説明

ノボラック型フェノール樹脂及びフォトレジスト用樹脂組成物

【課題】 優れた耐熱性と良好な感度を併せもつフォトレジスト用樹脂組成物に用いることができるノボラック型フェノール樹脂と、これを用いたフォトレジスト用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】 フェノール類とジヒドロキシベンゼン及びその誘導体と2種類のアルデヒド類とを酸性触媒のもとで反応させて得られるノボラック型フェノール樹脂であって、フェノール類の組成がメタクレゾール50〜90重量%、パラクレゾール10〜50重量%で、2種類のアルデヒド類の内1種が芳香族ジアルデヒド、もう1種がホルムアルデヒドであることを特徴とするノボラック型フェノール樹脂。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノボラック型フェノール樹脂及びフォトレジスト用樹脂組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置回路または半導体集積回路のように微細な回路パターンは基板上に形成された絶縁膜または導電性金属膜にフォトレジスト組成物を均一にコーティングまたは塗布し、所定の形状のマスク存在下でコーティングされたフォトレジスト組成物を露光して現像し、目的とする形状のパターンに作られる。その後、パターンが形成されたフォトレジスト膜をマスクとして用いて金属膜または絶縁膜を除去した後、残存するフォトレジスト膜を除去して基板上に微細回路を形成する。このようなフォトレジスト組成物は露光される部分や、露光された部分のフォトレジスト膜が可溶か不溶によって、ネガ形とポジ形に分類される。
【0003】
一般にポジ型フォトレジスト組成物には、ナフトキノンジアジド化合物等のキノンジアジド基を有する感光剤とアルカリ可溶性樹脂(例えば、ノボラック型フェノ−ル樹脂)とが用いられている。このような組成からなるポジ型フォトレジスト組成物は、露光後にアルカリ溶液による現像によって高い解像力を示し、IC、LSI等の半導体製造、LCD等の液晶表示画面機器の製造及び印刷原版の製造等に利用されている。また、ノボラック型フェノ−ル樹脂は、プラズマドライエッチングに対し、芳香環を多く持つ構造に起因する高い耐熱性も有しており、これまでノボラック型フェノ−ル樹脂とナフトキノンジアジド系感光剤とを含有する数多くのポジ型フォトレジストが開発、実用化され、大きな成果を挙げてきている。
【0004】
液晶表示装置回路用フォトレジスト組成物の実用面での重要な特性は形成されたレジスト膜の感度、現像コントラスト、解像度、基板との接着力、残膜率、耐熱性、回路線幅均一度(CD uniformity)である。その中でも高耐熱化のためにアルキルフェノ−ル類や芳香族アルデヒドなどのモノマーの適用が検討されている。しかしいずれも、若干の向上は見られるものの、飛躍的な効果は得られていない。またフォトレジスト工程技術の進化によって、これまでよりもさらに高温での耐熱性が求められている。特許文献1にはフォトレジスト特性を向上させるためにノボラック樹脂を分溜(Fractionation)処理する方法の使用が開示されており、前記の内容は当分野の従事者には広く知られているが、分溜することでフォトレジストの重要特性である感度が遅くなり,工程時間が長いため量産性に乏しいと言える。また、グリオキザールなどの脂肪族ジアルデヒドでは芳香環密度が乏しく、目的の耐熱性には及ばず、フタルアルデヒドなどの芳香族ジアルデヒドで芳香環密度を上げると感度が遅くなるという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2002−508415号公報
【特許文献2】特開平6−59445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、優れた耐熱性と良好な感度を併せもつフォトレジスト用樹脂組成物に用いることができるノボラック型フェノール樹脂と、これを用いたフォトレジスト用樹脂組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的は、以下の本発明〔1〕〜〔9〕によって達成される。
(1)フェノール類とジヒドロキシベンゼン及びその誘導体と2種類のアルデヒド類とを酸性触媒のもとで反応させて得られるノボラック型フェノール樹脂であって、フェノ−ル類の組成がメタクレゾール50〜90重量%、パラクレゾール10〜50重量%で、2種類のアルデヒド類の内1種が芳香族ジアルデヒド、もう1種がホルムアルデヒドであることを特徴とするノボラック型フェノール樹脂。
(2)上記ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体が、レゾルシノール、カテコール、ヒドロキノンから選ばれるものである上記(1)に記載のノボラック型フェノール樹脂。
(3)上記フェノール類に対する上記ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体の重量比率が1〜10重量%である上記(1)又は(2)に記載のノボラック型フェノール樹脂。
(4)上記芳香族ジアルデヒドが、フタルアルデヒド、イソフタルアルデヒド又はテレフタルアルデヒドから選ばれるものである上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
(5)上記フェノール類に対する上記芳香族ジアルデヒドのモル比率が、0.4〜1.0である上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
(6)上記フェノール類に対する上記ホルムアルデヒドのモル比率が、0.2〜0.8である上記(1)乃至(5)のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
(7)GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量が、8000〜20000である上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
(8)フォトレジストに用いられるものである上記(1)乃至(7)のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
(9)上記(1)乃至(8)のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂、感光剤及び溶剤を含有することを特徴とするフォトレジスト用樹脂組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた耐熱性と良好な感度を両立させたフォトレジスト用樹脂組成物に用いることができるノボラック型フェノール樹脂と、これを用いたフォトレジスト用樹脂組成物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明のノボラック型フェノール樹脂及びフォトレジスト用樹脂組成物について詳細に説明する。
本発明のノボラック型フェノール樹脂は、フェノ−ル類とジヒドロキシベンゼン及びその誘導体とアルデヒド類とを酸性触媒のもとで反応させて得られるノボラック型フェノール樹脂であって、フェノ−ル類の組成がメタクレゾール50〜90重量%,パラクレゾール10〜50重量%で、2種類のアルデヒド類の内1種が芳香族ジアルデヒド、もう1種がホルムアルデヒドであることを特徴とする。
【0010】
本発明のノボラック型フェノール樹脂の製造に用いられるフェノール類は、メタクレゾールとパラクレゾールであり、メタクレゾール50〜90重量%、パラクレゾール10〜50重量%からなるものである。好ましくは、メタクレゾール50〜70重量%、パラクレゾール30〜50重量%である。フェノール類としてメタクレゾールとパラクレゾールとを上記比率で用いることにより、特にフォトレジスト用に適したアルカリ溶解時間(ADR)を有するノボラック型フェノール樹脂とすることができるとともに、フォトレジストの耐熱性を向上させることができる。
【0011】
本発明のノボラック型フェノール樹脂の製造に用いられるジヒドロキシベンゼン及びその誘導体としては、レゾルシノール、カテコール、ヒドロキノン、2−メチルレゾルシノール、4−メチルレゾルシノール、4−エチルレゾルシノールなどを例示することができ
る。ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体を用いることにより、得られるノボラック型フェノール樹脂を用いたフォトレジスト用組成物の露光後のアルカリ溶解性を高め、フォトレジストの感度を向上させることができる。
ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体としては、これらの中でも、レゾルシノール、カテコール、ヒドロキノンから選ばれるものを用いることが好ましい。これにより、感度と耐熱性を両立することができる。
【0012】
上記ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体は、フェノール類に対して、1〜10重量%用いることが好ましい。さらに好ましくは1〜7重量%である。
これにより、特にフォトレジスト用に適したアルカリ溶解時間(ADR)を有するノボラック型フェノール樹脂を得ることができるとともに、フォトレジストの耐熱性を向上させることができる。
【0013】
本発明のノボラック型フェノール樹脂の製造には、芳香族ジアルデヒドを用いる。これにより、得られるノボラック型フェノール樹脂において、三次元架橋密度を高めることができ、かつ、樹脂構造中における芳香環の密度を高くできるので、フォトレジストの耐熱性を向上させることができる。
芳香族ジアルデヒドとしては、芳香環に直接あるいは他の有機基を介して2つのアルデヒド基が結合した構造を有するものを用いることができ、例えば、フタルアルデヒド、イソフタルアルデヒド、テレフタルアルデヒドなどが挙げられる。これらの中でも、フタルアルデヒド、イソフタルアルデヒド、テレフタルアルデヒドから選ばれるものを用いることが好ましい。これにより、上記効果をさらに高めることができる。
【0014】
本発明において、上記フェノール類に対する芳香族ジアルデヒドのモル比率は、0.4〜1.0が好ましく,更に好ましくは0.5〜0.8である。
上記モル比率とすることで、特にフォトレジスト用に適した重量平均分子量をもつノボラック型フェノール樹脂を得ることができるとともに、感度と耐熱性のバランスに優れたノボラック型フェノール樹脂とすることができる。
【0015】
本発明において、上記フェノール類に対するホルムアルデヒドのモル比率は、0.2〜0.8が好ましく、更に好ましくは0.3〜0.7である。
上記モル比率とすることで、特にフォトレジスト用に適した重量平均分子量をもつノボラック型フェノール樹脂を得ることができる。
【0016】
本発明のノボラック型フェノール樹脂の、GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量は、8000〜20000が好ましく、特に好ましくは10000〜20000である。上記重量平均分子量とすることで、特に耐熱性に優れたノボラック型フェノール樹脂を得ることができる。
なお、上記重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定によりポリスチレン標準物質を用いて作成した検量線をもとに計算されたものである。GPC測定はテトラヒドロフランを溶出溶媒とし、流量1.0ml/min、カラム温度40℃の条件で実施した。
装置は、
・本体:TOSOH社製・「HLC−8020」
・検出器:波長280nmにセットしたTOSOH社製・「UV−8011」
・分析用カラム:昭和電工社製・「SHODEX KF−802、KF−803、KF−805」
をそれぞれ使用した。
【0017】
フェノール類及びジヒドロキシベンゼン及びその誘導体とアルデヒド類との反応時の酸
性触媒としては、例えば、塩酸、硫酸、燐酸、ホウ酸などの無機酸類、蓚酸、酢酸、パラトルエンスルホン酸等の有機酸類が挙げられ、これらを単独及び混合して使用することができる。また、モノマー除去時に分解、昇華などにより反応系から容易に除去できるものの使用が好ましい。使用量については触媒の種類にもよるが、反応系内のpHが1〜6の範囲になる量を設定することが好ましい。
【0018】
本発明のノボラック型フェノール樹脂の製造方法を反応手順に沿って説明する。
反応は、攪拌機、温度計、熱交換機を備えた反応装置にフェノール類、ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体、芳香族ジアルデヒド、酸性触媒を仕込み、所定温度に昇温する。所定温度に到達後、ホルムアルデヒドの逐次添加を開始する。逐次添加温度や時間はモノマーの反応性、目的とする特性によって適宜設定できるが、安定かつ経済的に製造可能なレベルに設定できる。
ホルムアルデヒドの逐次添加時間は、30〜300分間が好ましく、更に好ましくは60〜180分間である。上記逐次添加時間とすることで、急激な昇温もなく適正な速度で反応を進めることができる。
【0019】
また、ホルムアルデヒドの逐次添加温度は、70〜130℃が好ましく、更に好ましくは90〜110℃である。上記逐次添加温度とすることで、急激な昇温もなく適正な速度で反応を進めることができる。
【0020】
上記逐次添加終了後、必要によってそのまま反応を継続することができる。また逐次添加・反応時において、必要によって反応溶媒を添加使用することもでき、特に溶媒の種類は限定されないが、フェノ−ル樹脂を溶解する溶媒であれば使用できる。
一例をあげるとメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ブタノ−ル等のアルコ−ル類、エトキシエタノ−ル等のエ−テルアルコ−ル類等が挙げられる。
【0021】
上記反応終了後、必要によって、添加した酸性触媒を除去するために、水を加えて水洗を実施する。水洗水の量と回数は特に限定されないが、水洗回数は1〜5回程度が残留触媒量と経済的な観点から特に好ましい。また、水洗温度は特に限定されないが、触媒種除去の効率と作業性の観点から40〜95℃で行うのが好ましい。水洗中、樹脂と水洗水の分離が悪い場合は、樹脂の粘度を低下させる溶媒の添加や水洗温度を上昇させることが効果的である。この溶媒は特に限定されないが、フェノ−ル樹脂を溶解して粘度を低下させるものであれば使用することができる。
一例をあげると、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、メタノ−ル、エタノ−ル、ブタノ−ルなどのアルコ−ル類、エトキシエタノ−ル等のエ−テルアルコ−ル類等が挙げられる。
【0022】
上記水洗終了後、常圧下及び減圧下で脱水・脱モノマ−を行い、ノボラック型フェノール樹脂を得ることができる。脱水・脱モノマ−の条件は限定されないが、得られたノボラック型フェノール樹脂の安定性(バラツキ)や粘度を考慮すると、減圧度は、0.1〜200Torr程度で行うのが特に好ましく、反応装置からの取り出し温度は、150〜250℃で行うのが更に好ましい。
【0023】
反応装置の好ましい材質について述べる。
フォトレジスト用に用いられるノボラック型フェノール樹脂は、金属不純物の混入が極力ないことが要求特性の一つにあり、製造にあたっては、ガラスライニング製及び/又はタンタル、ハフニウム、ジルコニウム、ニオブ、チタンから選ばれた金属及び/又はそれらの合金からなり、実質的に他の材料を含まない金属材料を材質として用いた反応装置を使用することが好ましい。
【0024】
本発明のノボラック型フェノール樹脂は、フォトレジスト用として好適に用いることができる。
本発明のノボラック型フェノール樹脂は、フェノール類としてメタクレゾールとパラクレゾールとを所定の比率で用いる。これにより、特にフォトレジスト用に適したアルカリ溶解時間(ADR)を有する樹脂とすることができるとともに、フォトレジストの耐熱性を向上させることができる。
そして、フェノール類とともにジヒドロキシベンゼン及びその誘導体を用いる。これにより、樹脂中に多くの水酸基を導入することが可能となり、露光後の現像液への溶解性が高まる結果、フォトレジスト用に適したアルカリ溶解時間(ADR)を有する樹脂を得ることができる。
そして、アルデヒド類として2種類を用いるが、芳香族ジアルデヒドを用いることにより、三次元架橋密度を高めることができるとともに、樹脂中に多くの芳香環を導入することが可能となり、耐熱性の向上が達成される。
このようなノボラック型フェノール樹脂を用いると、高感度、高耐熱を兼ね備えたフォトレジスト用樹脂組成物を得ることができる。
【0025】
次に、本発明のフォトレジスト用樹脂組成物(以下、単に「組成物」ということがある)について説明する。
【0026】
本発明の組成物は、上記本発明のノボラック型フェノール樹脂、感光剤、及び溶剤を含むことを特徴とする。
【0027】
上記感光剤としては特に限定されないが、例えば、
(1)2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,6−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシ−2’−メチルベンゾフェノン、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3’,4,4’,6−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4,4’−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,3,4,5−ペンタヒドロキシベンゾフェノン、2,3’,4,4’,5’,6−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、2,3,3’,4,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノンなどのポリヒドロキシベンゾフェノン類、
【0028】
(2)ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−2−(2’,4’−ジヒドロキシフェニル)プロパン、2−(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)−2−(2’,3’,4’−トリヒドロキシフェニル)プロパン、4,4’−{1−[4−〔2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕フェニル]エチリデン}ビスフェノール,3,3’−ジメチル−{1−[4−〔2−(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕フェニル]エチリデン}ビスフェノールなどのビス[(ポリ)ヒドロキシフェニル]アルカン類、
【0029】
(3)トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3、5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシ−2,5−ジメチルフェニル)−3,4−ジヒドロキシフェニルメタン 、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,4−ジヒドロキシフェニルメタンなどのトリス(ヒドロキ
シフェニル)メタン類又はそのメチル置換体、
【0030】
(4)ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)−3−ヒドロキシフェニルメタン,ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン,ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)−4−ヒドロキシフェニルメタン,ビス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン,ビス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−ヒドロキシフェニルメタン、 ビス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(3−シクロヘキシル−2−ヒドロキシフェニル)−3−ヒドロキシフェニルメタン、 ビス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−4−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−3−ヒドロキシフェニルメタン、 ビス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(3−シクロヘキシル−2−ヒドロキシフェニル)−4−ヒドロキシフェニルメタン、 ビス(3−シクロヘキシル−2−ヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、 ビス(5−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)−2−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(5−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)−4−ヒドロキシフェニルメタンなどの、ビス(シクロヘキシルヒドロキシフェニル)(ヒドロキシフェニル)メタン類又はそのメチル置換体などとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸又はナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸、オルトアントラキノンジアジドスルホン酸などのキノンジアジド基含有スルホン酸との完全エステル化合物、部分エステル化合物、アミド化物又は部分アミド化物、
などを好適に用いることができる。
【0031】
上記溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等のエチレングリコールアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のジエチレングリコールジアルキルエーテル類、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート等のエチレングリコールアルキルエーテルアセテート類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート等のプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン等のケトン類、ジオキサンのような環式エーテル類及び、2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、オキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等のエステル類を挙げることができる。これらは一種単独で用いてもよいし、また2種以上混合して用いてもよい。
【0032】
上記溶剤の含有量は特に限定されないが、組成物の固形分濃度を全体に対して30〜65重量%とすることが好ましい。さらに好ましくは50〜65重量%である。固形分濃度を上記範囲とすることで、組成物の流動性を良好なものにすることができると共に、均一なレジストフィルムを得ることができる。
【0033】
なお、本発明の組成物には、以上に説明した成分のほかにも、必要により、界面活性剤、密着性向上剤、溶解促進剤等の種々の添加剤を使用してもよい。
【0034】
本発明の組成物の調製方法としては特に限定されないが、組成物に充填材、顔料を添加しない場合には、上記の成分を通常の方法で混合・攪拌するだけでよく、充填材、顔料を添加する場合には、例えば、ディゾルバー、ホモジナイザー、3本ロールミル等の分散装置を用いて分散、混合させればよい。また、必要に応じて、さらにメッシュフィルター、メンブレンフィルター等を用いて濾過してもよい。
【0035】
このようにして得られた本発明の組成物に対して、マスクを介して露光を行なうことで、露光部においては組成物に構造変化が生じ、アルカリ現像液に対しての溶解性を促進することができる。一方、非露光部においてはアルカリ現像液に対する低い溶解性を保持しているため、こうして生じた溶解性の差により、レジスト機能を付与することができる。
本発明のノボラック型フェノール樹脂を用いるフォトレジスト用樹脂組成物において、耐熱性の向上には芳香環密度が重要であると考えられる。アルデヒド種をホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドのみとした樹脂では、積極的な三次元構造を取る事が難しくその結果芳香環密度が低く耐熱性に乏しい。ジアルデヒド、特に芳香族ジアルデヒドを用いることで、樹脂骨格を積極的に枝分かれ構造にすることができ、枝分かれ構造になることによって芳香環密度が上昇し耐熱性の向上が達成されるものと考えられる。芳香族ジアルデヒドによる感度の低下を補うものとして、ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体が効果を発揮する。
【実施例】
【0036】
以下、本発明を実施例により説明する。しかし本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。また、実施例及び比較例に記載されている「部」は「重量部」、「%」は「重量%」を示す。なお、遊離モノマーの含有量は、GPC測定による面積比率から算出したものである。
【0037】
1.ノボラック型フェノール樹脂の合成
実施例1
攪拌機、温度計、熱交換機を備えた3Lの四つ口フラスコにメタクレゾール600部、パラクレゾール400部、イソフタルアルデヒド745部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.60)、レゾルシノール50部、ジエチル硫酸2.5部を仕込み、内温96〜100℃まで上昇させた。温度到達後、37%ホルマリン302部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.40)を、内温96〜100℃を維持させながら3時間で添加し、その後2時間還流反応を行った後、常圧下で脱水を行い、内温150℃まで上昇させ、次いで70Torrの減圧下で内温200℃まで脱水・脱モノマーを行い、ノボラック型フェノール樹脂(A)700部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は10000、遊離モノマー2.3%であった。
【0038】
実施例2
攪拌機、温度計、熱交換機を備えた3Lの四つ口フラスコにメタクレゾール600部、パラクレゾール400部、イソフタルアルデヒド745部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.60)、レゾルシノール50部、ジエチル硫酸2.5部を仕込み、内温96〜100℃まで上昇させた。温度到達後、37%ホルマリン453部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.60)を、内温96〜100℃を維持させながら3時間で添加し、その後2時間還流反応を行った後、常圧下で脱水を行い、内温150℃まで上昇させ、次いで70Torrの減圧下で内温200℃まで脱水・脱モノマーを行い、ノボラック型フェノール樹脂(B)700部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は13000、遊離モノマー2.3%であった。
【0039】
(3)実施例3
攪拌機、温度計、熱交換機を備えた3Lの四つ口フラスコにメタクレゾール600部、パラクレゾール400部、フタルアルデヒド745部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.60)、レゾルシノール50部、ジエチル硫酸2.5部を仕込み、内温96〜100℃まで上昇させた。温度到達後、37%ホルマリン378部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.50)を、内温96〜100℃を維持させながら3時間で添加し、その後2時間還流反応を行った後、常圧下で脱水を行い、内温150℃まで上昇させ、次いで70Torrの減圧下で内温200℃まで脱水・脱モノマーを行い、ノボラック型フェノール樹脂(C)700部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は12000、遊離モノマー2.8%であった。
【0040】
(4)実施例4
攪拌機、温度計、熱交換機を備えた3Lの四つ口フラスコにメタクレゾール600部、パラクレゾール400部、フタルアルデヒド745部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.60)、レゾルシノール50部、ジエチル硫酸2.5部を仕込み、内温96〜100℃まで上昇させた。温度到達後、37%ホルマリン429部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.70)を、内温96〜100℃を維持させながら3時間で添加し、その後2時間還流反応を行った後、常圧下で脱水を行い、内温150℃まで上昇させ、次いで70Torrの減圧下で内温200℃まで脱水・脱モノマーを行い、ノボラック型フェノール樹脂(D)700部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は15000、遊離モノマー2.5%であった。
【0041】
(5)比較例1
実施例1と同様の反応装置にメタクレゾール600部、パラクレゾール400部、37%ホルマリン604部(全クレゾールに対する仕込みモル比F/C=0.80)、蓚酸2部を仕込み、97〜103℃で4時間還流反応を行った後、常圧下で脱水を行い内温140℃まで上昇させ、次いで70Torrの減圧下で内温200℃まで脱水・脱モノマーを行い、ノボラック型フェノール樹脂(E)772部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は8000、遊離モノマー2.0%であった。
【0042】
(6)比較例2
実施例1と同様の反応装置にメタクレゾール600部、パラクレゾ−ル400部、グリオキザール320部(全クレゾールに対する仕込みモル比F/C=0.60)、37%ホルマリン604部(全クレゾールに対する仕込みモル比F/C=0.80)、蓚酸2部を仕込み、97〜103℃で4時間還流反応を行った後、常圧下で脱水を行い内温140℃まで上昇させ、次いで70Torrの減圧下で内温200℃まで脱水・脱モノマーを行い、ノボラック型フェノール樹脂(F)772部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は10000、遊離モノマー2.0%であった。
【0043】
(7)比較例3
攪拌機、温度計、熱交換機を備えた3Lの四つ口フラスコにメタクレゾール600部、パラクレゾール400部、フタルアルデヒド745部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.60)、ジエチル硫酸2.5部を仕込み、内温96〜100℃まで上昇させた。温度到達後、37%ホルマリン529部(全フェノール類に対する仕込みモル比A/C=0.70)を、内温96〜100℃を維持させながら3時間で添加し、その後2時間還流反応を行った後、常圧下で脱水を行い、内温150℃まで上昇させ、次いで70Torrの減圧下で内温200℃まで脱水・脱モノマーを行い、ノボラック型フェノール樹脂(G)700部を得た。得られた樹脂の重量平均分子量は12000、遊離モノマー2.5%であった。
【0044】
なお、ノボラック型フェノール樹脂の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)測定によりポリスチレン標準物質を用いて作成した検量線をもとに計算されたものである。GPC測定はテトラヒドロフランを溶出溶媒とし、流量1.0ml/min、カラム温度40℃の条件で実施した。
装置は、
・本体:TOSOH社製・「HLC−8020」
・検出器:波長280nmにセットしたTOSOH社製・「UV−8011」
・分析用カラム:昭和電工社製・「SHODEX KF−802、KF−803、KF−805」
をそれぞれ使用した。
【0045】
3.フォトレジスト用樹脂組成物の調製
(1)実施例5
実施例1で得られたフォトレジスト用フェノール樹脂A70部、及びナフトキノン1,2−ジアジド−5−スルホン酸の2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンエステル15部をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)150部に溶解した後、孔径1.0μmのメンブレンフィルターを用いて濾過し、ポジ型フォトレジスト用樹脂組成物を調製した。
【0046】
(2)実施例6
フォトレジスト用フェノール樹脂Aの代わりに、実施例2で得られたフォトレジスト用フェノール樹脂Bを用いた他は、実施例5と同様にして組成物を調製した。
【0047】
(3)実施例7
フォトレジスト用フェノール樹脂Aの代わりに、実施例3で得られたフォトレジスト用フェノール樹脂Cを用いた他は、実施例5同様にして組成物を調製した。
【0048】
(4)実施例8
フォトレジスト用フェノール樹脂Aの代わりに、実施例4で得られたフォトレジスト用フェノール樹脂Dを用いた他は、実施例5と同様にして組成物を調製した。
【0049】
(5)比較例4
比較例1で得られたフォトレジスト用フェノール樹脂E70部、及びナフトキノン1,2−ジアジド−5−スルホン酸の2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンエステル15部を、PGMEA150部に溶解した後、孔径1.0μmのメンブレンフィルターを用いて濾過し、ポジ型フォトレジスト用樹脂組成物を調製した。
【0050】
(6)比較例5
フォトレジスト用フェノール樹脂Eの代わりに、比較例2で得られたフォトレジスト用フェノール樹脂Fを用いた他は、比較例4と同様にして組成物を調製した。
【0051】
(6)比較例6
フォトレジスト用フェノール樹脂Eの代わりに、比較例3で得られたフォトレジスト用フェノール樹脂Gを用いた他は、比較例4と同様にして組成物を調製した。
【0052】
実施例5〜8、及び比較例4〜6で得られたフォトレジスト樹脂組成物を用いて、下記に示す特性評価を行った。結果を表1に示す。
【0053】
【表1】

【0054】
4.特性の評価方法
(1)耐熱性の評価方法
フォトレジスト用樹脂組成物をヘキサメチルジシラザン処理したシリコンウエハ上にスピンコーターで乾燥時の膜厚が1.5μmになるように塗布し、110℃で90秒間ホットプレート上で乾燥させた。その後縮小投影露光装置を用い、テストチャートマスクを介して露光し、現像液(2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド水溶液)を用い、50秒間現像した。得られたシリコンウエハーを温度を変えたホットプレート上で30分間放置し、シリコウエハー上のレジストパターンの形状を走査型電子顕微鏡で観察し、正常なレジストパターンが得られなくなった時の温度を耐熱温度とした。
【0055】
(2)感度の測定方法
フォトレジスト用樹脂組成物を3インチのシリコンウエハーに約1μmの厚さになるようにスピンコーターで塗布し、110℃のホットプレート上で100秒間乾燥させた。次いでこのシリコンウエハーにテストチャートマスクを重ね、20mJ/cm、40mJ/cm、60mJ/cmの紫外線をそれぞれ照射し、現像液(2.38%の水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液)を用い90秒間現像した。得られたパターンを走査型電子顕微鏡でパターン形状を観察することにより以下の基準で評価した。
A 20mJ/cm未満で画像が形成できる。
B 20〜40mJ/cmで画像が形成できる。
C 40〜60mJ/cmで画像が形成できる。
【0056】
表1の結果から、実施例5〜8は、本発明のノボラック型フェノール樹脂を用いたフォトレジスト用組成物であり、これを用いていない比較例4〜6に比べて、感度及び耐熱性が共に優れていることが確認できた。本発明のノボラック型フェノール樹脂は、芳香族ジアルデヒドを用いることによって樹脂構造の中に積極的に枝分かれ構造を組み込むことができ、その結果芳香環密度が上昇し耐熱性の向上が達成されたものと考えられる。
またジヒドロキシベンゼン及びその誘導体由来の水酸基を多く含むことから高感度であり、その結果、耐熱性と高感度を兼ね備えたフォトレジストの製造を可能にするノボラック型フェノール樹脂を提供することができると考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明のノボラック型フェノール樹脂を用いた本発明のフォトレジスト用樹脂組成物は、良好な熱安定性を有し、かつ高感度であることから、液晶表示装置回路や半導体集積回路の微細回路製造に好適に用いることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェノール類とジヒドロキシベンゼン及びその誘導体と2種類のアルデヒド類とを酸性触媒のもとで反応させて得られるノボラック型フェノール樹脂であって、フェノール類の組成がメタクレゾール50〜90重量%、パラクレゾール10〜50重量%で、2種類のアルデヒド類の内1種が芳香族ジアルデヒド、もう1種がホルムアルデヒドであることを特徴とするノボラック型フェノール樹脂。
【請求項2】
前記ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体が、レゾルシノール、カテコール、ヒドロキノンから選ばれるものである請求項1記載のノボラック型フェノール樹脂。
【請求項3】
前記フェノール類に対する前記ジヒドロキシベンゼン及びその誘導体の重量比率が1〜10重量%である請求項1又は2に記載のノボラック型フェノール樹脂。
【請求項4】
前記芳香族ジアルデヒドが、フタルアルデヒド、イソフタルアルデヒド又はテレフタルアルデヒドから選ばれるものである請求項1乃至3のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
【請求項5】
前記フェノール類に対する前記芳香族ジアルデヒドのモル比率が、0.4〜1.0である請求項1乃至4のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
【請求項6】
前記フェノール類に対する前記ホルムアルデヒドのモル比率が、0.2〜0.8である請求項1乃至5のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
【請求項7】
GPCによるポリスチレン換算の重量平均分子量が、8000〜20000である請求項1乃至6のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
【請求項8】
フォトレジストに用いられるものである請求項1乃至7のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載のノボラック型フェノール樹脂、感光剤及び溶剤を含有することを特徴とするフォトレジスト用樹脂組成物。

【公開番号】特開2011−63667(P2011−63667A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−213891(P2009−213891)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【出願人】(000002141)住友ベークライト株式会社 (2,927)
【Fターム(参考)】