ノード検出装置、ノード検出方法、及びプログラム
【課題】 ネットワーク上に存在する複数の通信プロトコルに対応した通信機器を検出するノード検出装置を提供する。
【解決手段】 ノード検出装置10は、予め更新されたARPテーブルや、近隣キャッシュの情報に基づき、IPv4プロトコルに対応するノード情報、及びIPv6プロトコルに対応するノード情報を識別する。ノード検出装置10は、識別したノード情報のうち、重複したMACアドレスを特定することで、IPv4プロトコルとIPv6プロトコル両方に対応するデュアルスタックノードを検出することができる。また、識別されたノード情報を可視化することで、ネットワークの構成管理の効率を上げることができる。
【解決手段】 ノード検出装置10は、予め更新されたARPテーブルや、近隣キャッシュの情報に基づき、IPv4プロトコルに対応するノード情報、及びIPv6プロトコルに対応するノード情報を識別する。ノード検出装置10は、識別したノード情報のうち、重複したMACアドレスを特定することで、IPv4プロトコルとIPv6プロトコル両方に対応するデュアルスタックノードを検出することができる。また、識別されたノード情報を可視化することで、ネットワークの構成管理の効率を上げることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノード検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、IPv4およびIPv6の両方を適用可能な通信機能を備えた通信端末装置において、ログインユーザ毎に、IPv4とIPv6の利用可能属性を登録可能にしたことを特徴とする通信端末装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−22461
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の通信プロトコルに対応した通信機器を特定するノード検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るノード検出装置は、第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得手段と、第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された識別情報と、前記第2の取得手段により取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定手段とを有する。
【0006】
好適には、前記第1の取得手段は、IPv4プロトコルに従って、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、IPv6プロトコルに従って、通信機器のMACアドレスを取得し、前記特定手段は、第1の取得手段により取得されたMACアドレスと、第2の取得手段により取得されたMACアドレスとに基づいて、IPv4プロトコル及びIPv6プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する。
【0007】
好適には、前記第1の取得手段は、ARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する。
【0008】
好適には、前記第1の取得手段は、複数のサブネットそれぞれのARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、複数のサブネットそれぞれの近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する。
【0009】
好適には、前記第1の取得手段は、サブネットに対するブロードキャストが行われた後に、ARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、サブネットに対するブロードキャストが行われた後に、近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する。
【0010】
好適には、DNSサーバにより管理されている通信機器のアドレスを取得するDNS取得手段と、前記DNS取得手段により取得されたアドレスに基づいて、通信機器の稼働確認を行う稼働確認手段と、前記稼働確認手段による稼働確認結果に基づいて、前記取得手段により取得されたアドレスの通信機器を稼働ノードとして登録するノード登録手段とをさらに有し、前記第1の取得手段は、前記稼働確認手段により所定のサブネットに対する稼働確認が行われた後に、このサブネットのARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、前記稼働確認手段により所定のサブネットに対する稼働確認が行われた後に、このサブネットの近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する。
【0011】
好適には、前記特定手段による特定結果と、前記第1の取得手段により取得された識別情報と、前記第2の取得手段により取得された識別情報とに基づいて、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定する台数特定手段をさらに有する。
【0012】
好適には、前記台数特定手段は、サブネット毎に、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定し、前記台数特定手段により特定されたサブネット毎の台数を表示する表示手段をさらに有する。
【0013】
好適には、前記台数特定手段は、サブネット毎に、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定し、 前記台数特定手段により特定されたサブネット毎の台数に基づいて、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器を、第2の通信プロトコルに対応させるよう推奨する推奨手段をさらに有する。
【0014】
本発明に係るノード検出方法は、第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得ステップと、第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得ステップと、前記第1の取得ステップにより取得された識別情報と、前記第2の取得ステップにより取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定ステップとを有する。
【0015】
本発明に係るプログラムは、第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得ステップと、第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得ステップと、前記第1の取得ステップにより取得された識別情報と、前記第2の取得ステップにより取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ネットワーク上に存在する複数の通信プロトコルに対応した通信機器を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】ノード検出システム1の概要を説明する図である。
【図2】ノード検出システム1のプロトコル判定プログラム5の構成を説明する図である。
【図3】ノード検出部500の構成を説明する図である。
【図4】第1取得部520の構成を説明する図である。
【図5】第2取得部540の構成を説明する図である。
【図6】デュアル特定部560の構成を説明する図である。
【図7】推奨部620の構成を説明する図である。
【図8】検出ノードのプロトコル判定処理(S1)を説明するフローチャートである。
【図9】ノード検出処理(S10)を説明するフローチャートである。
【図10】プロトコル判定処理(S20)を説明するフローチャートである。
【図11】プロトコル判定処理(S20)により登録される情報の表示例である。
【図12】プロトコル判定処理(S20)により識別されたノード情報の表示例である。
【図13】ノード情報の表示パターン例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、ノード検出システム1の概要を説明する図である。
図1に例示するように、本実施形態のノード検出システム1は、ノード検出装置10と、DNSサーバ8とを有する。ノード902A〜902Dは、検出対象となるノードであり、ルータ900を介して接続された複数のセグメントに散在する。
ノード検出装置10は、例えば、後述するプロトコル判定プログラム5がインストールされたサーバ装置である。ノード検出装置10は、ネットワーク上に存在するノードを検出し、各ノードを識別し、表示する。ここで、ノードとは、ネットワークを構成する要素であり、コンピュータ端末、ルータ、及びハブなどの通信機器を含む。
なお、本例では、ノート型のコンピュータ端末902をノードとして説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、ルータ900などもノードとなりうる。
【0019】
DNSサーバ8は、ドメインネームシステム(Domain Name System)を構成するサーバ装置であり、IPアドレス(Internet Protocol Address)とドメイン名又はホスト名との対応表を管理する。本例のDNSサーバ8は、少なくとも、IPv6のIPアドレスが含まれたAAAAレコードと、IPv4のIPアドレスが含まれたAレコードとを格納し、ノード902のIPアドレス及びホスト名を管理する。
なお、以下の説明では、IPv6とIPv4のノードがネットワーク上に混在していることを前提として説明するが、これに限定されるものではなく、IPv6のノードのみ、又は、IPv4のノードのみで構成されるネットワークでも同様に動作可能である。
【0020】
図2は、プロトコル判定プログラム5の構成を説明する図である。
図2で例示するように、プロトコル判定プログラム5は、ノード検出部500、第1取得部520、第2取得部540、デュアル特定部560、台数特定部580、表示部600、及び推奨部620を有する。
【0021】
図3は、ノード検出部500の構成を説明する図である。
図3に例示するように、ノード検出部500は、DNS指定部502と、範囲設定部504と、取得部506と、稼働確認部508と、ノード登録部510とから構成される。
DNS指定部502は、管理者(ユーザ)の操作に応じて、DNSサーバの指定を受け付ける。範囲設定部504は、管理者の操作に応じて、ノード検出の対象となるアドレスの範囲を設定する。例えば、範囲設定部504は、管理者により一つのIPアドレスが直接指定された場合に、指定されたIPアドレスのみを範囲に設定し、管理者によりセグメント(LANなど)が指定された場合に、指定されたセグメントに対応するIPアドレス群を設定し、管理者により開始のIPアドレスと終了のIPアドレスとが指定された場合に、開始のIPアドレスから終了のIPアドレスまでの範囲を設定し、管理者によりホスト名が指定された場合に、指定されたホスト名に対応するIPアドレスを設定し、管理者により、除外するIPアドレスが指定された場合に、指定されたIPアドレスが除外されたIPアドレス群を設定する。
【0022】
取得部506は、DNSサーバ8により管理されているアドレス情報を取得し、取得されたアドレス情報を稼働確認部508に出力する。例えば、取得部506は、DNS指定部502により指定されたDNSサーバ8にアクセスして、AAAAレコード又はAレコードを取得し、取得されたAAAAレコード又はAレコードから、範囲設定部504により設定された範囲のIPアドレス及びホスト名を抽出し、抽出されたIPアドレス及びホスト名を候補ノードとして稼働確認部508に出力する。
【0023】
稼働確認部508は、取得部506により取得されたアドレス情報に基づいて、このアドレス情報に対応するノード(通信機器)の稼働確認を行う。例えば、稼働確認部508は、ICMPに従って、取得部506から入力されたIPアドレスに対応するノードの稼働確認を行い、その確認結果をノード登録部510に出力する。
【0024】
ノード登録部510は、稼働確認部508により稼働が確認されたノードに関する情報(アドレス情報及びホスト名など)をノードDB700に登録する。
【0025】
第1取得部520は、第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する。具体的には、第1取得部520は、図4に例示するように、ARPテーブル参照部522とノード登録部524とから構成される。第1取得部500において、ARPテーブル参照部522は、IPv4対応ノードの情報(MACアドレス)をARPテーブルから取得する。ノード登録部524は、ARPテーブル参照部522により取得されたIPアドレス、及びMACアドレスに加えて、属性(IPv4)を、ノードDB700に登録する。ここで、属性とは、対応している通信プロトコルを示す情報であり、本例では、「IPv4」、「IPv6」、又は、「IPv4及びIPv6」(デュアルスタック)である。
【0026】
第2取得部540は、第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する。具体的には、第2取得部540は、図5に例示するように、近隣キャッシュ参照部542とノード登録部544から構成される。第2取得部において、近隣キャッシュ参照部542は、IPv6対応ノードの情報(MACアドレス)を、近隣キャッシュから取得する。ノード登録部544は、近隣キャッシュ参照部542により取得されたIPアドレス、及びMACアドレスに加えて、属性(IPv6)をノードDB700に登録する。
【0027】
デュアル特定部560は、第1取得部520と第2取得部540とにより取得された識別情報に基づいて、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する。具体的には、デュアル特定部560は、図6に例示するように、MAC比較部562とノード統合部564とから構成される。MAC比較部562は、第1取得部520により特定されたIPv4属性のノードのMACアドレスと、第2取得部540により特定されたIPv6属性のノードのMACアドレスとを比較する。重複するMACアドレスが存在する場合は、ノード統合部564は、MACアドレスの重複しているノード情報を統合する。具体的には、ノード統合部564は、統合するノード情報の属性をデュアルスタックノードとしてノードDB700 を更新する。ここで、デュアルスタックノードとは、IPv4プロトコルとIPv6プロトコルとの両方に対応するノードを示す。
【0028】
台数特定部580は、第1取得部520により取得された識別情報と、第2取得部540により取得された識別情報とに基づいて、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定する。具体的には、台数特定部580は、IPv4プロトコルのみに対応するノードの台数と、IPv6プロトコルのみに対応するノードの台数と、IPv4及びIPv6の両方に対応したデュアルスタックノードの台数とを特定する。
【0029】
表示部600は、台数特定部580により、特定された通信機器の台数をサブネット毎に表示する。具体的には、表示部600は、IPv4プロトコルに対応するノードの台数、IPv6プロトコルに対応するノードの台数、及びIPv4プロトコル、IPv6プロトコルの両方に対応するデュアルスタックノードの台数の情報をノードDB700より取得し、サブネット毎に表示する。
【0030】
推奨部620は、台数特定部580により特定された、サブネット毎の通信機器の台数に基づいて、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器(IPv4のみ対応の通信機器)を、第2の通信プロトコル(IPv6)に対応させるよう推奨する。具体的には、図7に例示するように、推奨部620は、インターフェース生成部622、閾値設定部624、及び評価部626から構成される。閾値設定部624は、管理者の操作に応じて、IPv4プロトコルに対応するノードの閾値を評価部626に渡す。評価部626は、閾値に応じて、IPv6へ移行が推奨されるノード情報をノードDB700から取得する。例えば、評価部626は、サブネット内に存在するIPv4ノードの台数が1台以下である場合に、IPv6への移行を推奨し、サブネット内に存在するIPv4ノードの台数が2台以上である場合に、IPv6への移行を推奨しない。なお、閾値は、台数に限定されるものではなく、IPv4ノードの割合などであってもよい。インターフェース生成部622は、取得された情報を表示する。
【0031】
図8は、検出ノードのプロトコル判定処理(S1)を説明するフローチャートである。
図8に例示するように、ステップ10(S10)において、ノード検出部500は、ノード検出処理を行う。
ステップ20(S20)において、プロトコル判定プログラム5は、ノード検出部500により検出されたノード群に関して、プロトコル判定処理を行う。
ステップ30(S30)において、表示部600は、プロトコル判定処理の結果を表示する。
【0032】
図9は、ノード検出処理(S10)を説明するフローチャートである。
図9に例示するように、ステップ100(S100)において、DNS指定部502は、ドメインのリストを表示して、管理者にドメイン(すなわち、ドメインを管理するDNSサーバ)の指定操作を促す。DNS指定部502は、管理者がいずれかのドメインを選択すると、選択されたドメインに対応するDNSサーバを取得部506に通知する。
取得部506は、DNS指定部502から通知されたDNSサーバに対して、AAAAレコード及びAレコードの問い合わせを行い、IPアドレス及びホスト名を取得する。具体的には、取得部506は、通知されたDNSサーバ8に対して、レコード種類を指定したnslookupコマンドを実行する。これにより、DNSレコードが取得部506により取得される。DNSレコードには、IPv6のAAAAレコードと、IPv4のAレコードとが含まれうる。
【0033】
ステップ105(S105)において、ノード検出処理(S10)は、範囲設定部504によりIPアドレスの範囲が設定されているか否かを判断し、範囲が設定されている場合に、S110の処理に移行し、範囲が設定されていない場合に、S115の処理に移行する。
【0034】
ステップ110(S110)において、取得部506は、取得されたIPアドレス及びホスト名の中から、設定されている範囲のIPアドレスと、これに対応するホスト名とを抽出する。
ステップ115(S115)において、取得部506は、抽出されたIPアドレス及びホスト名から、ノードDB700に登録されているIPアドレス及びホスト名を除外し、残ったIPアドレス及びホスト名を稼働確認部508に出力する。
【0035】
ステップ120(S120)において、稼働確認部508は、取得部506から入力されたIPアドレス及びホスト名に基づいて、順に稼働確認を行う。具体的には、稼働確認部508は、入力されたIPアドレスのノードに対して、ICMPv4又はICMPv6のECHOREQUESTを送信する。
【0036】
ステップ125(S125)において、ノード検出処理(S10)は、稼働確認部508によりノードの稼働が確認された場合に、存在するノードと判定しS130の処理に移行し、ノードの稼働が確認されなかった場合に、存在しないノードと判定してS135の処理に移行する。具体的には、稼働確認部508は、取得部506から入力されたIPアドレス及びホスト名に基づいて、順に稼働確認を行う。具体的には、稼働確認部508は、送信したECHOREQUESTに対応するECHOREPLYの返信があった場合に、このノードを、稼働ノードとしてノード登録部510に通知し、ECHOREPLYの返信がなかった場合に、このノードを、存在しないノードと判定する。
【0037】
ステップ130(S130)において、ノード登録部510は、稼働確認部508から稼働ノードとして通知されたノードのIPアドレス及びホスト名をノードDB700に登録する。
ステップ135(S135)において、ノード検出処理(S10)は、取得部506により抽出された全てのノードについて稼働確認を行ったか否かを判断し、稼働確認を行っていないノードが残っている場合に、S120の処理に戻って、次のノードの稼働確認を行い、全てのノードについて稼働確認が終了した場合に、プロトコル判定処理(S20)に移行する。
【0038】
図10は、プロトコル判定処理(S20)を説明するフローチャートである。
図10に例示するように、ステップ200(S200)において、ARPテーブル参照部522は、arp -a コマンドを実行し、注目するサブネットのARPテーブルを参照する。ARPテーブル参照部522は、参照したARPテーブル情報を元に、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスと同じIPアドレスに対応するMACアドレスを探索する。
【0039】
ステップ205(S205)において、ノード登録部524は、ARPテーブル参照部522により特定されたMACアドレス、及びIPv4属性をノードDB700に登録する。具体的には、図11(A)に例示されるように、ノード登録部524は、ノードDB700に登録されたIPアドレスに関連付けて、IPアドレス、MACアドレス、及び属性をノードDB700に登録する。
【0040】
ステップ210(S210)において、近隣キャッシュ参照部542は、netsh interface ipv6 show neighbors コマンドを実行し、注目するリンクの近隣キャッシュ情報を参照する。近隣キャッシュ参照部542は、参照した近隣キャッシュ情報を元に、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスと同じIPアドレスに対応するMACアドレスを探索する。
【0041】
ステップ215(S215)において、ノード登録部544は、近隣キャッシュ参照部542により特定されたMACアドレス、及びIPv6属性をノードDB700に登録する。具体的には、図11(B)に例示されるように、ノード登録部544は、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスに関連付けて、IPアドレス、MACアドレス、及び属性をノードDB700に登録する。
【0042】
ステップ220(S220)において、MAC比較部562は、ノードDB700に登録された、IPv4属性のノード情報に含まれるMACアドレスと、IPv6属性のノード情報に含まれるMACアドレスとを比較し、重複したMACアドレスが存在するか確認する。プロトコル判定処理(S20)は、重複するMACアドレスが確認された場合に、S125の処理に移行する。重複アドレスが存在しなかった場合は、S230の処理に移行する。
【0043】
ステップ225(S225)において、ノード統合部564は、重複するノード情報を統合し、属性をデュアルスタックノードとしてノードDB700を更新する。
【0044】
ステップ230(S230)において、プロトコル判定処理(S20)は、第1取得部520でノードDB700に登録されたIPv4属性のノードのうち、ノード検出装置10のサブネット以外のノードが存在した場合、S235の処理に移行する。存在しなかった場合は、表示処理S30へ移行する。
【0045】
ステップ235(S235)において、ARPテーブル参照部522は、次のサブネットに関して、arp -a コマンドを実行し、次の注目するサブネットのARPテーブルを確認する。ARPテーブル参照部522は、参照したARPテーブルの情報を元に、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスと同じIPアドレスに対応するMACアドレスを探索する。
【0046】
ステップ240(S240)において、ノード登録部524は、S235でARPテーブル参照部522により特定されたIPアドレス、MACアドレス、及びIPv4属性情報をノードDB700に登録する。
【0047】
ステップ245(S245)において、MAC比較部562は、ノードDB700に登録された、IPv4属性のノード情報に含まれるMACアドレスと、IPv6属性のノード情報に含まれるMACアドレスとを比較し、重複したMACアドレスが存在するか確認する。プロトコル判定処理(S20)は、重複するMACアドレスが確認された場合に、S250の処理に移行する。重複アドレスが存在しなかった場合はS255の処理に移行する。
【0048】
ステップ250(S250)において、ノード統合部564は、重複するノード情報を統合し、属性をデュアルスタックノードとしてノードDB700を更新する。
【0049】
ステップ255(S255)において、別リンクでIPv6属性のノードが存在する可能性があるため、近隣キャッシュ参照部542は、netsh interface ipv6 show neighbors コマンドを実行し、近隣キャッシュ情報を参照する。近隣キャッシュ参照部542は、参照した近隣キャッシュ情報を元に、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスと同じIPアドレスに対応するMACアドレスを探索する。
【0050】
ステップ260(S260)において、ノード登録部544は、近隣キャッシュ参照部542により特定されたIPアドレス、MACアドレス、及びIPv6属性情報を、ノードDB700に登録する。
【0051】
S230からS260は、ノード検出装置10以外のサブネット、ノード検出装置10以外のリンクがなくなるまで処理を繰り返す。
【0052】
図12は、プロトコル判定処理(S20)により識別されたノード情報の表示例である。
図12(A)に例示するように、表示部600は、表示処理(S30)において、プロトコル判定処理(S20)により識別されたノード情報を表示する。具体的には、表示部600は、ノードDB700に登録されたIPv4、IPv6及びデュアルスタックノードの台数を、インターフェース生成部622を介して、表示することができる。さらに、表示部600は、図12(B)に例示するように、サブネットマスク情報を取得することで、ネットワーク毎に分割表示することも可能である。
【0053】
また、推奨部620は、表示処理(S30)において、図12(C)に例示するように、インターフェース生成部622において、プロトコル判定処理(S20)において判定された各プロトコル対応の台数と、予め定められた閾値とに基づいて、IPv6への移行を推奨するか否かをサブネット毎に判定し、表示部600は、推奨部620の判定結果に従って、IPv6プロトコル対応のノードへと移行が推奨されるノード情報を表示することが可能である。
【0054】
図13は、表示部600により表示されるノード情報の表示パターン例である。
プロトコル判定プログラム5により識別されたノード情報は、図13(A)に例示されるように、テーブルでの表示が可能である。また、図13(B)のように、アイコン表示により、具体的な可視化が可能である。さらに、図13(C)に示されるように、アイコン表示された端末のプロパティとして詳細情報を表示させることも可能である。
【0055】
以上説明したように、本実施形態のノード検出装置10は、DNSサーバ8に登録されているノードを候補ノードとして収集し、候補ノードに対して稼働確認を行って、ネットワーク上に存在するノードを確定させる。その後、プロトコル判定プログラム5は、存在するノードがIPv4プロトコルに対応するノードなのか、IPv6プロトコルに対応するノードなのか、IPv4とIPv6両方のプロトコルに対応するノード(デュアルスタックノード)なのかをMACアドレスをキーとして特定することができる。これにより、ネットワーク上に存在するノードのネットワーク構成図の作成が可能となり、ネットワークの構成が明確になる。また、IPv4プロトコルやIPv6プロトコルに対応するサービスの管理が容易となり、更に、IPv6プロトコル移行時の対応状況の把握も可能となる。
【0056】
次に、上記実施形態の変形例を説明する。
上記実施形態では、ノードのプロトコル判定に先立って、ノード検出処理(S10)を行っているが、この処理は必須ではなく、例えば、ノード検出装置10は、注目するサブネットに対して、ブロードキャストを行って、ARPテーブル又は近隣キャッシュを更新させてもよい。
【符号の説明】
【0057】
5…プロトコル判定プログラム
8…DNSサーバ
10…ノード検出装置
500…ノード検出部
520…第1取得部
540…第2取得部
560…デュアル特定部
580…台数特定部
600…表示部
620…推奨部
700…ノードデータベース
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノード検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、IPv4およびIPv6の両方を適用可能な通信機能を備えた通信端末装置において、ログインユーザ毎に、IPv4とIPv6の利用可能属性を登録可能にしたことを特徴とする通信端末装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−22461
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の通信プロトコルに対応した通信機器を特定するノード検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るノード検出装置は、第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得手段と、第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段により取得された識別情報と、前記第2の取得手段により取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定手段とを有する。
【0006】
好適には、前記第1の取得手段は、IPv4プロトコルに従って、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、IPv6プロトコルに従って、通信機器のMACアドレスを取得し、前記特定手段は、第1の取得手段により取得されたMACアドレスと、第2の取得手段により取得されたMACアドレスとに基づいて、IPv4プロトコル及びIPv6プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する。
【0007】
好適には、前記第1の取得手段は、ARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する。
【0008】
好適には、前記第1の取得手段は、複数のサブネットそれぞれのARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、複数のサブネットそれぞれの近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する。
【0009】
好適には、前記第1の取得手段は、サブネットに対するブロードキャストが行われた後に、ARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、サブネットに対するブロードキャストが行われた後に、近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する。
【0010】
好適には、DNSサーバにより管理されている通信機器のアドレスを取得するDNS取得手段と、前記DNS取得手段により取得されたアドレスに基づいて、通信機器の稼働確認を行う稼働確認手段と、前記稼働確認手段による稼働確認結果に基づいて、前記取得手段により取得されたアドレスの通信機器を稼働ノードとして登録するノード登録手段とをさらに有し、前記第1の取得手段は、前記稼働確認手段により所定のサブネットに対する稼働確認が行われた後に、このサブネットのARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、前記第2の取得手段は、前記稼働確認手段により所定のサブネットに対する稼働確認が行われた後に、このサブネットの近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する。
【0011】
好適には、前記特定手段による特定結果と、前記第1の取得手段により取得された識別情報と、前記第2の取得手段により取得された識別情報とに基づいて、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定する台数特定手段をさらに有する。
【0012】
好適には、前記台数特定手段は、サブネット毎に、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定し、前記台数特定手段により特定されたサブネット毎の台数を表示する表示手段をさらに有する。
【0013】
好適には、前記台数特定手段は、サブネット毎に、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定し、 前記台数特定手段により特定されたサブネット毎の台数に基づいて、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器を、第2の通信プロトコルに対応させるよう推奨する推奨手段をさらに有する。
【0014】
本発明に係るノード検出方法は、第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得ステップと、第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得ステップと、前記第1の取得ステップにより取得された識別情報と、前記第2の取得ステップにより取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定ステップとを有する。
【0015】
本発明に係るプログラムは、第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得ステップと、第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得ステップと、前記第1の取得ステップにより取得された識別情報と、前記第2の取得ステップにより取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ネットワーク上に存在する複数の通信プロトコルに対応した通信機器を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】ノード検出システム1の概要を説明する図である。
【図2】ノード検出システム1のプロトコル判定プログラム5の構成を説明する図である。
【図3】ノード検出部500の構成を説明する図である。
【図4】第1取得部520の構成を説明する図である。
【図5】第2取得部540の構成を説明する図である。
【図6】デュアル特定部560の構成を説明する図である。
【図7】推奨部620の構成を説明する図である。
【図8】検出ノードのプロトコル判定処理(S1)を説明するフローチャートである。
【図9】ノード検出処理(S10)を説明するフローチャートである。
【図10】プロトコル判定処理(S20)を説明するフローチャートである。
【図11】プロトコル判定処理(S20)により登録される情報の表示例である。
【図12】プロトコル判定処理(S20)により識別されたノード情報の表示例である。
【図13】ノード情報の表示パターン例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、ノード検出システム1の概要を説明する図である。
図1に例示するように、本実施形態のノード検出システム1は、ノード検出装置10と、DNSサーバ8とを有する。ノード902A〜902Dは、検出対象となるノードであり、ルータ900を介して接続された複数のセグメントに散在する。
ノード検出装置10は、例えば、後述するプロトコル判定プログラム5がインストールされたサーバ装置である。ノード検出装置10は、ネットワーク上に存在するノードを検出し、各ノードを識別し、表示する。ここで、ノードとは、ネットワークを構成する要素であり、コンピュータ端末、ルータ、及びハブなどの通信機器を含む。
なお、本例では、ノート型のコンピュータ端末902をノードとして説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、ルータ900などもノードとなりうる。
【0019】
DNSサーバ8は、ドメインネームシステム(Domain Name System)を構成するサーバ装置であり、IPアドレス(Internet Protocol Address)とドメイン名又はホスト名との対応表を管理する。本例のDNSサーバ8は、少なくとも、IPv6のIPアドレスが含まれたAAAAレコードと、IPv4のIPアドレスが含まれたAレコードとを格納し、ノード902のIPアドレス及びホスト名を管理する。
なお、以下の説明では、IPv6とIPv4のノードがネットワーク上に混在していることを前提として説明するが、これに限定されるものではなく、IPv6のノードのみ、又は、IPv4のノードのみで構成されるネットワークでも同様に動作可能である。
【0020】
図2は、プロトコル判定プログラム5の構成を説明する図である。
図2で例示するように、プロトコル判定プログラム5は、ノード検出部500、第1取得部520、第2取得部540、デュアル特定部560、台数特定部580、表示部600、及び推奨部620を有する。
【0021】
図3は、ノード検出部500の構成を説明する図である。
図3に例示するように、ノード検出部500は、DNS指定部502と、範囲設定部504と、取得部506と、稼働確認部508と、ノード登録部510とから構成される。
DNS指定部502は、管理者(ユーザ)の操作に応じて、DNSサーバの指定を受け付ける。範囲設定部504は、管理者の操作に応じて、ノード検出の対象となるアドレスの範囲を設定する。例えば、範囲設定部504は、管理者により一つのIPアドレスが直接指定された場合に、指定されたIPアドレスのみを範囲に設定し、管理者によりセグメント(LANなど)が指定された場合に、指定されたセグメントに対応するIPアドレス群を設定し、管理者により開始のIPアドレスと終了のIPアドレスとが指定された場合に、開始のIPアドレスから終了のIPアドレスまでの範囲を設定し、管理者によりホスト名が指定された場合に、指定されたホスト名に対応するIPアドレスを設定し、管理者により、除外するIPアドレスが指定された場合に、指定されたIPアドレスが除外されたIPアドレス群を設定する。
【0022】
取得部506は、DNSサーバ8により管理されているアドレス情報を取得し、取得されたアドレス情報を稼働確認部508に出力する。例えば、取得部506は、DNS指定部502により指定されたDNSサーバ8にアクセスして、AAAAレコード又はAレコードを取得し、取得されたAAAAレコード又はAレコードから、範囲設定部504により設定された範囲のIPアドレス及びホスト名を抽出し、抽出されたIPアドレス及びホスト名を候補ノードとして稼働確認部508に出力する。
【0023】
稼働確認部508は、取得部506により取得されたアドレス情報に基づいて、このアドレス情報に対応するノード(通信機器)の稼働確認を行う。例えば、稼働確認部508は、ICMPに従って、取得部506から入力されたIPアドレスに対応するノードの稼働確認を行い、その確認結果をノード登録部510に出力する。
【0024】
ノード登録部510は、稼働確認部508により稼働が確認されたノードに関する情報(アドレス情報及びホスト名など)をノードDB700に登録する。
【0025】
第1取得部520は、第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する。具体的には、第1取得部520は、図4に例示するように、ARPテーブル参照部522とノード登録部524とから構成される。第1取得部500において、ARPテーブル参照部522は、IPv4対応ノードの情報(MACアドレス)をARPテーブルから取得する。ノード登録部524は、ARPテーブル参照部522により取得されたIPアドレス、及びMACアドレスに加えて、属性(IPv4)を、ノードDB700に登録する。ここで、属性とは、対応している通信プロトコルを示す情報であり、本例では、「IPv4」、「IPv6」、又は、「IPv4及びIPv6」(デュアルスタック)である。
【0026】
第2取得部540は、第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する。具体的には、第2取得部540は、図5に例示するように、近隣キャッシュ参照部542とノード登録部544から構成される。第2取得部において、近隣キャッシュ参照部542は、IPv6対応ノードの情報(MACアドレス)を、近隣キャッシュから取得する。ノード登録部544は、近隣キャッシュ参照部542により取得されたIPアドレス、及びMACアドレスに加えて、属性(IPv6)をノードDB700に登録する。
【0027】
デュアル特定部560は、第1取得部520と第2取得部540とにより取得された識別情報に基づいて、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する。具体的には、デュアル特定部560は、図6に例示するように、MAC比較部562とノード統合部564とから構成される。MAC比較部562は、第1取得部520により特定されたIPv4属性のノードのMACアドレスと、第2取得部540により特定されたIPv6属性のノードのMACアドレスとを比較する。重複するMACアドレスが存在する場合は、ノード統合部564は、MACアドレスの重複しているノード情報を統合する。具体的には、ノード統合部564は、統合するノード情報の属性をデュアルスタックノードとしてノードDB700 を更新する。ここで、デュアルスタックノードとは、IPv4プロトコルとIPv6プロトコルとの両方に対応するノードを示す。
【0028】
台数特定部580は、第1取得部520により取得された識別情報と、第2取得部540により取得された識別情報とに基づいて、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定する。具体的には、台数特定部580は、IPv4プロトコルのみに対応するノードの台数と、IPv6プロトコルのみに対応するノードの台数と、IPv4及びIPv6の両方に対応したデュアルスタックノードの台数とを特定する。
【0029】
表示部600は、台数特定部580により、特定された通信機器の台数をサブネット毎に表示する。具体的には、表示部600は、IPv4プロトコルに対応するノードの台数、IPv6プロトコルに対応するノードの台数、及びIPv4プロトコル、IPv6プロトコルの両方に対応するデュアルスタックノードの台数の情報をノードDB700より取得し、サブネット毎に表示する。
【0030】
推奨部620は、台数特定部580により特定された、サブネット毎の通信機器の台数に基づいて、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器(IPv4のみ対応の通信機器)を、第2の通信プロトコル(IPv6)に対応させるよう推奨する。具体的には、図7に例示するように、推奨部620は、インターフェース生成部622、閾値設定部624、及び評価部626から構成される。閾値設定部624は、管理者の操作に応じて、IPv4プロトコルに対応するノードの閾値を評価部626に渡す。評価部626は、閾値に応じて、IPv6へ移行が推奨されるノード情報をノードDB700から取得する。例えば、評価部626は、サブネット内に存在するIPv4ノードの台数が1台以下である場合に、IPv6への移行を推奨し、サブネット内に存在するIPv4ノードの台数が2台以上である場合に、IPv6への移行を推奨しない。なお、閾値は、台数に限定されるものではなく、IPv4ノードの割合などであってもよい。インターフェース生成部622は、取得された情報を表示する。
【0031】
図8は、検出ノードのプロトコル判定処理(S1)を説明するフローチャートである。
図8に例示するように、ステップ10(S10)において、ノード検出部500は、ノード検出処理を行う。
ステップ20(S20)において、プロトコル判定プログラム5は、ノード検出部500により検出されたノード群に関して、プロトコル判定処理を行う。
ステップ30(S30)において、表示部600は、プロトコル判定処理の結果を表示する。
【0032】
図9は、ノード検出処理(S10)を説明するフローチャートである。
図9に例示するように、ステップ100(S100)において、DNS指定部502は、ドメインのリストを表示して、管理者にドメイン(すなわち、ドメインを管理するDNSサーバ)の指定操作を促す。DNS指定部502は、管理者がいずれかのドメインを選択すると、選択されたドメインに対応するDNSサーバを取得部506に通知する。
取得部506は、DNS指定部502から通知されたDNSサーバに対して、AAAAレコード及びAレコードの問い合わせを行い、IPアドレス及びホスト名を取得する。具体的には、取得部506は、通知されたDNSサーバ8に対して、レコード種類を指定したnslookupコマンドを実行する。これにより、DNSレコードが取得部506により取得される。DNSレコードには、IPv6のAAAAレコードと、IPv4のAレコードとが含まれうる。
【0033】
ステップ105(S105)において、ノード検出処理(S10)は、範囲設定部504によりIPアドレスの範囲が設定されているか否かを判断し、範囲が設定されている場合に、S110の処理に移行し、範囲が設定されていない場合に、S115の処理に移行する。
【0034】
ステップ110(S110)において、取得部506は、取得されたIPアドレス及びホスト名の中から、設定されている範囲のIPアドレスと、これに対応するホスト名とを抽出する。
ステップ115(S115)において、取得部506は、抽出されたIPアドレス及びホスト名から、ノードDB700に登録されているIPアドレス及びホスト名を除外し、残ったIPアドレス及びホスト名を稼働確認部508に出力する。
【0035】
ステップ120(S120)において、稼働確認部508は、取得部506から入力されたIPアドレス及びホスト名に基づいて、順に稼働確認を行う。具体的には、稼働確認部508は、入力されたIPアドレスのノードに対して、ICMPv4又はICMPv6のECHOREQUESTを送信する。
【0036】
ステップ125(S125)において、ノード検出処理(S10)は、稼働確認部508によりノードの稼働が確認された場合に、存在するノードと判定しS130の処理に移行し、ノードの稼働が確認されなかった場合に、存在しないノードと判定してS135の処理に移行する。具体的には、稼働確認部508は、取得部506から入力されたIPアドレス及びホスト名に基づいて、順に稼働確認を行う。具体的には、稼働確認部508は、送信したECHOREQUESTに対応するECHOREPLYの返信があった場合に、このノードを、稼働ノードとしてノード登録部510に通知し、ECHOREPLYの返信がなかった場合に、このノードを、存在しないノードと判定する。
【0037】
ステップ130(S130)において、ノード登録部510は、稼働確認部508から稼働ノードとして通知されたノードのIPアドレス及びホスト名をノードDB700に登録する。
ステップ135(S135)において、ノード検出処理(S10)は、取得部506により抽出された全てのノードについて稼働確認を行ったか否かを判断し、稼働確認を行っていないノードが残っている場合に、S120の処理に戻って、次のノードの稼働確認を行い、全てのノードについて稼働確認が終了した場合に、プロトコル判定処理(S20)に移行する。
【0038】
図10は、プロトコル判定処理(S20)を説明するフローチャートである。
図10に例示するように、ステップ200(S200)において、ARPテーブル参照部522は、arp -a コマンドを実行し、注目するサブネットのARPテーブルを参照する。ARPテーブル参照部522は、参照したARPテーブル情報を元に、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスと同じIPアドレスに対応するMACアドレスを探索する。
【0039】
ステップ205(S205)において、ノード登録部524は、ARPテーブル参照部522により特定されたMACアドレス、及びIPv4属性をノードDB700に登録する。具体的には、図11(A)に例示されるように、ノード登録部524は、ノードDB700に登録されたIPアドレスに関連付けて、IPアドレス、MACアドレス、及び属性をノードDB700に登録する。
【0040】
ステップ210(S210)において、近隣キャッシュ参照部542は、netsh interface ipv6 show neighbors コマンドを実行し、注目するリンクの近隣キャッシュ情報を参照する。近隣キャッシュ参照部542は、参照した近隣キャッシュ情報を元に、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスと同じIPアドレスに対応するMACアドレスを探索する。
【0041】
ステップ215(S215)において、ノード登録部544は、近隣キャッシュ参照部542により特定されたMACアドレス、及びIPv6属性をノードDB700に登録する。具体的には、図11(B)に例示されるように、ノード登録部544は、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスに関連付けて、IPアドレス、MACアドレス、及び属性をノードDB700に登録する。
【0042】
ステップ220(S220)において、MAC比較部562は、ノードDB700に登録された、IPv4属性のノード情報に含まれるMACアドレスと、IPv6属性のノード情報に含まれるMACアドレスとを比較し、重複したMACアドレスが存在するか確認する。プロトコル判定処理(S20)は、重複するMACアドレスが確認された場合に、S125の処理に移行する。重複アドレスが存在しなかった場合は、S230の処理に移行する。
【0043】
ステップ225(S225)において、ノード統合部564は、重複するノード情報を統合し、属性をデュアルスタックノードとしてノードDB700を更新する。
【0044】
ステップ230(S230)において、プロトコル判定処理(S20)は、第1取得部520でノードDB700に登録されたIPv4属性のノードのうち、ノード検出装置10のサブネット以外のノードが存在した場合、S235の処理に移行する。存在しなかった場合は、表示処理S30へ移行する。
【0045】
ステップ235(S235)において、ARPテーブル参照部522は、次のサブネットに関して、arp -a コマンドを実行し、次の注目するサブネットのARPテーブルを確認する。ARPテーブル参照部522は、参照したARPテーブルの情報を元に、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスと同じIPアドレスに対応するMACアドレスを探索する。
【0046】
ステップ240(S240)において、ノード登録部524は、S235でARPテーブル参照部522により特定されたIPアドレス、MACアドレス、及びIPv4属性情報をノードDB700に登録する。
【0047】
ステップ245(S245)において、MAC比較部562は、ノードDB700に登録された、IPv4属性のノード情報に含まれるMACアドレスと、IPv6属性のノード情報に含まれるMACアドレスとを比較し、重複したMACアドレスが存在するか確認する。プロトコル判定処理(S20)は、重複するMACアドレスが確認された場合に、S250の処理に移行する。重複アドレスが存在しなかった場合はS255の処理に移行する。
【0048】
ステップ250(S250)において、ノード統合部564は、重複するノード情報を統合し、属性をデュアルスタックノードとしてノードDB700を更新する。
【0049】
ステップ255(S255)において、別リンクでIPv6属性のノードが存在する可能性があるため、近隣キャッシュ参照部542は、netsh interface ipv6 show neighbors コマンドを実行し、近隣キャッシュ情報を参照する。近隣キャッシュ参照部542は、参照した近隣キャッシュ情報を元に、ノード検出処理(S10)で稼働が確認されたIPアドレスと同じIPアドレスに対応するMACアドレスを探索する。
【0050】
ステップ260(S260)において、ノード登録部544は、近隣キャッシュ参照部542により特定されたIPアドレス、MACアドレス、及びIPv6属性情報を、ノードDB700に登録する。
【0051】
S230からS260は、ノード検出装置10以外のサブネット、ノード検出装置10以外のリンクがなくなるまで処理を繰り返す。
【0052】
図12は、プロトコル判定処理(S20)により識別されたノード情報の表示例である。
図12(A)に例示するように、表示部600は、表示処理(S30)において、プロトコル判定処理(S20)により識別されたノード情報を表示する。具体的には、表示部600は、ノードDB700に登録されたIPv4、IPv6及びデュアルスタックノードの台数を、インターフェース生成部622を介して、表示することができる。さらに、表示部600は、図12(B)に例示するように、サブネットマスク情報を取得することで、ネットワーク毎に分割表示することも可能である。
【0053】
また、推奨部620は、表示処理(S30)において、図12(C)に例示するように、インターフェース生成部622において、プロトコル判定処理(S20)において判定された各プロトコル対応の台数と、予め定められた閾値とに基づいて、IPv6への移行を推奨するか否かをサブネット毎に判定し、表示部600は、推奨部620の判定結果に従って、IPv6プロトコル対応のノードへと移行が推奨されるノード情報を表示することが可能である。
【0054】
図13は、表示部600により表示されるノード情報の表示パターン例である。
プロトコル判定プログラム5により識別されたノード情報は、図13(A)に例示されるように、テーブルでの表示が可能である。また、図13(B)のように、アイコン表示により、具体的な可視化が可能である。さらに、図13(C)に示されるように、アイコン表示された端末のプロパティとして詳細情報を表示させることも可能である。
【0055】
以上説明したように、本実施形態のノード検出装置10は、DNSサーバ8に登録されているノードを候補ノードとして収集し、候補ノードに対して稼働確認を行って、ネットワーク上に存在するノードを確定させる。その後、プロトコル判定プログラム5は、存在するノードがIPv4プロトコルに対応するノードなのか、IPv6プロトコルに対応するノードなのか、IPv4とIPv6両方のプロトコルに対応するノード(デュアルスタックノード)なのかをMACアドレスをキーとして特定することができる。これにより、ネットワーク上に存在するノードのネットワーク構成図の作成が可能となり、ネットワークの構成が明確になる。また、IPv4プロトコルやIPv6プロトコルに対応するサービスの管理が容易となり、更に、IPv6プロトコル移行時の対応状況の把握も可能となる。
【0056】
次に、上記実施形態の変形例を説明する。
上記実施形態では、ノードのプロトコル判定に先立って、ノード検出処理(S10)を行っているが、この処理は必須ではなく、例えば、ノード検出装置10は、注目するサブネットに対して、ブロードキャストを行って、ARPテーブル又は近隣キャッシュを更新させてもよい。
【符号の説明】
【0057】
5…プロトコル判定プログラム
8…DNSサーバ
10…ノード検出装置
500…ノード検出部
520…第1取得部
540…第2取得部
560…デュアル特定部
580…台数特定部
600…表示部
620…推奨部
700…ノードデータベース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得手段と、
第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された識別情報と、前記第2の取得手段により取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定手段と
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の取得手段は、IPv4プロトコルに従って、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、IPv6プロトコルに従って、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記特定手段は、第1の取得手段により取得されたMACアドレスと、第2の取得手段により取得されたMACアドレスとに基づいて、IPv4プロトコル及びIPv6プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の取得手段は、ARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の取得手段は、複数のサブネットそれぞれのARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、複数のサブネットそれぞれの近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1の取得手段は、サブネットに対するブロードキャストが行われた後に、ARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、サブネットに対するブロードキャストが行われた後に、近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
DNSサーバにより管理されている通信機器のアドレスを取得するDNS取得手段と、
前記DNS取得手段により取得されたアドレスに基づいて、通信機器の稼働確認を行う稼働確認手段と、
前記稼働確認手段による稼働確認結果に基づいて、前記取得手段により取得されたアドレスの通信機器を稼働ノードとして登録するノード登録手段と
をさらに有し、
前記第1の取得手段は、前記稼働確認手段により所定のサブネットに対する稼働確認が行われた後に、このサブネットのARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、前記稼働確認手段により所定のサブネットに対する稼働確認が行われた後に、このサブネットの近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定手段による特定結果と、前記第1の取得手段により取得された識別情報と、前記第2の取得手段により取得された識別情報とに基づいて、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定する台数特定手段
をさらに有する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記台数特定手段は、サブネット毎に、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定し、
前記台数特定手段により特定されたサブネット毎の台数を表示する表示手段
をさらに有する請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記台数特定手段は、サブネット毎に、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定し、
前記台数特定手段により特定されたサブネット毎の台数に基づいて、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器を、第2の通信プロトコルに対応させるよう推奨する推奨手段
をさらに有する請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得ステップと、
第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得ステップと、
前記第1の取得ステップにより取得された識別情報と、前記第2の取得ステップにより取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定ステップと
を有する情報処理方法。
【請求項11】
第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得ステップと、
第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得ステップと、
前記第1の取得ステップにより取得された識別情報と、前記第2の取得ステップにより取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項1】
第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得手段と、
第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された識別情報と、前記第2の取得手段により取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定手段と
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の取得手段は、IPv4プロトコルに従って、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、IPv6プロトコルに従って、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記特定手段は、第1の取得手段により取得されたMACアドレスと、第2の取得手段により取得されたMACアドレスとに基づいて、IPv4プロトコル及びIPv6プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の取得手段は、ARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の取得手段は、複数のサブネットそれぞれのARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、複数のサブネットそれぞれの近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1の取得手段は、サブネットに対するブロードキャストが行われた後に、ARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、サブネットに対するブロードキャストが行われた後に、近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
DNSサーバにより管理されている通信機器のアドレスを取得するDNS取得手段と、
前記DNS取得手段により取得されたアドレスに基づいて、通信機器の稼働確認を行う稼働確認手段と、
前記稼働確認手段による稼働確認結果に基づいて、前記取得手段により取得されたアドレスの通信機器を稼働ノードとして登録するノード登録手段と
をさらに有し、
前記第1の取得手段は、前記稼働確認手段により所定のサブネットに対する稼働確認が行われた後に、このサブネットのARPテーブルから、通信機器のMACアドレスを取得し、
前記第2の取得手段は、前記稼働確認手段により所定のサブネットに対する稼働確認が行われた後に、このサブネットの近隣キャッシュから、通信機器のMACアドレスを取得する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定手段による特定結果と、前記第1の取得手段により取得された識別情報と、前記第2の取得手段により取得された識別情報とに基づいて、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定する台数特定手段
をさらに有する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記台数特定手段は、サブネット毎に、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定し、
前記台数特定手段により特定されたサブネット毎の台数を表示する表示手段
をさらに有する請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記台数特定手段は、サブネット毎に、第1の通信プロトコル及び第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器の台数と、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数と、第2の通信プロトコルに対応し、かつ、第1の通信プロトコルに対応していない通信機器の台数とを特定し、
前記台数特定手段により特定されたサブネット毎の台数に基づいて、第1の通信プロトコルに対応し、かつ、第2の通信プロトコルに対応していない通信機器を、第2の通信プロトコルに対応させるよう推奨する推奨手段
をさらに有する請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項10】
第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得ステップと、
第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得ステップと、
前記第1の取得ステップにより取得された識別情報と、前記第2の取得ステップにより取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定ステップと
を有する情報処理方法。
【請求項11】
第1の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第1の取得ステップと、
第2の通信プロトコルに従って、通信機器に固有の識別情報を取得する第2の取得ステップと、
前記第1の取得ステップにより取得された識別情報と、前記第2の取得ステップにより取得された識別情報とに基づいて、前記第1の通信プロトコル及び前記第2の通信プロトコルの両方に対応した通信機器を特定する特定ステップと
をコンピュータに実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−66091(P2013−66091A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204111(P2011−204111)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000136136)株式会社PFU (354)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000136136)株式会社PFU (354)
【Fターム(参考)】
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