説明

ネットワーク機器、ネットワークシステム、ネットワーク機器の電源制御方法及びプログラム

【課題】
電源断の作業における作業者の負担を軽減する。
【解決手段】
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データと、送信先から送信元へ向けて送信された、第1の通信データに対する応答である第2の通信データを転送するデータ転送処理手段と、
第1の通信データに含まれる電源断を指示する電源断情報を所定の記憶手段に保存する電源断情報保存処理手段と、
第2の通信データが第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定された場合に、電源断情報に基づいて電源断を行う電源断処理手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク機器、ネットワークシステム、ネットワーク機器の電源制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CO2削減や省電力化など、エコロジーの観点での活動が活発化している。24時間稼動するサーバの運用においても、長期休暇期間や大型連休期間の前には、エコロジーの観点や電気代節約の観点から作業者がサーバの電源断を行うことがある。サーバが遠隔地に分散されて配置されている場合、電源断の作業を行うためには、作業者はそれぞれのサーバの設置場所に移動する必要がある。
【0003】
特許文献1は、遠隔地から通信回線を介して情報処理装置の電源断を行うことを記載している。
【0004】
特許文献2は、電気機器の電源断と同期して遠隔操作装置の電源を自動的に切断することを記載している。
【0005】
特許文献3は、パケット処理装置の処理ラインの電源制御をパケットのトラヒック量に応じて行うことを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−212261
【特許文献2】特開2007−318336
【特許文献3】特開2009−49887
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1に記載の技術や、Wake−on−LAN(ウェイク・オン・ラン)(登録商標)と呼ばれる技術を使用することにより、ネットワークを経由した遠隔操作によるサーバの電源断が可能になる。このことにより、作業者がサーバの設置場所に移動する必要がなくなり、作業者の負担を軽減することができる。
【0008】
しかしながら、これらの技術においては、誤ったサーバの電源断を防止できないという問題点がある。例えば、電源断を行うために作業者が入力した、サーバを識別する情報(ネットワーク上のアドレスなど)が誤っていた場合、意図しないサーバの電源断が行われる可能性がある。このため、作業者がサーバを識別する情報を管理する必要があり、作業者の負担が増大する。
【0009】
本発明の目的は、上述した課題を解決し、作業者の負担を軽減するネットワーク機器、ネットワークシステム、ネットワーク機器の電源制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る第1のネットワーク機器は、
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データと、送信先から送信元へ向けて送信された、第1の通信データに対する応答である第2の通信データを転送するデータ転送処理手段と、
第1の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、電源断情報を所定の記憶手段に保存する電源断情報保存処理手段と、
第2の通信データが第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定された場合に、電源断情報に基づいて電源断を行う電源断処理手段とを備える。
【0011】
本発明に係る第2のネットワーク機器は、
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データと、送信先から送信元へ向けて送信された、第1の通信データに対する応答である第2の通信データを転送するデータ転送処理手段と、
第2の通信データが第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、第2の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、電源断情報に基づいて電源断を行う電源断処理手段とを備える。
【0012】
本発明に係るネットワークシステムは、
上述のいずれかのネットワーク機器と、
情報処理装置とを備える。
【0013】
本発明に係るネットワーク機器の電源制御方法は、
送信元と送信先との通信経路上に介在するネットワーク機器が、
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データを転送し、
送信先から送信元へ向けて送信された、第1の通信データの応答である第2の通信データを転送し、
第2の通信データが第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、第1の通信データあるいは第2の通信データに含まれる場合に、電源断情報に基づいてネットワーク機器自身の電源断を行う。
【0014】
本発明に係るプログラムは、
送信元と送信先との通信経路上に介在するネットワーク機器のコンピュータに、
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データを転送する処理と、
送信先から送信元へ向けて送信された、第1の通信データの応答である第2の通信データを転送する処理と、
第2の通信データが第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、第1の通信データあるいは第2の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、電源断情報に基づいてネットワーク機器自身の電源断を行う処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るネットワーク機器、ネットワークシステム、ネットワーク機器の電源制御方法及びプログラムは、ネットワーク機器の電源制御における作業者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成および処理概要を説明する図である。
【図2】SIPサーバ11が保持する経路情報を表す図である。
【図3】作業者端末22を送信先として、作業者端末21より送信されたSIP信号を表す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムN1の処理動作の概要を説明するシーケンス図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るSIPサーバの主要な機能構成を示すブロック構成図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るネットワークシステムの構成および処理概要を説明する図である。
【図7】SIPサーバ11が保持する経路情報を表す図である。
【図8】作業者端末22を送信先として、作業者端末21より送信されたSIP信号を表す図である。
【図9】作業者端末23を送信先として、作業者端末21より送信されたSIP信号を表す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るネットワークシステムN2の処理動作の概要を説明するシーケンス図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るネットワーク機器の主要な機能構成を示すブロック構成図である。
【図12】コンピュータを構成する要素の例を表すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成および処理概要を説明する図である。本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムN1は、作業者端末21,22およびSIP(Session Initiation Protocol)サーバ11,12を含んでいる。作業者端末21,22は、情報処理装置と呼ばれることもある。SIPサーバ11,12は、ネットワーク機器と呼ばれることもある。SIPサーバ11,12の数は、2台以外でもよい。すなわち、1台でもよいし、3台以上でもよい。SIPサーバ11,12は、サーバコンピュータなどのコンピュータでもよいし、ルータ装置などの専用の装置でもよい。作業者端末21,22は、コンピュータでもよい。
【0019】
作業者端末21とSIPサーバ11は通信可能に接続されている。さらに、SIPサーバ11と12、およびSIPサーバ12と作業者端末22も同様に接続されている。作業者端末21,22およびSIPサーバ11,12は、作業者端末21と作業者端末22の間(経路R1)で通信を行うための経路情報を保持している。
【0020】
作業者端末21,22およびSIPサーバ11,12を接続する手段は、LAN(Local Area Network)でもよいし、インターネットのようなWAN(Wide Area Network)でもよい。
【0021】
作業者端末21,22およびSIPサーバ11,12においては、SIPプロトコルのSDP(Session Description Protocol)部分を拡張して「電源断情報」の指定が可能なSIPプロトコルが動作している。「電源断情報」とは、電源断を指示する情報である。「電源断情報」の指定を行う場合は、第1の実施形態においては、SIPプロトコルのSDP部分に“d=poweroff”と表記することとする。
【0022】
SIPサーバ11,12は、SIPプロトコルのSDP部分を拡張したパラメータ“d=poweroff”を解釈し、自律的にサーバの電源断を行う機能を持つ。
【0023】
図2は、SIPサーバ11が保持する経路情報を表す図である。図2の経路情報は、SIPサーバ11が受信した通信データの送信先が作業者端末22である場合、SIPサーバ11は、次の送信先であるSIPサーバ12へ通信データを転送することを示している。
【0024】
図3は、作業者端末22を送信先として、作業者端末21より送信されたSIP信号を表す図である。
【0025】
図4は、本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムN1の処理動作の概要を説明するシーケンス図である。以下、ネットワークシステムN1におけるSIPサーバの動作確認および電源断処理について、図1〜4を参照して説明する。
【0026】
作業者は、作業者端末21を操作して、作業者端末21と作業者端末22の間の通信経路である経路R1上のSIPサーバ(SIPサーバ11,12)の動作確認および電源断処理を開始する。すなわち、経路R1上のSIPサーバが正常に動作することを確認し、その後電源断を行う。SIPサーバが正常に動作することは、SIP信号に含まれるパラメータがSIPサーバにおいて正常に処理されるかどうかによって確認される。
【0027】
なお、サーバの電源断を行う前にサーバが正常に動作することを確認することは、次回の電源投入時に正常に起動しない場合の原因切り分けのために有用である。
【0028】
最初に、作業者端末21は、図3のように、電源断の指示(電源断情報)としてSDP部分に“d=poweroff”を指定したSIP信号を作成する。そして、作業者端末21は、作業者端末22を送信先として、作成したSIP信号を送信する。作業者端末21から送信されたSIP信号は、作業者端末21が保持する経路情報に基づき、SIPサーバ11に送信される(図4のステップS1)。
【0029】
作業者端末21からのSIP信号を受信したSIPサーバ11は、受信したSIP信号のSDP情報から“d=poweroff”のパラメータを解釈する(ステップS2)。そして、SIPサーバ11は、電源断の設定を自身で保持する。そして、SIPサーバ11は、図3のSIP信号内のリクエスト情報(INVITE 作業者端末22)と図2の経路情報とから次の送信先(SIPサーバ12)を解釈する。そして、SIPサーバ11は、自身の保持情報に基づいてSDP部分に“d=poweroff”を指定したSIP信号を作成し、SIPサーバ12に送信する(ステップS3)。
【0030】
SIPサーバ11からのSIP信号を受信したSIPサーバ12は、上述したSIPサーバ11の処理と同様の処理を行う。すなわち、SIPサーバ12は、受信したSIP信号のSDP情報から“d=poweroff”のパラメータを解釈する(ステップS4)。そして、SIPサーバ12は、電源断の設定を自身で保持する。そして、SIPサーバ12は、SIP信号内のリクエスト情報と自身が保持する経路情報とから次の送信先(作業者端末22)を解釈する。そして、SIPサーバ12は、自身の保持情報に基づいてSDP部分に“d=poweroff”を指定したSIP信号を作成し、作業者端末22に送信する(ステップS5)。
【0031】
SIPサーバ12からのSIP信号を受信した作業者端末22は、受信したSIP信号に対する応答信号をSIPサーバ12へ送信する(ステップS6)。
【0032】
作業端末22からSIP信号に対する応答信号を受信したSIPサーバ12は、次の応答先のSIPサーバ11に対して応答信号を送信する(ステップS7)。そして、SIPサーバ12は、自身の電源断を実行する(ステップS8)。
【0033】
SIPサーバ12からSIP信号に対する応答信号を受信したSIPサーバ11は、次の応答先の作業者端末21に対して応答信号を送信する(ステップS9)。そして、SIPサーバ11は、自身の電源断を実行する(ステップS10)。
【0034】
なお、上記のSIPサーバの処理動作が正常に終了しなかった場合、そのSIPサーバは、送信するデータ(SIP信号、応答信号、あるいは他の通信データ)に異常を示す情報を含めて送信してもよい。また、異常を示す情報を含むデータを受信した場合、SIPサーバは、電源断を行わなくてもよい。
【0035】
SIPサーバ11からSIP信号に対する応答信号を作業者端末21が受信した時点で、作業者は経路R1上のSIPサーバの処理動作が正常に終了したかどうかを判断することができる(ステップS11)。例えば、応答信号に異常を示す情報が含まれていなかった場合、作業者は、経路R1上のSIPサーバの処理動作が正常に終了し、これらSIPサーバへの電源断の指示が正常に終了したと判断する。
【0036】
以上のように、経路R1上のSIPサーバの処理動作が正常に終了した場合、経路R1上の全SIPサーバの電源断が行われる(ステップS12)。
【0037】
図5は、本発明の第1の実施形態に係るSIPサーバの主要な機能構成を示すブロック構成図である。本発明の第1の実施形態に係るSIPサーバ11は、データ転送処理部111と、電源断情報保存処理部112と、電源断処理部113と、記憶部114と、電源断情報検出処理部115とを備えている。
【0038】
データ転送処理部111は、SIP信号や、SIP信号に対する応答信号などの通信データを経路情報に基づいて転送する。SIP信号は第1の通信データと呼ばれることもある。また、SIP信号に対する応答信号は第2の通信データと呼ばれることもある。電源断情報検出処理部115は、データ転送処理部111が受信したSIP信号を解釈する。そして、SIP信号に電源断情報が含まれている場合は、電源断情報検出処理部115は、SIP信号より電源断情報を検出する。電源断情報保存処理部112は、電源断情報検出処理部115が検出した電源断情報を記憶部114に保存する。
【0039】
電源断処理部113は、データ転送処理部111が受信した応答信号が、以前にデータ転送処理部111が受信したSIP信号の応答であるかどうかを判定する。そして、応答であると判定された場合に、電源断処理部113は、応答信号に対応するSIP信号の電源断情報に基づいて電源断を行う。この電源断は、データ転送処理部111によって応答信号が経路情報に基づいて次の送信先に転送された後に行われる。なお、応答信号に対応するSIP信号の電源断情報が存在しない場合、すなわちSIP信号に電源断情報が含まれていなかった場合は、電源断処理部113は電源断を行わない。
【0040】
データ転送処理部111が受信した応答信号が、以前にデータ転送処理部111が受信したSIP信号の応答であるかどうかの判定は、以下のように行われてもよい。最初に、SIP信号を受信したときに、電源断情報保存処理部112が、SIP信号に含まれる電源断情報に加えて、通信データを識別する情報を記憶部114に保存する。そして、応答信号を受信したときに、電源断処理部113が、記憶部114に保存された通信データを識別する情報と応答信号に含まれる同様の情報と比較して一致しているかどうかを判定する。通信データを識別する情報は、例えば、SIP信号が作成されるときに付与された一意な番号であり、SIP信号に対する応答信号が作成されるときには、SIP信号と同一の番号が応答信号に付与される。
【0041】
SIPサーバ12は、図5のように、SIPサーバ11と同様の機能構成を備えている。
【0042】
このように、本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムN1は、作業者の負担を軽減することを可能にする。その理由は、SIPサーバの電源断処理部113が、SIPサーバが受信したSIP信号に含まれる電源断情報に基づいて電源断を行うからである。すなわち、ネットワークシステムN1においては、作業者は、サーバの設置場所に移動して電源断を行う必要がなく、また、サーバを識別する情報を管理する必要もない。そして、その代わりに、作業者は、作業者端末21を操作して、電源断情報を含むSIP信号を送信するだけでよい。
【0043】
また、本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムN1は、正常に動作することを確認する前に誤ってSIPサーバの電源断が行われることを防止することを可能にする。その理由は、SIP信号に含まれるパラメータが処理されることにより、SIPサーバの動作が正常に終了した場合に、電源断処理部113が、SIPサーバ自身の電源断を行うからである。
【0044】
また、本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムN1は、通信経路上のSIPサーバの処理動作が正常に終了した場合のみ、SIPサーバの電源断を行うことを可能にする。その理由は、SIPサーバの電源断処理部113が、以前に受信したSIP信号に対する応答信号を受信した場合に電源断を行うからである。すなわち、通信経路上のSIPサーバの処理動作が異常終了したためにSIP信号あるいは応答信号が送信されなかった場合、それ以降にSIP信号あるいは応答信号を受け取るはずであったSIPサーバにおいては、電源断が行われない。
【0045】
また、このことにより、本発明の第1の実施形態に係るネットワークシステムN1においては、通信経路の途中のSIPサーバの電源断が行われたためにその先のSIPサーバの電源断が行えなくなることを回避できる。例えば、図1のSIPサーバ12の電源断が行われる前にSIPサーバ11の電源断が行われることにより、作業者端末21よりSIPサーバ12への電源断を指示する通信データの送信経路が切断されることを回避できる。その理由は、SIPサーバ12への電源断の指示が正常に終了してSIPサーバ12がSIP信号に対する応答信号をSIPサーバ11に送信しない限り、SIPサーバ11への電源断の指示も終了しないからである。
【0046】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態に係るネットワークシステムの構成を基礎として、拡張した構成を示すものである。本発明の第2の実施形態におけるSIPプロトコルは、電源断の指示における時間の指定を可能にする。
【0047】
図6は、本発明の第2の実施形態に係るネットワークシステムの構成および処理概要を説明する図である。本発明の第2の実施形態に係るネットワークシステムN2は、作業者端末21〜23およびSIPサーバ11〜13を含んでいる。
【0048】
作業者端末21とSIPサーバ11は通信可能に接続されている。さらに、SIPサーバ11と12、SIPサーバ11と13、SIPサーバ12と作業者端末22、およびSIPサーバ13と作業者端末23も同様に接続されている。作業者端末21,22およびSIPサーバ11,12は、作業者端末21と作業者端末22の間(経路R1)で通信を行うための経路情報を保持している。また、作業者端末21,23およびSIPサーバ11,13は、作業者端末21と作業者端末23の間(経路R2)で通信を行うための経路情報を保持している。
【0049】
作業者端末21〜23およびSIPサーバ11〜13においては、第1の実施形態と同様に、SIPプロトコルのSDP部分を拡張して「電源断情報」の指定が可能なSIPプロトコルが動作している。さらに、第2の実施形態においては、「電源断情報」の指定において時間指定(「300秒後に電源断」など)および時刻指定(「17:00に電源断」など)が可能である。「300秒後に電源断」の時間指定を行う場合は、第2の実施形態においては、SIPプロトコルのSDP部分に“d=poweroff 300”と表記することとする。また、「17:00に電源断」の時刻指定を行う場合は、SIPプロトコルのSDP部分に“d=poweroff 17:00”と表記することとする。
【0050】
SIPサーバ11〜13は、SIPプロトコルのSDP部分を拡張したパラメータ“d=poweroff”を解釈し、指定された時間、あるいは時刻に自律的にサーバの電源断を行う機能を持つ。
【0051】
図7は、SIPサーバ11が保持する経路情報を表す図である。図7の経路情報は、SIPサーバ11が受信した通信データの送信先が作業者端末22である場合、SIPサーバ11は、次の送信先であるSIPサーバ12へ通信データを転送することを示している。そして、SIPサーバ11が受信した通信データの送信先が作業者端末23である場合、SIPサーバ11は、次の送信先であるSIPサーバ13へ通信データを転送することを示している。
【0052】
図8は、作業者端末22を送信先として、作業者端末21より送信されたSIP信号を表す図である。
【0053】
図9は、作業者端末23を送信先として、作業者端末21より送信されたSIP信号を表す図である。
【0054】
図10は、本発明の第2の実施形態に係るネットワークシステムN2の処理動作の概要を説明するシーケンス図である。以下、ネットワークシステムN2におけるSIPサーバの動作確認および電源断処理について、図6〜10を参照して説明する。
【0055】
まず、第1の実施形態と同様に、作業者は、作業者端末21を操作して、作業者端末21と作業者端末22の間の通信経路である経路R1上のSIPサーバ(SIPサーバ11,12)の動作確認および電源断処理を開始する。
【0056】
最初に、作業者端末21は、図8のように、電源断の指示(電源断情報)としてSDP部分に“d=poweroff 300”を指定したSIP信号を作成する。そして、作業者端末21は、作業者端末22を送信先として、作成したSIP信号を送信する。作業者端末21から送信されたSIP信号は、作業者端末21が保持する経路情報に基づき、SIPサーバ11に送信される(図10のステップS1)。
【0057】
作業者端末21からのSIP信号を受信したSIPサーバ11は、受信したSIP信号のSDP情報から“d=poweroff 300”のパラメータを解釈する(ステップS2)。すなわち、300秒後に電源断を行うという電源断指示を取得する。そして、SIPサーバ11は、電源断タイマの設定(300秒)を自身で保持する。そして、SIPサーバ11は、図8のSIP信号内のリクエスト情報(INVITE 作業者端末22)と図7の経路情報とから次の送信先(SIPサーバ12)を解釈する。そして、SIPサーバ11は、自身の保持情報に基づいてSDP部分に“d=poweroff 300”を指定したSIP信号を作成し、SIPサーバ12に送信する(ステップS3)。
【0058】
SIPサーバ11からのSIP信号を受信したSIPサーバ12は、上述したSIPサーバ11の処理と同様の処理を行う。すなわち、SIPサーバ12は、受信したSIP信号のSDP情報から“d=poweroff 300”のパラメータを解釈する(ステップS4)。すなわち、300秒後に電源断を行うという電源断指示を取得する。そして、SIPサーバ12は、電源断タイマの設定(300秒)を自身で保持する。そして、SIPサーバ12は、SIP信号内のリクエスト情報と自身が保持する経路情報とから次の送信先(作業者端末22)を解釈する。そして、SIPサーバ12は、自身の保持情報に基づいてSDP部分に“d=poweroff 300”を指定したSIP信号を作成し、作業者端末22に送信する(ステップS5)。
【0059】
SIPサーバ12からのSIP信号を受信した作業者端末22は、受信したSIP信号に対する応答信号をSIPサーバ12へ送信する(ステップS6)。
【0060】
作業端末22からSIP信号に対する応答信号を受信したSIPサーバ12は、次の応答先のSIPサーバ11に対して応答信号を送信する(ステップS7)。そして、SIPサーバ12は、自身に電源断タイマ(300秒)を設定する(ステップS8)。なお、図10のステップS8の四角枠の下側に記載された下向きの三角形は、設定された電源断タイマのカウントが、図の上側から下側に向かって進行する様子を表している。そして、三角形の上端の辺はタイマの開始時を、下端の頂点はタイマの満了時を示している。これは図10の他の下向きの三角形についても同様である。
【0061】
SIPサーバ12からSIP信号に対する応答信号を受信したSIPサーバ11は、次の応答先の作業者端末21に対して応答信号を送信する(ステップS9)。そして、SIPサーバ11は、自身に電源断タイマ(300秒)を設定する(ステップS10)。
【0062】
SIPサーバ11からSIP信号に対する応答信号を作業者端末21が受信した時点で、作業者は経路R1上のSIPサーバの処理動作が正常に終了したかどうかを判断することができる(ステップS11)。
【0063】
次に、作業者は、作業者端末21を操作して、作業者端末21と作業者端末23の間の通信経路である経路R2上のSIPサーバ(SIPサーバ11,13)の動作確認および電源断処理を開始する。
【0064】
最初に、作業者端末21は、図9のように、電源断の指示としてSDP部分に“d=poweroff 400”を指定したSIP信号を作成する。そして、作業者端末21は、作業者端末23を送信先として、作成したSIP信号を送信する。作業者端末21から送信されたSIP信号は、作業者端末21が保持する経路情報に基づき、SIPサーバ11に送信される(ステップS12)。
【0065】
作業者端末21からのSIP信号を受信したSIPサーバ11は、ステップS10で設定された電源断タイマ(300秒)が満了していないため、当該タイマのリセットを行い。電源断をキャンセルする(ステップS13)。そして、SIPサーバ11は、受信したSIP信号のSDP情報から“d=poweroff 400”のパラメータを解釈する(ステップS14)。すなわち、400秒後に電源断を行うという電源断指示を取得する。そして、SIPサーバ11は、電源断タイマの設定(400秒)を自身で保持する。そして、SIPサーバ11は、図9のSIP信号内のリクエスト情報(INVITE 作業者端末23)と図7の経路情報とから次の送信先(SIPサーバ13)を解釈する。そして、SIPサーバ11は、自身の保持情報に基づいてSDP部分に“d=poweroff 400”を指定したSIP信号を作成し、SIPサーバ13に送信する(ステップS15)。
【0066】
SIPサーバ12は、ステップS8で設定した電源断タイマ(300秒)が満了することに伴い、自身の電源断を実行する(ステップS16)。
【0067】
SIPサーバ11からのSIP信号を受信したSIPサーバ13は、受信したSIP信号のSDP情報から“d=poweroff 400”のパラメータを解釈する(ステップS17)。そして、SIPサーバ13は、電源断タイマの設定(400秒)を自身で保持する。そして、SIPサーバ13は、SIP信号内のリクエスト情報と自身が保持する経路情報とから次の送信先(作業者端末23)を解釈する。そして、SIPサーバ13は、自身の保持情報に基づいてSDP部分に“d=poweroff 400”を指定したSIP信号を作成し、作業者端末23に送信する(ステップS18)。
【0068】
SIPサーバ13からのSIP信号を受信した作業者端末23は、受信したSIP信号に対する応答信号をSIPサーバ13へ送信する(ステップS19)。
【0069】
作業端末23からSIP信号に対する応答信号を受信したSIPサーバ13は、次の応答先のSIPサーバ11に対して応答信号を送信する(ステップS20)。そして、SIPサーバ13は、自身に電源断タイマ(400秒)を設定する(ステップS21)。
【0070】
SIPサーバ13からSIP信号に対する応答信号を受信したSIPサーバ11は、次の応答先の作業者端末21に対して応答信号を送信する(ステップS22)。そして、SIPサーバ11は、自身に電源断タイマ(400秒)を設定する(ステップS23)。
【0071】
SIPサーバ11からSIP信号に対する応答信号を作業者端末21が受信した時点で、作業者は経路R2上のSIPサーバの処理動作が正常に終了したかどうかを判断することができる(ステップS24)。
【0072】
SIPサーバ13は、ステップS21で設定された電源断タイマ(400秒)が満了することに伴い、自身の電源断を実行する(ステップS25)。同様に、SIPサーバ11は、ステップS23で設定された電源断タイマ(400秒)が満了することに伴い、自身の電源断を実行する(ステップS26)。
【0073】
以上のように、経路R1およびR2上のSIPサーバの処理動作が正常に終了した場合、各SIPサーバの電源断タイマが満了した時点で、経路R1およびR2上の全SIPサーバの電源断が行われる(ステップS27)。
【0074】
本発明の第2の実施形態に係るSIPサーバ11〜13の主要な機能構成は、図5と同様であるため、説明を省略する。なお、本発明の第2の実施形態に係るSIPサーバの電源断処理部113は、電源断情報に含まれる時間あるいは時刻に基づいての電源断を行う機能を有している。
【0075】
このように、本発明の第2の実施形態に係るネットワークシステムN2は、第1の実施形態における機能に加え、指定した時間が経過した後や、指定した時刻における電源断を行うことを可能にする。
【0076】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。本発明の第3の実施形態は、第1および第2の実施形態に共通する構成について、その基本的な構成を示すものである。
【0077】
図11は、本発明の第3の実施形態に係るネットワーク機器の主要な機能構成を示すブロック構成図である。本発明の第3の実施形態に係るネットワーク機器31は、データ転送処理部311と、電源断情報保存処理部312と、電源断処理部313と、記憶部314とを備えている。
【0078】
ネットワーク機器31は、サーバなどのコンピュータでもよいし、ルータ装置などの専用の装置でもよい。記憶部314は、ネットワーク機器31の外部に備えられていてもよい。
【0079】
データ転送処理部311は、ある送信元からある送信先へ送信されたデータである第1の通信データと、前述の送信先から前述の送信元へ送信された、第1の通信データの応答データである第2の通信データを経路情報に基づいて転送する。電源断情報保存処理部312は、第1の通信データに、電源断を指示する電源断情報が含まれる場合、この電源断情報を記憶部314に保存する。電源断処理部313は、第2の通信データが第1の通信データの応答データであるかどうかを判定し、応答データであると判定された場合に、電源断情報に基づいて電源断を行う。
【0080】
このように、本発明の第3の実施形態に係るネットワーク機器は、作業者の負担を軽減することを可能にする。その理由は、電源断処理部313が、データ転送処理部311が受信した第1の通信データに含まれる電源断情報に基づいて電源断を行うからである。すなわち、作業者は、ネットワーク機器の設置場所に移動して電源断を行う必要がなく、また、ネットワーク機器を識別する情報を管理する必要もない。
【0081】
上記の第1,第2の実施形態においては、SIPサーバ11は、電源断情報をSIP信号から取得したが、その代わりにSIP信号に対する応答信号から取得してもよい。すなわち、SIPサーバ11が、SIP信号を受信したときには電源断情報の保存を行わず、応答信号を受信したときに応答信号より電源断情報を取得して電源断を行ってもよい。この場合、応答信号に電源断情報が含まれていなかったならば、電源断処理部113は電源断を行わない。
【0082】
同様に、上記の第3の実施形態においては、ネットワーク機器31は、電源断情報を第1の通信データから取得したが、その代わりに第2の通信データから取得してもよい。すなわち、ネットワーク機器31が、第1の通信データを受信したときには電源断情報の保存を行わず、第2の通信データを受信したときに第2の通信データより電源断情報を取得して電源断を行ってもよい。この場合、第2の通信データに電源断情報が含まれていなかったならば、電源断処理部113は電源断を行わない。
【0083】
上記の第1〜第3の実施形態におけるSIPサーバおよびネットワーク機器は、専用のハードウェアによって実現されてもよいし、コンピュータにおいてソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。
【0084】
図12は、コンピュータを構成する要素の例を表すブロック構成図である。図12のコンピュータ900は、CPU(Central Processing Unit)910と、RAM(Random Access Memory)920と、ROM(Read Only Memory)930と、ストレージ媒体940と、通信インタフェース950を備えている。前述したSIPサーバ11およびネットワーク機器31の構成要素は、プログラムがコンピュータ900のCPU910において実行されることにより実現されてもよい。具体的には、前述した図5および図11に記載のSIPサーバ11およびネットワーク機器31の構成要素は、CPU910がROM930あるいはストレージ媒体940からプログラムを読み込んで実行することにより実現されてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータプログラムのコードあるいはそのコンピュータプログラムのコードが格納された記憶媒体(例えばストレージ媒体940や、不図示の着脱可能なメモリカードなど)によって構成される。
【0085】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0086】
(付記1)
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データと、前記送信先から前記送信元へ向けて送信された、前記第1の通信データに対する応答である第2の通信データを転送するデータ転送処理手段と、
前記第1の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、前記電源断情報を所定の記憶手段に保存する電源断情報保存処理手段と、
前記第2の通信データが前記第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定された場合に、前記電源断情報に基づいて電源断を行う電源断処理手段
とを備えるネットワーク機器。
【0087】
(付記2)
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データと、前記送信先から前記送信元へ向けて送信された、前記第1の通信データに対する応答である第2の通信データを転送するデータ転送処理手段と、
前記第2の通信データが前記第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、前記第2の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、前記電源断情報に基づいて電源断を行う電源断処理手段
とを備えるネットワーク機器。
【0088】
(付記3)
前記電源断情報は時間あるいは時刻に関する情報を含み、
前記電源断処理手段が、前記時間の経過後あるいは前記時刻において電源断を行う付記1または2に記載のネットワーク機器。
【0089】
(付記4)
前記第1の通信データあるいは前記第2の通信データより前記電源断情報を検出する電源断情報検出処理手段をさらに備える付記1乃至3のいずれかに記載のネットワーク機器。
【0090】
(付記5)
SIP(Session Initiation Protocol)サーバである付記1乃至4のいずれかに記載のネットワーク機器。
【0091】
(付記6)
付記1乃至5のいずれかに記載のネットワーク機器と、
情報処理装置
とを備えるネットワークシステム。
【0092】
(付記7)
送信元と送信先との通信経路上に介在するネットワーク機器が、
前記送信元から前記送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データを転送し、
前記送信先から前記送信元へ向けて送信された、前記第1の通信データの応答である第2の通信データを転送し、
前記第2の通信データが前記第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、前記第1の通信データあるいは前記第2の通信データに電源断を指示する電源断情報含まれる場合に、前記電源断情報に基づいて前記ネットワーク機器自身の電源断を行う
ネットワーク機器の電源制御方法。
【0093】
(付記8)
前記電源断情報は時間あるいは時刻に関する情報を含み、
前記電源断は、前記時間の経過後あるいは前記時刻において行われる付記7に記載のネットワーク機器の電源制御方法。
【0094】
(付記9)
前記ネットワーク機器が、前記第1の通信データあるいは前記第2の通信データより前記電源断情報を検出する付記7または8に記載のネットワーク機器の電源制御方法。
【0095】
(付記10)
前記ネットワーク機器はSIP(Session Initiation Protocol)サーバである付記7乃至9のいずれかに記載のネットワーク機器の電源制御方法。
【0096】
(付記11)
送信元と送信先との通信経路上に介在するネットワーク機器のコンピュータに、
前記送信元から前記送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データを転送し、
前記送信先から前記送信元へ向けて送信された、前記第1の通信データの応答である第2の通信データを転送し、
前記第2の通信データが前記第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、前記第1の通信データあるいは前記第2の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、前記電源断情報に基づいて前記ネットワーク機器自身の電源断を行う処理を実行させるプログラム。
【0097】
(付記12)
前記電源断情報は時間あるいは時刻に関する情報を含み、
前記電源断は、前記時間の経過後あるいは前記時刻において行われる付記11に記載のプログラム。
【0098】
(付記13)
前記ネットワーク機器のコンピュータに、前記第1の通信データあるいは前記第2の通信データより前記電源断情報を検出する処理を実行させる付記11または12に記載のプログラム。
【0099】
(付記14)
前記ネットワーク機器はSIP(Session Initiation Protocol)サーバである付記11乃至13のいずれかに記載のプログラム。
【符号の説明】
【0100】
11,12,13 SIPサーバ
21,22,23 作業者端末
31 ネットワーク機器
111,311 データ転送処理部
112,312 電源断情報保存処理部
113,313 電源断処理部
114,314 記憶部
115 電源断情報検出処理部
900 コンピュータ
910 CPU
920 RAM
930 ROM
940 ストレージ媒体
950 通信インタフェース
N1,N2 ネットワークシステム
R1,R2 経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データと、前記送信先から前記送信元へ向けて送信された、前記第1の通信データに対する応答である第2の通信データを転送するデータ転送処理手段と、
前記第1の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、前記電源断情報を所定の記憶手段に保存する電源断情報保存処理手段と、
前記第2の通信データが前記第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定された場合に、前記電源断情報に基づいて電源断を行う電源断処理手段
とを備えるネットワーク機器。
【請求項2】
送信元から送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データと、前記送信先から前記送信元へ向けて送信された、前記第1の通信データに対する応答である第2の通信データを転送するデータ転送処理手段と、
前記第2の通信データが前記第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、前記第2の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、前記電源断情報に基づいて電源断を行う電源断処理手段
とを備えるネットワーク機器。
【請求項3】
前記電源断情報は時間あるいは時刻に関する情報を含み、
前記電源断処理手段が、前記時間の経過後あるいは前記時刻において電源断を行う請求項1または2に記載のネットワーク機器。
【請求項4】
前記第1の通信データあるいは前記第2の通信データより前記電源断情報を検出する電源断情報検出処理手段をさらに備える請求項1乃至3のいずれかに記載のネットワーク機器。
【請求項5】
SIP(Session Initiation Protocol)サーバである請求項1乃至4のいずれかに記載のネットワーク機器。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載のネットワーク機器と、
情報処理装置
とを備えるネットワークシステム。
【請求項7】
送信元と送信先との通信経路上に介在するネットワーク機器が、
前記送信元から前記送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データを転送し、
前記送信先から前記送信元へ向けて送信された、前記第1の通信データの応答である第2の通信データを転送し、
前記第2の通信データが前記第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、前記第1の通信データあるいは前記第2の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、前記電源断情報に基づいて前記ネットワーク機器自身の電源断を行う
ネットワーク機器の電源制御方法。
【請求項8】
前記電源断情報は時間あるいは時刻に関する情報を含み、
前記電源断は、前記時間の経過後あるいは前記時刻において行われる請求項7に記載のネットワーク機器の電源制御方法。
【請求項9】
送信元と送信先との通信経路上に介在するネットワーク機器のコンピュータに、
前記送信元から前記送信先へ向けて送信されたデータである第1の通信データを転送する処理と、
前記送信先から前記送信元へ向けて送信された、前記第1の通信データの応答である第2の通信データを転送する処理と、
前記第2の通信データが前記第1の通信データの応答であるかどうかを判定し、応答であると判定され、かつ、前記第1の通信データあるいは前記第2の通信データに電源断を指示する電源断情報が含まれる場合に、前記電源断情報に基づいて前記ネットワーク機器自身の電源断を行う処理とを実行させるプログラム。
【請求項10】
前記電源断情報は時間あるいは時刻に関する情報を含み、
前記電源断は、前記時間の経過後あるいは前記時刻において行われる請求項9に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−9093(P2013−9093A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139504(P2011−139504)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(390001454)NECネッツエスアイ株式会社 (36)
【Fターム(参考)】