説明

バットのマーキング方法及び、バット

【課題】バットの表面に、文字や図形等の表示部を素早く綺麗に形成することができるマーキング方法及び、当該マーキング方法によるマーキングを行うことにより綺麗且つ鮮明で耐久性に優れた表示部が形成されたバットを提供する。
【解決手段】レーザー光発振装置9から発振されたレーザー光10を、y軸反射板12及び、x軸反射板13を介して集束レンズ11に導き、該集束レンズ11を透過させてバット1の打球部2表面にピンポイント状に集束させる。そして、y軸回転装置14及び、x軸回転装置15を数値制御装置等で駆動制御して、前記y軸反射板12及び、x軸反射板13をそれぞれ連続的に回転させることにより、レーザー光10をバット1の打球部2表面上で走査せしめ、バットの打球部2表面を所望の表示部5形状に炭化変色させ、及び/又は、焼失除去せしめて凹部となった表示部5を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野球又は、ソフトボール用バットの表面に、文字や図形等の表示部を素早く綺麗に形成することができるマーキング方法及び、当該マーキング方法によるマーキングを行って綺麗且つ鮮明で耐久性に優れた表示部が得られたバットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、野球やソフトボール等で使用されるバットの表面には、商品のロゴマークやデザイン上の図形、使用者(選手)の名前やイニシャル、背番号或いは、バット自体の特性(例えば、質量等)を表す文字や記号等の各種表示部が施されている。
このような文字や図形等の表示部は通常、スクリーン印刷や転写マーク等のマーキング方法によって形成される場合が多い。又、木製バットの場合では、前記した方法の他、刻印型や焼印型を用いたマーキング方法も採用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、このような従来のマーキング方法では、前記表示部が複雑な輪郭を呈するものであったり細かなものであったりすると、当該表示部の細部が欠けたり、潰れたりして鮮明な表示部を得ることが難しい。
【0004】
又、バットの品種毎に多様なデザインを施したり、オーダーメイド等によって購入者が意図するマーク(例えば、購入者の氏名等)をマーキングするようにすると、それに対応したマーキング版下や刻印型の作成等によりマーキングコストが非常に高くなると云う問題がある。
【0005】
更に、スクリーン印刷や転写マーク等のマーキング方法では、表示部が摩耗したり剥離し易い為、前記スクリーン印刷や転写マーク等のマーキング工程を行った後で、前記表示部の表面にウレタン塗装を施すなどしてコーティング層を形成する必要があり、当該コーティング層の形成工程(ウレタン塗装の塗布及び、乾燥工程)を含む総体的なマーキング作業に多大な時間を要すると云う問題もあった。
【0006】
そこで本発明は、このような従来の問題点に鑑み、野球又は、ソフトボール用バットの表面に、文字や図形等の表示部を素早く綺麗に形成することができるマーキング方法及び、当該マーキング方法によるマーキングを行うことにより綺麗且つ鮮明で耐久性に優れた表示部が形成されたバットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下のような構成とした。
即ち、本発明の請求項1に係るバットのマーキング方法は、野球又は、ソフトボール用バットの表面にレーザー光を照射して所望の文字や図形等の表示部を形成することを特徴とするものである。
【0008】
又、請求項2は、前記請求項1に係るバットのマーキング方法であって、前記表示部は、レーザー光照射部分のバットの表面を変色させ、及び/又は、凹設することにより形成されるものであることを特徴とするものである。
【0009】
請求項3は、前記請求項1又は、2に係るバットのマーキング方法であって、木製バットの表面にレーザー光を照射して、当該レーザー光照射部分のバット表面を炭化変色させ、この炭化変色部分によりバット表面に所望の表示部を形成することを特徴とするものである。
【0010】
請求項4は、前記請求項1、2又は、3に係るバットのマーキング方法であって、木製バットの表面にレーザー光を照射して、当該レーザー光照射部分のバット表面を焼失除去して凹部を形成し、この凹部によってバット表面に所望の表示部を形成することを特徴とするものである。
【0011】
請求項5は、前記請求項1、2、3又は、4記載のバットのマーキング方法であって、マスキング層で覆ったバットにレーザー光を照射し、当該レーザー光照射部分のマスキング層を焼失除去させながらバットの表面を変色させ、及び/又は、凹設せしめ、この変色及び/又は、凹設部分によりバット表面に所望の表示部を形成することを特徴とするものである。
【0012】
そして、請求項6に係る発明は、前記請求項1から5の何れかに記載のマーキング方法によって表示部が設けられたことを特徴とするバットである。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明のマーキング方法により得られる表示部は、レーザー光の照射によってバット表面の素地を炭化変色させ、及び/又は、凹部を呈するように形成されるものである為、耐磨耗性に優れ、通常の使用では摩耗により消失するようなことはない。従って、従来のスクリーン印刷や転写マーク等のマーキング方法のように、表示部をコーティング層によって必ずしも覆う必要はなく、レーザー光によるマーキングを終えた後に、直ぐにでも実際の使用に供することができるものである。
【0014】
又、前記レーザー光によるマーキングは、例えば、数値制御装置等によって容易に行うことができる為、熟練した技能等を要さずとも均一で且つ、正確な表示部を素早く形成することが可能である。更に、前記表示部が複雑な輪郭を呈するものであったり細かなものであったとしても、当該表示部の一部が欠けたり、潰れたりすることなく鮮明な表示部を得ることができる。これにより、表示部のデザインを従来以上に多様化、高度化することが可能であると共に、販売店舗等にあるバットに対しても良好なマーキングを行うことができ、顧客のオーダー等により多様な表示部をタイムリーに形成することができる。
【0015】
更に、前記表示部を形成するに際しては、従来のようなマーキング版下や刻印型或いは、焼印型等が不要となる為、マーキングコストを大幅に低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態におけるバット1の外観説明図を示し、図2は、図1のA部における要部拡大断面図を示す。
【0017】
図1に示すように、本実施形態のバット1は、ボールを打撃する打球部2と、プレーヤーの手によって握持されるグリップ部3と、前記打球部2とグリップ部3との間に位置するテーパー部4とを有した従来より周知の形態を備える。前記バット1の材質としては、例えば、青ダモ、トネリコ、ヤチダモ、ホワイトアッシュ等の木材や、アルミニウム合金等の軽金属材、或いは、炭素繊維やガラス繊維を主体とする補強繊維で強化された繊維強化樹脂(FRP)材等が適宜選択して採用される。尚、本実施形態では、前記材質の中から木材を採用した木製バットの一例を示す。
【0018】
即ち、本実施形態のバット1では、前記打球部2の表面に文字や図形等の表示部5が形成されている。前記表示部5は、レーザー光の照射により当該レーザー光照射部分の打球部2の表面を炭化変色させ、及び/又は、当該レーザー光照射部分の打球部2の表面を焼失除去して凹部を形成し、この炭化変色部分及び/又は、凹部によって所望の文字や図形等を発現させて成るものである。
【0019】
図2(a)は、前記したレーザー光の照射によって、当該レーザー光照射部分のバット1の打球部2表面を炭化変色せしめた表示部5の一例を示し、図2(b)は、前記レーザー光の照射によって、当該レーザー光照射部分のバット1の打球部2表面を所定の深さ焼失除去せしめて得られる凹部6となった表示部5の一例を示し、図2(c)は、前記レーザー光の照射によって、当該レーザー光照射部分のバット1の打球部2表面を所定の深さ焼失除去せしめて得られる凹部6の底面部7を炭化変色せしめた表示部5の一例を示す。
【0020】
前記レーザー光の種類としては特に制限はなく、マーキングを行うバット1の材質等に応じて種々選択して採用されるものであるが、本実施形態で示す木製バットの場合では、例えば、CO2レーザー等の波長が5μm以上、15μm以下、とりわけ9μm以上、11μm以下のレーザー光が好適に用いられる。
【0021】
前記のようにレーザー光の照射によって炭化変色せしめた表示部5は、他の部分とは異なる黒色或いは、黒色に近い褐色となって識別でき、又、前記凹部6となった表示部5はその凹凸形状によって明確に表示部5を認識できるようになる。
尚、前記炭化変色せしめた表示部5と、凹部6となった表示部5とを比較した場合、視認性の観点、特に遠方からの前記表示部5の識別性を考慮すると、炭化変色せしめた表示部5が好ましい。他方、長期の使用による耐久性の観点からすれば、凹部6となった表示部5が好ましく、このような視認性及び、耐久性の双方を考慮すると、図2(c)に示すような凹部6の底面部7を炭化変色せしめた表示部5とすることがとりわけ好ましい。
【0022】
このような本実施形態のマーキング方法により得られる表示部5は、レーザー光の照射によってバット1表面の素地を炭化変色させ、及び/又は、凹部6を呈するように形成されるものである為、耐磨耗性に優れ、通常の使用では摩耗により消失するようなことはない。従って、従来のスクリーン印刷や転写マーク等のマーキング方法のように、表示部5をコーティング層によって必ずしも覆う必要はなく、レーザー光によるマーキングを終えた後に、直ぐにでも実際の使用に供することができる。
【0023】
又、前記レーザー光によるマーキングは、例えば、数値制御装置等によって容易に行うことができ、熟練した技能等を要さずとも均一で且つ、正確な表示部5を素早く形成することが可能であり、しかも、前記表示部5が複雑な輪郭を呈するものであったり細かなものであったとしても、当該表示部5の一部が欠けたり、潰れたりすることなく鮮明な表示部5を得ることができる。これにより、表示部5のデザインを従来以上に多様化、高度化することが可能であると共に、販売店舗等にあるバットに対しても良好なマーキングを行うことができ、顧客のオーダー等により多様な表示部5をタイムリーに形成することができる。
【0024】
更に、前記表示部5を形成するに際して、従来のようなマーキング版下や刻印型或いは、焼印型等が不要となる為、マーキングコストも大幅に低減できると云うメリットも備える。
【0025】
本実施形態のマーキング方法では、レーザー光の照射出力や走査速度等を適宜選択的に調整することにより、炭化変色する色合いや、凹部6の深さなどを変えることができ、これにより表示部5の色調や凹部6の形態等を調整することが可能である。具体的には、図2(a)に示すような、打球部2表面に炭化変色した表示部5を形成する場合では、例えば、CO2レーザーでは、5〜15W程度の照射出力で30〜80mm/s程度の走査速度とし、又、図2(b)に示すような、打球部2表面に凹部6となった表示部5を形成する場合では、25〜35W程度の照射出力で80〜120mm/s程度の走査速度とし、更に、図2(c)に示すような、打球部2表面に凹部6の底面部7が炭化変色した表示部5を形成する場合では、25〜35W程度の照射出力で30〜50mm/s程度の走査速度とすることが好ましい。
【0026】
尚、前記した図2(b)及び、図2(c)で示すように、凹部6となった表示部5を設ける場合、前記凹部6の深さは、0.3mm〜2.0mm、とりわけ0.5mm〜1.5mmの範囲内にあるものが好ましい。前記凹部6の深さが0.3mmよりも浅いと、特に、図2(b)に示す例では、その他の部分との識別性が低下して、表示部5が認識し難くなるといった問題があり、又、2.0mmよりも深くなると、表示部5の細部が欠け易くなると云う問題が生じる他、バット自体の強度や打球時におけるボールの方向性に悪影響を与える恐れがある。
【0027】
本実施形態のバット1のマーキング方法では、レーザー光の照射によってバット1の打球部2表面に炭化変色した表示部5及び/又は、凹部6となった表示部5を形成するものであるが、前記表示部5を形成する具体的な方法としては、例えば、レーザー光をバット1の打球部2表面上で走査させて所望の表示部5を描いていく方法や、フィルター等を用いてレーザー光の照射断面を所望の表示部5形状とし、これをバット1の打球部2表面に照射させて所望の表示部5を形成する方法等を挙げることができる。
【0028】
図3は、前記した方法の内、前者の方法を採るレーザーマーキングの概略図を示す。図3に基づいて本実施形態を更に詳しく説明すると、レーザー光照射機8は、レーザー光発振装置9と、当該レーザー光発振装置9から発振されるレーザー光10をバット1の打球部2表面にピンポイント状に集束させる集束レンズ11と、前記レーザー光発振装置9と前記集束レンズ11との間に配置され、前記レーザー光発振装置9から発振されるレーザー光10を前記集束レンズ11に導くy軸反射板12及び、x軸反射板13とを備える。前記レーザー光照射機8では、前記レーザー光発振装置9から発振されたレーザー光10が、y軸反射板12及び、x軸反射板13を介して前記集束レンズ11に導かれ、該集束レンズ11を透過してバット1の打球部2表面にピンポイント状に集束されるようになっている。
【0029】
前記y軸反射板12には、該y軸反射板12をy軸回りに回動制御するy軸回転装置14が連繋されており、又、前記x軸反射板13には、該x軸反射板13をx軸回りに回動制御するx軸回転装置15が連繋されている。そして、前記y軸回転装置14及び、x軸回転装置15を数値制御装置等で駆動制御して、前記y軸反射板12及び、x軸反射板13をそれぞれ連続的に回転させることにより、レーザー光10をバット1の打球部2表面上のx−y面上で所望の表示部5を描くように走査せしめ、バット1の打球部2表面を所望の表示部5形状に炭化変色させ、及び/又は、焼失除去して凹部6を形成するように構成される。
【0030】
前記レーザー光10の照射にあたって、バット1は該バット1の上下両面を支持する支持部材16によって固定される。前記バット1の上面側を支持する上部支持部材16aは、前記表示部5を形成する領域を左右に挟み、前記レーザー光照射機8が設置されるマーキング装置本体17の前方側面から前方に突出する左右1組の支持棒から成る。又、前記バット1の下面側を支持する下部支持部材16bは、支持土台18の上面に間隔をあけて立設される左右1組の支持部材から成る。前記下部支持部材16bの各々の脚部には昇降機構19が備えられており、前記脚部を上昇させて、前記下部支持部材16bの支持面20に載置したバット1を上部支持部材16aに当接せしめることでバット1を確実に支持固定できるように構成されている。尚、前記のようにバット1を支持固定させた状態で、表示部5を形成するバット1の表面(上面側)位置が、前記集束レンズ11を透過したレーザー光10の集束焦点位置と一致せしめる為に、前記左右1組の上部支持部材16aは、前記レーザー光10の集束焦点位置或いは、その近傍を通る水平軸線上に設けられることが望ましい。
【0031】
図4乃至図5は、本発明の他の実施形態を示す。
図4は、本実施形態によるレーザーマーキングの概略図を示す。レーザー光10の照射による基本的なマーキング方法は、上述した実施形態と同様であるが、本実施形態では、レーザー光10の照射に際して、当該レーザー光照射部分のバット1の表面がマスキング層21で覆われていることに特徴を有する。
【0032】
即ち、本実施形態のマーキング方法では、マスキング層21で覆ったバット1にレーザー光10を照射し、当該レーザー光照射部分のマスキング層21を焼失除去させながらバット1の打球部2表面を変色させ、及び/又は、凹設せしめ、この変色及び/又は、凹設部分により所望の表示部5を形成するものである。
【0033】
図5(a)は、前記したレーザー光10の照射によって、当該レーザー光照射部分のマスキング層21を焼失除去させながらバット1の打球部2表面を炭化変色せしめた表示部5の一例を示し、図5(b)は、前記レーザー光10の照射によって、当該レーザー光照射部分のマスキング層を焼失除去させると共にバット1の打球部2表面を焼失除去せしめて得られる凹部6となった表示部5の一例を示し、図5(c)は、前記レーザー光10の照射によって、当該レーザー光照射部分のマスキング層21を焼失除去させると共にバット1の打球部2表面を焼失除去せしめて得られる凹部6の底面部7を炭化変色せしめた表示部5の一例を示す。
【0034】
尚、前記のようなレーザー光10の照射後、前記表示部5以外のバット1の打球部2表面に残存するマスキング層21は剥離除去されて、本実施形態のバット1が完成される。
【0035】
このような本実施形態にあっては、前記マスキング層21を設けることで、レーザー光10の照射に際してバット1の打球部2表面が炭化又は、焼失することによって発生する煙、スス、タール等の有色成分がレーザー光照射部分(表示部5)以外の近隣するバット1の表面に付着するのを防止できる。この結果、綺麗な外観を呈したバット1が得られると共に、より綺麗で鮮明な表示部5を発現させることができる。
【0036】
尚、前記マスキング層21としては、レーザー光10の照射に際して、当該レーザー光照射部分以外の部分が伝播して焼失したり収縮したりする事がなく、バット1の表面を確実に覆うことのできる素材から成るものが使用される。具体的には、バット1の表面にしっかりと密着できると共に、レーザー光10の照射後に容易に剥離することができる紙や不織布、合成樹脂等を基材とする粘着テープ或いは、粘着シート等が好適に使用される。前記粘着テープ或いは、粘着シートとしては、剥離時に糊残りのし難いものがとりわけ好ましい。
【実施例1】
【0037】
マーキングを施すバット1として、ヤチダモ材をバット形状に切削した木製バットを用意した。
前記バット1の打球部2表面に、マスキング層21として紙基材から成る粘着テープ(ニチバン株式会社製車両用マスキングテープ)を貼着せしめた後、図4に示す装置を用いてレーザー光10を照射し、バット1の打球部2表面にレーザーマーキング処理を施した。尚、レーザー光10の照射処理条件は、以下の表1の通り行った。
【0038】
【表1】

【0039】
実施例1の処理条件では、図5(a)、実施例2の処理条件では、図5(b)、実施例3の処理条件では、図5(c)に示すような各表示部5が得られた。
上記実施例1〜3の何れのバット1も、綺麗な外観を呈し、欠けや潰れのない鮮明な表示部5が得られた。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態におけるバットの外観説明図。
【図2】図1のA部における要部拡大断面図。
【図3】レーザーマーキングの概略説明図。
【図4】他の実施形態におけるレーザーマーキングの概略説明図。
【図5】図4のB部における要部拡大断面図。
【符号の説明】
【0041】
1 バット
2 打球部
3 グリップ部
4 テーパー部
5 表示部
6 凹部
7 底面部
8 レーザー光照射機
9 レーザー光発振装置
10 レーザー光
11 集束レンズ
12 y軸反射板
13 x軸反射板
14 y軸回転装置
15 x軸回転装置
16 支持部材
16a 上部支持部材
16b 下部支持部材
17 マーキング装置本体
18 支持土台
19 昇降機構
20 支持面
21 マスキング層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
野球又は、ソフトボール用バットの表面にレーザー光を照射して所望の文字や図形等の表示部を形成することを特徴とするバットのマーキング方法。
【請求項2】
前記表示部は、レーザー光照射部分のバットの表面を変色させ、及び/又は、凹設することにより形成されるものであることを特徴とする請求項1記載のバットのマーキング方法。
【請求項3】
木製バットの表面にレーザー光を照射して、当該レーザー光照射部分のバット表面を炭化変色させ、この炭化変色部分によりバット表面に所望の表示部を形成することを特徴とする請求項1又は、2記載のバットのマーキング方法。
【請求項4】
木製バットの表面にレーザー光を照射して、当該レーザー光照射部分のバット表面を焼失除去して凹部を形成し、この凹部によってバット表面に所望の表示部を形成することを特徴とする請求項1、2又は、3記載のバットのマーキング方法。
【請求項5】
マスキング層で覆ったバットにレーザー光を照射し、当該レーザー光照射部分のマスキング層を焼失除去させながらバットの表面を変色させ、及び/又は、凹設し、この変色及び/又は、凹設部分によりバット表面に所望の表示部を形成することを特徴とする請求項1、2、3又は、4記載のバットのマーキング方法。
【請求項6】
前記請求項1から5の何れかに記載のマーキング方法によって表示部が設けられたことを特徴とするバット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−68786(P2006−68786A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−256730(P2004−256730)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(302019599)ミズノ テクニクス株式会社 (47)
【Fターム(参考)】