説明

バーハンドル車両用ブレーキ装置

【課題】 機械式ブレーキに繋がる連繋手段となるロッドの取り回しを容易にするとともに、第2ブレーキ操作子となるブレーキペダルを良好な状態で操作する。
【解決手段】 マスタシリンダユニット12を、液圧マスタシリンダ22と、シリンダボディ19のシリンダ孔開口側に基端23aが枢着され、中間部にピストン20を押動するピストン押動部23bを有するノッカー23と、該ノッカー23の先端部に基端が枢着され、先端に機械式ブレーキ9に接続するロッドからなる連繋手段11aを、中間部に第2ブレーキ操作子6に接続するロッドからなる連繋手段11bをそれぞれ連結したイコライザ24とで構成する。第1ブレーキ操作子4で発生させた液圧を液圧配管10bを介してシリンダ孔内に導入する液導入口28と、ノッカー23の基端23aを枢着する枢着部19cとをシリンダボディ19の同一側に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車や自動三輪車、三・四輪バギー車等の各種バーハンドル車両に用いられるブレーキ装置に係り、詳しくは、第1ブレーキ操作子の操作によって液圧式ブレーキを、第2ブレーキ操作子の操作によって液圧式ブレーキ及び機械式ブレーキの双方を連動して作動する構造を持ったバーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
バーハンドル車両用ブレーキ装置には、ハンドルバーに装着された操作レバーからなる第1ブレーキ操作子で発生させた液圧により作動する液圧式ブレーキと、車体に装着されたブレーキペダルからなる第2ブレーキ操作子の操作力で機械的に作動する機械式ブレーキと、前記第1ブレーキ操作子からの液圧を前記液圧式ブレーキに中継するとともに、前記第2ブレーキ操作子の操作力によって前記液圧式ブレーキを作動させる液圧を発生するマスタシリンダユニットとを備えたものがある。
【0003】
マスタシリンダユニットは、シリンダボディに形成したシリンダ孔にピストンを内挿し、該ピストンとシリンダ孔の底壁との間に液圧室を画成した液圧マスタシリンダと、シリンダボディに基端を枢着し、前記ピストンを押動するピストン押動部を備えたノッカーと、該ノッカーの反枢着側となる先端に枢支するイコライザとを備え、前記シリンダボディには、シリンダ孔へ連通する液導入口が設けられ、該液導入口に第1ブレーキ操作子に繋がる液圧配管が、前記液圧室に液圧式ブレーキに繋がる液圧配管がそれぞれ接続されている。前記イコライザは、シリンダボディの液導入口側に突出する先端に、機械式ブレーキ側の連繋手段が、中間部に前記第2ブレーキ操作子側の連繋手段がそれぞれ接続されている。
【0004】
このように構成されたブレーキ装置では、第1ブレーキ操作子の操作では、液圧式ブレーキのみが作動し、第2ブレーキ操作子の操作では、機械式ブレーキと液圧式ブレーキとが連動して作動するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平10−218071号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のものでは、第2ブレーキ操作子としてブレーキペダルを用いる場合では、操作フィーリングを良くするために、ブレーキペダルとイコライザとをロッドで連結することが望まれるが、このロッドは、イコライザのシリンダボディの液導入口側に突出する先端側に連結されることから、液導入口に干渉しないようにロッドを取り回すのが困難であった。
【0006】
そこで本発明は、ロッドの取り回しを容易にするとともに、ブレーキペダルを良好な状態で操作することのできるバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、第1の発明では、ハンドルバーに装着された操作レバーからなる第1ブレーキ操作子で発生させた液圧により作動する液圧式ブレーキと、車体に装着されたブレーキペダルからなる第2ブレーキ操作子の操作力で機械的に作動する機械式ブレーキと、前記第1ブレーキ操作子からの液圧を前記液圧式ブレーキに中継するとともに、前記第2ブレーキ操作子の操作力によって前記液圧式ブレーキを作動させる液圧を発生するマスタシリンダユニットとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記マスタシリンダユニットは、シリンダボディに形成したシリンダ孔にピストンを内挿し、該ピストンとシリンダ孔底壁との間に液圧室を画成した液圧マスタシリンダと、シリンダボディのシリンダ孔開口側に基端が枢着され、中間部に前記ピストンを押動するピストン押動部を有するノッカーと、該ノッカーの先端部に基端が枢着され、先端に前記機械式ブレーキに接続する連繋手段を、中間部に前記第2ブレーキ操作子に接続するロッドからなる連繋手段をそれぞれ連結したイコライザとを備え、前記第1ブレーキ操作子で発生させた液圧を液圧配管を介してシリンダ孔内に導入する液導入口と、前記ノッカーの基端を枢着する枢着部とをシリンダボディの同一側に設けたことを特徴としている。
【0008】
第2の発明では、前記マスタシリンダユニットは、前記液圧マスタシリンダの軸線を水平方向に向けて車両に搭載されるとともに、前記液導入口が車両の上方に、前記イコライザの先端が車両の下方に向けてそれぞれ配設されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
第1の発明により、ロッドと液導入口との位置が離れることから、ロッドの取り回しが容易になるとともに、ブレーキペダルを良好な状態で操作できるようになる。
【0010】
第2の発明により、液導入口が車両の上方を向くことにより、飛び石等によって液導入口が損傷する虞がない。また、ロッドとイコライザの連結部分が車両の下方を向くことにより、ロッド及びイコライザの整備がし易くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一形態例を図面に基づいて詳しく説明する。図1はバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図、図2は第2ブレーキ操作子の操作で機械式ブレーキが作動した際のマスタシリンダユニットの説明図、図3は第2ブレーキ操作子の操作で液圧式ブレーキと機械式ブレーキとが連動して作動した際のマスタシリンダユニットの説明図である。
【0012】
バーハンドル車両用のブレーキ装置1は、操向用のハンドルバー2に取り付けられる一次液圧マスタシリンダ3及び第1ブレーキ操作子4と、ブレーキアーム5に連結され、車体フレームに揺動自在に支承された第2ブレーキ操作子6と、フロントフォーク7の下端に枢支される前輪を制動するための液圧式ブレーキ8と、スイングアームの後端に枢支される後輪を制動するための機械式ブレーキ9と、前記一次液圧マスタシリンダ3と液圧式ブレーキ8とを繋ぐ液圧配管10と、前記第2ブレーキ操作子6と機械式ブレーキ9とを繋ぐ連繋手段11と、液圧配管10及び連繋手段11とに跨って介装されるマスタシリンダユニット12とを備えている。
【0013】
第1ブレーキ操作子4には操作レバーが、第2ブレーキ操作子6にはブレーキペダルがそれぞれ用いられ、第2ブレーキ操作子6と機械式ブレーキ9とを繋ぐ連繋手段11としてはロッドが用いられている。液圧式ブレーキ8には、ディスクロータ13とキャリパボディ14とを備えるディスクブレーキが適用され、キャリパボディ14には、マスタシリンダユニット12の介装によって液圧式ブレーキ側に分断された液圧配管10aが接続されている。また機械式ブレーキ9には、バックプレート内に一対のブレーキシュー15,15を対向配置し、両ブレーキシュー15,15を、カム軸16の回動によってアンカーピン17を支点に拡開する内拡型のドラムブレーキが適用されており、カム軸16に一端を固着したカムレバー18には、マスタシリンダユニット12の介装によって機械式ブレーキ側に分断された連繋手段11aが接続されている。
【0014】
上記マスタシリンダユニット12は、シリンダボディ19に一端を開口して設けた有底のシリンダ孔19aにピストン20を液密に内挿し、該ピストン20とシリンダ孔19aの底壁19bとの間に液圧室21を画成した二次液圧マスタシリンダ22と、シリンダボディ19に基端23aを枢着し、ピストンを押動するピストン押動部23bを備えたノッカー23と、該ノッカー23の反枢着側となる先端に枢支するイコライザ24とを備えている。
【0015】
シリンダボディ19の周壁には、リリーフポート25とサプライポート26とがシリンダ孔19aに連通して設けられ、シリンダボディ19に被着されたカバープレート27には、液導入口28がリリーフポート25及びサプライポート26とに連通して設けられており、該液導入口28に第1ブレーキ操作子側の液圧配管10bが接続されている。シリンダボディ19の底壁19bには、液供給口29が液圧室21に連通して設けられ、該液供給口29に液圧式ブレーキ側の液圧配管10aが接続されている。
【0016】
液圧室21のピストン20とシリンダ孔19aの底壁19bとの間には、リターンスプリング30が縮設され、非作動時のピストン20は、リターンスプリング30の弾発力によってシリンダ孔19aの開口部方向へ付勢され、その後退限を、シリンダ孔19aの開口部に係着した止め輪31との当接によって規制している。
【0017】
前記シリンダボディ19のシリンダ孔開口側で、且つ、前記液導入口28と同一側には、枢着部19cが設けられ、該枢着部19cに前記ノッカー23の基端23aが第1支軸32によって回動可能に枢支されている。ノッカー23には、基端23a側より順に、ピストン押動部23bとスプリング支持部23cとがそれぞれシリンダボディ側に向けて突設され、シリンダボディ19の反液導入口側に突出する先端には、前記イコライザ24の基端が第2支軸33によって枢支される。
【0018】
イコライザ24は、先端に機械式ブレーキ9に繋がる連繋手段11aが取り付けられ、中間部に前記第2ブレーキ操作子6に繋がる連繋手段11bが取り付けられる。シリンダボディ19の開口側で、且つ、反液導入口側には、取付片19dが突設され、該取付片19dに調整ボルト34がシリンダ軸方向に突設されるとともに、取付片19dと前記スプリング支持部23cとの間に、遅延スプリング35が配設されている。非作動時のノッカー23とイコライザ24は図1に示すように、一直線状に連続していて、ノッカー23のピストン押動部23bを、シリンダ孔19aの開口部より突出するピストン20の外端20aに接触させている。
【0019】
なお、符号36,36は、ピストン20の液圧室側及び反液圧室側に嵌合されたカップシール、37は両カップシール36,36間に画成された補給液室、38,38は、機械式ブレーキ9のブレーキシュー15,15の間に張設された一対のシューリターンスプリングである。
【0020】
本形態例のブレーキ装置1は、以上のように構成されており、マスタシリンダユニット12は、二次液圧マスタシリンダ22の軸線を水平方向に向けて車両に搭載されるとともに、液導入口28が車両の上方に、イコライザ24の先端が車両の下方に向けてそれぞれ配設される。
【0021】
各構成部材は、第1,第2ブレーキ操作子4,5を操作しない非作動時に、図1に示す状態にあり、マスタシリンダユニット12の二次液圧マスタシリンダ22では、液導入口28と液圧室21とがリリーフポート25を介して連通し、同じく液導入口28と補給液室37とがサプライポート26を介して連通している。
【0022】
そして、第1ブレーキ操作子4のみを操作した場合には、一次液圧マスタシリンダ3に発生した液圧が、第1ブレーキ操作子側の液圧配管10bを通して二次液圧マスタシリンダ22の液導入口28に入り、更にリリーフポート25から液圧室21に供給され、またサプライポート26から補給液室37に供給される。補給液室37に補給されたブレーキ液は、カップシール36の背面側(補給液室37側、即ちカップシール36が許容する一方向流れの上流側)から液圧室21に供給される。これにより、液圧室21に供給された液圧が液圧室21をそのまま通過して、液圧式ブレーキ側の液圧配管10aから液圧式ブレーキ8のキャリパボディ14に供給され、液圧式ブレーキ8を単独で液圧作動する。
【0023】
また、第2ブレーキ操作子6を操作した場合には、まず、図2に示すように、第2ブレーキ操作子6に牽引される第2ブレーキ操作子側の連繋手段11bが、イコライザ24を第2支軸33を支点に回動させ、ノッカー23は遅延スプリング35のスプリング力により回動しない。これにより、イコライザ24が機械式ブレーキ側の連繋手段11aを牽引し、カムレバー18を回動して機械式ブレーキ9を作動させる。この状態から更に第2ブレーキ操作子6を操作すると、図3に示すように、遅延スプリング35のスプリング力に抗して、ノッカー23とイコライザ24とが第1支軸32を支点に一体的に回動し、ノッカー23のピストン押動部23bが二次液圧マスタシリンダ22のピストン20を押動し、機械式ブレーキ9を作動させるとともに、ノッカー23に押動された二次液圧マスタシリンダ22のピストン20が、シリンダ孔19aを底部の液圧室方向へ前進して、リリーフポート25と液圧室21との連通を遮断したのち、液圧室21に液圧を発生させ、液圧式ブレーキ側の液圧配管10aを通して液圧式ブレーキ8を液圧作動する。ノッカー23の回動は、調整ボルト34の先端と、スプリング支持部23cとが当接することにより規制され、調整ボルト34の取付片19dからの突出量を調節することにより、ノッカー23の回動量を調節することができる。
【0024】
また、第1ブレーキ操作子4と第2ブレーキ操作子6の双方を操作すると、二次液圧マスタシリンダ22のシリンダ孔19aに、一次液圧マスタシリンダ3からの液圧が作用し、同じく二次液圧マスタシリンダ22のピストン20にノッカー23の押圧力が作用する。そして、ノッカー23からの押圧力が一次液圧マスタシリンダ3からの液圧よりも大きい場合には、上述のようにノッカー23とイコライザ24とが一体に回動して、イコライザ24が機械式ブレーキ側の連繋手段11aとカムレバー18とを介して機械式ブレーキ9を牽引作動すると同時に、ノッカー23がピストン20を押動して、液圧式ブレーキ8を二次液圧マスタシリンダ22の液圧室21に発生した液圧によって作動する。
【0025】
一方、一次液圧マスタシリンダ3からの液圧がノッカー23からの押圧力よりも大きい場合には、一次液圧マスタシリンダ3からの液圧が、ノッカー23の回動とピストン20の前進を阻止しながら、液圧室21をそのまま通過して液圧式ブレーキ8を液圧作動する。更に、ノッカー23の回動が阻止されたレバー機構20では、第2ブレーキ操作子6の牽引力によってイコライザ24のみが第2支軸33を支点に回動し、機械式ブレーキ9が作動する。
【0026】
第1ブレーキ操作子4の操作を解除した場合には、液圧配管10と二次液圧マスタシリンダ22の液圧室21内の液圧が一次液圧マスタシリンダ3に戻され、更に第2ブレーキ操作子6の操作解除では、連繋手段11とレバー機構20とが、機械式ブレーキ9のシューリターンスプリング38,38や遅延スプリング35の弾発力によって機械式ブレーキ方向へ牽引され、図1に示す状態に復帰する。
【0027】
本形態例は、遅延スプリング35のスプリング力を変更することにより、機械式ブレーキに対する液圧式ブレーキの作動のタイミングを前後にずらすことができるとともに、制動力配分を変えることも可能であり、運転状況や道路状況により合わせた制動が可能となる。また、シリンダボディ19の上壁に液導入口28を設け、イコライザ24の先端はシリンダボディ19の下方へ突出するように配設されることから、第2ブレーキ操作子6がブレーキペダルであっても、第2ブレーキ操作子6に繋がる連繋手段11b及び機械式ブレーキ9に繋がる連繋手段11aを良好に取り回すことができる。また、これら連繋手段11a,11bをロッドで形成することから、ブレーキペダルの操作フィーリングが良好なものとなる。更に、液導入口28が車両の上方を向くことにより、飛び石等によって液導入口28が損傷する虞がなく、また、連繋手段11a,11bとイコライザ24の連結部分が車両の下方を向くことにより、連繋手段11a,11b及びイコライザ24の整備がし易くなる。
【0028】
なお、液圧式ブレーキは、ホイールシリンダを用いたドラムブレーキであっても良く、機械式ブレーキにピストンをメカニカルな機構で押動する形式のディスクブレーキを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一形態例を示すバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図である。
【図2】第2ブレーキ操作子の操作で機械式ブレーキが作動した際のマスタシリンダユニットの説明図である。
【図3】第2ブレーキ操作子の操作で液圧式ブレーキと機械式ブレーキとが連動して作動した際のマスタシリンダユニットの説明図である
【符号の説明】
【0030】
1…ブレーキ装置、2…ハンドルレバー、3…一次液圧マスタシリンダ、4…第1ブレーキ操作子、6…第2ブレーキ操作子、8…液圧式ブレーキ、9…機械式ブレーキ、10…液圧配管、11…連繋手段、12…マスタシリンダユニット、13…ディスクロータ、14…キャリパボディ、19…シリンダボディ、19a…シリンダ孔、19b…底壁、19c…枢着部、19d…取付片、20…ピストン、20a…外端、21…液圧室、22…二次液圧マスタシリンダ、23…ノッカー、23a…基端、23b…ピストン押動部、23c…スプリング支持部、24…イコライザ、25…リリーフポート、26…サプライポート、28…液導入口、29…液供給口、30…リターンスプリング、31…止め輪、32…第1支軸、33…第2支軸、34…調整ボルト、35…遅延スプリング、36…カップシール、37…補給液室、38…シューリターンスプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドルバーに装着された操作レバーからなる第1ブレーキ操作子で発生させた液圧により作動する液圧式ブレーキと、車体に装着されたブレーキペダルからなる第2ブレーキ操作子の操作力で機械的に作動する機械式ブレーキと、前記第1ブレーキ操作子からの液圧を前記液圧式ブレーキに中継するとともに、前記第2ブレーキ操作子の操作力によって前記液圧式ブレーキを作動させる液圧を発生するマスタシリンダユニットとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記マスタシリンダユニットは、シリンダボディに形成したシリンダ孔にピストンを内挿し、該ピストンとシリンダ孔底壁との間に液圧室を画成した液圧マスタシリンダと、シリンダボディのシリンダ孔開口側に基端が枢着され、中間部に前記ピストンを押動するピストン押動部を有するノッカーと、該ノッカーの先端部に基端が枢着され、先端に前記機械式ブレーキに接続する連繋手段を、中間部に前記第2ブレーキ操作子に接続するロッドからなる連繋手段をそれぞれ連結したイコライザとを備え、前記第1ブレーキ操作子で発生させた液圧を液圧配管を介してシリンダ孔内に導入する液導入口と、前記ノッカーの基端を枢着する枢着部とをシリンダボディの同一側に設けたことを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
【請求項2】
前記マスタシリンダユニットは、前記液圧マスタシリンダの軸線を水平方向に向けて車両に搭載されるとともに、前記液導入口が車両の上方に、前記イコライザの先端が車両の下方に向けてそれぞれ配設されることを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−103437(P2006−103437A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−290924(P2004−290924)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(000226677)日信工業株式会社 (840)
【Fターム(参考)】