説明

バックライト装置、該装置を備えた画像表示システム、及び照明装置

【課題】コストの低減を実現すると共に、駆動効率及び駆動速度の向上を実現する。
【解決手段】発光素子12から発光された光により表示手段を照明するバックライト装置において、所定の間隔で配置される複数の発光素子12と、前記複数の発光素子12に対して電流を供給して前記複数の発光素子12毎の駆動を制御する駆動制御手段21とを有し、前記複数の発光素子12は、前記駆動制御手段21に対して第1の方向と該第1の方向に対して逆方向の第2の方向により並列に接続される構成を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライト装置、該装置を備えた画像表示システム、及び照明装置に係り、特にコストの低減を実現すると共に、駆動効率及び駆動速度の向上を実現するためのバックライト駆動回路及び該駆動装置を備えた画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像や映像等を表示する表示装置に多く使用されている液晶パネル等の光変調素子を背面から照明するバックライトとして、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を用いたバックライトが注目されている。また、蒸気液晶パネルは、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)のディスプレイ装置(以下、LCDパネルという)として多く使用されている。
【0003】
また、LEDバックライトには、白色LEDを配列して白色光の照明光を発光する構成のものや、R(赤),G(緑),B(青)の3色のLEDを配列し、これらの3色の光を混色して白色光とする構成のものがある。また、上記白色LEDには、短波長LEDに蛍光体を組み合わせて白色を得る方式のものや、青色LEDに蛍光体を組み合わせて白色を得る方式、或いは青色LEDに黄色の蛍光体を組み合わせて白色を得る方式のもの等がある。
【0004】
なお、従来では、通常の照明やLCDパネルのバックライト等に使用されるLEDは、明るく安定した光を出すために複数のLEDを必要とする。更に、複数のLEDは、所定の位置又は間隔で配列し、各LEDを所定のタイミングで駆動させる必要がある。
【0005】
ここで、上述の内容について図面を用いて説明する。図1は、従来のLED駆動回路(発光素子駆動回路)の一例を示す概略図である。図1に示す従来のLED駆動回路10は、IC(Integrated Circuit)駆動回路であるドライバIC(PWM(Pulse Width Modulation))11と、発光素子であるLED12−1,12−2とを有するよう構成されている。なお、図1の例では、説明を容易にするため、2つのLEDが接続されているが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
【0006】
ドライバIC11は、接続されたLED毎に対する電流出力時間(駆動信号のパルス幅)をPWM制御し、各LEDをそれぞれ所定のタイミングで駆動させる駆動制御手段である。また、一般的にLEDの駆動方式は、交流方式と直流方式とがあり、それらは何れもLEDを駆動する期間(点灯)と駆動しない期間(不点灯)とが存在する。従来においては、図1(a)に示すように、2つのLED12−1,12−2がドライバIC11に対して直列に接続されている。そのため、図1(b)に示すように、LED12−1,12−2は、ON/OFFの駆動制御が交互に行われる。
【0007】
なお、近年では、LED対に交流電圧を供給する交流電圧を含み第1のLEDは、第2のLEDと互いに反対方向で連結させたLEDアレイ回路について開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、第1のLEDと第2のLEDとを逆方向に並列に接続され、1次コイルと2次コイルにより反対方向に連結させて2色の色で発光させる照明装置について開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−203182号公報
【特許文献2】特開2008−142143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の技術では、複数のLEDをドライバICに直列に接続した場合には、上述したように、1つのLEDに対して駆動する期間と駆動しない期間とが存在することになる。また、各LEDは、ドライバICに設けられた接続端子(ピン)に接続されるため、複数のLEDを接続するためにはその分の端子(ピン)数が必要となってしまう。したがって、ドライバの利用効率を向上させることができなかった。
【0010】
また、上述した特許文献1に示されている技術は、交流電源に限定されてしまうため、利用分野が限られてしまう。更に、特許文献2に示されている技術も1次コイル及び2次コイルを用いたゲーム装置に用いられる照明装置であるため、テレビ等の表示装置に対するバックライトとしての適切な照明を実現するための構成ではなく、バックライト装置に適用することができない。
【0011】
したがって、本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、製造コストの低減を実現すると共に、駆動効率及び駆動速度の向上を実現するためのバックライト駆動回路及び該駆動装置を備えた画像表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
【0013】
請求項1に記載された発明は、発光素子(12)から発光された光により表示手段(51)を照明するバックライト装置(50)において、所定の間隔で配置される複数の発光素子(12)と、前記複数の発光素子(12)に対して電流を供給して前記複数の発光素子(12)毎の駆動を制御する駆動制御手段(21)とを有し、前記複数の発光素子(12)は、前記駆動制御手段(21)に対して第1の方向と該第1の方向に対して逆方向の第2の方向により並列に接続される構成を含むことを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載された発明は、前記駆動制御手段(21)は、差動回路により、前記複数の発光素子(12)に供給する電流を制御することを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載された発明は、前記複数の発光素子(12)に供給する電流値を、前記発光素子(12)毎に調整するための電流抵抗部(RL1〜RL4)を有することを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載された発明は、前記駆動制御手段(21,53)に対する駆動条件を生成し、前記駆動制御手段(21,53)に駆動制御信号を出力するバックライト駆動制御手段(54)を有することを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4の何れか1に記載のバックライト装置(50)と、前記バックライト装置(50)により照明される表示手段とを有する画像表示システム(90)である。
【0018】
請求項6に記載された発明は、入力される映像信号に含まれるフレーム毎に、予め設定されたブロック情報に対応するブロックに分割するブロック単位制御手段(93)と、前記ブロック単位制御手段(93)により得られるブロック毎に輝度補正を行う輝度補正手段(94)とを有し、前記バックライト装置(50)は、前記輝度補正手段により得られる補正情報に基づいて、前記ブロック毎に割り当てられた複数の発光素子に対する駆動制御を行うことを特徴とする。
【0019】
請求項7に記載された発明は、発光素子(102)から発光された光により照明する照明装置(100)において、所定の間隔で配置される複数の発光素子(102)と、前記複数の発光素子(102)に対して電流を供給して前記複数の発光素子(102)毎の駆動を制御する駆動制御手段(103)とを有し、前記複数の発光素子(102)は、前記駆動制御手段(103)に対して第1の方向と該第1の方向に対して逆方向の第2の方向により並列に接続される構成を含むことを特徴とする。
【0020】
なお、上記参照符号は、あくまでも参考であり、これによって、本願発明が図示の態様に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、コストの低減を実現すると共に、駆動効率及び駆動速度の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】従来のLED駆動回路(発光素子駆動回路)の一例を示す概略図である。
【図2】本実施形態におけるLED駆動回路の一例を示す概略図である。
【図3】本実施形態におけるドライバICの内部回路の一例を示す図である。
【図4】図3に示す実施形態におけるPWM出力波形の一例を示す図である。
【図5】4つ以上の偶数個のLEDを用いたLED駆動回路の一例を示す図である。
【図6】バックライト装置の構成を説明するための概略図である。
【図7】LEDバックライトの配置例を説明するための図である。
【図8】本実施形態におけるブロック情報の一例を示す図である。
【図9】本実施形態におけるバックライトコントロールIC(PWM)のブロック構成の一例を示す図である。
【図10】本実施形態におけるバックライト装置を用いた画像表示システムの機能構成の一例を示す図である。
【図11】本実施形態におけるバックライト装置を備えた他の適用例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<本発明について>
本発明は、照明やLCDパネル等のバックライト等に使われる発光素子の駆動を、発光素子単位で駆動させずに、BTL(Bridged Trans Less)結線にて差動動作で相反接続し、接続された発光素子を高速点灯させるものである。本実施形態では、発光素子の一例としてLEDを用いるが、本発明においてはこれに限定されるものではない。
【0024】
ここで、一般的なLEDの駆動は、上述したように交流方式と直流方式とがあり、それらは何れもLEDを駆動する期間(点灯)と駆動しない期間(不点灯)とが存在する。そこで、本発明では、LEDの駆動を差動接続にて制御することで駆動期間を2倍にすることができる。
【0025】
なお、上述した手法を用いることにより、同一の数のLEDを接続するのであれば、ドライバICのピン数を半減させることができ、逆に1つのドライバICに対して2倍の数のLEDを接続することができる。更に、本発明によればドライブ効率が倍増すると共に、ドライブスピードも早くすることができる。したがって、バックライト駆動回路のコストを容易に低減することができる。
【0026】
以下に、上述した特徴を実現するための本発明におけるバックライト装置、該装置を備えた画像表示システム、及び照明装置を好適に実施した形態について図面等を用いて説明する。
【0027】
<LED駆動回路(発光素子駆動回路)>
まず、本実施形態におけるLED駆動回路の概略例について図を用いて説明する。図2は、本実施形態におけるLED駆動回路の一例を示す概略図である。図2に示すLED駆動回路20は、上述した図1に示す従来のバックライト回路の図に対応させて示したものである。
【0028】
図2に示すLED駆動回路20は、ドライバIC21と、LED12−1及びLED12−2を有するよう構成されている。ドライバIC21は、接続されたLED毎に対する電流出力時間(駆動信号のパルス幅)をPWM制御し、各LEDをそれぞれ所定のタイミングで駆動させる駆動制御手段である。つまり、ドライバIC21には、PWM発信手段が設けられており、パルス幅制御により所定のタイミングで、それぞれのLED12−1,12−2に対して駆動制御を行うことができる。
【0029】
図2に示す例では、LED12−1とLED12−2とがドライバIC21に対してそれぞれが逆方向に並列接続されている。このように接続することにより、照明やLEDパネルのバックライトに使用されるLEDの駆動を個別LED単位で駆動せず、2つのLEDをBTL結線にて差動動作で相反接続することで、接続したLEDを高速点灯させることができる。
【0030】
なお、本実施形態においては、LEDを更に多く設けて、上述したように並列接続することもでき、接続したLEDに対して差動動作で制御することにより、ドライバICの使用効率を向上させると共に、ドライブ速度を高速化することができる。また、本実施形態は、複数のLEDの組がそれぞれ並列に接続されているため、ピン数の使用を従来の直列型と比較して低減させることができる。したがって、コストを低減させることができる。
【0031】
なお、1つの組として並列に接続されるLEDの色は、同色であってもよく、また異色であってもよい。
【0032】
<LED駆動回路20におけるドライバICの内部回路について>
次に、上述したLED駆動回路20におけるドライバICの内部回路について図を用いて説明する。図3は、本実施形態におけるドライバICの内部回路の一例を示す図である。図3に示すように、ドライバIC21には差動回路が設けられている。具体的には、2つのトランジスタ31−1,31−2と、電圧部32−1,32−2と、抵抗RC1,RC2,REとを有するよう構成されている。なお、トランジスタ31−1,31−2は、一例としてNPN型トランジスタを設けているが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、PNP型トランジスタ、FET等で構成されていてもよい。
【0033】
図3に示す回路構成において、トランジスタ31−1,31−2は、それぞれエミッタとコレクタの間に流れる電流量をベースから流し込む電流量で制御する。つまり、トランジスタ31−1については、端子V1から入力される電流量によって電圧部32−1,32−2間で抵抗RC1,REにより得られる電流量が制御される。また、トランジスタ31−2については、端子V2から入力される電流量によって電圧部32−1,32−2間で抵抗RC2,REにより得られる電流量が制御される。
【0034】
このとき、図3の回路構成によれば、2つのトランジスタ31−1,31−2の一方がエミッタ接地回路形式の増幅回路として働き、同時にもう一方がエミッタフォロワとして働くので、一方の入力が他方のエミッタに供給されることになる。したがって、端子V1、V2にそれぞれ正負の異なる電圧を供給することにより、上述の差動回路により信号を供給することができる。
【0035】
トランジスタ31−1,31−2は、ベース・エミッタ間の電流を増幅するため、コレクタに流れる電流は2つの入力の差分に比例する。しかし、この回路は、完全に対称形であるため、一方を増幅回路と見れば、もう一方がエミッタフォロワとなるし、逆に見ることもできる。
【0036】
したがって、LED駆動回路20は、LED12−1,12−2に対して、例えば図3(b)に示すような正負が逆のPWM波形をそれぞれに出力することができる。また、本実施形態では、抵抗RC1により、LED12−1に対する電流量を調整することができ、また抵抗RC2により、LED12−1に対する電流量を調整することができる。したがって、本実施形態によれば、LEDの色等に応じてLED毎に供給する電流量を調整することができ、発光量(輝度レベル)を調整することができる。
【0037】
ここで、図4は、図3に示す実施形態におけるPWM出力波形の一例を示す図である。なお、図4の例では、図3に示すLED12−1,12−2に対して、ドライバIC21から供給されるPWM出力波形の一例を示している。
【0038】
図4に示すように、LED12−1,12−2には、時間tに対して、それぞれ正負が逆の電流の波形信号が入力されることになる。そのため、逆向きに並列接続されているLED12−1及びLED12−2において、点灯を交互に行うことができる。なお、LED12−1,12−2における波形のDuty(パルス周期における“High”の時間)は、両方とも同一となる。
【0039】
また、上述の例では、2つのLEDの点灯に適用したドライバIC21の内部構成例について説明したが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えばドライバIC21に対して4つ以上の偶数個のLEDを有する場合には、2つのLEDを対にして上述と同様の処理を行うことができる。
【0040】
ここで、上述したLED駆動回路の例について図を用いて説明する。図5は、4つ以上の偶数個のLEDを用いたLED駆動回路の一例を示す図である。
【0041】
図5に示すLED駆動回路40は、図3と比較してLED12−3,12−4がLED12−1,12−2と共に並列接続されている。なお、図5の例では、LED12−1とLED12−2とが1つの組となっており、LED12−3とLED12−4とが1つの組となっている。
【0042】
また、LED12−3は、LED12−1と同方向に接続され、LED12−4は、LED12−2と同方向に接続されている。つまり、図5の例では、LED12−1,12−3と、LED12−2,12−4とはそれぞれ逆方向に接続されていることになる。
【0043】
この場合には、ドライバIC21により、同一方向に接続されている複数のLED(第1のLED群)と、逆方向に接続されているLED(第2のLED群)とに、上述した正負が逆の電流の波形信号を入力することで、交互に点灯させることができ、結果として連続した点灯を効率的に行うことができる。
【0044】
なお、図5の例では、それぞれのLED12−1〜12−4に対して抵抗RL1〜RL4からなる電流抵抗部が設けられている。これらの抵抗RL1〜RL4は、ドライバIC21から各LED12−1〜12−4に供給される電流値を調整するために用いられる。したがって、抵抗RL1〜RL4を用いることにより、LED12−1〜12−4の種類や用途等に応じてその輝度レベル等を制御することができる。
【0045】
上述したような回路構成により、相反接続したLEDを高速点灯させることができる。また、ドライバICの駆動効率を向上させることができ、駆動速度を向上させることができる。
【0046】
<バックライト装置に用いられるLED駆動回路の例>
上述したLED駆動回路は、例えば、上述したように液晶パネルにおけるバックライト装置等に適用することができる。ここで、上述した駆動回路を適用したバックライト装置の具体例について図を用いて説明する。
【0047】
図6は、バックライト装置の構成を説明するための概略図である。なお、図6(a)は、液晶パネル等の表示手段の端部にバックライト部を設けたエッジRGBタイプ(Edge RGB Type)の低電圧ドライバを用いた構成例を示し、図6(b)は、上記表示手段の端部にバックライト部を設けたエッジWタイプ(Edge White Type)の高電圧ドライバを用いた構成例を示し、図6(c)は、上記表示手段の背面等にバックライト部を設けたトップRGBタイプ(Top RGB Type)の複数のドライバを用いた構成例を示している。なお、本発明におけるLEDバックライトについては、上述したRGBタイプやWhiteタイプ等の他であってもよく、LEDの種類について特に制限されるものではない。
【0048】
図6(a)〜(c)に示すように、それぞれのバックライト装置50には、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示手段51と、複数の発光素子(LED等)が所定の間隔で配列された素子ブロック52と、ドライバデバイスであるドライバIC53と、表示手段51等のバックライトに対してPWM制御を行うドライバであるバックライト駆動制御手段としてのバックライトコントロールIC(PWM)54とを有するよう構成されている。
【0049】
ここで、素子ブロック52内の各LEDは、それぞれが上述した図3に示すような逆方向型の並列接続による結線方式によってドライバIC53と接続されている。なお、1つのドライバIC53で2つのLEDのみについて駆動制御を担当するのではなく、他の複数のLEDに対して駆動制御を行うことができる。
【0050】
図6(a)の例では、1つのバックライトコントロールIC(PWM)54が4つのドライバIC53−1〜53−4の駆動制御を行う。また、図6(b)の例では、1つのバックライトコントロールIC(PWM)54が1つのドライバIC53の駆動制御を行う。また、図6(c)の例では、1つのバックライトコントロールIC(PWM)54に接続される複数のドライバIC53が直列接続されたドライバIC群55−1,55−2の駆動制御を行う。
【0051】
上述した構成において、図6(a)〜(c)に示すそれぞれのバックライト装置50は、各バックライトコントロールIC(PWM)54により、生成されるPWM等によるパルス幅変調を行って制御信号を生成し、ドライバIC53又はドライバIC群55に対し、素子ブロック中の各LEDをそれぞれ所定のタイミングで駆動させるための輝度制御信号を出力する。これにより、ドライバIC53又はドライバIC群55は、それぞれ担当するLEDを所定のタイミングで点灯させることができる。
【0052】
なお、図6(a)〜(c)に示すように、1つのドライバIC53又はドライバIC群55が複数の輝度ブロックの出力を制御する。また、図6(a)に示すバックライトコントロールIC(PWM)54では、低電圧として最大5〜24Vの電圧を低耐圧のドライバIC53−1〜53−4に供給し、図6(b)に示すバックライトコントロールIC(PWM)54では、直列に接続されたLEDの数に応じて決定される高電圧を高耐圧のドライバIC53に供給する。なお、上述した高電圧は、例えば直列に接続されたLEDの数に比例して増加させた電圧とすることができる。例えば、1個のLEDのVf電圧を約3Vとすると、50個のLEDを直列接続した場合には約150Vの電圧となり、100個のLEDを直列接続した場合には約300Vの電圧値となる。
【0053】
これにより、図6(a)に示す低耐圧のドライバIC53−1〜53−4は、個別にLED電流i1、i2、i3、i4が流れ、その電流値によって輝度が決定される。また、図6(b)に示す高耐圧のドライバIC53では、LED電流iは一つであるため輝度も電流に比例し一定となる。したがって、本実施形態によれば、高耐圧ドライバICにより電流供給ラインが統一され、常に安定した電流供給ができ、LEDの輝度ムラを抑止することができる。また、図6(c)に示すように表示手段51の画面の背面全体にLEDを配置するような場合でもドライバIC群55−1,55−2のドライバICを高耐圧にすることで、ドライバIC自体の数を削減することもでき、配線構成等を簡略化することができる。
【0054】
<LEDバックライト配置例>
次に、上述したLEDバックライトの配置例について図を用いて説明する。図7は、LEDバックライトの配置例を説明するための図である。
【0055】
図7(a)〜(e)に示すように、例えばLCDパネル等である表示手段51には、上述した複数のLEDが所定の位置に配置された素子ブロック52が所定の位置に設けられている。
【0056】
具体的には、表示手段51に対して上側に素子ブロック52を配置してもよく(図7(a))、また表示手段51に対して上下に素子ブロック52−1,52−2を配置してもよい(図7(b))。更に、他の実施例としては、表示手段51に配置された左サイドや右サイドの一方のサイドに素子ブロック52を配置してもよく(図7(c)では左サイド)、また左右両サイドに素子ブロック52−1,52−2を配置してもよく(図7(d))、更には、上述したように表示手段51の背面に素子ブロック52を所定数並べて配置してもよい(図7(e))。
【0057】
なお、本発明においては、上述したバックライト配置例に限定されるものではなく、例えば、上下左右等に配置したり、上述の例のうち複数を組み合わせた配置例にしてもよい。また、上述した素子ブロック12は、例えば入力された映像信号から得られるAPL(Average Picture Level:平均輝度レベル)検出、輝度ヒストグラム検出、色ヒストグラム検出、周波数ヒストグラム検出の少なくとも1つの検出結果に応じて所定の大きさのブロック単位に分割することができる。なお、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば予め設定されたブロック単位に分割してもよい。
【0058】
また、本実施形態では、上述した素子ブロック12に直列接続された複数のLEDのうち、少なくとも1つのLEDが使用による寿命等により、点灯しない等の欠陥が生じた場合、他のLEDに対して影響がでないようにするため、欠陥LEDがある場合には、バイパス駆動制御を行うこともできる。
【0059】
<ブロック情報について>
次に、複数の発光素子(LED等)が配列された素子ブロック情報について図を用いて説明する。図8は、本実施形態におけるブロック情報の一例を示す図である。なお、図8では、上述したLCDバックライト用のLEDについて示されている。
【0060】
図8(a),(b)に示すように、所定の画面表示領域には、R,G,Bのそれぞれの素子(エレメント)61r,61g,61bが存在し、これらの素子は、マルチ結線又はポイント結線によりドライバIC53等と接続されている。
【0061】
また、図8の例では、各色の素子61r,61g,61bにより組(cell)が構成される。また、図8の例では、複数の組からなる素子ブロック62を構成し、更に複数の素子ブロック62が所定の位置に所定数配置されて、輝度補正を行う輝度ブロック63が構成される。なお、本実施形態において、ブロックの数や配置例を図8(a),(b)に示しているが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、表示手段51の画面サイズ等に応じて適宜設定される。
【0062】
また、図8(a),(b)に示すバックライトは、LCDパネル等の背面に設置されるいわゆるトップタイプ(Top Type)の構成であるが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば上述した図7に示すように、表示手段51の画面の下側やサイドの一方(右側、左側)又は両サイドに配置されるいわゆるエッジタイプ(Edge Type)の構成であってもよい。
【0063】
<バックライトコントロールIC(PWM)54のブロック構成>
次に、上述したバックライト駆動制御手段としてのバックライトコントロールIC(PWM)54の具体的なブロック構成例について説明する。図9は、本実施形態におけるバックライトコントロールIC(PWM)のブロック構成の一例を示す図である。
【0064】
図9に示すバックライトコントロールIC(PWM)54は、メイン基板71と、ドライバ基板72とを有しており、メイン基板71には、マイコン部73と、FPGA(Field Programmable Gate Array)74とを有し、ドライバ基板72には、複数のドライバIC75を有している。また、FPGA74には、パルス発生部81と、OSC(発振器)82と、PWMアレイ83と、ゲート(Gate)アレイ84と、S/P(シリアル/パラレル)変換部85とを有するよう構成されている。更に、図9に示すメイン基板71及びドライバ基板72には、電源により電力が供給されている。
【0065】
メイン基板71は、マイコン部73から得られる制御情報に基づいて、FPGA74にて構築されたゲートアレイ84を用いて1又は複数のドライバ基板72に設けられている1又は複数のドライバICのうち、対応するドライバICに対して、上述したバックライト装置50等に設けられている各ブロックのバックライトを駆動させるための制御信号を出力する。
【0066】
具体的には、メイン基板71は、FPGA74内のパルス発生部81が、タイミング制御手段から得られる同期信号(Vsync)に基づいて、映像信号のタイミングに併せてバックライトの輝度制御を行うためのパルス信号を生成する。また、パルス発生部81は、生成されたパルス信号を、それぞれのゲートアレイ84に出力する。
【0067】
また、OSC82は、PWMアレイ83にてそれぞれ生成されるPWM信号の基準となる基準信号を生成し、PWMアレイ83の各PWM回路に出力する。
【0068】
また、メイン基板71は、FPGA74内に設けられたS/P変換部85により、外部から得られるシリアル形式の制御信号を、ブロック単位のエリアクロック(Area clock)に基づいて、パラレル形式に変換し、PWMアレイ83に設けられるPWM回路1〜nのうち、エリアクロックに対応するPWM回路にその制御信号を出力する。
【0069】
PWMアレイ83は、OSC82により得られる基準信号と、S/P変換部85により得られる制御信号とに基づいて、PWM回路のそれぞれでパルス幅変調を行って、例えばLED等の発光素子の発光のON/OFFを制御する制御信号を生成し、生成した信号をゲートアレイ84に設けられた各PWM回路に対応するゲート回路に出力する。
【0070】
ゲートアレイ84は、パルス発生部81により得られるパルス信号と、PWMアレイ83から得られる制御信号とに基づいてドライバ基板72に設けられた1又は複数のドライバICのうち、ゲートアレイ84に設けられた各ゲート回路に対応するドライバICに対してゲート回路からの制御信号を出力する。
【0071】
なお、上述したマイコン部73は、具体的には、外部からの設定情報や予め記録された設定情報等により、パルス発生部81やS/P変換部85に対して制御信号を出力する。これにより、バックライトコントロールIC(PWM)54は、バックライト装置50に設けられた各バックライトに対して所定の駆動制御を行わせることができる。
【0072】
また、ドライバ基板72は、それぞれのドライバ基板(例えば、図9の例では、ドライバ基板(1)〜(m))に設けられている1又は複数のドライバIC(例えば、図9の例では、ドライバ基板(1)のとき、ドライバIC(1)〜(5))が、対応する上述したゲート回路から得られる信号に基づいて、例えばバックライト装置50等の各バックライトを駆動させるための駆動制御信号を出力する。このようにして、各ドライバICで生成した駆動制御信号は、バックライト装置50に出力されて、各バックライトの制御が行われる。
【0073】
なお、上述したPWMアレイ83及びゲートアレイ84は、それぞれ映像に対応して可変に設定される上述した輝度ブロック63等の数に対応できるように複数の素子が設けられている。つまり、PWMアレイ83及びゲートアレイ84は、表示手段51において、最大のブロックに分割できる数のブロック数に対応させた素子を設けることができる。なお、本実施形態において、分割可能な数としては、例えば、映像の画素単位や2×2ピクセル、4×4ピクセル、16×16ピクセルの正方形ブロック等が想定できるが本発明においてはこれに限定されるものではない。また、各PWM回路及びゲート回路は、予め設定される複数の分割ブロックに対するバックライト素子を制御してもよい。
【0074】
バックライトコントロールIC(PWM)54は、は、上述した処理を行うことで、ドライバIC75からの駆動制御信号により、所定のタイミングで対応するLED等のバックライト素子を点灯又は消灯させることができる。更に、上述したバックライト装置50にバックライトとして、上述した本実施形態に対応する相反接続したLEDを用いることで、LED高速点灯させることができ、ドライバICの駆動効率を向上させることができ、駆動速度を向上させることができる。これにより、コストの低減を実現することができる。
【0075】
<バックライト装置を用いた画像表示システム>
次に、上述したバックライト装置を用いた画像表示システムについて具体的に説明する。図10は、本実施形態におけるバックライト装置を用いた画像表示システムの機能構成の一例を示す図である。図10に示す画像表示システム90は、映像処理手段91と、フィルタ手段92と、ブロック単位制御手段93と、輝度補正手段94と、PWM制御手段95と、バックライト駆動制御手段96と、表示手段97とを有するよう構成されている。なお、バックライト駆動制御手段96及び表示手段97は、上述したバックライト装置50に相当している。また、バックライト駆動制御手段96は、上述したバックライトコントロールIC(PWM)54に相当している。
【0076】
図10に示す画像表示システム90では、入力される映像信号を映像処理手段91と、フィルタ手段92に出力する。映像処理手段91は、入力される映像信号が圧縮符号化されている場合には、その信号の復号化を行ったり、限定受信放送等によりスクランブル化等の暗号化処理されている場合には、予め設定された鍵情報等を用いて復号化(デスクランブル化)を行う。つまり、映像処理手段91は、入力された映像信号を適宜変換し、表示手段97に表示可能となる映像信号を生成する。また、映像処理手段91は、生成された映像信号を所定のタイミングで表示手段97に出力する。
【0077】
フィルタ手段92は、後段の処理を行う前に信号の平滑化処理を行う。具体的には、フィルタ手段92は、入力される映像信号のグレードに応じたローパスフィルタ等による信号のフィルタリング処理を行う。また、フィルタ手段92は、入力される映像信号が圧縮符号化されている場合には、その信号の復号化を行ったり、限定受信放送等によりスクランブル化等の暗号化処理されている場合には、予め設定された鍵情報等を用いて復号化(デスクランブル化)するための特別な処理を行うこともできる。
【0078】
また、フィルタ手段92は、フィルタリングされた映像信号をブロック単位制御手段93に出力する。ブロック単位制御手段93は、予め設定される映像信号毎の制御情報等により、映像信号に対するブロック単位あたりの大きさ(画素数、インチ等)等を設定する。このように、ブロック単位の大きさを設定することにより、映像情報に対応させてブロック単位毎のバックライトを制御することができる。
【0079】
つまり、ブロック単位制御手段93は、設定されたブロック情報に基づいて映像信号をフレーム毎に所定のブロックに分割し、分割したブロック毎に、例えばオフセット制御や非線形補正等による輝度補正を行うための制御情報を生成する。更に、ブロック単位制御手段93は、分割したブロック単位でのAPL検出、輝度ヒストグラム検出、色ヒストグラム検出、及び周波数ヒストグラム検出のうち少なくとも1つからなる輝度制御を行うための制御情報を生成する。なお、本実施形態における輝度制御処理は、APL検出結果と、上述したその他のヒストグラム検出結果のうちの何れか1つとを組み合わせるのが好ましい。
【0080】
また、ブロック単位制御手段93は、入力された映像信号に対してPWM等による変調処理を行うこともできる。ブロック単位制御手段93は、ブロック毎に生成した制御情報を輝度補正手段94に出力する。
【0081】
輝度補正手段94は、ブロック単位制御手段93により得られたブロック毎の輝度制御処理結果に基づいて、外部からの設定情報や予め記録された設定情報等により、ブロック単位にバックライトの輝度情報を補正する。また、その補正信号をPWM制御手段95に出力する。
【0082】
PWM制御手段95は、補正された輝度情報に基づいて、バックライト駆動制御信号を生成し、生成したバックライト駆動制御信号をバックライト駆動制御手段96に出力する。したがって、バックライト駆動制御手段96は、表示手段97に設けられた画面全体のバックライトを、上述した処理により所定のブロック毎に制御することができる。更に、バックライトとして、上述した本実施形態に対応する相反接続したLEDを用いることで、LED高速点灯させることができ、ドライバICの駆動効率を向上させることができ、駆動速度を向上させることができる。これにより、コストの低減を実現することができる。
【0083】
このように、本実施形態では、バックライトの輝度補正を行っており、これにより、上述したようにユーザに見易くて最適な映像を画面表示すると共に効率的な消費電力の削減を実現することができる。
【0084】
なお、本実施形態におけるバックライト装置を用いた画像表示システムの構成について、上述した内容に限定されるものではなく、例えば、輝度補正手段94等におけるブロック毎の補正内容を映像コンテンツにフィードバックし、映像コンテンツと連動させて動的(Dynamic)に表示手段のバックライトを動作させてもよい。これにより、よりハイコントラストな映像を提供することができる。つまり、上述した内容を用いることで、映像コンテンツに応じた最適なバックライト制御を行うことができる。
【0085】
<バックライト装置の他の適用例>
なお、上述した本実施形態におけるバックライト装置は、上述したTV等の表示装置として用いられるだけでなく、例えば照明や電子看板、その他の各種ディスプレイ等にも広く適用することができる。つまり、本実施形態におけるバックライト装置は、例えば上述したようにLEDの組を相反接続して駆動可能な機器全般に適用することができる。そこで、以下にバックライト装置の他の適用例について図を用いて説明する。
【0086】
図11は、本実施形態におけるバックライト装置を備えた他の適用例を説明するための図である。なお、図11(a)は、本実施形態におけるバックライト装置を照明装置に適用した例を示し、図11(b)は、本実施形態におけるバックライト装置を電子看板システムに適用した例を示している。
【0087】
図11(a)に示す照明装置100は、一例としてLEDランプを示している。具体的に説明すると、照明装置100は、ランプ本体101内に複数のLED102が直列に接続され、各LEDは照明方向に適した所定位置に配置されている。なお、各LED102の1つは、相反接続された1組のLEDを示している。また、各LED102は、上述した発光素子ブロックとして構成されていてもよい。
【0088】
また、複数のLED102は、図11(a)に示すように上述したドライバIC(LED駆動制御手段)103と接続されており、ドライバIC103によりLED毎の駆動が制御される。このような構成により、複数のLEDから発光された光により照明することができる。また、上述した本実施形態に対応する相反接続したLEDを用いることで、LED高速点灯させることができ、ドライバICの駆動効率を向上させることができ、駆動速度を向上させることができる。これにより、全体のコストの低減を実現することができる。
【0089】
なお、本実施形態では、図11(a)に示す各LED102に対して、バイパス回路を設けてよく、これにより、照明装置100は、断線時にもドライバIC103からの電流を他のLEDに供給させることができる。
【0090】
また、図11(b)に示す電子看板システム110は、一例として1台のPC(Personal Computer)111と複数の電子看板112(図8(b)の例では、電子看板112−1,112−2)とを有するよう構成されている。また、PC111と複数の電子看板112とは、インターネット等に代表される通信ネットワーク113を介してデータの送受信が可能な状態で接続されている。
【0091】
図11(b)に示す電子看板システム110では、管理者等によりPC111を用いて作成、編集がされた商品説明や企業名等を紹介するためのコンテンツ等を、通信ネットワーク113を介して異なる場所に設置された複数の電子看板112上に、同時に表示や更新をすることができる。ここで、上述した電子看板112は、例えば大型の液晶ディスプレイ等を用いており、このような大型の液晶ディスプレイ等においても上述したバックライト装置を適用することができる。なお、図11(b)の構成で用いられるLEDも、図11(a)と同様に相反接続された1組のLEDを示している。
【0092】
例えば、図11(b)に示す電子看板112においても、バックライト装置として配列された複数LEDに対して、上述した本実施形態に対応する相反接続したLEDを用いることで、LED高速点灯させることができ、ドライバICの駆動効率を向上させることができ、駆動速度を向上させることができる。これにより、全体のコストの低減を実現することができる。
【0093】
なお、図11(b)においても、各LEDに対して上述したバイパス回路を設けておくことで、電子看板62は、断線時にもドライバICからの電流を他のLEDに供給させることができる。なお、上述したバックライト装置は、図11(b)に示すPC111の液晶ディスプレイにも同様に適用することができる。
【0094】
上述したように本発明によれば、コストの低減を実現すると共に、駆動効率及び駆動速度の向上を実現することができる。なお、上述した本実施形態におけるバックライト装置は、例えば、液晶テレビの表示画面やパーソナルコンピュータのディスプレイ、携帯端末の表示画面、デジタルカメラの画像表示画面等の各種表示装置に対するバックライト機構として広く適用することができる。
【0095】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0096】
10,20,40 LED駆動回路
11,21,103 ドライバIC(駆動制御手段)
12,102 LED(発光素子)
31 トランジスタ
32 電圧部
50 バックライト装置
51,97 表示手段
52,62 素子ブロック
53,75 ドライバIC
54 バックライトコントロールIC(バックライト駆動制御手段)
55 ドライバIC群
61 素子(エレメント)
63 輝度ブロック
71 メイン基板
72 ドライブ基板
73 マイコン部
74 FPGA
81 パルス発生部
82 OSC
83 PWMアレイ
84 ゲート(Gate)アレイ
85 S/P(シリアル/パラレル)変換部
90 画像表示システム
91 映像処理手段
92 フィルタ手段
93 ブロック単位制御手段
94 輝度補正手段
95 PWM制御手段
96 バックライト駆動制御手段
97 表示手段
100 照明装置
101 ランプ本体
110 電子看板システム
111 PC
112 電子看板
113 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子から発光された光により表示手段を照明するバックライト装置において、
所定の間隔で配置される複数の発光素子と、
前記複数の発光素子に対して電流を供給して前記複数の発光素子毎の駆動を制御する駆動制御手段とを有し、
前記複数の発光素子は、前記駆動制御手段に対して第1の方向と該第1の方向に対して逆方向の第2の方向により並列に接続される構成を含むことを特徴とするバックライト装置。
【請求項2】
前記駆動制御手段は、
差動回路により、前記複数の発光素子に供給する電流を制御することを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
【請求項3】
前記複数の発光素子に供給する電流値を、前記発光素子毎に調整するための電流抵抗部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のバックライト装置。
【請求項4】
前記駆動制御手段に対する駆動条件を生成し、前記駆動制御手段に駆動制御信号を出力するバックライト駆動制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のバックライト装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1に記載のバックライト装置と、前記バックライト装置により照明される表示手段とを有する画像表示システム。
【請求項6】
入力される映像信号に含まれるフレーム毎に、予め設定されたブロック情報に対応するブロックに分割するブロック単位制御手段と、
前記ブロック単位制御手段により得られるブロック毎に輝度補正を行う輝度補正手段とを有し、
前記バックライト装置は、前記輝度補正手段により得られる補正情報に基づいて、前記ブロック毎に割り当てられた複数の発光素子に対する駆動制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像表示システム。
【請求項7】
発光素子から発光された光により照明する照明装置において、
所定の間隔で配置される複数の発光素子と、
前記複数の発光素子に対して電流を供給して前記複数の発光素子毎の駆動を制御する駆動制御手段とを有し、
前記複数の発光素子は、前記駆動制御手段に対して第1の方向と該第1の方向に対して逆方向の第2の方向により並列に接続される構成を含むことを特徴とする照明装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−103538(P2012−103538A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252741(P2010−252741)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【出願人】(508260108)有限会社ATRC (18)
【Fターム(参考)】