説明

ハンドセットおよび携帯端末

【課題】簡易な構成でハンドセットの握持の向きを識別可能とする技術を提供する。
【解決手段】ハンドセット3において、接続制御部311は、送受話部30a、30b各々に備えられたマイク304a、304bのうち、音量レベル計測部307a、307bにより計測された入力音量レベルの高い方のマイク304a、304bを備える送受話部30a、30bを送話側とし、入力音量レベルの低い方のマイク304b、304aを備える送受話部30b、30aを受話側とする。そして、スイッチ305a、305bを制御して、送話側のマイク304a、304bを送話ライン306bに接続して、送話側のスピーカ303a、303bを受話ライン306aから切断するとともに、受話側のマイク304b、304aを送話ライン306bから切断して、受話側のスピーカ303b、303aを受話ライン306aに接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドセットに関し、特に、操作者により握持されたハンドセットの向きを識別する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、操作者がハンドセットを持ち上げるときに、その方向を意識せずに電話機を取り扱うことができるようにするための技術が開示されている。
【0003】
この技術は、ハンドセットに重力センサを搭載するとともに、ハンドセットの両端部にそれぞれ、スピーカ、マイクおよび温度センサを搭載して、重力センサにより検知された上下方向および人の吐息の温度を検知した温度センサの搭載箇所に基づき、操作者が握持するハンドセットの向きを識別し、その向きに合わせて、両端部に搭載されたスピーカ、マイクと送受話ラインとの接続を切り替える。
【0004】
具体的には、重力センサにより検知された下方側に位置する端部、あるいは人の吐息の温度を検知した温度センサを搭載する端部を送話側、送話側の端部と反対側の端部を受話側として、ハンドセットの向きを識別する。そして、送話側の端部に搭載されたマイクを送受話ラインに接続し、この端部に搭載されたスピーカを送受話ラインから切断するとともに、受話側の端部に搭載されたマイクを送受話ラインから切断し、この端部に搭載されたスピーカを送受話ラインに接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−125726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、真夏日、高温の室内など、周囲の温度が人の吐息の温度と変わらない位に高い場合、温度センサで人の吐息の温度を検出できない可能性がある。このような場合に、例えば操作者が横になりながら電話をするなど、ハンドセットが水平になって重力センサで上下方向を検出できないと、操作者が握持するハンドセットの向きを識別することができない。また、重力センサおよび二つの温度センサが必要となり、コストがかさむ。さらに、異なる種類のセンサを使うので制御も複雑になる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、より簡易な構成で、ハンドセットの握持の向きを識別可能とする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明では、操作者の発話位置を検出することにより、操作者により握持されたハンドセットの向きを識別する。そして、識別した向きに合わせて、ハンドセットが備える二つの送受話部の一方を送話側に設定し、他方を受話側に設定して、送受話部各々と送受話ラインとの接続を切り替える。
【0009】
例えば、本発明は、二つの送受話部を備えたハンドセットであって、
前記送受話部各々に備えられたマイクおよびスピーカと、
前記マイクの入力音量レベルを計測する音量レベル計測手段と、
前記マイクおよび前記スピーカと送受話ラインとの接続を制御する接続制御手段と、を有し、
前記接続制御手段は、
前記送受話部各々に備えられた前記マイクのうち、前記音量レベル計測手段により計測された入力音量レベルの高い方のマイクを備える前記送受話部を送話側とし、当該入力音量レベルの低い方のマイクを備える前記送受話部を受話側として、前記送話側の送受話部に備えられた前記マイクを前記送受話ラインに接続して、当該送受話部に備えられた前記スピーカを前記送受話ラインから切断するとともに、前記受話側の送受話部に備えられた前記マイクを前記送受話ラインから切断して、当該送受話部に備えられた前記スピーカを前記送受話ラインに接続する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、送受話部各々に備えられたマイクの入力音量レベルの比較により、操作者の発話位置を検出して、操作者により握持されたハンドセットの向きを識別するので、真夏日、高温の室内など、周囲の温度が人の吐息の温度と変わらない位に高い状況で、操作者が例えば横になりながら電話をするなど、ハンドセットが水平になっている場合においても、操作者に握持されたハンドセットの向きを確実に識別することができる。また、重力センサ、温度センサ等の特別なセンサを設けることなく、ハンドセットの向きを識別できるので、コストを抑えることができ、制御も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1(A)は、本発明の一実施の形態に係るハンドセット3を含むカールコードレス電話機1の概略構成図であり、図1(B)は、本発明の一実施の形態に係るハンドセット3の概略機能構成図である。
【図2】図2は、本発明の一実施の形態に係るハンドセット3の動作を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0013】
図1(A)は、本実施の形態に係るハンドセット3を含むカールコードレス電話機1の概略構成図であり、図1(B)は、本実施の形態に係るハンドセット3の概略機能構成図である。
【0014】
図1(A)に示すように、カールコードレス電話機1は、電話機本体2と、電話機本体2に無線接続された本実施の形態に係るハンドセット3と、を備えている。
【0015】
ハンドセット3は、電話機本体2と無線接続するためのアンテナを筺体に内蔵しており、二つの送受話部30a、30bと、操作者がハンドセット3を握持するための握持部31と、を備える。
【0016】
また、ハンドセット3は、図1(B)に示すように、無線インタフェース部301と、通信制御部302と、スピーカ303a、303bと、マイク304a、304bと、スイッチ305a、305bと、受話ライン306aおよび送話ライン306bからなる送受話ライン306と、音量レベル計測部307a、307bと、フックトーン検出部308と、タイマ部309と、警告音送出部310と、接続制御部311と、を備えている。
【0017】
無線インタフェース部301は、ハンドセット3の筺体に内蔵されたアンテナを介して電話機本体2と無線接続するためのインタフェースである。
【0018】
通信制御部302は、無線インタフェース部301を介して電話機本体2と通話データを送受信する。具体的には、無線インタフェース部301を介して電話機本体2から通話データ(受話データ)を受信し、この通話データを受話ライン306aに送出する。また、送話ライン306bから通話データ(送話データ)を受け取り、この通話データを電話機本体2に無線インタフェース部301を介して送信する。
【0019】
一組のスピーカ303aおよびマイク304aは、一方の送受話部30aに搭載されており、もう一組のスピーカ303bおよびマイク304bは、他方の送受話部30bに搭載されている。
【0020】
一方のスイッチ305aは、接続制御部311の指示に従い、送受話部30aに搭載されたスピーカ303aおよびマイク304aと送受話ライン306との接続を切り替える。具体的には、スピーカ303aを受話ライン306aに接続し、マイク304aを送話ライン306bから切断する。あるいは、スピーカ303aを受話ライン306aから切断し、マイク304aを送話ライン306bに接続する。
【0021】
他方のスイッチ305bは、接続制御部311の指示に従い、送受話部30bに搭載されたスピーカ303bおよびマイク304bと送受話ライン306との接続を切り替える。具体的には、スピーカ303bを受話ライン306aに接続し、マイク304bを送話ライン306bから切断する。あるいは、スピーカ303bを受話ライン306aから切断し、マイク304bを送話ライン306bに接続する。
【0022】
一方の音量レベル計測部307aは、送受話部30aに搭載されたマイク304aの入力音量レベルを計測する。具体的には、マイク304aの入力音声データからスピーカ303aの出力音声データを差し引き、スピーカ303aの出力音声による影響を取り除いたマイク304aの入力音量レベルを計測する。
【0023】
他方の音量レベル計測部307bは、送受話部30bに搭載されたマイク304bの入力音量レベルを計測する。具体的には、マイク304bの入力音声データからスピーカ303bの出力音声データを差し引き、スピーカ303bの出力音声による影響を取り除いたマイク304bの入力音量レベルを計測する。
【0024】
フックトーン検出部308は、無線インタフェース部301および通信制御部302を介して電話機本体2から受話ライン306aに送られてきたフックトーン(オフフックトーン、オンフックトーン)を検出する。
【0025】
タイマ部309は、接続制御部311の指示に従い経過時間を計測する。
【0026】
警告音送出部310は、タイマ部309で計測されている経過時間が所定時間(警告音猶予時間)に達した場合に、操作者に発話を促す所定の警告音を受話ライン306aに送出する。
【0027】
そして、接続制御部311は、スイッチ305a、305bを制御して、送受話部30a、30b各々に備えられたスピーカ303a、303bおよびマイク304a、304bと送受話ライン306との接続を制御する。
【0028】
具体的には、マイク304a、304bのうち、音量レベル計測部307a、307bにより計測された入力音量レベルの高い方のマイク304a、304bを備える送受話部30a、30bを送話側、この入力音量レベルの低い方のマイク304b、304aを備える送受話部30b、30aを受話側とする。そして、送話側の送受話部30a、30bが備えるマイク304a、304bを送話ライン306bに接続し、この送受話部30a、30bが備えるスピーカ303a、303bを受話ライン306aから切断するとともに、受話側の送受話部30b、30aが備えるマイク304b、304aを送話ライン306bから切断し、この送受話部30b、30aが備えるスピーカ303b、303aを受話ライン306aに接続する。
【0029】
ここで、スイッチ305a、305bの接続を切り替える際に、スピーカ303a、303bと受話ライン306aとの接続を一旦切断してから接続するようにしているが、送受話部30aが受話側とされた場合において、スピーカ303aと受話ライン306aとが予め接続されているならば、スイッチ305aを切断せずに現状の接続を維持させるようにしてもよい。同様に、送受話部30bが受話側とされた場合において、スピーカ303bと受話ライン306aとが予め接続されているならば、スイッチ305bを切断せずに現状の接続を維持させるようにしてもよい。
【0030】
図2は、本実施の形態に係るハンドセット3の動作を説明するためのフロー図である。このフローは、フックトーン検出部308が受話ライン306aからオフフックトーンを検出することにより開始される。
【0031】
まず、接続制御部311は、送受話部30aにおいて、スピーカ303aが受話ライン306aに接続され、マイク304aが送話ライン306bから切断されるように、スイッチ305aを制御する。同様に、送受話部30bにおいて、スピーカ303bが受話ライン306aに接続され、マイク304bが送話ライン306bから切断されるように、スイッチ305bを制御する(S301)。この状態では、一旦、両方の送受話部30a、30bがともに受話側に設定されており、電話機本体2からの音声は両方の送受話部30a、30bのスピーカ303a、303bから出力される。
【0032】
つぎに、接続制御部311は、音量レベル計測部307a、307bに対して音量レベルの計測を指示する。これを受けて、音量レベル計測部307aは、送受話部30aに搭載されたマイク304aの入力音量レベルの計測を開始し、接続制御部311に計測結果を通知する。同様に、音量レベル計測部307bは、送受話部30bに搭載されたマイク304bの入力音量レベルの計測を開始し、接続制御部311に計測結果を通知する(S302)。
【0033】
つぎに、接続制御部311は、音量レベル計測部307a、307b各々から逐次通知される入力音量レベルを比較し、両者の音量レベル差が所定値以上となるのを待つ(S303)。そして、両者の音量レベル差が所定値以上になったならば(S303でYES)、入力音量レベルの高いマイク304a、304bを搭載した送受話部30a、30bを送話側に設定し、入力音量レベルの低いマイク304b、304aを搭載した送受話部30b、30aを受話側に設定する(S304)。
【0034】
それから、接続制御部311は、スイッチ305a、305bを制御して、送話側の送受話部30a、30bにおいて、スピーカ303a、303bを受話ライン306aから切断し、マイク304a、304bを送話ライン306bに接続する。また、スイッチ305b、305aを制御して、受話側の送受話部30b、30aにおいて、スピーカ303b、303aを受話ライン306aに接続し、マイク304b、304aを送話ライン306bから切断する(S305)。
【0035】
つぎに、接続制御部311は、タイマ部309による経過時間の計測を開始する(306)。そして、接続制御部311は、音量レベル計測部307a、307b各々から逐次通知される入力音量レベルの音量レベル差が所定値以上になる毎に(S307でYES)、タイマ部309をリセットして経過時間を計測し直す(S308)。
【0036】
さて、接続制御部311は、音量レベル計測部307a、307b各々から逐次通知される入力音量レベルの音量レベル差が所定値未満のまま(S307でNO)、タイマ部309で計測されている経過時間が所定のリセット猶予時間に達した場合(S309でYES)、S301に戻って、送受話部30a、30bの送話側、受話側の決定をやり直す。
【0037】
また、警告音送出部310は、音量レベル計測部307a、307b各々から逐次通知される入力音量レベルの音量レベル差が所定値未満のまま(S307でNO)、タイマ部309で計測されている経過時間が所定の警告音猶予時間(ただし、警告音猶予時間<リセット猶予時間)に達した場合(S309でNO、S310でYES)、所定の警告音を受話ライン306aに送出する(S311)。
【0038】
また、フックトーン検出部308は、無線インタフェース部301および通信制御部302を介して電話機本体2から送話ライン306bに送られてきたオンフックトーンを検出したならば(S312でYES)、その旨を接続制御部311に通知する。これにより、このフローを終了する。
【0039】
なお、図2において、S310、S311は省略してもかまわない。この場合、音量レベル計測部307a、307b各々から逐次通知される入力音量レベルの音量レベル差が所定値未満のまま、リセット猶予時間を経過していなければ(S307でNO、S309でNO)、S312に進む。
【0040】
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
【0041】
本実施の形態では、ハンドセット3両端の送受話部30a、30b各々に備えられたマイク304a、304bの入力音量レベルの比較により、操作者の発話位置を検出して、操作者により握持されたハンドセット3の向きを識別するので、真夏日、高温の室内など、周囲の温度が人の吐息の温度と変わらない位に高い状況で、操作者が例えば横になりながら電話をするなど、ハンドセット3が水平になっている場合においても、操作者に握持されたハンドセット3の向きを確実に識別することができる。また、重力センサ、温度センサ等の特別なセンサを設けることなく、ハンドセット3の向きを識別できるので、コストを抑えることができ、制御も容易になる。
【0042】
また、本実施の形態において、接続制御部311は、フックトーン検出部308によりオフフックトーンが検出された場合に、送受話部30a、30b各々に備えられたスピーカ303a、303bをすべて受話ライン306aに接続するととともに、送受話部30a、30b各々に備えられたマイク304a、304bをすべて送話ライン306bから切断して、音量レベル計測部307a、307bにより計測されるマイク304a、304bの入力音量レベルを比較する。そして、音量レベル差が所定値以上となったならば、入力音量レベルの高い方のマイク304a、304bを備える送受話部30a、30bを送話側とし、入力音量レベルの低い方のマイク304b、304aを備える送受話部30b、30aを受話側としている。
【0043】
このため、本実施の形態によれば、操作者が着信操作して着信応答してから発話するまでの間に通話相手が発話した内容、および、操作者が発信操作してから発話するまでの間に通話相手が着信応答して発話した内容を聞き逃すのを防止できる。
【0044】
また、本実施の形態において、接続制御部311は、送受話部30a、30b各々に備えられたマイク304a、304bの音量レベル計測部307a、307bにより計測された入力音量レベルの音量レベル差が所定時間継続して所定値未満である場合に、送受話部30a、30b各々に備えられたスピーカ303a、303bをすべて受話ライン306aに接続するととともに、マイク304a、304bをすべて送話ライン306bから切断し、音量レベル計測部307a、307bにより計測されるマイク304a、304bの入力音量レベルを比較する。そして、音量レベル差が所定値以上となったならば、入力音量レベルの高い方のマイク304a、304bを備える送受話部30a、30bを送話側とし、入力音量レベルの低い方のマイク304b、304aを備える送受話部30b、30aを受話側としている。
【0045】
このため、本実施の形態によれば、例えば、操作者が通話を中断し、ハンドセット3を机に置いて手元の資料を調べ、しばらくしてからハンドセット3を手にとって通話を再開する場合においても、操作者にハンドセット3の向きを意識させずに通話を再開させることができる。
【0046】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0047】
例えば、上記の実施の形態では、本発明をハンドセット3に適用した場合を例にとり説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、ハンドセット3と電話機本体2とが一体となった携帯端末にも適用可能である。この場合、図1(B)において、通信制御部302は、電話機本体2としての機能を実現する電話機能部に置き換えられる。また、無線インタフェース部301は、無線基地局、無線アクセスポイント等を介して電話網、IP電話網等に接続するための無線インタフェースに置き換えられる。
【符号の説明】
【0048】
1:カールコードレス電話機、2:電話機本体、3:ハンドセット、30a、30b:送受話部、31:握持部、301:無線インタフェース部、302:通信制御部、303a、303b:スピーカ、304a、304b:マイク、305a、305b:スイッチ、306:送受話ライン、306a:受話ライン、306b:送話ライン、307a、307b:音量レベル計測部、308:フックトーン検出部、309:タイマ部、310:警告音送出部、311:接続制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの送受話部を備えたハンドセットであって、
前記送受話部各々に備えられたマイクおよびスピーカと、
前記マイクの入力音量レベルを計測する音量レベル計測手段と、
前記マイクおよび前記スピーカと送受話ラインとの接続を制御する接続制御手段と、を有し、
前記接続制御手段は、
前記送受話部各々に備えられた前記マイクのうち、前記音量レベル計測手段により計測された入力音量レベルの高い方のマイクを備える前記送受話部を送話側とし、当該入力音量レベルの低い方のマイクを備える前記送受話部を受話側として、前記送話側の送受話部に備えられた前記マイクを前記送受話ラインに接続して、当該送受話部に備えられた前記スピーカを前記送受話ラインから切断するとともに、前記受話側の送受話部に備えられた前記マイクを前記送受話ラインから切断して、当該送受話部に備えられた前記スピーカを前記送受話ラインに接続する
ことを特徴とするハンドセット。
【請求項2】
請求項1に記載のハンドセットであって、
前記送受話ラインを流れるオフフックトーンを検出するオフフックトーン検出手段をさらに有し、
前記接続制御手段は、
前記オフフックトーン検出手段により前記オフフックトーンが検出された場合に、すべての前記スピーカを前記送受話ラインに接続するととともに、すべての前記マイクを前記送受話ラインから切断して、前記マイク各々の前記音量レベル計測手段により計測される入力音量レベルを比較し、レベル差が所定値以上となったならば、当該入力音量レベルの高い方の前記マイクを備える前記送受話部を送話側とし、当該入力音量レベルの低い方の前記マイクを備える前記送受話部を受話側とする
ことを特徴とするハンドセット。
【請求項3】
請求項1または2に記載のハンドセットであって、
前記接続制御手段は、
前記マイク各々の前記音量レベル計測手段により計測された入力音量レベルのレベル差が所定時間継続して所定値未満である場合に、すべての前記スピーカを前記送受話ラインに接続するととともに、すべての前記マイクを前記送受話ラインから切断して、前記マイク各々の前記音量レベル計測手段により計測される入力音量レベルを比較し、レベル差が所定値以上となったならば、当該入力音量レベルの高い方の前記マイクを備える前記送受話部を送話側とし、当該入力音量レベルの低い方の前記マイクを備える前記送受話部を受話側とする
ことを特徴とするハンドセット。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のハンドセットを内蔵していることを特徴する携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−65978(P2013−65978A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−202445(P2011−202445)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】