説明

パターン形成装置

【課題】キャリッジ周辺の空気を排気するとともに、該キャリッジ周辺を簡素化したパターン形成装置を提供する。
【解決手段】Y軸ガイドレール18に沿って設けられているとともに、液滴吐出ヘッドから吐出された液滴の検査を行う描画検査カメラ装置80において、検査カメラCAに電気的に接続されたケーブル87を収容するケーブルベアダクト部81Bの両端部に排気ポートP1を設けた。また、カメラ移動テーブル部81Aの両端部に排気ポートP2を設けた。そして、排気ポートP1及び排気ポートP2から空気を吸引させた。従って、引き出し孔85とガイド孔82からキャリッジ周辺の空気を吸引して排気することによって、液滴吐出装置周辺の空気をキャリッジ周辺に導入することができる。その結果、液滴吐出ヘッドの温度上昇を抑制し、機能液の温度を一定にすることによって、液滴吐出ヘッドの吐出量を均一にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パターン形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、機能液を使って基板上に所望のパターンを形成するパターン形成装置として、機能液を液滴にして吐出するインクジェット装置、すなわち液滴吐出装置が知られている。液滴吐出装置は、ステージに載置される基板と機能液を液滴にして吐出する液滴吐出ヘッドとを2次元的に相対移動させながら、液滴吐出ヘッドから吐出される機能液の液滴を基板上の任意の箇所に配置することによりパターンを形成する。
【0003】
近年では、複数の液滴吐出ヘッドを1つのキャリッジに搭載し、さらに、このキャリッジを複数設けている液滴吐出装置が実用化されている。このような液滴吐出装置は、大画面カラーフィルタの製造などに用いられ、複数のキャリッジを並設して、同時に液滴を吐出することで、その描画速度を向上させている。
【0004】
ところで、液滴吐出ヘッドは、吐出をしているときに、その内部に設けられた駆動素子などが駆動により発熱する。この発熱によって、キャリッジ周辺の空気や液滴吐出ヘッド内の機能液の温度上昇を招いてしまう。この機能液の温度の上昇に伴う機能液の粘度の変化によって、液滴吐出ヘッドからの液滴の吐出量も変化することが知られている。そこで、描画中の基板周辺の清浄度を保つとともに、室内の温度が一定になるように上側から空調された空気(ダウンフロー)が供給されるクリーンルーム内に液滴吐出装置を設置して描画をしている。
【0005】
ところで、上述した複数のキャリッジを搭載した液滴吐出装置は、2本のガイドレール上に移動可能に差し渡されたキャリッジプレートを備え、そのキャリッジプレートの下側に液滴吐出ヘッドが搭載されたキャリッジが設けられている。従って、キャリッジ及び液滴吐出ヘッド周辺には、ダウンフローが供給されにくい構造となっている。つまり、液滴吐出ヘッドの発熱によって温度上昇した空気がキャリッジ周辺にこもってしまい、液滴吐出ヘッドのさらなる温度上昇を招き、吐出量を均一にすることができなかった。このようなダウンフローを遮る構造の装置において、クリーンルーム内に水平方向の空気流を作り出す方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平9−153530号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の方法は、水平方向の空気流が液滴吐出ヘッドと基板との間に流れ込んでしまい、液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を押し流して、液滴の正確な着弾位置を得ることができなくなる虞があった。また、キャリッジ周辺の空気を排気させる方法として、キャリッジ周辺に排気専用ダクトを配設することも考えられるが、キャリッジのメンテナンススペースを考慮すると実現するのが困難であった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、キャリッジ周辺の空気を排気するとともに、該キャリッジ周辺を簡素化したパターン形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のパターン形成装置は、主走査方向に往復移動して載置した基板を搬送する搬送
テーブルと、前記搬送テーブルの移動経路の上方であって、前記主走査方向と直交する副走査方向に延出形成された一対の案内レールと、前記一対の案内レールに支持され、その一対の案内レールに沿って副走査方向に往復移動可能なキャリッジと、前記キャリッジのユニットプレートに複数並設され、前記基板に機能液の液滴を吐出して、同基板にパターンを描画する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を撮影する検査カメラと、前記検査カメラを固設するカメラベースと、前記カメラベースを副走査方向に往復移動させるリニアモータと、前記一対の案内レールに沿って設けられ、前記リニアモータを収容し、前記カメラベースを副走査方向にガイドするガイド孔が形成されたモータ収容ケースと、前記検査カメラに電気的に接続された移動ケーブルと、前記モータ収容ケースに沿って設けられ、前記移動ケーブルを収容し、前記移動ケーブルの先端が前記検査カメラの副走査方向の往復運動に追従するように開口窓が形成されたケーブル収容ケースと、を備え、前記基板を載置した搬送テーブルを主走査方向に移動させながら、前記複数の吐出ヘッドから液滴を前記基板に吐出し、同基板にパターンを描画するとともに、
前記検査カメラを副走査方向に移動させて、前記各液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を撮影して液滴を検査するパターン形成装置において、前記ケーブル収容ケースの両端部に排気口を設けて、前記ケーブル収容ケースの開口窓から、前記キャリッジの周辺の空気を吸引排気した。
【0009】
このパターン形成装置によれば、キャリッジ周辺の空気を、既存のケーブル収容ケースの開口窓から吸引排気することができる。従って、キャリッジ周辺に排気専用のダクトを配設することなく、キャリッジ周辺の空気を吸引して、排気させることができる。その結果、キャリッジ周辺の構造を簡素化するとともに、部品点数を低減することができる。
【0010】
また、キャリッジ周辺の空気を吸引して排気することによって、キャリッジ周辺が負圧状態となり、液滴吐出装置周辺の空気を導入することができる。従って、液滴吐出ヘッドの温度上昇を抑制し、液滴吐出ヘッド内の機能液の温度を一定に保つことができる。その結果、液滴吐出ヘッドの吐出量を均一にすることができる。
【0011】
しかも、液滴吐出装置周辺からキャリッジ周辺に導入される空気は、液滴吐出ヘッドと基板との間に流れ込むことがないので、液滴の正確な着弾位置を確保することができる。
このパターン形成装置は、前記モータ収容ケースの両端部に排気口を設けて、前記モータ収容ケースのガイド孔から、前記キャリッジの周辺の空気を吸引排気してもよい。
【0012】
このパターン形成装置によれば、さらに、キャリッジ周辺の空気を、既存のモータ収容ケースのガイド孔から吸引排気することができる。従って、キャリッジ周辺に排気専用のダクトを配設することなく、キャリッジ周辺の空気を吸引して、排気させることができる。その結果、キャリッジ周辺の構造を簡素化するとともに、部品点数を低減することができる。
【0013】
また、キャリッジ周辺の空気を吸引して排気することによって、キャリッジ周辺が負圧状態となり、液滴吐出装置周辺の空気を導入することができる。従って、液滴吐出ヘッドの温度上昇を抑制し、液滴吐出ヘッド内の機能液の温度を一定に保つことができる。その結果、液滴吐出ヘッドの吐出量を均一にすることができる。
【0014】
しかも、液滴吐出装置周辺からキャリッジ周辺に導入される空気は、液滴吐出ヘッドと基板との間に流れ込むことがないので、液滴の正確な着弾位置を確保することができる。
このパターン形成装置は、前記ケーブル収容ケース内を、前記移動ケーブルが配設され前記開口窓を備えたケーブル収容室と、前記開口窓から吸引された空気が通過するダクト通路室と、に区画する仕切板を設け、前記仕切板には、前記ケーブル収容室と前記ダクト通路室とを連通させるとともに、均等配列された通気孔を設けてもよい。
【0015】
このパターン形成装置によれば、開口窓から吸引されたキャリッジ周辺の空気は、ケーブル収容室、通気孔、ダクト通路室を介して排気される。ここで、例えば、ケーブル収容ケースの両端部に排気管を設けてケーブル収容ケース内の空気を吸引すると、排気管の近接した通気孔ほど流量が大きくなる。つまり、開口窓の中央付近よりも両端部の方が吸引量が大きくなっている。そこで、通気孔を適宜塞ぐようにすることによって、開口窓からの空気の吸引量を一様にすることができる。その結果、キャリッジ周辺の空気を効率よく排気することができる。
【0016】
しかも、液滴吐出装置周辺からキャリッジ周辺に導入される空気は、液滴吐出ヘッドと基板との間に流れ込むことがないので、液滴の正確な着弾位置を確保することができる。
このパターン形成装置は、前記開口窓は、副走査方向の中央部の開口面積が最大となる略菱形状に形成してもよい。
【0017】
このパターン形成装置によれば、例えば、ケーブル収容ケースの両端部に排気管を設けてケーブル収容ケース内の空気を吸引したとき、開口窓の空気の吸引量が少ない中央部では開口面積を大きく、開口窓からの空気の吸引量が大きい両端部では開口面積を小さくしている。その結果、開口窓からの空気の吸引量を一様にすることができる。
【0018】
本発明のパターン形成装置は、主走査方向に往復移動して載置した基板を搬送する搬送テーブルと、前記搬送テーブルの移動経路の上方であって、前記主走査方向と直交する副走査方向に延出形成された一対の案内レールと、前記一対の案内レールに支持され、その一対の案内レールに沿って副走査方向に往復移動可能なキャリッジと、前記キャリッジのユニットプレートに複数並設され、前記基板に機能液の液滴を吐出して、同基板にパターンを描画する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を撮影する検査カメラと、前記検査カメラを固設するカメラベースと、前記カメラベースを副走査方向に往復移動させるリニアモータと、前記一対の案内レールに沿って設けられ、前記リニアモータを収容し、前記カメラベースを副走査方向にガイドするガイド孔が形成されたモータ収容ケースと、前記検査カメラに電気的に接続された移動ケーブルと、前記モータ収容ケースに沿って設けられ、前記移動ケーブルを収容し、前記移動ケーブルの先端が前記検査カメラの副走査方向の往復運動に追従するように開口窓が形成されたケーブル収容ケースと、を備え、前記基板を載置した搬送テーブルを主走査方向に移動させながら、前記複数の吐出ヘッドから液滴を前記基板に吐出し、同基板にパターンを描画するとともに、前記カメラを副走査方向に移動させて、前記各液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を撮影して、吐出した液滴を検査するパターン形成装置において、前記モータ収容ケース及び前記ケーブル収容ケースと前記案内レールとを連通させるとともに、前記案内レールに排気口を設けて、前記モータ収容ケースのガイド孔と前記収容ケースの開口窓とから、前記キャリッジの周辺の空気を吸引排気した。
【0019】
本発明のパターン形成装置によれば、キャリッジ周辺の空気を、既存のケーブル収容ケースの開口窓と既存のモータ収容ケースのガイド孔とから吸引排気することができる。従って、キャリッジ周辺に排気専用のダクトを配設することなく、キャリッジ周辺の空気を吸引排気させることができる。その結果、キャリッジ周辺の構造を簡素化するとともに、部品点数を低減することができる。
【0020】
また、案内レールに排気管を接続することによって、大流量の排気経路を確保し、ケーブル収容ケースの開口窓とモータ収容ケースのガイド孔とから、より大量の空気を吸引することができる。すなわち、キャリッジ周辺が負圧状態となり、キャリッジ周辺に液滴吐出装置周辺の空気をより多く導入することができる。従って、液滴吐出ヘッドの温度上昇を抑制し、液滴吐出ヘッド内の機能液の温度を一定に保つことができる。その結果、液滴
吐出ヘッドの吐出量を均一にすることができる。
【0021】
しかも、液滴吐出装置周辺からキャリッジ周辺に導入される空気は、液滴吐出ヘッドと基板との間に流れ込むことがないので、液滴の正確な着弾位置を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
(第1実施形態)
以下、本発明を実施したパターン形成装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、ブラックマトリクスが形成されたガラス基板に赤、緑、青のカラーフィルタを形成するためのパターン形成装置としての液滴吐出装置1の概略構成を示している。図1に示すように、液滴吐出装置1は、床面に主走査方向(X軸方向)に延在した基台2が設置され、その上面に2aに一対のX軸ガイドレール11が主走査方向(X軸方向)に敷設され、その一対のX軸ガイドレール11にはX軸移動プレート12が載置されている。X軸移動プレート12は、X軸ガイドレール11に沿って主走査方向に移動可能に搭載されている。一対のX軸ガイドレール11には、X軸リニアモータM1が備えられ、X軸リニアモータM1は、一対のX軸ガイドレール11に載置されたX軸移動プレート12を、エアスライダ(図示省略)を介してX軸方向に往復移動させる。
【0023】
尚、図1において、主走査方向をX軸方向、主走査方向(X軸方向)に直交する副走査方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に直交する方向(上下方向)をZ軸方向、Z軸方向回りの回動方向をθ方向と表記する。
【0024】
X軸移動プレート12の上面には、搬送テーブルとしての基板ステージ14が設けられている。基板ステージ14は、真空吸着テーブルであって、その上面にガラス基板よりなるカラーフィルタ基板(CF基板という)Wを吸着固定し、同CF基板Wを搬送する。基板ステージ14は、X軸移動プレート12と基板ステージ14との間に設けた破線で示すステージ回動機構16によって、X軸移動プレート12に対してθ方向に回動可能に支持固定されている。
【0025】
従って、基板ステージ14(CF基板W)は、X軸移動プレート12とともにX軸方向(主走査方向)に移動する。また、基板ステージ14(CF基板W)は、X軸移動プレート12の平面(XY平面(水平面))に対して平行にθ方向に回動する。
【0026】
前記X軸ガイドレール11の上方向をY軸方向に跨ぐように、案内レールとしての一対のY軸ガイドレール18が配設されている。一対のY軸ガイドレール18の一端の支柱19aは、基台2の上面2aの一側に立設され、他端の支柱19bは基台2から離間した床に立設されている。一対のY軸ガイドレール18は、X軸方向に予め定めた間隔をおいて平行に配設されている。尚、本実施形態では、Y軸方向に平行に延びた一対のY軸ガイドレール18において、基台2の上方位置を作業領域、基台2から離間した位置を待機領域としている。
【0027】
一対のY軸ガイドレール18の間に、複数(本実施形態では、6個)のキャリッジプレート21が差し渡されるように配置されている。そして、各キャリッジプレート21は、Y軸ガイドレール18に沿って副走査方向(Y軸方向)に移動可能に載置されている。一対のY軸ガイドレール18には、Y軸リニアモータM2を備え、Y軸リニアモータM2は、一対のY軸ガイドレール18に載置された各キャリッジプレート21をそれぞれエアスライダ(図示省略)を介してY軸方向に往復移動させる。つまり、各キャリッジプレート21は、Y軸ガイドレール18上の作業領域と待機領域との間を往復移動するようになっている。
【0028】
各キャリッジプレート21の上面には、機能液供給ユニット22とヘッド用電装ユニット23とが載置されている。機能液供給ユニット22は、機能液F(図3(b)参照)を所定量貯蔵して、各液滴吐出ヘッド40(図3(a),(b)参照)に機能液Fを供給するための供給回路装置である。ヘッド用電装ユニット23は、各液滴吐出ヘッド40を駆動するための電気信号を供給するための電気回路装置である。
【0029】
また、ここでいう機能液Fとは、CF基板Wに形成されたブラックマトリクスの枠内に配置される赤、緑、青のフィルタ用インクである。機能液Fは、CF基板Wに形成されたブラックマトリクスの枠内に配置された後に乾燥させると、赤、緑、青のフィルタとなる。
【0030】
図2に示すように、各キャリッジプレート21の下面の中央位置には、吊下機構25が設けられ、その吊下機構25の下端部にキャリッジ30が取着されている。
吊下機構25は、吊下基板26と、吊下回動枠27と、吊下支持枠28とを有している。吊下基板26は、キャリッジプレート21の下面中央位置に連結固定され、その下端部に吊下回動枠27を連結している。吊下回動枠27は、その下端部に吊下支持枠28をθ方向に回動可能に連結支持している。吊下回動枠27には、θ軸回動モータ(図示省略)を有し、θ軸回動モータは吊下支持枠28を吊下基板26(キャリッジプレート21)に対してθ方向に回動させるようになっている。吊下支持枠28には、キャリッジ30が支持固定され、吊下機構25に垂設されたキャリッジ30をθ方向に回動させる。
【0031】
キャリッジ30は、略直方体形状のキャリッジ枠31を有している。キャリッジ枠31には、X軸方向及びY軸方向のそれぞれの両側面に開口部が設けられており(X軸方向の各開口部は図示省略)、キャリッジ枠31の内側に対して、周囲の空気が流出入できるようになっている。また、キャリッジ30のキャリッジ枠31の下端部には、ユニットプレート34が図示しないネジ等により固設されている。ユニットプレート34には、液滴吐出ヘッド40が着脱可能に、かつ、精度よく位置決め固定されて取り付けられている。本実施形態では、X軸方向に沿って並設された3個の液滴吐出ヘッド40が、Y軸方向と平行に2列、すなわち合計6個の液滴吐出ヘッド40が取り付けられている。尚、キャリッジ枠31の内側は、配管や配線などが配設されているが、表示すると煩雑になるため図示を省略している。
(液滴吐出ヘッド40)
次に、ユニットプレート34に取着した液滴吐出ヘッド40について図3を参照して説明する。図3(a)は、液滴吐出ヘッドを基板ステージ14側から見た外観斜視図である。この液滴吐出ヘッド40は、2つの接続針42を有する液体導入部41と、液体導入部41の側方に連なるヘッド基板43と、液体導入部41に連なるポンプ部44と、ポンプ部44に連なるノズルプレート45とを備えている。
【0032】
液体導入部41の接続針42には、機能液供給ユニット22に連通した図示しない配管接続部材が接続されている。ヘッド基板43には、一対のヘッドコネクタ43Aが実装されており、当該ヘッドコネクタ43Aを介して、ヘッド用電装ユニット23に接続された図示しないフレキシブルフラットケーブルが接続される。
【0033】
一方、ポンプ部44とノズルプレート45とにより、方形のヘッド本体40Aが構成されている。
ノズルプレート45のノズル形成面45aには、液滴を吐出する吐出ノズル46からなる2本のノズル列47が形成されている。2本のノズル列47は相互に平行に列設されており、各ノズル列47は、等ピッチで並設された180個(図示では模式的に表している)の吐出ノズル46で構成されている。すなわち、ヘッド本体40Aのノズル形成面45aには、その中心線を挟んで2本のノズル列47が対称に配設されている。
【0034】
図3(b)は、液滴吐出ヘッド40のポンプ部44の内部を示し、各吐出ノズル46の上側にそれぞれキャビティ52、振動板53及び圧電素子PZを有している。各キャビティ52は、それぞれ配管接続部材を介して機能液供給ユニット22に接続され、同機能液供給ユニット22からの機能液F(フィルタ用インク)を収容し、そのフィルタ用インクを吐出ノズル46に供給する。振動板53は、各キャビティ52に対向する領域をZ方向に振動することによって、該キャビティ52の容積を拡大及び縮小させて、これに伴って吐出ノズル46のメニスカスを振動させる。各圧電素子PZは、それぞれ所定の駆動波形信号を受けるとき、Z方向に収縮して伸張することによって、振動板53の各領域をZ方向に振動させる。各キャビティ52は、それぞれの振動板53がZ方向に振動するとき、収容する機能液F(フィルタ用インク)の一部を所定重量の液滴Fbにして吐出ノズル46から吐出させる。
【0035】
ポンプ部44の基部側、すなわちヘッド本体40Aの基部側は、液体導入部41を受けるべく方形フランジ状にフランジ部48が形成されている。このフランジ部48は、抜け止めの役目を果たすとともに、ヘッド止めネジ(図示せず)でユニットプレート34と連結固定される連結部の役目を果たす。フランジ部48には、液滴吐出ヘッド40をユニットプレート34に固定する小ネジ用のネジ孔(雌ネジ)49が一対形成されている。つまり、液滴吐出ヘッド40は、ユニットプレート34の所定の位置に形成された貫通穴(図示せず)に、ヘッド本体40Aを貫挿させて、ユニットプレート34を貫挿してネジ孔49と螺合するヘッド止めネジ(図示せず)によってユニットプレート34に固定される。
【0036】
図2及び図3に示したX軸、Y軸、Z軸は、図1に示したX軸、Y軸、Z軸と同一である。すなわち、ユニットプレート34が液滴吐出装置1に取り付けられた状態では、液滴吐出ヘッド40に形成されたノズル列47(図3参照)は、Y軸方向に延在する構成になっている。
(描画検査カメラ装置80)
次に、基板ステージ14に載置されたCF基板Wのアライメントマークを撮影してCF基板Wの位置を計測したり、CF基板Wに形成された配置パターン等を撮影して描画状態を検査する描画検査カメラ装置80について説明する。
【0037】
描画検査カメラ装置80は、図1及び図2に示すように、一対のY軸ガイドレール18の内側に、Y軸ガイドレール18に沿ってそれぞれ設けられている。図4は、図1及び図2において右側のY軸ガイドレール18に沿って設けられた描画検査カメラ装置80の全体斜視図である。尚、もう一方のY軸ガイドレール18に設けられた描画検査カメラ装置80は、配置位置が異なるだけでその構成は同じなので説明を省略する。
【0038】
図4において、描画検査カメラ装置80は、ベース筐体81を有している。ベース筐体81はY軸ガイドレール18に沿って延び、その下側半分をモータ収容ケースとしてのカメラ移動テーブル部81A、上側半分をケーブル収容ケースとしてのケーブルベアダクト部81Bに区画形成されている。
【0039】
ベース筐体81の下側半分のカメラ移動テーブル部81Aは、ガイド孔82がY軸方向に沿って形成されていて、ガイド孔82から突出したアーム83(図5参照)が検査カメラCAを固設したカメラベースとしてのベース板84と連結されている。ガイド孔82から突出したアーム83は、カメラ移動テーブル部81A内に設けられた図示しないカメラスキャン用のリニアモータによって、ガイド孔82に沿ってY軸方向に移動可能になっている。従って、ベース板84に固設した検査カメラCAもリニアモータによって、ガイド孔82に沿ってY軸方向に移動可能になる。
【0040】
その結果、検査カメラCAのY軸方向に移動する軌跡の直下のCF基板Wに描画された配置パターンを、検査カメラCAは、Y軸方向に移動することにより、撮影することができる。
【0041】
ベース筐体81の上側半分のケーブルベアダクト部81Bは、引き出し孔85がY軸方向に沿って略長方形状に形成されていて、検査カメラを固設したベース板84から延びる引き回しアーム86が、引き出し孔85内に貫挿され、ベース板84(検査カメラCA)のY軸方向に移動とともに引き出し孔85に沿って移動する。
【0042】
ケーブルベアダクト部81B内は、検査カメラCAの駆動電力の授受、データ信号の授受を行うために移動ケーブルとしてのケーブル87が湾曲された状態で配設されている。ケーブル87は、その先端が引き回しアーム86に設けたコネクタと連結されて検査カメラCAと電気的に接続されている。そして、ケーブル87は、検査カメラCAがY軸方向に移動することに伴い、ケーブルベアダクト部81B内で湾曲部分を変化させて、検査カメラCAの移動に追従させるようになっている。
【0043】
ケーブルベアダクト部81Bは、図5に示すように、仕切板88にて区画されていて、引き出し孔85側をケーブル収容室89a、Y軸ガイドレール18側をダクト通路室89bとしている。仕切板88には、開口面積が等しい通気孔88aが均等配列で多数貫通形成されている。
【0044】
また、ダクト通路室89bのY軸側側壁には排気ポートP1が形成されている(図4参照)。排気ポートP1は、図示しない吸引ポンプに接続されている。従って、吸引ポンプを駆動して排気ポートP1から空気を吸引すると、ケーブルベアダクト部81Bの引き出し孔85から外部(キャリッジ30付近)の空気が吸引され、その吸引された空気が通気孔88a、ダクト通路室89bを介して排気ポートP1から排気される。
【0045】
同じく、カメラ移動テーブル部81Aの両端部には、図4及び図5に示すように、排気ポートP2が設けられている。排気ポートP2は、図示しない吸引ポンプに接続されている。従って、吸引ポンプを駆動して排気ポートP2から空気を吸引すると、カメラ移動テーブル部81Aのガイド孔82から外部(キャリッジ30周辺)の空気が吸引され、排気ポートP2から排気される。
【0046】
上記実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態によれば、描画検査カメラ装置80のベース筐体81に設けられたケーブルベアダクト部81Bのダクト通路室89bの各Y軸側側壁に図示しない吸引ポンプに接続した排気ポートP1を設けて、ダクト通路室89bの空気を吸引した。また、カメラ移動テーブル部81Aの両端部には、図示しない吸引ポンプに接続された排気ポートP2を設けて、カメラ移動テーブル部81A内の空気を吸引した。
【0047】
従って、キャリッジ30周辺の空気を、ケーブルベアダクト部81Bの引き出し孔85から通気孔88a、ダクト通路室89bを介して排気ポートP1から排気させることができる。また、キャリッジ30周辺の空気を、カメラ移動テーブル部81A内を介して排気ポートP2から排気することができる。
【0048】
その結果、キャリッジ30周辺の空気を排気する排気専用のダクトを配設することなくキャリッジ30周辺の空気を排気させることができるので、キャリッジ30周辺の構造を簡素化するとともに、部品点数を低減することができる。
【0049】
また、キャリッジ30周辺の空気を吸引して排気することによって、キャリッジ30周
辺が負圧状態となり、液滴吐出装置1周辺の空気を導入することができる。従って、液滴吐出ヘッド40の温度上昇を抑制し、ポンプ部44内の機能液Fの温度を一定に保つことができる。その結果、液滴吐出ヘッド40の吐出量を均一にすることができる。
【0050】
しかも、液滴吐出装置1周辺からキャリッジ30周辺に導入される空気は、液滴吐出ヘッド40とCF基板Wとの間に流れ込むことがないので、液滴の正確な着弾位置を得ることができる。
【0051】
(2)上記実施形態によれば、描画検査カメラ装置80のベース筐体81内に、ケーブル収容室89aとダクト通路室89bに区画するとともに、開口面積が等しい通気孔88aが均等配列に多数形成された仕切板88を設けた。
【0052】
ここで、各排気ポートP1から空気を吸引すると、各通気孔88aを通過する空気の流量は、ベース筐体81のY軸方向中央付近よりも各排気ポートP1側に設けられた通気孔88aの方が大きい。そこで、各排気ポートP1側に配置されている通気孔88aを膜付きグロメットなどで適宜塞ぐことによって、引き出し孔85から吸引される空気の流量を一様にすることができる。その結果、キャリッジ30周辺の空気を効率よく排気させることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図6に従って説明する。尚、本実施形態では第1実施形態と相違する点を詳細に説明し、基本的に同じ構成についてはその詳細な説明は便宜上省略する。
【0053】
図6に示すように、描画検査カメラ装置80のベース筐体81とY軸ガイドレール18とのそれぞれに貫通孔を形成し、その貫通孔によってベース筐体81とY軸ガイドレール18とを連通させる連通路Sが複数設けられている。Y軸ガイドレール18の各Y軸側側壁に排気ポートP3が設けられている。排気ポートP3は、図示しない吸引ポンプに接続されている。そして、吸引ポンプを駆動して排気ポートP3からY軸ガイドレール18内の空気を吸引することによって、ケーブルベアダクト部81Bの引き出し孔85から外部(キャリッジ30付近)の空気が吸引され、その吸引された空気が通気孔88a、ダクト通路室89b、連通路Sを介して排気ポートP3から排気される。
【0054】
上記実施形態によれば、第1実施形態の(1)及び(2)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(3)上記実施形態によれば、描画検査カメラ装置80のベース筐体81とY軸ガイドレール18とを連通させる連通路Sを複数設けた。また、Y軸ガイドレール18の各Y軸側側壁には、吸引ポンプに接続された排気ポートP3を設けた。そして、Y軸ガイドレール18内の空気を吸引した。
【0055】
従って、Y軸ガイドレール18内を排気ダクトとして利用することで、大流量の排気経路を確保し、より大量の空気を吸引することが可能となる。すなわち、キャリッジ30周辺の空気を効率よく吸引することができる。その結果、液滴吐出ヘッド40の温度上昇を抑制し、ポンプ部44内の機能液Fの温度を一定に保つことができる。
【0056】
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1及び第2実施形態では、描画検査カメラ装置80のベース筐体81に設けられた引き出し孔85を略長方形状とした。これに限らず、例えば、図7のように、Y軸方向の中央部において開口面積が最大となる略菱形状にしてもよい。これによれば、ベース筐体81のY軸方向中央部の開口面積が大きくなっているので、引き出し孔85からの空気の吸引量を一様にすることができる。その結果、キャリッジ30周辺の空気を効率よく
排気させることができる。また、仕切板88を省くことができるので、部品数を低減することができる。
【0057】
・上記第1及び第2実施形態では、仕切板88に設けた開口面積が等しい通気孔88aを適宜塞ぐことによって、引き出し孔85から吸引される空気の流量を一様にするようにした。これに限らず、通気孔88aの開口面積及び配列を適宜変更してもよく、例えば、通気孔88aの開口面積の大きさを、ベース筐体81のY軸方向両端部から中央付近に向かって大きくすることによって引き出し孔85からの吸引量を一様にするようにしてもよい。
【0058】
・上記第1及び第2実施形態では、液滴吐出ヘッド40を6個搭載したキャリッジを6個搭載した液滴吐出装置1に具体化した。これに限らず、キャリッジに搭載される液滴吐出ヘッドの配置や数、及び、液滴吐出装置に搭載されるキャリッジの数は、適宜変更してもよい。例えば、液滴吐出ヘッドを1つ搭載したキャリッジを1つ搭載した液滴吐出装置に具体化してもよい。
【0059】
・上記第1及び第2実施形態では、機能液Fとしてフィルタ用インクを吐出する液滴吐出装置1について具体化した。これに限らず、例えば、ファックス、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの機能液であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】液滴吐出装置の概略構成を示す斜視図。
【図2】キャリッジプレートとキャリッジの関係を表す平面図。
【図3】(a)液滴吐出ヘッドを基板ステージ側から見た斜視図、(b)液滴吐出ヘッドのポンプ部断面図。
【図4】描画検査カメラ装置の概略斜視図。
【図5】第1実施形態において、描画検査カメラ装置とY軸ガイドレールの概略断面図。
【図6】第2実施形態において、描画検査カメラ装置とY軸ガイドレールの概略断面図。
【図7】別例において、描画検査カメラ装置の概略斜視図
【符号の説明】
【0061】
CA…検査カメラ、F…機能液、Fb…液滴、M1…X軸リニアモータ、M2…Y軸リニアモータ、P1…排気ポート、P2…排気ポート、P3…排気ポート、PZ…圧電素子、S…連通路、W…CF基板、1…液滴吐出装置、2…基台、2a…上面、11…X軸ガイドレール、12…X軸移動プレート、14…基板ステージ、16…ステージ回動機構、18…Y軸ガイドレール、19a…支柱、19b…支柱、21…キャリッジプレート、22…機能液供給ユニット、23…ヘッド用電装ユニット、25…吊下機構、26…吊下基板、27…吊下回動枠、28…吊下支持枠、30…キャリッジ、31…キャリッジ枠、34…ユニットプレート、40…液滴吐出ヘッド、40A…ヘッド本体、41…液体導入部、42…接続針、43…ヘッド基板、43A…ヘッドコネクタ、44…ポンプ部、45…ノズルプレート、45a…ノズル形成面、46…吐出ノズル、47…ノズル列、48…フランジ部、49…ネジ孔、52…キャビティ、53…振動板、80…描画検査カメラ装置、81…ベース筐体、81A…カメラ移動テーブル部、81B…ケーブルベアダクト部、82…ガイド孔、83…アーム、84…ベース板、85…引き出し孔、86…引き回しアーム、87…ケーブル、88…仕切板、88a…通気孔、89a…ケーブル収容室、89b…ダクト通路室。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主走査方向に往復移動して載置した基板を搬送する搬送テーブルと、
前記搬送テーブルの移動経路の上方であって、前記主走査方向と直交する副走査方向に延出形成された一対の案内レールと、
前記一対の案内レールに支持され、その一対の案内レールに沿って副走査方向に往復移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジのユニットプレートに複数並設され、前記基板に機能液の液滴を吐出して、同基板にパターンを描画する液滴吐出ヘッドと、
前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を撮影する検査カメラと、
前記検査カメラを固設するカメラベースと、
前記カメラベースを副走査方向に往復移動させるリニアモータと、
前記一対の案内レールに沿って設けられ、前記リニアモータを収容し、前記カメラベースを副走査方向にガイドするガイド孔が形成されたモータ収容ケースと、
前記検査カメラに電気的に接続された移動ケーブルと、
前記モータ収容ケースに沿って設けられ、前記移動ケーブルを収容し、前記移動ケーブルの先端が前記検査カメラの副走査方向の往復運動に追従するように開口窓が形成されたケーブル収容ケースと、
を備え、
前記基板を載置した搬送テーブルを主走査方向に移動させながら、前記複数の吐出ヘッドから液滴を前記基板に吐出し、同基板にパターンを描画するとともに、
前記検査カメラを副走査方向に移動させて、前記各液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を撮影して液滴を検査するパターン形成装置において、
前記ケーブル収容ケースの両端部に排気口を設けて、前記ケーブル収容ケースの開口窓から、前記キャリッジの周辺の空気を吸引排気することを特徴とするパターン形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載のパターン形成装置において、
前記モータ収容ケースの両端部に排気口を設けて、前記モータ収容ケースのガイド孔から、前記キャリッジの周辺の空気を吸引排気することを特徴とするパターン形成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のパターン形成装置において、
前記ケーブル収容ケース内を、
前記移動ケーブルが配設され前記開口窓を備えたケーブル収容室と、
前記開口窓から吸引された空気が通過するダクト通路室と、
に区画する仕切板を設け、
前記仕切板には、前記ケーブル収容室と前記ダクト通路室とを連通させるとともに、均等配列された通気孔を設けたことを特徴とするパターン形成装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のパターン形成装置において、
前記開口窓は、副走査方向の中央部の開口面積が最大となる略菱形状に形成したことを特徴とするパターン形成装置。
【請求項5】
主走査方向に往復移動して載置した基板を搬送する搬送テーブルと、
前記搬送テーブルの移動経路の上方であって、前記主走査方向と直交する副走査方向に延出形成された一対の案内レールと、
前記一対の案内レールに支持され、その一対の案内レールに沿って副走査方向に往復移動可能なキャリッジと、
前記キャリッジのユニットプレートに複数並設され、前記基板に機能液の液滴を吐出して、同基板にパターンを描画する液滴吐出ヘッドと、
前記液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を撮影する検査カメラと、
前記検査カメラを固設するカメラベースと、
前記カメラベースを副走査方向に往復移動させるリニアモータと、
前記一対の案内レールに沿って設けられ、前記リニアモータを収容し、前記カメラベースを副走査方向にガイドするガイド孔が形成されたモータ収容ケースと、
前記検査カメラに電気的に接続された移動ケーブルと、
前記モータ収容ケースに沿って設けられ、前記移動ケーブルを収容し、前記移動ケーブルの先端が前記検査カメラの副走査方向の往復運動に追従するように開口窓が形成されたケーブル収容ケースと、
を備え、
前記基板を載置した搬送テーブルを主走査方向に移動させながら、前記複数の吐出ヘッドから液滴を前記基板に吐出し、同基板にパターンを描画するとともに、
前記カメラを副走査方向に移動させて、前記各液滴吐出ヘッドから吐出された液滴を撮影して、吐出した液滴を検査するパターン形成装置において、
前記モータ収容ケース及び前記ケーブル収容ケースと前記案内レールとを連通させるとともに、前記案内レールに排気口を設けて、前記モータ収容ケースのガイド孔と前記収容ケースの開口窓とから、前記キャリッジの周辺の空気を吸引排気することを特徴とするパターン形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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