続することを特徴とする、請求項3に記載のネットワーク接続装置。
【請求項6】
前記使用目的予測部によって前記使用者が動画視聴すると予測された場合、
前記プロファイル選択部は、高速かつ大容量通信を可能とするネットワーク接続を形成するプロファイルを選択し、
前記ネットワーク接続部は、自動的にネットワークに接続することを特徴とする、請求項5に記載のネットワーク接続装置。
【請求項7】
前記ネットワーク接続部は、前記使用目的予測部によって予測された前記ネットワーク接続装置の使用目的に基づいて、自動的にネットワークに接続しないことを特徴とする、請求項3に記載のネットワーク接続装置。
【請求項8】
前記使用目的予測部によって前記使用者が音声通話すると予測された場合、
前記ネットワーク接続部は、自動的にネットワークに接続しないことを特徴とする、請求項7に記載のネットワーク接続装置。
【請求項9】
使用者によって視聴および/または操作される表示画面を有し、ネットワークに接続可能なネットワーク接続装置が実行するネットワーク接続方法であって、
前記ネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態を検知する状態検知ステップと、
前記状態検知ステップで検知された前記ネットワーク接続装置の状態またはその周囲の環境の状態に応じて、予め格納されている、前記ネットワークへの接続を形成するために必要な情報が含まれるプロファイルのうち、いずれかを選択するプロファイル選択ステップと、
前記プロファイル選択ステップで選択されたプロファイルに基づいて、当該プロファイルに対応するネットワーク設定をするネットワーク設定ステップと、
前記ネットワーク設定ステップで設定されたネットワーク設定に基づいて、ネットワークデバイスを制御して当該ネットワークに接続するネットワーク接続ステップとを含む、ネットワーク接続方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−98654(P2013−98654A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237859(P2011−237859)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】