説明

パス切り替え方法、通信システム、通信装置、及びプログラム

【課題】保守や工事のためにネットワークから通信装置を撤去する際、パスの切り替え作業を容易に行えるようにする。
【解決手段】保守者は、通信装置NE203を撤去する際、先ず、「通信装置撤去準備要求メッセージ」を通信装置NE203に入力する。これにより、通信装置NE203は、自装置を通過するパスADP401〜ADP403を検出し、検出したパス毎に、その始点通信装置NE201,NE202に「切り替え要求メッセージ」を送信する。「切り替え要求メッセージ」を受信した通信装置NE201,NE202は、ネットワークの自律分散制御機能を利用して切り替えが要求されているパスを、そのパスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替える。その後、保守者は通信装置NE203を撤去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自律分散的にパスの設定および切断を行うことができるネットワークにおいて、通信装置の撤去時にその通信装置を通るパスを他のパスに切り替えるパス切り替え技術に関する。
【背景技術】
【0002】
GMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)/ASON(Automatically Switched Optical Network)など、自律分散的にパスの設定および切断(解放)を行うことができる自律分散制御機能を備えたネットワーク(自律分散制御対応ネットワーク)は、従来から提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような自律分散制御対応ネットワークにおいては、パスの設定及び切断を容易に行うことができる。パスを設定する場合、保守者は、パスの始点となる通信装置(始点通信装置)に対して、始点通信装置の装置IDと、パスの終点となる通信装置(終点通信装置)の装置IDと、パスIDとを入力するだけで良い。これらの情報が入力されると、始点通信装置は、終点通信装置に向かってパス設定要求を送出する。このパス設定要求には、始点通信装置の装置IDと、終点通信装置の装置IDと、パスIDとが含まれる。パス設定要求には、更に、経路情報が含まれる場合もある。
【0003】
始点通信装置からのパス設定要求を受信した隣接通信装置は、パス設定要求の送信元とは別の隣接通信装置へパス設定要求を送信する。ここで、パス設定要求に経路情報が含まれている場合はそれに従って転送先の通信装置を決定し、含まれていない場合は自装置で保持しているトポロジー情報を利用して転送先の通信装置を決定する。このような転送処理が繰り返し行われ、終点通信装置にパス設定要求が到達する。
【0004】
終点通信装置は、パス設定要求を受信すると、パス設定要求が送られてきた経路とは逆の経路で、パス設定要求に対する応答を送信する。この応答には、始点通信装置の装置ID、終点通信装置の装置ID、パスID、ラベル(パケットに付された固定長ラベル、タイムスロット、波長など)などが含まれている。この応答を受信した隣接通信装置は、ラベル予約、スイッチ設定などを行い、上記応答を応答を送信してきた通信装置とは別の隣接通信装置へ転送する。このような転送処理が繰り返し行われ、パス設定要求に対する応答が始点通信装置へ到達する。これにより、始点通信装置と終点通信装置との間に、パス設定要求によって要求されたパスが設定される。
【0005】
また、設定済みのパスを切断(解放)する場合は、パスの始点通信装置に対して、始点通信装置の装置IDと、終点通信装置の装置IDと、切断するパスのパスIDとを入力する。これにより、始点通信装置から終点通信装置に向かってパス切断要求を送信する。このパス切断要求には、始点通信装置の装置IDと、終点通信装置の装置IDと、切断対象にするパスのパスIDとが含まれている。始点通信装置から送信されたパス切断要求は、上記パスIDによって特定されるパス上の上流に存在する通信装置から下流に存在する通信装置に向かって順次転送される。各通信装置は、パス切断要求を受信すると、それに含まれているパスIDによって特定されるパスの切断処理を行う。
【0006】
ところで、ネットワークにおいては運用中に保守や工事等の理由で、通信装置、通信リンク、通信リンクが接続されたインターフェースなど、パスが通過可能なリソースを撤去することが必要になる場合ある。その際、撤去対象リソースを通過するパスに影響を与えないようにすることが重要である。従来はこのような場合、保守者が撤去対象リソースに関連するパスを検索し、そのパスひとつひとつに対して切り替え先のパスを設定し、その後、切り替え元パスから切り替え先パスへ信号を切り替えるようにしている。
【0007】
【特許文献1】特開2006−319758号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
自律分散制御に対応したネットワークにおいては、前述したように、簡単な操作でパスを設定したり切断することができる。しかし、自律分散制御に対応したネットワークであっても、パスが通過可能な通信装置などのリソースの撤去時には、保守員が撤去対象リソースに関連するパスを検索し、検索したパス毎に、その始点通信装置に始点通信装置及び終点通信装置の装置IDと、パスIDと入力する必要があるため、保守者の作業量や作業時間が多くなるという問題がある。保守者にかかる負担は、撤去対象リソースを通るパスの数が多くなるほど増加する。
【0009】
[本発明の目的]
そこで、本発明の目的は、パスを通過可能な通信装置などのリソースを撤去する際に行うことが必要になるパスの切り替え作業を容易に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかる第1のパス切り替え方法は、
自律分散制御機能を備えたネットワークにおけるパス切り替え方法であって、
a)撤去準備要求を受信した通信装置が、撤去対象リソースを通過しているパスを検出する第1のステップと、
b)前記通信装置が、前記検出したパス毎に、そのパスについての切り替え機能を有する通信装置に対してパスの切り替え要求を送信する第2のステップと、
c)前記切り替え要求を受信した通信装置が、前記ネットワークの自律分散制御機能を利用して、前記切り替え要求によって切り替えが要求されているパスを、該パスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替える第3のステップとを含む。
【0011】
本発明にかかる通信システムは、
自律分散制御機能を備えたネットワークを利用して通信を行う通信システムであって、
前記ネットワークは、複数の通信装置を備え、
前記通信装置は、撤去準備要求を受信したとき、撤去対象リソースを通過しているパスを検出し、該検出したパス毎に、そのパスについての切り替え機能を有する通信装置に対してパスの切り替え要求を送信する通信装置撤去処理部と、パスの切り替え要求を受信したとき、前記ネットワークの自律分散制御機能を利用して前記切り替え要求によって切り替えが要求されているパスを、該パスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替えるパス切り替え処理部とを備える。
【0012】
本発明にかかる通信装置は、
自律分散制御機能を備えたネットワークの構成要素である通信装置であって、
撤去準備要求を受信したとき、撤去対象リソースを通過しているパスを検出し、該検出したパス毎に、そのパスについての切り替え機能を有する通信装置に対してパスの切り替え要求を送信する通信装置撤去処理部と、
パスの切り替え要求を受信したとき、前記ネットワークの自律分散制御機能を利用して前記切り替え要求によって切り替えが要求されているパスを、該パスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替えるパス切り替え処理部とを備える。
【0013】
本発明にかかるプログラムは、
自律分散制御機能を備えたネットワークの構成要素である通信装置をコンピュータによって実現するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
撤去準備要求を受信したとき、撤去対象リソースを通過しているパスを検出し、該検出したパス毎に、そのパスについての切り替え機能を有する通信装置に対してパスの切り替え要求を送信する通信装置撤去処理部、
パスの切り替え要求を受信したとき、前記ネットワークの自律分散制御機能を利用して前記切り替え要求によって切り替えが要求されているパスを、該パスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替えるパス切り替え処理部として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、パスが通過可能な通信装置などのリソースを撤去する際に行うことが必要になるパスの切り替え作業を容易に行うことが可能になるという効果を得ることができる。更に、パスを切り替えるための負荷をネットワーク内で分散できるという効果も得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
先ず、図1を参照して本発明の概要を説明する。図1に示したネットワークは、自律分散制御に対応したネットワークであり、自律分散制御機能を備えた通信装置NE201〜NE207と、それらを接続するリンクとを含んでいる。
【0016】
このようなネットワークにおいて、通信装置(例えば通信装置NE203)を撤去する場合、保守者は、撤去対象通信装置NE203に撤去準備要求を入力する。これにより、撤去対象装置NE203は、自装置NE203に設定されているパスを全て検索する。図1の例では、パスADP401〜ADP403の3個のパスが検索される。
【0017】
その後、撤去対象通信装置NE203は、検索したパス毎に、そのパスの始点通信装置に対して検索したパスのパスIDと、始点通信装置の装置IDと、終点通信装置の装置IDと、撤去対象通信装置NE203の装置ID(パスの通過を禁止する通信装置の装置ID)とを含んだ切り替え要求を送信する。例えば、パスADP401については、始点通信装置NE201の装置IDと、終点通信装置NE205の装置IDと、パスADP401のパスIDと、撤去対象通信装置NE203の装置IDとを含んだ切り替え要求を送信する。これにより、始点通信装置NE201は、先ず、通信装置NE201、NE205をそれぞれ始点、終点とし、且つ撤去対象通信装置NE203を通らない切り替え先パスを設定する。その後、始点通信装置NE201は、切り替え元のパスADP401を切断する。なお、他のパスADP402、ADP403についてもパスADP401と同様の処理が行われる。
【0018】
このように、通信装置NE203の撤去時、保守者は撤去対象通信装置NE203に通信装置撤去準備要求を入力するだけで良いので、保守員の作業量および作業時間を大幅に低減することができる。
【0019】
[本発明の第1の実施の形態]
次に、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。図2を参照すると、本発明の一実施の形態として、GMPLS/ASON等の自律分散制御に対応したネットワーク(自律分散制御対応ネットワークという場合もある)の構成例が示されている。また、図3を参照すると、図2に表れる記号や線分の凡例が示されている。
【0020】
自律分散制御に対応したネットワークは、GMPLS/ASON等の自律分散制御に対応した通信装置(自律分散制御対応通信装置という場合もある)NE201〜NE207と通信リンクとを含むネットワークである。自律分散制御対応ネットワーク内でパスを設定する場合、各通信装置NE201〜NE207は、保守者の指示に従い自律分散制御で経路制御及びシグナリングを実行し、各通信装置NE201〜NE207のラベル予約・スイッチ設定を行い、指定された始点・終点通信装置間にパスを設定する。本発明の想定するネットワークでは、パケットやTDM(時分割多重)、WDM(波長多重)などの通信技術によってエンド・トゥ・エンドのパスを提供する。
【0021】
通信装置NE201〜NE207は、ラベル(パケットの固定長ラベル、タイムスロット、波長等の識別子)の情報に基づきクロスコネクト(スイッチング)を実施する。また、通信装置NE201〜NE207は、GMPLS/ASON等の自律分散制御プロトコルによって、自律分散制御パス(単にパスと記す場合もある)ADP401〜ADP403の経路制御やパス管理(パスの設定/維持/切断)を実施する。
【0022】
通信装置NE201〜NE207間は、1本またはそれ以上の光ファイバ等の通信リンクで接続されている。また、通信装置NE201〜NE207間は、制御メッセージ交換リンクで接続されている。通信リンクはユーザ情報が通るリンクであるのに対して、制御メッセージ交換リンクは、通信装置NE201〜NE207間の制御情報の交換に用いるリンクである。ネットワークの運用方法によっては通信リンクと制御メッセージ交換リンクとが同一の物理リンクを共有することもある。
【0023】
ネットワーク管理システム(NMS)1は、ネットワーク内の通信装置NE201〜NE207を監視/保守するために利用されるシステムであり、保守者にネットワークとのインターフェース機能を提供する。NMS1と各通信装置NE201〜NE207とはマネージメントリンクML401〜ML407で接続され、NMS1は、マネージメントリンクML401〜ML407を介して各通信装置NE201〜NE207を監視/保守する。
【0024】
保守端末MN301〜MN304は、通信装置に直接接続され、通信装置を個別に監視/保守する機能を持つ。NMS1はマネージメントリンクML401〜ML407を介して遠隔地からネットワーク内の各通信装置NE201〜NE207を監視/保守をするのに対して、保守端末MN301〜MN304は通信装置に直接接続され、通信装置を個別に監視/保守する違いがある。
【0025】
図4に通信装置NE203の機能ブロック図を示す。なお、他の通信装置も同様の構成を有する。
【0026】
通信装置NE203は、パス切り替え処理部11と、ルーティング処理部12と、パス管理処理部13と、通知処理部14と、通信装置撤去処理部15と、装置制御処理部16と、ディスク装置などの記憶装置17とを備えている。
【0027】
記憶装置17には、パスに関する情報が格納されたパス情報記憶部171と、その他の情報が格納されたその他各種情報記憶部172とが設けられている。パス情報記憶部171には、自通信装置NE203を通過するパスのパスIDに関連付けて、そのパスの始点、終点通信装置の装置ID(ノードID)が設定されたパス情報テーブルが登録されている。更に、パス情報記憶部171には、自通信装置NE203を通過するパスの始点通信装置および終点通信装置のアドレス情報が登録されている。
【0028】
装置制御処理部16は、NMS1、保守端末MN301、または隣接する通信装置から送られてきたメッセージを、その種別に応じた処理部に振り分ける機能や、処理部間のメッセージの受け渡しを制御する機能や、処理部から出力されたメッセージをその種別に応じてNMS1、保守端末MN301、または隣接する通信装置に送信する機能を有する。
【0029】
通信装置撤去処理部15は、装置制御処理部16を介して「通信装置撤去準備要求メッセージ」を受信した際、パス情報記憶部171に格納されているパス情報テーブルから自通信装置NE203を通過するパスを検索する機能や、検索した各パスの始点通信装置に対して「切り替え要求メッセージ」を送信する機能を有する。この「切り替え要求メッセージ」には、検索したパス(切り替え元パス)のパスIDと、パスの始点通信装置の装置IDと、パスの終点通信装置の装置IDと、自通信装置NE203の装置ID(撤去対象通信装置の装置ID)とが含まれる。撤去対象通信装置の装置IDを含ませるのは、切り替え先パスに撤去対象通信装置が含まれないようにするためである。また、通信装置撤去処理部15は、「切り替え要求メッセージ」を送信してから所定時間以内に「切り替え完了メッセージ」を受信できた場合は「通信装置撤去準備成功メッセージ」を、受信できなかった場合は「通信装置撤去準備失敗メッセージ」をNMSまたは保守端末に送信する機能を有する。
【0030】
パス切り替え処理部11は、切り替え元パスから切り替え先パスへの信号の切り替えを実施する機能を有する。ルーティング処理部12は、リンク情報の交換やパスの経路計算を行う機能を有する。パス管理処理部13は、パスの設定/維持/切断を実施する機能を有する。通知処理部14は、通信装置の各種情報をNMSまたは保守端末に通知する機能を有する。
【0031】
このような機能を有する通信装置NE203は、コンピュータによって実現可能であり、コンピュータによって実現する場合は、例えば次のようにする。コンピュータを通信装置NE203として機能させるプログラムを記憶したディスク、半導体メモリ等を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上にパス切り替え処理部11、ルーティング処理部12、パス管理処理部13、通知処理部14、通信装置撤去処理部15、および装置制御処理部16を実現する。
【0032】
[第1の実施の形態の動作の説明]
次に、本実施の形態の動作について詳細に説明する。ここでは、図5に示すネットワークから通信装置NE203を撤去する場合を例に挙げて説明する。
【0033】
図6のフロー図を参照すると、通信装置NE203を撤去する際にNMSまたは保守端末が行う処理の一例と、撤去対象通信装置(撤去対象自律分散制御対応通信装置)NE203が行う処理の一例と、パスの始点通信装置(自律分散制御パス始点通信装置)が行う処理の一例とが示されている。また、図7のシーケンス図を参照すると、保守者がNMSまたは保守端末から撤去対象通信装置NE203に通信装置撤去準備要求メッセージを送信してから通信装置撤去準備が完了するまでのシーケンスが示されている。
【0034】
(1) 図6のF01において、NMS又は保守端末は、保守者の指示に従って撤去対象通信装置NE203に対して撤去対象リソースとして通信装置を指定した「通信装置撤去準備要求メッセージ」を送信する(図7のSN101参照)。
【0035】
(2) 図6のF11において、撤去対象通信装置NE203は「通信装置撤去準備要求メッセージ」を受信する(図7のSN101参照)。この「通信装置撤去準備要求メッセージ」は、装置制御処理部16を介して通信装置撤去処理部15に渡される。
【0036】
(3) 図6のF12において、撤去対象通信装置NE203の通信装置撤去処理部15は、メッセージによって指定されている撤去対象リソースが通信装置であるので、パス情報記憶部171に格納されているパス情報テーブルを参照し、自通信装置NE203を通過するパスを検索する。パス情報テーブルの内容が図8に示すものであるとすると、自通信装置NE203を通過するパスとしてパスADP401,ADP402,ADP403が検索される。
【0037】
(4) 図6のF13において、撤去対象通信装置NE203の通信装置撤去処理部15は、自通信装置NE203を通過する全てのパスそれぞれについて、そのパスの始点通信装置に「切り替え要求メッセージ」を送信する(図7のSN102,SN103参照)。図5のネットワーク構成では、パスADP401,ADP403に関する「切り替え要求メッセージ」が通信装置NE201へ送られ、パスADP402に関する「切り替え要求メッセージ」が通信装置NE202へ送られる。「切り替え要求メッセージ」には、切り替え元パスのパスIDと、始点通信装置の装置IDと、終点通信装置の装置IDと、撤去対象通信装置NE203の装置IDとが含まれている。また、通信装置撤去処理部15は、「切り替え要求メッセージ」の送信時に切り替え完了待ちタイマーを起動する。
【0038】
(5) 図6のF21において、始点通信装置NE201,NE202は、「切り替え要求メッセージ」を受信する(図7のSN102,SN103参照)。
【0039】
(6) 図6のF22において、始点通信装置NE201,N202のパス切り替え処理部11は、切り替え要求のあった切り替え元パスを切り替え先パスに切り替えるための処理を行う。なお、切り替え元パス上および切り替え先パス上に存在する通信装置のパス切り替え処理部11においても、パスを切り替えるための処理が行われる。パスを切り替えるための処理は、既存の自律分散制御に対応した通信装置の機能を利用して行うことができるので、以下の(6-1)〜(6-16)において簡単に説明する。なお、(6-1)〜(6-16)では、パスADP402を切り替える場合についてのみ説明しているが、他のパスの切り替えも同様に行うことができる。
【0040】
(6-1) パスADP402の始点通信装置NE202内のパス切り替え処理部11が、撤去対象通信装置NE203から送られてきた「切り替え要求メッセージ」に基づいて「切り替え先パス設定要求メッセージ」を作成する。より具体的には、パス切り替え処理部11は、先ず、ルーティング処理部12に対して、通信装置NE202,NE204をそれぞれ始点、終点とし、撤去対象通信装置NE203を通らないパス(切り替え先パス)の経路計算を依頼する。その後、始点通信装置NE202の装置IDと、終点通信装置NE204の装置IDと、切り替え先パスのパスIDと、ルーティング処理部12が計算した切り替え先パスの経路情報とを含んだ「切り替え先パス設定要求メッセージ」を作成する。この例では、切り替え先パスとして、NE202→NE201→NE204が計算されたとする。
【0041】
(6-2) 始点通信装置NE202内のパス切り替え処理部11が、「切り替え先パス設定要求メッセージ」を切り替え先パス上の隣接通信装置NE201へ送信する(図7のSN104参照)。
【0042】
(6-3) 通信装置NE201内のパス切り替え処理部11が、「切り替え先パス設定要求メッセージ」を終点通信装置NE204に転送する(図7のSN105)。
【0043】
(6-4) 終点通信装置NE204内のパス切り替え処理部11が、パス管理処理部13を利用して切り替え先パスの設定処理を行う。
【0044】
(6-5) 終点通信装置NE204内のパス切り替え処理部11が、「応答メッセージ」を通信装置NE201へ送信する(図7のSN106参照)。このメッセージには、始点通信装置NE202の装置ID、終点通信装置NE204の装置ID、切り替え先パスのパスID、ラベル等が含まれている。なお、設定処理に失敗した場合は、設定処理に失敗した旨および切り替え先パスのパスIDを含んだ「応答メッセージ」を通信装置NE201を介して始点通信装置NE202に返す。
【0045】
(6-6) 通信装置NE201内のパス切り替え処理部11が、パス管理処理部13を利用して切り替え先パスの設定処理を行う。
【0046】
(6-7) 通信装置NE201内のパス切り替え処理部11が、「応答メッセージ」を始点通信装置NE202に送信する(図7のSN107参照)
【0047】
(6-8) 始点通信装置NE202内のパス切り替え処理部11が、パス管理処理部13を利用して切り替え先パスの設定処理を行う。
【0048】
(6-9) 始点通信装置NE202内のパス切り替え処理部11が、切り替え元パスADP402上の隣接通信装置NE203へ「切り替え元パス切断要求メッセージ」を送信する(図7のSN108)。
【0049】
(6-10)通信装置NE203のパス切り替え処理部11が、パス管理処理部13を利用して切り替え元パスADP402の切断処理を行う。なお、切断処理に失敗した場合は、その旨および切り替え元パスのパスIDを含んだ「応答メッセージ」を始点通信装置NE202に返す。
【0050】
(6-11)通信装置NE203のパス切り替え処理部11が、「切り替え元パス切断要求メッセージ」を切り替え元パスの終点通信装置NE204へ送信する(図7のSN109参照)。
【0051】
(6-12) 終点通信装置NE204内のパス切り替え処理部11が、パス管理処理部13を利用して切り替え元パスADP402の切断処理を行う。
【0052】
(6-13)終点通信装置NE204内のパス切り替え処理部11が、「応答メッセージ」を切り替え元パスADP402上の隣接通信装置NE203へ送信する(図7のSN110参照)。
【0053】
(6-14) 通信装置NE203内のパス切り替え処理部11が、パス管理処理部13を利用して切り替え元パスADP402の切断処理を行う。
【0054】
(6-15) 通信装置NE203内のパス切り替え処理部11が、始点通信装置NE202へ「応答メッセージ」を送る(図7のSN111参照)。
【0055】
(6-16) 始点通信装置NE202内のパス切り替え処理部11が、パス管理処理部13を利用して切り替え元パスADP402の切断処理を行う。
【0056】
以上が、図6のF22に関連した処理である。なお、(6-1)〜(6-16)ではパスADP402の切り替え処理について説明したが、パスADP401,ADP403についても、同様の切り替え処理が行われる。
【0057】
(7) 図6のF23において、パスADP401〜ADP403の切り替えが完了すると、その始点通信装置NE201,NE202内の通知処理部14は、撤去対象通信装置N203に対して「切り替え完了メッセージ」を送信する(図7のSN112、SN113参照)。「切り替え完了メッセージ」にはパスの切り替えに成功したか否かを示す情報と、切り替え元パス及び切り替え先パスのパスIDとが含まれている。
【0058】
(8) 図6のF14において、撤去対象通信装置NE203は、始点通信装置NE201,NE202から「切り替え完了メッセージ」を受信する(図7のSN112,SN113参照)。
【0059】
(9) 図6のF15において、撤去対象通信装置NE203の通信装置撤去処理部15は、切り替え完了待ちタイマーがタイムアウトした時点で、F13で要求した全てのパスの切り替えが成功したか否かを判定する。
【0060】
(10) 要求した全てのパスの切り替えが成功した場合(要求した全てのパスについて切り替え成功を示す切り替え完了メッセージが戻ってきた場合)は、F16において、撤去対象通信装置NE203の通信装置撤去処理部15は、通知処理部14に依頼して、NMS1または保守端末に「通信装置撤去準備成功メッセージ」を送信する(図7のSN114参照)。なお、メッセージの送信先は、通信装置撤去準備要求の送信元と同じにする。
【0061】
(11) 要求した自律分散制御パスの切り替え全てまたは一部が失敗した場合は、F17において、撤去対象通信装置NE203の通信装置撤去処理部15は通知処理部14に依頼して、NMS1または保守端末に「通信装置撤去準備失敗メッセージ」を送信する。
【0062】
(12) F02において、NMS1又は保守端末は、撤去対象通信装置NE203からの「通信装置撤去準備成功メッセージ」または「通信装置撤去準備失敗メッセージ」を受信する。
【0063】
(13) F03において、NMS1または保守端末は、画面表示等で保守者に「通信装置撤去準備成功」または「通信装置撤去準備失敗」を通知する。
【0064】
(14) 通信装置の撤去準備が成功した場合、図9に示した通り撤去対象通信装置NE203を通るパスがない状態になるため、保守者は通信装置NE203の撤去作業を実施する。通信装置の撤去準備が失敗した場合、保守者はネットワーク管理ポリシーに従って、撤去作業を実施しない、または、実施する。
【0065】
なお、上述した説明では、F13(図6参照)においてパスの「切り替え要求メッセージ」を、そのパスの始点通信装置に入力するようにしたが、パス上の他の通信装置に入力するようにしても良い。その場合には、「切り替え要求メッセージ」に、メッセージの入力先の通信装置の装置IDと、終点通信装置の装置IDと、パスIDとを含ませる。そして、上記「切り替え要求メッセージ」の入力先の通信装置は、前述した始点通信装置と同様の処理を行う。
【0066】
[第1の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、次のような効果を得ることができる。
【0067】
第1の効果は、運用中のネットワークにおいて通信装置の撤去を実施する際に、保守者にかかる負担を低減できるということである。その理由は、撤去対象通信装置が「装置撤去準備要求メッセージ」が入力されたとき、自装置を通過するパスを検索し、検索したパス毎に、そのパスの始点通信装置に対してパスの「切り替え要求メッセージ」を送信し、「切り替え要求メッセージ」を受信した始点通信装置がネットワークの自律分散制御機能を利用して自律分散的にパスの切り替えを行っているからである。つまり、保守者は「装置撤去準備要求メッセージ」を撤去対象通信装置に入力するだけで良いので、保守者の負担を低減させることができる。
【0068】
第2の効果は、運用中のネットワークにおいて通信装置の撤去を実施する際に、撤去対象の通信装置に設定済みのパスの切り替えを各パスの始点通信装置が実施しているので、切り替えに必要な負荷をネットワーク内で分散できることである。その結果、撤去対象の通信装置に設定済みのパスの切り替え時間を短縮できる。その理由は、撤去対象の通信装置に設定済みのパスの切り替えに必要な経路の計算処理や切り替え先パスの設定処理、切り替え元パスの切断処理を自律分散制御パスの各始点通信装置に一任するためである。もし、本実施の形態のように負荷分散を行わないと、1つの対象通信装置又はNMS又は保守端末で、全ての設定済みのパスの切り替え処理を実施すると全てのパスの切り替えに必要な時間が増加してしまう。
【0069】
[本発明の第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態は、撤去対象リソースとして通信リンクが指定された場合についてのものである。
【0070】
図10は撤去対象リソースとして通信リンクが指定された際のフロー図を表す。また、図11は、通信リンクを撤去するネットワークの構成例を示す。また、図12は、パスが利用する通信リンクに関する情報を追加した通信装置NE203におけるパス情報テーブルの一例を表す。図12を参照すると、パスADP402の場合、データは通信リンクDL2031から入力され、通信リンクDL2033へ出力されることが分かる。
【0071】
図10のフロー図に示す通り、通信リンクを撤去する場合も通信装置を撤去する場合とほぼ同様の動作をする。ここでは、第1の実施の形態との相違について説明する。
【0072】
f01では、撤去対象リソースとして通信リンクを指定した「リンク撤去準備要求メッセージ」を、撤去するリンクが接続されている2つの通信装置の内の一方に送信する。なお、上記メッセージには、撤去する通信リンクのリンクIDが含まれている。
【0073】
f12では、メッセージ通信装置NE203内の通信装置撤去処理部15は、「リンク撤去準備要求メッセージ」によって指定されている撤去対象リソースが通信リンクであるので、図12に示したパス情報テーブルを参照して、撤去対象通信リンクを通過するパスのパスIDを検索する。例えば、図11に示す通信リンクDL2034を撤去する場合、パスADP401とパスADP403とが切り替え対象のパスとなる。このため、f13において、通信装置撤去処理部15は、検索結果のパスの始点通信装置N201に対してパスADP401についての「切り替え要求メッセージ」と、パスADP403についての「切り替え要求メッセージ」とを送信する。なお、「切り替え要求メッセージ」には、切り替え元パスのパスIDと、始点通信装置の装置IDと、終点通信装置の装置IDと、撤去対象としている通信リンクのリンクIDとが含まれる。その後、F22において、パス始点通信装置N201は、パスADP401及びパスADP403の切り替えを実施する。その際、始点通信装置内のルーティング処理部12では、始点及び終点を「切り替え要求メッセージ」によって指定されている始点及び終点通信装置とし、且つ上記メッセージによって指定されている撤去対象の通信リンクを通過しないパスの経路を計算する。
【0074】
また、上記した第2の実施の形態を利用して、通信リンクが接続されているインターフェースを撤去する際のパスの切り替えを行うこともできる。この場合は、図10のf01において、撤去するインターフェースを実装している通信装置に対して、撤去するインターフェースに接続されている通信リンクのリンクIDを含んだ「インターフェース撤去準備要求メッセージ」を送信すれば良い。これにより、前述した処理と同様の処理が行われる。
【0075】
また、パス情報テーブルとして、図12に示すものの代わりに、パスID、送信元ノード、送信先ノード、入力インターフェース名、出力インターフェース名が対応付けて登録されたテーブルを使用するようにしても良い。この場合は、図10のF01において、撤去するインターフェースを実装している通信装置に対して、撤去対象としてインターフェースを指定した「インターフェース撤去準備要求メッセージ」を送信する。なお、「インターフェース撤去準備要求メッセージ」には、撤去対象にするインターフェースのインターフェース名が含まれる。
【0076】
そして、f12では、通信装置撤去処理部15は、「インターフェース撤去準備要求メッセージ」によって指定されている撤去対象リソースがインターフェースであるので、パス情報テーブルを検索し、撤去対象にしているインターフェースを通るパスを検索する。そして、検索した各パスの始点通信装置に対して「切り替え要求メッセージ」を送信する。この「切り替え要求メッセージ」には、切り替え元パスのパスIDと、始点通信装置の装置IDと、終点通信装置の装置IDと、撤去対象としているインターフェースのインターフェース名とが含まれる。その後、F22において、始点通信装置は、パスの切り替えを実施する。その際、始点通信装置内のルーティング処理部12では、始点及び終点を「切り替え要求メッセージ」によって指定されている始点及び終点通信装置とし、且つ上記メッセージによって指定されている撤去対象のインターフェースを通過しないパスの経路を計算する。
【0077】
[本発明の第2の実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、通信リンク及び通信リンクが接続されたインターフェースを撤去する際、保守者にかかる負担を低減できるという効果を得ることができる。その理由は、撤去対象通信装置が「リンク撤去準備要求メッセージ」によって指定されたリンクを通過するパスを検索し、検索したパス毎に、その始点通信装置に「切り替え要求メッセージ」を送信するようにしているからである。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、GMPLS/ASONなど自律分散制御に対応したネットワークに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の概要を説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示した記号などついての凡例である。
【図4】通信装置NE203の機能ブロック図である。
【図5】通信装置を撤去する前のネットワークの一例を示す図である。
【図6】通信装置撤去時の処理例を示すフロー図である。
【図7】通信装置撤去時のメッセージのやり取りを示すシーケンス図である。
【図8】第1の実施の形態で使用するパス情報テーブルの内容例を示す図である。
【図9】通信装置を撤去した後のネットワークを示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を説明するためのフロー図である。
【図11】通信リンクを撤去するネットワークの一例を示す図である。
【図12】第2の実施の形態で使用するパス情報テーブルの内容例を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
NE201〜NE207…自律分散制御機能を備えた通信装置
APD401〜APD403…自律分散制御パス
ML401〜ML407…マネージメントリンク
NMS1…ネットワーク管理システム
MN301〜MN304…保守端末
11…パス切り替え処理部
12…ルーティング処理部
13…パス管理処理部
14…通知処理部
15…通信装置撤去処理部
16…装置制御処理部
17…記憶装置
171…パス情報記憶部
172…その他各種情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律分散制御機能を備えたネットワークにおけるパス切り替え方法であって、
a)撤去準備要求を受信した通信装置が、撤去対象リソースを通過しているパスを検出する第1のステップと、
b)前記通信装置が、前記検出したパス毎に、そのパスについての切り替え機能を有する通信装置に対してパスの切り替え要求を送信する第2のステップと、
c)前記切り替え要求を受信した通信装置が、前記ネットワークの自律分散制御機能を利用して、前記切り替え要求によって切り替えが要求されているパスを、該パスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替える第3のステップとを含むことを特徴とするパス切り替え方法。
【請求項2】
請求項1記載のパス切り替え方法において、
前記撤去対象リソースは、前記撤去準備要求を受信した通信装置であることを特徴とするパス切り替え方法。
【請求項3】
請求項1記載のパス切り替え方法において、
前記撤去対象リソースは、前記撤去準備要求を受信した通信装置に接続されている通信リンクであることを特徴とするパス切り替え方法。
【請求項4】
請求項1記載のパス切り替え方法において、
前記撤去対象リソースは、前記撤去準備要求を受信した通信装置のインターフェースであることを特徴とするパス切り替え方法。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか1項に記載のパス切り替え方法において、
前記パスについての切り替え機能を有する通信装置は、前記パスの始点通信装置であることを特徴とするパス切り替え方法。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載のパス切り替え方法において、
前記撤去対象通信装置は、前記第2のステップにおいてタイマーを起動し、且つ、
d)前記切り替え要求を受信した通信装置が、パスの切り替えに成功したか否かを示す応答メッセージを前記撤去対象通信装置へ送信する第4のステップと、
e)前記撤去対象装置が、前記タイマーのタイムアウト時に、前記第2のステップにおいて切り替えを要求した全てのパスについて、切り替え成功を示す応答メッセージを受信しているか否かに基づいてパスの切り替えが成功したか否かを判定し、判定結果を保守者に提示する第5のステップとを含むことを特徴とするパス切り替え方法。
【請求項7】
自律分散制御機能を備えたネットワークを利用して通信を行う通信システムであって、
前記ネットワークは、複数の通信装置を備え、
前記通信装置は、撤去準備要求を受信したとき、撤去対象リソースを通過しているパスを検出し、該検出したパス毎に、そのパスについての切り替え機能を有する通信装置に対してパスの切り替え要求を送信する通信装置撤去処理部と、パスの切り替え要求を受信したとき、前記ネットワークの自律分散制御機能を利用して前記切り替え要求によって切り替えが要求されているパスを、該パスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替えるパス切り替え処理部とを備えることを特徴とする通信システム。
【請求項8】
自律分散制御機能を備えたネットワークの構成要素である通信装置であって、
撤去準備要求を受信したとき、撤去対象リソースを通過しているパスを検出し、該検出したパス毎に、そのパスについての切り替え機能を有する通信装置に対してパスの切り替え要求を送信する通信装置撤去処理部と、
パスの切り替え要求を受信したとき、前記ネットワークの自律分散制御機能を利用して前記切り替え要求によって切り替えが要求されているパスを、該パスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替えるパス切り替え処理部とを備えることを特徴とする通信装置。
【請求項9】
自律分散制御機能を備えたネットワークの構成要素である通信装置をコンピュータによって実現するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
撤去準備要求を受信したとき、撤去対象リソースを通過しているパスを検出し、該検出したパス毎に、そのパスについての切り替え機能を有する通信装置に対してパスの切り替え要求を送信する通信装置撤去処理部、
パスの切り替え要求を受信したとき、前記ネットワークの自律分散制御機能を利用して前記切り替え要求によって切り替えが要求されているパスを、該パスと始点および終点が同じで且つ前記撤去対象リソースを通過しないパスに切り替えるパス切り替え処理部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−154383(P2010−154383A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331898(P2008−331898)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】