説明

パイプラインにおける異物除去と関連するシステム及び方法

【課題】パイプラインにおける異物除去又は異物濾過のためのシステム及び方法の提供。
【解決手段】パイプライン10内に、媒体から異物を除去するように構成された複数の穴50を有する多孔板20を設け、穴は面取りされた吸い込み縁部を含み、吸い込み縁部は媒体の流れ方向に関して上流側の位置づけられていることを特徴とするパイプラインにおける異物除去又は異物濾過のシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に工業プロセス及び工業機器に関し、特に、パイプラインにおける異物除去又は異物濾過のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの工業プロセス及び工業機器は、種々の目的に合わせて水、蒸気又は他の媒体を循環させるためにパイプライン系を利用する。パイプライン系は、減圧弁、蒸気トラップ、計測器、ポンプ及び他の機器などの感度の高い構成要素を含むが、それらの構成要素は、種々の発生源からパイプライン系に侵入する異物によって損傷される可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第4,582,605号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の種々の実施形態は、低い圧力損失を実現し、構造支持を提供し、異物蓄積を監視し且つ配管内洗浄を実行しつつ、高速の流れから小さな異物を除去する。
【0005】
一実施形態によれば、パイプライン内の媒体の濾過と関連するシステムは、媒体から異物を除去するように構成された複数の穴を含む多孔板を含む。穴は面取りされた吸い込み縁部を含む。各穴の吸い込み縁部は媒体の流れ方向に関して上流側の縁部である。
【0006】
別の実施形態によれば、パイプライン内の媒体の濾過と関連するシステムは、媒体から異物を除去するように構成された複数の穴を含む多孔板と、多孔板の下流側の面に隣接して配置された支持メッシュとを含む。下流側の面は媒体の流れ方向に関して下流側に位置する面である。
【0007】
以上、本発明の態様及び特徴のうちいくつかの概要を大まかに説明したが、これは、本発明を適用可能な種々の用途の例を示したにすぎないと解釈されるべきである。開示される情報を異なる態様で適用することにより又は開示される実施形態の種々の態様を組み合わせることにより、他の有益な成果を得ることは可能である。従って、特許請求の範囲により定義される範囲に加えて、添付の図面と関連させた以下の実施形態の詳細な説明を参照することにより本発明の他の態様及び更に包括的な理解が得られてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は例示的な一実施形態に係る配管内濾過器を有するパイプラインを示した展開斜視図である。
【図2】図2は図1のパイプライン及び配管内濾過器を示した立面横断面図、並びに配管内濾過器の多孔板の穴を示した部分横断面図である。
【図3】図3は図1の配管内濾過器の多孔板に加わる力を示したグラフである。
【図4】図4は図1の配管内濾過器の多孔板及び織金網を示した部分平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
必要に応じて、詳細な実施形態が開示される。開示される実施形態は、種々の形態及び代替形態並びにそれらを組み合わせた形態で実施されてもよい発明を単に例示するにすぎないことが理解されなければならない。本明細書において使用される場合の用語「例示的な」は、例示、見本、雛型又は模範として有効な実施形態を広い意味で表す。図は必ずしも縮尺どおりではなく、特定の構成要素の詳細を示すために、いくつかの特徴が誇張されるか又は最小限に抑えられることもある。場合によっては、本発明の開示をわかりにくくしないために、周知の構成要素、システム、材料又は方法は詳細に説明されていない。従って、本明細書において開示される特定の構造及び機能の詳細は限定的な意味を持つと解釈されてはならず、単に特許請求の範囲の基礎として且つ当業者に教示するための代表的な根拠として解釈されるべきである。
【0010】
本発明の実施形態は沸騰水型軽水炉に関連して説明される。しかし、低い圧力損失を実現し、高速で流れる媒体から小さな異物を除去するための他の工業プロセスの他のパイプラインにも本発明の教示は適用可能である。通常、そのようなパイプラインは中程度の直径又は大きな直径を有する。
【0011】
一例として、本明細書において説明される実施形態は、21.5f/sの範囲の速度で流れる給水から0.045インチを超える粒径を有する微粒子を除去し、その結果起こる圧力降下は約3.5psiである。本明細書において説明される教示の利点は、種々の媒体、流速(例えば、0〜26f/s)、粒径及び要求圧力降下(例えば、2〜5psi)に対して実現されることが理解されるべきである。
【0012】
図1及び図2を参照すると、パイプライン10は、上流側パイプ部分14と下流側パイプ部分16との間に配管内濾過器12を含む。配管内濾過器12は、多孔板20、支持メッシュ22、濾過器筐体24、拡張フランジ26及び縮小フランジ28を含む。支持メッシュ22は、複合濾過構造20、22を構成するために鞘のように多孔板20の周囲に密接に嵌合するように構成される。複合濾過構造20、22は、濾過器筐体24のチャンバ30の中に嵌合する。濾過器筐体24は、ほぼ円筒形であり且つ両端にフランジ32、34を含む。フランジ32は拡張フランジ26に装着され、フランジ34は縮小フランジ28に装着される。
【0013】
空気又は水などの媒体は、パイプライン10を通って流れ、配管内濾過器12により濾過される。媒体は、拡張フランジ26を介して配管内濾過器12に流入するように流れ方向Fに流れ、多孔板20を通過し、縮小フランジ28を介して配管内濾過器12から出る。以下に更に詳細に説明されるように、配管内濾過器12は、配管内濾過器12を通過することによって起こる圧力降下Dpを最小限に抑え、多孔板20の穴の大きさを最小にし且つ配管内濾過器12を通過する媒体の流量を最大にするように構成される。配管内濾過器12で起こる圧力降下Dpは測定システム40により監視される。配管内濾過器12は保守システム42により洗浄される。
【0014】
異物は、ナット、ボルト、削りくず、板片、ワイヤ及び工具などの大型の物体を含むことがある。高速の媒体流れによりそのような大きな異物が押し出された場合でも、異物による衝撃に耐えられるように配管内濾過器12は構成される。大きな異物の全体が多孔板20の壁と接触するのではなく、異物が壁をかすめて通るように、多孔板20は角度aを成して傾斜するように形成される。更に、支持メッシュ22は多孔板20の壁を支持する。一般に、大きな異物は穴を閉塞せず、配管内濾過器12を通過しても無視できるほど小さな圧力降下Dpしか発生しない。
【0015】
異物は、揚力が高く且つ質量が小さいために媒体流れと共に進む小さな有機微粒子及び無機微粒子を含む場合もある。媒体が多孔板20を通って流れるにつれて、それらの微粒子は穴50(図2の円枠内の断面図)に捕獲され、穴50を詰まらせる。穴50に小さな異物が蓄積すると、配管内濾過器12で起こる圧力降下Dpは増加し、多孔板20に加わる応力が増加する。
【0016】
図2を参照すると、濾過器筐体24は、パイプ部分14、16のパイプ直径D2より大きい内径D1を有する。拡張フランジ26及び縮小フランジ28は、パイプ部分14、16を濾過器筐体24に結合する。拡張フランジ26の内側は、直径D2を有する横断面面積から直径D1を有する横断面面積まで流れ方向Fに広がっている。縮小フランジ28の内側は、直径D1を有する横断面面積から直径D2を有する横断面面積まで流れ方向Fに狭まっている。狭い横断面面積から広い横断面積に向かって媒体が拡張フランジ26を通って流れるにつれて、媒体の流速は減少するが、流れ圧力はほぼ一定のままである。媒体の流れが遅くなれば、多孔板20に加わる応力は小さくなり、媒体が多孔板20を通過する際の圧力降下Dpは小さくなる。媒体が縮小フランジ28を通って流れるにつれて、媒体の流速は増加するが、流れ圧力はほぼ一定のままである。
【0017】
図示される多孔板20は、長さLに沿って多孔板20の表面積を最大にするように設計された折り返し円錐の形状を有する。別の実施形態において、多孔板は、アコーディオン、更なる折り返し又は折り目を含む円錐、円錐及びそれらの組み合わせなどの別の形状を有する。表面積を最大にすることにより、多孔板20の壁に更に多くの穴50を形成することができ、その結果、媒体を流すことが可能な開いた領域は拡大する。多孔板20の折り返し円錐の形状は、下流側に向かう方向(流れ方向F)に大きな直径から小さな直径に変化する先細の形状を有する外側円錐60と、上流側に向かう方向(流れ方向Fとは逆の方向)に大きな直径から小さな直径に変化する先細の形状を有する内側円錐62とを含む。内側円錐62は外側円錐60の内側に配設され、円錐60、62の下流側端部は接続されている。
【0018】
図2の円枠内の断面図を参照すると、一般に、穴50は、媒体が穴50を通過でき且つ異物が穴50を通って流れるのを阻止するように構成される。穴50が流れ方向Fに狭くなるように、各穴50は面取りされた吸い込み縁部70を有する。内径D4は外径D3より大きい。外径D3は媒体から除去される異物のうち最小のものの寸法より小さい。例えば、外径D3は0.045インチに設定される。多孔板20の厚さtは穴50の直径の関数である。製造上の制限があるため、所定の直径の穴は、一般に穴の直径以下の板厚tを必要とする。穴の直径が小さいほど、多孔板20は薄くなる。外径が0.045インチの穴の場合、許容される板厚は0.035インチである。
【0019】
本明細書において使用される場合の用語「直径」は、パイプ部分、穴などの開口の横断面の最大寸法である。教示の範囲は円形の横断面を有する開口に限定されない。円形以外の横断面形状も使用可能である。
【0020】
関連する穴50を媒体が更に容易に通り抜けられるように、吸い込み縁部70の面取り部分の寸法は最適化される。いくつかの実施形態において、内側面取りは、半径、角度、深さ、外側縁部幅、それらの組み合わせなどにより特徴付けられる。組み合わせが異なれば、面取りにより得られる効果も異なる。本明細書において説明される利点を実現するために、例えば、寸法は、30〜60°の範囲の角度及び厚さtの10〜25%の範囲の深さを含んでもよい。図示される面取りは、多孔板20の厚さtの全体にわたり狭まる半径方向面取りである。いくつかの実施形態において、面取りは厚さのごく一部に限られる。
【0021】
面取りされた吸い込み縁部70は、流れ妨害、多孔板20の壁を通過するときに起こる圧力降下及び多孔板20に加わる力を減少する。多孔板20の壁を通過するときに起こる圧力降下が減少されることにより、配管内濾過器12全体の総圧力降下Dpは減少する。図3は、時間t(s)の経過に伴い流れ妨害によって多孔板20に加わる振動力を示す。線80は、穴の吸い込み縁部が面取りされていない場合に多孔板20に加わる力を示し、線82は、穴50の吸い込み縁部70が面取りされている場合に多孔板20に加わる力を示す。流れ妨害は、穴50の出口で発生される渦又は渦放出を含む。
【0022】
図1及び図4を参照すると、支持メッシュ22は、多孔板20の形状に似た折り返し円錐の形状を有し且つ織金網90を含む。支持メッシュ22は外側円錐92及び内側円錐94を含む。配管内濾過器12が組み立てられる場合、支持メッシュ22の内側上流側の面は、多孔板20の外側下流側の面と当接する。支持メッシュ22は、多孔板20の厚さtを最小限にできるように多孔板20を支持する。外側円錐92はフープ応力に抗して外側円錐60を構造支持し、内側円錐94は内側円錐62が破砕しないように構造支持する。更に、支持メッシュ22は、大きな異物との衝突から多孔板20を保護するために多孔板20を補強し且つ渦により発生される撓み波に耐えるのを助けるために多孔板に更に高い剛性を与える。また、支持メッシュの不規則な構造は、多孔板20の下流側における渦の相互作用を破断することにより撓み波を減衰する。支持メッシュ22には他の利点もある。織金網90は点応力を分散し、穴50で起こりうる目詰まりを最小限に抑え(多孔板20との接触を最小限に抑え)且つ粉砕されて塵芥になる危険を減らす。いくつかの実施形態において、多孔板20は、内側円錐94の内側の内側円錐94と外側円錐92との間で筋かい構造(破線により示される)により更に支持される。
【0023】
図2を参照すると、測定システム40は、上流側静圧プローブ100、下流側圧力プローブ102及びプローブ100、102からの入力を受信するデータ収集装置104又は演算装置を含む。データ収集装置104は、プロセッサ106及びメモリ108又はコンピュータ可読媒体を含む。メモリ108は、プロセッサ106により実行された場合にプロセッサ106に本明細書において説明される機能を実行させる命令を有するソフトウェアモジュールを含む。
【0024】
本明細書において説明される方法は、場合によってはコンピュータ実行可能命令という一般的な概念に関連して説明されるが、本発明の方法は、他のプログラムモジュールとの組み合わせで実行されてもよく且つ/又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実行されてもよい。本明細書において、「アプリケーション」という用語又はそれを変形した用語は、広い意味で、ルーチン、プログラムモジュール、プログラム、コンポーネント、データ構造、アルゴリズムなどを含むものとして使用される。アプリケーションは、サーバ、ネットワークシステム、シングルプロセッサシステム又はマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルド演算装置、移動装置、マイクロプロセッサ利用プログラム可能家庭用電化製品、それらの組み合わせなどを含む種々のシステム構成で実現されてもよい。
【0025】
コンピュータ可読媒体は、例えば、揮発性媒体、不揮発性媒体、取り出し可能媒体及び取り出し不可能媒体を含む。本明細書及び特許請求の範囲において使用される場合の「コンピュータ可読媒体」という用語及びそれを変形した用語は、記憶媒体をいう。いくつかの実施形態において、記憶媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、固体メモリ又は他のメモリ技術、CD ROM、DVD、BLU‐RAY、又は他の光ディスク記憶装置、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置のような揮発性取り出し可能媒体及び/又は揮発性取り出し不可能媒体及び/又は不揮発性取り出し可能媒体及び/又は不揮発性取り出し不可能媒体を含む。
【0026】
上流側圧力プローブ100は、配管内濾過器12の上流側に配置され、上流側パイプ部分14における媒体流れの第1の圧力P1を測定する。下流側圧力プローブ102は、配管内濾過器12の下流側に配置され、下流側パイプ部分16における媒体流れの第2の圧力P2を測定する。第1の圧力P1と第2の圧力P2との差は、配管内濾過器12で起こる総圧力降下Dpである。データ収集装置104は、圧力P1、P2の関数として圧力降下Dpを判定するように構成されたソフトウェアモジュールを含む。
【0027】
穴50を目詰まりさせる異物が配管内濾過器12に蓄積するにつれて、圧力降下Dpは増加する。目詰まり判定ソフトウェアモジュールは、圧力降下Dpの関数として配管内濾過器12の目詰まり率(%単位)を判定する。例えば、圧力降下に対応する目詰まり率は、メモリ108に格納されたテーブル又はチャートで検索されてもよい。これにより、データ収集装置104が圧力測定値の関数として配管内濾過器12の目詰まり率を判定するという技術的効果が得られる。
【0028】
警報ソフトウェアモジュールは、目詰まり判定ソフトウェアモジュールにより判定される目詰まり率が所定の閾値を上回った場合に操作員に対して警報を発生するように構成される。警報は保守を実行するように操作員に報知する。
【0029】
保守システム42は、下部上流側ポート120、上部上流側ポート122、下部下流側ポート124及び上部下流側ポート126を含む。上流側ポート120、122は拡張フランジ26に配置され、下流側ポート124、126は縮小フランジ28に配置される。下流側ポート124、126は噴霧器130を受け入れるように構成され、噴霧器130は、多孔板20から異物を洗い流し、下部上流側ポート120に向かって異物を送り出すために上流側へ水を噴霧する。回収パン132は下部上流側ポート120に接続され、多孔板20から洗い落とされた異物は回収パン132の中へ排出される。異物が下部上流側ポート120に向かって移動していることを容易に検証できるように、保守システム42はカメラ134を含む。異物が下部上流側ポート120へ移動したことを検証するために、回収パン132も検査される。更に、上部上流側ポート122は、異物を下部上流側ポート120の中へ案内するために使用される用具を受け入れるように構成される。別の例示的な方法によれば、濾過器筐体24、支持メッシュ22及び多孔板20は、保守のためにパイプライン10から取り外されてもよい。
【0030】
以上の説明は、最良の態様を含めて本発明を開示するため並びに任意の装置又はシステムの製造及び使用及び取り入れられている任意の方法の実行を含めて当業者による本発明の実施を可能にするために実施例を使用する。本発明の特許性の範囲は、特許請求の範囲により定義され、当業者には明らかである他の実施例を含んでもよい。他の実施例が特許請求の範囲の用語と相違しない構造要素を含む場合又は特許請求の範囲の用語と実質的に相違しない同等の構造要素を含む場合、それらの実施例は特許請求の範囲の範囲内に含まれることを意図する。
【符号の説明】
【0031】
10 パイプライン
12 配管内濾過器
14 上流側パイプ部分
16 下流側パイプ部分
20 多孔板
22 支持メッシュ
24 濾過器筐体
26 拡張フランジ
28 縮小フランジ
30 チャンバ
32 フランジ
34 フランジ
40 測定システム
42 保守システム
50 穴
60 外側円錐
62 内側円錐
70 吸い込み縁部
80 線
82 線
90 織金網
92 外側円錐
94 内側円錐
100 上流側圧力プローブ
102 下流側圧力プローブ
104 データ収集装置
106 プロセッサ
108 メモリ
120 下部上流側ポート
122 上部上流側ポート
124 下部下流側ポート
126 上部下流側ポート
130 噴霧器
132 回収パン
134 カメラ
D1 直径
D2 直径
D3 直径
Dp 圧力降下
P1 第1の圧力
P2 第2の圧力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パイプライン(10)内の媒体を濾す濾過システムにおいて、
前記媒体から異物を除去するように構成された複数の穴(50)が設けられた多孔板(20)を具備し、前記多孔板(20)の穴(50)は、面取りされた吸い込み縁部(70)を有し、各穴(50)の前記吸い込み縁部(70)は、前記媒体の流れ方向に関して上流側に位置づけられていることを特徴とするシステム。
【請求項2】
各穴(50)の最小寸法は、ほぼ0.045インチ以下であることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項3】
各穴(50)の前記吸い込み縁部(70)の寸法は、各穴(50)の外側縁部の寸法より大きいことを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項4】
各穴(50)は前記流れ方向に先細になる形状を有することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記多孔板(20)の厚さは、ほぼ0.035インチ以下であることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記多孔板(20)の下流側の面に隣接して配置された支持メッシュ(22)を更に具備することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記支持メッシュ(22)は複数の織金網を具備することを特徴とする請求項6記載のシステム。
【請求項8】
前記多孔板(20)は折り返し円錐の形状を有することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記多孔板(20)の下流側の面に隣接して配置された支持メッシュ(22)を更に具備し、前記支持メッシュ(22)は折り返し円錐の形状を有することを特徴とする請求項8記載のシステム。
【請求項10】
前記多孔板(20)の上流側端部に拡張フランジ(26)を更に具備することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記多孔板(20)の下流側端部に縮小フランジ(28)を更に具備することを特徴とする請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記パイプライン(10)の前記多孔板(20)の上流側に配置された第1の圧力プローブ(100)と、前記パイプライン(10)の前記多孔板(20)の下流側に配置された第2の圧力プローブ(102)と、前記第1の圧力プローブ(100)及び前記第2の圧力プローブ(102)の圧力測定値の関数として前記多孔板(20)における異物蓄積を判定するように構成された演算装置(104)とを更に具備することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項13】
前記多孔板(20)の下流側に配置され且つ前記多孔板(20)の上流側に向くように向きを規定された複数の噴霧器(130)と、前記多孔板(20)の上流側に配置された排出ポート(120)とを更に具備することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項14】
パイプライン(10)内の媒体を濾す濾過システムにおいて、
媒体から異物を除去するように構成された複数の穴(50)を設けられた多孔板(20)と;
前記多孔板(20)の前記媒体の流れ方向に関して下流側の面に隣接して配置された支持メッシュ(22)とを具備するシステム。
【請求項15】
各穴(50)は面取りされた吸い込み縁部(70)を含み、前記面取りされた吸い込み縁部(70)は各穴(50)の前記媒体の流れ方向に関して上流側に位置づけられた縁部であることを特徴とする請求項14記載のシステム。
【請求項16】
前記支持メッシュ(22)は複数の織金網を具備することを特徴とする請求項15記載のシステム。
【請求項17】
前記多孔板(20)及び前記支持メッシュ(22)の各々は折り返し円錐の形状を有することを特徴とする請求項16記載のシステム。
【請求項18】
各穴(50)の最小寸法は、ほぼ0.045インチ以下であることを特徴とする請求項14記載のシステム。
【請求項19】
前記多孔板(20)の厚さは、ほぼ0.035インチ以下であることを特徴とする請求項14記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−115788(P2011−115788A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269994(P2010−269994)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(508177046)ジーイー−ヒタチ・ニュークリア・エナジー・アメリカズ・エルエルシー (101)
【氏名又は名称原語表記】GE−HITACHI NUCLEAR ENERGY AMERICAS, LLC
【Fターム(参考)】