説明

バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル

【課題】バルーンの表面温度の均一化を図りつつ、バルーン付きアブレーションカテーテルシステムを小型化し、カテーテル本体の操作性を改善すること。
【解決手段】本発明は、カテーテルシャフト3と、バルーンと、を備え、上記バルーンは上記カテーテルシャフト3の長手方向における先端側に取り付けられているバルーン付きアブレーションカテーテル1の操作用ハンドル2であり、上記カテーテルシャフト3の長手方向における後端側に取り付けられ、加熱用液体に振動を付与する振動付与装置が内部に組み込まれている、バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルに関する。
【背景技術】
【0002】
カテーテルアブレーションとは、心腔内にアブレーション用カテーテルを挿入し、先端電極と対極板の間で熱を加えて不整脈の原因となる心筋組織を焼灼し、除去する治療方法である。カテーテルアブレーションは、主に、発作性上室性頻拍、心房頻拍、心房粗動、発作性心室頻拍などの頻脈性不整脈の治療に有効とされ、最近では、カテーテルチューブの先端部にバルーンを有するバルーン付きアブレーションカテーテルが使用されている(特許文献1及び2)。
【0003】
バルーン付きアブレーションカテーテルは、カテーテルの先端部に取り付けられたバルーンを加熱用液体で膨張させ、高周波発生装置から通電された高周波電流によって加熱用液体を加熱し、バルーンの表面と接触した心筋組織全体を焼灼する医療用具である。バルーンの温度は、バルーン内に充填された加熱用液体に振動を付与する振動付与装置により調節され、バルーン内部に配置された温度センサによって制御されるのが一般的になりつつある。
【0004】
特許文献2には、弾性チューブがセットされたローラ式振動付与装置が開示されている。この振動付与装置は、ローラの回転に伴う弾性チューブ壁同士の密着及びその解放を繰り返すことで、加熱用液体の周期的な吸引と吐出を行ない、加熱用液体に振動を付与することを可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3607231号公報
【特許文献2】特許第3892438号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2で開示された振動付与装置を用いてバルーン内の加熱用液体に振動を付与するには、振動付与装置を接続チューブでカテーテル本体に接続する必要があるが、接続チューブは、カテーテル本体に接続されている配線やその他の装置本体と絡み合い、振動の付与に応じて動くために、治療時におけるカテーテル本体の操作に悪影響を与える可能性があった。
【0007】
さらに、接続するチューブの形状によっては、加熱用液体の吸引と吐出に際する圧力損失が大きくなり、バルーンの表面温度に斑を生じさせたり、バルーンの表面温度の均一化に要する時間を延長させたりするため、振動付与装置をできる限り大型化して吸引と吐出に際する圧力損失を小さくする必要があった。
【0008】
そこで本発明は、バルーンの表面温度の均一化を図りつつ、バルーン付きアブレーションカテーテルシステムを小型化し、カテーテル本体の操作性を改善することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の(1)〜(5)の発明を見出した。
(1) カテーテルシャフトと、バルーンと、を備え、上記バルーンは上記カテーテルシャフトの長手方向における先端側に取り付けられているバルーン付きアブレーションカテーテルの操作用ハンドルであり、上記カテーテルシャフトの長手方向における後端側に取り付けられ、加熱用液体に振動を付与する振動付与装置が内部に組み込まれている、バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル。
(2) 上記振動付与装置は、上記ルーメンから上記加熱用液体の吸引と吐出を周期的に繰り返して上記加熱用液体に振動を付与する、上記(1)に記載の操作用ハンドル。
(3) 上記振動付与装置は、クランク機構を備える、上記(1)又は(2)記載の操作用ハンドル。
(4) 上記加熱装置は、加熱電極と、高周波発生装置と、を備え、上記加熱電極は、上記バルーンの内部に配置されている、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の操作用ハンドル。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の操作用ハンドルを備える、バルーン付きアブレーションカテーテル。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、バルーン付きアブレーションカテーテルシステムを構成する外付けの振動付与装置が不用となり、バルーン内に充填された加熱用液体の高い撹拌効率を維持しながらも、バルーン付きアブレーションカテーテルシステムの小型化及び軽量化が達成でき、操作性及び安全性の高いバルーン付きアブレーションカテーテルを医療現場に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第一実施形態に係るバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルの長手方向に対して水平な断面を示す概略図である。
【図2】本発明の第二実施形態に係るバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルの長手方向に対して水平な断面を示す概略図である。
【図3】本発明の第一実施形態に係るバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルを備えるバルーン付きアブレーションカテーテルシステムを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明するが、本発明はこれらの態様に限定されるものではない。なお、同一の要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。また、図面の比率は説明のものとは必ずしも一致していない。
【0013】
本発明のバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルは、カテーテルシャフトと、バルーンと、を備え、上記バルーンは上記カテーテルシャフトの長手方向における先端側に取り付けられているバルーン付きアブレーションカテーテルの操作用ハンドルであり、上記カテーテルシャフトの長手方向における後端側に取り付けられ、加熱用液体に振動を付与する振動付与装置が内部に組み込まれていることを特徴としている。
【0014】
「加熱用液体」とは、バルーン付きアブレーションカテーテルのバルーンを膨張させ、加熱するためにバルーン内に充填される液体をいう。加熱用液体としては、例えば、生理食塩水が挙げられる。
【0015】
「振動付与装置」とは、バルーン付きアブレーションカテーテルシステムにおいて、バルーンに充填される加熱用液体に振動を与え、加熱用液体の温度を均一化するために使用する装置である。振動付与装置としては、加熱用液体の吸引と吐出を周期的に繰り返すものが好ましく、ピストンの直線往復運動を可能とするクランク機構を備えているものがより好ましい。例えば、ローラーポンプ、ダイヤフラムポンプ、ベローズポンプ、ベーンポンプ、ピストンとシリンダの組み合わせからなるポンプを挙げることができる。
【0016】
加熱用液体の吸引と吐出の周期としては、加熱用液体の応答性を考慮した上で、バルーンの表面温度を迅速に均一化し、バルーンの表面温度斑を抑制する観点から、加熱用液体の吸引と吐出を1秒間に1〜5回繰り返すことが好ましく、振動数としては、1〜5Hzが好ましい。
【0017】
「加熱装置」とは、バルーンに充填される加熱用液体を加熱する装置であり、上記の加熱装置としては、加熱電極と、高周波発生装置とを備える装置が好ましい。この場合、加熱電極をバルーンの内部に配置すれば、高周波発生装置から発せられる高周波エネルギーを、リード線を通じて加熱電極へと伝え、加熱電極から発せられる熱によって加熱用液体を効率的に加熱できる。
【0018】
図1は、本発明の第一実施形態に係るバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルの長手方向に対して水平な断面を示す概略図である。バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル2の先端側には、カテーテルシャフト3の後端が取り付けられ、カテーテルシャフト3の先端側にはバルーンが取り付けられている。カテーテルシャフト3は、カテーテルシャフト3の長手方向における後端側の端面からバルーン内に連通するルーメン4を備えている。
【0019】
カテーテルシャフト3の材料としては、抗血栓性に優れる可撓性のある材料が好ましく、例えば、ナイロン11若しくはナイロン12などのポリアミド系樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリプロピレン若しくはポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリウレタン又は塩化ビニルが挙げられるが、これら材料が造影剤を含んでいれば、放射線による造影が可能となるためにより好ましい。
【0020】
バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル2は、その内部にモーター5aを備え、モーター5aの軸には歯車A6が取り付けられており、歯車A6は、歯車B7と噛み合っている。歯車B7には、主軸8a、屈曲部8b及び屈曲軸8cから構成され、歯車B7と同期して回転する、クランクシャフト8が取り付けられている。クランクシャフト8を構成する屈曲軸8cには、コンロッド9が屈曲軸8cを中心として回転が可能な状態で取り付けられており、さらにコンロッド9には、先端側にピストン11を備えるクランクピン10が取り付けられている。このようなクランク機構によれば、モーター5aの回転を、歯車A6、歯車B7、クランクシャフト8及びコンロッド9を経由して、クランクピン10とピストン11との直線往復運動に変換することが可能である。
【0021】
バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル2の材料としては、成型の容易性及び強度を確保する観点から、一定の硬度のプラスチックが好ましく、例えば、スチロール樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、フッ素樹脂又はポリアセタールなどのエンジニアリングプラスチックが挙げられる。
【0022】
歯車A6、歯車B7、コンロッド9及びクランクピン10の材料としては、金属又はスチロール樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、フッ素樹脂若しくはポリアセタールなどのエンジニアリングプラスチックが好ましく、操作用ハンドル2の軽量化の観点から、エンジニアリングプラスチックがより好ましい。
【0023】
クランクシャフト8の材料としては、一定の硬度のプラスチック又は鉄、アルミ、ステンレス若しくは真鍮などの金属が好ましく、強度を確保する観点から、金属がより好ましい。
【0024】
ピストン11の材料としては、伸縮性を有するエラストマーが好ましい。
【0025】
エラストマーとしては、例えば、天然ゴム又はシリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ化ゴムなどの合成ゴムが挙げられる。
【0026】
モーター5aは、モーター用リード線12によってリード線用コネクタ13に接続され、さらにリード線用コネクタ13は、液体の流入を防ぐ封止材16を貫通する加熱電極用リード線14及び温度センサ用リード線15によって、バルーン内部の加熱電極及び温度センサにそれぞれ接続されている。リード線コネクタ13に外部電源などを接続することで、モーター5aに又は加熱電極などに電力を供給することが可能となる。また、チューブ17はルーメン4と連通しており、例えば、チューブ17にロック付きコネクタ及びシリンジを接続して加熱用液体を充填すれば、バルーンを所望の大きさに膨張させることが可能となる。
【0027】
モーター5aとしては、例えば、直流モーター、交直両用モーター又は交流モーターが挙げられる。
【0028】
モーター5aに電力を供給する手段としては、例えば、リード線コネクタ13に外部電源を接続することが挙げられるが、操作用ハンドル2に内部電源として電池が組み込まれていても構わない。
【0029】
モーター用リード線12、加熱電極用リード線14及び温度センサ用リード線15の材料としては、高導電率金属が好ましい。
【0030】
高導電率金属としては、例えば、銅、銀、金、白金、タングステン又はこれら金属の合金が挙げられる。
【0031】
封止材16の材料としては、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン、エチレン−酢酸ビニル共重合体が挙げられるが、操作用ハンドル2の構造如何によっては、封止材16は必ずしも必要ではない。
【0032】
図2は、本発明の第二実施形態に係るバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルの長手方向に対して水平な断面を示す概略図である。
【0033】
モーター5bとしては、例えば、電動アクチュエータ、電動シリンダ又はリニアモーターが挙げられるが、これら振動付与装置によればクランク機構を備えずとも、直接的にピストン11の直線往復運動を行うことが可能となる。
【0034】
また本発明のバルーン付きアブレーションカテーテルは、上記の操作用ハンドルを備えることを特徴としている。
【0035】
上記のバルーン付きアブレーションカテーテルとしては、例えば、カテーテルシャフトと、カテーテルシャフトの長手方向における先端部に固定されたバルーンと、高周波通電用電極と、上記高周波通電用電極に接続された高周波電力供給用リード線と、上記バルーンの温度を測定する温度センサと、上記温度センサに接続された温度センサリード線と、バルーン膨張/収縮管が装着される貫通孔を有する管接続部と、を備え、さらに、操作用ハンドルが、上記カテーテルシャフトの長手方向における後端側に取り付けられ、操作用ハンドルの内部に加熱用液体に振動を付与する振動付与装置が組み込まれているカテーテルを例示できる。このバルーン付きアブレーションカテーテルは、当業者が上記の操作用ハンドルを構成部品として使用すれば、従来技術に基づき作製することが可能である。
【実施例】
【0036】
以下、本発明のバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルの具体的な実施例を、図を交えて説明する。なお、「長さ」というときは、長手方向における長さを表すものとする。
【0037】
図1に示す本発明の第一実施形態に係るバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルを備える、図3に示すバルーン付きアブレーションカテーテルシステムを、以下の通り作製した。
【0038】
一般的なブロー成型法により、外径25mm、膜厚40μmのポリウレタン製のバルーン18を作製した。また、外径3.3mm、内径2.5mm、長さ800mmのポリウレタン製のカテーテルシャフト3を作製し、カテーテルシャフト3の先端に0.15mLのエポキシ接着剤を充填して先端部分を封止した。さらに、カテーテルシャフト3の先端から32mmの位置を中心として、直径2.5mmの側孔19を設けた。
【0039】
カテーテルシャフト3の先端から長さ15mmの位置を開始点として、銀メッキを施した外径0.4mmの銅線をカテーテルシャフト3の基端方向に向かって巻き付けて、長さ15mmのコイル状の加熱電極20を形成した。
【0040】
銀メッキを施した外径0.4mmの銅線を加熱電極用リード線14として、加熱電極20の基端にハンダ付けした。なお、加熱電極用リード線14の表面にはテフロン(登録商標)樹脂による被覆を施した。
【0041】
T型熱電対である温度センサ21としてのT型熱電対を、加熱電極20と、側孔19との間に位置するように、カテーテルシャフト3の表面に接着剤で固定した。
【0042】
温度センサ21を構成する、銅線及びコンスタンタン線である温度センサ用リード線15及び加熱電極用リード線14を、カテーテルシャフト3のルーメンを挿通させて、カテーテルシャフト3の基端から取り出してそれぞれリード線用コネクタ13に接続した。なお、温度センサ21を構成する銅線とコンスタンタン線の外径はいずれも0.1mmであり、その表面にはテフロン(登録商標)樹脂による被覆を施した。
【0043】
カテーテルシャフト3の先端から10mmの位置にバルーン18の先端部を合わせて、バルーン18の両端をカテーテルシャフト3の外周に熱溶着して固定した。
【0044】
ACサーボアクチュエーター(RSF−5A−50−E050−C;株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ製)であるモーター5aに接続されたモーター用リード線12の他端を、リード線用コネクタ13に接続した。
【0045】
ピッチ円径10mm、歯数20枚のポリアセタール製ベベルギヤである歯車A6及び歯車B7と、主軸8aから屈曲軸8cの距離が7.5mmのアルミ製のクランクシャフト8と、長さ37.5mmのポリアセタール製のコンロッド9と、ポリアセタール製のクランクピン10と、直径6.5mmのシリコーンゴム製のピストン11とから構成され、歯車B7の一回転あたりのピストン11の直線往復運動のストロークが15mmである、クランク機構を作製した。なお、歯車A6はモーター5aの軸に取り付け、コンロッド9の一端は屈曲軸8cを中心として回転が可能な状態でクランクシャフト8に取り付け、コンロッド9の他端はクランクピン10に取り付けた。
【0046】
作製したクランク機構を、直径40mm、長さ150mmの円筒形状である、ポリアセタール製のバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル2内に組み込んだ。
【0047】
0.15mLのエポキシ接着剤を充填し、固化したものを封止材16とした。その後、バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル2にカテーテルシャフト3と、チューブ17とを接続し、バルーン付きアブレーションカテーテル1を作製した。
【0048】
作製したバルーン付きアブレーションカテーテル1に、ロック付きコネクタ22と、シリンジ23と、加熱装置24とを接続することで、バルーン付きアブレーションカテーテルシステム30を構成した。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、標的病変部位を焼灼するバルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドルとして用いることができる。
【符号の説明】
【0050】
1・・・バルーン付きアブレーションカテーテル、2・・・バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル、3・・・カテーテルシャフト、4・・・ルーメン、5a,5b・・・モーター、6・・・歯車A、7・・・歯車B、8・・・クランクシャフト、8a・・・クランクシャフトの主軸、8b・・・クランクシャフトの屈曲部、8c・・・クランクシャフトの屈曲軸、9・・・コンロッド、10・・・クランクピン、11・・・ピストン、12・・・モーター用リード線、13・・・リード線用コネクタ、14・・・加熱電極用リード線、15・・・温度センサ用リード線、16・・・封止材、17・・・チューブ、18・・・バルーン、19・・・側孔、20・・・加熱電極、21・・・温度センサ、22・・・ロック付きコネクタ、23・・・シリンジ、24・・・加熱装置、30・・・バルーン付きアブレーションカテーテルシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルシャフトと、バルーンと、を備え、前記バルーンは前記カテーテルシャフトの長手方向における先端側に取り付けられているバルーン付きアブレーションカテーテル、の操作用ハンドルであり、
前記カテーテルシャフトの長手方向における後端側に取り付けられ、
加熱用液体に振動を付与する振動付与装置が内部に組み込まれている、
バルーン付きアブレーションカテーテル用の操作用ハンドル。
【請求項2】
前記振動付与装置は、前記ルーメンから前記加熱用液体の吸引と吐出を周期的に繰り返して前記加熱用液体に振動を付与する、請求項1記載の操作用ハンドル。
【請求項3】
前記振動付与装置は、クランク機構を備える、請求項1又は2記載の操作用ハンドル。
【請求項4】
前記加熱装置は、加熱電極と、高周波発生装置と、を備え、
前記加熱電極は、前記バルーンの内部に配置されている、
請求項1〜3のいずれか一項記載の操作用ハンドル。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項記載の操作用ハンドルを備える、バルーン付きアブレーションカテーテル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−264043(P2010−264043A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−117322(P2009−117322)
【出願日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】