説明

バルブ

ハウジング(2、4)と、流れ媒体のための貫通通路(18)を有し、上記ハウジング内に回転可能に配置された、好ましくは球状の回転体(16)とを備えるバルブであって、回転軸(22)を中心とした回転体(16)の回転角位置に従って、流路が閉鎖または少なくとも部分的に開放されるバルブを提供する。本発明はさらに、ハウジング(2、4)内に互いに一定距離離間して配置される2つのシートリング(30、32)を備え、上記シートリングは、好ましくは、回転体(16)の球状外面上に封止するように当接する。バルブはさらに、回転体(16)に動作可能に接続され、ハウジングの開口部(26)の外側に伸びるシャフト(24)を備え、シャフト(24)の一部(46)は、封止要素(34)が少なくとも部分的に当接する球状外面に関係付けられる。本発明は、漏れ率を最小限に抑え、長い耐用年数を有し、それと同時に高い機能信頼性を保証する単純なバルブ設計の開発を目的とする。この目的のために、回転体(16)とシャフト(24)とは互いに強固に接続され、または単一部品として構成され、封止要素(34)はシャフト(24)の上記部分(46)の領域で少なくとも部分的にシャフト部分(46)の球状外面(48、50)に当接し、回転体(16)はシャフト(24)と共に、球状外面(48、50)に関係付けられたピボット軸(28)を中心としてピボット回転可能であり、上記ピボット軸は回転軸(22)に対してほぼ垂直である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルで示される特徴に従う、ハウジングと、ハウジング内に回転可能に配置される回転体、好ましくは球状回転体とを有するバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
EP1047894B1に示されているのは、ボールバルブとして形成されたバルブであり、別個に形成されたシャフトはバルブの球状回転体に機械的に連結される。回転体は流れ媒体のための通路を含み、ハウジングの内部には、流れ方向に離間し、回転体の球状外面を封止するように位置合わせされる2つのシートリングを含む。シャフトの矩形部は、対応するように形成された回転体のシート部に係合し、例えば、回転体がレバーなどを使用して、流路を閉鎖または部分的に開口する所望の位置まで回転され得るハウジングの開口部を通って外側に案内される。回転体とシャフトとの二部品の形態により、閉鎖位置で、浮上配置された回転体が圧力差のために下流側のシートリングにより強く押圧される。流れ媒体によって、または圧力差によって引き起こされる回転体の運動は、回転体とシャフトとが2部品の形態であるために、シャフトには伝わらない状態に保たれる。ハウジングの開口部の領域では、シャフトは、封止効果がハウジング内部の流れ媒体の圧力によって高められ、すなわち外側封止が強化されるように、ハウジング内に配置される封止要素が位置合わせされる球状外面を有する部分を含む。上記シャフト部分の球状外面が、シャフトの軸方向の運動によって、または、外部から、例えば、上記レバーを使用して伝えられるピボット回転運動によって、確実に外側封止がマイナスの影響を受けないようにするのを目的とする。回転体とシャフトとの二部品の形態により、実際にシャフトには全くピボット回転運動が伝わらない、または少なくともごくわずかなピボット回転運動が伝わることがわかってきている。
【0003】
さらに、ボールバルブとして形成されたバルブは、DE3023230A1にも示されており、その回転体とシャフトとは一体的に形成されている。球状回転体とシャフトとを受承するハウジングの内面は、プラスチック製の共通ライナまたはメンブレンを備える。回転体および回転体と一体的に形成されたシャフトの外面も、プラスチック製のメンブレンまたはライナを備える。グランドパッキンシールは、封止するためにシャフトのためのハウジング開口部に配置される。一体型の形態のために、特に、回転体が閉鎖位置にあるときに、流れ媒体または圧力差によって力がシャフトに直接伝えられ、その結果、局所負荷が最大になり、シャフトライナとグランドパッキンとの間に極めて高い表面圧力が生じることになり、このことが工具の寿命や耐用年数を短くし、比較的短い動作時間でも漏れ率が高くなる可能性がある。
【0004】
また、EP0809059B1に示されているのは、ハウジング内部がプラスチックライナを備え、回転体とシャフトとが同様にプラスチック製のライナまたはメンブレンを有するバルブである。回転体は、流れ方向に離間して配置される支持リングによって、ハウジング内で浮上して軸受けされる。少なくともハウジング内部に上記ライナまたはメンブレンを備えるシャフトの内側末端部は、対応するように形成された回転体のプラスチックも関連する凹部に係合し、特に、回転体がシャフトを介して、流路の開閉のために回転されるように凹部に係合する。浮上して軸受けされている回転体の上記凹部と係合するシャフトの先端との間には、軸方向運動、特に、流れ媒体内の圧力差または圧力変化による軸方向運動がシャフトに伝わらないように十分な間隔が必要である。上記接続部を生産および製造するのは、かなりの複雑さを伴う。さらに、シャフトの回転位置の角度と回転体の回転位置の角度とのヒステリシスおよび/または位置差が、特に制御バルブとしての形態の場合、および/またはシャフトおよびひいては回転体を回転させるのに適した駆動部を備える自動システムの場合には、不利であることに留意しなければならない。シャフトの開口部領域では特別な二重封止が得られ、この二重封止にはかなりの構造容積を必要とするので、それに伴って生産や組立が複雑になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】欧州特許第1047894B1号明細書
【特許文献2】独国特許第3023230A1号明細書
【特許文献3】欧州特許第0809059B1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のことから、本発明の基本的な目的は、上述した欠点が避けられ、工具の寿命および耐用年数が長くなるように、構造的な複雑度の低いバルブを改良することである。さらに、バルブは、特に、外部漏れ率を最小限に抑えるという点で、最適化されるべきである。バルブは、攻撃的な媒体用に設計されなければならず、および/または流れ媒体の腐食作用からの損傷ならびに/もしくは周囲湿度などの外的影響が避けられなければならない。また、シャフトの封止へのマイナスの影響は避けられなければならない。バルブは、さらに、特に高圧または高温の条件下で使用されるときに、確実に、機能的信頼性を備え、および/または最適に封止を行い、より長い寿命で封止を容易にするものでなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、請求項1に記載された特徴によって達成される。
【0008】
本発明のバルブは、単純で機能的信頼性に優れた設計であり、回転体とシャフトとは互いにしっかりと連結され、特に一体的に形成されることが特徴である。開口部の領域には、シャフトは球状外面を有する部分を含み、シャフトのこの部分は、少なくともほぼシャフト部分の球状外面に対応する球状内面を有する支持リングによって囲撓される。シャフト部分の球状外面は、支持リングの球状内面に対して位置合わせされ、このことがピボット軸を中心とするピボット軸受部を形成する。ピボット軸の中心は、上記球状表面の中心点ならびに/もしくは中心によって画定され、および/またはシャフトと回転体との少なくともほぼ共通の回転軸上に配置される。さらに、シャフトとハウジングとの間の開口部の環状隙間に環状封止要素が配置され、この封止要素はX字型であるのが好ましく、および/または上記球状外面の領域では、より強い剛性の環状部または支持リングを有するのが好ましい。したがって、封止要素は支持リングと組み合わされて、さらにシャフトの球状部と組み合わされて、回転体とシャフトとの共通の回転軸に少なくともほぼ垂直に伸びる軸を中心とする回転体およびシャフトの軸受部を形成する。本発明によれば、シャフトがしっかりと回転体に連結されていても、回転体はハウジング内で浮上して軸受けされており、確実な外側封止も生じる。特に、閉鎖位置で、圧力変化または圧力差によって、回転体が基本的にハウジングの長手軸方向に微小運動することに留意されたい。このような微小運動は約数百マイクロメートルまでの大きさになる場合がある。開口部では、非常に確実な封止が得られ、シャフトの球状形態と、その形状に対応して、特に封止要素と一体型である支持リングの球状形態とによって、望ましくない外部漏れが抑えられる。ハウジング内に固定されたシートリングによって、特に、上記微小運動、特にピボット回転運動のときに、バルブの内側封止も得られる。したがって、本発明のバルブは、回転体にしっかりと連結され、一体的に形成されるのが好ましいシャフトのための調節可能および/または自動調節のシャフト封止部を含む。本発明によれば、シートリング(圧力負荷が増大するときに回転体の偏位および/または運動を有利に制限および/または低減する)と、シャフトの一部および支持リングの球状内面との領域で特に封止要素に一体化されている支持リングとを組み合わせることによって、シャフトの開口部の封止が大幅に改良および/または最適化される。
【0009】
好適な一改良形態では、回転体とそれにしっかりと連結されるシャフトとは、プラスチック製、特にPTFE、FEP、PFA、TFAなどのフッ素プラスチック製の共通のライナを有する。また、シャフト開口部を含むハウジング内部もこのようなプラスチックライナを備える。開口部領域では、シャフトのプラスチックライナは、支持リングの球状内面に対して位置合わせされる上記球状外面を有する。支持リングは、有利には、開口部領域では、ハウジングのライナに対して半径方向外側に位置合わせされる。したがって、上述した機械的条件は、ハウジングと回転体を備えるシャフトとがプラスチックライナを有するバルブにも適用される。
【0010】
封止要素は、有利には、少なくとも一部は上記シャフト部分の球状外面に対して、またはそのプラスチックライナに対して位置合わせされる少なくとも1つ、好ましくは2つの動的封止リップを含む。可撓性封止リップの隣接する内面は、特に好ましくは基本的には円錐または球状で鈍角に配置される2つの表面を有し、2つの上記表面の交線の領域において無負荷状態で球状外面および/または接触面の範囲にある表面の交線で、接触する。負荷が増大すると、および/または回転体による上記微小運動とそれによって生じるシャフトのピボット回転とによって、接触面は回転軸の方向にシフトし、接触面は有利に増大し、および/または接触面は封止要素のより剛性の強い部分および/または補強された部分に変位される。このことが、有利にシャフトの支持力を増大させ、および/または改善する。また、本発明では、V字型が好ましいシートリングは、鈍角に配置される2つの好ましくは基本的に円錐または球状の表面を有する可撓性封止リップを含み、具体的には、封止リップは特に無負荷状態のときに交線の領域で回転体またはそのライナの球状外面で接触し、また負荷状態のときは、封止リップの接触面は、剛性が増大された領域にシフトされて、負荷が増大しても、および/または所与のより大きな運動の場合でも、回転体が上記領域で支持されるようにする。
【0011】
本発明の特別な改良形態および実施形態は、以下の例示的な実施形態の説明および従属請求項の中で示されている。例示的な実施形態は、球体として形成された回転体を有するバルブ、またはボールバルブとして形成されたバルブの形態に関するが、本発明はさらに、円錐状の栓コックまたはフラップのような他の回転体を有するバルブを含むことが明示されている。バルブがボールバルブ、栓コック、フラップバルブなどのどの形態であっても、重要なのは、シャフトと回転体の固定された形態、好ましくは一体化された形態と、それらが回転軸に基本的に垂直に伸びる軸を中心として、シャフト開口部の領域でピボット回転することとを組み合わせることである。
【0012】
本発明は、図面に示された特定の例示的な実施形態を使用して、以下でより詳細に説明されるが、これは限定的ではない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】ボールバルブとして形成され、プラスチックライナと、回転体と一体的に形成されたシャフトの球状部に関係付けられる一体型の支持リングを有するX字型封止要素とを有するバルブの軸方向断面図である。
【図2】ボールバルブの別の例示的な実施形態の軸方向断面図である。
【図3】閉鎖位置における球状回転体を含むシャフトの原理を示す図である。
【図4】プラスチックライナを持たないバルブの例示的な実施形態の軸方向断面図である。
【図5】一体型の支持リングを有する封止要素の斜視部分断面図である。
【図6】図5の封止要素の一部の断面図である。
【図7】さらなる例示的な実施形態の部分軸方向断面図である。
【図8】さらなる例示的な実施形態の部分軸方向断面図である。
【図9】さらなる例示的な実施形態の部分軸方向断面図である。
【図10】さらなる例示的な実施形態の部分軸方向断面図である。
【図11】さらなる例示的な実施形態の部分軸方向断面図である。
【図12】さらなる例示的な実施形態の部分軸方向断面図である。
【図13】さらなる例示的な実施形態の部分軸方向断面図である。
【図14】さらなる例示的な実施形態の部分軸方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1によれば、ボールバルブとして形成されたバルブは、好ましくは金属からなり、内側にプラスチックライナ6、8で裏打ちされた2つのハウジング部分2、4を有するハウジングを含む。ハウジング部分2、4は、ネジ12によって、フランジ接続のように接続領域10で互いに連結される。ライナ6、8は、流れ媒体のためにハウジング内部に配設された流れチャネル14を画定し、さらにハウジング内部に配置されるのは、貫通開口部18を含み、ハウジングの長手方向軸20に垂直な回転軸22を中心として回転可能な球状回転体16である。図示された開口位置では、流れ媒体は自由に貫通開口部18、すなわちバルブを通って流れることができる。回転体16が回転軸22に対して90°回転した後、回転体16は流路を閉鎖する閉鎖位置を取る。
【0015】
シャフト24は、回転体16にしっかりと連結され、回転体16とシャフト24とは一体的に形成されるのが好ましい。シャフト24は、ハウジング部分4の開口部26の外側まで貫通し、回転体16を所望の位置まで回転させるために、レバー、ハンドホイール、または、例えば、電気回転駆動部などの適切な作動要素を外側に配設されたシャフト24の自由端部に接続することが可能になる。回転体16およびシャフト24は共通のライナまたはメンブレン28で取り囲まれ、このライナはさらに貫通開口部18における回転体16の内側にも含まれる。回転体16は、長手軸20の方向に互いに離間され、回転体16が閉鎖位置にあるときにボールバルブの内側の封止が保証されるように、ライナ6、8で固定された2つのシートリング30、32によって支持されている。さらに、開口部26の領域に配置されるのは、エラストマーおよび/または弾性材料、特にプラスチックからなる環状封止要素34である。環状封止要素34は、X字型の断面を有し、ネジなど(図示せず)によってハウジング部分4に着脱可能に接続されるのが好ましいカバー36によって固定される。
【0016】
特に、ハウジング部分2、4のライナ6、8が開口部26の領域、特に、ハウジング部分4の中でカバー36まで伸びることが重要である。さらに、ライナ6、8は各々、開口部26からほぼ接続領域10までの末端部38、40を備え、好ましくは円錐形で形成され、末端部38、40は互いに密着して位置合わせされ、規定されたように重なり合う、好ましくは円錐状に重なり合うことによって、特に温度変化を確実に吸収する。さらなる負荷もしくは過負荷、および/または組立や動作時、特にパイプの力によるライナの許容範囲を越える変形は、ハウジング部分2、4の所定の金属メンブレンによって、有利に、機能的に、確実に避けることができる。接続領域10では、金属のハウジング部分2、4は、長手方向軸20と同軸のセンタリングカラー42、44を含み、ハウジング部分2、4を正確に同軸に位置合わせし、さらに大きな負荷に耐えられる接続を保証する。互いに密着して位置合わせされる、および/または重なり合うライナ6、8の末端部38、40を備えることで、ハウジング内部は、高圧力下でも、および/または温度変化があるときでも、機能的に確実に密閉され、外側に対して封止される。
【0017】
開口部26の領域には、シャフト24は球状外面48を有する膨張部46を含み、シャフト24のライナ28は対応するように形成された球状外面50を含む。シャフト24はさらに、ライナ28の終端部であり、ライナ28が支持されるフランジ52を有する。ライナ28は、特に高温に強い耐久性フッ素プラスチック製であるので、流れを冷却する傾向、および熱の影響により拡張する傾向があり、フランジ52によって機能的に確実に保持される。封止要素34の2つの封止リップ54、56は、球状外面50の領域で、ライナ28に対して封止するように位置合わせされる。カバー36に面する外側の封止リップ56は、環状体60が配置される環状空間58内に囲まれる。カバー36は、例えば、ネジとして形成された調節要素で、外側の封止リップ56の予応力または圧力がライナ28に対して調節可能なように環状体66に作用する調節要素62を含む。特に、シャフトの封止が調節可能および/または自動調節できるように形成されることが重要である。
【0018】
さらに、シャフト部分49を囲撓し、X字型封止要素34に一体化された支持リング64が配設される。支持リング64は、シャフト24の半径方向に膨張した領域および/またはライナ28の球状外面50とライナ8の内面との間に配置され、封止要素34の環状部として形成される。半径方向内側の支持リング64は、ライナ28の球状外面50と一致および/または対応する球状内面78を有する。内側および外側の封止リップ54、56は、その内面が特に連続して支持リング64の内面78に接続され、回転軸22と同軸の一体化された支持リング64に両方向で接続される。支持リング64は、封止要素の封止リップ54、56よりもかなり強い剛性を有し、したがって、本発明によれば、支持リング64がシャフト24を半径方向に支持しやすくする。封止要素34の環状部64は、シャフト24の支持リングを形成し、以下でより詳細に説明されるように、シャフト24の上記ライナ28の球状外面50と組み合わせて、このようにシャフト24はピボット回転することが可能になる。環状部または支持リング64は、球状外面50と一致する、および/または球状外面50に対応するように形成された内面78を有することに留意されたい。
【0019】
図2は、図1による例示的な実施形態と同様の別の例示的な実施形態を示す図であり、上述の情報が等価部品に適用される。カバー36の封止リング66は、ハウジング部分4を外側に対して封止する。特に、封止リング66は液体が外側から入り込むのを防ぎ、カバー36のネジ山またはカバー36とハウジング2、4との間のネジ接続部が腐食するのを防ぐ。環状体60は特に、溝内に、外側封止リップ56に作用し予応力をかける弾性リング68を含む。さらに、内側封止リップ54は、予応力および/またはさらなる封止のために、別の特に弾性リング70が配置される環状空間72内に囲まれる。図示されるように、封止要素34の2つのアーム74、76は、ライナ6、8の内面に対して位置合わせされる。環状部64または支持リングもライナ8の内面に対して半径方向外側に位置合わせされ、さらに、半径方向内側の球状内面78は対応するように形成されたライナ28の球状外面50に対して位置合わせされ、このことで、ハウジングまたはハウジング部分4内でのシャフト24の規定のおよび/または機能的に確実な支持および/または軸受けが得られる。
【0020】
環状部または支持リング64の封止要素34との一体型の形態が特に有効であることが証明されても、本発明では、支持リング64は封止要素とは独立して形成される場合もあり、好ましくは封止リップと上述したようなアームとを有する別個の封止要素を、回転軸22の内側および/または外側の方向に別個の支持リング64のすぐ傍に有利に配置することが可能である。本発明によれば、支持リングは、封止リップと比べて、かなり強い剛性を有し、好ましくは弾性も有し、好適な球状外面48を有するシャフトの膨張部46および/または球状外面50を有する周囲ライナ28の軸受部を形成する。
【0021】
図3は、球状回転体16、および回転体16にしっかりと連結され、好ましくは一体的に形成されたシャフト24の概略図である。図面は、閉鎖位置の回転体であり、シャフト24のライナ28は簡略化のために破線のみで示されている。あるいは、支持リング64の球状内面78はシャフト部分46の球状外面に対して直接位置合わせされ、シャフト部分46を支持してもよい。シャフト24の膨張部46の領域の支持リングまたは封止要素の環状部64は、ライナの球状外面50に対して位置合わせされる。支持リング64の球状内面78はライナ28の球状外面50に対応するように形成されることに留意されたい。さらに、図1の左側に示されたハウジング部分のライナに固定される1つのシートリング30が示されている。回転体16は、閉鎖位置の回転体16に作用する流れ媒体からの圧力のために、または圧力Pの変化のために、シートリング30により強く押圧される。回転体16は、支持リング64によるシャフトの軸受けおよび/または支持により、矢印84に示されるように、鎖線80に従うピボット軸82を中心としたピボット回転運動を行うことができる。ピボット軸82は、シャフト24のライナ28の外面50が球状形態であるために、基本的に回転体16の回転軸22に垂直に伸びる。ピボット軸82は、球状および/またはボール形状の外面50のほぼ中心および/または中心点を少なくとも通る。さらに、本発明によれば、支持リング64は、上記中心を通るピボット軸82が支持リング64を半径方向に伸びるように、回転軸22に対して規定されたように軸方向に伸張したシャフトの膨張領域46を囲む。したがって、本発明によれば、回転体16は、シャフト24が相対運動を可能にする別個の部品として形成されなくても、ハウジング内で浮上するように軸受けされる。
【0022】
図4は、ハウジング部分2、4、回転体16、回転体16に接続されるシャフト24がいずれのプラスチックライナも有さない例示的な実施形態の軸平面の断面図である。支持リング30、32はハウジング部分2、4の金属面または金属領域で直接固定される。シャフト24の膨張部46の球状外面48は、支持リング64に対して位置合わせされる。さらに、封止要素34の内側および外側の封止リップは、シャフト24の関与する金属外面および/または膨張部46に対して直接位置合わせされる。封止要素34の外側封止リップは、環状体60によってシャフト74の外面に調節可能な予張力で押圧され、カバー36内に配置される、例えば、ネジとして形成された調節要素62を使用して、必要に応じて封止力を調節することができる。さらに、ライナを備えるバルブの例示的な実施形態の上述の情報は、図示されたライナを備えないバルブの例示的な実施形態にも同様に適用される。
【0023】
基本的にバルブハウジングの長手方向に生じる微小運動がシートリング30、32によって制限され、それと同時に、長い耐用年数の間、封止効果が保たれる。シートリング30、32によって運動が最小限に低減され、その結果、このことが図3で拡大された、回転体16に一体的に連結されたシャフト24のピボット回転運動を最小限に抑える。工具の寿命を長くするようなシャフト開口部の機能的に確実な封止は、本発明のシートリングと、封止要素に一体化されるのが好ましい支持リング64によって支持されるシャフトとの組み合わせによって得られる。本発明によれば、シャフト開口部の大幅に改良および/または最適化された封止および/または長い耐用年数は、シャフト開口部領域で圧力が増大するときに回転体16の偏位および/または運動を制限および/または低減するシートリング30、32と支持リング64との本発明の組み合わせを使用した、バルブハウジング2、4内の回転体16の浮上構造と同時にシャフト24の確実な接続とによって得られる。
【0024】
内側封止リップ54、外側封止リップ56、支持リング64を有する環状封止要素34は、回転体の回転軸に対して半径方向に連続体であり、図5の部分断面斜視図で詳細に示されている。半径方向に伸張するフランジ116は、外側アーム76の端部で一体的に配置され、外側に対してさらに封止するためにハウジング部分とハウジング部に接続されるカバーとの間の封止膜として形成される。内側封止リップ54はシャフト開口部とハウジング内部とを動的に封止するために設けられ形成されるが、外側封止リップ56は外側に対して封止するために配置および/または形成されることに留意すべきである。このようにして、2つの動的封止リップ54、56を使用して、シャフト開口部の領域で、機能的に確実および/または自動調節のシャフト封止が得られる。
【0025】
図6は、内側封止リップ54、外側封止リップ56、一体化された環状部または支持リング64、内側アーム74、外側アーム76を有する封止要素34の概略図である。内側封止リップ54の自由端部および内側アーム74の自由端部はバルブハウジングの内部の方向を指し、外側封止リップ56の自由端部および外側アーム76の自由端部はハウジング開口部を閉鎖するカバーの外側またはカバーの方向を指す。封止リップ54、56の接触面86、88は、基本的にシャフトの膨張部のライナの球状外面に適合し、封止リップ54、56の自由端部の領域では、好ましくは、膨張部シャフト領域に接続される基本的に円筒状の、半径方向に外側または内側に位置するシャフト領域に少なくとも部分的に適合する。内側および外側の封止リップ54、56の接触面86、88は、特に、所定の予張力で、関与するシャフト領域の外面に対して、またはシャフトに設けられたライナに対して位置合わせされる。自動調節のシャフト封止は、有利には、特に、種々の例示的な実施形態を使用して説明された弾性リングまたは弾性スプリング要素によって形成される。さらに、または代替形態として、本発明によれば、図1、図4、図14で説明される環状体を使用して、および/または調節要素を使用して、封止力またはシャフト封止を調節することができる。封止要素34は、圧力が負荷を増大させると、負荷が増大した結果、接触領域のサイズが増大し、および/または接触領域が支持リング64の方に変位されて封止効果を高めるように、ライナの球状外面と対応するように形成され、関係付けられる。このようにして、圧力依存の変化および/または封止力の増大および/または接触領域のサイズの増大が好ましい方法で得られる。
【0026】
図7の例示的な実施形態では、カバー36はネジ山118によってハウジング部分4に取り付けられ、金属ハウジング4上にバー120と共に配置される。封止要素34のフランジ封止部またはメンブレン封止部116は、カバー36の下部とハウジング4との間で固定され、また確実に封止するためにライナ8の外側端部を重なり合う。封止要素34の外側封止リップ56は、シャフト24のライナ28に対する所定の予張力で外側封止リップ56を押圧する弾性リング122によって環状空間58内に囲まれる。ライナ6の末端部38およびライナ8の末端部40は、接続領域10に対して所定の角度、好ましくはハウジングの長手方向軸に対して30°から40°の角度で配置され、封止するように位置合わせされて、予張力で互いに重なり合う。したがって、ハウジング内部が高圧力でも、および/または所与の高い温度もしくは温度変化があるときでも機能的に確実な封止が得られる。温度が上昇すると、内側末端部38がより強く外側末端部40に押圧され、温度が下がると、外側末端部40が内側末端部38に押圧される。ハウジング部分2のセンタリングカラー42はハウジング部分4のセンタリングカラー44にしっかり係合し、金属ハウジング2、4はさらに、接続領域10でハウジングの長手軸方向に対して半径方向平面に互いに直接位置合わせされる。
【0027】
図8の例示的な実施形態は、基本的に図2の例示的な実施形態と同じであり、特に、外側封止リップ56に予応力をかける弾性リング68を専用に固定するために、環状体60が環状空間58内に設けられる。さらに、下方封止リップ54は、同様に弾性体であるのが好ましいリング124によって囲まれる。また、リング124はライナ28の環状肩部126上、さらに封止要素34の内側アーム74上で支持される。図7と同様に、カバー36はネジ接続部118を介してハウジング部分4に連結される。
【0028】
図9、図10で示されている例示的な実施形態は、封止要素34の外側封止リップ116を囲み、基本的にはV字型で形成され、通常ばね鋼からなるばね要素128を含む。ばね要素128は、予張力下で、片側が外側封止リップ56に対して、反対側が封止要素34の外側アーム76に対して位置合わせされる。さらに、ばね要素128の曲面の接続部130は、環状部または支持リング64上に位置合わせされ、そのことにより支持リング64は、シャフト24を確実に支持および/または軸受けするために、さらに剛性が強くなる。接続部130は周囲全体が閉鎖された形で形成され、基本的にV字型でカバー36の方向に配置されたばね要素の部分は、封止要素34に対して必要な適合性および/または可動性を容易にするように、スリット132、134によって扇形状にセグメント136、138に分割される。
【0029】
封止要素34の1つの特別な例示的な実施形態が、図11の斜視図と図12の拡大部分断面図に示されている。封止要素34は、封止要素34のプラスチックおよび/またはエラストマー材料によって囲まれた、および/またはプラスチックよび/またはエラストマー材料に一体化された、X字型のばね要素もしくは封止要素、または2つのばね要素128、140を含む。外側封止リップ56に一体化された第1のばね要素128は、基本的には、前の例示的な実施形態のように周囲全体が閉鎖された環状接続部130を有するように形成される。図面では、外側アーム76に一体化された部分はフランジ116まで半径方向外側に伸ばされ、外側および上方にはプラスチックがない。上記のようなセグメント136、138への分割もなされる。第2のばね要素140は、基本的には対応するように形成されるが、内側封止リップ54と内側アーム74とに完全に一体化され、その結果、流れ媒体から保護される。また、第2のばね要素140は、基本的に、周囲全体が閉鎖された接続部142を有するV字型で形成され、このことが支持リングとして形成された環状部64の剛性をさらに強くする。さらに、第2のばね要素140もセグメントに分割される。第1のばね要素128のセグメント136、138と第2のばね要素140のセグメントは共に、封止要素のプラスチックで満たされた貫通孔144、146を含み、このことで、全体的として、ばね要素128、140と封止要素34とが機能的に確実に接続され、それらが一体化される。
【0030】
図13、図14は、本発明のバルブの特別な実施形態で、図13には示されていない外側からの開口部26を閉鎖するカバー36を示す図である。封止要素34に一体化された支持リング64の球状内面78は内側封止リップ54および外側封止リップ56のように、球状外面50に対して位置合わせされる。X字型の封止要素の内側および外側アーム74、76、さらに支持リング64は、ハウジング部分のライナ8に対して半径方向外側に位置合わせされ、ひいては間接的にハウジング部分4内で支持される。ばね要素128は、外側封止リップ56と外側アーム76との間の環状空間58に配置される。ばね要素128は、カバー36に面する環状バー148と、外側封止リップ56に対して半径方向内側に位置合わせされる第1の脚部150と、外側アーム76に対して位置合わせされ、周囲全体が閉鎖されて形成されるのが好ましい第2の脚部152とを含む。バー148および第1の脚部150は、多数のばねセグメント154が周囲にわたって分布して存在するように、貫通スリット132を含む。環状ばね要素128は、カバー36によって環状空間58内で固定され、ばね要素128はカバー36上で支持される半径方向外側の環状肩部156を有する。外側封止リップ56は、ばね要素128によって球状外面50に対して所定のばね力で押圧され、外側封止リップ56の自由端部も、ライナ28の基本的には円筒状部に対して、ひいては間接的にシャフト24に対して所定の予張力で押圧される。第1の脚部150は、ばねセグメント154に分割されるので、ばねセグメント154は互いに独立して、および/またはピボット角に応じて偏向可能で、および/またはばねセグメント154は、両方向矢印158で示されるように外側封止リップ56に予張力をかけることが可能になる。さらに、ばね要素128によって、特にその第1の脚部150および/または上記ばねセグメント154によって自動調節のシャフト封止が得られ、その結果、外側封止リップ56の内面および/またはライナ28の剥離または摩耗が生じても、封止要素34を使用して耐久性のある、機能的に確実な封止が得られる。
【0031】
さらに、本発明によれば、予張力および/またはばね要素128が調節可能である。鎖線160が示すように、図1に関して説明された調節要素が、周囲にわたって有効になるように分散されてカバー36内に設けられる。必要に応じて、ばね要素128によって外側封止リップ56に作用する予張力は、ばね要素の環状肩部156と協働し、またはばね要素を支持するそのような調節要素によって変えられ、特に増大されることが可能である。漏れ率が最小限に抑えられたバルブでは、このような自動調節のシャフト封止、または好ましくは調節可能であるシャフト封止によって確実に工具寿命が長くなる。
【符号の説明】
【0032】
2、4 ハウジング部分
6、8 ライナ
10 ハウジング部分2、4の接続領域
12 ネジ
14 流れチャネル
16 回転体
18 回転体16の貫通開口部
20 ハウジング部分2、4の長手方向軸
22 回転体16の回転軸
24 シャフト
26 開口部
28 回転体16およびシャフト24のライナ/メンブレン
30、32 シートリング
34 封止要素
36 カバー
38 ライナ6の末端部
40 ライナ8の末端部
42 ハウジング部分2のセンタリングカラー
44 ハウジング部分4のセンタリングカラー
46 シャフト24の膨張部
48 シャフト24および膨張部46の球状外面
50 ライナ28の球状外面
52 シャフト24のフランジ
54 封止要素34の内側封止リップ
56 封止要素34の外側封止リップ
58 外側封止リップ56の周囲の環状空間
60 環状空間58内の環状体
62 調節要素
64 封止要素34の支持リング/環状部
66 封止リング
68 弾性リング
70 環状空間72内の追加リング
72 内側封止リップ54の周囲の環状空間
74 封止要素34の内側アーム
76 封止要素34の外側アーム
78 支持リング64の球状内面
80 ピボット回転運動/鎖線
82 ピボット軸
84 矢印
86 内側封止リップ54の接触面
88 外側封止リップ56の接触面
116 外側アーム76上のフランジ封止部/メンブレン封止部
118 ネジ接続部
120 カバー36のバー
122 外側封止リップ56周囲の弾性リング
124 内側封止リップ54周囲の弾性リング
126 環状肩部
128 第1のばね要素
130 第1のばね要素128の接続部
132、134 第1のばね要素128のスリット
136、138 第1のばね要素128のセグメント
140 第2のばね要素
142 第2のばね要素140の接続部
144、146 セグメント136、138の貫通孔
148 第1のばね要素128の環状バー
150 第1のばね要素128の第1の脚部
152 第1のばね要素128の第2の脚部
154 第1のばね要素128のばねセグメント
156 環状肩部
158 両方向矢印
160 鎖線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(2、4)と、好ましくは球状で、ハウジング(2、4)内に回転可能に配置され、流れ媒体のための貫通開口部(18)を有する回転体(16)と、回転軸(22)を中心とした回転体(16)の回転角位置に応じて閉鎖または少なくとも部分的に開放される流路と、回転体(16)の好ましくは球状外面に対して封止するように位置合わせされる、ハウジング(2、4)内で離間して配置された2つのシートリング(30、32)とを含み、さらに回転体(16)に機械的に連結され、ハウジング内の開口部(26)の外側まで貫通されるシャフト(24)を含み、封止要素(34)が位置合わせされる球状外面が少なくとも部分的にシャフト(24)の一部(46)に関係付けられるバルブであって、
回転体(16)およびシャフト(24)が、互いにしっかりと連結され、または一体的に形成されることと、
シャフト(24)の前記一部(46)の領域で、封止要素(34)が少なくとも部分的にシャフトの一部(46)の球状外面(48、50)に対して位置合わせされることと、
回転体(16)がシャフト(24)と共に、球状外面(48、50)に関係付けられた、基本的には回転軸(22)に対して垂直であるピボット軸(82)を中心としてピボット回転可能であることとを特徴とする、バルブ。
【請求項2】
シャフトの一部(46)が、開口部(26)内に配置され、球状外面(48、50)に対応し、球状外面(48、50)に対して位置合わせされる球状内面(78)を有する支持リング(64)によって囲まれることを特徴とする、請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
封止要素(34)が、X字型で形成され、および/または共通回転軸(22)に対して離間して配置される2つの封止リップ(54、56)を有し、および/またはシャフト(24)が球状外面(48、50)で支持される支持リング(64)を有すること、および/または支持リング(64)が、特に半径方向に、少なくとも1つの封止リップ(54、56)よりも大幅に強い剛性を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のバルブ。
【請求項4】
支持リング(64)が、封止要素(34)の一体部品であること、および/または外面(48、50)および支持リング(64)の内面(78)が、球状表面の部分であり、基本的に共通の回転軸(22)上に配置される中心点または中心であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項5】
弾性要素(68)または弾性リング(122)またはばね要素(128、140)は、自動調節のシャフト封止がなされるように、および/または封止要素(34)ならびに/または封止リップ(54、56)によって、所定の圧力ならびに/もしくは基本的に変化のない圧力がシャフト(24)に対してかけられるように、シャフト(24)上で封止要素(34)および/またはその少なくとも1つの封止リップ(54、56)に関係付けられる、特にその球状外面(48、50)に関係付けられることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項6】
環状体(60)および/または少なくとも1つの調節要素(62)が、封止力および/またはシャフト封止が調節可能になるように、封止要素(34)および/またはその少なくとも封止リップ(54、56)に関係付けられることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項7】
ハウジング開口部(26)を含むハウジング(2、4)の内部が、プラスチック製、特にフッ素プラスチック製のライナ(6、8)で裏打ちされること、および/またはシャフト(24)と回転体(16)との共通ライナおよびハウジング(2、4)のライナ(6、8)が、開口部(26)の領域で外側への開口部(26)を閉鎖するカバー(36)まで少なくとも伸びることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項8】
ハウジングが、接続領域(10)で互いに連結される2つのハウジング部分(2、4)を有し、ライナ(6、8)の末端部(38、40)が開口部(26)から少なくともほぼ接続領域(10)に達し、末端部(38、40)がハウジングの長手方向軸(20)に対して好ましくは円錐状に、
および/または、好ましくは予張力下で密着して配置され、および/または、互いに重なり合うことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項9】
ハウジングが、好ましくは金属からなる2つのハウジング部分(2、4)を有することと、ハウジング部分(2、4)が接続領域(10)で互いに直接隣接して配置され、および/または互いにしっかり係合し、ハウジングの長手方向軸(20)と同軸に配置されるセンタリングカラー(42、44)を有することとを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項10】
封止要素(34)の封止リップ(54、56)の少なくとも1つが、弾性リング(68、122、124)またはばね要素(128、140)によって、シャフト(24)のライナ(28)に対して所定の予張力で押圧されることができることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項11】
封止要素(34)、好ましくはその外側アーム(76)が、基本的には回転軸(22)に対して半径方向に配向され、カバー(36)とハウジング(4)の周囲部分との間のメンブレン封止部として形成されたフランジ(116)を有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項12】
ピボット軸(82)を有するピボット軸受部が、ハウジング(2、4)の開口部(26)内に配置され、シャフト(24)を囲み、開口部(26)で半径方向外側に保持され、半径方向内側には球状内面(78)を有する支持リング(64)を含むことと、シャフト(24)が、前記内面(78)に対応するように形成され、前記内面(78)に対して位置合わせされる球状外面(48、50)を有する部分(46)を有することとを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のバルブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2011−506887(P2011−506887A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−538486(P2010−538486)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【国際出願番号】PCT/EP2008/010963
【国際公開番号】WO2009/080329
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(301072786)イクソモツクス・インターンシヨナル・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー (1)
【Fターム(参考)】