説明

バスルパイプ装置

本発明では、シャフト炉のバスルパイプ装置(10)、特に高炉等のシャフト炉中へ高温ガスを送り込むためのバスルパイプ装置(10)であって、シャフト炉の外側ケーシング(14)に沿って一定間隔をあけて配置される周囲バスルパイプ(12)から構成されるバスルパイプ装置(10)が提案されている。本バスルパイプ装置(10)には、第一レベルにおいてバスルパイプ(12)をシャフト炉の外側ケーシング(14)へ接続する複数の第一支持アーム(22)と、前記第一レベルとは別の第二レベルにおいてバスルパイプ(12)をシャフト炉の外側ケーシング(14)へ接続する複数の第二支持アーム(24)がさらに含まれる。第一及び第二支持アーム(22,24)は周囲バスルパイプ(12)を支持するように形状化される。バスルパイプ(12)をシャフト炉内部へ流動接続する第一支持アーム(22)中を貫通するように第一吹き込みチャネル(26)が配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は広義にはバスルパイプ装置、特にシャフト炉へ加圧高温ガスを送り込むためのバスルパイプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シャフト炉、特に高炉においては、シャフト炉中における鉄鉱石の還元を促進させるため、加圧高温ガス、典型例としては加圧高温空気が炉中へ吹き込まれる。
【0003】
従来、周囲バスルパイプはシャフト炉の外側ケーシングの周りの羽口域内に一定の間隔を空けて配置される。ガスは、羽口台列中へ送り込まれ、そこからシャフト炉中へ吹き込まれる。羽口台には通常、バスルパイプとシャフトとの相対的動きを補正するための補正装置が装備される。このような従来型のバスルパイプ装置については、例えばWO 86/05520から既知である。
【0004】
シャフト炉中へのガスの注入に関しては、上側炉床レベルだけでなく、「下側炉床」とも呼ばれる溶融ゾーン上方の領域においても行うよう提案されてきた。下側炉床において注入を行う場合には、下側シャフトにある注入点のそれぞれへガスを送り込むためのバスルパイプをさらに配置することが必要である。
【0005】
そこで、上述した従来型のバスルパイプを配置することが検討された。この解決方法は公知でかつ確認された方法である点で有利な解決方法ではあるが、他方において欠点も多い。実際、このような配置を行うとかなりの重量がかかるため、下側シャフトのレベルでの配置は困難である。また、従来型バスルパイプ配置の難しいデザインゆえに注入点の個数も制限される。
【0006】
下側シャフトレベルで注入を行うバスルパイプ装置とは別の方式として、US 6,146,442に開示されているような、炉壁中に造られた周囲分配チャネルから成る所謂「Midrex」型ガス注入がある。この方式によれば、注入点の個数を増やすことが可能である。しかしながら、この解決方法を既存のシャフト炉へ適合させるのは困難であり、また特に炉室から分配チャネルを分離している壁の耐火材の摩損に関してリスクが多少高まる問題がある。さらに無視できない懸念として炉の静的安定性がある。実際、炉構造は、Midrex型構造とすることにより強度が低下している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記欠陥が回避されるシャフト炉のバスルパイプ装置を提供することを目的とする。本目的は請求項1に記載の装置によって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、シャフト炉のバスルパイプ装置、特にシャフト炉中への加圧高温ガスの送り込み装置が提案されており、本バスルパイプ装置はシャフト炉の外側ケーシングに沿って該ケーシングから一定間隔を空けて配置された周囲バスルパイプから成っている。本発明に係る装置にはさらに、第一レベルにおいてバスルパイプをシャフト炉の外側ケーシングへ接続する複数の第一支持アームと、第二レベルにおいてシャフト炉の外側ケーシングへバスルパイプを接続する複数の第二支持アームが含まれる。前記第一及び第二支持アームは、周囲バスルパイプを支持するように形状化され、第一レベルは第二レベルとは異なっている。バスルパイプをシャフト炉内部へ流動接続させるため、第一吹き込みチャネルが第一支持アーム中を貫通するように配置される。
【0009】
2つの異なるレベルに複数の第一支持アームと複数の第二支持アームが配置されることにより、バスルパイプ装置は自己支持型となり、実際、バスルパイプ装置を支持するためのフレーム構造物を必要とせずに、バスルパイプ装置をシャフト炉の壁上へ直接支持することが可能である。さらに、バスルパイプはシャフト炉壁へ直接連結可能なため補正器も不要である。これによりバスルパイプとシャフト炉間の漏出リスクが低減される。バスルパイプ装置をよりコンパクトに設計することにより、注入点数を、従来型のバスルパイプ装置に比べて大幅に増加させることも可能である。注入点を増やすことによりシャフト炉中へのガスのより均質な注入を行うことが可能となる。本発明によるバスルパイプ装置のさらに重要な利点は、シャフト炉の変更を最小限に止めた上で、本バスルパイプ装置を既存のシャフト炉へ容易に一体化できることである。
【0010】
本発明の好ましい実施態様によれば、前記バスルパイプ装置にはさらに、バスルパイプからシャフト炉中へガスを吹き込むための複数の第二吹き込みチャネルが含められ、これら第二吹き込みチャネルは第二支持アーム中を貫通してバスルパイプをシャフト炉内部へ流動接続するように配置される。
【0011】
第二支持アーム中を貫通するように第二吹き込みチャネルを配置することにより、2つの異なるレベルにおけるシャフト炉中へのガス、空気、あるいは還元ガスの注入が可能となる。かかる配置により、注入点をより多く設けることができ、またより均質な注入ガスの配分を行うことができる。
【0012】
有利な態様として、本発明に係るバスルパイプ装置では、その内壁に耐火性ライニングが施され、前記第一及び又は第二吹き込みチャネルがバスルパイプ中のこの耐火性ライニング中を通って延びるように構成されているため、バスルパイプガスチャネルから支持アームを通してシャフト炉中へガスを流し込むことが可能である。
【0013】
好ましくは、本バスルパイプには、前記第一及び又は第二吹き込みチャネルとは対向側の壁部分中にアクセスポートが前記第一及び又は第二吹き込みチャネルとそれぞれ直線状に整列される。かかるアクセスポートにより、吹き込みチャネルの点検、洗浄、閉栓、及び高温ガスインパルス調整を行うことが可能とされる。吹き込みチャネルの洗浄は長期間の作動後に必要とされるが、このアクセスポートを介して実施可能である。
【0014】
アクセスポートによって個々の吹き込みチャネルの閉栓を行い、それによって本願発明に係るバスルパイプ装置中へのガス注入の実施融通性を大きく増大させることが可能である。実際に、各吹き込みチャネルを少なくとも部分的に閉栓するためにアクセスポートとプランジャーを連携させることも可能である。かかるプランジャーを用いることにより、いずれかの吹き込みチャネルを閉栓し、それによって残りの吹き込みチャネル中を通るガス流速を増大させることが可能である。例えば一つのレベルにおいてシャフト炉中へのガス注入が所望される場合、他のレベルにあるすべての吹き込みチャネルが閉栓される。プランジャーには、各吹き込みチャネルを通過するガス流の調整を可能とする円錐形の突出部を設けてもよい。
【0015】
アクセスポートからは、吹き込みチャネル、好ましくはシャフト炉に面する吹き込みチャネルの末端部へ取外し可能に取り付けられる注入ノズルへアクセスすることも可能である。これにより、使い古した注入ノズル、あるいは特別な内径をもつ交換用注入ノズルを、異なる内径をもつ注入ノズルに取り替えることが可能である。あるいは、アクセスポートを介してノズルインサートを注入ノズル中へ挿入することも可能である。かかるノズルインサートを用いることにより注入ノズルの内径が変わることになる。注入ノズルの内径が変わることにより、吹き込みチャネルを通過する高温ガスの流速を特定の作動条件に適合させ、しいてはシャフト炉の作動融通性を向上させることも可能である。
【0016】
前記注入ノズル、及び又は前記ノズルインサート、及び又は前記プランジャーは、好ましくはセラミック材料、より好ましくは酸化物セラミック材料、あるいはケイ素含浸炭化ケイ素材料を用いて作製される。かかる材料は、ダストを含む高温ガスによって生ずる摩損に耐えられるように選択される。発明者はさらに、かかる材料を用いることにより、注入ノズル、及び又はノズルインサート、及び又はプランジャーを冷却する必要がなくなることを見出した。
【0017】
前記注入ノズル、ノズルインサート、又はプランジャーの使用は前述したバスルパイプ装置に関連した使用に限定されるべきではないことに注意すべきである。
【0018】
有利な態様においては、前記第二支持アームは、縦方向突出部上において、隣接する2本の第一支持アーム間の中間に位置するように配置され、これにより注入されたガスのより均質な配分が得られることからガス注入の最適化が果される。
【0019】
前記第一及び又は第二支持アームは、内側が耐火性材料でライニングされ、かつ内部に第一及び第二吹き込みチャネルが貫通しているパイプ片を用いて作製可能である。パイプ片は真っ直ぐなパイプ片である方が有利である。かかる真っ直ぐなパイプ片により、曲がり、接合、接続なしに、バスルパイプとシャフト炉内部間が直接連結される。これにより、本パイプ片を通過する際の圧力ロスを低減することが可能である。
【0020】
本発明の一実施態様においては、前記第一支持アームをほぼ水平に配置し、及び前記第二支持アームを、例えば水平線に対して10〜60°の角度に傾斜させて配置可能である。
【0021】
また、本発明の好ましい実施態様においては、前記第二支持アームは、第二吹き込みチャネルと連携するアクセスポートが、第一吹き込みチャネルと連携するアクセスポートとほぼ同レベルとなるように選定される角度に配置される。前記第二支持アームは、例えば水平線に対して約45°の角度で配置可能であり、また第二支持アームとその連携アクセスポート間の仮想線がバスルパイプの中心を通るように構成することも可能である。第一及び第二吹き込みチャネル双方に連携するすべてのアクセスポートを同レベルに配置することにより、吹き込みチャネルの点検をより容易かつ迅速に実施することが可能となる。実際、点検のため、単一のプラットホームを用いて双方のレベルにある注入点へアクセスすることが可能となる。さらに、角度をあげることにより、バスルパイプ装置の支持が向上されることにも注意すべきである。
【0022】
本発明の別の好ましい実施態様においては、第一及び第二支持アームの双方が水平線に対して0〜40°、好ましくは0〜30°の角度で傾斜される。
【0023】
バスルパイプの断面形状はほぼ円形、あるいは卵形とすることができる。但し、他の形状の断面を排除する意図ではないことに注意すべきである。
【0024】
断面形状がほぼ卵形である場合、バスルパイプは好ましくは、例えば保全作業員等がバスルパイプ内部の検査をできる高さとなるように十分な隙間を取って寸法化される。
【0025】
バスルパイプをシャフト炉の外側ケーシングへ連結するために、少なくとも複数の補助アームが設けられ、バスルパイプをシャフト炉内部へ流動接続するために補助吹き込みチャネルが補助アーム中を通るように配置される。かかる補助アームを用いて少なくとも1つの補助レベルに注入点を設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に従ったバスルパイプ装置の略断面図である。
【図2】本発明に従ったバスルパイプ装置の注入点の模式的説明図である。
【図3】本発明のさらに別の実施態様に従ったバスルパイプ装置の略断面図である。
【発明を実施するための手段】
【0027】
以下に本発明の好ましい実施態様について、実施例を用い、添付図面を参照しながら説明する。
シャフト炉の外側ケーシング周囲に配置されるバスルパイプ装置を示した図1を用いて本発明について説明する。
【0028】
本発明に係るバスルパイプ装置は、図1に外側ケーシング14の一部が図示されている、シャフト炉の周囲に配置されるバスルパイプ12から構成される。バスルパイプ12は、外側ケーシング14から一定間隔を空けて配置され、断面がほぼ円形であるパイプ16によって作製され、該パイプの内側は耐火性材料18でライニングされ、及びその内部にはガスチャネル20が形成される。
【0029】
バスルパイプ12は、シャフト炉の外側ケーシング14に沿った適所に、第一レベルに配置される多数の第一支持アーム22と第二レベルに配置される第二支持アーム24によって保持される。これらの第一支持アーム22及び第二支持アーム24はシャフト炉の全周囲に亘って配置されてバスルパイプ12を支持する。支持アーム22、24は好ましくは溶接によってバスルパイプ12及び炉壁へ取り付けられる。第一及び第二支持アーム22、24が2つの別個のレベルに配置されることにより、これら第一及び第二支持アーム22、24だけでバスルパイプ12を支持することが可能であり、バスルパイプ12にそれ以上の支持体は不要である。
【0030】
バスルパイプ12のガスチャネル20を第一注入点28を経てシャフト炉の内部まで流動接続するため、第一支持アーム22中を貫通して第一吹き込みチャネル26が配置される。同様に、バスルパイプ12のガスチャネル20を第二注入点32を経てシャフト炉の内部まで流動接続するため第二支持アーム24中を貫通して第二吹き込みチャネル30が配置される。従って、本発明に係るバスルパイプ装置10によれば、2つのレベルからシャフト炉中へガスを注入することが可能である。これにより、注入点の個数を増やし、注入されたガスをより均質に配分させることが可能である。注入点数は明らかにシャフト炉の直径、注入点の直径、及び隣接し合う注入点の間隔に依存する。例えば炉床の直径が7mあるシャフト炉の場合、注入点の個数は100にすることが可能である。
【0031】
前記第一及び第二支持アーム22、24のそれぞれは、内側が耐火性材料でライニングされたパイプ片34から成り、各アーム中にはそれを貫通する第一及び第二吹き込みチャネル26、30が形成される。図1に示した実施態様においては、第一支持アーム22はほぼ水平に配置されるが、第二支持アーム24は水平線に対して10〜15°の角度αとなるように配置される。図示されていないが、該角度αは好ましくは約45°である。
【0032】
バスルパイプ装置10には、さらに第一吹き込みチャネル26のそれぞれと連携する第一アクセスポート36と、第二吹き込みチャネル30のそれぞれと連携する第二アクセスポート38が含まれる。第一及び第二アクセスポート36、38は、第一及び第二吹き込みチャネル26、30と直線状に整列して配置される。これらのアクセスポートにより、吹き込みチャネル26、30のそれぞれの点検、洗浄、閉栓、及び高温ガスインパルス調整が可能となる。吹き込みチャネル26、30を個別に閉栓することにより、バスルパイプ装置中へのガス注入作業の融通性が大きく増大する。シャフト炉に面する吹き込みチャネル26、30の端部に注入ノズル(図示せず)を設けることも可能である。このような注入ノズルはアクセスポート36、38を通して容易に置き換え、あるいは交換可能である。例えば、注入ノズルを外径の異なる注入ノズルと置き換えて、本バスルパイプ装置10の操作柔軟性をさらに向上させることが可能である。
【0033】
また、図2に示すように、第一及び第二支持アーム22、24は、第二注入点32が隣接する第一注入点28どうしの中間に位置するように配置されることに注意すべきである。このように注入点28、30が千鳥配列に配置されることにより、シャフト炉中へ注入されたガスのより均質な配分が保証される。
【0034】
図3は本発明に従った吹き込みパイプ装置のさらに別の実施態様を示した図である。図1の実施態様と同様に本バスルパイプ装置10はシャフト炉の周囲に配置されるバスルパイプ12から構成される。しかしながら、本バスルパイプ12は断面形状がほぼ卵形(長円形)のパイプ16’を用いて作製されている。バスルパイプ12は、人がバスルパイプ内部の検査をできる高さとなるように十分な隙間をもたせて寸法化される。第一支持アーム22は水平線に対して0〜40°の角度βに配置可能である。同様に、第二アーム24は水平線に対して0〜40°の角度γに配置可能である。図3において、支持アーム22、24の双方は約β=γ=10〜15°の角度で取り付けられている。しかしながら、βとγは必ずしも同角度である必要はないことに注意すべきである。
【0035】
図3には第一吹き込みチャネル26中に取り付けられた注入ノズル40も図示されている。このような注入ノズル40を取り外し、吹き込みチャネル26、30のそれぞれと連携するアクセスポート36、38を介して注入ノズルを置き換えることも可能である。
【0036】
図3にはさらに、第一吹き込みチャネル26と連携するプランジャー42も示されている。かかるプランジャー42を用いて第一吹き込みチャネル26を閉栓し、あるいは該チャネルを通る高温ガスの流れを調整することが可能である。
【0037】
上記連結を強化するため、図3に示すように、パイプ16と外側ケーシング14の間にさらに複数の強化フィン44を設けることも可能である。かかる強化フィン44は厚手の金属板をパイプ片34、パイプ16及び外側ケーシング14へ溶接して作製可能である。強化フィン44はパイプ片34から放射状に離れるように縦方向に延びている。
【符号の説明】
【0038】
10:バスルパイプ装置
12:バスルパイプ
14:シャフト炉の外側ケーシング
16、16’:パイプ
18:耐火性材料
20:ガスチャネル
22:第一支持アーム
24:第二支持アーム
26:第一吹き込みチャネル
28:第一注入点
30:第二吹き込みチャネル
32:第二注入点
34:パイプ片
36:第一アクセスポート
38:第二アクセスポート
40:注入ノズル
42:プランジャー
44:強化フィン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト炉の外側ケーシングに沿って一定間隔をあけて配置される周囲バスルパイプと、
第一レベルにおいて前記バスルパイプを前記シャフト炉の前記外側ケーシングに接続する複数の第一支持アームと、
第二レベルにおいて前記バスルパイプを前記シャフト炉の前記外側ケーシングに接続する複数の第二支持アーム、から構成される、特にシャフト炉中へ加圧高温ガスを送り込むための、より詳細には高炉へ加圧高温ガスを送り込むためのシャフト炉バスルパイプ装置であって、
前記第一及び第二支持アームは前記周囲バスルパイプを支持するように形状化され、前記第一レベルは前記第二レベルと異なり、及び
前記バスルパイプを前記シャフト炉内部へ流動接続するための第一吹き込みチャネルが前記第一支持アーム中を貫通するように配置されることを特徴とする前記シャフト炉バスルパイプ装置。
【請求項2】
前記バスルパイプから前記シャフト炉中へガスを吹き込むための第二吹き込みチャネルが複数含まれ、該第二吹き込みチャネルは前記第二支持アーム中を貫通するように配置され、かつ前記第二吹き込みチャネルによって前記バスルパイプが前記シャフト炉内部へ流動接続されることを特徴とする請求項1項記載のバスルパイプ装置。
【請求項3】
前記バスルパイプに耐火性ライニング処理された内壁が含まれ、及び前記第一及び又は第二吹き込みチャネルが前記バスルパイプの前記耐火性ライニング中を通って延びていることを特徴とする請求項1項又は2項記載のバスルパイプ装置。
【請求項4】
前記バスルパイプに、前記第一及び又は第二吹き込みチャネルとは反対側の壁部分中に、第一及び又は第二吹き込みチャネルのそれぞれと直線状に整列してアクセスポートが設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバスルパイプ装置。
【請求項5】
各吹き込みチャネルを少なくとも部分的に閉栓するため、プランジャーがアクセスポートと連携されることを特徴とする請求項4項記載のバスルパイプ装置。
【請求項6】
前記プランジャーに、各吹き込みチャネル中を通るガス流の調整を可能とする円錐形の突出部が備えられることを特徴とする請求項5項記載のバスルパイプ装置。
【請求項7】
前記プランジャーが酸化物セラミック材料あるいはケイ素含浸炭化ケイ素材料から成ることを特徴とする請求項5項又は6項記載のバスルパイプ装置。
【請求項8】
注入ノズル及び又は注入ノズルインサートが第一又は第二吹き込みチャネル中に取外し可能に取り付けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のバスルパイプ装置。
【請求項9】
前記第二支持アームが、2つの隣接し合う第一支持アームどうし間の中間にある縦方向突出部上に位置するように配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のバスルパイプ装置。
【請求項10】
前記第一及び又は第二支持アームが、内側が耐火性材料でライニングされたパイプ片、好ましくは真っ直ぐなパイプ片によって作製され、かつ該アーム中を貫通する前記第一及び第二吹き込みチャネルを保持することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のバスルパイプ装置。
【請求項11】
前記第一支持アームはほぼ水平であり、他方前記第二支持アームは好ましくは水平線に対して10〜60°の角度で傾斜されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のバスルパイプ装置。
【請求項12】
前記第二支持アームが、前記第二吹き込みチャネルと連携するアクセスポートが前記第一吹き込みチャネルと連携するアクセスポートとほぼ同レベルとなるように選定された角度で配置されることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のバスルパイプ装置。
【請求項13】
前記第一及び第二支持アームの双方が水平線に対して0〜40°の角度で傾斜されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のバスルパイプ装置。
【請求項14】
複数の補助アームのうちの少なくとも1つが前記バスルパイプを前記シャフト炉の前記外側ケーシングへ接続するために設けられ、前記バスルパイプを前記シャフト炉内部へ流動接続するために補助吹き込みチャネルが前記補助アーム中を貫通するように配置されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のバスルパイプ装置。
【請求項15】
前記バスルパイプの断面がほぼ円形あるいは卵形であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のバスルパイプ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−514731(P2012−514731A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544013(P2011−544013)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【国際出願番号】PCT/EP2009/067244
【国際公開番号】WO2010/076210
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(509299064)ポール ヴルス リフラクトリー アンド エンジニアリング ゲーエムベーハー (6)
【氏名又は名称原語表記】PAUL WURTH REFRACTORY& ENGINEERING GmbH
【出願人】(500173376)ポール ヴルス エス.エイ. (44)
【氏名又は名称原語表記】PAUL WURTH S.A.
【Fターム(参考)】